JP2003314573A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
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    • F16C33/7879Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward with a further sealing ring
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オルタネータなどの使用条件に対応でき、軸
受の回転、停止状態にかかわらず外部からの水などの異
物の浸入や軸受内部からのグリース漏れを防ぐことがで
きるとともにオルタネータ等のエンジン補機類の構造を
変えずに装着できる転がり軸受を提供する。 【解決手段】 本発明の転がり軸受は、外輪と内輪との
間に介挿された転動体の軸方向両側に外周縁部を外輪に
固定された一対の密封部材を備え、各密封部材と転動体
との間に配されて内周縁部が内輪の外径面に固定された
円環状の一対のスリンガを有している。密封部材の少な
くとも一部が円周方向に渡ってスリンガに接触してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受に関
し、特に、車両に搭載されるオルタネータなどのエンジ
ン補機類の回転軸を支持するのに好適な転がり軸受に関
する。
【0002】
【従来の技術】オルタネータは自動車エンジンルーム内
に取り付けられ、ボディに覆われているが、オルタネー
タは路面からの水、泥水の跳ね上げなどにより、オルタ
ネータ内部の軸受に水が浸入して軸受の回転不具合、錆
が発生する場合がある。また、エンジンルームの洗浄に
高圧水噴射などを用いることがあり、これによりオルタ
ネータ内部に水が浸入し、オルタネータ軸受に錆が発生
する場合もある。
【0003】一方、オルタネータ等のエンジン補機類
は、車種ごとの様々な制約によりエンジンルーム内での
搭載位置、向きは様々であり、必ずしも上述のようにオ
ルタネータ内部に水が浸入した場合に、完全に対処でき
ていなかった。
【0004】従来、耐水性を向上させた軸受としては、
特開2000−18260号公報、実開平1−1668
16号公報記載のように、シールの外部にスリンガを備
えた軸受がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの軸受をオルタ
ネータに適用することが考えられるが、オルタネータの
ような高温・高速条件下では、従来使用されているオル
タネータ用軸受のシールリップ設計思想が適応できない
ため、これらの軸受は利用が困難である。また、シール
の外にスリンガを取り付けたものは非回転時にシールと
スリンガとのクリアランス部から毛細管現象によって水
が浸入し、耐水性に改善の余地があった。さらに、特開
平8−322185号公報記載のようにオルタネータの
構造自体で軸受への水浸入を防ぐことも提案されている
が、この場合、オルタネータの構造が限定されてしま
う。
【0006】そこで、本発明は、オルタネータなどの使
用条件に対応でき、軸受の回転、停止状態にかかわらず
外部からの水などの異物の浸入や軸受内部からのグリー
ス漏れを防ぐことができるとともに、オルタネータ等の
エンジン補機類の構造を変えずに装着できる転がり軸受
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、外
輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に
設けられた複数の転動体と、円環状に形成され前記外輪
の内径面の軸方向両端部に固定された一対の密封部材と
を備えた転がり軸受において、前記各密封部材と前記転
動体との間に配されて内周縁部が前記内輪の外径面に固
定された円環状の一対のスリンガを有し、前記密封部材
の少なくとも一部が円周方向に渡って前記スリンガに接
触していることを特徴とする転がり軸受によって達成さ
れる。
【0008】上記の構成を有する転がり軸受によれば、
スリンガが密封部材に対して軸方向内側に設けられる構
成としたため、外部から水などの異物が浸入することを
防止できる上、該軸受を取り付ける対象物に影響される
ことなくスリンガを軸受に設けることができる。つま
り、それぞれ構造の異なるオルタネータなどのエンジン
補機類において、回転軸を支承する転がり軸受にエンジ
ン補機類と構造上干渉することがないようにスリンガを
組み付けることが可能である。また、軸受の回転状態に
かかわらず、スリンガを密封部材の外側に設けた場合と
同様に、外部から水などの異物が浸入することを防止す
ることができる。さらに、転がり軸受内部からグリース
などが漏れ出ることを防止することができる。
【0009】上記の構成を有する転がり軸受において、
スリンガの外周部が軸方向外側に突出していることが望
ましい。このような構成によれば、スリンガに設けられ
た突出部分が、水などの異物が遠心力でスリンガの外周
側に移動すること及びスリンガの軸方向内側に侵入する
ことを防止するため、転がり軸受の耐水性が向上する。
【0010】上記の転がり軸受は、スリンガが、円環部
と、円環部の内周縁部から立ち上げられた円筒部とを有
する断面略L字状の部材であり、少なくとも円環部の軸
方向外側面に密封部材が接触していることが望ましい。
このような構成によれば、密封部材とスリンガとの隙間
から浸入した水などの異物がスリンガの内側に付着し、
スリンガの回転による遠心力で外輪内径面側に移動して
も、シリンダーの円筒部と密封部材とが摺接する箇所に
よって軸受内部への浸入することが防止される。従っ
て、転がり軸受の耐水性がより一層向上する。
【0011】上記の転がり軸受は、スリンガの円環部の
外周縁部が軸方向外側に折り曲げられたフランジ部を有
し、フランジ部が密封部材の少なくとも一部と接触して
いることが望ましい。このような構成によれば、密封部
材の内側に浸入してスリンガの外側に付着した水などの
異物が、スリンガの表面を伝ってスリンガ内側の空間に
浸入することをフランジ部によって防止することができ
る。従って、転がり軸受の耐水性がより一層向上する。
【0012】上記の転がり軸受は、密封部材がスリンガ
側に突設された少なくとも1つの突起部を有し、突起部
の先端が、スリンガと密封部材との接触箇所よりもスリ
ンガの外周側の箇所に接触していることが望ましい。こ
のような構成によれば、転がり軸受の運転時において、
水などの異物が密着部材とスリンガとの摺接する箇所を
通過して密封部材の内側に浸入しても、スリンガと摺接
するように設けられた突起部によって、さらに浸入する
ことを防止することができる。従って、転がり軸受の耐
水性がより一層向上する。密封部材は、樹脂製のシール
部材、または、シールド板であることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳しく説明する。図1は、本発明の転がり軸
受の第1の実施の形態を示す断面図である。図1におい
て、転がり軸受(以下、転がり軸受ともいう)10は、
内周面に軌道面11aを有する外輪11と、外周面に軌
道面12aを有する内輪12と、軌道面11a、12a
間に複数配置された玉(転動体)13とを備えている。
複数の玉13は、保持器14によって転がり軸受10の
周方向に間隔を隔てて保持されている。なお、転がり軸
受10は、図中一点鎖線で示す中心線Cに対して線対称
な構造を有しており、他の図面においても同様である。
【0014】図1に示すように、転がり軸受10におい
て、玉13の軸方向両側には円環状の密封部材15が設
けられている。本実施の形態において、密封部材15は
樹脂製のシール部材である。シール部材の材質は、例え
ば、ニトリル系ゴム、アクリル系ゴム、フッ素系ゴム、
シリコン系ゴムである。密封部材15の外周縁部が外輪
11の軸方向両端に周方向に設けられた一対の溝11b
に嵌合され、内周縁部が内輪側に延びている。密封部材
15は、転がり軸受10の軸方向視、つまり、図1中、
右側から見た場合、外輪11と内輪12と玉13とに区
画される空間を塞ぐ状態で配されている。
【0015】内輪12の外径面の軸方向両端には、外径
面の径寸法が小さくされた段部17が設けられている。
それぞれの段部17に円環状のスリンガ16が嵌合され
ている。スリンガ16は、円環部16aと、この円環部
16aの内周縁部から垂直方向に立設された中空円筒部
16bとを有している。言い換えれば、スリンガ16
は、断面略L字状の部材である。スリンガ16の材質
は、例えば、各種鋼板、アルミニウムなどの金属であ
る。
【0016】スリンガ16を内輪12の段部17に固定
した状態で、円環部16aの一方の面の内周縁部が、段
部17を構成する軸受径方向に略平行な面(以下、平行
支持面という。)17aに当接している。また、スリン
ガ16の円筒部16bの内周面が、段部17を構成する
軸受径方向に略垂直な面(以下、垂直支持面という。)
17bを有する小径部に嵌合している。
【0017】また、スリンガ16には、円環部16aの
外周側が段部を介して軸方向外側(密封部材側)に突出
するように形成された突出部16cを有している。この
ため、密封部材の内側に侵入した水などの異物が、転が
り軸受運転時に遠心力によって円環部の軸方向外側面を
伝って移動することが突出部によって抑制される。
【0018】密封部材15の内周縁部にはシールリップ
15aが設けられている。シールリップ15aは軸方向
の肉厚が大きく設定されている。密封部材15を外輪1
1に固定した状態で、シールリップ15aの少なくとも
一部が、スリンガ16の円環部16aにおいて、内輪1
2の平行支持面17aに当接している箇所に対応する軸
方向外側の面近傍に周方向に渡って接触している。
【0019】本発明の転がり軸受によれば、スリンガを
密封部材に対して軸方向内側に配しているので、取付対
象物の構造に影響されることなくスリンガを転がり軸受
に設けることができる。このため、オルタネータなどの
エンジン補機類などに適用される転がり軸受において、
密封部材が特有な構造を有する場合であっても、密封部
材とスリンガとが互いに構造上干渉することがない。ま
た、本実施の形態の構成によれば、スリンガと密封部材
とが一部接触しているため、これらの部材の間の隙間に
水などの異物が浸入しても、両者が接触する箇所によっ
て異物がそれ以上浸入することを抑制する。さらに、軸
受内部からのグリース漏れを効果的に防止することがで
きる。従って、信頼性の高い転がり軸受を提供すること
ができる。
【0020】図2は、本発明の第2の実施の形態にかか
る転がり軸受の断面図を示している。なお、以下に説明
する実施の形態において、すでに説明した部材などと同
等な構成・作用を有する部材等については、図中に同一
符号又は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或い
は省略する。本実施の形態の転がり軸受20において、
スリンガ26は、円環部26aの外周縁部が軸方向外側
に折り曲げられてなるフランジ部26cを有している。
フランジ部26cは、密封部材25のシールリップ25
aより外周縁側に設けられた肉厚部25bと接触するよ
うに形成されている。つまり、本実施の形態において
は、フランジ部26cが前記実施の形態で説明した突出
部と同様の機能を有している。なお、フランジ部26c
は、水などの異物が浸入しないように設定された所定間
隔を介して、密封部材と近接するように配されていても
よい。
【0021】本実施の形態の転がり軸受によれば、密封
部材の内周縁部の先端とスリンガの円筒部との隙間から
浸入した水などの異物が遠心力によって円環部の外周側
に移動する場合でも、スリンガに形成されたフランジ部
によって、異物が更に転がり軸受内部に浸入することを
防止することができる。また、密封部材がスリンガと2
箇所で接触する構成としたため、水などの異物が密封部
材とスリンガとの隙間を介して転がり軸受内部に浸入す
ることをより一層効果的に抑制することが可能である。
【0022】図3は、本発明の第2の実施の形態にかか
る転がり軸受の断面図を示している。本実施の形態の転
がり軸受30は、密封部材35に上記の実施の形態のよ
うなシールリップが形成されていなく、密封部材35と
スリンガ36とが接触していない構造を有する、いわゆ
る、非接触シール構造の転がり軸受である。スリンガ3
6は、円環部36aの外周縁部に突出部36cを有し、
密封部材35の軸方向内側の面に沿った形状を有してい
る。密封部材35とスリンガ36とは、水などの異物の
浸入を妨げるように所定の間隔に設定されて近接してい
る。本実施の形態の密封部材35には、内周縁部より外
周側で、かつ、スリンガ36の突出部36cの内周側に
対向する箇所に向かって突出する肉厚部35aが形成さ
れている。つまり、密封部材35とスリンガ36とは、
肉厚部35aで接触する構造を有している。このため、
密封部材35の肉厚部35aとスリンガ36との接触箇
所で水などの異物の浸入を抑制することができる。
【0023】図4は、本発明の第4の実施の形態にかか
る転がり軸受の断面図を示している。本実施の形態の転
がり軸受40において、密封部材45は内周縁部に第1
の実施の形態と同様の構成を有するシールリップ45a
を備えている。シールリップ45aは、スリンガ46の
円環部46aにおける、平行支持面47aに当接する箇
所に対応する反対側の面に接触している。スリンガ46
の円環部46aの外周縁部には、第1の実施の形態と同
様の突出部46cが形成されている。
【0024】さらに、本実施の形態において、密封部材
45は、図4に示すように、スリンガ46の突出部46
cの軸方向外側の面に対向する箇所に、軸方向に突設さ
れ、かつ、密封部材45と一体に形成された環状の突起
部45bを有している。突起部45bは、密封部材45
の周方向全周に渡って形成されている。転がり軸受40
の運転時において、突起部45の先端はスリンガ46の
突出部46cの軸方向外側の面に摺接している。なお、
本実施の形態において、密封部材45はゴムからなり、
内部に心金48を有している。突起部45bは、密封部
材45の軸受径方向に同心円状に複数設けられていても
よい。
【0025】本実施の形態の構成によれば、転がり軸受
40は、スリンガが、密封部材の内周縁部に形成された
シールリップ45aと、外周縁部側に形成された突起部
45bとにそれぞれ接触するように構成されている。従
って、スリンガと密封部材との隙間から水などの異物が
浸入する場合、スリンガと密封部材とが接触する二つの
箇所のそれぞれで異物の浸入を妨げる機能が働くため、
更に耐水性能が向上する。
【0026】図5は、本発明の第5の実施の形態にかか
る転がり軸受の断面図を示している。本実施の形態の転
がり軸受50において、密封部材55は円環状のシール
ド板である。密封部材55は、外周縁部が外輪51の内
径面周方向に設けられた一対の溝51bに嵌合され、内
周縁部が内輪側に延びてスリンガ56の円筒部56bに
近接している。内周縁部の先端部55aは軸方向内側に
折り曲げられ、スリンガ56の軸方向外側の部位で、か
つ、内輪52の平行支持面57aに当接する箇所に対応
する反対側の面に接触している。密封部材55の先端部
55aは、スリンガ56の周方向全周に渡って接触して
いる。なお、シールド板は、例えば、ステンレス鋼版、
亜鉛メッキ鋼板等の耐食性を有する金属板である。
【0027】本実施の形態の構成によれば、密封部材が
シールド板である場合でも、スリンガをシール板の内側
に設けることでシールド板の構造に影響されずにスリン
ガを備えた転がり軸受を提供することができる。また、
転がり軸受は、運転時に互いに摺接するスリンガとシー
ル板とを備えているため、水などの異物が転がり軸受内
部に浸入することを抑制することができるため、耐水性
能が向上する。さらに、転がり軸受内部からグリースな
どが漏れることを効果的に防止する。
【0028】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能で
ある。例えば、密封部材の内周縁部に二股状に分かれた
シールリップを形成し、それぞれのシールリップがスリ
ンガと接触する構成としてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オルタネータなどの高温・高速条件に対応でき、軸受の
回転、停止状態にかかわらず外部からの水などの異物の
浸入や軸受内部からのグリース漏れを防ぐことができる
とともにオルタネータなどのエンジン補機類の構造を変
えずに装着できる転がり軸受を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる転がり軸受
である。
【図2】本発明の第2の実施の形態にかかる転がり軸受
である。
【図3】本発明の第3の実施の形態にかかる転がり軸受
である。
【図4】本発明の第4の実施の形態にかかる転がり軸受
である。
【図5】本発明の第5の実施の形態にかかる転がり軸受
である。
【符号の説明】
転がり軸受 10、20、30、40、50 内輪 11、21、31、41、
51 外輪 12、22、32、42、
52 転動体 13、23、33、43、
53 保持器 14、24、34、44、
54 密封部材 15、25、35、45、
55 スリンガ 16、26、36、46、
56

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪と
    の間に転動自在に設けられた複数の転動体と、円環状に
    形成され前記外輪の内径面の軸方向両端部に固定された
    一対の密封部材とを備えた転がり軸受において、 前記各密封部材と前記転動体との間に配されて内周縁部
    が前記内輪の外径面に固定された円環状の一対のスリン
    ガを有し、前記密封部材の少なくとも一部が円周方向に
    渡って前記スリンガに接触していることを特徴とする転
    がり軸受。
  2. 【請求項2】 前記スリンガの外周部が軸方向外側に突
    出していることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸
    受。
  3. 【請求項3】 前記スリンガは、円環部と該円環部の内
    周縁部から立ち上げられた円筒部とを有する断面略L字
    状の部材であり、少なくとも前記円環部の軸方向外側面
    に前記密封部材が接触していることを特徴とする請求項
    1または2に記載の転がり軸受。
  4. 【請求項4】 前記円環部の外周縁部が軸方向外側に折
    り曲げられたフランジ部を有し、該フランジ部が前記密
    封部材の少なくとも一部と接触又は近接していることを
    特徴とする請求項3に記載の転がり軸受。
  5. 【請求項5】 前記密封部材が前記スリンガ側に突設さ
    れた少なくとも1つの突起部を有し、該突起部の先端
    が、前記スリンガと前記密封部材との接触箇所よりも前
    記スリンガの外周側の箇所に接触していることを特徴と
    する請求項1から4のいずれか1つに記載の転がり軸
    受。
  6. 【請求項6】 前記密封部材は樹脂製のシール部材であ
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記
    載の転がり軸受。
  7. 【請求項7】 前記密封部材はシールド板であることを
    特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の転が
    り軸受。
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