JPH06502237A - 間隔配置された軸受パッドを有する流体力学的軸受およびその製造方法 - Google Patents

間隔配置された軸受パッドを有する流体力学的軸受およびその製造方法

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JPH06502237A JP4510058A JP51005892A JPH06502237A JP H06502237 A JPH06502237 A JP H06502237A JP 4510058 A JP4510058 A JP 4510058A JP 51005892 A JP51005892 A JP 51005892A JP H06502237 A JPH06502237 A JP H06502237A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 間隔配置された軸受パッドを有する流体力学的軸受およびその製造方法「発明の 背景J 一 本願発明は、流体力学的軸受に関する。このような軸受においては、シャフトの ような回転する対象物かオイル、空気、あるいは水のような圧力上昇させられる 流体を介して、静止状の軸受バッドによって支持される。このような流体力学的 軸受は、回転する対象物か動くとき、上記流体の頂部に沿って摺動しないという 事実による利点かある。そのかわり、上記回転する対象物と接触状態にある上記 の流体は、上記回転する対象物に対して粘性付着しており、上記流体の全体高さ にわたって流体分子間の滑りあるいはせん断力によって動きか伴わされる。した かって、上記回転する対象物および上記流体の接触層か公知の速度で運動すると 、上記流体の厚み方向中間部での速度は、公知の比率によって次第に減少し、や がて静止状軸受バットに対して接触する流体か上記軸受バンドに粘着して運動の ない状態となる。軸受か回転する対象物を支持することによる荷重によって、上 記軸受バットは上記回転する部材に対してわずかな角度で変位させられ、上記流 体は楔状をした開口部内に引き込まれ、上記荷重を支持するに十分な圧力か流体 フィルム内に生成させられる。このような事実は、船舶の流体タービンδよびプ ロペラシャフト用のスラスト軸受、ならびに、従前の流体力学的ジャーナル軸受 において利用さ0ている。
スラスト軸受と、ラジアルあるいはジャーナル軸受の双方は、通常、軸心周りに 間隔配置された軸支持バットによって特性を与えられる。スラスト軸受とジャー ナル軸受のいずれについても、上記バットかその周りに間隔配置される軸線は、 支持されるべきシャフトの長手軸線と大略において一致する。このような軸線は 、主軸線と呼ぶことかできる。
理想的な流体力学的軸受においては、流体力学的楔は、軸受バット表面全体にわ たって延び、流パNフィルムは荷重を支持するにちょうど十分な厚みとなり、軸 受の主軸線とシャフトの軸線とか芯合わせされ、先行縁と後続縁とに隣接する軸 受バット表面の端部からの流体漏出か最小限となり、シャフトか回転を始めると すぐに上記流体フィルムか生成され、かつ、スラスト軸受の場合には、各軸受ノ くソトに対する荷重が均等となる。理想的な流体力学的軸受はいまだ達成されて はいないか、上記の目的のそれぞれを実質的に達成する軸受は、流体力学的軸受 聾を最適化するように設計されるへきであると言われている。
本願発明は、時には移動可能なバット型軸受としても知られている流体力学的軸 受およびこれを作製する方法に関するものである。一般的に、このような軸受は 、相対的に動く部分の間に潤滑剤の楔状フィルムが形成されつるように二のこの 軸受か動くことができるような手法によって取り付けられる。余分な流体は、望 ましくない摩擦と動力損失を引き起こすので、流体厚みは、好ましくは最大荷重 を支持するうえでちょうと十分なものとするべきである。このことは、上記楔の 形態か最適化されている場合においても当てはまる。本質的に、上記!<ノドは 、このパッド表面の前方に位置する中心周りの枢動あるいは揺動をもって変位し 、かつ、軸受摩擦が上記楔を広げようとする。上記楔の形態か最適化されると、 上記楔は、上記パッド面全体にわたって延びるようになる。さらに、上記楔か可 能な限り低速において、理想的にはシャフトか回転を始めるとすぐに形成される 。
公知のパッド型ラジアル軸受においては、流体力学的楔を形成するへく軸受/く ットを適正に変形させつるように軸受とこれに支持される回転対象物との間のす き間を正確に決定する必要があるとこれまで考えられてきた。このような厳密な 許容公差を必要とすることは、特にガス潤滑軸受の製造において厄介なことであ る。ガス潤滑軸受についてのその他の問題点は、高速回転における流体フイノシ ムの破壊である。かかる問題は、ガス潤滑型流体力学的軸受の使用を制限してき tこのである。
トランブラー氏に対する米国特許第3,107,955号明細書には、!<ノド 表面の前方に位置する中心周りの枢動あるいは揺動をもって変位するビーム支持 された軸受バッドを持つ軸受の一例が開示されている。この軸受は、多くの従来 技術の軸受のように、二次元モデルのバット変形にのみ基づいたものである。し たかって、最適な楔形態か達成されない。
米国特許第2.137.487号明細書には、流体力学的に運動可能なパット型 軸受か示されており、この軸受は、球面に沿ってそのパッドか摺動することによ り、流体力学的楔か形成されるようになされる。多くの場合に、バットは固定さ れてしまい、かつ、対応する楔か形成されえない。グリーン氏に対する米国特許 第3.930.691号明細書では、汚染および劣化の対象となるエラストマに よる揺動か提案されている。
エトンオン氏に対する米国特許第4.099.799号明細書では、一体性のな い片持ち部材て支持された弾性パッド型ガス軸受か開示されている。この軸受に は、パッド表面と回転シャフトとの間に潤滑喫を生成するために、矩形の片持ち ビーム上に支持されたバットか用いられている。アイトに対する米国特許第4゜ 496.251号明細書には、相対的に運動する部材間に潤滑剤の楔状フィルム か形成されるようにウェブ状帯状部をもって変形するバットか示されている。
米国特許第4,515,486号明細書には、多数の軸受パットを含み、そのそ れぞれかエラストメリックな材料によって分離されるとともに、互いに接着され た表面部材と支持部材とを持つ流体力学的スラストおよびジャーナル軸受か開示 されている。
米国特許第4.526.482号明細書には、主として、潤滑手法の応用を意図 した流体力学的軸受か開示されている。すなわち、この軸受は、流体内で作動す るように設計されている。この流体力学的軸受には、荷重担持表面に中央部分か 設けられており、この中央部分は軸受のその他の部分よりもより変形容易となっ ており、これか荷重のもとて変形して、高荷重を担持するべく流体の圧力ポケア ・トを形成するようになっている。
アイトに対する米国特許第4,676.668号明細書には、軸受パットを、三 方向への変形容易性を与える少なくとも一つの脚部によって支持部材から間隔を あけて配置することかできるということか示されている。動きの平面における変 形容易性を与えるために、上記脚部は、上記パッド表面の前方において円錐の頂 部あるいは交点をもつ円錐形状を形成するように内側に向けて角度をつ1ブらn ている。各脚部は、心振れを補償するための望まれる動きの方向Iこついて、比 較的小さな断面係数を持っている。これらの教示は、ツヤ−ナル軸受とスラスト 軸受の双方に適用可能である。この特許の開示には、当技術分野における著しし ・刊屯か表れてはいるか、幾つかの欠点もある。このような欠点の一つには、支 持構造および軸受バッドにパッド表面の変形を禁止する剛性かあるという、りか ある。
さらに、上記の軸受構造は、単一部材とはなっていない。
上記の最後の二つの特許は、スラスト軸受とジャーナル軸受との間の固有かつ顛 著な相違に関わらず、流体力学的なジャーナル軸受と流体力学的なスラスト軸受 の間にある概念的な類似性か存在するということを示していることから、特(二 興味深いものである。
本願は、部分的には、流体力学的スラスト軸受に関している。このような軸受に おける流体力学的楔か最適化されると、周方向に間隔配置される軸受のそれぞれ に作用する荷重か実質的に均等化される。
現在のところ、最も広く用いられている流体力学的なスラスト軸受は、しAわゆ るキンゲスバリー・ソニータイブの軸受である。このシュータイプのキックスフ 1リー軸受は、枢動さぜられるシューと、シャフトとともに回転し、上記のシュ ーに荷重を与えるスラストカラーと、上記シューを支持するためのベースリング と、内部的な軸受要素を包含するとともに支持する)Xウジングあるいは取り付 fブ体と、潤滑系と、冷却系とを含む複雑な構造によって特徴づけられている。
このよう−;複雑な構造の結果として、上記キンゲスバリー・ソニータイブの軸 受は、象徴的にきわめて高価なものとなる。
上記の複雑なキンゲスバリー・シュータイブの軸受に代わるものとしては、図1 9および図20に示される一体型の台座状軸受がある。このような軸受は、池の 軸受の中で、深井戸ポンプに採用されてきている。この比較的単純な構造は、明 確な寸法が重要であるとは考えられてこなかったために、砂型鋳造あるし・はそ の他の大雑把な製造技術によって典型的には形成されている。図19および20 に示されているように、この軸受は、周方向に延びる厚みを持った内側突起38 PAを持つ平坦なベース36PAと、上記ベースから横断して伸びる複数の剛な 脚部34PAと、各剛な脚部上に中心つけられたスラスト/り・ノド32PAと (二よって構造的に特徴づけられている。
[D2OAは、矢印りの方向への対向するスラストランナーの動きに応答する図 l9および図20の軸受の変形を模式的に示している。図20Aにおいて、(大 きく強調して描かれた)変形後の位置は実線で描かれており、変形前の位置は仮 想線で描かれている。図20Aの曲線PDは、上記パッドの表面上の圧力分布を 描いている。荷重のもとで、上記スラストパッドは図2OAに示されているよう に開な脚部の周囲を傘状となって変形する。このような傘状の変形によって、部 分的な流体力学的模のみか形成される。その結果、図20Aに示されているよう に、パッドの表面上の圧力分布は不均等なものとなる。したがって、上記の軸受 は、スラストパッド面全体にわたって流体力学的な模が形成される軸受と比較し て、流体力学的な利点か少なくなる。さらには、上記脚部の剛性と、平坦な変形 不可能なベースとか、楔形態を最適化するに必要な変形を阻止する。上述のこと は、図19および図20に示されるタイプの軸受か、キンゲスバリー軸受に比へ て格段に安価であるにも関わらず、上記シュータイブの軸受に対して効果か少な く、その結果、商業的な成功を収めることかできなかった理由を説明していると いうことができる。
本願の発明者はまた、図19および図20に示される軸受とキンゲスバリー・シ ュータイブの軸受の双方における中央枢支の性質が、軸受を効果のないものとす ることに寄与してしまっているということを見出した。上記の剛な中央枢支のゆ えに、キンゲスバリー・シュータイブの軸受も、図19および図20に示される 軸受も、検形態を最適化するべく6自由度で変形することができないということ にもまた留意するべきである。このように、ある例においては、従来の軸受か6 自由度で動くことかできるか、このような軸受は、6自由度に基づいて形成され ておらず、あるいは、そのように設計されてはいないために、その結果としての 性能能力は制限されたものとなるのである。
従来技術の流体力学的軸受は、しばしば、流体フィルムの破壊を引き起こす流体 漏れに悩まされている。ラジアル軸受においては、上記の漏れは主として軸受パ ット表面の軸方向端部において起こる。スラスト軸受においては、上記の漏れは 主として流体に作用する遠心力の結果として、パッド表面の外側周方向外周部に おいて起こる。模の形態か最適化されると、流体漏れは最小となる。
「発明の要約」 本願発明は、パッド型軸受およびその製造方法を開示する。好ましくは一体構造 とされるこのパッド型軸受は、厚肉の壁をもったチューブ材あるいは円筒状ジャ ーナル部材からなる単一の部材から、変形容易なジャーナルまたはスラストパッ ドおよび支承構造を規定するべく小さな溝およびスリット、孔あるいは切り込み を軸受壁を貫通するようにしであるいはこの軸受壁上に機械加工をしあるいは形 成することによって得ることかできる。上記パッドおよび支承構造は、シャフト が回転するときパッド表面とシャフトとの間に形成される先細状の模の形態を最 適化するように設計される。このことは、パッド形状を修正し、支承構造を修正 し、あるいはその双方を修正することによって成すことができる。具体的には、 上記パッドは荷重のもとて所望の変形を達成するように溝、切り込み、レール、 および凹部を含むように修正することができる。上記支承構造は、上記流体力学 的楔の形態を最適化するようにパッドを6自由度の動き(すなわち、+X、−X 、+y、−y、 +zおよび−Z方向の動き)と上記x、 yおよび2軸眉りの 回転をしつるように支持するべく設計することができる。
本願発明の軸受は、常に最適な流体楔の形成を確保するべく6自由度をもった撓 み変形を行わせるように、三次元的に設計される。より詳しくは、流体力学的軸 受は、流体模が次のいくつかの特性をもっているとき最も効果的に作動すること が発見されている。すなわち、流体模はパッド面全体にわたって延在するべきこ と、流体楔は常に適正な厚みをもつべきこと、流体模は流体漏れを最小にするよ うに形成されるべきこと、流体楔は軸受の主軸線がシャフトの軸線に対して同一 軸線上となるか、または実質的に平行となるようにシャフトの心振れを補償する べきこと、および、流体模は、一般的には低速回転においてシャフトがパッド面 に接触する結果として起こる楔形数面に対する損傷を防止するために、可能な限 り低速において形成されるべきことである。さらには、スラスト軸受の場合は、 間隔配置された各軸受パッドにかかる荷重を均等とするべきである。
流体フィルムの厚みに関していえば、最適な厚みは、荷重の大きさに応じて変化 することに留意するべきである。高いまたは重い荷重が作用している場合には、 この荷重を十分に支持するために比較的厚い流体フィルムか望ましい。しかしな がら、より厚い流体フィルムは、摩擦と動力損失を増大させる。したかって、軸 受は、最大の荷重下においてシャフトを支持するに必要な最小厚みをもつように 設計するのか望ましい。
上記支承構造は、好ましくは一体構造(単一部材)であり、ハウジングに連結さ れた支持基板、ビーム、および/または膜状体を含む。上記ハウジングは、ジャ ーナル軸受の場合にはこの軸受の半径方向最外周部によって規定される場合かあ るが、スラスト軸受の場合にはこのハウジングはその内部に上記の軸受か組み込 まれる態様をもつ。
本発明者は、高速での応用などの多くの特定の応用において、シャフトまたは回 転子と、流体力学的潤滑剤フィルムと、軸受とを含む系全体の動的な撓み変形性 を検歪し評価する必要かあることを見出した。有限要素法を用いたこのような系 のコンピュータ解析において、軸受全体を作動荷重下で形状か変化する一つの完 全な撓み変形性のある部材として取扱う必要があることがわかった。基本構造に 機械加工を施して撓み変形性を加減することにより、広い作動範囲にわたって安 定した低摩擦作動が行われる軸受特性か達成される。軸受の性能特性に対して実 質的に影響を及ぼす多くの変数か発見された。これらのうち最も重要な変数は、 軸受に孔、スリットあるいは切り込み、および溝を設けることによって規定され るパッドおよびその支持部材の形状、大きさ、位置および材料特性(たとえば弾 性率等)である。上記支持部材の形状は、特に重要であることが判明した。また 、上記の変形しうる部材を流体で背面支持する構造を設けることにより、高度な 防振機能か達成され、これか系の安定性をさらに高める。ある例においては、こ の防振機能は、軸受のケーシングとハウジングの間に油膜か存在する場合に発生 する二次的な圧搾フィルムによる防振機能の代替となる。
本願発明者はまた、ガスまたは空気潤滑式の撓みパッド型軸受においては、荷重 または回転速度がガスフィルムの支承能力を超える場合があることを見出した。
このような場合には、液体溜めあるいは液体浴を設けることなしに、液体、a滑 剤を先細状流体楔内に導入することか必要である。本願発明はまた、必要時に液 体潤滑剤を供給することによってこの問題を解決した軸受を提供している。
本願発明の軸受の具体的な用途としては、電動モータ、ファン、ターボチャージ ャ、内燃機関、船外モータ、圧縮機または膨張機等がある。テスト速度は300 000rpmを超えることができた。上記切り込み、溝および開口は、流体力学 的潤滑のための先細状の模を形成するために軸受パッドが動くことを許容するこ とに加え、パッドそれ自体がたとえば平坦化するように撓み変形しあるいはその 形状を変更することを許容する。このことは、他の要素と組み合わさって、軸受 の偏心度を変更することによって作動性能を高める。
この軸受は、金属、粉末金属、プラスチック、セラミック、あるいはこれらの複 合物によって形成することかできる。少量生産をする場合には、通常この軸受は 、比較的大きい溝または開口を形成するためにブランクを面削り、旋磐加工また はフライス削りによって機械加工される。比較的小さい溝は、ウォータ・ジェッ ト切削法、放電加工法あるいはレーザ加工法によって形成され、これにより、所 望の特性を与えるべくこの軸受を調整するための設計上の総合的な融通性か得ら れる。上記のチューニングは振動を解消できるように剛性を大きく変更すること かできる。単−型の軸受の大量生産は、好ましくは射出成形法、押し出し成形法 、金属粉末のダイカスト、インベストメント鋳造法あるいはその他の同種の製造 技術によって達成される。本願発明の一つの側面によれば、中程度の量の軸受は 、機械加工とインベストメント鋳造法とを組み合わせた新規な方法によって製造 される。本願発明はまた、簡単な二つの金型によって型成形することかできるよ うに隠れた開口のない成形しやすい軸受を企図している。一般的にいって、本願 発明の軸受は、競合する軸受の製造コストの何分の1かのコストで製造すること ができる。
本質的に荷重の方向を向けられた支承構造をもつ従来のパッド型軸受とは異なり 、本願発明の軸受は、比較的小さいエンベロープ(すなわち、半径方向内方のジ ャーナル表面と半径方向外方のジャーナル表面との間の距離)内での比較しつる 撓み変形を可能にし、先細状流体楔を形成するように軸受のあらゆる方向の動き (すなわち6自由度)を可能にし、軸受の性能を高めるためにパッドそれ自体か 変形する(すなわち平坦化する)ことを可能にし、軸受の安定性を高めるために 膜状防娠系を生成することを可能にし、支承されるシャフト等の部品の心振れを 補償し、スラスト軸受の場合にはその各軸受パッドにかかる荷重を均等化するこ とを可能にする配向を提供する。これらの全ての特性か、最適な流体力学的模の 形成に寄与する。
孔、溝、切り込み、あるいはスリットの態様は多くあるか、撓み変形については 主として二つのモードかある。すなわち、その一つは、はぼ荷重の方向に曲かリ モートで1またはそれ以上の帯状体あるいは膜状体か撓むというものであり、も う一つは、ジャーナル軸受の長手方向軸線に沿って軸受パッドから離れる方向へ のビームあるいは膜状体のねじり撓み変形によるものである。曲がりモートでの 撓み変形の度合いは、一部には、支承構造の半径方向についての剛性の関数であ る。軸受パッドそれ自体、パッドの下方に内向きの切り込みを設けたり、パッド の縁にアンダーカットを設けたりすることにより、荷重のもとで異なる形態をと るように撓み変形するモードをとることができる。いずれの場合についても、切 り込みは、荷重のもとて所定の形態をとることになるように特定の形態に形成さ れる。また、特定の帯状体または膜状体を潤滑流体によって取り囲み、あるいは 背後から押さえることにより、設計に防振要素を付加することかできる。
ジャーナル軸受およびスラスト軸受に対して同様の切り込みを用いることかでき る。最適な性能のためにどのような撓み変形が必要であるかによって切り込みの 形態か決められる。しかしながら、ジャーナル軸受とスラスト軸受とは非常に異 なった機能をもつので、それぞれの軸受の望ましい性能には固有の相違か存在し 、したかって、望ましい撓み変形も異なる。したかって、本願発明のジャーナル 軸受とスラスト軸受との間には一般的な概念的類似性かあるが、大きな概念的相 違およびあきらかな構造的相違かある。
本願発明の軸受は、形状か変化することかでき、かつあらゆる方向に動くことが できる(すなわち6自由度で動けるように支持されている)軸受バットを含んで いる。そしてこの軸受はまた、組み込み型防振系をもつことができるとともに、 好ましくは、大量の経済的製造のために一体的あるいは単一部材からなる構造と なっている。本願発明のジャーナル軸受はまた、比較的小さなエンベロープ(す なわち、ハウジング外径とパッド内径との間の領域)内に組み込むことかできる 。
本願発明によれば、軸受パッドとこれに支承されるシャフト部分との間の隙間を 無くすように軸受を寸法づけると同時に、パッド支承構造を軸受のラジアル方向 (ジャーナル軸受の場合)あるいは軸方向(スラスト軸受の場合)の剛性か支持 流体の対応する流体フィルム剛性よりも小さくなるように寸法づけることによっ て、軸受パッドとこれに支承されるべきシャフト部分との間の厳密な公差か必要 とされないようにすることかできる。軸受パッド全体あるいはその一部をシャフ トに接触するようにあらかじめバイアスさせておくこともできる。たとえば、大 きな変形容易性をもった軸受の場合、シャフトに対して軸受バッド全体か接触す るトルクをあらかじめ与えておくのが望ましい。一方、ある場合には、軸受パッ ドの後続縁のみがシャフトに接触して流体力学的楔か形成されるようにするのが 望ましい。このように、本願発明の軸受は、シャフトに対して取付けられたとき 、軸に干渉する態様となるように設計することかできる。
一つの例において、軸受がシャフト表面に強制的に装着されたとき、軸受パッド 支承構造がわずかに撓んで先細状の模空闇を形成し、こうして組立てられた静的 な状態においてパッドの後続縁かシャフトと接触する。このように静的に負荷か 与えられた模か形成されるように設計された軸受の場合、流体フィルムの剛性に よって、シャフトか回転を始めるとその瞬間にパッドとシャフトとの間の適正な 空隙か形成される。なぜならば、流体フィルムが上記の楔に入り込むとともに、 流体圧を生成し、この流体圧かシャフトとパッドとを分離させるからである。特 に、比較的剛性の高い流体は、比較的撓み変形性のあるビーム支持構造を、この 支持構造の剛性が流体フィルムの剛性と等しくなるまで撓み変形させる。このよ うにシャフトの回転にともなって瞬間的に流体フィルムが形成されることは、軸 受パッドの表面を、低速においてシャフトとパッドとか直接接触すると起こる損 傷から保護する。
上述したタイプの干渉取付は型軸受は、非常に大きな機械加工公差を許容する。
たとえば、流体検の顕著な影響を維持しつつ設計するために、比較的に大きな( たとえば、0.003インチ)の干渉式の変更か許される。このことは、ガス潤 滑軸受の場合に特に重要である。ガス潤滑軸受の場合は、軸受形状の変更には適 正な作動のためにきわめて正確な機械加工が要求されるからである。本願発明は 、機械加工における要件を緩和する。
同様にして、本願発明のスラスト軸受は、静的に負荷が与えられた流体模を形成 するように設計することかできる。すなわち、本願発明のスラスト軸受は、軸受 バットの内側周縁部かシャフトから離れ、後続縁かシャフトに向かうように軸受 パッドかバイアスされるように設計することかできる。この構成によれば、静的 負荷状態において、軸受バットは、半径方向について(軸心から外側方向に向か うほと)シャフトに向けて傾斜する。そして、この軸受パッドは、先行縁から後 続縁にかけてシャフトに向けて傾斜する。このようにして最適な横形状に近い静 的な負荷状態での模か形成され、パッドとシャフトとの間の適正な空隙かシャフ トの回転と同時に生成される。
流体の剛性とバネ特性との間の関係はまた、ラジアル・スラスト複合型軸受組立 体を提供するべく用いることかできる。このような組立体は、バネによってシャ フトランナに向けて接触するように押圧される単純な連続状の円錐軸受表面を含 むことができる。バネ係数は、荷重のもとで軸受が上記ランナ表面から離れるよ うに動くとともに、シャフトが流体フィルム上に支持されるように選択される。
本願発明の軸受においては、シャフトを位置づけ、かつシャフトの心振れを調整 するとともにパッド間の荷重を平均化する能力をパッドに与えるために、パッド の動きをシャフトに向けて指向させることもできる。もちろん、本願発明は、ラ ジアル、スラスト、あるいはラジアル・スラスト複合型のどの軸受にも適用する ことかでき、軸受の形状によって一方向用あるいは双方向用とすることかできる のはもちろんのことである。すなわち、軸受支承構造か軸受パッドの軸受半径方 向の中心線に対して対称であるならば、この軸受は、双方向用の軸受、すなわち 、シャフトを同一態様において二方向に回転支持することかできる軸受である。
しかしながら、軸受支承構造か軸受パッドの中心線に関して非対称であるならは 、この軸受はシャフトを一方向に回転支持しているとき、反対方向の回転をする 場合に対して異なった撓み変形をする。ジャーナルまたはラジアル軸受とスラス ト軸受とのいずれの場合についても、主軸線は、この軸受か形成される元の円筒 形ブランクの中心線である。
本願発明のその他の重要な側面によれば、軸受パッドは流体力学的流体を保持す るような撓み変形か得られるように支持することかでき、これにより、流体漏れ の問題をなくすことができる。ラジアルまたはジャーナル軸受についていえば、 支承構造は、負荷作用時において、この軸受パッドが流体保持ポケットを形成す るように撓み変化するように設計される。一般的には、このような支持構造は、 主支持部を軸受パッドの軸方向両端部に連結するとともに、軸受パッドの中央部 を直接支持しないこと、すなわち中央部は半径方向外方に自由に撓み変形できる ようにすること、によって達成される。スラスト軸受に関しては、遠心力の作用 による漏れを防止するために負荷時において軸受の内周に向かって傾斜するよう にパッドを支持することかできる。一般的には、主支持構造か軸受パッドを支持 するバット支持面か軸受内周部よりも軸受外周部に近い位置に設けられた時に達 成される。主支持構造か2またはそれ以上の半径方向に離れたビームをもつ場合 、支承構造の全体は、軸受パッドがその内端部において撓み変形を起こすように 設計されねばならない。さらに、軸受パッドか半径方向に離れた複数のビームに よって支持され、かつこれらのビーム間の領域が直接的に支持されていない場合 、軸受パッドは、凹状の流体保持溝を形成するように撓み変形する。
本願発明によれば、本願発明の軸受のさまざまな製造方法もまた企図されている 。特定の製造方法の選択は、製造するべき特定の軸受の量と、使用する材質とに 大きく依存する。少量生産あるいはテストおよび/または成形型あるいはこれに 類するものの製造のだめの試作品を作製する必要がある場合には、軸受か好まし くは厚肉チューブ体あるいはジャーナル部材のような金属円筒ブランクから作製 され、このブランクには、軸方向のおよび/または互いに向き合う孔あるいは溝 か機械加工され、そして、数値制御放電加工法、数値制御レーザ切削法、あるい は数値制御ウォータ・ジェット切削法のいずれかによって半径方向の切り込みあ るいはスリットか設けられる。中程度の量の製造をする場合には、本願発明の軸 受は、好ましくは、本願発明にしたかうインベストメント鋳造法を利用して製造 される。大量生産の場合には、本願発明の軸受は、ブラスチソ入セラミック、粉 末状および非粉末状の金属、ならびにこれらの複合物のような広範囲の種類の材 料を用いて製造することかできる。この大量生産において、射出成形法、鋳造法 、粉末金属ダイカスト法、および押し出し成形法を含むさまざまな製造法か経済 性もって採用されつる。本願発明の軸受は、容易に型成形しうる形態に形成する ことかできる。
要約すれば、本願発明は、公知の軸受に対して著しく優れた性能をもっとともに 、競合する軸受の製造コストの数分のlで製造しうる、ラジアル、スラストおよ びラジアル・スラスト複合型流体力学軸受なのである。
(以下、余白) 図面の簡単な説明 本願発明の詳細は、次の添付図面にもとづいて後述される。
図1は、本願発明の第一の実施例を部分的に示すジャーナル軸受の断面図である 。
図2は、図」に示された例にしたがって作製された単一軸受パッドの模式図であ る。
図3は、図1の軸受パッドの端面図であり、負荷状態での支承構造に対するパッ ドの方向を合わせ示している。
図4は、本願発明にしたがって作製されたジャーナル軸受の第二の実施例の部分 断面図である。
図5は、図4の単一パッドを部分的に断面で示す図である。
図5Aは、図4の軸受を改変したものの一部分の斜視図である。
図5Bは、図4に示される軸受の改変した形態の斜視図である。
図6は、図4の軸受の端面図である。
図7は、ビームのねじり撓みを拡大して示す概略図である。
図8は、本願発明の特徴か組み込まれ、かつ二つのビームを含む軸受の例を示す 、ジャーナル軸受の断面図である。
図9は、支承構造の撓み変形なしにパッド表面の部分的な撓み変形を大きく強調 して示す、図1のパッドの端面図である。
図]0は、負荷時における支承構造に対するパッドの方向を示す、図8のパット の端面図である。
図10Aは、パッド面の部分的な撓み変形を大きく強調して示す、図8のパッド の断面図である。
[NI IAおよび図11Bは、機械加工前の円筒ジャーナル部材あるいはブラ ンクの断面図である。
図12Aおよび図12Bは、機械加工されたジャーナル部材あるいはブランクの 断面図である。
図13Aおよび図13Bは、さらに機械加工されたジャーナル部材あるいはブラ ンクの断面図である。
[iNl 4Aおよび図14Bは、機械加工されたジャーナル部材あるいはブラ ンクの変更例の断面図である。
図14cおよび図14Dは、図14Aおよび図14Bの機械加工されたジャーナ ル部材あるいはブランクから構成された軸受の断面図である。
図15は、軸受パッドか設けられたビームをもつスラスト軸受の頂面図である。
図16は、図15のスラスト軸受の部分断面創面図である。
図17は、図」5のスラスト軸受の底面図である。
図18は、図」5のスラスト軸受の一部分の斜視図である。
図19は、従来例のスラスト軸受の頂面図である。
図20は、図19の従来例のスラスト軸受の断面図である。
図20Aは、図19および図20に示される従来例のスラスト軸受のセグメント を模式的に示す図であり、軸受パッドの表面全体にわたる圧力分布を示している 。
[12+は、二つの脚状支持体をもつ、本願発明にしたかうスラスト軸受の頂面 図である。
図22は、図21のスラスト軸受の一部断面日図である。
図23は、図21の軸受の底面図である。
図23Aは、図21の軸受の改変例の底面図である。
図24は、図21の軸受のセグメントの斜視図である。
図25は、本願発明にしたかうその他の軸受の一部断面側面図である。
図26は、本願発明にしたがうさらに他の軸受の一部断面何面図である。
図27は、本願発明にしたかうさらに他の軸受構造の一部断面側面図である。
図28は、図27の軸受構造の断面図である。
図29は、本願発明にしたがうさらに他の軸受構造の一部断面側面図である。
図29Aは、本願発明にしたがうさらに池のスラスト軸受構造の断面図である。
図29Bは、図30Bに示された線に沿う断面図である。
図30は、図29の軸受構造の頂面断面図である。
図30Aは、図29Aの軸受の頂面図である。
図30Bは、図29Aの軸受の底面図である。
図31は、本願発明にしたかうその他のジャーナル軸受構造の側面図である。
[N31Aは、図31に示された軸受の一部分の半径方向断面図である。
図31Bは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図31の軸受の断面図 である。
図32は、本願発明にしたかうその他のジャーナル軸受構造の側面図である。
図32Aは、図32の軸受の半径方向断面図である。
図32Bは、図32の軸受の斜視図である。
図32Cは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図32の軸受の断面図 である。
図33は、本願発明にしたがうさらに他のジャーナル軸受構造の軸回である。
図33Aは、図33の軸受の外周の一部の詳細図である。
図33Bは、図33の軸受の断面図である。
!N33Cは、図33のさらに他の断面図である。
図33Dは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図33の軸受の断面図 である。
図34は、本願発明にしたがうその他のジャーナル軸受の側面図である。
図34Aは、図34の軸受の外周の一部の詳細図である。
図34Bは、図34の軸受の断面図である。
図34Cは、図34の軸受の他の断面図である。
図34Dは、図34の軸受のその他の断面図である。
図35は、本願発明にしたがうラジアル・スラスト複合型軸受の側面図である。
図35Aは、図35の軸受の断面図である。
図35Bは、図35の軸受の他の断面図である。
図36は、本願発明にしたがうラジアル・スラスト複合型軸受の他の例の側面図 である。
図37は、図36の軸受の概略的断面図であり、軸受パッドに作用するカを示し ている。
図37Aは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図37の軸受の断面図 である。
図38Aは、本願発明にしたがう容易に望成形可能なスラスト軸受の頂面図であ る。
図38Bは、図38Aの軸受の底面図である。
図38Cは、図3−8八に示された線に沿って切断した断面図である。
図38Dは、図38Aないし図38cに示された軸受の変形例を示す底面図であ る。
図38Eは、シールドハウジング組立体内に組み込まれた図38Aの軸受の部分 断面図である。
図39Aは、本願発明にしたがう塁成形容易なスラスト軸受の他の例の頂面図で ある。
図39Bは、図39Aの軸受の底面図である。
図39Cは、図39Aおよび図39Bの軸受における軸受パッド用支承構造を示 す部分断面図である。
図40は、本願発明にしたがう自己潤滑式軸受の嗣図である。
94OAは、図40の軸受の断面図である。
図11は、本願発明にしたがう自己潤滑式のラジアル・スラスト複合型軸受の側 面図である。
図41Aは、1141の軸受の断面図である。
242Aは、扇形に形成されたスラストバットの斜視図であり、頂面、償個およ び端面視の方向を示す矢印が併せ示されている。
図42Bは、ジャーナル軸受パッドの斜視図であり、頂面、側面および端面視の 方向を示す矢印か併せ示されている。
図42Cは、ラジアル/スラスト複合型軸受パッドの斜視図であり、頂面、側面 および端面視の方向を示す矢印か併せ示されている。
図42Dは、円形スラストパッドの斜視図である。
図43Aは、両端に半径方向に延びる切り込みか設けられたスラストバットの頂 面図である。
図43Bは、両端に半径方向に延びる切り込みか設けられたジャーナル軸受パッ トの側面図である。
図43Cは、図43Bのジャーナル軸受パッドの頂面図である。
fN43Dは、両端に半径方向に延びる切り込みか設けられたラジアル/スラス ト複合型軸受パッドの端面図である。
図43Eは、図43Dのラジアル/スラスト複合型軸受パッドの頂面図である。
図44Aは、テーバを付けられた端縁部をもっスラストパッドの側面図である。
図44Bは、テーバを付けられた端縁部をもつジャーナル軸受パZトの側面図3  である。
図44Cは、テーバを付けられた側縁部をもつラジアル/スラスト複合型軸受[ パッドの側面図である。
図44Dは、図44Cのラジアル/スラスト複合型軸受パッドの償q面図である 。
図45Aは、側縁レールが設けられたスラストバットの端面図であるっ図45B は、軸方向の端部に側縁レールか設けられたジャーナルまたはラジアル軸受パッ ドの端部斜視図である。
図45Cは、側縁レールか設けられたラジアル/スラスト複合型軸受パッドの端 面図である。
図46Aは、側縁近傍の底面に形成された溝をもつスラスト軸受パッドの側面図 である。
図46Bは、側部近傍の底面に形成された溝をもつラジアルまたはジャーナル軸 受パッドの画面図である。
図46Cは、m*近傍の底面に形成された溝をもつラジアル/スラスト複合型軸 受パッドの側面図である。
図47Aは、個々のパッドかパッド規定溝によって規定されている、スラスト軸 受の頂面図である。
[a47Bは、IN47A中に示された線に沿う、[i147Aのスラスト軸受 の断面図である。
図47Cは、個々のパッドかパッド規定溝によって規定されている、ラジアルま たはジャーナル軸受の側面図である。
図48Aは、仮想線で示される底面凹部か形成されたスラスト軸受バントの頂面 図である。
図48Bは、図48Aのスラスト軸受パッドの側面図である。
図48Cは、仮想線で示される底面凹部か形成されたラジアル軸受パットの側面 図である。
図49Aは、仮腎線て示される各端部の底面凹部か形成されたスラスト軸受パッ ドの頂面図である。
図49Bは、図49Aのスラスト軸受パッドの側面図であり、上記底面凹部か仮 想線で示されている。
図49Cは、仮想線で示されているように各端部近傍に形成された底面凹部をも つラジアルまたはジャーナル軸受パッドの側面図である。
図50Aは、スラストあるいはラジアル/スラスト複合室軸受の頂面図である。
図50Bは、図50Aのスラスト軸受あるいはラジアル/スラスト複合型軸受の 底面図である。
図50Cは、lN50A巾に示された線に沿う断面図である。
図51Aは、ラジアル軸受のための軸受パッドの頂面図である。
図51Bは、図51Aの軸受バッドの側面図である。
図5ICは、1iJ51Aの軸受バッドの底面図である。
図52Aは、本願発明に従うスラスト軸受の底面図である。
図52Bは、図52A中に示された線に沿う、図52Aのスラスト軸受の部分の 断面図である。
図52Cは、図52Aのスラスト軸受の頂面図である。
図53Aは、本願発明に従う、連続状のラジアル/スラスト複合型の自動調節軸 受装置の部分断面側面図である。
[J53Bは、[53Aのラジアル/スラスト複合型軸受のシャフトとランナに 対する軸受の関係を示す幾分模式化された斜視図である。
図53Cは、本願発明に従う、その他の連続状のラジアル/スラスト複合型自動 調節軸受装置の部分断面側面図である。
[J53Dは、シャフトと、ランナと、上記11N53Cのラジアル/スラスト 複合型軸受との間の関係を示す幾分模式化された斜視図である。
「詳細な説明J 本願発明の軸受を理解しやすい方法で説明するにあたり、この軸受構造を、円筒 形ブランクに溝、スリット、孔あるいはその他の開口を設けることによって形成 されたものとして説明することか有効である。以下に説明するように、かかる方 法はしばしば、試作の軸受を製造するために有用な技法である。しかしながら、 このように円筒形のブランクを前提として述べることは、主として本願発明の理 解を助けるためのものである。そして、本願発明の軸受の多くは円筒形ブランク から製造しうるものであるが、それらの全てかそのように製造される必要がない ということに留意するべきである。実際のところ、この軸受は、さまざまな手法 によってM造することができるのであり、そのいくつかは後に説明する。
図]を参照して説明すると、この図に示された構造は、ハウジング】0と、周方 向に配置され、かつそれぞれか上記ハウジング、ビーム14および基板部分12 6を含む支承構造によって支持された複数のパッド12を規定するように形成さ れた溝およびスリットをもつジャーナル軸受組立体の一部分である。この軸受は 、パッドの層方向中心線13a(Iiiff3)に関して非対称となっている。
したかって、図示された軸受は、一方向ラジアル軸受、すなわち、シャフトを一 方向にのみ回転支持するラジアル軸受に適用される。図示された実施例において 、軸受は、シャフト5を図に矢印で示された反時計回り方向にのみ回転支持する 。一方、もし、この軸受がパッドの中心線に関して対称であれば、この軸受は、 シャフト5を時計回り方向と反時計回り方向の双方向に回転支持することが可能 となる。
すなわち、この場合、軸受は、双方向軸受となる。
各軸受バッド12は、先行縁15と後続刊I7とを含んでいる。先行縁は、シャ フトか回転するとき、その外周の点が最初に近づく縁として定義される。同様に 、後続縁は、シャフトが回転するときその外周の点か周方向に遅れて近づく縁と して定義される。シャフト5か正しい方向に回転しているとき、シャフトの外周 上の点は、流体フィルム上を、上記先行縁から軸受バッドを横切り、そして上記 後続縁から離れるように移動する。最適な性能は、基板部16か軸受バット12 、すなわち荷重を、パッド12の軸受円周方向中心線+3aと上記後続縁17と の開の点16a(図3)、好ましくは上記中心線13aにより近い点にわいて支 持する場合に得られる。上記ビームI4はまた、上記先行縁と上記後続縁との間 に位置する点14aを支点として枢動するようになされるへきであり、このよう なビーム14の撓み枢動の結果、後続縁17はシャフトの中心方向に撓み変位す る。もちろん、上記の撓み変形の程度は、特に、ビームの形状および軸受に形成 された溝あるいはスリットの長さに依存する。
本願発明の理解を容易にするために、ジャーナル軸受あるいはスラスト軸受に関 連して説明するか、同様の軸受設計上の原理の幾つは、設計される軸受の形態の いかんにかかわりなく適用される。たとえば、いずれのタイプの軸受ら、流体力 学的模の形成という原理のもとで作動する。さらに、ジャーナル軸受の主軸線お よびスラスト軸受の主軸線はともに、これら軸受か形成される元の円筒形ブラン クの中心軸線である。パッドの軸受周方向のついての中心線は、パットの幾何学 中心と軸受の主軸線とを通って半径方向に延びる線である。したかって、スラス ト軸受あるいはジャーナル軸受のいずれであっても、それか中心軸線、すなわち 主軸線に関して対称てあれば、これらの軸受は双方向軸受となる。
スラスト軸受とジャーナルあるいはラジアル軸受との間には大きな相違かある。
その最ら顕著な相違は、もちろん、それらか支承するシャフトの部位であり、し たかって、軸受パッド支持体の方向および/または姿勢である。たとえば、ジャ ーナル軸受は、シャフトの外周部を支持するか、スラスト軸受はシャフトの肩部 あるいは軸端部を支持する。その他の相違は、上記の基本的な相違から派生する 。
たとえば、ラジアルあるいはジャーナル軸受の場合、パッドか荷重の方向にδい てその荷重を支持する。これに対してスラスト軸受の場合は、通常、すべてのパ ッドか荷重を分担する。さらには、ジャーナル軸受は一般に、シャフトと軸受の 径差によって本来的に流体力学的楔を形成するか、スラスト軸受においてはこの ような本来的な流体力学的楔の形成はない。また、ジャーナルあるいはラジアル 軸受は、回転の安定性と荷重とを制御するか、スラスト軸受は、単に荷重を支持 するだけである。また、ジャーナル軸受の設計、特に流体力学的ジャーナル軸受 の設計は、スラスト軸受の設計よりもはるかに複雑であることに留意するべきで ある。それは、ジャーナル軸受の場合、半径方向のエンベロープを制限する必要 のだめに課せられる制約による。このような相違に適応するために、スラスト軸 受の形態は、ジャーナル軸受のそれとは幾分異なるものとなる。しかしながら、 本明細書の開示事項から明らかなように、本明細書て説明される原理の多くは、 スラスト軸受にもジャーナル軸受にも適用可能である。
次に、図2および図3を参照すると、パッド12は、それか(流体フィルムを介 して)支承するシャフトの半径あるいは外径の円弧と基本的に対応する凹円弧面 13をもっており、各パッドは、軸方向に延びる縁と半径方向に延びる縁とによ って規定されているのかわかる。上記軸方向に延びる縁は、先行縁と後続縁とを 含んでいる。図3において、ビームは、静的な状態(実ts)および撓み変位し た状態(仮想線)の双方か示されている。図1に示されているように、この支承 構造の基本的な構成は、壁面に設けられた小さなスリットあるいは切り込みによ って達成される。典型的には、これらのスリットあるいは半径方向に延びる切り 込みは0.002ないし0.125インチの幅をもっている。撓み変形の度合い は、他の要素も含むが、上記切り込みの長さを変更することによって変化させ得 る。より長い切り込みは、より大きな撓み変形を生み出すより長いモーメント腕 を作ることができる。そしてより短い切り込みは、撓み変形性が乏しくかつより 高い荷重支持能力をもったビームを作る。上記切り込みあるいはスリットの長さ の選択においては、共振を避けるための注意を払わなければならない。 ビーム 14の端部を図に示すように位置させることにより、図9に仮想線で示すように 、連結点+6aを中心とする下方向への撓み変形が、パッドI2の後続縁17の 内側への変位をうみ、先行縁15の外側への変位をうみ、そして、パッド12を わずかに平坦化させる。かかる変形の結果として、流体が通過する上記パッド面 I3とシャフト5の外周面との間の隙間が膜状となり、よく知られた流体力学的 支承作用を生み出す。理想的には、後続縁とシャフト間の間隔対先行縁とシャフ ト間の間隔の比は、1:2からl:5である。換言すると、先行縁とシャフト間 の間隔は、後続縁とシャフト間の間隔の2ないし5倍とするべきである。特定の 適用のためのかかる理想的な間隔比あるいは楔比を得るためには、一体要素の数 、寸法、配置、形状および材料特性を含む適当な撓み変数を選択しなければなら ない。コンピュータに支援された育成要素分析かかかる変数の最適値を選択する 最も存効な手段であることかわかっている。コンピュータで支援された解析は、 6方向全ての方向(6自由度)の運動を許容する上述した形式の軸受において特 に育用である。
流体力学的軸受の性能において考慮するへぎ最も重要なことは、支持されるへき 回転シャフトと軸受パッド表面との間の典型的には先細状の楔状をした空間の形 状である。支持されるべきシャフト表面の形状は基本的に変化しないので、流体 力学的軸受の設計において考慮するべき最も重要な点は、荷重のもとてのバンド 表面の形状ということになる。荷重のもとてのパッド表面の形状は主として次の 二つの要因に依存する。すなわち、パッドそれ自体の形状と、バッド支承構造の 構成および位置である。このことを説明するために、様々な支承構造の設計かま ず後述され、次いで様々なパッドの設計について説明される。本明細書に開示さ れる様々な支承構造は、本明細書に開示されるどのパッド形状とともに使用する こともできるし、本明細書において用いられているパッド形状は、本明細書に開 示されているとの支承構造とともに用いてもよいということを強調しておく必要 かある。
図4および図5を参照すると、本願発明の特徴を組み込んだ軸受の第二の実施例 か示されている。この軸受は、軸受パッド32をもつ軸受ハウジングを規定する ためのスリットまたは切り込みか形成されており、上記軸受バット32は、こ、  のパットから実質的に単一の直線に沿って延びる一対のビーム部34a、34 bをもつ支承構造によってハウジングに対して支持されている。さらに、このバ ンドには、バット支持面34psのみにおいてビームによって支持されるように 、アンダーカットを施すことかできる。図5を参照すると、ビーム34,34a は、このビームのための片持ち支持体として機能する基板状ビーム端36.36 aをもっているのがわかる。
図4から明らかなように、図5の斜視図には、バット32の一部分のみか示され ている。完全な、パッドは、図4に示された軸受の変形例を示す図5aおよび図 5bに示されている。これらの図かられかるように、パッド支持面34pSは、 先行縁35よりも後続縁37に近いところに位置している。この構造によると、 図7に示されるように、ビームの中間部分においてビームのねじれか起こり、図 示のようなねじれ撓みが起こる。ここにおいても、主たる撓み変形性は、軸受ハ ウジング壁を貫通して形成された小さな切り込みあるいはスリットによって選へ るのである。このような切り込みは、軸受パッドに対して6自由度(すなわち、 バットか、X、YおよびZ軸回りに回転することができるとともに、+X、−X 、+Y、−Y、+Zおよび−Z方向に変位することかできる)を与え、流体力学 的模の形成を最適化するように設計される。切り込みまたはスリットをビーム部 34a、34bを形成するように壁を貫通する手前で終わらせると、パッド32 は、図5八に示されるように連続した円筒形の膜状部分34mによって支持され ることになる。この膜状部分は、その上にパッド32か支持される流体防振部材 として機能する。切り込みは、図4における点AおよびBで終わらせる。上記膜 状部分の撓み変形性と流体潤滑剤とが相まって、防振作用を変化させるとともに パッド32をハウジングから隔離するための手段が提供される。図1ないし図3 に示された軸受と同様に、図4ないし図7に示された軸受も、そのパッドの中心 線に関して非対称となっており、したかって、これらの軸受は、単一方向用の軸 受である。したがって、この軸受は、外方に向けて撓み変形する先行縁35と、 内方に向けて撓み変形して流体楔を形成する後続縁37とをもつ。ここにおいて も、後続縁とシャフトとの間の間隔対先行縁とシャフトとの間の間隔の比、すな わち横比は、l:2ないしl二5とするべきである。さらに、パッド32に対す るビーム34の、パッド支持部37psの位置によって主として決定される荷重 の作用中心の位置は、ここにおいても、パッド表面の軸受周方向についての中心 線と後続縁との間、好ましくは上記中心線帯りとするべきである。
図5Bに示されるように、ビームは、単に切り込みあるいはスリットを点Aおよ びBから下方に延ばすことによって、図5に示す例よりも簡単に形成することか できる。
図8を参照すると、本願発明の特徴か組み込まれた軸受の他の実施例か示されて いる。この例においては、ビーム支持構造上にビームを形成するように、内部ス リットあるいは切り込みか設けられている。より異体的には、この軸受には、ビ ーム42.44によってハウジングに対して支持されるパッド40を規定するよ うに溝およびスリットあるいは切り込みか形成されている。パッド40は、支持 碁140a、40bにおいてビーム42.44に連結されている。そしてビーム とハウジングとの連結は、支持基板46.48によってなされている。この場合 において、軸受は、軸受壁を貫通して形成された細幅の切り込みあるいはスリッ トによって形成される。パッド面の下に位置する切り込みあるいはスリット60 は、荷重を受けてパッドか変形し、流体潤滑剤を導入するためのエアフォイルを 形成するように付加的な撓み変形性を付与する。このようにして、軸受バットは 、二点支持によるビーム支持構成とした結果、ばね状膜として機能する。
図10Aは、荷重を受けた時のパッド40の撓み変形の状態を示す。図に(誇張 して)示されるように、このパッドは、荷重を受けたときエアフォイル形に撓む ように形成し、かつ支持することかできる。このエアフォイルは、軸受性能を劇 的に改善する。図から明らかなように、このパッドは、X、Y、およびZ軸線周 りに回転することかできるとともに、X、 Y、およびZ方向に変位することか できるのであり、6自由度を存している。ここにおいても、この構造は、最適な 流体力学的模の形成を行うことかできる。
図9には、荷重を受けて平坦化する場合のパッド40の固有の局部的撓みか示さ れている。このような撓み変形は、図3および図1Oに示される支持構造の撓み 変形と組み合わさるか、その撓み変形の度合いか比較的小さいものである。かか る変形の組合せの正味の結果として生じる形状は、図3および図10に示された 形状に対し、バットの円弧状表面かわずかに平坦化したものとなる。
図31.図32Aは、本願発明によるジャーナル軸受の別の実施例を示している 。この軸受構造は、双方向用軸受であるとの点て先に述へた軸受とは異なる。
すなわち、この軸受は、図31において時計回り方向用としても、反時計回り方 向用としてもシャフトを支承することかできる。この軸受は、軸受バットか軸受 の主軸線606とパッドの幾何学的中心とを通る半径方向の線606aとして規 定される中心線に関して対称となっているので、双方向用軸受である。先に述へ たジャーナル軸受の場合と同様に、図31および図31Aの軸受も、複数の円周 方向に間隔配置された軸受バッド632を規定するように、複数の細い半径方向 および円周方向のスリットか形成されている。
各軸受パッド632のための支持構造は、図8のジャーナル軸受の支持構造と多 少類似している。詳しくは、各軸受バッド632は、ビーム支持構造によって二 つのパッド支持面632りSにおいて支持されている。各パッド支持面632p sにおいて軸受バッド632に連結されているビームのネットワークは、いずれ も同一であり、対称構造を有するので、この軸受は、双方向用軸受となる。説明 を簡単にするために、ここでは、この軸受の一つのパッド支持面を支持するビー ムネットワークについてのみ説明するが、他のパッド支持面も同様に支持されて いる。図31に示されるように、はぼ半径方向に延びる第1ビーム640は、軸 受バッド632に対してパッド支持面632psにおいて連結されている。はぼ 円周方向に延びる第2ビーム642が第1ビーム640の半径方向外方端に連結 されており、はぼ半径方向に延びる第3ビーム644か第2ビーム642から半 径方向内方へ延びており、はぼ円周方向に延びる第4ビーム646か第3ビーム 644の半径方向内端部から延出している。さらに、はぼ半径方向に延びる第5 ビーム648か、第4ビーム646から半径方向外方に延出し、支持構造のハウ ジング部分に連結されている。要約すると、図31に示される各軸受バット63 2および軸受は、10個のビームと軸受ハウジングとによって支持されている。
さらに、後述するように、パッド支持構造のハウジング部に複数の半径方向の溝 を円周方向に間隔をおいて形成することにより、または、周方向に連続する溝を 形成することにより、この支持構造のハウジング部を複数のビームあるいは膜状 部材として機能するように設計することができる。図8の軸受と同様に、パッド 面の下に形成された切り込みあるいはスリットは荷重を受けた場合に変形して、 潤滑剤を導入するためのエアフォイルを形成するように付加的な撓み変形性を与 えることにもまた留意するべきである。このようにして、軸受バッドは、ビーム によって支持される2点支持構造としたことにより、ばね状膜として機能する。
図31Aは、図31の半径方向断面であり、第3ビーム644と、軸受バッド6 32とハウジングとを示している。
図32、図32Aおよび図32Bは、本願発明にしたがうジャーナル軸受のさら に別の実施例を示している。この軸受構造は、円筒形ブランクに比較的大きな溝 および開口を形成することによって軸受バッドおよびその支持構造体か規定され ているという点においてすでに説明した各軸受構造とは異なっている。通常、こ の実施例の軸受は、すでに説明した各実施例の場合のように放電加工やそれに類 する技法によるよりもむしろ、ブランクに切削加工を施すことによって形成され る。図32に示された軸受構造の一つの利、屯は、きわめて小さな軸受を必要と する適用例において、軸受を製造することか容易であるということである。すな わち、図32、図32八、図32Bにおいては、軸受を形成するのに必要な切り 込みあるいは開口か軸受全体の大きさに対して比較的大きいので、これを正確に 形成することが容易だからである。これに対して、たとえば、図1、図4、およ び図8の軸受構造では、軸受全体の寸法に対して著しく小さい切り込みや開口か 必要とされるので、軸受全体の寸法を小さくするには、微小な切り込みを形成し なければならず、この切り込みを正確な寸法に成形するのが困難である。さらに 、大きな溝あるいは開口は、大きな切り込みか形成された軸受を型成形あるいは 押し出し成形することを容易にし、そしてまた、強固な軸受バッド−次構造を備 えたきわめて大きな軸受を必要とする応用例にも適用することかできる。
図32に示される軸受バッドはそのバットの中心#708Aに関して対称となっ ている。したがって、この軸受は双方向用軸受である。さらに、図32Bの斜視 図において最もよく表れているように、この軸受は、隠れた開口のない連続する 断面をもっている。したかって、この軸受は、容易に押し出し成形あるいは型成 形し得る。もちろん、パッド支持構造は、その断面において不連続部分を設]ブ ることにより、たとえば半径方向に延びる円周方向の溝あるいは半径方向に延び る非対称の開口を設けることによって、支持構造を変更し、これによって軸受の 性能特性を変更することができる。なおこの軸受の主軸線は符号706で示され ている。
図32に示されるように、この軸受は、円周方向に間隔配置された複数の軸受バ ッド732を有している。各軸受バット732は、この軸受バットにバット支持 面で連結された半径方向に延びる一対の第1ビーム740を含む支持構造によっ て支持されている。各第1ビームは、はぼ円周方向に延びる第2ビーム742に よって支持されている。第2ビーム742は、ハウジングまたは支持基板744 に対して片持ち状に連結されている。この軸受においては、ビーム740を主支 持構造と見ることかでき、ビーム742を二次支持構造と見ることかできる。
そして支持基板744を三次支持構造とみることかできる。
図32において第2ビーム742は、支持構造のハウジング部分に複数の軸方向 に延びる円周方向に配された溝750を設けることによって規定されている。
双方向軸受としての対称性を維持するために、この溝750は、軸受バッド73 2が周方向に間隔をあけて配置されているのと同様にして、パッドの中心線70 6aに関して周方向に間隔か開けられている。当然のことながら、すでに説明し たとの軸受構造においても、同様な周方向に間隔を開けて配置された軸方向溝を 形成することができる。たとえば、すでに述べたように、このような溝は、図3 1および図31Aに示された軸受構造の外周面に、付加的なビーム状支持を提供 するために形成することかできる。
図32Aは、図32に示された軸受の一部分の半径方向断面図である。この断面 図において、軸受バッド732および第1ビーム740か表れている。
図32Bは、図32の軸受の斜視図である。この図において軸受の外周は、外周 部の変曲状態を強調するために多少セグメント状に描かれているが、外周の変曲 部は、実際には連続的なものとなっている。
図33は、本願発明にしたがったジャーナル軸受構造の他の例を示している。
図32の軸受と同様に、この図33の軸受には、比較的大きな溝あるいは孔か形 成されている。とりわけ、等間隔に配置された半径方向に延びる複数の内周上に 設けられた溝か、周方向に間隔配置された軸受バッド832を規定している。こ  ・の軸受バッド832は、さらに、軸方向に延びる一対の溝によっても規定さ れている。この一対の軸方向に延びる。1834.835は、1N33B、およ び図33Cに示されているように、円筒形のブランクの平面状の端面から対称的 に切り込まれて形成されている。この軸受支持構造は、上述した構造的特徴と、 周方向に間隔配置された対称的な複数の浅い孔838と、周方向に間隔配置され た対称的な深い孔837とによって規定される。上記のような「隠れた」孔83 7,838の存在により、図33の軸受構造は、押し出し成形することhできず 、二つの金型による型成形、すなわち、簡便な型成形をすることもできない。
[N33Aに最もよく表れているように、上記の深い孔837は各軸受バットの ための支承構造を規定するように軸方向溝836と交差させられている。このバ ノド支承構造はさらに、円筒形ブランクの外周から切り込まれた周溝839によ っても規定される。
図33ないし図33Cかられかるように、上述した構造部材を設けることにより 、軸受パッド832を直接支持するビーム840、すなわち主支持構造を含む軸 受パッド832のための支承構造か形成される。この支承構造は、さらに、孔8 37および838によって一部規定されたTI数のビームからなる二次支持構造 と、二つの連続ビーム882からなる三次支持構造を含んでいる。孔837εよ び838によって一部規定された複数のビームからなる二次支持構造が、ビーム 840を三次支持構造である連続ビーム882に連結している。
図33ないし図33Cに示された軸受の支承構造は、主軸線806から延ばされ たパッド中心線に関して非対称であるので、この軸受は、一方向用の軸受である 。さらに、図32の軸受のように、この軸受は、特に、きわめて小さな軸受かめ られる場合に相応しい。なぜなら、この軸受およびその支承構造を規定する溝あ るいは孔か比較的大きいために、これらをより製造しやすいからである。
図34および図34Aないし[N34Dは、本願発明にしたかうジャーナル軸受 構造のさらに他の例を示している。図34の軸受構造は、その軸受バットおよび バット支承構造か図示されているような比較的大きな溝および孔によって規定さ れている点において、図33の構造と近似している。軸受パッド932のための 支承構造は、軸受バット832のための支承構造と近似している。特に、軸受パ ッド932のそれぞれのための支承構造は同一であるとともに、この支承構造は 各軸受パッドに関して非対称である。したかって、図34に示された軸受は、一 方向用の軸受である。さらに、この支持構造には「隠れた」開口か含まれている ため、この軸受は押し出し成形も、あるいは二つの金型による単純な型成形もて きない。
図に示されているように、軸受支承構造は、主支持構造を含んでおり、この主支 持構造は、軸受パッド932に対して連結されるとともに対称配置された開口9 42によって部分的に規定される一対のビーム状部材940を含んでいる。この 軸受の外周に形成された浅い周溝は、一対の連続状ビーム要素980を含む三次 的な支持構造を規定している。ビーム940を連続ビーム980に連結するため のビーム・膜不、トワーク960からなる二次支持体は、複数の対称的に配置さ れた大きな孔944と、複数の対称的に配置された小さな孔946と、複数の非 対称的に配置された小さな孔948とを形成することによって規定されている。
複数の非対称に配置された小さな孔948により、この支持構造は、いっそう撓 み変形性か与えられ、上記の孔の方向にバイアスされ得る。
図15ないし図18は、本願発明にしたがった一体構造の流体力学的スラスト軸 受の例を示している。先に述べたように、本願発明にしたがうスラスト軸受は、 本願発明のジャーナル軸受と同様の特徴の幾つかを組み入れている。たとえば、 ジャーナル軸受のように、本願発明のスラスト軸受もこの軸受が形成される元の ブランクの中心軸線として規定される主軸線をもっている。また、軸受バットは 、上記主軸線からパッドの幾何学的中心を通って延びる中心線をもっている。こ のスラスト軸受か上記半径方向に延びる中心線について対称であれば、この軸受 は双方向用軸受であり、この軸受か上記半径方向中心線について非対称であれば 、一方向用軸受である。しかしなから、ジャーナル軸受との機能上の相違からス ラスト軸受は幾分異なった形状をしている。たとえば、図15ないし図]8に示 されるスラスト軸受は、実質的に同一な形状の複数の軸受パッド132を含んで いる。図」8は、軸受パッド132における外PJ線を分割するJilCDMと 半径線を分割するjlJRDLとを示している。軸受パッド+32のパッド面は 、支承されるべきシャフトの軸線および軸受の主軸線と直交する平面内に存在す る。もちろん、このパッド面か負荷を受けて撓み変形したり、この軸受が組み込 まれた状態あるいは静的な状態においてシャフトに接触するようにわずかに歪ん でいることか望まれる場合には、軸受パッド面は幾分非平面となり、そして支承 されるべきシャフトの軸線あるいは上記主軸線に対して幾分歪んでいてもよい。
本願発明のスラスト軸受の設計において特に考慮するべき重要な点は、流体の漏 れの防止である。この目的は、パッド支承構造を、負荷時において軸受バットの 内側縁か下方向に撓み(図16参照)、外側縁が上方に撓むように設計すること により、かなりの程度にまで達成される。本明細書に説明する全てのスラスト軸 受は、かかる方法によって設計されつる。たとえば、図16に示される軸受にお いては、軸受パッドの内側縁に対するよりも外側縁により近いパッド支持面13 4psにおいて、ビーム+34かバット132に対して接続されている。このよ うに、上記パッド支持面134psは図18に示される半径分割線RDLの半径 方向外側に位置している。したかって、この軸受は、負荷状態において軸受の内 側縁か下方向に撓むように設計されている。
作動において軸受パッドの内方縁か下方向に撓むことは、支承されるシャフトか ら遠ざかる方向に撓むことてあり、軸受バットの外方縁か上向きに撓むことは、 上記シャフトに向かって撓むことである。軸受バットの撓みのこのような向きは 、流体に遠心力か作用する結果として生じることかある流体力学的流体の損失を 防止する。
流体力学的流体の漏損は、軸受パッドを負荷時において軸受バットか潤滑剤保持 ポケットを形成するように変形するように支持することにより、さらに減じられ る。一般に、そのような支持は、軸受パッドか半径方向または周方向に離れた複 数のビームによって支持され、かつ、各ビーム間の領域か直接的に支持されずに 、この支持されないパッドの中央領域が流体保持チャンネルを形成するように外 側に変形する傾向をもつ場合に達成される。以下に説明する図29には、上記の ような半径方向に離れたビームをもつ軸受の一例か示されている。上記ビームか さらに離れていれば、より大きな潤滑剤保持ポケットか得られる。同様にして、 ジャーナル軸受においても、軸方向あるいは周方向に離れたビーム支持体および これらのビームの間の支持されない領域を設けることにより、潤滑剤保持チャン ネルを形成することができる。
図15および図16に最もよく表れているように、各軸受バット2は、その全周 にわたって面取り部132bか設けられている。この面取りの目的は、潤滑剤の 流入および流出損失を少なくすることである。
各軸受パッド132は、主支持体によって支持されており、この主支持体は、図 示例では、軸受パッド支持面134psにおいてバットを支持するビーム状支持 部材134を含んでいる。各ビーム+34は、ビームに支持されたビームあるい は膜状部材136のような二次支持部によって支持されている。上記ビームある いは膜状体+36は、一対のビーム状部138a、+38bのような三次支持部 材によって支持されている。
上記ビームあるいは膜状部136に孔または開口142を設けることにより、連 続的な膜状体+36が複数のビーム136になる。孔または開口142が膜状体 136に設けられていない場合には、上記膜状体は連続的な膜状体として機能す ることはもちろんである。場合によっては、内側のビーム状部138は、短い基 板状ビームに置き換えてもよく、あるいは上記二次支持体か片持ち状に支持され るように三次支持体を規定するべく省略してもよい。結局、上記孔または開口か 主軸線に関して対称に配置されているために、この軸受は、上記主軸線に関して 対称であり、したがって、双方向用軸受である。
図15、[ff117および図18に示されるように、上記連続状の膜状体を分 割してこれを分離されたビームとるする孔またはrJitII]42は円形とな っている。このように円形の開口を用いると、軸受材料に対してかかる円形開口 は容易にドリル形成できることから、軸受試作品を作製するのを容易化する。こ のことは、本明細書に説明するすべての軸受についていえることである。いった んこのような円形開口を設けると、この開口をビームあるいは膜状部材36を通 過してさらに軸受パッド132の下方部まで延長し、ビーム状部材134を規定 する場合に有利である。すなわち、図15に表れているように、パッド支持面1 34psの横断面およびビーム134の側壁か円弧状に表れているからである。
ビーム部材の形状は、製造上の都合によって左右され得るが、この形状はまた、 各個別の軸受の性能に影響を及ぼす。このように、図15ないし図18に示され るスラスト軸受を含む本明細書に説明する軸受の特定の形状は、主として試作を 容易に製造するようにすることに起因したものであるが、特定の応用において優 れた結果を生み出すこともまたわかっている。もちろん、パッド形状のいかなる 変更も、たとえば、このパッドを支持するビームの曲げ特性あるいはねじり特性 を変更することになって軸受の性能特性に影響を及ぼす。このように、ビーム、 パッド、および膜状体の他の形状を考慮する場合、製造の容易性と、軸受性能に 対するビーム、パッド、あるいは膜状体の形状による効果とか考慮されねばなな い。
スラスト軸受の形状の他の例か図21ないし図30および図38ないし図39に 示されている。これらの図に示された軸受と図15ないし図18に示された軸受 構造との間の相違は、主として、主支持部、二次支持部および三次支持部の構造 の相違にある。
かかる他の軸受形状の一つか図21ないし図24に示されている。図21はこの 軸受の頂面図であり、図22はこの軸受の縦断面図であり、図23はこの軸受の 底面図であり、図24はこの軸受の斜視図である。この図21ないし図24に示 された軸受は、二つの重要な点を除き、図15ないし図18の軸受と近似してい る。第一に、図21ないし図24の軸受は、図15に示されるような垂直支持ビ ームの代わりに角度を付けられたあるいは傾斜させられた支持ビーム134aを 含んでいる。第二に、この軸受は、上記傾斜ビーム134を貫通する筒状開口を 形成するために支持ビーム136を貫通して延びる付加的な孔134を含んでお り、この孔は、支持ビームに長円状の開口を形成するようになっている。上記長 円状の開口はビームを一対の複雑な帯状体に分割しており、その帯状体の形状は 、図24の斜視図を参照することにより理解される。このような開口144を設 けて傾斜ビーム134aを複雑な帯状体に分割することは、図21ないし図24 に示される軸受の支承構造に、図」5ないしIIN+8に示される軸受と比較し てその撓み変形性を著しく高めることになる。したかって、図21ないし図24 の軸受のパッド132は、図」5ないし図18の軸受のパッド132よりもより 小さな荷重に応答して流体力学的楔を形成するように撓み変形する。したかって 、図21ないし図24に示される軸受は、軽荷重を支承するのによく適合してお り、図15ないし図18に示される軸受は、より大きな荷重を支持する場合によ く適合していることになる。さらに、ビーム134aのような角度をつけられた あるいは傾斜させられた支持ビームを設けることは、複雑な帯状体にこのビーム を分割する開口を設けるにせよ設けないにせよ、バンドの垂直方向への撓み変形 性を増大させる。なぜなら、垂直方向に付与された荷重は、ビームに対して軸受 の中心あるいは内径に向けた撓み変形を引き起こす傾向をもつからであり、これ により、潤滑流体の遠心力に起因する漏損を解消することかできる。
図23Aは、図21ないし図24に示されたタイプの軸受の底面図であり、ここ において、ビームあるいは膜状体336の撓み変形性を高めるために、上記膜状 体あるいは支持ビーム136に付加的な孔146を形成しである。この図23a に示されているように、上記孔+36は、各軸受セグメントに関して非対称に形 成されている。このような孔を非対称に設けると、軸受におけるバットか一方向 について他方向よりもより容易に撓み変形することかできるようになる。換言す ると、軸受パッドはバット支承構造において非対称の開口を設けることにより、 一方向についてバイアスをかけられた恰好となる。もちろん、軸受バットに対し て一方向についてバイアスをかける必要かある場合に、かかる非対称に配置され た開口を、本願発明のどの軸受構造に対しても設けることができる。また、この ような非対称の開口は、幾つかの選択された軸受パッドのみをバイアスさせるよ うに設けるのか望ましい場合もある。
図25は、本願発明にしたがうその他の軸受の縦断面を示している。この構造に よれば、軸受パッド132は、水平方向を動くビーム部134hにそれぞれ支持 されたパッド支持基根部134s上に支持されている。上記水平方向を向くビー ム部134hはまた、逆方向に角度をつけられたビーム部1341上に支持され ている。その他の点においては、この構造は、直前に説明した軸受の構造と近似 している。この構造によれば、軸受は、一方向については大きな撓み変形性を獲 得することかできるか、他方向については剛性が維持される。
上記と近似した構造か図26に示されている。図26に示された軸受と図25に 示された軸受との間の相違は、図26に示された軸受は、逆方向に角度を付けら れたビームM134iに代えて垂直ビーム部134Vを用いている点である。
これらの軸受は、その他の全てのへにおいて近似している。図26の軸受におい て傾斜状のビームか存在しないことは、この軸受に垂直方向により高い剛性をも つ傾向を与えることになる。
図27および図28は、本願発明の軸受構造の他の実施例を示している。
これらの図に示されているように、この軸受は、複数個の軸受バット321−3 26(図28において仮想線で示す。)を含んでいる。各軸受パッド321−3 26は、軸受支持構造のパッド支持面342に対して支持されている。この軸受 支持構造は、一対の入れ千秋の截頭円錐体からなる主支持部をもっており、この 主支持部は、割り状周縁膜状体360を含む二次支持部上に支持されている。
そして上記二次支持部は、一対の周縁ビーム382を含む三次支持部上に支持さ れている。上記各周縁ビーム380および382は、すてに説明した構造におけ るそれと近似している。膜状体360は、先に説明した構造とそれとは異なって いる。なぜなら、この膜状態360は、入れ千秋の截頭円錐体を形成する軸受支 持構造の底部において形成された溝によって半径方向に分割されているからであ る。内側の截頭円錐体は外側の截頭円錐体に対して逆向きとなっており、両回錐 体の中心線はパッド支持面342の上方の点350において交差し、逆V字状の 断面を呈する。各截頭円錐体の中心線かパッド面の上方の点350において交差 するため、主支持構造は、上記パッド面の上方の点を中心として枢動するように 軸受パッドを支持する。これにより、適正な撓み変形か確保される。
上記軸受パッドを支持する二つのビーム346および344は、同じ角度で互い の方向を向いて角度をつけられてもよいし、異なった角度で互いの方向を向いて 角度をつけられてもよいし、一方のビームに角度をつけて他方のビーム【二角度 をつけなくてもよいし、双方か同じ方向に角度をつけられてもよい。もちろん、 主支持構造におけるビームに与えるべき角度の変更は、軸受の撓み特性に影響す る。上記軸受支承構造に関して対称に配置された複数の孔または開口420は、 上記入れ千秋の截頭円錐体あるいは逆V字塁構造を複数の支持ビーム344.3 46に分割し、上記入れ千秋の截頭円錐体の頂点をパッド支持面342を規定す るように分割している。したがって、たとえば、軸受パッド321は、一対の複 雑な支持ビーム344および346によってパッド支持面342に支持される。
この場合、上記一対の複雑な支持ビーム344および346は、互いにテーバを 付けられているのであり、かつ、上記入れ千秋の截頭円錐体を貫通して延びる円 筒状開口によって規定される複雑な幾何学的形状をもっている。図27に最もよ く表れているように、ビーム344および346の中心線は、パッド面の上方の ヴ350において交差しており、適正な枢動支持を確保している。各ビーム34 4および346は、上記截頭円錐体を規定する溝によって分割された周状膜状体 360上に個別に支持されている。上記膜状体は、周状ビーム380.382f :よって支持されている。当然のことなから、上述したように、周状ビーム38 0゜382および周状膜状体360は、個別のビーム支持体を規定するために周 方向について分割することかできる。
上記軸受支承構造に対する様々な改良か可能である。たとえば、この支承構造の 撓み変形を、ビームの角度を変更することにより、あるいは各脚を規定する孔あ るいは開口の位置を変更することにより、あるいはビームあるいは膜状体のいず れかの長さを変更することにより、さらには、ビームまたは膜状体のいずれかの 輻または厚みを変更することによって、修正することできる。これらの複数の可 能性を図示するために、図27および図28には、各軸受パッド321ないし3 26に対してそれぞれ異なる支承構造を描いである。これらのさまざまな支承構 造か、本願発明を図示する目的のために、一つの軸受において示されているとい うことか理解されるべきである。通常の使用においては、各軸受パッド321な いし326が必ずしも同一である必要はないにせよ、一定の性能を確保するため に近似した支承構造をもつことになる。
軸受パッド322のための支承構造は、ビーム346を複数のビームあるいは副 ビーム346aおよび346bに分割するように上記ビーム346を貫通して延 びる孔あるいは開口422が設けられている点において軸受パッド321の支承 構造とは異なっている。もし、開口422のように、この開口の直径および位置 づけか上記ビームを完全に分離する態様となっている場合、かかるビームは分離 されたビームに分けられる。一方、上記開口かビームを部分的に分割するもので ある場合(たとえば開口423L このビームは副ビームに分けられる。図27 に示されているように、図27において半径方向外方のビーム346か見えてい るように、ビーム346の側面において楕円状の開口を形成する。このような構 造によると、パッド322は、角度つけられた三つの帯状体あるいはビーム34 4.346aおよび346bによって支持されることになる。
軸受パッド323は、角度をつけられた四つのビームあるいは帯状体344a、 344b、346aおよび346bによって支持されている。この構造は、ビー ム344とビーム346の双方を貫通して延び、かつ、パッド支持面342を二 つの部分に分ける孔あるいは開口423を設けることによって達成される。ここ に説明するすべての改良事項に関して、開口の大きさはビーム344および34 6を分離されたビームに分割するへき程度をらとにして選択されるべきことに留 意するへきである。ある例においては、より大きな開口を用いてビームを完全に 分割することか望ましい。また、軸受バッド323のための支承体に関して図示 されているようなその他の例においては、ビームの側壁に沿ったある点において このビームを不完全に分割するのか望ましい。なお、図面にはビーム344およ び346を分割するために、軸受支承構造に一つの開口を設ける場合のみか示さ れているか、ビーム344,346を三つあるいはそれ以上の副ビームに分割す るように図28において設けられてた開口422ないし426のような2または それ以上の開口を設けることも可能であることに留意するべきである。通常のよ うに、採用されるべき支持体のタイプの決定は、所望の性能特性に依存する。一 般には、ビームを分離されたビームあるいは副ビームに分割することは、支持構 造をより変形性をもつものとする。軸受パッド342,324,326のための 支承構造のように、支承構造の一方向の撓み変形性を他方向の撓み変形性より大 きくすることによって、その軸受バッドを所定方向にバイアスさせることっへで きる。
軸受バッド324のための支承構造は、開口424か内側支持ビーム346ては なく外側支持ビーム344を貫通して延びる開口424か設けられている屯を除 き、軸受バッド322のための支承構造と近似している。したかって、軸受パッ ト322のように、軸受パット324は、角度をつけられた三つの脚によって支 持されている。
軸受バッド235のための支承構造は、開口425を外側周縁ビーム38および 周縁膜状体360を貫通して非対称の位置に設けられている点を除き、軸受パッ ト321のための支承構造と近似している。したかって、この軸受バッド325 は、所定の方向、すなわち、この開口425を設けることによって生しる最ら大 きな変形容易性か生じる方向にバイアスされている。
軸受バッド326のための支承構造は、ビーム346を分割する開口426か軸 受バッド326をより大きな変形容易性か生じる方向、すなわち、より小さくて より変形容易なビームの方向にバイアスするように非対称的に設けられている点 を除き、軸受バッド322のための支承構造と近似している。
もちろん、所望の性能特性を達成するために、図271図28に示さnた支承構 造のいずれかを組み合わせて採用することができる。
図29および図30は、本願発明の軸受のさらに他の実施例を示している。これ らの図に示されているように、この軸受は、複数の軸受バッド521−526( これらの位置は図30に仮想線で示されている)を含んでいる。各軸受バッド5 21−526は、軸受パッド支承構造に対して一体的に支持されている。概略的 にいうと、この軸受バッド支承構造は、少なくとも、内側周縁支持ビーム546 および外側周縁支持ビーム544を含む主支持構造と、内側周縁膜状体362を 含む二次支持部と、外側周縁膜状体364、内側周縁支持ビーム382および外 側周縁支持ビーム380を含む三次支持部とを備えている。図29に最もよく表 れているように、上記周縁支持ビーム544,546は、軸受の底部から上記軸 受バッドに向けて延びる深い周状チャンネルによって部分的に規定されている。
これらの支持ビームはさらに、軸受バッド支承構造に関して対称的に配置された 複数の孔または開口によっても規定されており、これらの孔または開口は、上記 ビーム544,546を隣接した他のビームから分離している。したかって、た とえば、軸受バッド521は、一対のビーム544,546によって支持され、 これら一対のビーム544,546は、はぼ円弧状の側壁を有することになる。
先に述べたように、このビーム支承構造はまた、膜状体364.362および周 状ビーム380.382を備えている。
かかる軸受支承構造に対するさまざまな変更が可能である。複数のこのような変 更の可能性を図示するために、図29および図30には、各軸受バッド521− 526に対して異なる支承構造を描いである。図27および図28の実施例につ いて先に説明したのと同様に、複数の支承構造か本願発明を図示する目的で単一 の軸受の図の中に示しである。通常の使用においては、各軸受バッド521−5 26は、必ずしも同一である必要はないが、一様な性能を確保するために近似し た支承構造をもつことになる。
軸受バッド522のための支承構造は、ビーム546を複数のビーム546aお よび546bに分割するようにこの内側周状ビーム546を貫通して延びる孔あ るいは開口622を設けている点において、軸受バッド521のための支承構造 とは異なっている。このような構造をとる結果、上記パッド522は垂直方向に 延びる三つのビームあるいは帯状体544,546a、546bによって支持さ れることになる。
軸受バッド523は、垂直方向l二延びる四つのビームあるいは帯状体544a 。
544b、546a、546bによって支持されている。この構造は、ビーム5 44およびビーム546の双方を貫通して延びる孔あるいは開口623を設ける ことによって達成される。このような変更の結果としてのより薄状のビームは、 軸受バンド522あるいは軸受バッド521のための支承構造よりも大きな変形 容易性を生み出す。
軸受バッド524は、垂直方向に延びる比較的薄状の五つのビームあるいは帯状 体によって支持されている。この構造は、内側ビーム546を二つのビームに分 割する孔あるいは開口624と、外側ビーム544を三つのビームに分割するた めの二つの孔624を設けることによって達成される。
軸受バッド525のための支承構造は、外側ビーム544を非対称的に二つのビ ームに分割する付加的な開口635を設けである点を除き、軸受パット522の ための支承構造と近似している。
軸受バッド526のための支承構造は、外側ビーム544の方か内側ビーム54 6よりもより大きく分割されている点を除き、軸受バッド522のための支承構 造と近似している。
当然のことながら、所望の性能特性を達成するために、図29および図30に示 された支承構造をとのように組み合わせてもよい。
図29A1図29B1図30Aおよび図30Bは、各軸受バッド521aを支持 するための構造として、図29および図30において軸受パット521を支持す るために用いられた構造と非常に近似したものであるスラスト軸受の詳細を示し ている。この軸受構造はしかしながら、周状ビーム544aおよび546a7) X因29および図30に示された軸受の場合よりも厚みか減じられているととも に垂直方向により短い点において異なっている。通常、ビームか短ければこれに 比較して長いビームよりもより剛性か高められ、ビームの厚みか小さけれはこれ に比較して厚みの大きいビームよりも剛性か小さくなる。さらに、ビーム544 aはビーム546aよりも厚みか小さくなっているのに対し、図29および図3 0に示された軸受においては、ビーム544およびビーム546は等しい厚みと なっている。このような半径方向の厚みの相違は、各ビーム544a、546a の周方向の長さを規定する大きな開口620か、ビーム544aの周方向の幅が ビーム546aのそれよりも著しく広くなるように配置されていることにより、 補償されている。結局、上記開口620は、図29および図30の軸受構造にお ける対応する開口620よりも相当に大きいということがいえる。もちろん、開 口か大きくなると、この開口によって規定される支承構造の変形容易性が高めら れる。
図35ないし図37は、本願発明にしたがうスラストおよびラジアル複合型の流 体力学的軸受を示している。図35に示された軸受は、図34に示された軸受に 非常に近似しており、同様の部材に対して同一の参照符号を付しである。また、 図37の断面図に示されるように、図36および図37の軸受は、次の点を除い て図4および図14Dに示されたラジアル軸受と幾分近似している。すなわち、 この図36および図37に示された軸受においては、軸受バッド1032および ビームおよび/または膜状体1034.1036.1038を含む軸受パット支 承構造は、比較的大きなスリットおよび溝によって規定されている。しかしなか ら、このラジアル・スラスト軸受は、軸受パッド面1032psが主軸線100 6に対して傾斜している点において、ラジアル荷重のみを支承する軸受と相違し ている。このようにパッド面を傾斜させることにより、図35ないし図37の軸 受は、主軸線1006に沿う方向に作用する荷重と、この主軸線1006に対し て半径方向に作用する荷重の双方を支持する。この軸受の変形特性を選択的に調 整することができるようするために、図に示されているように、圧電素子100 を設けることができる。
上記のような傾斜したパッド支持面1032psによって支持されることができ るように、シャフトには、上記パッド支持面の角度に対応した角度をつけられた ランナを取付けなければならない。この軸受によって支承される軸方向荷重分お よびラジアル方向荷重分は、上記パッド面1032psの角度に依存する。上記 パッドが仮に主軸線1006に対してαの角度で傾斜しているとすると、上記軸 受に作用する軸方向荷重分は次式によって決定される。 −軸方向荷重分=全軸 方向総荷重xs inx同様にして、上記軸受に作用するラジアル方向荷重分は 、次式によって決定される。
図35に示される軸受のための支承構造は、図34に示される軸受のための支承 構造と近似している。
図36および図37に示される軸受のための支承構造は、軸受パッド1032を 支持するビーム1034をもつ間隔配置された軸受パッド1032のための主支 持構造と、連続的に形成することかできる一対の周状ビーム1038を含む三次 支持構造とを備えている。二次支持構造は、ビーム1034をビーム1038に 対して連結するための膜状体1036あるいはビームネットワークを含んでいる 。図36に最も明瞭に表れているように、複数の軸受パッド1032のそれぞれ のための支承構造は、非対称的である。したがって、図36および図37に示さ れた軸受は、一方向用軸受である。
一般的にいって、本明細書に説明したどの軸受構造も、図36および図37に示 されたタイプのラジアル・スラスト複合型軸受の設計において採用することかで きる。もちろん、ラジアルおよびスラスト複合型の軸受特性を達成するために、 軸受パッド面は軸受主軸線に対して0°から90″の範囲で傾斜させられな;す ればならない。さらに、ラジアル方向および軸方向の双方の荷重に適用させる場 合には、当然なから、軸受パッド支承構造の設計に影響を及はす。
過去においては、流体力学的軸受のパッド形状は、主として製造上の都合によっ て決められてきた。スラスト軸受ついては、このことは、支持の面積を最大にす るには扇形をしたパッドを、あるいは、−m−出願人の先行米国特許第4.67 6゜668号の場合においては、−一製造コストの低減には円形パッドを伝統的 に會味してきた。ラジアル軸受については、単純な円筒断面形状をもつパッドか 用いられてきた。多くの場合、このような伝統的なパッド形状を最適な結果を得 るへく支持することかできる。しかしなから、本願の発明者は、従前のパッド形 状を修正することによって重要な性能特性か得られるということを発見した。そ の結果、支承構造を単純化することかできるし、ある場合においては、これを省 略することさえできる。
典型的なスラストパッド形状の例か図42Aおよび図42Dに示されている。
[142Aは扇形をしたパッド132を示している。頂面視T1端面視E1およ び側面視Sの方向かそれぞれ符号T、ESSを付した矢印で示されている。ここ におても、後述するように、頂面視T、端面視E、および側面視Sのための方向 が矢印で示されている。そして、ラジアル/スラスト複合量バッド1032の− っの形状か図42に示されている。矢印は、後述するように、頂面視T、端面視 E、および側面視Sの方向を表している。これらのパッド形状は全て、分断され ない平面状の表面をもち、かつ一定のパッド厚みとなっていることに特徴つけら れている。
伝統的なスラスト、ラジアル、およびラジアル/スラスト複合型パッド形状に対 する様々な修正事項については後述する。なお、パッドの形状に対するこれらの いかなる修正も組合せによりあるいは単独で用いることができるということに留 意するべきである。また、図示された特定のパッド形状以外の形状をもつパッド に対してもその修正か簡便に適用しつる。さらに、上記パッドは双方向の作動を 許容するために対称的に形成することもできるし、回転の方向に依存する異なる 作動条件を与えるために非対称的に形成することもできる。後述する修正された バット形状は、適当な場合には本出願に説明されているものを含むいかなる支承 構造と組み合わせて用いることもできるし、適当な組合せにおいて用いられる場 合には、変形支承構造の必要を全くなくすこともできる。
一般的なパッド形状に対する第一の可能性ある修正がl1143Aないし図43 Eに示されている。これらの図は、スラスト軸受(図43A)、ラジアル軸受( 図43Bおよび図43C)、および、ラジアル/スラスト軸受(図43Dおよび 図43E)に対して適用される場合の修正を示している。
この修正は、ある場合において、潤滑剤か導入される縁(先行縁)の長さを増大 させると軸受性能を改善することかできるいうことか示された有限要素解析に基 づいている。より具体的には、この縁を延長すると、より多くの潤滑剤をバ。
ド中心に向かわせることかできる。このような効果を達成するために、上記先行 縁を延長するべくパッド表面に弧状の切り込みを設けることができる。このよう な弧状の切り込みは、スラスト軸受、ラジアル軸受、あるいはラジアル/スラス ト複合型軸受に設けることかできる。このような弧状の切り込みを設けると、パ ッドの荷重支持表面か減少するということに留意する必要がある。このように、 潤滑剤が多くなれば荷重支持表面か減少するという交換条件か存在するのである 。
図43Aは、弧状切り込み+32cか形成されたスラスト軸受パッド132の頂 面を示している。この図示された実施例において、上記切り込み132cは、パ ッド132の各端縁部に設けられている。これは、図示されたバットか双方向用 に意図されており、双方向において改良された結果が望まれているからである。
もし単方向の作動で十分な場合には、上記の切り込みは、ひとつの単縁部にのみ 設けられるべきである。
図43Bおよび図43Cは、各車縁部に弧状切り込み32cが形成されたランア ル軸受パッド32の側面図および頂面図をそれぞれ示している。やはり、上記弧 状切り込み32cを設けると、バンド中心に導入される潤滑剤の量か増大すると 同時に、パッドの荷重支持表面面積か減じられる。各単縁部において弧状切り込 み32cか対称となっているため、図43Bおよび図43Cに示されているラジ アル軸受もまた、双方向用である。
lN43Dおよび図43Eは、円錐状にテーバを付けられたブロックとして模式 的に表されている角度をつけられた支承構造1037上に支持されたラジアル/ スラスト複合型の軸受パッド1032を示している。図43Dは断面図であり、 図43Eは頂面図である。ここにおいても、このパッドは対称的であり、そして 、このスラスト軸受パッドの各端縁部に弧状切り込みI 032cか設けられて いて双方向作動するようになっている。
図44Aないし図44Dは、基本的にはパッド形状に対する他の可能性ある修正 を表している。具体的には、軸受パッドの先行縁にテーバ付けを行うと入口部の 曲げか増大するということかわかっている。これによってシャフト・バッド間の 空間により多くの潤滑剤か導入されるようになり、このことかパッドの荷重支持 能力を増大させる。コンピュータを用いる複雑な有限要素解析によって、最適な 潤滑剤流れを得るに必要とされる曲げの量が予測できる。
これらの図は、スラスト、ラジアル、およびラジアル/スラスト複合型軸受にお けるテーバ付けられた端縁部の使用を表している。具体的には、図44Aは、図 42AのS軸線に沿う側面視であり、各端縁部に形成されたテーバ部132tを もつスラスト軸受パッド132を表している。やはり、このテーパ部は、各端部 に設けられており、これによって双方向作動を許容する。[J44Bは、双方向 作動を許容するへく各端縁部に形成されたテーパ部32tをもつラジアル軸受パ ッド32の側面図である。そして、図44Cおよび図44Dは、入口部の曲げ変 形性を増大させるへく各¥mFJ部に設けられたテーパ部をもつラジアル/スラ スト複合型軸受パッド1032の端面図および側面図である。もちろん、単方向 の作動で十分な場合には、一方の端縁部のみ、すなわち、先行縁のみかテーバ付 けられるへきである。
パッド表面に潤滑剤を保持し、かつ端部からの漏れあるいは側部からの漏れを最 小にするチャンネル溝を形成するようにバットが荷重のもとで変形するべく、基 本的なパッド形状はまた、このパッドの側縁部にレールを設けることによって修 正することもてきる。
二のようにして修正されるバント形状の例か[N45Aないしl1ilU45C に示されている。[J45Aは、半径方向内側縁および外側縁に側縁レール!3 2rか設けられたスラスト軸受パッド132の端面図である。荷重のもとてのこ のパッドの変形か、(大きく強調されて)想像線で示されている。この図かられ かるように、このパッドは潤滑剤保持チャンネルを形成するように荷重のもとて 変形する。
図45Bは、軸方向の端縁部において側縁レール32rか設けられたラジアルま たはジャーナル軸受パッドを示している。荷重のもとてのこのバット変形は、や はり大きく強調されており、想像線で示されている。この強調された例から明ら かなように、このバンドは荷重のもとて潤滑剤保持チャンネルを形成するように 変形し、軸受の軸方向端部に沿う潤滑剤の漏れを防止する。
図45Cは、内側縁および外側縁において、レール1032rか形成されたラジ アル/スラスト複合型軸受パッド1032を示している。荷重のもとてのこのバ ットの変形か、(大きく強調されて)想像線で示されている。このように大きく 強−された図から明らかなように、このパッドは荷重のもとて潤滑剤保持ポケッ トを形成するべく変形し、その結果、潤滑剤かパッド1032を半径方向外側縁 および内側縁から逃げなくなる。
図44Aないし図44Dを参照して上述したように、時には軸受バットの先行縁 の入口部曲げ性を増大させることか望ましい。このような望ましい結果を達成し あるいはこれをより高めるための他の修正された軸受パッド形状か図46Aない し図46Cに示されている。具体的には、これらの図は、テーバをつけられた先 行縁に加えて、あるいはその代わりに、平坦な表面を維持しながら増大させられ た先行縁の曲げを起こすべく、先行縁近傍のパッドの下側の縁に溝を設けること かできるということを示している。図46Aは、双方向の作動を許容するへく両 端縁部近くの底面に形成された溝132gをもつスラストバンド132を示して いる。図46Bは各端縁部近くの外側表面に形成された溝32gをもつランアル 軸受パッド32を示している。[N46Cは、各端縁部近くの底面に形成された 溝1032gをもつラジアル/スラスト複合量軸受パッド1032を示している 。
流体力学的なパッドの設計において考慮するべきその他の点は、上記パッドそれ 自体を各パッドを規定する溝を単に設けることによって単一の部材から形成する ことかできるということである。このことの例か図47Aないし図47Cに示さ れている。図47Aおよび図47Dは、パッド規定溝132pを設けることによ って連続的な表面がどのようにして個々のスラストパッド132に分割てきるか を示している。この場合、図47Aは頂面図であり、図47Bは図47中に示さ れた線に沿う側面図である。ラジアル/スラスト複合型軸受については、その構 造は図47Aに示される構造と本質的に同様である。図47Cは、半径方向内側 表面にパッド規定溝32pを設けることによって円筒体かとのようにして個々の ジャーナルパッド32に分割されるかを表している。
特定のパッド形状の設計において最終的に考慮することはパッドの底面に凹部を 設けるということである。具体的には、このような底面凹部を設けると、図45 Aないし図45Cに示されたものと幾分似た手法においてチャンネル溝形成を行 うことかでき、また、図44Aないし1liJ44Dに示されるテーバを設けた 構造のようにして入口部曲げを許容することかできる。単方向作動用に設計され たバットに形成される底面凹部の例か図48Aないし[U48Dに示されている 。図48Aおよび図48Bはチャンネル溝の形成を行うべく底部凹部132bが 形成されたスラスト軸受パッド+32の頂面図および側面図である。低減された パッド面積はまた、底面に対する圧縮変形を可能とし、これは先細状の流体楔を 発達させる。この修正はパッド132の一つの単縁部にのみ設けられているので 、このパッドは単方向軸受に用いるために意図されている。図48Aおよび図4 8Bに示されているパッド構造は、ラジアル/スラスト複合側軸受のために用う るものと本質的に同様である。唯一の相違は、このパッドは、円錐状部分から形 成されていることである。
図48Cは、一方の端縁部にのみ底部凹部32bか設けられたラジアル軸受パッ ド32を示している。やはりこのパッドも単方向軸受である。
図49Aないし図49Cは、双方向の作動をしつるように軸受パッドの両端縁部 に底面凹部132bが設けられている点を除き、図48Aないし図48Cに示さ れているものと同様の軸受パッド形状を示している。具体的には、図48Aおよ び図49Bに示されているスラストまたはラジアル/スラスト複合側軸受パッド 132は、各端縁部における底面凹部132bを含んでいる。図49Aないし図 49Bと図48Aないし図48Bとを比較すれば明らかなように、底面凹部は各 端縁部に上記の底面凹部を設けることができるように幾分小さめに調整されてい る。
同様に、図49Cにおいては、ラジアル軸受パッド32が各端縁部において底面 凹部32bを含んでいる。やはり、上記凹部は図48Cに示される単方向用軸受 において設けられる凹部よりも幾分短くなっている。
すでに述べたように、特定の応用のためのパッド形状の設計は、そのような応用 における要件に依存する。上述の幾つかの構造的な修正および考慮事項は、単独 で用いることもできるし、組合せて用いることもできる。図50Aないし図50 C1および、図51Aないし図5ICは、これらの全ての特徴をいかにして単一 の軸受部に組み合わせることができるかを示している。このことは、上記の全て 特徴部をあらゆる設計において必要的に含ませればならないということを示して いるのではない。実際のところ、このようなことは稀に必要なだけである。しか しながら、所望であれば、これらの全ての特徴を単一の軸受部に組み合わせるこ とも可能である。
図50Aは、軸受パッド132に先行縁の長さを延長するための弧状切り込み1 32cか設けられたスラスト軸受あるいはラジアル/スラスト複合型軸受の頂面 図を示している。上記弧状切り込み132Cは各単縁部に設けられており、双方 向の作動が可能となるようになっている。もちろん、所望であれば、上記の弧状 切り込み132cを一方の端縁部にのみ設けて単一方向の作動について最適な結 果をつるようにすることもできる。図50Aにおいて、個々のパッド132は、 パッド規定溝+329によって規定されている。
図50Bは、図50Aのスラスト軸受の底面図を示している。この図において、 軸受パッドが底部レール132r、入口部曲げを増大させるための溝132g、 上記入口部曲げをさらに増大させるためのテーバ132t、および流体をさらに 取り入れるとともに入口部曲げを増大させるための底面凹部132rを含んでい ることがわかる。この場合、上記溝、テーバ、および凹部が一体となって所望の 変形を行わせる。
図50Cは、図50A内の指示線に沿う図50Aの軸受の断面図である。図50 0はまた、支承構造137上に組み付けられた軸受を示している。本願発明にし たがえば本明細書で開示されているいかなる支承構造もが使用されうることを示 すために、上記支承構造は図面上箱のようにして模式的に示されている。上述し たように、適当なパッド設計を行うことにより、変形する支承構造の必要をなく すことも可能である。この場合、上記の支承構造をたとえば/”1ウジング等の 剛体とすることかできる。しかしなから、選択的には、上記の支承構造を、6自 由度で上記軸受パッドを支持するために主支持部、二次支持部、および三次支持 部をもつ、本明細書に開示されたどのタイプの変形する支承構造とすることもて きる。同様に、本明細書で説明した上記パッドの修正事項は、本明細書で開示さ れるとの軸受についての軸受パッドに対しても概ね個別にあるいは組合せによっ て適用することができる。
図51Aは、先行縁の長さを延長するために各端縁部に形成された弧状切り込み 32cをもつジャーナルあるいはラジアル軸受パッド32の頂面図である。これ により、軸受パッド表面上を通過する潤滑剤の量を増加することができる。
図52Bは、図51Aの軸受パッド32の側面図である。この図から、パ・ノド の頂面上に形成された弧状切り込み32c、パッドの底部の縁に形成されたテー バ32t、パッドの底面側に形成された底面凹部32b、パッドの底面側に形成 された溝32g、および、パッドの底面から半径方向外方に延びるレール32r を認めることかできる。
図5ICは、図51Aおよび図51Bの軸受パッドの底面図であり、底部レール 32r、溝32gおよび底面凹部32bが表れている。
所望であれば、1lN51Aないし図5ICに表されているタイプのパ・ノドを もつ軸受を、図47Cに示されるようにパッド規定溝によって互いに分離させら れたパッドをもつ単一部材から形成することができる。
その他の完全な軸受設計か図52Aないし図52Cに描かれている。これらの図 は、ワッシャ状のスラスト軸受を描いてあり、所望のパッド形状が薄いワッシャ 状の円柱部材内に達成されている。図52Aは上記ワッシャ状軸受の底面図であ り、周方向に間隔配置された底面凹部32bおよび複数の周方向に間隔配置され たスラストパッド132を規定する溝132p(想像線)を示している。上記溝 +32pおよび底面凹部132bの断面は、図52Bの断面図に最もよく表れて いる。この図に示されているように、上記溝132pおよび132dは非常に桟 状である。そして、図52Cは上記ワッシャ状スラスト軸受の頂面図であり、周 方向の間隔配置されたパッド規定溝132pが描かれており、かつ、底面凹部1 32bが想像線で示されている。
上述したように、上記パッド規定溝132pは周方向に間隔配置された一連の軸 受パッド132を規定している。この底面凹部132bは上記パッド表面の下切 り込みを形成しており、この下切り込みの程度は、こうして下切り込みされた軸 受パッドの表面部分が先細状の楔と潤滑剤保持用チャンネル溝を形成するように わずかに下方へ変位することができるに十分な程度とされる。これらの変形か集 合して、一連の先細状の模を形成することになり、その結果、シャフトランナが 圧力上昇させられた流体フィルムの層の上に支持されることになる。さらに、上 記底面凹部132bの特質のために、潤滑剤がパッド表面状に保持され、このパ ッドの半径方向内側縁および外側縁から漏出しなくなる。育成要素解析によれば 、十分な荷重のもとては、このような単純なワッンヤは、変形する支承構造がな くとも、多バンド型流体力学的軸受として作動するよう(こ変形するであろうこ とを示している。このように、図52八ないし1n52cに示されるタイプの単 純なワッシャ状軸受パッド形状は、剛な支承構造上に取付けることかでき、それ てもなお満足する結果を得ることかできる。もちろん、所望であれば、変形する 支承構造を用いることもできる。
本願発明の重要な側面は、機械加工可能な軸受形状、すなわち、標準的に使用可 能な機械加工技術を用いて単一の厚壁チューブ体あるいはこれに類する円筒状ジ ャーナル部材を機械加工することによって製造することができる軸受形状を開示 することである。このような軸受は、孔、スリットおよび溝を設けることによっ て単一の厚壁状チューブあるいはこれに類する円筒状ジャーナル部材から形成さ れるという事実によって特徴づけられる。このような軸受の利点は、試作品の製 造が容易であり、かつ、試験の後このような試作品を修正することが容易である ということである。当然のことながら、たとえば型成形技術あるいは鋳造技術を 用いて軸受を大量生産するべき場合には、異なった製造上の配慮が容具なる形状 に対してなされる。形状における変更か軸受性能に影響を及ぼすということを認 識しておくことが重要である。
製造において考廖するべき池の点は、型成形の容易性である。当然のことながら 、本願発明の軸受構造のほとんとはある型成形技術によって型成形することっ・ 可能である。しかしなから、ある形状のみが単純な二つの金型、すなわち、カム を含まない金型によって射出成形可能である。本願発明の軸受のその他の利点は 、単純な二つの金型を用いて射出成形することか可能な形状として規定される型 成形容易な形状をもって構成することができるということである。一つの容易に 型成形可能な形状とは、一般的には、成形にカムが要求される「隠れたJ空隔が 存在しないということによって特徴づけられる。たとえば、ラジアル軸受につい ていえば、容易に型成形可能な形状には、内周および外周に半径方向に延びる溝 を含まず、かっ、連続する軸受方向断面を含んでいる。図32、図32Aおよび 図32Bに示される軸受は、容易に型成形可能なラジアルあるいはジャーナル軸 受の例である。
同様に、容易に型成形可能なスラスト軸受は、たとえば、頂面および底面のみを みることによって全ての面が視認できるような単一のシームラインをもって型成 形しつるという事実によって特徴づけられる。
図38Aないし[N38Cは、容易に金量成形しつるスラスト軸受を示している 。
この軸受は、周状に間隔配置された複数の軸受パッド132mと、上記各軸受パ ッド132mを支持する支持構造とをもっている。この支持構造は、周状ビーム 134mbおよび134maを含む主支持部と、半径方向に延びるビーム136 mを含む二次支持部と、基板状の一対のビーム138mを含む三次支持部とを含 んでいる。なお、図38AないしlN38Cにおいては、支承構造の寸法は、そ の形状を明瞭化するために幾分変更しであることに留意するべきである。たとえ は、図38Cに示されるように、周状ビーム134maおよび+ 34mbは、 相当厚みがあるように示しである。このようなビーム構造は、軸受パッド132 mに対する非常に剛性のある支持を与えることになるか、実際上、このような剛 性のある支持はおそらく必要かなくまたは望ましくはない。
図示された特定の成形容易なビーム構造は、種々に変更しつる。たとえば、周状 に間隔配置されたビームセグメント134maあるいは134mbのいずれが一 方または双方は、周状に連続するビーム要素として形成することもできる。加え て、上記二次支持部には、各軸受バンド132m間に半径方向に延びる複数のビ ームを含ませることもできる。さらに、上記主支持構造は、三つあるいはそれ以 上の周状ビームセグメントを含ませて構成し、各ビームセグメントがそれぞれ一 対の隣接する軸受パッドを連結するようにすることもでき、また、半径方向の幅 が異なる周状ビームセグメントを用いることもできる。さらに、基板状ビーム部 138mは、上記ビーム136の周方向に延びる端部に設ける以外に、その半径 方向に延びる縁に沿って配置することもてきる。結局、本願発明にしたかうとの 軸受についても同様に、軸受構造は、パッド支承構造における各要素の長さある いは厚みを変更することにより、この支承構造の撓み特性を変化させることがで きる。
幾つかの可能性のある支承構造の構成を示すために、図38Dは、各軸受パノ) ”32]m−326mのそれぞれについて、互いに異なる支承構造を描いである 。
特に、図38Dは、上記の変更例を示した底面図である。これらの種々の支承構 造は、本願発明を図示する目的のため(二、単一の軸受の図中に示されているに 過ぎないことを理解するべきである。通常の使用においては、上記軸受バット3 21m−326mのそれぞれは、同一である必要はないにせよ、一様な性能を確 保するために近似した支承構造をもっことになる。
軸受パッド322mのための支承構造は、軸受パッド321mの外側の周縁部に 対する高い支持剛性を与えるためにこの軸受パッド面の裏側から楕円形状の突起 を形成している点において、軸受パッド132mのための支承構造とは異なって いる。かかる構造により、軸受パッド321mは、その外側周縁部において非常 に高い剛性か得られる。
軸受パッド322mのための支承構造は、単一の大きな突起の代わりに上記軸受 パッドの外側周縁部近傍において二つのより小さな突起122mが軸受の底部か ら延びている点を除き、パッド321のための支承構造と近似している。突起1 20mのように、これらの二つの突起122mは、軸受バット322mの外側周 縁部に対して剛性を与える。しかしなから、この構造は、上記各突起の間の支持 されていない領域において軸受の撓み変形を許容する。
軸受パッド323mは、その主支持部において周方向に連続状に延びるビーム1 34maを含む変更された支承構造によって支持されている。同様に、軸受バッ ト324mは、連続的に延びる内側の周状ビーム134mbを含んでいる。この ような連続状のビームを設けると、軸受支承構造の剛性が高められる。
軸受パッド325のための支承構造は、内側ビーム134mbに大きな開口14 2mを設けるとともに、外側ビーム134maにより小さな開口144を設置7 ることによって変更されている。このような二つの開口を設けると、ビームの変 形容易性か高まる。もちろん、大きな開口を設ける方が小さな開口144を設c 7るよりもビームの変形容易性かより高まる。軸受パッド325mを所定の方向 にバイアスさせるために、異なる寸法あるいは異なる数の開口を含まぜることに より、この支承構造をさらに変更することかできる。
軸受パッド326mは、主支持部に一対のビームに代えて膜状体134mを含む ことによって変更された構造によって支持されている。図示した例においては、 上記膜状体の一つに軸受パッド326mを所定の方向にバイアスするための開口 +46か設けられている。もちろん、このような開口146mを設けることは必 ずしも必要ないか、所望であればいくつかの開口を設けてもよい。
これらの図から明らかなように、型成形しつる軸受には、複雑な金型および/ま たは変位しつるカムを含む金型の使用を必要とする隠れた空腔は含まれていない 。特に、この軸受構造のそれぞれの表面は、図38Aの頂面図あるいは図38B の底面図において直接的に視認できるから、この軸受は、二つの金型を用いて簡 単に型成形することかできる。より詳述すれば、第一の金型には、図38Aの頂 面図のみにおいて直接的に視認できる各表面か規定される。そして、第二の金型 には、図38Bの底面図においてのみ視認できる各表面か規定される。図38A および図38Bの双方において視認できる縁をもつ面は、いずれか一方または双 方の金型によって成形することかできる。図示した軸受において、その型成形の 容易性は、二次支持部および三次支持部か各軸受パッドの間の空間に周状に配置 されているゆえに達成されるのである。図38Dにおいて一括して示されたさま ざまな変形例は、軸受の型成形容易性を減じることはない。
図38Aないし図38Dに示される型成形可能なスラスト軸受のさらに複雑な変 更例か可能である。特に、型成形を容易化するために適用しつる軸受構造の先に 説明したいずれの変更例を採用することもできる。たとえば、主支持ビームは途 切れのない連続的なものであってもよい。このように、型成形の容易な軸受を提 供することには、必ずしも軸受構造を簡単化することかめられるのてはない。
より複雑な軸受構造の一例か図39Aない[N39Cに示されている。
図39Aないし図39Cに示されているように、この軸受は、軸受バット支承構 造によって支持された複数の周方向に間隔配置された軸受バット232mを含ん でいる。この支承構造における二次支持部および三次支持部は、図38の軸受支 承構造における対応部分と近似している。しかしながら、図39の軸受は、その 主支持部に1数の復雑なビーム234を含んている点において図38の軸受とは 異なっている。より詳述すれば、各軸受バットは半径方向外側の連続状の複雑な 周方向ビーム234maによって支持されている。このパッドはさらに、周方向 に間隔配置された振数の複雑なビーム234mbによっても支持されている。
かかる連続状ビーム234maおよびビームセグメント234mbの複雑な形状 は、図39Cを参照することによってよく理解される。ただしこの図39Cは、 上記複雑なビーム234の外形を幾分模式的に示している。作動において、上記 ビーム234maおよび234mbはビームネットワークとして機能する。この ように、軸受の単純な二つの金型による成形性、すなわちより容易な金型成形性 を維持しつつ様々な複雑なスラスト軸受構造を提供し得ることがわかる。もちろ ん、各構造は、特異な撓み変形特性をもつのであり、このことは最適な流体楔の 形成のために軸受設計において考廖されねばならない。
ある種のガスあるいは空気潤滑式撓みバット型軸受においては、荷重または速度 か空気フィルムの能力を超える場合かある。このような場合においては、液体溜 めあるいあ液体浴を設けることなしに、楔空間内に液体潤滑剤を導入する必要か ある。図」0、図40A、図41.図41Aは、上記の目的を達成するための軸 受構造を示している。特に、これらの図は、本願発明のもう一つの重要な側面に したかった新規な自己潤滑式撓みバット型軸受を示している。この軸受は、基本 的には本明細嘗て説明したタイプの撓みバンド型軸受であり、その開口部内に潤 滑性プラスチックを含ませることによって改良されている。
上記の軸受に採用されるプラスチックは、潤滑液中に浸漬されるとその潤滑液を 吸収することができる従来の成形可能な多孔質プラスチックである。このような プラスチックの一つは、商標rPOREX Jのもとて販売されている。一般的 には、この多孔質プラスチックは、プラスチック材料中に孔を形成するべく空気 を噴射することにより、種々のプラスチックから作製することかできる。特に、 この潤滑液は、毛管現象に似た懸様で上記多孔質プラスチック内に吸収され、そ してこのプラスチックによって内部に保持される。
潤滑式撓みパッド型軸受は、上述したタイプの従前のジャーナル、スラストある いはラジアル・スラスト複合型撓みパッド軸受を採用し、かつ、従前の多孔質プ ラスチックを撓み変形部材間の空間内あるいはその周囲に注量し、あるいは注入 することによって構成される。このような構造の結果として、作動中、シャフト の運動および撓み変形部材の収縮が、上記潤滑液を多孔質プラスチックから引き 出して流体楔の先行縁に向かわせる。このような潤滑液で膚たされた模の形成は 、軸受の荷重限界および速度限界を著しく高める。上記潤滑液かパッド面を通過 した後、この潤滑液は上記横空間の後続縁を離れた後、多孔質プラスチックに再 吸着される。
本願発明の一つの重要な軸は、標準的な軸受材料に多孔質プラスチックを組み合 わせて複合構造を造るということである。このように複合させることにより、両 材料に特有の特性の利点をとることができる。より具体的には、従前の多孔質プ ラスチックのみでは撓みパッド型軸受材料としては不十分である。なぜなら、上 記プラスチック中の孔は、非常に薄い流体フィルムを形成するのに有害な空間だ からである。一方、孔をもたない従前のプラスチックあるいは金属軸受材料は、 潤滑剤を相当程度にまで吸着する能力がない。しかしながら、両方の材料を上述 した方法によって使用することにより、効果的な自己潤滑式流体軸受か得られる 。
さらに、標準的な軸受材料と潤滑剤吸着型多孔質プラスチックとを組み合わせて 用いることにより、相乗的な結果が得られる。たとえば、軸受面の撓み変形か液 体潤滑剤を強制的に流体楔の先行縁に送るのを助ける。さらに、軸受面の変形か 溝を形成して潤滑剤を保持するのを助ける。
図40および図41は、本願発明の自己潤滑式撓みパッド型軸受の二つの例を示 している。特に、これらの図は、すでに説明した軸受と近似した軸受を示してお り、撓み変形部材の間の空間に装填された液体吸着型多孔質プラスチックを含ま せることにより改良されている。ある程度まで、上記軸受は、骨格部として機能 するとともに、多孔質プラスチック部は潤滑剤を保持しかつ送り出すスポンジと して機能する。
図40および図40Aは、図32および図32Aに示した軸受と本質的に同一  ・の軸受構造を基本とした自己潤滑式軸受を示している。しかしながら、図40 の軸受構造は、各軸受の間の空間と、各軸受パッド732の間の空間に連続する 支承構造内の開口とに多孔質プラスチックを充填することによって変更されてい る。
しかしなから、多孔質プラスチックと軸受パッド面との間に関連性かなければ、 このような多孔質プラスチック領域を設けることになんらの利点もない。
同様に、lN41および[141Aは、図36および図37に示されたラジアル ・スラスト複合型軸受の構造と本質的に同一な構造をもつ軸受を示している。し かしながら、ここにおいても、多孔質プラスチックがパッド支承構造内において 各パッド間の端部間の空間に注入されている。そして、図に示すようにして多孔 質プラスチックを注入する結果、軸受において、途切れのない連続する外径をも つようになる。しかしながら、図40の軸受のように、内径に沿う方向について の材質特性は、大きく異なっている。
より具体的に述べれば、図40の軸受のように、図41の軸受の内径には、流体 楔を形成するべき軸受バッド面と、周方向に間隔配置された潤滑剤送出、吸着お よび保持部とを備えている。作動において、シャフトか運動しかつ撓み部材か圧 縮変形することにより、潤滑液を多孔質プラスチックから引き出してこれを次第 に幅か縮小する楔における先行縁に導入する。このような潤滑剤で満たされた喫 の形成は、軸受の荷重限界および速度限界を著しく高める。
上記の自己潤滑式撓みパッド型軸受の製造には、三つの一般工程を必要とする。
第一に、基本軸受あるいは骨格部か標準的な軸受材料によって形成される。第二 に、多孔質プラスチックか軸受構造における所望の空間に注入される。製造の都 合上、上記のプラスチックは、潤滑剤を含ませないて軸受に注入される。最後に 、所望の空間内に注入された多孔質プラスチックをもつ軸受か、流体潤滑剤に浸 漬される。上記プラスチックに液体潤滑剤を適正に含浸させるために、潤滑剤を その一側部から毛管現象を利用して浸透させる必要かある。潤滑剤にとぶ漬1ブ すると、内部に潤滑剤か浸透しない部分が生じる。このことは、−側方から空気 抜きを行わないことによって生じる。図」0においては、基本的な軸受構造は、 図36に示された構造と同様のラジアル・スラスト複合構造のものである。しか しながら、多孔質プラスチックか支承構造内部の空間を満たしている。このよう に多孔質プラスチックを設けると、途切れのない内周面をもつ複合軸受か得ら0 る。
しかしながら、上記内周面に沿う方向の撓み特性は大きく異なる。より具体的に は、金属あるいは孔のないプラスチックのような標準的な軸受材料で形成された 撓みバットは、撓み変形および流体楔の形成用の部分である。一方、多孔質プラ スチックでできた部分は、軸受パッドの先行縁において潤滑剤を送出し、)・つ 、軸受パッドの後続縁において潤滑剤を再吸着するように圧縮変形する部分であ る。
図に示した各実施例に関してすでに説明したように、本願発明の軸受は、l:2 からl・5の横比を生じさせるように形成することができ、形状を変更すること かできる変形可能な軸受面をもっており、軸受パッドの6自由度の動きを許容し 、かつ、ダッシュボット型の防振機能をも備える。そしてかかる軸受は、典型的 には、一体構造をもっている。
軸受パッドが撓み変形することによって楔空間か形成されることにより、かつ、 上記バンドか6自由度で動くことができることにより、本願発明の軸受は、例外 的な性能特性を示す。具体的には、一体構造の軸受において規定される要素の数 、寸法、形状、位置および材料特性を含む軸受寸法および撓み変数は、広い範囲 の荷重を支持するための特定の応用において選定することができる。もちろん、 支持部材の変数および形状は特に重要である。支持部材の形状が支承構造の撓み 特性に与える影響が大きいことは、一つの例において慣性モーメントのための変 数式bh’ /+ 2 (英国単位)(矩形断面のための断面弾性率の主成分:  Z=r/c=bh2/6)を用いればよく理解できよう。さらには、パッドか 6自由度に動きうることは、シャフトの心振れを補償しかつ修正することができ るようになる。この点において、本願発明の軸受は、軸受がその剛性ゆえに撓み 変形前の状態に戻ろうとする傾向をもつことによって得られる、自己修正特性を もっていることに注目するべきである。もちろん、軸受の剛性は、支承構造の形 状の関数であるが、それより影響は少ないにせよ、一体要素に形成される溝およ び切り込みあるいはスリットに規定される各要素の数、大きさ、位置および材料 特性を含むその他の撓み変数の影響をうける。より剛性の高い軸受は、より大き な自己修正傾向をもつが、シャフトの心振れ調整機能は減じられる。
本願発明の特徴を組み入れた軸受は、本願の発明者によって先行米国特許第4゜ 496.251号明細書中に開示された構造との比較においてさえ、劇的に改良 された性能を示すということか試験によって判明した。最近行われた試験におい て、0.091インチ(2,31mm)の半径方向エンベロープを有するラジア ル軸受について本願発明が適用された。この場合、軸受の内方撓みかo、oo。
3インチ(0,0076mm)であり、格別の安定性と軸受性能を発揮した。比 較のため自二本願発明者の先行米国特許I!4,496.251号明細書に示さ れ゛こ構造を用いて置き換えると、030インチ(7,6mrn)の半径方向の スペースか必要であろう。
従前の流体ジャーナル軸受においては、軸受パッド面とこれに支持されるへきシ ャフトとの間に流体フィルム状隙間を設ける必要かある。このことは、きわめて 厳しい製造公差か要求され、大量生産の#害になる。
本願発明の軸受ては、そのような厳密な製造公差の必要性を排除するように設計 することかできる。より詳しくは、適当な孔、溝あるいは切り込みまたはスリッ トを設けることにより、実際上いかなる所望の性能特性をもつ軸受を設計するこ とも可能である。このような特性の一つは、荷重の方向、すなわち、ジャーナル 軸受に関してはラジアル方向、スラスト軸受に関しては軸方向についての軸受バ ッドの剛性あるいはばね特性である。軸受の技術分野においては、シャフトと軸 受との間の流体フィルムは計算可能なラジアル方向または軸方向の流体フィルム 剛性あるいはばね特性をもっていることから、ばねとしてモデル化できるという ことか知られている。このことは、圧縮性流体と非圧縮性流体の双方に当てはま るのであるが、特にガス流体潤滑剤において前動である。流体フィルム剛性と軸 受剛性とは互いに反対方向に作用するので、流体フィルム剛性あるいはばね特性 か軸受剛性あるいはばね剛性を上回っていると、軸受は、流体フィルム剛性の方 向に(すなわち、ジャーナル軸受についてはラジアル方向、スラスト軸受につい ては軸方向)、流体の剛性と軸受剛性とか平衡するまで撓む。したかって、ジャ ーナル軸受をそのラジアル方向の剛性か流体フィルムのラジアル方向の剛性より も小さくなるように設計すると、シャフトと軸受との間に正確な隙間を設げる必 要かな・(なるということか判明した。その理由は、流体フィルムのラジアル方 向の剛性は、シャフトの回転に応して自動的かつ瞬間的にジャーナル軸受の適正 なラジアル方向への撓みを発生させるからである。実際上、瞬間的に流体楔か形 成されることから、実質的に瞬間的に防護流体フィルムか形成され、これにより 、軸受の模形成表面への損傷か防止される。かかる損傷は、典型的には、流体フ ィルムの形成中、低速度において発生する。
軸受のラジアル方向の剛性は、もちろん、主として支承構造の断面弾性率すなわ ち曲げ弾性率の関数であり、このような弾性率は支承構造の形状に依存する。
バットのラジアル方向の剛性はまた、軸受に形成されたスリットあるいは切り込 みの長さに依存する。同様のことかスラスト軸受にも当てはまるか、通常、軸受 の軸方向剛性かより重要である。したかって、本願発明によれば、流体軸受にお いて典型的に要求される厳しい製造公差なしに高い性能を達成することが可能で ある。
たとえば、本願発明の軸受は、シャフトに嵌め込まれたとき軸に干渉するように 設計することもできる。そうすると、軸受かシャフトに押し付けられて静的な組 み立て状態においてさえ隙間かしだいに変化する楔形状を形成するように、バン ドかわずかに撓み変形する。軸受パッドの後続縁かシャフトに接触する。シャフ トか回転を始める瞬間において、流体フィルムか上記の横空間に入り込み、流体 圧を発生させて上記シャフトとパッドとを分離させる。このように、本願発明の 別の重要な何面によれば、本願発明の軸受は、シャフトか静止状態にあるとき支 持されるべきシャフトの部分に対して軸受の後続縁か接触するように設計しかつ 寸法づけを行うことかできる。
本願発明のスラスト軸受についても、静止状態において負荷をうける楔を形成す るように設計することかできる。この静止状態で負荷された模を形成するために は、軸受バッドかその半径方向内側周縁部から半径方向外側周縁部にかけてシャ フトに向かって傾斜するように軸受用支承構造か設計される。さらに、この支承 構造は、半径方向に延びる先行縁から後続縁にかけてシャフトに向かってパッド か傾斜するように設計される。これにより、最適な襖に近い静止状態で負荷され る楔か形成される。さらに、上記のパッドは、外側の周縁部において所望の流体 保持特性が得られるようにシャフトに向かって傾斜させられる。また、軸受支承 構造の剛性も、シャフトの回転によってパッドとシャフトとの間の適正な空間か 形成されるように設計することかできる。
その他の方法として、この軸受は、シャフトの静止時において軸受パッド全体か この支持されるべきシャフト部分に接触するように設計することかできる。本願 発明のこの側面は、機械加工の公差を大幅に広げることができるので、軸受を大 量生産する場合において、ガス状潤滑流体を用いた軸受を生産する場合に特に有 用である。一つの例において、流体喫の形成に対して著しい影響を与えるへ(0 ,003インチもの大きな公差をもって設計することかできるのであり、これに 反して、従前のガス軸受の製造においては、0.00000xインチもの厳しい 公差か要求され、かかる厳しい公差はエツチングによるマイクロインチレベルの 精巧かつ高コストな機械加工法を使用しなければ達成することかできない。
本願発明のその他の側面によれば、単純な連続状の円錐型ラジアル/スラスト複 合軸受に対して自動調節特性を与えるべく流体剛性とバネ係数との間の関係を用 いることができる。これまで、単純な連続状の円錐表面をもったラジアル/スラ スト軸受を動作させるにあたっての最も大きな困難性は、正確な調整と許容公差 かめられるということにあった。本願発明は、このような欠点を取り除・:自動 調節ラジアル/スラスト軸受を提供する。
このラジアル/スラスト軸受装置には、円錐ランナをもつシャフトか含ま0る。
このランナはシャフトの部分として形成することができるかまたは別体に形成す ることかでき、シャフトに対して回転可717二固定される。この軸受は上記ラ ンナの表面に対して近似してはいるが相補の関係にない連続した円錐表面をもっ ている。なぜなら、相補的な表面にはくっつきあう傾向が生じるからである。一 般的には、上記軸受表面は、上記ランナよりもやや大きい径をもっている。上記 軸受は所定のバネ特性をもつバネによって上記ランナに向けてバイアスされてい る。
流体力学的流体が上記シャフトランナの表面と上記軸受パッド表面との間に介装 される。上記流体は計算可能な流体フィルム剛性あるいはバネ特性をもっている 。
この流体フィルム剛性は、上記バネによって与えられる力に対抗して作用する。
上記シャフトか静止状態にあるとき、上記バネは上記軸受を押してこれをシャフ トランナに対して接触させる。上記軸受およびランナは異なる形状をもっている ため、この接触は(円錐角か等しい場合には)単一の線に沿って生じ、あるいは 異なる点に沿って起こる。好ましくは空気あるいはオイルのような液体潤滑剤の いずれかである流体が上記ランナと軸受との間の残りの空間を満たす。シャフト か回転を始めると、上記の流体の圧力および剛性か上昇する。通常の作動条件の もとでは、シャフトか静止状態にあると、上記流体フィルムは計算可能な剛性を もつ。シャフトか静止状態にある場合の流体フィルムの剛性よりも大きく、通常 の作動条件のもとての流体フィルム剛性よりも小さい一定の剛性をもつバネを選 択することにより、自動的な調節か達成される。具体的には、シャフトの速度か 通常の作動条件に近づき始めると、流体フィルム剛性か上記バネ剛性よりも大き くなり、この軸受かシャフトランナから離れて動き、やがて平衡した位置に到達 する。平衡状態では、流体剛性はバネ剛性と等しく、軸受がシャフトランナから 間隔をあけられるとともにこのシャフトは流体フィルム上に支持される。
上記のバネ力は、別体のスプリングワッシャあるいはコイルバネによって、別体 あるいは一体の弾性部材によって、あるいは、本願発明の変形支承構造をもつ軸 受の場合には、一体的なビーム状支承構造によって与えることかできる。
本願発明の一つの側面によれば、シャフトか静止状態にあるとき軸受表面かシャ フト表面に接触するがシャフトか通常の作動条件のもとで回転するときには、二 つの表面か圧力上昇させられた流体フィルムによって強制的に離されるような自 動調節軸受構造を設けることか可能である。このことは、シャフトと軸受表面と を互いに押す傾向の力か通常の作動条件のもとての流体の対抗剛性よりも小さく なるように軸受を設計することによって達成される。この原理は、複数バット軸 受あるいは連続表面軸受に適用可能である。
本願発明のこの側面の一つの有用な実施例か図53Aないし図53D(:@分摸 式的に表されている。具体的には、図53Aおよび図53Bは単純化されたラジ アル/スラスト複合型支持装置を示しており、これにおいて、円錐状に形造られ たランナ5rがシャフト5に対して固定されているとともに、円錐表面をもつ軸 受32がハウジング10内に組み込まれており、これが上記ランナ5rそしてひ いては上記シャフト5をラジアル方向とスラスト方向の双方において支持してい る。上記軸受32は、図示する目的のために、単純な連続状の円錐表面となって いる。上記軸受32は典型的には上記ランナ5rと同様の角度でテーバかつけら れているが、このテーパはわずかに大きくしてあり、その結果、静止状態におい ては、上記軸受とランナは偏心し、そうして、楔状した空間かこれらの間に形成 される。さらには、各表面か接触するとき、それら表面は、単一の線に沿って接 触し、この接触線の両側から延びる先細状の横状空間か形成される。この軸受3 2はバネ32sによってランナ5rに向けてバイアスされる。静止状態では、軸 受32の表面は上記シャフトランナrの円錐表面に対して接触する。この二つの 表面は上記バネ32sの力および重力によって互いに押圧される。シャフト5か 回転を始めると、流体力学的流体の剛性か高まり、やがてこの流体の剛性か上記 軸受32の表面を上記シャフトランナ5rの表面に接触させるべく抑圧作用をす るバネ32sの力を上回る。この時点で、上記の流体か上記バネ32sの付勢力 およびその他の付加的な力に対抗して各表面を分離させ、やがて平衡状態か達成 されるとともにシャフトランナ5rとシャフト5とか圧力上昇させられた流体の フィルムの上に支持される。
[N53Cおよび図53Dは、図53Aおよび図53Bに示されたものと近似し たラジアル/スラスト複合支持装置を示している。しかしながら、この装置にお いては、ランナ5rはlli?53cおよび図53Dlこ示されているように、 シャフト5の端部において形成されている。加えて、この場合のバネはベレヴイ ル(Belleville)型のスプリング・ワッシャである。作動原理は上記 と同様である。
このような自動調節システムの利点は、厳密な公差を維持する必要がなくなると いうことである。なぜなら、流体それ自体か上記バネ32sの力およびその他の 力とバランスして確実に軸受32の表面とシャフトランナ5rとの表面との間に 適正な空間を形成するからである。バネ力対流体フィルム剛性のバランスを作動 可能に調整するには、様々な束縛かある。たとえば、いったん用いるべき流体か わかると、その流体の剛性特性は、それらが物理的な特性であるかゆえに固定さ れる。このような場合、上記のバランスは、適正なバネ剛性を選択することによ って得る必要かある。上記バネ力は、ベレヴイル(コーン状に初期形成された) スプリング、スプリングワッシャおよびエラストメリンククッソヨン、あるいは 、本明細書に説明されているような、ビーム状支承構造等のようなとの公知のバ ネによっても得ることかできる。図53Aにおいては、バネ32sは渦巻きバネ として模式的に示されている。[H53Cにおいては、上記バネは、ベレヴイル バネあるいはコーン状に初期形成されたバネとして示されている。選択されるバ ネの特定の形式にかかわらず、このバネは、公知の原理を用いて上述したような 作動に必要なバネ特性をもつように設計することかできる。このようにして、非 常に簡単かつ信頼性のあるラジアルおよびスラスト複合軸受装置か提供され得る 。当然のことながら、これらの原理は後述するようなより洗練された軸受構造に 適用することかできる。
少量生産の場合、本明細書に開示された軸受は、放電加工法あるしレーザ切削法 によって形成するのか好ましい。図面に示される二重線は、典型的には直径00 02ないし0.060インチ(0,50ないし1.52mm)の放電ワイヤある いはレーザビームの実際の経路である。放電加工あるいはレーザ切削された経路 内に流入する潤滑剤は、共振周波数での振動あるいは不安定性を減衰する流体ダ ンパとして機能する。途切れのない円筒状の膜状体か形成される上述の状況にお いては、この防振作用は、高い防振特性をもつタッンユボットの形態をとる。
この設計において配慮するべき重要な点は、主要構造の長さと向きとを図3に示 される内方への撓みを発生させるように定めることである。また、図9に示され るような荷重の方向へのパッドそれ自体の撓みが生じれば、軸受性能をさらに向 上させる偏心度の変化をもたらす。フェアーズ著「機械要素の設計」においては 、軸受中心とシャフト中心との隔たりを軸受の偏心度と呼んでいる。この用語は 、軸受設計における技術者にはよく知られている。軸受を特定の用途に適用させ るために軸受形状あるいは軸受構造およびとりわけビームの剛性を調整しあるい は修正するという新規なアプローチによれば、最適な性能か容易に得られる。最 近のコンピュータ解析は、いかなる剛性あるいは撓みをも達成できることを立証 している。
上述したように、本願発明の軸受を少量生産しあるいはその試作品を製造する場 合、軸受は、好ましくは放電加工法あるいはレーザ切削法によって形成される。
このような少量の軸受あるいは試作品は、通常金属から作られる。しかしなから 、特定の軸受を大量生産するような場合には、射出成形、鋳造、粉末金属のダイ カストまたは押し出し成形等の他の方法かより経済的である。このような製造方 法に関しては、プラスチック、セラミック、粉末金属または複合物を用いること か本願発明の軸受の形成にはより経済的である。射出成形、鋳造、焼結をともな う粉末金属のダイカストおよび押し出し成形等の方法は、周知であり、本明細書 においてその詳細を説明する必要はない。また、いったん軸受の試作品を製造し たならば、その軸受の大量生産のための金型を作る方法は、成形および鋳造の技 術分野の当業者に周知である。ただし、本願発明の軸受において押し出し成形( こよって大量生産するのに適合するのは、ある種の形態のものに限られることl :留意するへきである。一般的に、押し出し成形に適合するのは、周方向に配置 されに溝と、軸受全体にわたって軸線方向に切り込まれた半径方向の切り込みあ るいはスリットおよび周方向に配置された切り込みまたはスリットだけによって 構成された軸受である。換言すると、このような軸受は、一定のあるいは押し出 し成形可能な断面を存する軸受である。
本願発明のさらに別の側面によれば、たとえば5000個未満の中程度の量の軸 受を生産する場合には、新規なインベストメント鋳造法か特に作用であることか わかった。この製造方法によれば、最初の工程は、軸受の試作を製造することで ある。すてに述べたように、また以下に詳述するように、この試作は、さまざま な方法によって製造できるが、好ましくは、肉厚の大きいバイブ材あるいはそれ に類した円筒形のジャーナル素材を機械加工することによって製造される。大量 の軸受の場合には、通常、円筒形のジャーナル素材を旋磐を用いて機械加工する ことによって軸受面と周状溝とを形成し、フライス笈を用いて軸方向および半径 方向の孔を形成する。小型の円筒状ジャーナル素材を機械加工する場合、つτ− 夕・ジェット切削法、レーザ切削法および放電加工法か一般的にはより適合する 。しかしなから、いずれの場合においても、ジャーナル素材は、比較的大きい溝 を形成するべく回転させてフライス削りする。
試作軸受か形成された後に、その軸受か予定された通りに機能することを確認す るために試作のテストをするのか望ましい。このようなテストの結果として、所 望の結果を達成するためにこの試作品を修正しあるいは改良する必要かでてくる ことかある。
いったん満足のいく試作品か得られると、その試作品のゴム型を形成する。典型 的には、この工程は、溶融ゴム中にその試作品を浸漬するとともに、試作のゴム 型を形成するようにそれを硬化させる工程か含まれる。試作品を包み込んだゴム は次に分割され、そして、開放状のゴム型を作るために試作品か取り除かねる。
いったんゴム型か得られると、このゴム型は蝋型を作るために用いられる。この 工程は、典型的には、溶融蝋をゴム型内に注入し、軸受の蝋盟を形成するために この蝋を硬化させることを含む。
上記蝋壓か得られた後、この蝋型は、石膏型を形成するために用いられる。この 工程は、典型的には、蝋型を石膏で包み込み、石膏型を形成するように二の石膏 を蝋型の周囲で硬化させることを含む。
この石膏型は次に、軸受を形成するために使用することかできる。より具体的に は、青銅等の溶融軸受材料を石膏型内に注入し、蝋型を溶かして蝋を石膏型から 取り除く。このようにして上記石膏型は、溶融軸受材料によって満たされ、そし て溶かされた蝋は石膏型から除かれる。
溶融軸受材料を硬化させた後、その軸受材料の周囲から石膏型を除去すれば軸受 か得られる。この製造法はMIiWを犠牲にすることを含んでいるので、インベ ストメント鋳造法または犠牲鋳造法と称されている。
上述したインベストメント鋳造法あるいは犠牲鋳造法は、蝋童の犠牲をともない 、ゴム型と石膏型の二つの型を作製せねばならず、実に労働集約型の方法である か、特定の軸受、たとえば5000個未満の中程度の量の生産をする場合にはコ スト的に効果かあることか判明している。比較的少量の製造を行う場合に経済性 かあることは、この方法に使用される鋳型は、射呂成形法や粉末金属ダイカスト 法の場合に必要とされる複雑な金型に比較してその製作費用がかなり安いという 事実による。
すでに述へたように、本願発明にしたかった軸受の製造の最初の工程は、インベ ストメント鋳造法においては、あるいは他のとの方法においても、試作軸受を作 製することである。本願発明のその他の側面にしたかえば、本願発明の比較的複 雑なジャーナル軸受およびスラスト軸受を簡単な製造技術によって形成すること もてきる。同様の製造技術かスラスト軸受とジャーナル軸受の双方について使用 できる。
以上のことを念頭におくことにより、機械加工および放電加工を用いて単一のジ ャーナル軸受を製造する方法を説明することで十分であると思われる。また、そ のような製造方法の説明から、本願発明の比較的複雑な軸受形状を容易に形成す ることかできると思われる。
各々の軸受は、最初は、図11Aおよび図11Bに示されるような円筒状の孔を 育する円筒形のブランクの形感をもっている。このブランクは次に機械加工され て図12Aおよび図12Bに示されるような半径方向の潤滑流体溝か形成される 。ある種の応用においては、このブランクをさらに機械加工して、図13および 図13Bに示されるような軸受の半径方向の面に、好ましくは対照的に配置され た互いに対向する溝を設けることか好ましい場合かある。このような互いに対向 する溝を設けることにより、容易にねじり撓みをしつる軸受か得られる。[11 3Aおよび図13Bに示される溝は円筒形をしているか、これは図14Aおよび 図14Bに示されるようなテーパ状の溝とすることもできる。以下の説明がら明 らかになるように、このテーバ状の溝によって、支持ビームの傾斜された配列に よって撓み性能か向上させられた軸受を形成することかできる。これに関連して 、図14Aに示されたような支持ビームは、軸の中心線に近い点に収斂する線に 沿ってテーバ状とさせるのか好ましいということに留意するべきである。これに より、軸受バッドがシャフトの心振れを補償することかできるような態様に軸受 全体の作用中心を設定することによって、撓みがシャフトの中心の周りに生しる ことを保証する。基本的に、支持ビームにテーパを施すと、その軸受は、シャフ トか心振れを修正するため!二との方向にでも枢動することができる単一の枢動 点に支持力を集中させることによって、球状軸受に近似した態様で作動すること かできる。図14Aの矢印は、撓みの作用線を示している。
図12および図14に示されるタイプの断面をもつ軸受は、流体力学的流体を保 持するという点について特に効果的である。なぜなら、軸受バッドかその両端に 近いところで支持され、軸受パットの両端間の中央部分か直接支持されないから である。この構造により、軸受バッドは、荷重を受けて撓み変形するように支持 され、流体を保持する凹状のポケットを形成する、すなわち、パットかその中央 部分か半径方向外方に撓み変形する。このことは、流体の漏損を著しく減少させ る。もちろん、このようなポケットを形成する程度は、軸受バッドおよびその支 承構造の相対寸法によって変化する。より大きな流体保持ポケットは、軸受パッ ト面をより薄状とするとともに、上記パッド面を軸受バッドの軸方向端部におい て支持することによって得られる。
円筒状ブランクか図’l 2Aおよび図12B、図’I 3Aおよび図i3B、 あるいは図14Aおよび図14Bに示されるように適正に機械加工されると、こ のブランクには、その半径方向の面に沿って、軸受バッド、ビーム支持体および ハウシングを規定するために半径方向および/または周方向に延びるスリットあ るいは溝か形成される。図14Cおよび図14Dは、図14Aおよび図’148 の加工されたブランクに対して上記のような溝か形成された状態を示している。
軸受を少量生産する場合あるいは鋳型を作るために用いる軸受試作品を製造する 場合には、この切り込みあるいはスリットは、好ましくは、放電加工法あるいは レーザ切削法によって形成される。図12Aおよび図12B、図13Aおよび図 13B、図14Aおよび図14Bに示された外形あるいはこれに類する形状を得 るために行う円筒状ブランクに対する機械加工は、旋盤あるいはこれに類するも ののような伝統的な工作機械によって行うことができる。
上述の説明は、特にジャーナル軸受を指向するものであるか、原理的にはスラス ト軸受にもよくあてはまる。たとえば、図15ないし図」8に示されるスラスト 軸受は、肉厚の大きいパイプ材に機械加工によって半径方向内方および外方の溝 、互いに向き合う溝、軸方向の孔、半径方向の切り込み、および面取りを行って 軸受バッドとその支承構造を規定することかできる。
本願発明の軸受の性能特性は、機械加工されたブランクに形成される孔および切 り込みあるいはスリットによって規定される軸受バッドとビーム支持体との相対 形状、大きさ、位置および材料特性の結果として現れる。これらのパラメータは 、軸受を作るためにスリットを形成するための機械加工されたブランクの形状、 ならびに、軸受に形成された半径方向および周方向の切り込みあるいはスリット の形状寸法および配置によって、主として決定される。
すてに述べたように、本願発明の軸受の構造は、その機械加工法を参照すること によって最もよく理解されるが、本願発明の軸受は、中程度または比較的多量に 製造する場合は、インベストメント鋳造法によって製造するのが好ましく、それ 以上の大量生産も、射出成形、鋳造、粉末金属のダイカスト法、および押し出し 成形等によって経済的に実施することかできる。
一本のバイブ状の円筒形ブランクから多数の軸受を押し出し成形する場合には、 押し出し成形の前に図12Aおよび図12Bに示されるような半径方向の潤滑流 体溝をパイプ状の円筒形ブランクの長さに沿って形成しておくことかできる。た たし、この軸受に互いに向き合う溝を形成したい場合には、そのような溝は、押 し出し成形され、機械加工されたブランクから個々の軸受をスライス状に取り出 したのち、個々に形成する。このような理由により、押し出し成形法は、ねじり 変形性を高めるために互いに向き合う溝か必要とされる軸受を製造する方法とし ては好ましいものとはいえない。
(以下、余白) FIG、75 FIG、 /6 FIG、 17 FIG、f8 FIG、19従来技術 FIG、20A 従来技術 FIG、 2f FIG、22 FIG、23 FIG、24 f32 f32 FIG、25 FIG、30 FIG、31 FIG、32 FIG、32B FJG、 33A FIG、33C 4A FIG、34 FIG、 36 325m FIG、 39B FJG、40 FIG、 40A 032Ps P FJG、4fA FIG、43D FIG、 43E FIG、 45A FIG、 46C FIG、47B FIG、 49B FIG、 50A FIG、 50 C FIG、 51A FIG、 51 C FIG、 52A FIG、 52 B FIG、53A FIG、 53C 国際調査報告 1H1l’Mbll’ll Al161.ene+ 11゜ PAT リ5つ2 ハ)3二5S

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.回転シャフトを支持するための流体力学的軸受であって、複数の間隔をあけ られた軸受パッドと上記軸受パッドを支持するための支承構造とを含んでおり、 上記軸受パッドのそれぞれは回転シャフトに面するパッド表面と、上記支承構造 に面する支持面と、先行縁と、後続縁と、二つの側線とをもっており、これにお いて、上記先行縁には、この先行縁を延長するべく弧状に切り込まれた面が形成 されている、流体力学的軸受。
  2. 2.上記軸受はさらに上記支承構造に面する上記支持面に形成された複数のレー ルを含んでおり、上記レールは上記軸受パッドの上記側縁に沿って延びていると ともに、上記支持構造に接触しており、荷重のもとで上記レール間のパッドの部 分が上記支承構造に向けて変形するようになっている、請求項1の軸受。
  3. 3.上記支承構造は剛である、請求項1の軸受。
  4. 4.上記支承構造は上記パッドを6自由度で動くように支持するための複数のビ ームを含んでいる、請求項1の軸受。
  5. 5.上記支承構造は複数のビーム状支持部材と少なくとも一つのビーム支持部材 とを含んでおり、各ビーム状支持部材は上記軸受パッドから間隔をあけられてお り、基根部が上記軸受パッドを上記ビーム状部材に接続するとともに上記軸受パ ッドを上記ビーム状部材に対して動くように支持しており、かつ、上記ビーム状 部材は上記ビーム支持部材上にこれに対して動くように支持されている、請求項 4の軸受。
  6. 6.上記軸受パッド面は中心線をもっているとともに、上記支持部は上記軸受パ ッドを上記中心線と上記後続縁との間の点において支持している、請求項5の軸 受。
  7. 7.上記軸受パッドは荷重のもとで上記先行縁と上記後続縁との間の点周りに変 位するように支持されており、上記後続縁が上記シャフトに向けて変位するとと もに上記先行縁が上記シャフトから離れて変位し、上記後続縁は上記先行縁か上 記シャフトに対するよりも2ないし5倍上記シャフトに近づくようになっている 、請求項5の軸受。
  8. 8.上記パッドは荷重のもとでエアホイール形状に変形するように形成されると ともに支持されている、請求項5の軸受。
  9. 9.上記パッドは荷重のもとでチャンネル状に変形するように形成されるととも に支持されている、請求項5の軸受。
  10. 10.上記ビーム支持部材は流体緩衝された膜状体を含んでいる、請求項5の軸 受。
  11. 11.上記軸受は容易に型成形可能な形状をもっている、請求項5の軸受。
  12. 12.上記軸受は上記シャフトの長手軸線に対して実質的に芯合わせされた主軸 線をもっており、上記軸受パッド表面は上記主軸線上に頂点をもつ円錐の部分を 含んでおり、この軸受が軸方向およびラジアル方向荷重の双方についてシャフト を支持するべく適合されるようになっている、請求項5の軸受。
  13. 13.上記支承構造は主軸受パッド支持部、二次軸受パッド支持部、および三次 支持部を含んでおり、上記主支持部は複数のビーム状軸受パッド支持部に分割さ れており、上記複数の軸受パッドのそれぞれは上記主支持部における上記複数の ビーム状パッド支持部材の少なくとも一つによって支持されており、上記二次支 持部は上記複数のビーム伏部材のそれぞれを支持するとともに上記三次支持部は 上記二次支持部を支持しており、一体の支承構造が上記軸受パッドを6自由度で 動くように支持して流体力学的楔形態を最適化するように設計されている、請求 項1の軸受。
  14. 14.軸受パッド間の空間を満たす多孔質プラスチック材料をさらに含んでおり 、この多孔質プラスチック材料は潤滑剤が含浸させられていて、上記軸受パッド と上記支承構造の少なくとも一方の変形が上記多孔質プラスチック材料に軸受パ ッド表面への潤滑剤の漏出を起こさせるようになっている、請求項1の軸受。
  15. 15.上記軸受は双方向用であり、二つの先行縁と二つの後続縁を含むようにな る、請求項1の軸受。
  16. 16.上記軸受パッドのそれぞれの上記支持面が先行縁に向かうテーパがつけら れており、このパッドはその先行縁がパッド中心よりも薄くなり、この軸受パッ ドの先行縁の変形性が高められている、請求項1の軸受。
  17. 17.軸受パッドのそれぞれの上記支持面にその先行縁近傍において形成された 溝をさらに含んでおり、軸受パッドの上記支持面の方向への変形性が高められて いる、請求項1の軸受。
  18. 18.上記軸受パッドのそれぞれの上記支持面に形成された底面凹部をさらに含 んでおり、上記凹部は上記側線から離れて設けられているとともに軸受パッドの 上記先行縁から延びており、荷重のもとで、上記パッドが潤滑剤保持チャンネル 溝を形成するとともに先行縁の曲げを増大させるように変形するようになってい る、請求項1の軸受。
  19. 19.上記軸受パッドは単一部材から形成されており、かつ、各パッドは上記パ ッド表面に形成された溝によって規定されている、請求項1の軸受。
  20. 20.回転シャフトを支持する流体力学的軸受であって、複数の間隔をあけられ た軸受パッドと上記軸受パッドを支持するための支承構造とを含んでおり、上記 軸受パッドのそれぞれは上記回転シャフトに面するパッド表面と、上記支承構造 に面する支持面と、先行縁と、後続縁と、二つの側線とをもっており、これにお いて、上記軸受パッドの上記支持面にこの軸受パッドの上記側縁に沿って延びる 一対の底部レールが設けられており、この底部レールは上記軸受パッドを上記支 承構造に支持するようにして上記支承構造に接触しており、荷重のもとで上記各 レール間におけるパッドの部分が上記支承構造に向けて変位するようになってい る、流体力学的軸受。
  21. 21.回転シャフトを支持するための流体力学的軸受であって、複数の間隔をあ けられた軸受パッドとこの軸受パッドを支持するための支承構造とを含んでおり 、上記軸受パッドのそれぞれは、上記回転シャフトに面するパッド表面と、上記 支承構造に面する支持面と、先行縁と、後続縁と、二つの側縁とをもっており、 これにおいて、上記軸受パッドのそれぞれの上記支持面は、上記先行縁に向かっ てテーパがつけられており、上記軸受パッドの上記先行縁が上記軸受パッドの中 心領域よりも薄くなるようにしてある、流体力学的軸受。
  22. 22.回転シャフトを支持するための流体力学的軸受であって、複数の間隔をあ けられた軸受パッドとこの軸受パッドを支持するための支承構造とを含んでおり 、上記軸受パッドのそれぞれは、上記回転シャフトに面するパッド表面と、上記 支承構造に面する支持面と、先行縁と、後続縁と、二つの側縁とをもっており、 これにおいて、上記軸受パッドの上記先行縁近傍における上記支持面に溝が形成 されており、この溝は上記軸受パッドの上記側縁間を上記パッド表面に向けて延 びていて、支持されるべきシャフトから離れる方向への上記先行縁の変形性か増 大するようになっている、流体力学的軸受。
  23. 23.回転シャフトを支持するための流体力学的軸受であって、複数の間隔をあ けられた軸受パッドとこの軸受パッドを支持するための支承構造とを含んでおり 、上記軸受パッドのそれぞれは、上記回転シャフトに面するパッド表面と、上記 支承構造に面する支持面と、先行縁と、後続縁と、二つの側縁とをもっており、 これにおいて、上記軸受パッドのそれぞれの上記支持面に凹部が形成されており 、この凹部は上記側縁部から離されているとともに上記軸受パッドの下切り込み 領域を規定するようにして上記軸受パッドの上記先行縁から延びており、上記軸 受パッドの凹部が設けられていない部分は上記支承構造に接触していて、荷重の もとで、上記軸受パッドの上記下切り込みされた領域が支持されるべきシャフト から離れるように変位して、潤滑剤保持ポケットを規定するとともに潤滑剤が上 記先行縁に導入されるのを許容するようになっている、流体力学的軸受。
  24. 24.回転シャフトを支持するための流体力学的軸受であって、複数の間隔をあ けられた軸受パッドとこの軸受パッドを支持するための支承構造とを含んでおり 、上記軸受パッドのそれぞれは上記回転シャフトに面するパッド表面と、上記支 承構造に面する支持面と、先行縁と、先行縁と、二つの側縁とをもっており、こ れにおいて、個々のパッドは上記軸受パッドの上記パッド表面に形成されるとと もに上記軸受パッドの各側縁間を延びるパッド規定溝によって規定されている、 流体力学的軸受。
  25. 25.回転シャフトを支持するための流体力学的スラスト軸受であって、半径方 向内側の円筒面と、半径方向外側の円筒面と、上記半径方向内側および外側の縁 の間を延びる二つの平坦面とをもつ円筒体を含んでおり、周方向に間隔をあけら れた半径方向に延びる複数の軸方向パッド規定溝が複数の軸受パッドを規定する ようにして上記第一の平坦面に形成されており、上記軸受パッドのそれぞれは先 行縁と、後続縁と、上記半径方向内側および外側縁によって規定される側縁とを もっており、 上記円筒体の上記第二平坦面に複数の底面凹部が形成されており、この底面凹部 は上記半径方向内側および外側縁から間隔をあけられているとともに上記第一の 平坦面に下切り込みを設けるようにして上記第一の平坦面に向かって延びており 、上記凹部は上記パッド規定溝によって規定される上記パッドのそれぞれの先行 縁部分を下切り込みするようにして周方向に間隔配置されている、流体力学的軸 受。
  26. 26.上記第二平坦面に形成された凹部は、周辺レール部と円形の下切り込み縁 を規定するように略馬蹄形をしている、請求項25の流体力学的スラスト軸受。
  27. 27.回転シャフトとともに回転可能なランナのためのラジアル/スラスト複合 支持装置であって、上記ランナは円錐形の表面をもっており、上記支持装置は、 ハウジングと、このハウジング内に取付けられた軸受とを含んでおり、上記軸受 は上記ランナの円錐状に形成された表面に接触するように適合された円錐面をも っており、上記ハウジングと上記軸受の上記円錐面との間に作用するバネが設け られ、上記バネは上記軸受の上記円錐面を上記ランナの円錐状に形成された表面 に向けてバイアスしており、上記バネはまた所定の剛性をもっており、 上記軸受の上記円錐面と上記ランナの上記円錐状に形成された表面との間に流体 フィルムが介装され、この流体フィルムは独特の剛性をもっており、これにおい て、通常の作動条件のもとで上記流体フィルムの剛性は上記バネの剛性よりも大 きく、上記流体フィルムが上記軸受を上記シャフトから離れて動かすようになっ ている、ラジアル/スラスト複合型支持装置。
  28. 28.上記バネは上記ハウジングと上記軸受間に介装されてた螺旋バネである、 請求項27の支持装置。
  29. 29.上記バネは上記ハウジングと上記軸受間に介装されたスプリングワッシャ である、請求項27の支持装置。
  30. 30.上記バネと上記軸受は単一部材から形成されている、請求項27の支持装 置。
  31. 31.上記バネは上記ハウジングに載る第一部分と上記軸受面を支持する第二部 分とをもつ支承構造であり、上記第二部分は上記第一部分に対して相対的に変形 可能であり、この支承構造がバネとして機能するようになっている、請求項27 の支持装置。
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