JPH06500229A - 擬人化cdr移植抗icam―1抗体、その生産方法及びその使用 - Google Patents

擬人化cdr移植抗icam―1抗体、その生産方法及びその使用

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JPH06500229A JP3509384A JP50938491A JPH06500229A JP H06500229 A JPH06500229 A JP H06500229A JP 3509384 A JP3509384 A JP 3509384A JP 50938491 A JP50938491 A JP 50938491A JP H06500229 A JPH06500229 A JP H06500229A
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アスワル、ディルジェート・サイン
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ベーリンガー・インゲルハイム・ファーマシュウティカルズ、インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 16、抗ICAM−L HAMを生産するための方法であって、(a) その可 変ドメインのCDHの少なくとも1つが非ヒト(1!歯目)抗ICAM−1抗体 から誘導されたものであり、かつ、その抗体鎖の残りの免疫グロブリン誘導部分 がヒト免疫グロブリンから誘導されている抗体重鎮又は軽鎖をコードしているD NA配列を有するオペロンを含有している発現ベクターを作成し、(b) その 可変ドメインのCDRの少なくとも1つが醤歯目(非ヒト)抗ICAM−1抗体 から誘導されたものであり、かつ、その抗体鎖の残りの免疫グロブリン誘導部分 がヒト免疫グロブリンから誘導されている相補的な抗体軽鎖又は重鎮をコードし ているDNA配列を有するオペロンを含有している発現ベクターを作成し、 (C) 宿主細胞を上記の各ベクターでトランスフェクションし、そして(d) トランスフェクションした細胞系を培養することによりHAMを生産する、 ことを特徴とする方法。
17、製薬的に許容され得る希釈剤、賦形剤又は担体と共に、請求項1から請求 項10までのいずれかに記載の抗体分子又はその断片を含有している治療用組成 物。
18 検出できるように標識された形態にある請求項1から請求項11までのい ずれかに記載の抗体分子又はその断片を含有している診断用組成物。
19 請求項1から請求項11までのいずれかに記載の抗体産物の有効量をヒト 又は動物対象に投与することを特徴とする治療方法。
20、哺乳動物対象において特異的防御系の応答がもたらす炎症を処置するため の方法であって、そのような処置を必要としている対象に該炎症を抑制するに充 分な量にある、ICAM−1と結合することのできるHAM又はR,AMである 抗炎症物質を与えることを特徴とする方法。
21、該RAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の抗体の1つ又はそ れ以上である第20項の方法。
22、該炎症が遅延型過敏反応である請求項20に記載の方法。
23 該炎症が乾癖の症状である請求項20に記載の方法。
24 該炎症が自己免疫疾患の症状である請求項20に記載の方法。
25、該自己免疫疾患が、レノ−症候群、自己免疫甲状腺炎、E A E 、多 発性硬化症、リウマトイド関節炎及び紅斑性狼癒からなる群の中から選択される 請求項24に記載の方法。
26 該炎症が器官移植拒絶に応答する炎症である請求項20に記載の方法。
27、該器官移植が腎移植である請求項26に記載の方法。
28、該炎症が組織移植拒絶に応答する炎症である請求項20に記載の方法。
29、LFA−1に結合することができる抗体、該抗体の機能的誘導体であって LFA−1に結合することができる該機能的誘導体、及びLFA−1の非免疫グ ロブリン拮抗物質からなる群の中から選択される薬物の投与をさらに包含する請 求項20に記載の方法。
30、哺乳動物対象において非特異的防御系の応答がもたらす炎症を処置する方 法であって、そのような処置を必要としている対象に該炎症を抑制するに充分な 量の抗炎症物質を与えることからなり、該抗炎症物質がICAM−1を結合する ことのできるRAM又はRAMである方法。
31、該炎症が、成人呼吸障害症候群、敗血症に続発する各器官損傷症候群、外 傷に続発する各器官損傷症候群、組織の再潅流損傷、急性糸球体腎炎、反応性関 節炎、急性炎症性成分を伴う皮膚病、中枢神経系炎症性障害(例4発作)、熱傷 、血液透析、白血球除去面輸血、潰瘍性大腸炎、クローン病、顆粒球輸注関連症 候群、及びサイトカイン誘発性障害からなる群の中から選択される症状に伴う炎 症である請求項30に記載の方法。
32、該HAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の抗体の1つ又はそ れ以上である請求項30又は請求項31に記載の方法。
33、LFA−1フアミリーの機能的構成要素を移動のために必要とする造血性 腫瘍細胞の転移を抑制するための方法であって、そのような治療を必要としてい る患者に該転移を抑制するに充分な量の抗炎症物質を与えることからなり、該抗 炎症物質がICAM−1を結合することができるキメラ抗体である方法。
34、ICAM−1に結合することができる該RAM又はRAMが請求項1から 請求項11に記載の抗体からなる群の中から選択される請求項33に記載の方法 。
35、ICAM−1を発現する腫瘍細胞の成長を抑制するための方法であって、 そのような処置を必要としている患者に該成長を抑制するに充分な量の毒素を与 えることからなり、該毒素がICAM−1に結合することができる毒素誘導体化 RAM又はRAMからなる方法。
36、ウィルス感染症の処置を必要としている個体の該感染症を処置するための 方法であって、該個体にウィルス感染症を抑制するに充分な量の、ICAM−1 と結合できるHAM又はRAMを与えることを特徴とする方法。
37、該ウィルスがピコルナビリダニ属内の主要血清型のリノウイルス、グルー プAコクサッキーウイルス、又はメンゴウイルスである請求項36に記載の方法 。
38、該ウィルスが主要血清型のリノウイルスである請求項37に記載の方法。
39、該RAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の抗体の少なくとも 1つである請求項36から請求項38までのいずれかに記載の方法。
40、HIVによる白血球の感染を抑制するための方法であって、HIVに暴露 された患者又はHIVに感染した患者にHIV−1感染抑制物質の有効量を投与 することからなり、該物質がICAM−1に結合することができるHAM又はR AMである方法。
41、該HIVがHIV−1である請求項40に記載の方法。
42、該RAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の少なくとも1つの 抗体である請求項40又は請求項41に記載の方法。
43、ウィルスに感染した白血球の血管外移動を抑制するための方法であって、 該も者に抗移動物貿の有効量を投与することからなり、該物質が該白血球のIC AM−1に結合するという能力を減じることができるHAM又はRAMである方 法。
44、該ウィルスに感染した白血球がHIVに感染している請求項43に記載の 方法。
45、該RAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の少なくとも1つの 抗体である請求項43又は請求項44に記載の方法。
46 喘息の治療を必要としている個体の喘息を処置するための方法であって、 該個体に喘息を抑制するに充分な量の、ICAM−1と結合できるHAM又はR AMを与えることを特徴とする方法。
47、該HAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の少な(とも1つの 抗体である請求項46に記載の方法。
48、該擬人化RAM又はRAMが、経腸手段、非経口手段、局部手段、吸入手 段又は鼻孔的手段によって投与される請求項19から請求項47までのいずれか に記載の方法。
49 該擬人化HA M又はRAMが予防的に投与される請求項48に記載の方 法。
50 該擬人化HAM又はRAMが治療的に投与される請求項48に記載の方法 。
51 該非経口手段が筋肉内、静脈内又は皮下法である請求項48、請求項49 又は請求項50に記載の方法。
52、製薬的に許容される担体と共に請求項1から請求項11までのいずれかに 記載の抗炎症物質を含有する医薬組成物。
53、少なくとも1つの他の免疫抑制物質を含有している請求項52に記載の医 薬組成物。
54、哺乳動物対象におけるICAM−1発現腫瘍細胞を診断するための方法で あって、 (a) ICAM−1と結合できる検出可能に標識されたHAM又はRAMを含 有する組成物を該対象に投与し、 (b) 該ICAM−1に結合している該HAM又はRAMを検出する、ことを 特徴とする方法。
55、哺乳動物対象における炎症を診断するための方法であって、(a)ICA M−1を発現する細胞と結合することができる検出可能に標識されたキメラ抗体 を含有する組成物と共に、該対象の組織の試料をインキュベートし、 (b) 該細胞に結合している該キメラ抗体を検出する、ことを特徴とする方法 。
明 細 畜 擬人化CDR移植抗ICAM−1抗体、その生産方法及びその使用発明の分野 本発明は組換え抗体分子(RAM)に関し、より詳細には細胞間接着分子HIC AM−1)の抗原決定基に対する特異性を有しているCDR−移植擬人化抗体分 子(HAM)、組換えDNA技法を用いたその生産方法、及びその治療上用途に 関する。
本出願では、「組換え抗体分子J (RAM)なる用語は、組換えDNA技法を 用いる方法によって産生される抗体を説明するために使用しており、これには天 然の免疫グロブリン又はその断片の同族体が包含される。rCDR−移植擬人化 抗体分子(CDR−grafted humanized antibody  molecule)J (RAM)なる用語は、適当なヒト可変ドメイン骨格領 域(framework regions)に移植(grafted)された非 −ヒト種由来の免疫グロブリンから誘導された相補性決定部位からなる、非−ヒ ト種由来の免疫グロブリンから誘導される抗原結合部位、を有する分子であって 、その分子の残りの免疫グロブリン誘導部分がヒト免疫グロブリンから誘導され ているもの、を説明するために使用している。rMAbJなる略語は、モノクロ ーナル抗体を意味させるべく使用している。
本発明はまた、ICAM−1と結合して顆粒球又はマクロファージ系統の細胞間 接着を阻害することのできるHAM及びRAMの用途をも提供する。このような 分子を使用することにより、特異的な及び非特異的な炎症を処置するための方法 が提供される。
本発明はさらに、ウィルス、及び特にリノウイルス疾患の処置における、■CA M−1と結合できるRAM及びHAMに関する。
また、本発明は、HIVに暴露され、又はHIVによって影響を受けているため にICAM−1と結合できるRAM及びHAMの投与による白血球感染の抑制が 必要とされている個体、におけるHIV、特にHIV−1による白血球の感染を 抑制するための治療及び予防方法にも関する。従って、本発明は、HAMウィル スによって引き起こされるA I DS(後天性免疫不全症候群)のような疾患 の治療を提供できる。
さらに、本発明は、ICAM−1と結合できるRAM及びHAMを使用すること を特徴とする、HIV(感染細胞の循環系からの移動を抑制するための治療方法 にも関する。従って、本発明は、HAMウィルスによって引き起こされるAID S(後天性免疫不全症候群)のような疾患の治療を提供できる。
ま、た、本発明は、ICAM−1と結合できるRAM及びRAMの、喘息処置に おける用途をも提供するものである。
天然の免疫グロブリンは、酵素学的開裂によって誘導され得るFab、 F(a b’)z及びFc断片などの種々の断片を有するものとして長年にわたって知ら れている。
天然の免疫グロブリンは一般に、それぞれが上腕の遊離末端に指向している抗原 結合部位を有するY字型の分子からなるものである。この構造体の残余部分、特 にYの幹部骨は、免疫グロブリンと関連するエフェクター機能を媒介するもので ある。
天然の免疫グロブリンは検定、診断及び、より限定された程度であるが治療に使 用されている。しかし、このような用途、特に治療用途は、天然の免疫グロブリ ンがポリクローナル性であることによって妨げられている。免疫グロブリンの治 療物質としての可能性が現実となった意義あるステ・ノブは、規定された特異性 を有しているモノクローナル抗体を生産する技法が発見されたことであった[K ohlerら、 5ature 265:295−497(1975)コ。しか し、殆どのモノクローナル抗体は、ネズミ(醤歯類動物)の膵臓細胞とネズミ骨 髄腫細胞との融合によって産生されてL%る。従って、これらは本質的にネズミ タンパク質である。ヒトモノクローナル抗体の生産についての報告は極めて少数 でしかない。
最も利用されているモノクローナル抗体はネズミ起源であるので、それはヒトに おいて本質的に抗原性であり、従ってHAMA(ヒト抗−マウス抗体)応答と呼 ばれる望ましくない免疫応答を惹起させる場合がある。従って、ネズミモノクロ ーナル抗体をヒトにおける治療物質として使用することは、ヒト被験者がそのモ ノクローナル抗体に対する免疫応答を亢進させ、それを完全に除去し又は少なく ともその効能を減じさせてしまうという事実があることから、本質的に限定を受 ける。実際に、ネズミ起源のモノクローナル抗体では、HAMA応答が直ぐにも 発現し、そのモノクローナル抗体は非効率化し、また望ましくない反応を惹起さ せるので、1つ以上の、又は幾つかの処買を行う患者ではネズミ起源のモノクロ ーナル抗体を使用することはできない。
従って、ヒトにおいて抗原性がより低くなっている非−ヒトモノクローナル抗体 を作成するための提案がなされている。このような手法は一般に、「擬人化(h umanization)J手法と呼ぶことができる。これらの手法は概して、 抗体分子のポリペプチド鎖をコードしているDNA配列を操作する組換えDNA 手法を利用するものである。
モノクローナル抗体を擬人化するための最近の方法は、1つの抗体の完全な可変 ドメインを含有する抗原結合部位が別の抗体から誘導された定常ドメインと連結 されているキメラ抗体を生産することに関する。このようなキメラ化手法を行う ための方法は、E P O120694[Ce1ltech Lim1tedコ 、EPO125023[Genentech Inc、及びC1ty of H opeコ、E P−A−0171496[Res、 Dev、 Corp。
Japan]、E P−A−0173494[5tanford Univer sityコ、及びWO36101533[Ce1ltech Lim1tedコ に記載されている。これらの特許出願は一般に、マウスモノクローナル抗体など の非ヒトモノクローナル抗体由来の可変ドメイン、及びヒト免疫グロブリン由来 の定常ドメインを有している抗体分子の調製方法を開示するものである。しかし 、このような擬人化キメラ抗体は非ヒトアミノ酸配列を有意な比率で、即ち完全 な非ヒト可変ドメインを、依然として含有しているので、特にそれを長期間投与 した場合には何らかのHAMA応答を変わらずに惹起させることがある[Beg entらのBr、J、Cancer 62:487(1990)]。
E P−A−0239400(finter)に記載されテイル別ノ手法テハ、 マウスモノクローナル抗体の相補性決定部位(CDR)が長いオリゴヌクレオチ ドを使用する部位特異的突然変異によってヒト免疫グロブリンの可変ドメインの 骨格領域(フレームワーク領域)に移植されている。本発明は特に、この別の手 法に従って調製された擬人化抗体分子、即ちCDR−移植擬人化抗体分子に関す るものである。
このようなCDR−移植擬人化抗体は、それが含有する非ヒトアミノ酸配列の比 率がより少ない点から、擬人化キメラ抗体よりもHAMA応答を極めて惹起させ にくい。
CDR−移植によってモノクローナル抗体を擬人化させることに関する研究が、 NP又はNIP抗原などの合成抗原を認識するモノクローナル抗体に関してごく 最近行われた。しかし、その後に、リゾチームを認識するマウスモノクローナル 抗体及びヒトT細胞の抗原を認識するラットモノクローナル抗体がCDR−移植 によってそれぞれ擬人化された実験例が、Verhoeyenら、Verhoe yen、5cience 239:1534−1536(1988)、及びRi echmannらのNature 332:323−324(1988)に記載 された。
ヒトT細胞における抗原に対するCDR−移植抗体の調製もWO8910745 4[Medical Re5earch Council]に記載されている。
CDR領域単独[5equences of Proteins of Ism unological Interest US Department of  Health and Human 5ervices、 NIH,USA( 1987)において、Kabatらに■ り規定されている。 luらのJ、 Exp、 Med、 132:211−2 50(1970)]の移入は、CDR−移植産物に満足のいく抗原結合活性をも たらすのに十分ではなかったことが、Riechmannら[Nature 3 32:323−324(1988)]及びMedical Re5earch  Council[WO89107454コによって見いだされた。Riechm annら[Nature 332:323−324(1988)]は、鴻足のい く抗原結合活性を有するCDR−移植産物を得るためには、ヒト配列の27位セ リン残基をラットの対応するフェニルアラニンに変換する必要のあることを見い だした。重鎮におけるこの27位残基はCDRIに隣接する構造ループ内に存在 する。重鎮の30位にヒトのセリンからラットのチロシンへの変化をさらに含有 しているさらなる構築物は、27位にセリンからフェニルアラニンへの変化のみ を有している擬人化抗体と比較して、有意に改変された結合活性を有してはいな かった。これらの結果は、より複雑な抗原を認識するCDR−移植抗体について 有効な抗原結合活性を得るためには、CDR領域以外のヒト配列の残基に、特に CDR1に隣接するループ内に変化を施すことが必須であるかもしれないことを 示している。しかし、そうであるとしても、得られた最も良好なCDR−移植抗 体の結合親和性は元のモノクローナル抗体よりも依然として有意に劣っていた。
さらに最近になって、Queenら[Proc、 Natl、 Acad、 S ci、 、 U、 S、 A、 86 : 10029−1O033(1 989)及びWo 90107861]は、ヒト免疫グロブリン骨格及び定常領 域に不ズミモノクローナル抗体のCDR(抗−Tac)を結合させることにより 、インターロイキン2レセプターに結合する擬人化抗体の調製を開示した。この ヒト骨格領域は抗−Taeモノクローナル抗体配列との相同性が最大となるよう に選択された。
さらに、コンピューター・モデリングを使用し、CDR又は抗原と相互作用し易 い骨格アミノ酸残基を同定し、擬人化抗体におけるそれらの位置にマウスのアミ ノ酸を使用した。
Wo90107861では、Queenらが擬人化免疫グロブリンを設計するた めの4つの基準を提示している。第1の基準は、擬人化させようとしている非ヒ ト・ドナーの免疫グロブリンと相同的であるのが普通でない特定のヒト免疫グロ ブリン由来の骨格をヒト・アクセプターとして使用するか、又は多くのヒト抗体 由来のコンセンサス骨格をアクセプターとして使用することである。第2の基準 は、ヒトアクセプター残基が普通のものでなく、ドナー残基がその骨格の特定残 基においてヒト配列として普通のものである場合には、そのアクセプター以外の ドナーアミノ酸を使用することである。第3の基準は、CDRに直接に接する位 置におけるアクセプター以外のドナー骨格アミノ酸残基を使用することである。
第4の基準は、免疫グロブリンの三次元モデルにおいて約3人以内のCDRの側 鎖原子を有しており、かつ抗原又は擬人化免疫グロブリンのCDRと相互作用す ることができると予想される、骨格位置におけるドナーアミノ酸残基を使用する ことである。上記の基準2.3又は4は基準1に加えて、又はそれに代えて適用 することができ、また単独で、あるいは任意の組み合わせで適用することができ る。
Wo 90107861は、IL−2レセプターのp55Tacタンパク質に対 する特異性を有する擬人化抗体である単一のCDR−移植擬人化抗体の調製につ いて詳細に開示している。この擬人化抗体を設計するのには、上記4つすべての 基準の組合わせが使用され、ヒト抗体Euの可変領域骨格[Kabatらの3e qu6nCeS Of Proteins of Immunological  Interest、 U、 S、 Department of Healt ■@and Human Services、 NIH(1987)]がアクセプターとして使用された。
得られた擬人化抗体では、ドナーCDRはKabatら[Kabatら、 5e quences of Proteins of ImmunologicaI  Interest、 U、S、 Department of l1ealt h and fluman 5ervices、NIB(P987)コ及びWu ら[J、Exp、Med、 132:211−250(1970)]によって規 定されているようなものであり、またこれに加えて、可変領域骨格の重鎮の27 .30.48.66.67.89.91.94.103.104.105及び1 07位、ならびに軽鎖の48.60及び63位におけるヒト・アクセプター残基 の代わりにマウス・ドナー残基が使用されていた。得られた擬人化抗−Tac抗 体はネズミモノクローナル抗体の親和性の約1/3であるp55=3xlO’  M−’の親和性を有していると報告されている。
CDR−移植擬人化抗体分子の調製はさらに研究され、満足のいく結合親和性を 備えたCDR−移植産物を得るにはその残基のアミノ酸が何であるのかが重要で ある可変領域の骨格内の位!(即ち、KabatCDR及び可変領域の構造ルー プの両者の外側)の序列(hierarchy)が同定された。これにより、ド ナー免疫グロブリン及びアクセプター骨格の間の相同性レベルとは無関係に非常 に幅広く適用することのできる満足のい<CDR−移植産物を得るためのプロト コールの作成が可能になった。
ごく最近、Tempestら[Biotechnology 9:266−27 1(1991)コは、ヒト呼吸シンンチウムウイルス(RS V)感染をインビ ボにおいて抑制するために、再形成されるヒトモツクローナル抗体の調製を開示 した。この再形成抗体は、RSV感染を中和するネズミMAbのCDRをコード している合成オリゴヌクレオチドを、部位特異的突然変異によってヒトIgG1 モノクローナル抗体の骨格をコードするDNAに移植することにより調製された 。しかし、CDR単独でマウス及びヒトの抗体間に移入する単純な再形成抗体は 、R3Vに対する結合性がバックグランドを有意に越えない非常に貧弱なもので しかなかった。結合能を部分的に回復させるためには、重鎮のCDR3に隣接す る骨格領域のマウス残基へとヒト残基を変換させることが必要であると証明され ている。
機能的なHAMの構築に当たり基準の上で重要であるとして本明細書にて記載し ている骨格領域の残基の組みは、Queenら[Proc、 Natl、^ca d、Sci、、U、S、A、 86:10029−10033(1989)、及 びWo 90107861コによって同定された残基とは一致しない。重要な残 基の同定を包含するこのプロトコールは、同時係属の国際特許出願PCT/GB 90102017[Ce1ltech Lim1ted]において詳細に記載さ れ(これは引用によって本明細書に包含される)、これには特に、ネズミ抗−■ CAM−1モノクローナル抗体のCDR−移植が記載されている。
B、白血球接着及び機能 白血球及び顆粒球は、誘起する炎症応答のため、及びおそらくはウィルス、細菌 及びアレルゲンなどの外来性の侵入物から宿主を守るためにも、細胞基質と接着 できなければならない。この事実は、2つの方向づけされた研究によって証明さ れた。
第1の研究方針は、白血球膜タンパク質の研究に関するものである[Walli s、 W。
J、らのJ、 Immunol、 135:2323−2330(1985)  ; Mentzer、 S、 J、らのJ、Ce11.Ph凾唐奄盾戟A126 :285−290(1986) ; Haskard、 D、 OらのJ、 I n+uno1.137:2901−2906(1986) F Harlan、  J。
VらのBlood 66:167−178(1985)]。細胞接着の過程にと って特に重要なものは、rcD18Jファミリー(fa+aily)又は複合体 として知られている白血球膜タンパク質の一ファミリーである。このファミリー は3つのへテロダイマー[rMac−1」、rLFA−IJ及びrP150.9 0Jとして知られている]から構成され、そのすべては共通するサブユニット( β−サブユニットとして知られている)及び独特のサブユニット(α−サブユニ ットとして知られている)を形作っている[Springer、 T、 A、ら のI+u+uno1. Rev、 6g+111−135(1982) ; S pringer、 T、らのFeпA Proc、 44 :26 60−2663(1985) ; Keizer、 G、らのEur、 J、  Immunol、 15:1142−1147(1985)@; Sanche z−Ma drid、 F、らのJ、 Exper、 Med、 158:1785−18 03(1983)コ。
白血球膜タンパク質のCD18フアミリーに対するモノクローナル抗体はそれら のタンパク質のアンタゴニストとして機能することにより、インビトロにおける 白血球接着依存性の多数の事象を抑制する。これには、適当な刺激に応答して凝 集する顆粒球の凝集能、タンパク質被覆プラスチックに接着する顆粒球の接着能 、2次元アガロース検定における顆粒球の移動能、及び内皮細胞に接着する顆粒 球の接着能が包含される。
箪2の研究方針は、白血球接着分子のCD18フアミリーの共通サブユニットを コードする遺伝子における遺伝的欠陥のためにそれらの細胞表面に接着分子のい ずれも発現することのできない個体に関する研究から始まったものである。この ような個体は、「白血球接着不全症J (LAD)に罹患していると言われる[ Anderson、 D、 C,らのFed、 Proc、 44:2671− 2677(1985) : Anderson、 D、 C,らのi、 Inf ect、 Dis。
152:668−611!9(1985)]。LADの患者に特徴的なのは、壊 死性の実質組織損傷、障害膿の形成及び創傷治癒、ならびにインビトロにお+’ )る接着依存性の白血球機能の異常及び慢性及び再発性の細菌感染に対する感受 性の異常などがある。これらのLAD患者から採取した顆粒球は、それらに対応 する正常な顆粒球が抗−CD18モノクローナル抗体の存在下に挙動するのと同 じ欠陥性の挙動をインビトロにおいて示す。即ち、これらの顆粒球は、凝集又は 内皮細胞への接着などの接着関連機能を起こすことができない。しかし、より重 要なことは、これらの顆粒球が細胞基質に接着できないことから、上記の患者が 正常な炎症応答を高めることができないという観察事項である。最も顕著なもの は、これらLAD患者由来の顆粒球はそれらが炎症損傷の近くに存在する血管内 皮細胞と接着できないためにヒフ感染などの炎症部位に到達できないという観察 である。このような接着は管外漏出にとって必須の工程である。
従って、要約すれば、リンパ球及び顆粒球が動物の健康と生存力とを維持させる 維持能には、それらが他の細胞(例えば、内皮細胞)と接着できる二とが必要と されるのである。顆粒球−内皮細胞の接着には、顆粒球細胞表面に存在する特異 的なレセプター分子に関連する細胞−細胞接触が必要とされることが見いだされ た。これらのレセプターは白血球を他の白血球又は内皮細胞に、及び他の非血管 細胞に接着させることができる。
白血球の細胞表面レセプター分子は相互間で高度に関連していることが見いださ れている。白血球がこれらの細胞表面レセプター分子を欠いているヒトは慢性及 び再発性の感染症、及び他の臨床的な症候群を示す。白血球がCD18複合体の 機能的な接着分子を欠くために正常な態様で接着できない場合には、炎症反応は 緩和される。白血球接着は組織炎症をもたらす過程に関与しているので、白血球 接着の過程を理解することは特異的及び非特異的な炎症のための処置を規定する うえで非常に意義のあることである。
さらに、白血球接着は、外来性の身体又は組織を同定し、拒絶する過程に関与し ているので、この過程を理解することは、器官移植、組織移植、アレルギー及び 腫瘍学の領域において非常に意義のあることである。
C3細胞間接着分子ICAM−1及び細胞接着細胞間接着分子ICAM−1はR othlein、 R,ら[J、 Immunol、 137: 1270−1 274(1986)コの手法によって最初に同定され、部分的に特性化された( これを引用によって本明細書に包含させる)。ICAM−1、その調製、精製及 び特性化は、WO90103400(これを引用によって本明細書に包含させる )に記載されている。
ICAM−1は、内皮細胞及び白血球間の細胞接着の過程に関与するものとして 始めは理解された。細胞接着は、白血球が循環系から進行中の炎症部位に移動す るため、及び細菌もしくはウィルスなどの外来侵入物から宿主を適切に守るため に、白血球が内皮細胞などの細胞基質と接触する過程である。この防護系につい ての優れた概説はEisen、 H,?、によって提示されている[Micro biology、 3編、 Harper & Row、フィラデルフィア、P ^(1980)、 290−295頁及び381−418頁]。
接触過程に関与する内皮細胞の表面分子の1つがICAM−1である。この分子 は、白血球の細胞表面に存在する糖タンパク質のCD−18、CD−11/18 フアミリーの分子に結合することにより接着を媒介することが示されている[S anchez−Madrid、 F、らのJ、 Exper、 1led、 1 58:1785−1803(1983) ; KeizerAG、D らのEu r。
J、I+u+uno1.15: 1142−1147(1985)コ。
細胞間接着分子(ICAM−1)は血管内皮細胞などの種々の細胞タイプにて発 現される誘導性の細胞表面積タンパク質てあり、これは炎症部位において優先的 に発現される。ICAM−1はLFA−1の天然の結合性リガンドであるので、 ICAM−1−LFA−1相互作用は炎症部位への白血球の細胞接着、補充、及 び特異的及び非特異的炎症の両者に寄与する白血球機能の誘発における中心的役 割を果している。
D ヒト・リノウイルスに対する細胞レセプターAbrahamら[J、 Vi rol、 51 +340−345(1984)]は、無作為に選択したヒト・ リノウイルス(HRV)血清型の大多数が同じ細胞レセプターと結合できたこと を発見した。
次いで、Co1onnoら[Co1onnoらのJ、 Ce11. Bioch e+*、補10(パートD):266(1986) ; CB 1onnoらのJ、 Virol、 57:7−12(1986) : Co1 onnoらの欧州特許出願公開第169.146号]に基づき、主要血清型のH RVの内皮細胞表面への接着を阻害できるモノクローナル抗体を発現させた。こ の抗体によって認識される内皮細胞レセプタータンパク質を単離し、それが90 Kdのタンパク質であることが見いだされ[Toa+assiniらのJ、 V irol、 58:290−295(1986)コ、またその後にこれがICA M−1分子であることが示された[5tauntonらのCe1l 56:84 9−854(1’J89)コ。
ウィルスレセプター、ICAM−1に対するネズミモノクローナル抗体を使用し 、リノウイルス感染、特に主要な型のヒトリノウイルスによる感染の処1が提案 されている[EP 391088]。
E、HIVによる感染 HIV感染はAIDSの原因である。HIVの2つの主要な変異体が開示されて いる HIV−1及びHIV−2である。HIV−1は、アフリカのみで蔓延し ているHIV−2とは対照的に化アメリカ及び欧州で蔓延している。これらのウ ィルスは類似した構造を有しており、類似した機能を持つタンパク質をコードし ている。これら2つの変異体における遺伝子及び遺伝子産物のヌクレオチド及び タンパク質配列は相互に約40%の相同性を有すると示されている。
HIV!@染はウィルスタンパク質(rgp120Jと呼ばれる)が74(rT ヘルパー」)リンパ球の表面に存在するレセプター分子(rcD4Jと呼ばれる )と結合することによって起こると考えられる[Schnittman、 S、  M、らのJ、 Immunol、 141 :4181−4186(198g )] (これは引用によって本明細書に包含される)。次いで、これらのウィル スは細胞に侵入し、最終的にはT細胞を死滅させる工程の中の複製を行う。個体 のT4s団の破壊はHIV感染の直接的な結果である。HIVは末梢血の単核球 細胞及びヒト血漿から回収することができる[J、 C11n、 Microb iol、 26・2371−2376(1988) ; N、 Engl、 J 、Med、 321 : 1621(625(1989)コ。これらの結果は従 来評■ されていたものよりもウィルス血症的であり、1%と同等に高いT細胞感染の頻 度を示す。
T細胞の破壊は、感染患者が日和見感染と戦う力を減弱させてしまう。AIDS に罹患した個体は癌を発症させることが多いが、この癌とHIV感染との相関関 係は殆どの場合不確定である。
HIVウィルスの単なる複製のみで感染細胞は死滅するが、このような複製は通 常、感染個体におけるT4細胞の小さな分画でのみ検出される。幾つかの方針に 沿った研究により、HIVウィルスがT4集団の破壌を媒介する他の機序が解明 された。
HIV複製を媒介するものとは別に、HIV感染細胞は細胞毒、キラー細胞の作 用によって破壊され得る。キラー細胞はヒトにおいて存在するのが正常であり、 宿主をモニターし、外来細胞(非適合血液の輸血又は器官の移植など)を破壊す るのに役立っている。HIVにより感染されると、T4細胞はそれらの細胞表面 にgp120分子を提示する。キラー細胞はこのようなT4細胞を(天然の細胞 でなく)外来物として認識し、それによりそれらの破壊を媒介するものである。
HIV感染はまた非感染の健康細胞をも破壊させることができる。感染細胞はg p120タンパク質を血液系に分泌することができる。遊離のgp120分子は 健康かつ非感染の細胞のCD4レセプターと結合することができる。このような 結合は、細胞がHIV感染細胞の外観を呈する原因となる。細胞毒、キラー細胞 は、非感染T4細胞に結合したgp120を認識し、細胞が外来性であると結論 づけ、そしてT4細胞の破壊を媒介する。
HIVがT4の死滅の原因となり得ることに関連するさらなる機序、及び本発明 の特別に興味深い1つは、「シンシチウム」の形成を介するものである。「ジン シチウム」は、数百のT4細胞と同等の数の細胞融合によって形成される多核巨 大細胞である。HIVによる感染により、感染細胞は他のT4細胞と融合できる ようになる。このような融合の相手はそれ自身HIVに感染されているものの場 合があり、又は感染されていない健康細胞である場合がある。シンシチウムは機 能できず、間もなく死亡する。その死亡はHIV感染及びHIv非感染のT4細 胞の両者の破壊を招く。この過程は、T4細胞の直接的な細胞−細胞接触を必然 的に伴うので、本発明の特に興味深い関心事である。HIV感染細胞がジンシチ ウムを形成する能力は、このような細胞が健康細胞と融合するための手段を獲得 していることを示している。従って、細胞−細胞接触は、HIV感染が個体内の 1つの細胞から他の細胞へと伝播される過程において基本的に重要なものであろ う。
HIV感染、特にHIV−1感染は、これらのへテロダイマーによって媒介され る細胞接着反応及び白血球インテグリンの細胞表面発現に影響を与えるようであ る[Petit、A、 J、らのJ、 C11n、 Invest、 79:1 88(1987) ; Hildreth、 J、 E、@K、らの5cien c e 244:1075(1989) ; Valentin、^、らのJ、 I mmunology 144:934−937(1990)@; Rossen 。
R,D、らのTrans、 As5oc、^merican Physicia ns 102+117−130(1989)コ(これらはす■ て引用によって本明細書に包含される)。HIV−1による感染の後では、U9 37細胞の同型凝集(homotypic aggregation)が増大さ れ、これはCD18、CD1lbの細胞表面発現のよってある[Petit、^ 、J、らのJ、Cl1n、 Invest、 79:188(1987)]。] HIV−1感染U937細は、非感染U937細胞よりも高い頻度でIL−1て 刺激された内皮細胞と接着する。この挙動は、その感染細胞を抗−CD18又は 抗−CD11aモノクローナル抗体で処理するか、又は内皮基質を抗−ICAM −1で処理することにより抑制することができる[Rossen、 R,Dらの Trans。
As5oc、 :〜merican Physicians 102:117− 130(1989)]。CD18又はCD11aに対するモノクローナル抗体も また、フィトヘムアグルチニン(P HA )−刺激リンパ芽球腫細胞及び構成 的に感染されたCD4−陰性T細胞に関連するノン/チウムの形成を阻害できる ことが見いだされた[Hildreth、 J、 E、 K、らの5cienc e 244:1075(1989)]。ウィルス感染細胞のみを抗−CD18又 は抗−CD11aモノクローナル抗体で処理してもノン/チウム形成にはほとん ど影響を与えないことが見いだされたが、このことはこれらの抗体が非感染の標 的細胞を感染から保護している基本であることを示しティる[Hildreth 、 J、 E、 K、らの5cience 244 : 1075(1989)  : Valentin、 A らのJ、 Immunoiogy 144:9 34−937(1990)コ。Valentinら[Valenti氏A A、 ら のJ、 fmunology 144:934−937(1990)コは、連続 TセルラインをHIV−1感染U937細胞と同時培養した場合に形成されるノ ン/チウムをCD18に特異的であるモノクローナル抗体が阻害することを証明 することによって、最近になって上記の観察事項を確認した。
CD18又はCD11aに特異的であるモノクローナル抗体が、感受性細胞がH IV惑染感染と融合することを妨害する機序は依然として不明であり、これは本 発明を理解するうえで必須でないが、放射線標識したgp120を用いた試験に よって、CD18を含宵するヘテロダイマーはウィルスの結合部位を提供しない ことが示された[Valentin、 A、らのJ、 Immunology  144:934−937(1990)コ。従って、HIV感染には、細胞−細胞 相互作用、及び/又はこのような細胞−細胞相互作用を模擬するウィルス−細胞 相互作用が関与している。細胞−細胞相互作用は細胞−遊離ウィルスの輸送又は 感染した単核細胞の細胞質内における内皮細胞の障壁を越えるウィルスの輸送を もたらすことができる。細胞−細胞相互作用を模擬するウィルス−細胞相互作用 は、遊離のウィルスが健康な細胞と接触すること、及び/又は該ウィルスが健康 細胞を感染することを可能とし、又はそのような事象を容易にできる。
本発明はこのように、HIV感染、及び特にHIV−1の感染によりCDIIa /CD18ヘテロダイマー、及びその結合リガンド、ICAM−1の発現が増大 されるという観察によって部分的には導かれるものである。この増大発現は、そ れがHIV−感染T細胞の相互の接着又は凝集能(即ち、「同型凝集」を受ける 能力)を増大させる点から意義深い。このような同型凝集は無活動の正常白血球 間には起こらないことが認められているので、この発見はこのような凝集のため にはCD11/CD18レセプター及び/又はICAM−1の発現が必要とされ ることを示している。このような接着により、HIV−1が感染細胞から個体の 健康細胞へと伝播することができ、また健康細胞を遊離ウィルスによって感染さ せることができ、又はそれが容易になる。
ICAM−1は細胞−細胞相互作用のなかで中心的役割を演じるので、ICAM −1に結合するネズミモノクローナル抗体はHIV感染を予防するための方法と して提示されている[Wo 90/132811゜F、HIV感染細胞の移動 白血球の移動及び伝播は、感染の結果から個体を保護するうえで重要である。
しかし、これらの過程はウィルス感染白血球の移動及び伝播にも関与している。
特に関心の高いものは、HIVに感染された白血球の移動及び伝播である。この ような細胞の移動により血管外病巣が形成され、またそれは腫瘍及び他の異常の 原因ともなり得る。
罹患した器官の組織学的研究により、病巣の血管外単核細胞は浸透することが判 明した。中枢神経系におけるこのような浸透作用によるウィルス感染細胞の同定 を行い、HIV−1感染細胞の存在が判明した。これらの研究により、HIV− 1は単核球及びマクロファーンに、及びこの−列の他の細胞に基本的に存在して いることが示された[R,T、 JohnsonらのFASEB J、 2:2 970(198g) ; M、 H,5tolerらのJ、^tmer、 Me d、^ssn、 256:2360(1986) ; S、 Gartnerら のJ、 Amer、 fled、^唐唐氏A 256:2365(19 86) ; S、 Gartnerらの5cience 233:215(19 86)コ。
HIV−1感染率球様の細胞の血管外浸透の形成を刺激する機序は未だ十分に規 定されていない。この機序は、細胞−遊離ウィルスの輸送又は感染単核細胞の細 胞質内の内皮障害を越えるウィルスの輸送のいずれかに関与しているのかもしれ ない。
HIV−1による感染は、白血球が血管内皮細胞に接着し、また白血球が血液か ら血管外組織部位に転移するのを可能ならしめる分子の細胞表面発現を刺激する ので[C,W、 Sm1thらのJ、 C11n、 Invest、 82:1 746(1988)、これは引用によって本明細書に包含させる]、HIV感染 細胞の伝播を妨害するために細胞移動を抑制する抗体を使用することが提示され ている[Wo 90/13316]。
G、喘息 臨床特性 喘息は不均質な疾患の系統である。これは、刺激に対する気管支の過度の応答性 によって特徴付けられる[McFadden、 E、 R,らのl’1arri son’ s Pr1nciple of Internal Medicin e。10版、 Petersdorf、 R,Gら編、マグロ−・ヒル、ニュー ヨーク(1983)、 1512−1519頁: Kay、 A、 B、 、  Allergy and Inflammation、アカデミツク・プレス、 ニューヨーク(1987)](これらは引用によって本明細書に包含される)。
喘息は臨床的には、気管支の広範な狭窄、厚い頑強な分泌物、呼吸困難、咳き及 び喘鳴の発作が顕著である。これらの各症状の相互依存度は不明であるが、正味 の成績は気道抵抗の増大、肺及び胸郭の過度膨張、換気及び膝皿流量の異常な分 配である。この疾轡は、症候のない期間の間における急性の症候の一時的期間と して現れる。
急性の症状発現は低酸素症を招き、致命的であることもある。全世界人口の約3 %の人がこの疾患にかかっている。
喘息には2つのタイプがあると説明されている。即ち、アレルギー性喘息及び特 異体質性喘息である。アレルギー性喘息は、鼻炎、尊麻疹、湿疹などの遺伝性の アレルギー疾患を伴うのが通常である。この症状は、空気運搬性の抗原(例えば 、花粉、環境又は職業上の汚染物質など)の支内注射に対する膨疹−及び−炎症 反応の陽性、並びにIgEの血清レベルの増大を特徴としている。アレルギー性 喘息の進行は多くの患者では、IgE抗体の存在が原因として関連しているよう である。上記の特徴を有していない喘息の患者は特異体質性の喘息と考えられる 。
アレルギー性喘息はT及びBリンパ球によって制御されるIgE応答に影響され 、肥満細胞結合性の前形成IgE分子と空気運搬性の抗原との相互作用によって 活性化されると思われる。抗原との接近は、個体を感作するために長期間IgE を産生させるに充分な濃度で起こらなければならない。一旦感作されれば、その 喘息患者は極めて低レベルの抗原に応答して症状を現すことがある。
喘息の症状は、誘発性の抗原、環境因子、職業上の因子、身体的負荷、及び感情 的圧迫の存在及びそのレベルによって悪化される場合がある。
喘息はメチルキサンチン類(例えば、テオフィリン)、β−アドレナリン作働性 アゴニスト(例えば、カテコールアミン類、レゾルシノール類、ヤリゲニン類、 及びエフェドリン)、糖質コルチコイド類(例えば、ヒドロコルチゾン)、肥満 細胞脱顆粒のインヒビター(即ち、クロモリン・ナトリウムなどのクロモン類) 、及び抗−コリン作動性物質(例えば、アトロビン)によって処置することがで きる。
喘息は、好酸球が肺の組織に流入することを包含していると考えられる[Fri gas、 E、らのJ、Allergy C11n、 In++auno1.7 7:527−537(1986)、これは引用によって本明細書に包含される] 。
喘息の免疫学的基礎に対する知見が気管支肺胞の洗浄液試験[Godard、  P、らのJ。
Allergy C11n、 In+muno1.70:88(1982)]、 及び上上級職が剥がされた呼吸平滑筋の研究[Flavahan、 N、 A、 らのJ、 Appl、 Physiol、 58:834(1985) ; B arnes、 P、@J、らのBr、 J、 P harmacol、 86:685(1985)]によって得られた。これらの 試験によって喘息の免疫学の基礎となる機序は解明され得なかったが、喘息疾患 の免疫学的病因に関する一般に認められる仮説を発展させるに至った[Frig as、 E、らのJ^llergy C11n、 Immunol、 77:5 27−537(1986)を参照のことコ。
喘息の病因の顕著な特徴は、好酸球による肺実質組織の普通以上の浸潤、及び粘 膜絨毛の能力破壊である。この「好酸球仮説」は、肺の肥満細胞から放出される 有害な伝達物質を中和するため、好酸球が気管に引き付けられることを示してい る。この仮説によれば、好酸球は、それが脱顆粒して細胞毒性分子を放出する気 管に引き付けられる。脱顆粒の際、好酸球は肥満細胞の有害な伝達物質を酵素学 的に中和するヒスタミナーゼ、アリールスルファターゼ及びホスホリパーゼDな どの酵素を放出する。これらの分子は、粘膜絨毛装置の破壊をも促進するので、 気管支分泌が清澄化されるのを妨害し、喘a、に特徴的な肺損傷の原因となるも のである。
噛込は細胞の移動に関連しているので、二の移動を阻害して被験者におけるアレ ルゲンの作用を緩和する抗体を使用することが提示されている[WO/90/従 来、以下のことが提示されている。特に抗−ICAM−1抗体を白血球媒介性の 炎症に罹患した患者に投与することによってこのような炎症を処置すること[E P−0289949及びEP−0314863コ、特に抗−ICAM−1抗体を ウィルス感染症に罹患した患者に投与することによってこのような感染症を処置 すること[EP−391088]、特に抗−ICAM−1抗体を投与することに よってHIVを有する被験者の感染症を予防すること[Wo 90/13281 ]、特に抗−ICAM−1抗体をHIV感染細胞の伝播を予防すること[WO9 0/13316]、及びアレルゲンの作用を緩和するために特に抗−ICAM− 1抗体を投与すること[Wo 90/10453]。
E P−289949には、上述の治療にとって好ましい抗体であるICAM− 1に対する特異性を有しているネズミモノクローナル抗体(R6−5−D6)の 調製が記載されている。R6−5−D6の試料はアメリカン・タイプ・カルチャ ー・コレクツコンに受託番号、ATCCHB9580として1987年10月3 0日付けで寄託されている。R6−5−D6はEPCの規則28(4)の条項の 下、ATCCに寄託された。
上記の処置方法の基礎をなす、現在入手可能な抗−ICAM−1モノクローナル 抗体はネズミモノクローナル抗体であり、結果として、ヒト患者に反復投与する と有意なHAMA応答を引き起こすおそれがある。このような非常に有用である 潜在力を有する抗体を好適に擬人化し、又は他の適当な組換えDNA操作を施す ことによって、この望ましくないHAMA応答を減じ、又は完全に消失させ、そ れにより抗体の用途を拡大し、拡張することは極めて望ましいであろう。また、 これらの抗体に組換えDNA工学の手法を適用し、抗−ICAM−I RAMを 調製することも一般に望ましい。
本発明者らはここに、ネズミモノクローナル抗体から誘導される抗−ICAM− I RAM及びCDR−移植擬人化抗体分子を調製するものである。
発明の要旨 本発明は組換え抗体分子(RAM)を構築するための方法を提供するものである 。
具体的には、本発明のRAMは、抗−ICAM−1抗体の重鎮及び/又は軽鎖可 変領域から誘導される抗原結合領域を含有している。
本発明は、CDR−移植擬人化抗体分子(HAM)の構築方法を提供するもので ある。より詳細には、本発明のRAMはICAM−1に対する特異性を有してお り、また少なくとも1つ又はそれ以上の可変ドメインの相補性決定領域(CD  R)が非ヒト抗−ICAM−1抗体から誘導されたものである抗原結合部位を有 している。
本発明はさらに、検出可能に標識(ラベル)された本発明のHAM及びRAMを も提供する。
また、本発明は、本発明のRAM又はHAMを発現できる組換えDNA分子をも 提供する。
本発明はさらに、本明細書に記載する組換えDNA分子によって形質転換した場 合に本発明のHAM又はRAMを産生ずることのできる宿主細胞をも提供するも のである。
本発明はさらに、本発明のHAM及びRAMにおける診断及び治療学的用途を提 供するものである。
本発明はまた、哺乳動物対象の特異的な防御系の応答に起因する炎症を処置する ための方法であって、このような処置が必要とされている被験者に炎症を抑制す るに十分な量の抗−炎症性物質を投与することを特徴とする方法を提供するもの である(ここに、当該抗−炎症性物質はICAM−1と結合できるモノクローナ ル抗体のHAM又はRAMである)。
本発明はさらに、ヒト及び他の哺乳動物における非−特異的な炎症を処置するた めの方法を提供するものである。
より詳細に説明すれば、本発明は、哺乳動物対象の特異的な防御系及び非−特異 的な防御系の応答に起因する炎症を処置するための方法であって、このような処 置が必要とされている対象に炎症を抑制するに十分な量の、ICAM−1と結合 することのできる抗−炎症性物質を投与することを特徴とする方法を提供するも のである(ここに、当該抗−炎症性物質はICAM−1と結合できるHAM又は RAMである)。
本発明はさらに、成人呼吸困難症候群、敗血症から続発する多器官損傷症候群、 外傷から続発する多器官損傷症候群、心筋組織又は他の組織の再潅流損傷、急性 糸球体腎炎、反応性関節炎、急性炎症性成分を伴う皮膚病、急性化膿性髄膜炎又 は他の中枢神経系炎症性障害、熱傷、血液透析、白血球除去面輸血、潰瘍性大腸 炎、クローン病、壊死性全腸炎、顆粒球輸注関連症候群、及びサイトカイン誘発 性障害からなる群から選ばれる症状に伴う炎症を処!するための上記方法を提供 するものである。
また、本発明は、LFA−1フアミリーの機能的構成要素を移動のために必要と する造血性腫瘍細胞の転移を抑制するための方法であって、このような処置を必 要としている患者に該転移を抑制するに充分な量の抗炎症物質を与えることを特 徴とし、該抗炎症物質がICAM−1と結合することのできるHAM又はRAM である方法を提供するものである。
本発明はさらに、ICAM−1を発現する腫瘍細胞の成長を抑制するための方法 であって、そのような処置を必要としている患者に該成長を抑制するに充分な量 の毒素を与えることを特徴とし、該毒素が本発明のHAM又はRAMの1つをも たらすものである方法を提供するものである。
本発明はさらに、炎症を有する疑いのある哺乳動物対象の特異的な防御系の応答 に起因する炎症の存在及びその位置を診断するための方法であって、(a) I C,AM−1を発現する細胞を同定できる検出可能に標識されたRAM又はRA Mを含有する組成物を該対象に投与し、(b) 得られた結合リガンドを検出す る、ことを特徴とする方法を提供するものである。
さらに本発明は、炎症を有する疑いのある哺乳動物対象の特異的な防御系の応答 に起因する炎症の存在及びその位置を診断するための方法であって、(a)IC AM−1を発現する細胞を同定できる検出可能に標識されたRAM又はRAMを 含有する組成物と共に該対象の組織試料をインキュベートし、(b) 得られた 結合リガンドを検出すること、を特徴とする方法を提供するものである。
本発明はまた、ICAM−1を発現する腫瘍細胞を有している疑いのある哺乳動 物対象におけるこのような細胞の存在及びその位置を診断するための方法であっ て、 (a)ICAM−1と結合できる検出可能に標識されたHAM又はRAMを含有 する組成物を該対象に投与し、 (b) 得られた結合リガンドを検出すること、を特徴とする方法を提供するも のである。
また、本発明はICAM−1を発現する腫瘍細胞を有している疑いのある哺乳動 物対象におけるこのような細胞の存在及びその位置を診断するための方法であっ て、 (a) ICAM−1と結合できる検出可能に標識されたRAM又はRAMを含 有する組成物と共に該対象の組織試料をインキュベートし、(b) 得られた結 合リガンドを検出すること、を特徴とする方法を提供するものである。
そして、本発明は、 (a)ICAM−1と結合できるRAM又はHAMから構成される抗炎症物質、 及び (b) デキサメサゾン、アザチオプリン、及びサイクロスポリンAの中から選 ばれる少なくとも1つの免疫抑制物質 を含有する医薬組成物をも提供するものである。
本発明はさらに、ICAlvi−1と結合できるRAM及びRAMの抗ウイルス 療法における用途に関する。
より詳細には、本発明は、ウィルス感染症を処置するための方法であって、この ような処!を必要としている個体にて該ウィルスがICAM−1と結合し、ウィ ルス感染症を抑制するに充分な量のICAM−1と結合できるHAM又はRAM を投与することを特徴とする方法に関する。
本発明はさらに、HIVによる白血球の感染を抑制するために方法であって、I CAM−1と結合できるRAM又はRAMであるHIV−1感染抑制物質の有効 量を、HIVに暴露され、又はHIVの影響を受けている徹者に投与することを 特徴とする方法に関する。
本発明はさらにHIVがHIV−1である上記の方法における1態様をも包含し ている。
また、本発明は、ウィルスに感染された白血球を有する患者における、そのよう な白血球の血管外移動を抑制するための方法であって、該白血球におけるICA M−1と結合する能力を減じることのできるRAM又はRAMの有効量を該患者 に投与することを特徴とする方法に関する。
本発明はまた、ウィルスにより感染された白血球がHIVによって感染されてい る上記の方法の1態様をも包含している。
本発明はさらに、該物質がICAM−1と結合できるHAM又はRAMである上 記方法の1態様も包含している。
そして、本発明は、ICAM−1と結合できるHAM又はRAMの治療学的有効 量を喘息患者に投与することを特徴とする、患者の喘息を処置するための方法を も提供するものである。
本発明はまた、ICAM−1と結合できるRAM又はRAMがネズミモノクロー ナル抗体R6−5−6Dである上記の方法の1態様にも関する。
図面の簡単な説明 以下に説明する第1図から第17図の添付図面を参照して、ここに本発明を例示 のためにのみ説明する。
第1図は、R6−5−D6ネズミモノクローナル抗体の軽鎖に対応するアミノ酸 配列と共に、5゛非翻訳領域、シグナル配列、可変領域及び一部の定常領域を示 すものである。
第2図は、R6−5−D6ネズミモノクローナル抗体重鎮の類似しているcDN A及びアミノ酸配列を示すものである。
第3図は、プラスミド発現ベクターPEE6 hCMVのプラスミド図式を示す ものである。
第4図は、軽鎖発現プラスミドpAL5の構築方法を示すプラスミド図式を示す ものである。
箪5図は、重鎮発現プラスミドpAL6の構築方法を示すプラスミド図式を示す ものである。
第6図は、組換え及びネズミR6−5−D6及び対照モノクローナル抗体UPC 10の結合からなる競合検定の結果を表すグラフを示すものである。
第7図は、移植遺伝子gL221及びgL221Aの軽鎖の可変領域のアミノ酸 を1文字コードを使用して表しているものである。下線はネズミ配列から誘導さ れたアミノ酸である。
第8図は、gL221構築物の可変領域遺伝子を組み立てるのに使用するオリゴ ヌクレオチド対を示している。
第9図は、gL221軽鎖を適当な真核生物宿主細胞において発現及び分泌させ ることのできる発現ベクターであるプラスミドpBJ 1の構築方法の図式の概 略を示すものである。408bpのBstBI−3pl I断片をpE1081 の唯一のBstBI及びSpl 1部位にクローンし、擬人化可変領域遺伝子が ヒトカッパ定常領域遺伝子と直接融合されている完全長鎖の遺伝子を生成させて いる。得られた軽鎖タンパク質は正しいV−C結合配列を有している。
第10図は、gL221A構築物をコードする可変領域遺伝子を組み立てるため に使用されるオリゴヌクレオチド対を示すものである。
第11図は、ネズミ抗−ICAM−1抗体の重鎮、擬人化gH341、gH34 1A、gH341B及びgH341D鎖の可変領域のアミノ酸を、EU重鎖可変 領領域列との比較のうえで1文字コードを使用して表しているものである。
gH341、gH341A、gH341B及びgH341Dでは、その遺伝子図 に包含される不ズミ配列に下線を施している。
第12図は、gH341構築物をコードする可変領域遺伝子を組み立てるために 使用されるオリゴヌクレオチド対を示している。
第13図は、単一のアミノ酸!換を導入するためにポリメラーゼ連鎖反応(PC R)を使用してgH341B遺伝子を構築するための方法を概略示すものである 。
第14図は、gH341D遺伝子を構築するために使用したXho I −Aa pa 1遺伝予断片を組み立てるために使用されるオリゴヌクレオチドを示して いる。
第15図及び第16図は、これらの図面中に記されている種々の遺伝子組合わせ 物を使用して新規な抗体を生産した際のCO8細胞発現の結果を示している。
抗体の収量は、以下の方法の項にて説明しているELISAによって計算し、そ れを使用して、JY細胞におけるICAM−1抗原に対するその抗体の結合性の 測定値について作図している。
箪17図は、キメラ及びCDR−移植抗体を用いた競合結合検定の結果を示すも のである。
好ましい態様の簡単な説明 本発明の第1の態様は、抗ICAM−1抗体の重鎖および/または軽鎖可変領域 から誘導される抗原結合領域を含有するRAMを提供する。
典型的な場合抗ICAM−1抗体は奮歯目MAbである。
本発明の第2の態様は、ICAM−1抗原に対する特異性を有し、少なくともそ の可変ドメインの相補性決定領域(CDR)がヒト以外(例:冨歯目)の抗IC AM−1抗体から誘導された抗原結合部位を有するCDR移植擬人化抗体分子( HAM)を提供する。典型的な場合HAMは組換えDNA技術によって調製され る。
本発明では、抗ICAM−1結合領域が典型的には少なくとも1つの抗ICAM −1抗体由来のCDRを含有する。通富、この抗ICAM−1抗原結合領域が、 重鎮および/または軽鎖可変領域のそれぞれの少なくとも2つ、好ましくは3つ すべてのCDRを含有する。これらのCDRは、hbat CDR,構造ループ CDRおよびこれらのいかなる組み合わせからなってもよい。
本発明のRAMはその特徴として、その抗原結合部位が望ましい抗原結合特異性 を有する抗体から誘導された完全な重鎖および/または軽鎖可変領域からなって いる擬人化キメラ抗体分子を包含しない。本発明のHAMはその特徴としてCD Rが移植された抗体(CDR移植抗体)である。
本発明のHAMは好ましくは同時係属国際特許出願PCT/GB9010201 7 (Celltech Lim1ted)に定義されるCDR移植抗体からな る。
軽鎖のCDRが、CDRI(位置24〜34)およびCDR2(位置50〜56 )においてKabat CDRに対応し、(位!91〜96)中が構造ループ残 基もしくはCDR3中がKabat CDR残基(位置89〜97)に対応する ことが好ましい。さらに、軽鎖がマウスの残基を位置1.2および/または3. 46.47.49.60.70.84.85および87のうちの1以上に有して もよく、好ましくは少なくとも位置46および47にヒト以外の残基を有する。
HAM重鎮がヒト以外(例:マウス)の残基を位!23および/または24およ び71および/または73に有することが好ましい。さらに、重鎖が位置48お よび/または49.69.76および/または78.80.88および/または 91および6のうちの1またはいくつかまたはすべての位置にヒト以外の残基を 有してもよい。また、例えば使用するヒト可変領域フレームワークがKOLであ る場合には、重鎖のCDRが、CDR2(位置50−6.5)においてKaba t CDR1CDR3(位置95〜100)において構造ルーフ残基、およびc DRl(位置24〜35)においてKabatCDRと構造ループ残基の両方の 混成体に対応することも好ましい。あるいは、例えば使用するヒト可変領域フレ ームワークがEUである場合には、重鎮のCDRが、CDR1については位置2 6がら35まで、CDR2については位置50から56まで、CDR3について は位置94がら100までがヒト以外(例:マウス)の残基からなってもよい。
さらにEUは残基103から113までの間にとりわけ特異賀のJ領域を有して おり、ネズミのアミノ酸または共通(コンセンサス)ヒトJ領域もしくは両者の 適当な組み合わせを残基103から108まで(両端を含む)に含ませることも 有効であり得る。
上の記述および本明細書の他の記述では、Kabatの番号付与法(Kabat ら、 ”5equences of Proteins of Ima+uno logical Interest”、米国保険社会福祉省、 NIB(198 V) 、Wuら、 J、 Exp、 Med、 132:211−250(1970) )に従って残基名に番号を付与する。したがってこれらの残基名が常にアミノ酸 残基の一次的な番号付けに直接対応するわけではない。実際の一次的アミノ酸配 列は、フレームワークであるかCDRであるかにかかわらず基本的な可変領域構 造の構造成分の短縮もしくは該構造成分への挿入に対応して、厳密なKabat 番号化の場合よりも少ないかあるいは追加のアミノ酸を含有し得る。例えば、Q ueenら(Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 USA 86: 10029−10033(1989)およびW090107861)によって記 述された抗Tac抗体の重鎖可変領域は、Kabatの番号付与法でCDR2の 残基52の後ろに1つのアミノ酸挿入物(残基52a)を含有し、フレームワー ク残基82の後ろに3つのアミノ酸挿入物(残基82a、82bおよび82c) を含有する。与えられた抗体に関する残基の正しいKabat番号付与は、その 抗体の配列の相同領域をKabat番号を付与された“標準的な”配列と共に並 べることによって決定できる。
本発明のRAMおよびHAMは、全長重鎮および軽鎖を有する完全な抗体分子、 その断片(Fabまたは(F a b’)2断片など)、軽鎖または重鎮単量体 または二量体、もしくは単一鎖抗体(例・重鎖および軽鎖可変領域がペプチドリ ンカ−によって連結されている単一鎖FV)、もしくは原型の供与抗体と同じ特 異性を有するあらゆる他の組換えまたはCDR移植分子からなり得る。さらに、 CDR移植重鎖および軽鎖可変領域を他の抗体ドメインと適当に組み合わせるこ ともできる。
RAMまたはHAMの残りの免疫グロブリン誘導部分を、適当なヒト免疫グロブ リンから誘導することができる。抗原結合領域の起源となる供与抗体のクラス/ タイプを考慮して、適当な可変領域フレームワーク配列を使用することができる 。使用するヒトフレームワークのタイプが供与抗体と同じ/類似のクラス/タイ プのものであることが好ましい。供与抗体配列との相同性をとりわけCDRに近 接あるいは隣接する位置で最大化/最適化するようにフレームワークを選択する ことが有利である。CDR移植RAMを構築するために使用し得るヒトフレーム ワークの例はKOL、NEWM、REI EU、LAYおよびPOM(Kaba tら。
”5equences of Proteins of Immunologi cal Interest”、米国保険社会福祉省、NIH(1987) :  fuら、 J、 Exp、Med、 132:211−250(1970))な どであり、例えば重鎮についてはKOLおよびNEWM、軽鎖についてはREI 、重鎮および軽鎖の両方についてEU、LAYおよびPOMである。
また、その抗体の意図する機能、具体的には要求され得るエフェクター機能を考 慮して、RAMのヒト定常領域ドメインを選択することができる。例えば、この 定常領域ドメインはヒトのIgA、IgE、IgGまたは1gMドメインであり 得る。具体的には、そのHAMが治療的目的を有し抗体エフェクター機能を必要 とする場合には、特にIgG1およびIgG3イソタイプのIgGヒト定常領域 ドメインを使用することができる。あるいは、そのHAMが治療的目的を有し抗 体エフェクター機能を必要としない場合、例えば単にICAM−1/LFA−1 相互作用を遮断するためのものである場合には、1gG2およびI gG4イソ タイブを使用することができる。擬人化抗ICAM−1抗体の場合、IgG1イ ソタイプの選択によって最も高活性の結合がもたらされることが示された(本願 と同日出願の本出願人の同時係属国際特許出願(擬人化キメラ抗ICAM−1抗 体に関する出願)を参照のこと)。
HAMの残りの部分がヒト免疫グロブリン由来のタンパク質配列のみからなる必 要はない。例えば、ヒト免疫グロブリン鎖の一部をコード化するDNA配列がポ リペプチドエフェクターまたはリポータ−分子のアミノ酸配列をコード化するD NA配列に融合している遺伝子を構築することができる。
別法として、本発明のRAMまたはRAMはRAMまたはHAMの“化学的誘導 体”であってもよい。本明細書では、ある分子が通常はその分子の一部でない追 加の化学的部分を含有する場合に、その分子を別の分子の“化学的誘導体“であ るという。そのような部分はその分子の溶解度、吸収性、生物学的半減期などを 改善し得る。あるいは、これらの部分がその分子の毒性を減少させたり、その分 子の望ましくないなんらかの副作用を除去または緩和することなどもあろう。こ のような効果を媒介することができる部分は、Remington’ s Ph ara+aceutical 5ciences(1980)に開示されている 。“毒素誘導体化(毒素で誘導体化された)”分子は“化学的誘導体”の特殊な 一部を構成する。“毒素誘導体化“分子とは毒素部分を含有する分子(ICAM −1または抗体など)をいう。細胞に対するこのような分子の結合は細胞のごく 近傍中にその毒素部分を運搬し、それによって細胞の死滅を促進する。適当な毒 素部分はいずれも使用できるが、例えばリシン毒素、ジフテリア毒素、放射性同 位体性毒素、膜チャンネル形成性毒素などを使用することが好ましい。このよう な部分を分子に結合させる方法は当該技術分野でよ(知られている。あるいは重 金属原子をキレートするために、RAMまたはRAMを大環状分子に結合させる こともできる。
あるいは、組換えDNA技術の手法を用いることにより、完全な抗体分子のFC 断片またはCH3ドメインが酵素または毒素分子などの機能的非免疫グロブリン タンパク質で1換されているか、あるいは該機能的非免疫グロブリンタンパク質 にペプチド結合で結合しているRAMまたはHAMの“化学的誘導体”を作成す ることもできる。
また本発明は本発明のHAMを製造するための組換えDNA法2も提供する。
本発明の第3の態様として、抗IC,AM−1擬人化抗体分子を生産する方法で あって、 (a)その可変領域ドメインのCDRの少なくとも1以上がヒト以外(1&歯目 )の抗ICAM−1抗体から誘導されており、かつ、その抗体鎖の残りの免疫グ ロブリン誘導部分がヒト免疫グロブリンから誘導されている抗体重鎮または軽鎖 をコード化するDNA配列を有するオペロンを発現ベクター中に作成し、(b) その可変領域ドメインのCDHの少なくとも1以上がヒト以外(1!歯目)の抗 ICAM−1抗体から誘導されており、かつ、その抗体鎖の残りの免疫グロブリ ン誘導部分がヒト免疫グロブリンから誘導されている相補的抗体軽鎖または重鎖 をコード化するDNA配列を有するオペロンを発現ベクター中に作成し、(C) 宿主細胞をそのまたはそれぞれのベクターでトランスフェクションし、(d)ト ランスフェクションされた細胞系を培養することによりRAMを生産する、 ことからなる方法を提供する。
本発明の第2の態様の好ましい態様に関して上述したように、CDRに加えて、 特定の可変領域フレームワーク残基がヒト以外(例:マウス)の残基に対応して もよい。しかし本発明のこの態様が、前記の態様と同様に、キメラ抗体(即ち、 本質的に全重鎖および/または軽鎖可変ドメインがヒト以外(薔歯目)の抗IC AM−1抗体から誘導される抗体)の生産法を包含しないことは理解されるであ ろう。
細胞系を2つのベクター、即ち、軽鎖由来のポリペプチドをコード化するオペロ ンを含有する第1のベクターおよび重鎮由来のポリペプチドをフード化するオペ ロンを含有する第2のベクターでトランスフェクションすることができる。各ポ リペプチド鎖が同等に発現されることを可能なかぎり保証するべく、コード化配 列と選択可能なマーカーが関与する範囲を除いてこれらのベクターが同一である ことが好ましい。
別法として、軽鎖および重鎮由来のポリペプチドの両方をコード化するDNA配 列を含有する単一のベクターを用いることもできる。
軽鎖及び重鎮のためのコード化配列中のDNAはcDNA又はゲノムDNA又は その両者からなり得る。しかし、重鎮又は軽鎖をコード化するDNA配列が少な くとも部分的にはゲノムDNAからなることが好ましい。最も好ましくは、重鎮 または軽鎖をコード化する配列がcDNAとゲノムDNAの融合物からなる。
したがって本発明は、本発明の方法で使用するクローニングおよび発現ベクター ならびにトランスフェクションされた細胞系をも包含する。
これらのベクターを構築するために使用できる一般的方法、トランスフェクショ ン法および培養法はそれ自体はよく知られており、本発明の一部を形成するもの ではない。そのような方法は例えばManiatisら、 Mo1ecular  Cloning、 Co1d SpringHarbor、 New Yor k(1982)やPrimroseおよびOld、 Pr1nciples o f Gene Manip浮撃≠狽堰B n、 Blackwell、 0xford(1980)などに示されている。
本発明の抗ICAM−1抗体群はすべての抗ICAM−1特異性を包含する。し かし典型的には、本抗体は、抗体が結合した時にICAM−1/LFA−1およ び/またはIC,AM−1/Mac−1相互作用を遮断、阻害、もしくは他の様 式で修飾するICAM−1の抗原性エピトープに関する特異性を有する。本抗体 がR6−5−D6などの抗体と同じかあるいは類似するICAM−1抗原性エピ トープに関する特異性を持つことが好ましい。最も具体的には、本抗体をR6− 5−D6抗体から誘導する。
B 治療および診断 本発明は、本発明のRAMまたはHAMを含有する治療用および診断用組成物な らびに治療および診断におけるそのような組成物の使用をも包含する。本発明の 抗ICAM−1の製品の治療的用途は、E P−0289949、E P−03 14863および対応する出願に記載された治療的用途のいずれかまたはすべて を含めて、抗ICAM−1抗体のあらゆる治療的用途を包含する。
1 抗炎症剤 CD18またはCD−11/18錯体群の構成要素に対するモノクローナル抗体 は、内皮への結合(Haskard、 D、 、ら、 J、 IIIlmuno l、 137:2901−2906(1986))、同型■ 着(Rothlein、 R,ら、 J、 Exp、 Med、 163:11 32−1149(1986))、リンパ球の抗原およびミトゲン誘発性増殖(D avignon、 D、ら、 Proc、 Natl、 Acad、 Sci、  、 USA 78 : 4535−S539(1981) )、抗体形成(Fischer、 A、ら、 J、 Im+auno1.136 :3198−3203(1986))、およびすべての白血球のエフェクター機 能(マクロファーン(Starassman、 G、ら、 J丁a+muno1 .136:4328−4333(1986))、抗体依存性細胞性細胞障害反応 に関与するすべての細胞(Kohl。
S、ら、 J、 Immunol、 133:2972−2978(1984) )および細胞障害性T細胞(Krensky、41M、ら。
J、 IIIlmunol、 132:2180−2182(1984))の溶 解活性など)を含む、白血球の多くの接着依存性機能を阻害する。上記の機能の すべてにおいて、抗体は、適当な細胞基質に接着するという白血球の能力を阻害 し、これが続いてその最終的な結果を阻害する。これらの機能を阻害するために はポリクローナル抗体とモノクローナル抗体のどちらを使用することもできるが 、本発明は抗ICAM−1モノクローナル抗体から誘導したRAMまたはRAM を使用することによる改善を提供する。
上述のように、LFA−1分子ファミリーの構成要素に対するICAM−1分子 の結合は細胞接着において中心的な重要性を有する。この接着過程を介して、リ ンパ球は外来性抗原の存在に関して動物を連続的に監視することができる。これ らの過程は通常は望ましいものであるが、器官移植拒絶、組織移植拒絶および多 くの自己免疫疾患の原因でもある。したがって、細胞接着を緩和または阻害する ことができるなんらかの手段が器官移植体(例:腎臓)または組織移植体の受容 者あるいは自己免疫患者において高度に望ましいであろう。
ICAM−1を結合することができるHAMまたはRAMは哺乳動物対象(=お ける抗炎症剤として高度に適している。このような薬剤は、接着を選択的に阻害 することができ、従来の薬剤の場合に認められる腎障害性などの他の副作用を示 さず、ネズミMAbの使用に伴うT(AMAの量を制限する点で、一般的な抗炎 症剤および非擬人化抗体とは異なるということに意義がある。したがって、IC AM−1に結合することができるHAMまたはRAMを、哺乳動物対象中でその ような副作用の恐れを伴わずに自己免疫応答を変化させるため、あるいは器官( 例・腎臓)または組織拒絶を防止するために使用することができる。
ICAM−1を認識することができるRAMまたはRAMの使用によって、Hl 、A不適合を有する個体間でさえ器官移植を行うことが可能になり得ることは重 要である。
本発明の第4の態様として、特異外炎を抑制する方法であって、そのような治療 を必要とする受容対象に炎症を抑制するに足る量の本発明のHAMまたはRAM を与えることからなる方法を提供する。薬剤の投与量、投与経路などが炎症を緩 和または防止するに十分である場合、その量を、炎症を”抑制“するに足るとい う。
RA MまたはRAMを単独で投与してもよいし、あるいは1以上の追加の免疫 抑制剤と組み合わせて(特に器官または組織移植体の受容者に対して)投与する こともできる。このような組成物の投与は“予防的”にも“治療的“にも行うこ とができる。予防的に投与する場合、あらゆる炎症性応答または症状に先駆けて (例えば器官または組織移植の前に、あるいはその移植時に、あるいはその移植 l![後に、ただし器官拒絶のなんらかの症状が現れる前に)、本免疫抑制組成 物を投与する。
本組成物の予防的投与はそれ以降のあらゆる炎症性応答(例えば移植された器官 または組織の拒絶など)を防止または減弱化するのに役立つ。治療的に投与する 場合、実際の炎症の症状(例えば器官または組織拒絶など)が発生した時(また はその直後)に本免疫抑制組成物を投与する。本組成物の治療的投与はあらゆる 間際の炎症(例えば移植された器官または組織の拒絶など)を減弱化するのに役 立つ。
このように、本発明の抗炎症剤を、炎症の発生に先立って(予期される炎症を抑 制するべく)、あるいは炎症の開始後に投与することができる。
ICAM−1分子は主として炎症の部位(遅延型過敏反応に関与する部位など) で発現するので、ICAM−1分子に結合することができる抗体(特に抗ICA M−1モノクローナル抗体から誘導したHAMおよびRAM)はそのような反応 の緩和または除去に関して治療的潜在能力を有する。この潜在的な治療的使用を 2つの方法のいずれかで探査することができる。第1に、ICAM−1に結合す ることができるHAMまたはRAMを含有する組成物を遅延型過敏反応を体験し ている患者に投与することができる。例えばそのような組成物をウシ/(poi son ivy。
poison oak)などの抗原と接触した個体に与え得るであろう。
第6の態様として、それ以降の炎症性反応を防止するために、本発明のHAMま たはRAMを抗原と共に患者に投与する。このようにICAM−1結合性RAM またはRAMと共に抗原を追加投与することによって、個体をそれ以降の抗原提 供に対して一時的に寛容化することができる。
LFA−1を欠<LAD患者は炎症性応答を開始しないので、LFA−1の天然 のリガンドであるICAM−1の拮抗作用も炎症性応答を阻害するであろうと考 えられる。ICAM−1に対する抗体の炎症を阻害するという能力が、紅斑性狼 癒、自己免疫甲状腺炎、経験的アレルギー外扇を髄炎(experi+5ent al allergic encephalomyelitis; E A E  )、多発性硬化症、糖尿病レノ−(Reynaud’ s)症候群のいくつか の形態、リウマトイド関節炎などの自己免疫疾患および慢性の炎症性疾患の治療 におけるそれらの治療的使用の根拠を提供する。このような抗体を乾癖治療にお ける治療法としても使用することができる。一般に、現在ステロイド療法で治療 することができる疾患の治療に、ICAM−1を結合することができるHAMま たはRAMを使用することができる。
B、非特異性炎症 本発明は、顆粒球−内皮細胞接着を媒介する原因である顆粒球上のCD18分子 ファミリーの構成要素に内皮細胞上のICAM−1が結合し、ICAM−1の拮 抗剤がこのような接着を阻害することができるという発見から導かれる。このよ うな阻害は一般的な非特異性組織炎症を治療する手段を提供する。
白血球が非特異性炎症の部位に移動し、および/または、白血球が炎症に寄与す る種々のエフェクター機能を成し遂げるためには細胞接着が必要であるので、細 胞接着を阻害する物質はこの炎症を緩和もしくは防止するであろう。゛非特異性 防御系反応”は、免疫記憶が不能な白血球によって媒介される応答である。この ような細胞には顆粒球やマクロファー、か含まれる。本明細書では、炎症が非特 異性防御系の反応によって引き起こされるか、または媒介されるか、あるいは非 特異性防御系の反応に関連する場合に、その炎症が非特異性防御系の応答に起因 するという。少なくとも部分的に非特異性防御系の反応に起因する炎症の例には 、敗血症または外傷から派生する多器官損傷症候群あるいは成人呼吸障害症候群 (、八RDS)、心筋または他の組織の再潅流損傷、急性糸球体腎炎、反応性関 節炎、急性炎症性成分を伴う皮膚病、急性化膿性髄膜炎または他の中枢神経系炎 症性障害(例 発作)、熱傷、血液透析、白血球除去面輸血、潰瘍性大腸炎、ク ローン病、壊死性全腸炎、顆粒球輸注関連症候群、およびサイトカイン誘発性障 害などの状態に伴う炎症が含まれる。
本発明の第5の態様として、非特異性炎症の治療法であって、そのような治療を 必要とする対象に本発明のHAMまたはRAMの有効量を与えることからなる方 法が提供される。
2 診断的応用および予後的応用 ICAM−1は主として炎症の部位に発現するので、患者における感染および炎 症の部位を画像化または可視化する手段として、ICAM−1を結合することが できるRAMまたはRAMを使用することができる。
本発明の第8の態様として、放射性同位体、アフィニティーラベル(ビオチン、 アビシンなど)、蛍光性ラベル、常磁性原子などを利用してRAMまたはRAM を検出できるようにラベルし、これを患者に与えることによって感染または炎症 の部位を特定する。このようなラベル化を行う方法は当該技術分野でよく知られ ている。診断的画像化における抗体の臨床的応用については、Grossman 、 H,B、 、 Urol、 C11n、 North Amer、 13: 465−474(1986)、linger、 E、 C,ら、 Invest 、 qadiol、 20:693−7 00(1985)、およびKhaw、 B、 A、ら、5cience 209 :295−297(1980)に要約されている。
検出可能にラベルされたこのような抗体の集中点の検出は炎症または腫瘍発生の 部位を示す。一つの態様として、組織(血液細胞を含む)の試料を摘出し、その ような試料を検出可能にラベルした抗体の存在下でインキュベートすることによ り、炎症に関するこの試験を行う。好ましい態様として、磁気画像化、蛍光間接 撮影法などを利用して非侵入的な方法でこの技術を行う。器官移植体受容者を潜 在的な組織拒絶の初期兆候について監視する際にこのような診断的試験を使用す ることができる。またリウマトイド関節炎または池の慢性炎症性疾患に対する個 体の先人的性向を決定するための努力としてこのような検定を行うこともできる 。
3、治療的または診断的目的をもって投与される抗原性物質の導入の補助例えば ウシインシュリン、インターフェロン、組織型プラスミノーゲン活性化因子ある いはネズミのモノクローナル抗体などの治療用薬剤または診断用薬剤に対する免 疫応答はこのような薬剤の治療的または診断的価値を著しく損ない、実際に、血 清病などの疾患を引き起こし得る。本発明のHAMおよびRAMを使用すること によってこのような状況を改善することができる。この態様では、これらの抗体 を治療用または診断用薬剤と組み合わせて投与するであろう。
本発明の第9の態様として、受容者による上記薬剤の認識を防止し、したがって その受容者によるその薬剤に対する免疫応答の開始を防止するために、ICAM −1に対する特異性を有するHAMまたはRAMの有効量を対象に追加投与する 。このような免疫応答の欠失ゆえに、患者は治療用または診断用薬剤の追加投与 を受け入れることができるようになる。
4、HAMおよびRAMの抗ウイルス的用法本発明のもう1つの側面は、ICA M−1がいくつかのウィルスの細胞受容体であり、したがって、ウィルスがヒト 細胞に接着し感染するためにはICAM−1が必要であるという発見(Grev e、 J、 M、ら、Ce1156:839−847(1989) ; 5ta unton、 D。
E、ら、Ce1156:849−853(1989) ;両文献は完全に本明細 書の一部ヲ構成スル)。具体的には、ライノウィルス、特に主要血清型のライノ ウィルスが、細胞表面に存在するICAM−1分子に結合するというそれらの能 力を介してそれらの感染を媒介し得ることがわかった。
本発明の第10の嬰↑引;z、I CAM−1を結合することができるHAMお よびR、A M lウィルス感染を治療1゛るために使用することに関する。こ のような抗体はつ1′ルスの付薔に関して内皮細胞のICA〜ト1を遮断するこ とができるので、受容個体に対するそれらの投与は、ウィルスのg名に利用でき るレセプターの減少をもたらし、それゆえに個体の細胞に付着してれに感染する ウィルスの率を減少させる。
ICAM−1はウィルス(具体的にはピコルナビリダニ層内の主要血清型のライ ノウィルス、グループAコクサソキーウイルス(Colonno、 R,J、ら 、 J、 virol、 57:7−12(1986))およびメンボウイル7 . (Rossmann、 M、 G、ら、 Virol、 164 :373 −382(1988j))と 相互作用しこれに結合する能力を有する。この相互作用は、ICAM−1分子の ドメイン1中に存在するICAM−1アミノ酸残基によって媒介される。しかし 、このような相互作用はICAM−1のドメイン2および3中に存在するアミノ 酸の寄与による援助を受ける。したがってこの態様の好ましいRAMおよびHA Mには、ICAM−1のドメイン1.2、および3に結合することができる抗体 が含まれる。より好ましいものは、ICAM−1のドメイン1および2に結合す ることができるHAMおよびRAMである。最も好ましいものはICAM−1の ドメイン1を結合することができるHAMおよびRAMである。
本発明の抗ウィルス剤の投与は“予防的”にも“治療的”にも行うことができる 。
予防的に投与する場合、あらゆるウィルス感染の症状に先駆けて(例えば感染前 に、あるいは感染時に、あるいは感染直後に、ただしそのような感染のなんらか の症状が現れる前に)本抗ウィルス剤を投与する。水剤の予防的投与はそれ以降 のあらゆるウィルス感染を防止または減弱化するのに役立ち、あるいはそのよう な感染が他者に対して伝染性になる可能性を減少させるのに役立つ。
治療的に投与する場合、実際のウィルス感染の症状(例えば鼻の充血、熱など) が発生した時(またはその直後)に本抗ウィルス剤を投与する。水剤の治療的投 与はあらゆる実際のウィルス感染を減弱化するのに役立つ。
このように、ウィルス感染の発症に先立って(予期される感染を抑制するべく) 、あるいはそのような感染の開始後に本発明の抗ウィルス剤を投与゛4る、:と ができ本発明の第11の態様は、HIVに叙染い−,e体にHI V感染抑制剤 の有効iを投与することからなるHIVの感染を抑制する方法を提供する。本発 明は具体的にはHIV−1感染の抑制法に関するが、本発明の薬剤によって抑制 され得る方法で細胞に感染し得るいかなるHIII変種(例えばHIV−2など )にも末法を適用し得ることは理解されるべきである。このような変種は本発明 の目的にとってはHIv−1と等価である 本発明の一側面は、HIV感染によって刺激されたLFA−1および場合によっ てICAM−1の発現が、感染細胞と未感染細胞との接触時間を増大させること ができ感染細胞から未感染細胞へのウィルスの転移を容易にする細胞−細胞接着 反応を促進するという認識から導かれる。したがって、ICAM−1を結合する ことができるものから誘導されたHAMおよびRAMはHIVによる感染、具体 的にはHIV−1による感染を抑制することができる。
ICAM−1に結合する分子がHIV感染を抑制する際に利用する一手段は、H IV感染細胞カ発現;lたICAM−1の健康なT細胞のCDII/CD18レ セプターに結合するという能力を損なうことによるものである。CD11a/C D18レセプターまたはICAM−1リガンド分子に結合するという細胞の能力 を損なうために、ICAM−1に結合することができるRAMおよびRAMを使 用することができる。
本発明の薬剤はHIV感染の抑制を達成するに足る量で受容対象に与えられるで あろう。薬剤の投与量、投与経路などがHIV感染を減弱化または防止するに十 分である場合、その量を、HIV感染を“抑制”するに足るという。本薬剤はH IV感染にさらされる患者またはHIV感染が起こった患者に投与されるべきで ある。
本発明のHAMおよびRAMは、HIV感染の治療に際して“予防的”目的にも “治療的“目的にも使用し得る。予防的に投与する場合、ウィルス感染のあらゆ る症状に先駆けて(例えばそのような感染の時点に先立って、またはその感染時 に、あるいはその感染直後に、ただしそのような感染のなんらかの症状が現れる 前に)本抗体を投与する。本抗体の予防的投与はそれ以降のあらゆるHIV感染 を防止または減弱化するのに役立つ。治療的に投与する場合、ウィルスに感染し た細胞の検出時(またはその[!後)に本抗体を投与する。本抗体の治療的投与 はあらゆるさらなるHIV感染を減弱化するのに役立つ。
このように、ウィルス感染の発症に先立って(予期されるHIV感染を抑制する べく)、あるいはそのようなウィルス感染細胞を実際に検出した後に(さらなる 感染を抑制するべく)本発明の薬剤を投与することができる。
具体的には、本発明は、改善されたAIDS治療法および強化されたHIV感染 (具体的にはHIV−1感染)抑制手段であって、(INCAM−1、可溶性I CAM−1誘導体、CD11(CDIla、CDl1bまたはCDlICのいず れか)、可溶性CD11誘導体、CD18、可溶性CD18誘導体、またはCD II/CD18へテロニ量体、またはCDII/CD18へテロニ量体の可溶性 誘導体、および/または、(II) I CAM−1に結合することができるH AMまたはRAM、を、(III)細胞または粒子に結合したCD4またはCD 4の可溶性誘導体、および/または、 (IV) CD 4に結合することができる分子(好ましくは抗体または抗体断 片)、と共に同時投与することからなる方法または手段を提供する。
本発明の第12の態様として、HIVに感染した個体に抗移動剤の有効量を投与 することからなるHIV感染細胞の移動を抑制する方法をも提供する。
本発明の抗移動剤には、HIVに感染したT細胞のICAM−1に結合するとい う能力を損なうことができるあらゆるRAMまたはRAMが含まれる。IC,A M−1に結合するHAMおよびRAMは、HIV感染T細胞が発現させるICA M−1の、CDII/CD18レセプターを発現させている細胞に結合するとい う能力を損なうことによって移動を抑制するであろう。CD11a/CD18レ セプターに結合するという細胞の能力を損なうために、ICAM−1に結合する ことができるRAMまたはRAMを使用することができる。
本発明の薬剤はHIV(または他のウィルス)に感染したT細胞の移動を抑制す るに足る量で受容対象に与えられるであろう。薬剤の投与量、投与経路などがそ のような移動を減弱化もしくは防止するに十分である場合、その量を、T細胞の 移動を“抑制する”に足るという。
このような化合物は“予防的”にも“治療的“にも投与することができる。予防 的に投与する場合、ウィルス感染のあらゆる症状に先駆けて(例えばそのような 感染に先立って、またはそのような感染時に、あるいはそのような感染の直後に 、ただしそのような感染のなんらかの症状が現れる前に)RAMまたはRAMを 投与する。HAMまたはRAMの予防的投与は、それ以降のウィルス感染T細胞 の移動を防止または減弱化するのに役立つ。治療的に投与する場合、ウィルスに 感染したT細胞の検出時(またはその直後)にHAMまたはRAMを投与する。
この抗体の治療的投与はそのようなT細胞のさらなる移動を減弱化するのに役立 つ。
このように、ウィルス感染の発生に先立って(感染したT細胞の予期される移動 を抑制するべ()、あるいはこのようなウィルス感染細胞を実際に検出した後に 本発明のRAMおよびRAMを投与することができる。
6、喘息の治療 本発明の第13の態様として、ICAM−1に結合することができるRAMおよ びRAMを喘息の治療に用いる。
本発明の抗喘息剤の治療的効果は、このような薬剤を適当な手段(即ち、静脈内 投与、筋肉的投与、皮下投与、経腸投与、または非経口投与)のいずれかで患者 に与えることによって得ることができる。本発明の薬剤を鼻孔スプレー剤、綿棒 などによって鼻孔内に投与することが好ましい。このような薬剤を経口吸入か、 あるいは経口スプレー剤または経口エアゾル剤を介して投与することが特に好ま しい。薬剤を注射によって投与する場合、投与を連続的注入で行ってもよいし、 あるいは単一または複数のポーラス投与で行ってもよい。
本発明の抗喘息剤は、喘息症状の型温度、程度または持続時間を減少または減弱 化させるに足る量で受容対象に与えられるであろう。
本発明のHAMおよびRAMを単独で投与するか、あるいは喘息症状の治療に必 要な下記のような他の抗喘息剤の量を減らすために、1以上の追加の抗喘息剤( 例えばメチルキサンチン類(テオフィリンなど)、β−アドレナリン作用性作用 薬(カテコールアミン類、レゾルチノール類、ケリゲニン類、およびエフェドリ ンなど)、グルココルチコイド類(ヒドロコルチゾンなど)、クロモン類(クロ モリンナトリウムなど)および抗コリン作用剤(アトロビンなど))と組み合わ せて投与することができる。
本発明のHAMまたはRAMは“予防的”にも“治療的”にも投与できる。予防 的に投与する場合、あらゆる喘息症状に先駆けてRAMまたはRAMを投与する 。
RAMまたはRAMの予防的投与は、それ以降のあらゆる喘息応答を防止または 減弱化するのに役立つ。治療的に投与する場合、喘息の症状の発生時(またはそ の直後)l:、HAMまたはRAMを投与する。この抗体の治療的投与はあらゆ る実際の喘息症状の発現を減少させるのに役立つ。このように、予期される喘息 症状の発現に先立って(その症状の発現の予期される型温度、持続時間または程 度を減少させるべく)、あるいはその症状の発現の開始後に本発明の抗体を投与 することができる。
C1本発明の組成物の投与 ICAM−1を結合することができるHAMまたはRAMの治療的効果は、天然 の混入物を実質的に含有しないHAMまたはRAMの有効量を患者に与える事に よって得ることができる。
本明細書に開示する本発明のHAMおよびRAMは、それらを含有する調製物が 通常これらの産物と共に自然に認められる物質を実質的に含有しない場合に、こ れらが“天然の混入物を実質的に含有しない”という。
本発明は、動物または組織培養または組換えDNA法によって生産され得るHA MおよびRAMに及ぶ。
RAMまたはRAMを患者に与える場合、投与される薬剤の投与量は患者の年令 、体重、身長、性別、一般的医学的状態、過去の医学的経緯などの因子に依存し て変化するであろう。一般的には、約1pg/kgから10 mg/kg(患者 の体重)の範囲の抗体の投与量を受容者に与えることが望ましいが、これより低 い投与量やこれより高い投与量を投与することもできる。
ICAM−1に結合することができるHAMまたはRAMを、静脈内、筋肉内、 皮下、経腸、局部的吸入、鼻孔内、または非経口的に患者に投与することができ る。抗体を投与する場合、その投与を連続的投与で行ってもよいし、単一または 複数のポーラス投与で行ってもよい。
組成物の投与が受容患者によって許容され得る場合、その組成物が“薬学的に許 容される”という。このような薬剤の投与量が生理学的に有意である場合、この ような薬剤が“治療的に有効な量”で投与されたという。薬剤の存在が受容患者 の生理学に検出し得る変化をもたらす場合、その薬剤が生理学的に有意であると いう。
医薬的に有用な組成物を調製するために既知の方法に従って本発明のHAMおよ びRAMを製剤化することができ、それによって、これらの抗体を医薬的に許容 される担体賦形剤との混合物中に混合する。適切な賦形剤およびそれらの製剤は 、他のヒトタンパク質(例:ヒトの血清アルブミン)を含めて、例えばRemi ngt。
n’ s Pharmaceutical 5ciences(51116版、  0so1. A、編、 Mack、 Easton PAi1980))に記 述 されている。効果的な投与に適した医薬的に許容される組成物を形成するために 、そのような組成物はRAMまたはRAMの有効量を適当な量の担体賦形剤と共 に含有するであろう。
作用の持続時間を制御するために追加の医薬的方法を使用することができる。
HAMまたはRAMを錯化または吸着するためにポリマーを使用することによっ て、制御された放出調製物を達成し得る。適当な巨大分子(例えばポリエステル 、ポリアミノ酸、ポリビニル、ピロリドン、エチレンビニルアセテート、メチル セルロース、カルボキノメチルセルロース、または硫酸プロタミンなど)および 巨大分子の濃度ならびに放出を制御するための組込み法を選択することによって 、制御された送達を行うことができる。制御された放出調製物による作用の持続 時間を制御するために考え得るもう1つの方法は、ポリマー性材料(例えばポリ エステル、ポリアミノ酸、ヒドロゲル、ポリ(乳酸)またはエチレン・ヒニルア セテート・共重合体など)の粒子中にHAMまたはRA Mを組込むことである 。別法として、ポリマー性粒子中にHAMまたはRAMを組込む代わりに、これ らの物質を、例えばコアセルベーノヨン技術や界面重合によって調製したマイク ロカプセル(例 それぞれヒドロキノメチルセルロースまたはゼラチン・マイク ロカプセルおよびポリ(メチルメタクリレート)マイクロカプセル)中に封入す るか、あるいはコロイド薬物送達系(例えばリポソーム、アルブミン微小球、マ イクロエマルジョン、ナノ粒子、およびナノカプセル)またはマクロエマルジョ ン中に封入することができる。このような技術はRemington’s Ph armaceutical 5ciences(1980)に開示されている。
ハイブリドーマ細胞系R6−5−D6はBoehringer Ingelha im PharmaceuticalsInc、から提供された(ロット番号R 6−5−D6−E9−B2 0−29−86)、これをグルタミンと5%胎児ウ ソ血清を補足した抗生物質を含まないダルベツコ変法イーグル培地(DMEM) 中で成長させ、これを分割することにより評価のための過剰成長上清とRNAを 抽出するための細胞の両方を得た。過剰成長上清が不ズミのIgG2a/カッパ 抗体を含有することがわかった。細胞培養上清を試験し、これが抗体R6−5− D6を含有することを確認した。
2、分子生物学手法 基本的な分子生物学手法はManiatisら(1982XManiatisら 、Mo1ecular Cloning。
Co1d Spring Harbor、 New York(1982))に 従い、場合によりわずかな変法を用いた。
DNA配列決定をSangerら(1977XSangerら、 Proc、  Natl、^cad、 Sci、 IJs^74:5463|5 467(1977))および^mersham International  Pie sequencing handbookの記述に]っ て行った。CO8細胞発現および代謝的ラベル化の研究はfhittleら(1 987) (lhittieら、 Prot、 Eng、 1.6:499−5 05(1987))の記述に従った。チャイニーズハムスター卵巣(CHO)ト ランスフェクションおよび細胞培養をGorman(1988XGorman、 C,、DNA Cloning 2+143−190 ed、 (1988)) およびBebbingtonおよびHentschel(1988Xaeb bingtonら、DNA Cloning 3:163−188 ed、 ( 1988))の記述に従って行った。
全キメラ抗体を生産する安定な細胞系を開発するための第1段階として、軽鎖発 現ベクターによるトランスフェクションの後、CHO細胞系から得た上清を分泌 された軽鎖について検定した。この方法は以下の通りである。
96穴微量滴定プレートをF(ab’)zヤギ抗ヒトカッパ軽鎖でコートした。
このプレートを水で洗浄し、試料を添加し、室温で1時間インキュベートした。
そのプレートを洗浄した後、F(ab’)2ヤギ抗ヒトF(ab’:h西洋ワサ ビペルオキシダーゼ(HRPO)複合体を添加し、さらに1時間インキュベート した。次に、反応を明らかにするために酵素基賀を添加した。
3.2 会合(組二て)検定 完全なIgGの存在量を決定するために、トランスフェクションされたCO8細 胞およびトランスフェクションされたCHO細胞から得た上清について会合検細 胞上清中の完全なマウスIgGについての会合検定法を次の形式のELISAと した。
96穴微量滴定プレートをF(ab’)zヤギ抗マウスIgGFcでコートした 。
このプレートを水中で洗浄し、試料を添加し、室温で1時間インキュベートした 。
そのプレートを洗浄した後、F(ab’l+ヤギ抗マウスI gG F(a b ’)z(HRP0結合体)を添加した。次に反応を明らかにするために酵素基質 を添加した。標準としてマウスIgG2a骨髄腫であるUPCIOを用いた。
3、2.2.キメラ遺伝子でトランスフェクションされたCO8およびCHO細 胞CO8細胞上涜中の完全な擬人化抗ICAM−1についての会合検定法を次の 形式のELISAとした。
96穴微量滴定プレートをF(ab’)zヤギ抗ヒトIgGFcでコートした。
このプレートを洗浄し、試料を添加し、室温で1時間インキュベートした。その プレートを洗浄し、モノクローナルマウス抗ヒトカッパ鎖を添加し、室温で1時 間インキュベートした。そのプレートを洗浄し、)”(ab’:hヤギ抗マウス IgGFe(HRPO結合体)を添加した。次に反応を明らかにするために酵素 基質を添加した。標準としてキメラB 72 、3 (Bodmerら、公開さ れた国際特許出願WO39101783)および後に精製した抗ICAM−1( I gG4.1gG2、およびIgG1)を用いた。この検定においてモノクロ ーナル抗カッパ鏑を使用することにより、CDR移植抗体の量を上記の標準から 読み取ることが可能になる。
CO8およびCHO細胞上清から得た物質および精製したキメラ抗体を、ICA M−1陽性細胞上への抗ICAM−1抗原結合活性について、直接検定法で検定 した。この方法は以下の通りである。
JY細胞(細胞表面上に構成的にICAM−1を発現させるヒトBIJンバ芽腫 様細胞系)を培養維持した。ポリ−L−1ysieおよびパラホルムアルデヒド を用いて、JY細胞の単層を96穴ELI SAプレート上に固定した。この単 層に試料を添加し、室温で1時間インキ、ベートした。PBSを用いてそのプレ ートを穏やかに洗浄した。擬人化試料またはマウス試料に適するように、F(a b;)zヤギ抗ヒトIgG Fc(HPO結合体)またはF(ab’)zヤギ抗 マウスI gG Fc(HRPO結合体)を添加した。次に反応を明らかにする ために酵素基質を添加した。
この細胞ベースの検定法の陰性対照をキメラB27.3(1gG4)または貯蔵 した精製ヒトIgG2およびI g G 4 (Che+*1con)とした。
陽性対照をネズミノR6゜5、O6MAbまたはキメラ抗ICAM−1抗体とし た。
3.32 競争結合 3、3.1と同様にJY細胞の単層を調製した。抗体試料を添加し、4Cで終夜 インキュベートした。ビオチニル化した抗ICAM−1をすべてのウェルに添加 した。この混合物を室温で2時間数厘した。そのプレートを洗浄し、ストレプタ バジンーHRPOを添加した。さらにインキュベートした後、反応を明らかにす るために酵素基質を添加した。
第1欄に記載のように細胞を成長させ、1.4xlO’細胞を収集し、グアニジ ウム/LiC1抽出法を用いてmRNAを抽出した。全長cDNAを作成するた めに、オリゴdTからプライムすることによりcDNAを調製した。このcDN Aをメチル化し、クローニングのためにEcoRIリンカ−を付加した。
4.2.ライブラリー構築 EcoRIで切断しウシ腸ホスファターゼで5゛リン酸基を除去した(EcoR I/CIP)pSP64ベクターDNAにcDNAライブラリーを連結した。こ の連結物を用いて、軽鎖の場合はBethesda Re5earch Lbs (BRL)から入手した高形質転換効率大腸菌HB 10 B24 E、col i HB 101)を形質転換し、重鎮の場合はエレクトロポレーション(Do werら、 Nucl、^cids、 Res、 16:6127(1988) )で調製した大腸菌LM1035を形質転換した。cDNAライブラリーを調製 した。軽鎖について11600コロニーをスクリーニングし、重鎮について25 000コロニーをスクリーニングした。
5、スクリーニング 軽鎖についてはマウスのカッパ定常領域中の配列に相補的なオリゴヌクレオチド : 5’TCCAGATGTTAACTGCTCACを用いるオリゴヌクレオチ ドスクリーニングによって、あるいは過去に単離されたマウスのIgG2a定常 領域クローンの980bpBamHI−EcoRI制限断片を用いることによっ て、重鎮あるいは軽鎖プローブについて陽性の大腸菌コロニーを同定した。6個 の軽鎖クローンと10個の重鎮クローンを同定し、第2回のスクリーニングを行 うために採取した。第2回のスクリーニングで得た陽性クローンを成長させ、D NAを調製した。遺伝子挿入物の大きさをゲル電気泳動で見積もり、全長cDN Aを含有し得る大きさのDNA挿入物の配列を決定した。
6、DNA配列決定 全長cDNAの5°非翻訳領域、シグナル配列、可変および定常領域ならびに3 °非翻訳領域に関するDNA配列を得た。これらを軽鎖については図1に、重鎮 については図2に示す。
7、cDNA発現ベクターの構築 セルチック(celltech)発現ベクターは図3に示すプラスミドpEE6 hCMVに基づいている(Bebbington、 C,R,、公開された国際 特許出願WO39101036)。発現させるべき遺伝子を挿入するためのポリ リンカーがヒトサイトメガロウィルス(hCMV)の主要即時型初期プロモータ ー/エンハンサ−の後ろに導入されている。トランスフェクションされた真核細 胞中のプラスミドを選択するためのマーカー遺伝子をpEE6hCMVの唯一の Ba■H1部位にBa+mHIカセットとして挿入することができる。このカセ ット中には内部EcoR1部位が存在するのでGSマーカーは最後に挿入される が、neoおよびgptマーカーは目的の遺伝子の挿入に先立って挿入されるの が通例である。
選択可能なマーカーはSV40後期プロモーターから発現され、これは複製の起 点をも提供するので、このベクターをCO8細胞一時発現系での発現に使用する ことができる。
マウス配列をEcoRI断片として切り出し、軽鎖についてはEE6−hCMV −neo(図4)、重鎮についてはE E 6−h CMV−g p t (図 5)中にクローニングした。
s、cos細胞におけるcDNAの発現プラスミドpAL5(図4)およびpA L6(図5)をCO8細胞中に同時トランスフェクトし、一時的発現実験で得た 上清がJY細胞に結合した組み立てられた抗体を含有することを明らかにした( 図6)。3sSメチオニンを用いる代謝的ラベル化実験によって、重鎮と軽鎖の 発現と組み立てが示された。
9、CDR移植遺伝子の構築 受容フレームワークとして使用できると目されるヒト抗体配列の分析は、抗体E Uが適切な候補であり得ることを示唆した(Kabatら、1987を参照のこ と)。
9.1.軽鎖配列 図7は、マウスのフレームワーク領域がEU軽鎖由来の類似の配列で置換されて いる2つの可変領域のアミノ酸配列を示す。gL221で使用したマウスだけの 配列は残基24〜34.50〜56および89〜97(両端を含む)である。g L221Aではいくつかのフレームワーク残基がマウスのまま残されている。こ れは、ドメインのバッキングおよび抗原結合領域の立体配座の安定性に対するこ れらの残基の考え得る寄与を考慮した上で行われた。その残基番号は2.3.4 9.60.70.84.85および87であり、図では下線を付して示しである 。
図8は、gL221構築物の可変領域遺伝子を構築するために使用したオリゴヌ クレオチド対を示す。合成中にオリゴヌクレオチドを化学的にリン酸化した。
相補的オリゴヌクレオチド201)1101を対にし、65℃に加熱し、室温に 冷却することによってアニールさせた。次に多対のすべてを混合し、T4 DN Aリガーゼを用いて終夜連結した。この連結生成物を酵素BstBIおよびSp Hで切断することにより、末端の制限部位をあられにした。必要な408bp断 片を調製用アガロースゲル電気泳動で単離し、これを、上述のpEE6hCMV に類似するベクターであってBstI−5pH断片上の可変領域配列の挿入によ って適当な真核細胞(例:Co5−1細胞)における全長軽鎖配列の効率的な発 現と分泌が可能になるような配置でhCMVプロモーターおよびヒトのカッパ定 常領域を含有しているpE1081中に連結した。
候補クローンをDNA配列決定によって確認した。1つのクローンpBJ2を発 現研究に使用した。図9はこの構築法の図解である。g L 221 A遺伝子 を同様の方法で組み立てることによってプラスミドpBJ 1を得た。
図10はgL22LA構築物の可変領域遺伝子を構築するために使用したオリゴ ヌクレオチド対を示す。
9.23重鎮配列 図11は、マウスのフレームワーク領域がEU重鎖由来の類似の配列によって置 換されている重鎮可変領域のアミノ酸配列を示す。EU重鎖はとりわけ特異質の J領域を有しており、実際、抗ICAM抗体R6−5−D6由来のネズミ配列は 正常なヒト配列モチーフに対してEUよりも類似している。したがって、残基1 03から108まで(両端を含むHKabatら、5equences of  Proteins of Ia++aunol。
gical Interest、米国保険社会福祉省、 NIEI、 USA( 1987)のEU表示に従って番号を付与した)の間のネズミ配列をこの遺伝子 の設計中に組み込んだ。
gH341には、先に言及したものだけでな(残基26〜35.50〜56およ び94〜100B(Kabatら、5equences of Protein s of Immunological Interest、米国保険社会福祉 省、 NIH,USA(1987)のEU表示に従って番号を付与した)由来の マウス配列を取り入れた。gH341Aではアミノ酸24および73にマウスの 残基を使用した。gH341Bではアミノ酸24.48および73にマウスの残 基を使用した。gH341Dではアミノ酸24.48.69.71.73.80 .88、および91にマウスの残基を使用した。これらの追加のマウス残基は、 ドメインの保全および抗原結合領域の正しい配置に対するこれらの残基の考え得 る寄与に関する判定に適応させるために取り入れた。
図12はgH341構築物の可変領域を構築するために使用したオリゴヌクレオ チド対を示す。gL221に関する9、 1#Ilの記述と同様にしてこの遺伝 子を組み立てた。必要な遺伝子断片を単離するために、制限酵素HindIII およびApaIを使用した。その440bp遺伝子断片を、適当な軽鎖を生産す ることができるベクターと同時に発現させた場合に上記可変領域配列の導入によ って真核細胞(例:Co5−1細胞)における全長重鎮配列の効率的な発現と分 泌が可能になるであろうような配置でhCMVプロモーターおよびヒトIgG4 定常領域を含有しているベクターであるpE1004(上述のp E E 6  h CMVと類似のベクター)のHindlIIおよびApaI部位中にクロー ニングした。このベクターは、例えばチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細 胞などにおける安定な細胞系の形成を可能にするべく、ヒポキサンチン・グアニ ン・ホスホリボシルトランスフェラーゼ遺伝子(gpt遺伝子)をもコード化し ている。候補クローンをDNA配列決定によって確認した。1つのクローンpJ A192を発現研究に使用した。gH341A遺伝子を同様の方法で組み立てる ことによってpJA195を得た。
JA192中のgH341A遺伝子中で研究した残基24および73をgH34 1A遺伝子中のこの2つのコドンの間に存在する制限部位Xholを用いて分離 することにより、さらに2つの遺伝子gH341A1およびgH341A2を作 成する。HindIIIからXhoIまでの断片をpJA192(gH341ベ クター)から単離して遺伝子断片を交換することにより、gH341A1および gH341A2遺伝子を含有する誘導体ベクターを構築することができる。これ によって、得られる抗体の正味の酸度に対するこれらのアミノ酸の相対的効果の 検討が可能になる。
ポリメラーゼ連鎖反応(P CR)突然変異誘発法によってpJA195中のg H341AからgH341B遺伝子を調製した。このPCR突然変異誘発法では 、結果として生じるアミノ酸がヒトの残基メチオニンからマウスのアミノ酸イソ ロイシンに変化するようにアミノ酸48のコドンが改変される。gH341B構 築法の概略を図13に記載する。候補クローンpAL19をDNA配列決定で確 認し、これを発現研究に使用した。
gH341D遺伝子を可変領域の3°側の半分のオリゴヌクレオチド組み立てに よッテ組み立て、294bpのXho I −Apa I断片としてpJA19 5(gH34IA)中にクローニングした。図13はこの遺伝子断片を組み立て るために使用したオリゴヌクレオチドを表す。得られたベクターをpAL20と 命名した。
EUを重鎮受容体として使用する代わりに、別の受容フレームワークを使用する こともできる。例えば抗体KOLが有用な受容体であることが示されている。
配列の調査ならびにドメインの保全と抗原結合領域の正しい配置に関与すると思 われるフレームワーク残基の研究によって、可変領域のアミノ酸配列を設計すル コトカテキル。遺伝子gH341A(KOL)は領域36〜35.50〜62. 64〜65および95−100b(両端を含むXKabatら、 5equen ces of Preotinsof Immunological Inte rst、米国保険社会福祉省、 NIH,USA(1987))にネズミの配列 を有し、アミノ酸位置24.71および73にも不ズミの配列を有する。この遺 伝子を組み立てるために必要なオリゴヌクレオチドを図14に示す。各オリゴヌ クレオチドlQpmolを最終体積100μmの緩衝液中で混合する。この混合 物をTaqポリメラーゼと共に95℃1分間、55℃1分間、および72℃1分 間の温度調節サイクル30回にかける。この反応生成物のHindIIIおよび Apal消化後に必要な断片を回収することができ、発現研究のためにこれをp E1004中にクローニングすることができる。
10、CDR移植抗体の発現 CDR移植軽鎖または重鎮遺伝子を含有する発現ベクターをCO8細胞中に既述 のように同時トランフェクトした。軽鎖と重鎮の組み合わせを複数種類行い、こ れには対照鎖としてキメラ軽鎖(cL)およびキメラIgG4重鎖(cH)の使 用を含めた。(cLおよびcH遺伝子の構築は本願と同日出願された本出願人の 同時係属英国特許出願に記述されている。)図15はgL221およびgL22 1A遺伝子をcHと共に同時トランフエクトし、gH341、gH341A、g H341B、gH341D遺伝子をcLと共に同時トランフェクトした一連のト ランスフェクションを示す。cL cHの組み合わせに対する比較を行った。
gL221/cHおよびgL221A/cHの組み合わせニツイテは、これらが 共にキメラ抗体の結合活性と見かけ上等価な結合活性を有する抗体を与えること がわかる。移植重鎖/キメラ軽鎖の組み合わせの場合には、明らかにCDR外の マウス配列量の増大が改善された結合特性を有する抗体を導く。
図16はgL221あるいはgL221Aと同時発現させたgH341D遺伝子 の比較を示す。これらの抗体の結合はキメラ抗体と比較してgL221A/gH 341DおよびgL221/gH341Dの各組み合わせについてそれぞれ約7 5%および50%である。
このように、マウスのフレームワーク残基をgH341遺伝子中に導入すること によってかなりの結合活性が維持される。
図17はIgG4 gL221A gH341D抗体がJY細胞上のICAM− 1に対する結合に関して親杭体R6,5と成功裏に競合するという競争的検定の 結果を示す。競争能力はキメラIgG4抗体の約10%である。
抗lcam軽鎖のDNA配列とその翻訳幸印を付した配列をタンパク質配列決定 によって確認した。
抗Icam軽晴のDNA配列とその翻訳1!を付したタンパク質配列はC[lR の配列である。
下線と上線を付したタンパク質配列は定富ドメインの部分である。
FIGURE 3 EC(IR+リンカ−付加 クローニング FIGURE 4 図4は抗I CAM軽鎖発現ベクターpAL5の形成の工程を示す。
cDNA EcoRIリンカ−付加 FIGURE 5 図5は抗ICAMI鎖遺伝子発現ベクターの形成の工種を示す。
T1蓼τ@6 0D 630nrn 221D工αmSPご一λ■;マn−ロU刀二I揖逼ロ8σU−鶏αフ!υに2 2話 )匡困η9ご一λ■;ズ/Tgは稟=5−匡蕊ロシμ石&瓢℃んJK22 1A [p7エGs Gニー2−=5回P[πロ鐙==コFigure 7 Figure 8 vLICAM移植軽IJ1g L 22ノ横gの概要Figure 9 Figure t。
ICAM−ELII鎖配列 mu QVOLVO5GAZ V!GCPG5SVKV 5CICASGGπ5  R5入エエWRQ入 FGQにLtWHGGZu n?M!”GPPNY A QKrQGRVTI 丁ADESτNTAY MELSSXJLSED TAj YrCAGGYqH341K=ニニ:;1Ωpss g14341A e本二:Σ二ΩΩニアssFigur@11 ォ、−f$ H341遺伝子構築用17)t!JjFJure 12 FLgure 13 Figure l& Figure 15 Figuτ@16 Figuτ@17 光学密H(405nm) 国際調査報告 フロントページの続き (51) Int、C1,5識別記号 庁内整理番号A61K 39/395  ADY 9284−4CC12N 5/10 GOLN 33153 D 8310−2J331531 A 8310−2J //(C12P 21108 C12R1:91) E)、0A(BF、BJ、CF、CG、CM、GA、ML、MR,SN、TD、 TG)、AT、AU、BB、BGI (72)発明者 アスワル、ディルシェード・サインイギリス国ロンドン、ダブ リューシー1、タビストック・スフウェア、クノウリーズ・ハウス、フラット3 5番 (72)発明者 ロスレイン、ロバート・ニーアメリカ合衆国06811コネチ カツト州、ダンバリー、タマニー・トレイル32番

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.抗ICAM−1抗体の重鎖及び/又は軽鎖可変領域から誘導される抗原結合 領域を含む組換え抗体分子。
  2. 2.ICAM−1に対する特異性を有し、かつ可変ドメインの相補性決定領域の 少なくとも1つが非ヒト抗ICAM−1抗体から誘導されたものである抗原結合 部位を有しているCDR移植擬人化抗体分子。
  3. 3.位置24−34(CDR1)、50−56(CDR2)、及び91−96( CDR3)に非ヒトCDRを含有している請求項2に記載のCDR移植抗体軽鎖 。
  4. 4.1、2及び/又は3、46、47、49、60、70、84、85及び87 位の1つ又はそれ以上の位置に非ヒト残基を含有している請求項2又は請求項3 に記載のCDR移植軽鎖。
  5. 5.少なくとも46位と47位に非ヒト残基を含有している請求項4に記載のC DR移植軽鎖。
  6. 6.位置24−35(CDR1)、50−65(CDR2)及び95−100( CDR3)に非ヒトCDRを含有している請求項2に記載のCDR移植抗体重鎖 。
  7. 7.位置26−35(CDR1)、50−65(CDR2)及び94−100( CDR3)に非ヒトCDRを含有している請求項2に記載のCDR移植抗体重鎖 。
  8. 8.23及び/又は24位、及び71及び/又は73位に非ヒト残基を含有して いる請求項2、請求項6又は請求項7に記載のCDR移植重鎖。
  9. 9.位置6、48及び/又は49、69、76及び/又は78、80、88及び /又は91の1つ又はその幾つか又はそれらのすべてにさらに非ヒト残基を含有 している請求項8に記載のCDR移植重鎖。
  10. 10.請求項1から請求項5までのいずれかに記載の抗体軽鎖を少なくとも1つ 、及び請求項1、請求項2又は請求項6から請求項9までのいずれかに記載の抗 体重鎖の少なくとも1つ、を含む組換え抗体分子又はCDR移植擬人化抗体分子 。
  11. 11.R6−5−D6ネズミモノクローナル抗体から誘導されたものである組換 え抗体分子又はCDR移植擬人化抗体分子。
  12. 12.請求項1から請求項11までのいずれかに記載の抗体重鎖又は軽鎖をコー ドしているDNA。
  13. 13.請求項10又は請求項11に記載のDNAを含有するベクター。
  14. 14.請求項1、請求項2又は請求項6から請求項9までのいずれかに記載の抗 体重鎮をコードしているDNAと作動可能に組み合わされた請求項1から請求項 5までのいずれかに記載の抗体軽鎖をコードしているDNA、を含有している発 現ベクター。
  15. 15.請求項12又は請求項13に記載のベクターによって形質転換された宿主 細胞。
  16. 16.抗ICAM−1HAMを生産するための方法であって、(a)その可変ド メインのCDRの少なくとも1つが非ヒト(齧歯目)抗ICAM−1抗体から誘 導されたものであり、かつ、その抗体鎖の残りの免疫グロブリン誘導部分がヒト 免疫グロブリンから誘導されている抗体重鎖又は軽鎖をコードしているDNA配 列を有するオペロンを含有している発現ベクターを作成し、(b)その可変ドメ インのCDRの少なくとも1つが齧歯目(非ヒト)抗ICAM−1抗体から誘導 されたものであり、かつ、その抗体鎖の残りの免疫グロブリン誘導部分がヒト免 疫グロブリンから誘導されている相補的な抗体軽鎖又は重鎖をコードしているD NA配列を有するオペロンを含有している発現ベクターを作成し、 (c)宿主細胞を上記の各ベクターでトランスフェクションし、そして(d)ト ランスフェクションした細胞系を培養することによりHAMを生産する、 ことを特徴とする方法。
  17. 17.製薬的に許容され得る希釈剤、賦形剤又は担体と共に、請求項1から請求 項10までのいずれかに記載の抗体分子又はその断片を含有している治療用組成 物。
  18. 18.検出できるように標識された形態にある請求項1から請求項11までのい ずれかに記載の抗体分子又はその断片を含有している診断用組成物。
  19. 19.請求項1から請求項11までのいずれかに記載の抗体産物の有効量をヒト 又は動物対象に投与することを特徴とする治療方法。
  20. 20.哺乳動物対象において特異的防御系の応答がもたらす炎症を処置するため の方法であって、そのような処置を必要としている対象に該炎症を抑制するに充 分な量にある、ICAM−1と結合することのできるHAM又はRAMである抗 炎症物質を与えることを特徴とする方法。
  21. 21.該HAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の抗体の1つ又はそ れ以上である第20項の方法。
  22. 22.該炎症か遅延型過敏反応である請求項20に記載の方法。
  23. 23.該炎症が乾癬の症状である請求項20に記載の方法。
  24. 24.該炎症が自己免疫疾患の症状である請求項20に記載の方法。
  25. 25.該自己免疫疾患が、レノー症候群、自己免疫甲状腺炎、EAE、多発性硬 化症、リウマトイド関節炎及び紅斑性狼瘡からなる群の中から選択される請求項 24に記載の方法。
  26. 26.該炎症が器官移植拒絶に応答する炎症である請求項20に記載の方法。
  27. 27.該器官移植が腎移植である請求項26に記載の方法。
  28. 28.該炎症が組織移植拒絶に応答する炎症である請求項20に記載の方法。
  29. 29.LFA−1に結合することができる抗体、該抗体の機能的誘導体であって LFA−1に結合することができる該機能的誘導体、及びLFA−1の非免疫グ ロブリン拮抗物質からなる群の中から選択される薬物の投与をさらに包含する請 求項20に記載の方法。
  30. 30.哺乳動物対象において非特異的防御系の応答がもたらす炎症を処置する方 法であって、そのような処置を必要としている対象に該炎症を抑制するに充分な 量の抗炎症物質を与えることからなり、該抗炎症物質がICAM−1を結合する ことのできるHAM又はRAMである方法。
  31. 31.該炎症が、成人呼吸障害症候群、敗血症に続発する多器官損傷症候群、外 傷に続発する多器官損傷症候群、組織の再灌流損傷、急性糸球体腎炎、反応性関 節炎、急性炎症性成分を伴う皮層病、中枢神経系炎症性障害(例:発作)、熱傷 、血液透析、白血球除去血輸血、潰瘍性大腸炎、クローン病、顆粒球輸注関連症 候群、及びサイトカイン誘発性障害からなる群の中から選択される症状に伴う炎 症である請求項30に記載の方法。
  32. 32.該HAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の抗体の1つ又はそ れ以上である請求項30又は請求項31に記載の方法。
  33. 33.LFA−1ファミリーの機能的構成要素を移動のために必要とする造血性 腫瘍細胞の転移を抑制するための方法であって、そのような治療を必要としてい る患者に該転移を抑制するに充分な量の抗炎症物質を与えることからなり、該抗 炎症物質がICAM−1を結合することができるキメラ抗体である方法。
  34. 34.ICAM−1に結合することができる該HAM又はRAMが請求項1から 請求項11に記載の抗体からなる群の中から選択される請求項33に記載の方法 。
  35. 35.ICAM−1を発現する腫瘍細胞の成長を抑制するための方法であって、 そのような処置を必要としている患者に該成長を抑制するに充分な量の毒素を与 えることからなり、該毒素がICAM−1に結合することができる毒素誘導体化 HAM又はRAMからなる方法。
  36. 36.ウイルス感染症の処置を必要としている個体の該感染症を処置するための 方法であって、該個体にウイルス感染症を抑制するに充分な量の、ICAM−1 と結合できるHAM又はRAMを与えることを特徴とする方法。
  37. 37.該ウイルスがピコルナビリダエ属内の主要血清型のリノウイルス、グルー プAコクサッキーウイルス、又はメンゴウイルスである請求項36に記載の方法 。
  38. 38.該ウイルスが主要血清型のリノウイルスである請求項37に記載の方法。
  39. 39.該HAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の抗体の少なくとも 1つである請求項36から請求項38までのいずれかに記載の方法。
  40. 40.HIVによる白血球の感染を抑制するための方法であって、HIVに暴露 された患者又はHIVに感染した患者にHIV−1感染抑制物質の有効量を投与 することからなり、該物質がICAM−1に結合することができるHAM又はR AMである方法。
  41. 41.該HIVがHIV−1である請求項40に記載の方法。
  42. 42.該HAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の少なくとも1つの 抗体である請求項40又は請求項41に記載の方法。
  43. 43.ウイルスに感染した白血球の血管外移動を抑制するための方法であって、 該患者に抗移動物質の有効量を投与することからなり、該物質が該白血球のIC AM−1に結合するという能力を減じることができるHAM又はRAMである方 法。
  44. 44.該ウイルスに感染した白血球がHIVに感染している請求項43に記載の 方法。
  45. 45.該HAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の少なくとも1つの 抗体である請求項43又は請求項44に記載の方法。
  46. 46.喘息の治療を必要としている個体の喘息を処置するための方法であって、 該個体に喘息を抑制するに充分な量の、ICAM−1と結合できるHAM又はR AMを与えることを特徴とする方法。
  47. 47.該HAM又はRAMが請求項1から請求項11に記載の少なくとも1つの 抗体である請求項46に記載の方法。
  48. 48.該擬人化HAM又はRAMが、経腸手段、非経口手段、局部手段、吸入手 段又は鼻孔内手段によって投与される請求項19から請求項47までのいずれか に記載の方法。
  49. 49.該擬人化HAM又はRAMが予防的に投与される請求項48に記載の方法 。
  50. 50.該擬人化HAM又はRAMが治療的に投与される請求項48に記載の方法 。
  51. 51.該非経口手段が筋肉内、静脈内又は皮下法である請求項48、請末項49 又は請求項50に記載の方法。
  52. 52.製薬的に許容される担体と共に請求項1から請求項11までのいずれかに 記載の抗炎症物質を含有する医薬組成物。
  53. 53.少なくとも1つの他の免疫抑制物質を含有している請求項52に記載の医 薬組成物。
  54. 54.哺乳動物対象におけるICAM−1発現腫瘍細胞を診断するための方法で あって、 (a)ICAM−1と結合できる検出可能に標識されたHAM又はRAMを含有 する組成物を該対象に投与し、 (b)該ICAM−1に結合している該HAM又はRAMを検出する、ことを特 徴とする方法。
  55. 55.哺乳動物対象における炎症を診断するための方法であって、(a)ICA M−1を発現する細胞と結合することができる検出可能に標識されたキメラ抗体 を含有する組成物と共に、該対象の組織の試料をインキュベートし、 (b)該細胞に結合している該キメラ抗体を検出する、ことを特徴とする方法。
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