JPH06502902A - 電磁作動式の噴射弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 電磁作動式の噴射弁 背景技術 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の電磁作動式の噴射弁から出発する 。ドイツ連邦共和国特許出麗公開第３３０６３０４号明細書に基づきすでに公知 の噴射弁においては、弁長手方向軸線に対して同軸的に形成されたコアに設けら れた通流孔の上流側の端部に、燃料フィルタが配置されており、この燃料フィル タは、フレームとフィルタエレメントとから成っている。このフィルタエレメン トは、微孔性の網目濾布、ならびにこの網目濾布を部分的に取り囲んで支持する ケーシングを有している。この燃料フィルタは、弁閉鎖体の範囲で噴射開口を閉 塞させる恐れのある微細な不純物を引き留める。

燃料フィルタの下流側では、コアに設けられた通流孔に、調節ブシュがプレス嵌 めされている。弁閉鎖体に向いた前記調節ブシュの端部は、弁長手方向軸線に対 して直角に延びる接触端面を有しており、この接触端面には戻しばねが支持され ている。この調節ブシュは、弁閉鎖体に作用する戻しばねのばね力の調節のため に役立つ、このばね力は、コアに設けられた通流孔への調節ブシュのプレス嵌め 深さに関連する。

したがって、燃料の濾過と、ばね力の張設とは、別個の２つの構成部分によって 行なわれる。これにより、組付は手間や材料使用量が著しく増大してしまい、こ れに伴い、製造コストも著しく高められてしまう、さらに、通流孔から燃料フィ ルタを予め取り外さなければ、戻しばねのばね力を変えることはできない。

発明の利点 これに対して、請求項１に記載の特徴を有する、本発明による電磁作動式の噴射 弁は次のような利点を有している。すなわち、燃料の濾過と、ばね力の調節とが 唯１つの構成要素によって行なわれるので、先行技術に比べて、製造手間が簡単 に著しく減じられる。これにより、製造コストも著しく低くなる。さらに、戻し ばねのばね力の調節は、弁の別の構成要素を取り外さずに行なうことができる。

請求項２以下に記載の手段により、請求項１に記載の弁の別の有利な構成が得ら れる。フィルタエレメントを林状に形成すると、流れ方向に対して横方向に配置 された板状のフィルタエレメントに比べて、濾過したい媒体によって貫流される 表面積をより大きくすることができ、これによりフィルタの寿命が長められる。

フィルタケーシングのためにナイロンを使用すると、構成部分の高い剛性が保証 され、これによりケーシングの変形は最小限に減じられ、戻しばねのばね力は一 定に保持される。

燃料フィルタのフレームのためにステンレス金属を使用すると、フレームとコア との間のプレス嵌め部分の表面に腐食が生じるのが阻止される。

噴射開口に向いた前記燃料フィルタの面に、通流孔の壁に少夕くとも部分的に接 触したビンを配置することによって、燃料フィルタの位置は安定させられる。

図面 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。第１図は、本発明により 構成された噴射弁の第１莫施例を示した図であり、第２図は、本発明による燃料 フィルタの拡大図である。第３図は、本発明により構成された噴射弁の第２実施 例を示した図である。

実施例の説明 第１図に例示した、混合気圧細形火花点火式の内燃機関の燃料噴射装置に用いら れる噴射弁は、電磁コイル１によって取り囲まれたコア２を有しており、このコ アは燃料流入管片として役立つ、コイル枠体３を有する電磁コイル１は、例えば プラスチック射出成形体５によって取り囲まれており、その射出成形時に、電気 的な接続コネクタ６が一緒に射出成形されている。

半径方向で段付けされた前記電磁コイル１のコイル枠体３は、半径方向で段付け された巻成層７を有している。コア２の下側のコア端部１０には、弁長手方向軸 線１１に対して同軸的に、管状で金属製の中間部材１２が、例えば溶接によって 密に結合されており、この中間部材１２の上側の円筒状区分１４は、コア端部１ ０に部分的に軸方向に被さって係合している９段付けされたコイル枠体３は、コ ア２に部分的に被さって係合り、ていて、直径が大きい方の前記コイル枠体の段 部１５は、中間部材１２の上側の円筒状区分１４に被さって係合している。中間 部材１２は、コア２とは反対側の端部に、下側の円筒状区分１８を備えており、 この円筒状区分１８は管状のノズル支持体１９に被さって係合していて、このノ ズル支持体１９に、例えば溶接によって密に結合されている。このノズル支持体 １９の下流側に位置する端部では、弁長手方向軸線１１に対して同軸的に延びる 貫通孔２２に、円筒状の弁座ボデー２０が溶接によって密に組み込まれている。

弁座ボデー２０は電磁コイルｌに向かって固定の弁座２１を有しており、この弁 座の下流側には、弁座ボデー２０に、例えば２つの噴射開口２３が形成されてい る。

噴射開口２３の下流側には、弁座ボデー２０が、流れ方向で見て円錐台形に拡張 する調製孔２４を有している。

弁長手方向軸線１１に対して同軸的に延びる、段付けされた前記コア２の通流孔 ２５に、燃料フィルタ３０がプレス嵌めされている。この燃料フィルタは、この 燃料フィルタを貫流する燃料から、微細な浮遊粒子を引き留め、還流孔２５にお けるこの燃料フィルタの軸方向の位置によって、つまり、通流孔２５にどの程度 の深さで燃料フィルタを押し込むかによって、通流孔２５に配置された戻しばね ２６のばね力を調節できる。第２図は、燃料フィルタ３０を拡大して示した図で ある。燃料フィルタ３０のフレーム３１は、ステンレス金属、例えば黄銅から成 るブシュとして形成されており、このブシュは、通流孔２５よりも僅かに大きな 外径を有しており、この通流孔に、プレス嵌めによって保持されている。フレー ム３１の外面の両端部に、２つの面取り部３２．３３が設けられていることによ り、通流孔２５に燃料フィルタ３０を導入しやすくされている。また、組付は時 に通流孔２５の表面が掻き取られ、その際に生じるチップが噴射弁の機能能力を 損なうのも阻止される。フレーム３１に続いて下流側には、このフレームに結合 して林状に形成されたフィルタエレメント３６が設けられており、このフィルタ エレメントは、かご状のフィルタケーシング３７と、微孔性の網目濾布３８とか ら成っている。この網目濾布３８はフィルタケーシング３７の内面に接触してお り、このフィルタケーシングに支持されている。このフィルタケ−シング３７は 、複数の、例えば４つの細長いロッド状のウェブ３９から構成されており、これ らのウェブは、例えば当該個所における通流孔２５の直径よりも僅かだけ小さい 直径を有する円周にわたって均一に分配され、弁長手方向軸線１１に対して平行 に位置している。これらのウェブに続いて、これらのウェブの、戻しばね２６に 向いた側には、半径方向に延びる板４４が設けられている。しかし、これらのウ ェブは、通流孔２５の壁に接触して、通流孔２５における燃料フィルタの半径方 向の案内、ひいては同軸的な位置調整のためにも役立つように延びていてもよい 。

網目濾布３８から流出した燃料は、各ウェブ３９の間を通って、板４４の傍らを 通過し、軸方向でさらに噴射開口２３に向かって流れることができる。しがし、 これらのウェブは、図１に示し、すでに述べたように、通流孔２５の壁に対して 半径方向の間隔を持って延びていてもよい。板４４とは反対側の前記ウェブ３９ の端部に続いて、開口４５を備えた管状区分４３が設けられており、この管状の 区分は、フレーム３１の内径よりも大きな外径を有しており、このフレームにプ レス嵌めされている。

燃料全体は、開口４５を通ってフィルタエレメント３６に流入し、その場所から 、燃料は、網目濾布３８の外周面４６を通って環状室４７に達する。この環状室 は網目濾布３８と、通流孔２５の壁とによって形成されている。この環状室４７ からは、燃料は通流孔２５を、噴射開口２３に向がって流れる。

板４４は、例えば弁座２１に向いた面に、弁長手方向軸線１１に対して同軸的に 位置するビン４８を有している。このビンは、戻しばね２６のガイドとして役立 ち、少なくとも、戻しばねの上流側の最初の巻き条４９に軸方向で係合している 。戻しばね２６によってフィルタケーシング３７に導入される軸方向力は、場合 によっては、ウェブ３９の変形、例えば屈曲をもたらす、これにより生じるフィ ルタケーシング３７の長さ変化は、戻しばね２６のばね力の変化を招いてしまう 。このような変形を最小限に減じるために、フィルタケーシング３７はできるだ け安定的に設計されている。このことは適切な材料選択、例えば強化ナイロンに よって達成される。

第３図は、本発明による燃料フィルタを備えた、本発明に基づき形成された噴射 弁の第２の実施例を示した図である。第１図および第２図に示した実施例と同様 に作用する同じ構成部分は、同一の符号で示した。

第１図および第２図に示した実施例と比べて、燃料フィルタ３０は、軸方向でよ り長く延びるビン４８ａを有している。このビン４８ａは、例えば４つの長手方 向切欠き４０を備えた十字状の横断面を有しており、部分的に通流孔２５の壁に 接触している。戻しばね２６は、噴射開口２３に向いた前記ビン４８ａの接触端 面４１に支持されている。燃料は、通流孔２５の壁とビン４８ａとの間の各長手 方向切欠き４０を、噴射開口２３に向かって流れる。

コア２の通流孔２５への燃料フィルタ３０のプレス嵌め深さは、戻しばね２６の ばね力を規定し、ひいては、噴射弁の開閉行程時に放出される動的な燃料量にも 影響する。燃料フィルタ３０とは反対側の前記戻しばね２６の端部は、下流方向 で接続管５１の端面５０に支持されている。戻しばね２６に面した前記接続管５ １の端部には、たとえば溶接によって管状の可動子５２が結合されている。この 接続管５１の他方の端部では、この接続管５１に、弁閉鎖体５５が例えば溶接に よって結合されていて、この弁閉鎖体は、弁座ボデー２０の弁座２１と協働し、 例えば球体として形成されている。

可動子５２に面したコア端部１０の端面５７と、上側の円筒状区分１４に通じる 前記中間部材１２の肩部５８との間には、軸方向のギャップ５９が形成されてい る。このギャップには非磁性のストッパ板６２が挟み込まれている。このストッ パ板は、可動子５２の流入側の端面６０と、コアｌＯの端面５７との間の残留エ アギャップを形成し、弁の開放過程時に弁閉鎖体５５の行程を制限する。

電磁コイルｌは、例えばヨークとして形成された、強磁性素子として役立つ少な （とも１つの導磁素子６４によって、少なくとも部分的に取り囲まれている。

この導磁素子の一方の端部はコア２に、他方の端部はノズル支持体１９にそれぞ れ接触しており、導磁素子はこれらコアおよびノズル支持体に、例えば溶接また はろう接によって結合されている。

噴射弁の一部は、プラスチック外周！！６５によって取り囲まれ、このプラスチ ック外周壁は、コア２を起点として軸方向で、接続コネクタ６を備えた電磁コイ ルｌと、前記導磁素子６４とを超えて延びている。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．内燃機関の燃料噴射装置に用いられる、電磁作動式の噴射弁であって、弁長 手方同軸線に沿って延びる金属製のコアが設けられており、該コアに通流孔が設 けられていて、該通流孔に燃料フィルタが配置されており、電磁コイルと可動子 とが設けられていて、該可動子によって、固定の弁座と協働する弁閉鎖体が操作 されるようになっており、前記弁長手方向軸線に対して同軸的に配置された戻し ばねが設けられていて、該戻しばねが前記弁閉鎖体に作用している形式のものに おいて、前記戻しばね（２６）が、前記弁閉鎖体（５５）とは反対側で、前記燃 料フィルタ（３０）に支持されていることを特徴とする、電磁作動式の噴射弁。
2. ２．前記燃料フィルタ（３０）が、フィルタエレメント（３６）と、該フィルタ エレメントに結合されたフレーム（３１）とから成っている、請求項１記載の噴 射弁。
3. ３．前記フレーム（３１）がブシュ状に形成されており、前記通流孔（２５）よ りも大きな外径を有している、請求項２記載の噴射弁。
4. ４．前記フィルタエレメント（３６）が鉢状に形成されていて、フィルタケーシ ング（３７）、ならびに微孔性の網目濾布（３８）から成っている、請求項３記 載の噴射弁。
5. ５．前記燃料フィルタ（３０）の前記フレーム（３１）がステンレス金属から成 っている、請求項３記載の噴射弁。
6. ６．前記フィルタケーシング（３７）が、前記弁閉鎖体（５５）に向いた側に、 ピン（４８，４８ａ）を有している、請求項４記載の噴射弁。
7. ７．前記フィルタケーシング（３７）がナイロンから成っている、請求項４記載 の噴射弁。
8. ８．前記フィルタケーシング（３７）に設けられた前記ピン（４８）が、前記戻 しばれ（２６）の少なくとも１つの巻き条に係合している、請求項６記載の噴射 弁。
9. ９．前記フィルタケーシング（３７）に設けられた前記ピン（４８ａ）の周面が 、少なくとも部分的に、前記通流孔（２５）の壁に接触しており、前記ピン（４ ８ａ）が、前記弁長手方向軸線（１１）方向で延びて、少なくとも１つの長手方 向切欠き（４０）、ならびに、前記戻しばね（２６）に面した接触場面（４１） を有しており、該接触端面に前記戻しばね（２６）が作用している、請求項６記 載の噴射弁。