JPH06502526A - 結合ドメイン - Google Patents

結合ドメイン

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JPH06502526A
JPH06502526A JP3512577A JP51257791A JPH06502526A JP H06502526 A JPH06502526 A JP H06502526A JP 3512577 A JP3512577 A JP 3512577A JP 51257791 A JP51257791 A JP 51257791A JP H06502526 A JPH06502526 A JP H06502526A
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スチュアート ジョンソン,ケビン
ジャクソン,ロナルド ヘンリー
チスウェル,デビッド ジョン
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ケンブリッジ アンティボディー テクノロジー リミティド
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 結合ドメイン 本発明は、結合ドメインを含んで成る分子、それらの調製方法および利用方法に 関する。本発明は特に、免疫グロブリンファミリーまたはスーパーファミリーの 一員の天然の一重鎖可変ドメインの合成類似体であるドメインを含んで成る分子 に関する。本発明は前記ドメインを含んで成る分子をデザインする方法、そうし てデザインされた分子、並びに療法および診断において前記分子を利用するため のキットおよび利用方法に関する。
抗体および免疫グロブリンスーパーファミリーの他の員、例えばT細胞レセプタ ーは、分子例えば抗原を特異的に認識しそしてそれらを高親和力で結合する能力 を有する。天然に存在する抗体では、抗原結合部位は重(H)lと軽(L)鎖の 両方の可変(V) ドメインの近位により形成される。それらの鎖の各々の内部 には、抗原と相互作用する残基を含んで成るアミノ酸配列部分、即ち相補性決定 領域(CDR)が3つある。この3つのCDRは4つのフレームワーク領域(F R)と交互に存在している。Winterらは、一本鎖Vドメインが高親和力と 高特異性で抗原を結合できることを証明したCWardら、 Nature 3 41.544−546 (1989)) 、それらの−重鎖ドメイン抗体(VH )は、完全抗体(rmm =160,000 )や他の抗体断片に比べてサイズ が小さいために幾つかの用途に有益であるだろうと提案された。
しかしながら、VHドメインは残念ながらそれらの効用を制限するユニークな欠 点を有する。遭遇する難点は、関連するかもしれない少なくとも2つのVHドメ インの性質を反映する。それらは細菌中でクローニングした時に少量で発現され (Fv断片の10■/−に比べて約200μgノー細胞上清)、そしてVHドメ インの精製の間に相当量の物質が失われる。例えば限外濾過およびクロマトグラ フィーカラム上での精製を使ったVH−重鎖ドメインの濃縮は、しばしば低い回 収率を引き起こす。これはおそらく表面への非特異的結合によるものであろう。
これはWardら(1989)前掲により直接観察されており、彼らはプラスチ ックへの有意な(そして非特異的な)結合を示す一重鎖ドメイン抗体を高い比率 で単離した。生体内では、組織中の非特異的結合は腫瘍画像診断や癌療法研究と いった用途において低い効能を引き起こすであろう。
完全抗体または抗体断片、例えばFvもしくはFab断片では、一般的にそれら の難点に遭遇することはない。従って、問題は不対の一重鎖ドメインを含有する 抗体断片に特有であると思われる。
よって、本発明は、豊富な商業的利用のために抗原結合性を保持しながら、−重 鎖可変ドメイン結合メンバーに関係する上記のまたは他のあらゆる問題を改善す ることを目的とする。
本出願人は、−重鎖ドメイン抗体の望よしくない性質の最もありそうな原因が一 重鎖可変ドメイン、例えばVH−重鎖ドメインの疎水性面が水性溶媒に暴露され ることにあると理解した。生来の抗体では、この面はVLドメインの近位の疎水 性面と相互作用し、そして抗体分子の内側に埋もれている。この面の暴露は、表 面、例えばクロマトグラフィー母材との強力な相互作用を引き起こすため、その 表面から材料を回収することができないだろう。その上、水性溶媒への疎水性面 の暴露が一重鎖可変ドメイン、例えばVH−重鎖ドメインの安定性の低下を引き 起こし、これが次いで精製操作の間の変性と結合活性の損失を引き起こすと考え られる。最も重要なのは、この疎水性面が非特異的結合の有力な原因であり、生 体内および試験管内でのそれらの一重鎖可変ドメイン分子の利用性を相当制限す るということである。
VH−重鎖ドメインは非常に小さいけれとも、その活性は該分子の異なる部分の 間の相互作用を含む複雑な三次元構造に依存する(Chothia、 C,ら、  J、 Mo1. Biol、 186.651−663 (1985) )  、幾つかの場合では、抗原結合部位中の側鎖と重要な相互作用を有する側鎖がフ レームワーク中にある。例えば、抗プロゲステロン抗体DB3では、トリプトフ ァン47(フレームワーク)がプロゲステロンと接触することが示されており( Arevalo、 J、H,、Taussig、 M、および1Vilson、  i 私信〕、そして−ヒドロキシビタミンに結合抗体rgGINEWでは一ヒ ドロキシビタミンにと接触することが示されている(Twining、 S、S 、およびAtassi、 M、Z、、 J、 Biol、 Chem、253. 5259(1978))。ある抗体では、残基71 (フレームワーク)とCD R残基との相互作用が抗原結合の維持に重要であることが示されているCCho thia、 C,ら、 Nature 342.877−883 (1989)  ) 、基本抗体または可変ドメイン構造への任意の変異がおそらく該抗体また は可変ドメインの三次元構造に対して多面的結果を与え、そしてそれらを所望の 特異性と親和力で抗原結合できなくするだろうことは、当業者に明らかであろう 。このことは、抗すゾチームー重鎖ドメイン抗体を使った最近の実験において例 証されている。Asn 35をHisで置換する単一アミノ酸変化は、大腸菌中 での発現レベルを約1000倍向上させることがわかった。しかしながら、変更 された分子はごく弱くしかりゾチームを結合しないと批判された(ε、S、 W ard、 L、 Rej−chmann、 G、P、 Winter、私信)。
活性構造の構築、特にVHドメインの構築の原因となる相互作用は完全には解明 されていないため、基本構造に行うどのアミノ酸変化も、非常に注意深く選択し なければならない。VH−重鎖ドメインとVLドメインとの界面にある残基がC DRからだけでなくフレームワーク領域からも得られるという事実によって、あ る変化の選択は更に複雑になる。抗リゾチーム抗体D 1.3 (Amit、  A、G、ら 5cience 233.755−758 (1986) ; C hothia。
C1ら、 5cience 233.755−758 (1986) )の界面 にあるフレームワーク残基(例えば残基37.39.45.47.91.93お よび103)は、全ての種の抗体において高度に保存されている。それらは不変 であるか、またはまれに、一般に保存性の置換、即ち同様な化学的性質を育する アミノ酸によるアミノ酸の置換を有する。例えば、脂肪族疎水性残基は通常、類 似の脂肪族残基により置換される。よって、もしそれらのフレームワーク残基中 に置換を行う場合、該分子の構造を破壊し、従って抗体または一重鎖可変ドメイ ン例えばVHによる抗原の結合を破壊する危険性が大いにある。CDR残基は抗 体間で異なり、抗原への結合の特異性と親和力を決定する。本出願人は高い親和 力と特異性で様々な抗原を結合する能力を保持したいと望むため、それらのCD R残基を変更する可能性を保持しておくことが必要である。
本発明は、従って、特定の結合メンバーに対する特異性を有する結合ドメインを 含んで成る天然分子の一部または全部の類似体であって、天然の結合物質に比較 して前記類似体の疎水性を減少させるように1または複数のアミノ酸が変更され ている類似体である、ポリペプチド配列を有する結合ドメインを含んで成る分子 を提供する。
前記類似体は、例えば特異性、親和力または結合活性に関して、天然の結合性物 質と実質的に同じ結合性質を有することができる。
場合によっては、それらの性質が改善され得る。変更は、ポリペプチド配列の疎 水性を減少させる任意のアミノ酸変更であることができ、例えばアミノ酸置換、 削除または付加であることができる。
結合ドメインを含んで成る分子は、抗体または他のレセプター分子、並びに抗体 またはレセプター分子の断片および誘導体を含んで成ることができる。特に、該 分子は、抗体分子中に存在する型の一重鎖可変ドメインを含んで成ることができ る。変更は相補性決定領域中および/またはフレームワーク領域中であることが できる。変更はフレームワーク領域中が好ましい。疎水性を減少させる変更がフ レームワーク領域中である場合、アミノ酸置換、削除、付加または反転によって 相補性決定領域も更に変更し、結合性物質の特異性および/または結合性質を変 更することができる。
結合ドメインを含んで成る分子は、実施例2〜11に記載の変更のいずれか1つ または複数を含んで成ることができる。
よって、本発明は、免疫グロブリンファミリーまたはスーパーファミリーの一員 の別の一重鎖可変ドメインの合成類似体である一重鎖可変ドメインで、該類似体 中の前記ドメインの1または複数の界面アミノ酸残基が前記別のドメインに比較 して変更されており、前記変更アミノ酸は、前記類似体が前記別のドメインより も親水性であるように、免疫グロブリンファミリーまたはスーパーファミリーの 一員の相同位置に存在する残基により置換されている一重鎖可変ドメインを提供 する。
変更アミノ酸残基はフレームワーク領域中にあってもよい。変更アミノ酸残基は 相補性決定領域中にあってもよい。合成類似体は前記別のドメインと本質的に同 じ結合活性を有することができる。相補性決定領域の配列を更にアミノ酸置換、 削除、付加または反転により変更して、前記別のドメインに比較して該類似体の 特異性および/または結合特性を変えることもできる。
−重鎖可変ドメインは一重鎖可変免疫グロブリン重鎮ドメインの合成類似体であ ることができる。この場合、アミノ酸残基37.39゜45、47.91.93 および103のうちの1つまたは複数が変更され得る。
二のアミノ酸変更は下記のうちの1つまたは複数を含んで成ることができる。
i)グルタミンまたはスレオニンによるバリン37の置換:ii)グルタミン酸 によるグルタミン39の置換:1ii)グルタミンによるロイシン45の置換: iv)アスパラギン酸またはグリシンによるトリプトファン47の置換: ■)スレオニン、セリンまたはメチオニンによるチロシン91の置換; vi)セリンまたはグルタミン酸によるアラニン93の置換:vii)グルタミ ン酸、チロシンまたはスレオニンによるトリプトファン103の置換; vi)アスパラギン、スレオニンまたはセリンのいずれかによるノくリン37、 ロイシン45、トリプトファン47、アラニン93および/またはトリプトファ ン103の置換; ix)スレオニンによるバリン37の置換およびグルタミン酸によるグルタミン 39の置換およびグリシンによるトリプトファン47の置換:X)セリンまたは メチオニンによるチロシン91の置換およびグルタミン酸によるアラニン93の 置換およびスレオニンによるトリプトファン103の置換。
本発明の一重鎖可変ドメインは、更に他の分子成分に結合させることができる。
更に他の分子成分は、酵素標識、蛍光標識もしくは放射能標識または免疫グロブ リンの一部分であることができる。
本発明はまた、診断試験を実施するための1または複数の補助試薬と一緒に上述 の一重鎖可変ドメインを含んで成る診断キットを提供する。
本発明は、少な(とも上述の一重鎖可変ドメインを含んで成る治療用組成物も提 供する。該組成物は更にlまたは複数の賦形剤も含んで成ることができる。
本発明の一観点によれば、上記で指摘したような改善された性質を有し且つ種々 のCDRから新規フレームワークへの置換により様々な結合相手に対する特異性 を生せしめる一重鎖可変ドメイン、例えばVH−重鎖ドメインフレームワークが 提供される。本出願人は、予め単離した一重鎖ドメインを含んで成る分子のフレ ームワーク残基を置換してそれらをより一層極性にすることを提供する。変更さ れた分子は所望の抗原を結合する能力を保持すべきである。好ましくは、該変更 は、ヒトに投与した時に界面を免疫原性にしないであろう。
本発明はまた、免疫グロブリンファミリーまたはスーパーファミリーの一員の別 の一重鎖可変ドメインの親水性合成類似体である一重鎖可変ドメインを製造する 方法であって、(i)前記−重鎖可変ドメインの界面領域を詳しく調べて疎水性 アミノ酸残基を同定し、そして (ii) 1または複数の前記疎水性残基が、免疫グロブリンファミリーまたは スーパーファミリーの一員の相同位置に存在する一層疎水性の小さい残基により 置換されている(i)の前記−重鎖可変ドメインの前記類似体を作製する、 ことを含んで成る方法を提供する。
該方法は、 (a)前記同定された疎水性残基のうちの1または複数をコードするヌクレオチ ド配列を得; (b)部位特異的突然変異誘発を使って前記ヌクレオチド配列を変更して代替ア ミノ酸をコードするトリプレットを導入し;(C)変更されたヌクレオチド配列 を組換え発現系において使って合成類似体を発現せしめる ことを含んで成ることができる。
この方法では、複数のアミノ酸残基を置換することができる。代替アミノ酸は免 疫グロブリンスーパーファミリーの天然の単量体メンバーから誘導することがで きる。天然の単量体メンバーはrhy−tであってもよい。合成類似体は前記の 別のドメインと本質的に同じ結合活性を有することができる。
結合ドメインを含んで成る分子か免疫グロブリンまたは免疫グロブリンの断片も しくは誘導体である場合、変更に適するアミノ酸部位は次のようにして同定する ことができる:i)結合物質の表面上にあると予想される疎水性アミノ酸につい て該分子を調査し: ii)免疫グロブリンの重鎮ドメインと軽鎖ドメインの界面に埋まっていると予 想されるものに関してアミノ酸残基をより詳しく調査し;ii) (ii)にお いて同定された残基が、−重鎖ドメインを別個に使った時に溶媒に暴露されるこ とを調べる。
行うのに適する変更は、関連物質のファミリーの一員の相同アミノ酸配列を参考 にして同定することができる。例えば、上述したように同定された変更部位にお ける分子のアミノ酸配列は、ファミリ一群の1または複数の員のなかのその部位 と相同になるように変更することができる。
関連物質のファミリーは、免疫グロブリンファミリー、その断片および誘導体を 含んで成ることができる。あるいは、関連物質のファミリーは、免疫グロブリン に構造的に関連するドメインを含むタンパク質の一層、即ち免疫グロブリンスー パーファミリーを含んで成ることができる。
ヌクレオチド配列は、所望の変更を導入するようにデザインされたオリゴヌクレ オチドを使った部位特異的突然変異誘発により変更することができる。あるいは 、ポリメラーゼ連鎖反応として知られる技術を使って変更を達成することもでき る。
本発明はまた、本明細書中に提供されるような結合ドメインを含んで成る分子を 有するキットも包含する。該キットは、診断、精製または触媒キットであること ができる。本発明は更に、本発明に係る結合ドメインを含んで成る分子を含有す る医薬品を包含する。
これは、別の分子の特定の立体および極性構造に特異的に結合し、従ってそれと 相補的であると定義される、タンパク質の表面上の領域またはキャビティを言う 。ドメインはそれ自体の内部でそして同一タンパク質の別の部分と無関係に且つ 相補的結合メンバーと無関係に折り畳まれる。
免疫グロブリン これは、全てがジスルフィド結合により一緒に連結した2組の重鎮ポリペプチド と2組の軽鎖ポリペプチドとから成る構造的に関連したタンパク質の一層を言う 。それらは与えられた免疫グロブリンが別の分子に特異的に結合するような別の 分子のための結合ドメインを有する。
該タンパク質は天然であることもでき、または部分的にもしくは全体的に合成的 に製造することもできる。この用語は、免疫グロブリンの結合ドメインに相同で ある結合ドメインを有する任意のタンパク質をも包含する。
ここで、免疫グロブリンアミノ酸残基のナンバリングは、Kabat、E、A、 ら ”5equences of Proteins of Immunolo gical Interest’U、S、 Department of He alth and )Iuman 5ervices 1987に従う。
抗体 これは、天然のまたは部分的にもしくは全体的に合成された免疫グロブリンを言 う。この用語は免疫グロブリンの結合ドメインに相同である結合ドメインを有す る任意のタンパク質も包含する。それらのタンパク質は天然源から誘導すること もでき、または部分的にもしくは全体的に合成することもできる。
抗体の例は免疫グロブリンイソタイプおよびFab、 F(ab’)z、 5c Fv。
Fv、 dAb、 Fd断片である。
免疫グロブリンスーパーファミリー これは、構成員が免疫グロブリン分子の可変または定常ドメインの構造に関連す る構造を持つ少なくとも1つのドメインを有する、ポリペプチドの一層である。
前記ドメインは2つのβ−シートと通常は1つの保存されたジスルフィド結合を 含む(A、F、 WilliamsおよびA、N、 Barclay 1988  Ann、 Rev、 Immunol、 6381−450を参照のこと)。
免疫グロブリンスーパーファミリーの構成員の例はCD4、血小板由来増殖因子 レセプター(PDGFR) 、細胞間接着分子(ICAM)である。
文脈が異なって規定されない限り、この出願における免疫グロブリンおよび免疫 グロブリン類似体への言及は免疫グロブリンスーパーファミリーおよびその類似 体の構成員を包含する。
界面 これは、相補的な重鎖または軽鎖と会合する免疫グロブリンの特定の重鎮または 軽鎖上の領域を言う。
フレームワーク 免疫グロブリンの重鎖は定常(C)領域と可変(V)領域を有する。各V領域は 、4つのフレームワーク領域(FR)により隔てられた3つの相補性決定領域( CDR)から構成される。CDRはアミノ酸配列の可変性区間であり、そして他 の分子に結合する機能を提供する。免疫グロブリンに様々な結合特異性を提供す る可変性がある。FRはCDRの間に入る実質上一定のアミノ酸配列の区間であ る。
本発明をより完全に理解するために、第一に一般的な概論で、そして第二に単に 例示のつもりであって限定のつもりではない特定の実施例への参照により、本発 明をより一層詳細に説明することにする。下記の説明は図面への参照である。
図1は、pUc119中にクローニングされた抗リゾチーム抗体D1.3のVH ドメインのヌクレオチド配列とアミノ酸配列を示し:図2は、天然に存在する免 疫グロブリン重鎮中に見つかる残基の置換のための変異オリゴヌクレオチドを示 し:図3は、rhy−tからの相同残基による置換のための変異オリゴヌクレオ チドを示し: 図4は、VHDl、3中へのThy−1残基の置換により得られる変異配列を示 し。
図5は、VHDl、3中へのアスパラギン、セリンまたはスレオニンの無作為置 換のためのオリゴヌクレオチドを示し;図6は、TGI (対照) 、VHDl 、3、VHTHY−1およびVHTHY−2(7)リゾチーム結合活性を表すグ ラフであり; 図7は、p[Jc119 (対照)、VHDl、 3、VHMutTrp、 V HMutLeuおよびvH’rhy−3のリゾチーム結合活性を表すグラフであ り:図8は、pUc119 (対照)、V)ID1.3、vH’rhy−i、  Thy−2、V)IThy−1,Thy−3およびVHMutWDのリゾチーム 結合活性を表すグラフであり;図9は、クローニング部位の周りのベクターfd Ps/Bsのヌクレオチド配列を示しそしてPstlおよびBstE11制限部 位を示し;そして図10ハ、ベクターfdPs/Bs (対照’) 、rctv H’rhytThy2、fdVHDl、 3およびファージ抗体D1.3のリゾ チーム結合活性を表すグラフである。
本出願人は、フレームワークに行う変更の選択のための3つの関連する方策を発 明した。この発明は、生体内および試験管内用途に向けて改善された性質を有す る抗体および一重鎖可変ドメイン例えばVHドメインの作製を可能にする。
異なる免疫グロブリン間で相当なアミノ酸配列相同性がある。相同性は、異なる 配列を1つずつ一列に並べ、そして異なる配列間で最大レベルの一致に到達する まで鎖を互いに関してスライドさせることにより決定される。それらの解析は通 常はコンピューター上で行われる。上述したように、フレームワーク残基は高度 に保存されており、即ち、一連の異なる抗体中の同じ位置に特定のアミノ酸が存 在するだろう。しかしながら、まれな置換は起こるので、本出願人はVH界面残 基の天然に存在する置換について調査した。これは、容易に利用可能な抗体配列 の編集物〔例えば、Kabat、 E、A、ら、”5equences of  Proteins of Immunological Interest’、  U、S、 Depa−rtment of Health and Huma n 5ervices (1987)) ヘの参照によって行った。この解析は 、任意の位置における天然の変異の同定を可能にする。抗体中にそれらの変異残 基が天然に存在するので(まれではあるカリ、本出願人はそれらがおそらくドメ イン構造をひどくは破壊しないであろうと認識した。それらの天然の置換は抗体 分子あたり一回の割合で最も頻繁に起こっている。しかしながら、本出願人は数 個の抗体から入手可能な置換を同一分子中に一緒に組み合わせる。天然の置換の 種々の組合せを利用することが可能である。
Z 免疫グロブリンスーパーファミリーの別のタンパク質中の相同特に着目され るのは、免疫グロブリン折り畳み(他のタンパク質中に見つかっている抗体ドメ インに特有の三次元構造)を含むドメインを有するが、別のドメインとは会合し ないタンパク質である。
免疫グロブリン可変ドメインに相同な一重鎖ドメインを含む分子の例としては、 Thyl、 Poミニリン、CD7 、CD28およびCTLA−4が挙げられ る(Williams、 A、F。およびBarelay、 A、N、、 An n、 Rev、[mmunol。
6、381−405 (1988) )。
別のタンパク質は複数の不対の抗体様ドメインを含む。CD4とMRCOX2は 各々、抗体分子の可変ドメインに相同なN末端ドメイン(MRCOX2中に1つ 、CDJ中に2つの゛V′型ドノドメイン、抗体分子の定常ドメインに相同なC 末端ドメイン(MRCOX2とCD4の各々に1つの°C゛型ドノドメイン含む (Williams、 A、F、およびBarclay、 A、N、、 Ann 、 Rev、 Immunol、 6.381−405 (1988) )。
それらの不対ドメインタンパク質と該ドメイン含有抗体との間の三次元構造の類 似は、アミノ酸配列レベルでの相同性にある程度反映される。この場合の配列の 整列は不確かであり得るけれども、アミノ酸相同性は上記の1とほとんど同じ方 法で与えられる。’rhy−iについては、VH残基37.39.91および9 3での整列が比較的簡単である。しかしながら、VH残基45および47はTh y−i との2種類の異なる整列において報告されている(A、F、 Will iamsおよびJ。
能な整列がある場合、最も適切なものを同定するために別の置換の探究が必要で あるかもしれない。
VH一本鎖ドメイン中の暴露される変更VH界面がヒトに抗原性である可能性が ある。これは生体内での療法利用にとって不利であるたろう。ヒトTtty−1 中に天然に存在する残基による置換が、この起こり得る抗原応答を減少させるか もしれない。
& 界面残基の所での極性アミノ酸の手鋸作為挿入この方策は、あまり直接的で ない方法を使って一重鎖ドメインの改善を可能にする。突然変異誘発用のオリゴ ヌクレオチドを、成るトリブレットの所へのアミノ酸挿入に向けて曖昧さを与え るために、幾つかの位置の塩基の混合物を使って合成する。例えば、本出願人は 、2番目の位置に曖昧性を有するコドンを使うことにより高極性残基であるアス パラギン、セリンまt;はスレオニンの無作為挿入を可能にするであろう方策を 考案した。それらの残基は、例えばVHドメインの界面位置37.45.47. 93および103に挿入することができる。次いで、この突然変異誘発から生じ る243の可能なフレームワークをスクリーニングし、手鋸作為の組合せのうち 所望の性質を存するものを同定することができる。得られた半熱作為集団をスク リーニングするための方策は、ELISAによる抗原結合親和力と非特異的結合 の評価を含むだろう(下記参照)。
これは、上記の1)および2)に概説した方策に頼ることなく、手鋸作為的な方 式で界面残基を変更するのに用いることができる多数の方策のうちの一例である 。
本発明は、生体内および試験管内用途のために改善された性質を存する一重鎖ド メイン分子中に、同定した抗体の結合親和性および特異性を導入することができ る。
抗体D1.3のVHドメイン(Vl(01,3)を使ったモデル系を用いて作製 されたフレームワークは、所望の親和力と特異性の抗体分子由来のものイこよる そのCDRの一部分または全部の置換にまり、任意の特異性の抗体のためのフレ ームワ・−りとして使うことができる。これを達成するのには多数の方法がある 。例えば、所望の性質(例えば結合特異性)の抗体のCDRの配列を決定した後 、抗体/抗体ドメインを一層極性にするのに必要なヌクレオチド置換を含むフレ ームワーク領域と面記CDRをコードするオリゴヌクレオチドおよび一連のオリ ゴヌクレオチドを合成する。次いでPCRを使ってこのオリゴヌクレオチドを増 幅し、適当なベクター、例えばIIUC119中にクローニングし、そして細菌 中で生産物を発現せしめることができる。
あるいは、所望の特異性を有する現存の一重鎖ドメイン抗体中に界面の所に適切 な変更を導入してその抗体の性質を改善することができる。これは、様々な方法 により、例えば部位特異的突然変異誘発、またはPCR(例えばHem5ley 、 A、ら[Nuc、 Ac1ds Res、 16゜6545−6551 ( 1989)]の方法を使って)により、達成することができる。
これに加えて、改善された一重鎖ドメイン抗体は非特異性の減少を示す。これに より提供される一重鎖可変ドメイン抗体の性質は、例えばfdファージ中にクロ ーニングされた一重鎖ドメインを使って、所望の特異性および親和性の一重鎖ド メイン抗体の選択を可能にする。本発明に記載されるフレームワークをfdファ ージ中にクローニングしそして現存のCDRをCDRのレパートリ−により置換 して一重鎖ドメイン抗体分子の新規集団を作製することができ、その新規集団を 所望の結合特異性についてスクリーニングすることができる。あるいは、例えば 、Wardら(1989,前掲)により記載されたように一重鎖ドメイン抗体を 単離することもできるが、それらの親和力と特異性に改善を要する場合がある。
それらの抗体からのCDRを本発明に記載の極性フレームワーク中にクローニン グし、fdファージ中にクローニングされた一重鎖ドメインに挿入することかで きる。次いてそれらのCDRの無作為突然変異誘発を行い、アフィニティー法を 使って所望の親和性および特異性の抗体の選択を行う、二とができる。
本明細書中の実施例15と16は、より極性の大きいフレームワークを有するV HDl、3の誘導体を、結合活性を保持した状態て遺伝子■タンパク質(McC afferty、J、ら、1990、Na、ture 348. p552−5 54)との融合体としてファージ上に表示できることを示す。ファージ上への表 示は、手鋸作為的突然変異誘発法によるフレームワーク残基の所での置換の組合 せの作製(その−例が実施例11に与えられる)およびその後の好ましい結合特 性を有するものの選択を可能にする。
本発明の改善された一重鎖ドメイン抗体は従来の一重鎖ドメイン抗体の優秀な変 形を構成するので、免疫グロブリン(Ig)およびそれらの分子または断片のス ーパーファミリーと同様に多数の方法で利用することができる。例えば、1g分 子は調査、療法(例えば癌療法、免疫状態の板形、および病原体により引き起こ される病気の治療)、診断(例えばホルモン状態の評価)、ホルモンまたは成長 因子の活性の板形、検出、バイオセンサー、触媒、他の分子の精製、および製薬 産業における治療化合物についてのスクリーニング操作において利用されている 。改良一本鎖ドメイン抗体の低い非特異的結合は、上記用途に特に有用であると わかるだろう。
親水性の増加は、アフィニティークロマトグラフィー、特に弱アフィニティーク ロマトグラフィー(Zopf、 D、および0hlson、 S、。
Nature 346.87−89.1990)の際の結合分子としてのそれら の利用に特に重要であろう。
抗イデイオタイプ改良一本鎖ドメイン抗体を作ることもできる。
抗イデイオタイプ特異性(Methods Enzymol、178. J、J 、 Langone ’編、 Academic Press (1989)  )は二段階法で作製される。第一に、特定の抗原またはエピトープに対して向け られた抗体Aをそのまま使って別の抗体を惹起せしめる。抗A抗体の一部である 抗体Bは、Bの抗原結合部位がへのそれに相補的であるような抗体への抗原結合 部位に対して向けられるだろう。要するに、抗イデイオタイプ抗体である抗体B の抗原、結合部位は、抗体Aにより認識されるもとの抗原またはエピトープを構 造上模倣する。もとの抗原はタンパク質、または他の任意の化合物、例えば炭水 化物もしくはステロイドであることができ、そして操作のいずれかの段階で使う 抗体が改良−重鎖トメイン抗体であることができる。最終の抗イデイオタイプ抗 体が本明細書中に記載のように製造された改良−重鎖ドメイン抗体であることも でき、または抗イデイオタイプ決定基が改良−重鎖ドメイン抗体フレームワーク 中に移行される免疫グロブリンスーパーファミリーの分子であることもできる。
そのような抗イデイオタイプ分子は様々な用途に有利である(Methods  Enzymol、178. J、J、 Langone編、 Academic  Press(1989):l。それらとしては、癌の治療並びに細菌、ウィル スおよび寄生生物により引き起こされる病気の治療のためのワクチンが挙げられ る。それらは上述の病原体に対する細胞レセプターをブロックするため、並びに ホルモンに対する細胞レセプターをブロックするために用いることができる。そ れらは診断操作において、例えばELISAにおいて抗原やペプチドの代わりと しても有益である。抗イデイオタイプ特異性は製薬産業において有用であること が知られている(Methods Enzymol、+78. J、J、 La ngone IN、 Academic Press(1989))。
本発明は、免疫グロブリン([g)スーパーファミリーの分子から誘導される改 良−重鎖ドメイン抗体およびレセプター、前記改良を選択および実施する方法、 並びに調査、療法、診断、精製、触媒および新規治療薬の開発における前記抗体 およびレセプターの利用並びにそのためのキットに関する。
実施例1 グルタミンでのバリン37の置換による一層極性の大きいフレームワ ークを有するVHDl、3の調製図1は、突然変異誘発実験に使用するpUc1 19 VHDl、3クローンのヌクレオチド配列とアミノ酸配列を示す(War dら、 1989.前掲)。
VLと相互作用するVHドメイン中のアミノ酸残基は37.39.45.47゜ 91.93および103と同定されている(Amitら(1986)前掲、 C hothia。
C9ら(1986)前掲〕。免疫グロブリン配列の編集物〔例えば、Kabat 。
E、 A、ら、”5equences of Proteins of rmm unological 1nterest”、U、S、 Department  of Health and Human 5ervices (1987)  )を使って、VHドメイン中に天然に存在するアミノ酸を調査した。天然重鎮 中の37.39.45.47.91.93および103位において置換が見つか った。次の実施例における突然変異誘発による界面残基の置換にむけて、現在ま でに配列決定されている抗体の中でそれらの各残基の所の最大極性置換を選択し た。
残基37は、調査した434配列のうちの38′5がバリンである。他の48配 列では、脂肪族アミノ酸に置換されていた。残りの1つの例であるヒト重鎮疾患 の症例では、有意に極性の大きい残基であるグルタミンに置換されていた。VH Dl、3中へのこの変異の組み込みのためにオリゴヌクレオチド(図2に記載の VHMLITVAL)をデザインした。
この変異および下記の実施例に記載の他の変異を種々の組み合わせにおいて集成 して、更なる新規誘導体を作製することができる。
試験管内突然変異誘発 (1)試験管内突然変異誘発の前に、図2に記載のオリゴヌクレオチドをApp lied Biosystems 391 DNA合成装置上で合成し、標準技 術(Sambrook、 J、ら“Mo1ecular Cloning: a  1aboratory manual (第2版) ” 、 Co1d Sp ring Harbor Laboratory Press、 11.23) を使って尿素−アクリルアミドゲル上で精製した。
(2)突然変異誘発用の一本鎖DNA鋳型の調製。本発明を例証するのに用いる VHDl、3抗体遺伝子(Wardら、 +989.前掲)をプラスミドpUc  119 (Sambrook、J、ら ’Mo1ecular Clonin g: a laboratorymanual (第2版) ” 、 Co1d  Spring Harbor Laboratory Press。
1.14)上に担持させた。増殖および精製のための標準技術(Sambroo k、J、ら Mo1ecular Cloning: a 1aborator y manual (第2版) ”、 Co1d Spring Harbor  Laboratory Press、 4.46)を使って、該プラスミドを 含有するTG1細胞をMI3 KO7O7ヘルパーファージ染せしめることによ り一本鎖鋳型DNAを調製した。
(3)製造業者の指示通りに”In vitro Mutagenesis S ystem、 Oligo−nueleotide directed I[’ ″(Amersham International)を使って部位特異的突然 変異誘発を実施した。突然変異誘発から生じたアンピシリン耐性コロニーを、  100μg/イのアンピシリンを含む2YT(2YT=水1jl’あたりバクト ートリプトン16g、酵母エキス10 g、NaC15g)中で一晩増殖させた 。それらの培養物を新鮮な2YT中に希釈し、そして上記(2)と同様なM2S  KO7感染により一本鎖鋳型DNAを調製した。5equenase 2.0 型キツトを使ったDNA配列決定により変異体を確かめた。
実施例1に記載のものと同様な論理および方法を使って、39位の所へのグルタ ミン酸残基の導入のためのすリボヌクレオチドVHMUTGLN (図2)をデ ザインした。この置換は、調査した420の重鎮のうちの1つに認められる。グ ルタミン酸はグルタミンよりもわずかに極性が大きいと考えられるCRoseら 、 5cience 229.834−838゜1985) 。
実施例1に記載のものと同様な論理および方法を使って、45位のロイシンのグ ルタミンでの置換を導入するオリゴヌクレオチドVHMUTLEU (図2)を デザインした。この変更は、調査した402の配列のうちの2つに認められる( 396はこの位置にロイシンを有する)。
この位置にグルタミンを含む抗体の1つは、抗旧、6D−ガラクタンに特異的な マウス抗体である。
実施例4 アスパラギン酸でのトリプトファン47の置換による一層極性の大き いフレームワークを有するVHDl、3の調製実施例1に記載のものと同様な論 理および方法を使って、47位の所へのアスパラギン酸の導入のためのオリゴヌ クレオチドVl(M[JTWI)(図2)をデザインした。この置換は、調査し た392の重鎮のうちの1つに認められる。
実施例5 スレオニンでのチロシン91の置換による一層極性の大きいフレーム ワークを有するVHDI。3の調製実施例1に記載のものと同様な論理および方 法を使って、91位の所へのスレオニンの導入のためのオリゴヌクレオチドVH MUTTYRをデザインした。この置換は、調査した398の重鎮のうちの1つ に認められる。
実施例6 セリンでのアラニン93の置換による一層極性の大きいフレームワー クを有するVHDl、3の調製実施例Iに記載のものと同様な論理および方法を 使って、93位のアラニンをセリンで置換するためのオリゴヌクレオチドVHM UTALA(図2)をデザインした。この置換は、調査した410の重鎮のうち の4つに認められる。それらの1つはマウス抗B2.1フルクトサンの中にある 。
置換による一層極性の大きいフレームワークを有するVHDl、3の調製 実施例1に記載のものと同様な論理および方法を使って、103位の所へのグル タミン酸およびチロシンそれぞれの導入のための2つのオリゴヌクレオチドVH MIJTTRPおよびVHMUTWY (図2)をデザインした。これらの置換 は、調査した308の重鎮の中に各々1度認められる。グルタミン酸はトリプト ファンよりもずっと極性が大きい。
チロシンはトリプトファンよりも極性が大きいけれども、−要保存的な置換であ る。
rhy−tは免疫グロブリンスーパーファミリーの一重鎖ドメインタンパク質で ある。rhy−tの残基と免疫グロブリン重鎮の残基との整列はWilliam sにより行われている(A、F、 WilliamsおよびJ、 Gagnon 。
5cience 216.696−703. 1982 : A、F、 Wil liamsおよびA、N、 Barclay。
Ann、 Rev、 Immunol、 6.381−405.1988)。両 刊行物ではVHドメインの残基37.39.91および93がThy−1の同一 残基と整列されているけれども、45および47位の残基は異なる残基と整列さ れ、それらの位置の隣接アミノ酸の相同性が低いことを反映している。Will iams &Gagnon (1982)前掲により公表された整列を使って、 相同のThy−を位置に見つかる37.39および47位の最大極性残基を導入 するためにオリゴヌクレオチドVHTHY−1(図3)をデザインした。実施例 1と同様に突然変異誘発を実施した。生じたアミノ酸置換を図4に示す。
残基での91.93および103位の残基の置換による、一層極性の大きいフレ ームワークを有するVHDl、3の調製実施例8に記載の方法を使って、相同T by−1残基の所にVH残基91゜93および103の最大極性置換を組み込む ためにオリゴヌクレオチドVHTHY−2(図3)をデザインした(Kabat 、 E、A、ら、“5equencesof Proteins of [mm unological Interest”、 U、S、 Departmen t ofHealth and Human 5ervices (+987) ) o VH界面に相同な残基の所に、全体として最も極性であると思われるラ ット脳’rhy−+中の同位置に見つかる残基を組み込むために別のオリゴヌク レオチドVHT)IY−3(図3)をデザインした。突然変異誘発は実施例1に 記載の通りである。生じたアミノ酸変化を図4に示す。
実施例10 免疫グロブリンファミリータンパク質Thy−tからの相同残基で の37.39.47.91.93および103位の残基の置換による、一層極性 の大きいフレームワークを有するVHDl、3の調製鋳型として変異タンパク質 VHTHY−1のDNA配列、並びに部位特異的変異を組み込むための変異オリ ゴヌクレオチドVHTHY−2およびVHTHY−3(図3)を使って、実施例 1に記載の如く突然変異誘発実験を実施することにより、実施例8と9に詳述し たアミノ酸変更を組み合わせた。
実施例11 アスパラギン、スレオニンまたはセリンでの37.45.47゜9 3および103位の残基の置換による、一層極性の大きいフレームワークを有す るVHDl、3の調製 37、39.45.47.91.93および103位の各々にトリブレットGX T (ここでXは塩基C,GおよびTの任意混合物である:図5)を含むオリゴ ヌクレオチドを調製する。実施例1に記載のような突然変異誘発プライマーとし てのそれらの使用は、塩基が組み込まれたものに依存してそれぞれSer、 T hrおよびAsnの挿入をもたらすだろう。次いて生した誘導体を抗原結合およ び改善された性質についてスクリーニングする。
実施例12 VHThy−1およびV)fThy−2変異一本鎖ドメイン抗体の 抗原結合状態の評価 実施例8および9に記載のようにして作製されたVHDl、3界面変異体VHT hy−1およびVHThy−2を、リゾチーム結合活性について評価した。変異 一本鎖ドメイン抗体の抗原結合状態は、当業界で公知の技術に従ってEL[SA  (エンザイムリンクトイムノソルベントアッセイ)により測定した。
これは、抗原−抗体結合を測定するのに利用することかできる広範囲の方法のう ちのわずか1つにすぎない。他のものとしては、ウェスタンブロッティング、競 合ラジオイムノアッセイおよび蛍光消光か挙げられる。
変異一本鎖ドメインによるリゾチーム結合についてのELISAは次の通り実施 した。
アンピシリン耐性クローンの一晩培養物を新鮮な2YT(100μg/mlのア ンピシリンを含む)中に110希釈し、そして37°Cで1時間増殖させた。イ ソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド([PTG)を1mMの最終濃度 に添加し、37°Cにて更に24〜30時間細胞を培養した。EL[SAで直接 使用するために遠心によって上清を調製した。
l) プレート(Falconミクロテスト■フレキシブルプレート)を、50 mM NaHCO+、 pH9,6中のImg/mlの鶏卵リゾチーム2ooL tl/ウエルにより室温で一晩コーティングした。
2) リン酸塩緩衝化塩溶液(PBS)での3回洗浄によりウェルをすすぎ、3 00μE/ウエルのPBS中2%スキムミルク粉末を使って37°Cにて2時間 ブロックした。
3) PBSでの3回洗浄によりウェルをすすぎ、200μlの培養上清を添加 し、そして室温で2時間インキュベートした。
4) 0.05%T+veen 20/PBSて2回、そしてPBSて3回、ウ ェルを洗浄した。
5)2%スキムミルク粉末/PBS中のFv断片に対するウサギポリクローナル 抗血清の適当な希釈液(1:1OOO) 200μ!を各ウェルに添加し、2時 間インキュベートした。
6) (4)の通りに洗浄を繰り返した。
7)2%スキムミルク粉末/PBS中の、西洋ワサビペルオキシダーゼ接合ヤギ 抗ウサギ抗体(Sigma)の適当な希釈液(1:5000) 200μ!を各 ウェルに添加し、そして室温で1時間インキユベートシた。
8) (41の通りに洗浄を繰り返した。
9) 200μβの2.2′−アジノービス(3−エチルチアゾリンスルホン酸 ) [Sigmal (10mlあたりluI!の30%過酸化水素/水を含む クエン酸緩衝液(クエン酸緩笥液は、100 dあたり54m1の50mMクエ ン酸+46−の50mMクエン酸三ナトリウムを含んで成る)中0.55■/  ml! )を各ウェルに添加し、そして室温で10分間まで発色させた。
50mMクエン酸pH4,3中の0.05%アジ化ナトリウムを添加することに より反応を停止させた。Titertek Multiskan M、C,中で 405 nmにおいてELISAプレートを読み、各ウェル中の光学濃度の読み を与えた。光学濃度の読みは、ELISAに使用した一次抗体(この場合は一重 鎖ドメイン抗体)の量および親和力に比例する。
図6に示した結果は、それらの変異体がリゾチームを結合する能力を保持してい たことを証明する。vHrhy−i変異体は、親のVHDl、3よりも高いリゾ チーム結合活性の親和力/量を有し、一方変異体VHThy−2はわずかに低い と思われる。
問題の複雑性(上記参照)を仮定すれば、この結果は驚くべきことであり、この 明細書中に教示されるように、抗原結合を過度に傷つけることなくVH一本鎖ド メイン抗体の性質が驚くべき程に改善され得るという論点を強化する。
実施例13 VHMutTrp、 VHlliutLeuおよびVHThy−3 変異一本鎖ドメイン抗体の抗原結合状態の評価 それぞれ実施例3,7および9に記載の通りに作製したVHDl、3界面変異体 VHMutLeu、 VHMutTrpおよびVHThy−3をリゾチーム結合 活性について評価した。変異−重鎖結合ドメインの抗原結合状態を実施例12に 記載の通りELISAにより測定した。図7に示した結果は、それらの変異体が リゾチームを結合する能力を保持していたことを証明する。
実施例14 VHThy−1,Thy−2: VHThy−1,Thy−3およ びVHMutWD変異一本鎖ドメイン抗体の抗原結合状態の評価それぞれ実施例 1Oおよび4に記載の通りに作製したVHDl、3界面変異体VHThy(、T hy−2: VHThy−1,Thy−3およびVHMutWD ヲ’Jゾチー ム結合活性について評価した。変異−重鎖結合ドメイン抗体の抗原結合状態を実 施例12に記載の通りEL(SAにより測定した。図8に示した結果は、それら の変異体がリゾチームを結合する能力を保持していたことを証明する。
このように、リゾチームを結合する能力に影響を及ぼすことなく該ドメインの極 性を増加させる広範囲の変化(6アミノ酸置換)をVH界面に行うことができる 。本明細書中に教示した置換を選択するのに用いたアプローチは、いずれのVH ドメインにも適用できると期待される。
鋳型としての変異タンパク質VHThy−1のDNA配列と部位特異的変異を組 み込むための変異オリゴヌクレオチドVHThy−2とを使うことによって実施 例10で作製された誘導体VHThy−1,Thy−2をコードする遺伝子を、 遺伝子■タンパク質との融合体としてこのVHドメインをファージ上に表示する ためにベクターfdPs/Bs中にサブクローニングした。ベクターfdPs/ Bsは、クローニングのためのPstlおよびBstB11制限部位を含むこと 以外はfdcATl (MeCafferty、 J、ら。
1990、 Nature 348. p552−554)と同じである(図9 )。
標準法(Sambrookら、 1989.前掲)を使ってpUc119 VH Thy−1,ThY−2DNAのミニ調製物を調製した。プライマーRVHTH YFORおよびKSJ6を使ってPCRによりVHThy−1,Thy−2コ一 ド配列を増幅せしめた。
RVHTHYFOR 5’ TGA GGA GACGGT GACCGT GGT GCCTTG  GCCAGT G 3’これはVHThy−1,Thy−2遺伝子の3′末端f 、:BstE11部位を導入する。
5J6 5’ AGG TGCAGCTGCAGG AGT CAG G 3’これはV HThy−4,7hy−2遺伝子の5′末端にPst[部位を導入する。
PCRは、全量100μfにおいて20mM Tris (70°CでpH7, 3)。
50mM KCl、 4mM MgC1z、 0.01%ゼラチン、ioμuの 各オリゴヌクレオチド、 1mMの各dNTP、 5単位のTaqポリメラーゼ および約50 ngのpcU119 VHThy−1,Thy−2DNAを使っ て実施した。PCR反応生成物をエタノール沈澱せしめ、そして20u1.のl omM Tris、 pH8,0,0,1mMEDTA中に再懸濁した。lOμ m部分を全量50μβにおいてNEB緩衝液2中でPstI (20単位)とB stEll (2o単位)により37°Cにて2時間消化した(制限酵素はNe w England Biolabs、 CP Labs、 B15hopsS tortfordから入手した)。消化後、反応混合物をフェノール抽出し、エ タノール沈澱せしめた。生成物を1%アガロース−Tris酢酸塩−EDTAゲ ル上で電気泳動し、そして約350 bpのバンドを切り取り、Genecle an (Bio 101、La Jolla、 Ca1ifornia)を使っ てDNAを精製した。標準法(Sambrookら、 1989.前掲)を使っ てベクターDNA (fdPs/Bs RF型)を調製した。このDNA (1 ,2μg)を100μfのNEB緩衝液3中でPst[とBstEll (50 単位)により37°Cにて90分間消化した。生成物をフェノール抽出し、エタ ノール沈澱せしめ、そして再懸濁したDNAをSambrookら(1989, 前掲)により記載されたようにしてホスファターゼ処理した。調製用0.7%T ris−はう酸塩−EDTA−アガロース電気泳動を行い、約9kbのバンドを 切り取り、Genecleanを使ってDNAを精製し、そして10ttlのl omM Tris、pH8,0,0,1mM EDTA中に再懸濁した。消化し たベクターと挿入断片DNA各5μβを使って10μ!のNEBリガーゼ緩衝液 中て200単位のT4DNAIJガーゼを使って連結を行った。この連結混合物 (8μりを用いて、Sambrookら(1989,前掲)に従って調製したコ ンピテントE、コリ(E、coli) MC1061細胞を形質転換せしめ、そ して20μg/mlのテトラサイクリンを含む2YT寒天上で混合物を平板培養 した。コロニーを採集し、一本j!DNAを調製しく Sambrookら。
1989、前掲) 、5equenase 2.0キツト(United 5t ates Biochemical。
C1eveland、 U、S、A、)を使ってDNAを配列決定した。挿入断 片の配列はVHThy−1,Thy−2と一致した。この誘導体をfdVHTh y−1,Thy−2と命名した。
pUc119VHD1.3から出発しテfdPs/Bs中(7) VHDl、  3(7) クローンを調製した。PstlとBStEllでのpsWl−VHD l、3−TAGI (Ward E、S、ら、1989゜前掲)の消化によって VHDl、3をコードする挿入断片を調製した。その他の手順は上記と同様であ った。この誘導体をfdVHDl、’3と命名した。
実施例15で作製したfdVHThy−1,Thy−2フアージは、ELISA ア・ソセイを使って、抗原リゾチームの結合に関して機能的であることが証明さ れた。
fdVHTt+y−1,Thy−2; fdVHDl、3 :フy−ジ抗体01 .3 (表示5cFvD1.3 + McCafferty、 J、ら、 19 90. Nature 348、p552−554)またはfdPs/Bsを含 有するE、コリMC1061細胞を、15μg/艷のテトラサイクリンを含む2 YT培地5〇−中で16〜24時間増殖させることにより、ウィルス粒子を調製 した。8X501nI!ローター中での11000orpでの10分間の遠心分 離により培養上清を収集した。115容の20%ポリエチレングリコール(PE G) /2.5M NaC1を添加し、4°Cで1時間置くことによりファージ 粒子を沈澱せしめた。上記と同様の15分間の遠心分離によってファージ粒子を ペレット化し、このベレットを、1%ゼラチンを含む無菌の10mM Tris 、 pH8,0,llIIM EDTA中に、元の容量のl/40になるように 再懸濁した。
1、 実施例12に記載の通りに、ELISAプレートをリゾチームでコーティ ングし、そしてスキムミルク粉末含有PBSによりブロックした。
Z ウェルをPBSで洗浄した。
3、適宜各ウェルに濃縮ファージ(200μl)を添加し、室温で2時間インキ ュベートした。
4、 ウェルを0.5%Tween 20/PBSで3回、PBSで3回洗浄し た。
5.2%スキムミルク粉末含1fPBS中のヒツジ抗M13血清(200μm  : 1:1O00)を各ウェルに添加し、1時間インキュベートした。
684と同様に洗浄を繰り返した。
7、 ペルオキシダーゼ接合ウサギ抗ヤギ免疫グロブリン(200μl;1:5 000 : Sigma)を添加し、1時間インキュベートした。
8.4と同様に洗浄を繰り返した。
9、 実施例12に記載の通りにペルオキシダーゼ基質を添加し、1時開発色せ しめた。
fdVHThy−1,Thy−2とfdVHDl、 3(7)両方が、fdPs /Bsを使ッテ得られた値よりも4〜5倍高いELISAシグナルを与え、一方 、ファージ抗体D1.3を使った場合、シグナルはfdPs/Bsを使って得ら れた値の約8倍であった(図10)。よって、VH界面残基の変更は、ファージ 上に表示した時にリゾチームを結合する該ドメインの能力に影響を及ぼさなかっ た。
本発明を単に例示のつもりで記載してきたが、本発明の範囲を逸脱することなく 該方法に相当な変更を行って同様な結果を成し遂げることができることは、当業 者に明白であろう。
+30 140 150 160170 1elOコ10コ203303403 50360ミ←蓋 ト1 :り自 ミ・目→弓 =・U ミ・l ;110目 =03 舎・8・8 ;弓・舌・( 訃目 g0卜 ν耘←阜 pl・目を藍 変異VHドメインのELISA FもJ℃ゴ。
VH変異ドメインのELISA 遺伝子■ fdVHThy−1,7hy−2および対照のELISAIwl−、−No ρ CT/GB 91101253フロントページの続き (51) Int、 C1,5識別記号 庁内整理番号C07K 13100  8517−4HC12N 15/12 //(C12P 21102 C12R1:19) CO7K 99:00 (81)指定回 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、 ES、FR,GB、 GR,IT、 LU、 NL、SE)、0A(B F、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD、T G)、AT、AU、BB、BG、BR,CA、CH,C3,DE、DK。
ES、 FI、 GB、 HU、JP、 KP、 KR,LK、 LU、MC, MG、MN、MW、NL、No、PL、RO、SD、SE、SU、 US I (72)発明者 ジャクソン、ロナルド ヘンリーイギリス国、ケシブリッジ  シーピー12エヌユー、キックストン ストリート(72)発明者 チスウエル 、デビット ジョンイギリス国、パツキンガム エムグー182エルデイー、ミ ドル クレイトン、サンドヒル ハウス 1

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.免疫グロブリンファミリーまたはスーバーファミリーの一員の別の一本鎖可 変ドメインの合成類似体である一本鎖可変ドメインであって、前記類似体では前 記ドメインの1または複数の界面アミノ酸残基が前記別のドメインに比較して変 更されており、ここで前記変更アミノ酸は、該類似体が前記別のドメインよりも 一層親水性であるように、免疫グロブリンファミリーまたはスーバーファミリー の一員の相同部位に存在する残基により置換されている、前記一本鎖可変ドメイ ン。
  2. 2.前記変更アミノ酸残基がフレームワーク領域中にある、請求項1に記載の一 本鎖可変ドメイン。
  3. 3.前記変更アミノ酸残基が相補性決定領域中にある、請求項1または請求項2 に記載の一本鎖可変ドメイン。
  4. 4.前記合成類似体が前記別のドメインと本質的に同じ結合活性を有する、請求 項1〜3のいずれか一項に記載の一本鎖可変ドメイン。
  5. 5.本来のドメインに比べて前記類似体の特異性および/または親和力を変更す るために、アミノ酸置換、削除、付加または反転により相補性決定領域のアミノ 酸配列が更に変更されている、請求項2または請求項3に記載の一本鎖可変ドメ イン。
  6. 6.一本鎖可変免疫グロブリン重鎖ドメインの合成類似体である、請求項1〜5 のいずれか一項に記載の一本鎖可変ドメイン。
  7. 7.アミノ酸残基37,39,45,47,91,93および103の1つまた は複数が変更されている、請求項6に記載の一本鎖可変ドメイン。
  8. 8.アミノ酸変更が、 i)グルタミンまたはスレオニンによるバリン37の置換;ii)グルタミン酸 によるグルタミン39の置換;iii)グルタミンによるロイシン45の置換; iv)アスパラギン酸またはグリシンによるトリプトファン47の置換; V)スレオニン、セリンまたはメチオニンによるチロシン91の置換; vi)セリンまたはグルタミン酸によるアラニン93の置換;vii)グルタミ ン酸、チロシンまたはスレオニンによるトリプトファン103の置換; viii)アスパラギン、スレオニンまたはセリンのいずれかによるバリン37 、ロイシン45、トリブトファン47、アラニン93および/またはトリプトフ ァン103の置換; ix)スレオニンによるバリン37の置換およびグルタミン酸によるグルタミン 39の置換およびグリシンによるトリブトファン47の置換;x)セリンまたは メチオニンによるチロシン91の置換およびグルタミン酸によるアラニン93の 置換およびスレオニンによるトリブトファン103の置換 のうちの1つまたは複数を含んで成る、請求項6または請求項7に記載の一本鎖 可変ドメイン。
  9. 9.更に他の分子成分に結合される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の一本 鎖可変ドメイン。
  10. 10.前記更に他の分子成分が酵素標識、蛍光標識もしくは放射能標識、または 免疫グロブリンの一部分である、請求項9に記載の免疫グロブリン−本鎖可変ド メイン。
  11. 11.診断試験を実施するための1または複数の補助試薬と共に、請求項1〜1 0のいずれか一項に記載の一本鎖可変ドメインを含んで成る診断キット。
  12. 12.少なくとも請求項1〜10のいずれか一項に記載の一本鎖可変ドメインを 含んで成る治療用組成物。
  13. 13.免疫グロブリンファミリーまたはスーバーファミリーの一員の別の一本鎖 可変ドメインの親水性合成類似体である一本鎖可変ドメインの製造方法であって 、 (i)前記一本鎖可変ドメインの界面領域を詳しく調べて疎水性アミノ酸残基を 同定し;そして (ij)1または複数の前記疎水性残基が、免疫グロブリンファミリーまたはス ーバーファミリーの一員の相同位置に存在する一層疎水性の小さい残基により置 換されている(i)の前記一本鎖可変ドメインの前記類似体を製造する、 ことを含んで成る方法。
  14. 14.次の段階: (a)前記同定された疎水性残基のうちの1または複数をコードするヌクレオチ ド配列を得; (b)部位特異的突然変異誘発を使って前記ヌクレオチド配列を変更して代替ア ミノ酸をコードするトリプレットを導入し;(c)変更されたヌクレオチド配列 を組換え発現系において使って合成類似体を発現せしめる ことを含んで成る、請求項13に記載の方法。
  15. 15.複数のアミノ酸残基が置換される、請求項13または請求項14に記載の 方法。
  16. 16.代替アミノ酸が免疫グロブリンスーバーファミリーの天然の単量体メンバ ーから誘導される、請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 17.天然の単量体メンバーがThy−1である、請求項16に記載の方法。
  18. 18.前記合成類似体が前記別のドメインと本質的に同じ結合活性を有する、請 求項13〜17のいずれか一項に記載の方法。
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