JPH0648670U

JPH0648670U - 哺乳瓶用保温器

Info

Publication number: JPH0648670U
Application number: JP063618U
Authority: JP
Inventors: 南煕趙
Original assignee: 張仁洙
Priority date: 1992-11-04
Filing date: 1993-11-03
Publication date: 1994-07-05
Also published as: KR940011914U; KR950008654Y1

Abstract

(57)【要約】【目的】外出時の授乳、特に、直流電源を備えた車両
内での使用に適した哺乳瓶用保温器を提供する。【構成】上部ケース１と下部ケース３とが上下に連結
されている。複数の発光ダイオード１２〜１４を外壁に
もつ上部ケース１には、これの空洞部２内に、電気ヒー
タ２、温度感知スイッチ８、９を備えた電熱管５が装着
されている。吸着具４を外壁にもつ下部ケース３には、
これの上部に、電熱管５の温度を制御するための制御用
回路基板１０が装着されている。制御用回路基板１０
が、電気ヒータ２、温度感知スイッチ８、９、直流電源
接続用のプラグ１１、発光ダイオード１２〜１４を含ん
で構成されている。【効果】自動車を利用した外出時に適温の飲料を乳児
に与えることができ、保温器を車室内に安定して設置す
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は外出時の授乳に適した哺乳瓶用保温器、特に、直流電源を備えた自動車内に設置して用いるのに好適な哺乳瓶用保温器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

本件出願人は、哺乳瓶用保温器をすでに考案し、これを大韓民国の特許庁へ出願している（１９９１年５月１６日出願）。この出願（実用新案登録出願第９１−７１７０号）に係る哺乳瓶用保温器は、一般家庭用の交流（Ａ．Ｃ）を電源として用いる。

【０００３】上述した先願の哺乳瓶用保温器は、これの内部に哺乳瓶をセットしておくことにより、哺乳瓶内の液体（ミルク、水などの乳児用飲料）を授乳に適した２５〜４０℃の温度に保持することができ、したがって、乳児への授乳が必要に応じていつでも行なえるので利便性が高い。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した先願の哺乳瓶用保温器は、一般家庭用の交流を電源としているので、これの使用が屋内に限定されてしまい、たとえば、乳児を同伴して外出する場合のように、屋外での使用に適さない。その他、近時の外出では自動車を利用することが多く、このようなケースでの哺乳瓶用保温器の使用を想定した場合は、保温器の安定性を確保することが重要となる。

【０００５】［考案の目的］本考案はこのような技術的課題に鑑み、外出時の授乳、特に、直流（Ｄ．Ｃ）電源を備えた車両内での使用に適した哺乳瓶用保温器を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載された本考案は、所期の目的を達成するために、哺乳瓶内の液体を保温するための保温器において、哺乳瓶を収容するための空洞部を有する上部ケースとこれに対応する下部ケースとが上下に連結されて互いに組み合わされており、複数の発光ダイオードを外壁にもつ上部ケースには、これの空洞部内に電気ヒータ、温度感知スイッチを備えた電熱管が装着されているとともに、吸着具を外壁にもつ下部ケースには、これの上部に、電熱管の温度を制御するための制御用回路基板が装着されており、かつ、制御用回路基板が、上部ケースに備えつけられた発光ダイオード、および、電熱管に備えつけられた電気ヒータと温度感知スイッチ、および、直流電源接続用のプラグを含んで構成されていることを特徴とする。

【０００７】請求項２に記載された本考案は、所期の目的を達成するために、哺乳瓶内の液体を自動車内において約３８℃の適温に保温するための保温器において、哺乳瓶を収容するための空洞部を有する上部ケースとこれに対応する下部ケースとが上下に連結されて互いに組み合わされており、電源表示用の黄色発光ダイオードと適温表示用の緑色発光ダイオードと危険温表示用の赤色発光ダイオードとを外壁にもつ上部ケースには、これの空洞部内に電熱線からなる電気ヒータと、銀箔紙からなる蓄熱遮蔽材と、バイメタルからなる適温感知用の温度感知スイッチと、バイメタルからなる危険温感知用の温度感知スイッチとを備えた電熱管が装着されているとともに、吸盤型の吸着具を外壁にもつ下部ケースには、これの上部に電熱管の温度を制御するための制御用回路基板が装着されており、かつ、制御用回路基板が、上部ケースに備えつけられた各発光ダイオード、および、電熱管に備えつけられた電気ヒータと各温度感知スイッチ、および、ヒューズ、および、直流電源接続用のプラグを含んで構成されていること特徴とする。

【０００８】

【作用】

本考案に係る哺乳瓶用保温器は、吸着具を介して車両内の適所に吸着させ、プラグを介して車両内の直流電源に接続し、電熱管の内部に哺乳瓶を入れる。このようにすると、発光ダイオードの一つが発光するとともに、電気ヒータが発熱して電熱管が温度上昇し、かかる電熱管の温度上昇により哺乳瓶内の液体が加熱される。上記において、電熱管が哺乳瓶内の液体を適温（約３８℃）に加熱するに至ると、発光ダイオードの他の一つが発光し、温度感知スイッチが電気ヒータをオフの状態にするとともに、哺乳瓶内の液体が適温を下回るようになると、温度感知スイッチが電気ヒータをオンの状態する。したがって、哺乳瓶内の液体は、常に適温に保持される。

【０００９】

【実施例】

本考案に係る哺乳瓶用保温器を図示の一実施例に基づいて説明する。図１、図２に例示された哺乳瓶用保温器は、哺乳瓶１５を収容するための空洞部２を有する上部ケース１とこれに対応する下部ケース３とが上下に連結されて互いに組み合わされている。これら上部ケース１、下部ケース３は、周知の耐熱性のプラスチック、金属等からなる。

【００１０】上部ケース１の外壁には、黄色発光ダイオード１２、緑色ないし青色発光ダイオード１３、赤色発光ダイオード１４など、三つの発光ダイオードが取りつけられている。これら発光ダイオード１２、１３、１４のうち、黄色発光ダイオード１２は電源のオン状態を表示するためのものであり、緑色（青色）発光ダイオード１３は適温を表示するためのものであり、赤色発光ダイオード１４は危険温を表示するためのものである。上部ケース１の空洞部２内には、電気ヒータ６、蓄熱遮蔽材７、二つの温度感知スイッチ８、９を備えた電熱管５が装着されている。これらの相対関係では、公知ないし周知の被覆電熱線または無被覆電熱線からなる電気ヒータ６が電熱管５の外周に巻つけられ、その上から、公知ないし周知の銀箔紙製の蓄熱遮蔽材７が巻つけられているとともに、約３８℃の適温を感知するための温度感知スイッチ（周知のバイメタル）８と、約５０℃以上の危険温を感知するための温度感知スイッチ（周知のバイメタル）９とが電熱管５の外周に取りつけられている。なお、蓄熱遮蔽材７は、電熱管５の熱を蓄えて、その熱を電熱管全体にわたり均等に分布させたり、さらには、その熱を電熱管５の管壁側へ反射させるためのものである。

【００１０】下部ケース３の外壁には、ゴム、プラスチック等からなる吸盤型の吸着具（周知のもの）４が取りつけられており、下部ケース３上には、電熱管５を温度制御するための制御用回路基板１０が装着されている。制御用回路基板１０には、これを直流電源に接続するためのプラグ１１が備えつけられている。このプラグ１１としては、たとえば、自動車内に通常の電気コンセントが設けられている場合は、これに対応したものが採用され、自動車内のシガレットライタ用のコンセントを利用する場合は、これに対応したものが採用される。さらに、制御用回路基板１０は、図３に明示されているように、前述した電気ヒータ６、各温度感知スイッチ８、９、各発光ダイオード１２、１３、１４、および、過電流遮断用のヒューズ１５、過熱防止用のヒューズ１６、その他を含んで構成されている。

【００１１】本考案に係る哺乳瓶用保温器を用いて哺乳瓶４を保温するときは、以下のようになる。哺乳瓶用保温器は、これを自動車の車室内にもちこんだときに、吸着具４を介して車室内の適所（平坦面）に吸着させる。この状態において、たとえば、ミルクが満たされた哺乳瓶４を電熱管５内に入れ、プラグ１１を自動車の電気系統に含まれているコンセントに差しこみ、制御用回路基板１０を直流電源に接続する。このようにすると、黄色発光ダイオード１２が発光すると同時に電気ヒータ６が発熱し、電熱管５内の哺乳瓶１５が加熱される。

【００１２】時間が経過して電気ヒータ６による電熱管５の温度が約３８℃になり、哺乳瓶１５内の液体が適温になると、この適温が温度感知スイッチ８を介して維持されるとともに、授乳可能を示す緑色（青色）発光ダイオード１３が発光する。すなわち、図３を参照して明らかなように、ヒューズ１５を通過した１２Ｖ電源側の電流が、７８０５（ＩＣ₁ ）を通過しながら５Ｖの電圧電流に変換された後、適温感知スイッチ８を通り、Ｑ₁ のベースに供給されるために、電気ヒータ６は、Ｑ₁ により１２Ｖ側の電流が供給されて加熱される。この場合、全回路は待機状態にあるが、哺乳瓶１５内の液体が約３８℃になると、適温感知スイッチ８がオフになり、７４ＬＳ００（ＩＣ₂ ）のゲート１がマイナス（−）に維持されるとともに、ゲート３、４がプラス（＋）、ゲート６がマイナス（−）となるために、授乳のための適温表示である緑色（青色）光が発光ダイオード１３より発せられる。これと同時に、ＩＣ₄ 回路部（ＮＥ５６５）１８の端線２にパルス信号が印加され、該回路部１８の端線６、７に連結されたＲ．Ｃ時定数回路により１０秒間だけＩＣ₃ 回路部（ＮＥ５５５）１９の端線４、８にプラス（＋）が供給されるために、該回路部１９の端線６、７に連結されたＲ．Ｃ時定数回路によりブザーＢＺが１０間鳴り出す。

【００１３】正常な状態においては、哺乳瓶用保温器の電熱管５が３８℃を維持し、黄色、緑色の各発光ダイオード１２、１３の点滅が繰り返されるが、温度感知スイッチ８の故障により電熱管５の温度が５０℃まで上昇すると、この危険温を感知した温度感知スイッチ９により赤色発光ダイオード１４が点灯されて、危険な状態が報知される。その後も電熱管５の温度が上昇し続け、これが７０℃程度に達すると、過熱防止用のヒューズ１６が短絡かつ溶断するので、電熱管５の加熱が中断される。

【００１４】本考案に係る哺乳瓶用保温器は、上述した実施例において、つぎのような利便性、安全性を確保することができる。その一つは、哺乳瓶内の乳児用飲料を３８℃前後の適温状態で車室内に準備できることであり、かかる飲料保温により、乳児を同伴した外出において何時でも授乳が可能になる。他の一つは、哺乳瓶内の乳児用飲料が、授乳に適さない高温状態となったときに、赤色発光ダイオード１４を介してこの危険状態が表示されることであり、かかる表示により、不慮の事故を回避することができる。さらに、他の一つは、保温器が火傷の虞のある７０℃程度まで温度上昇したときに、ヒューズ１６を介して加熱回路が遮断できることであり、かかる回路遮断が有効に行われるために、自動車のごとき一般車両内でも安全に保温器を使用することができる。さらに、他の一つは、吸着具４を介して保温器を車室内に安定に設置できることであり、かかる安定設置により、車両走行中における保温器の転倒、脱落などを防止することができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の請求項１に記載された哺乳瓶用保温器は、自動車を利用した外出において適温の飲料を乳児に与えることができ、かつ、車室内に安定して設置することができるので、乳児を同伴した外出時の授乳を適切に行うことができるとともに、使用時の安定性を確保することができる。

【００１６】本考案の請求項２に記載された哺乳瓶用保温器は、上述した効果のほか、保温器が異常に温度上昇したときに、自動的に加熱を中断して危険な事態を回避するので、安全性を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る哺乳瓶用保温器の一実施例を示し
た斜視図である。

【図２】本考案に係る哺乳瓶用保温器の一実施例を示し
た断面図である。

【図３】本考案に係る哺乳瓶用保温器の一実施例を示し
た回路構成図である。

【符号の説明】

１上部ケース２空洞部３下部ケース４吸着具５電熱管６電気ヒータ７蓄熱遮蔽材８温度感知スイッチ９温度感知スイッチ１０制御用回路基板１１プラグ１２発光ダイオード１３発光ダイオード１４発光ダイオード１５フューズ１６フューズ２０哺乳瓶

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】哺乳瓶内の液体を保温するための保温器
において、哺乳瓶を収容するための空洞部を有する上部
ケースとこれに対応する下部ケースとが上下に連結され
て互いに組み合わされており、複数の発光ダイオードを
外壁にもつ上部ケースには、これの空洞部内に、電気ヒ
ータ、温度感知スイッチを備えた電熱管が装着されてい
るとともに、吸着具を外壁にもつ下部ケースには、これ
の上部に、電熱管の温度を制御するための制御用回路基
板が装着されており、かつ、制御用回路基板が、上部ケ
ースに備えつけられた発光ダイオード、および、電熱管
に備えつけられた電気ヒータと温度感知スイッチ、およ
び、直流電源接続用のプラグを含んで構成されているこ
と特徴とする哺乳瓶用保温器。
【請求項２】哺乳瓶内の液体を自動車内において約３
８℃の適温に保温するための保温器において、哺乳瓶を
収容するための空洞部を有する上部ケースとこれに対応
する下部ケースとが上下に連結されて互いに組み合わさ
れており、電源表示用の黄色発光ダイオードと適温表示
用の緑色発光ダイオードと危険温表示用の赤色発光ダイ
オードとを外壁にもつ上部ケースには、これの空洞部内
に、電熱線からなる電気ヒータと、銀箔紙からなる蓄熱
遮蔽材と、バイメタルからなる適温感知用の温度感知ス
イッチと、バイメタルからなる危険温感知用の温度感知
スイッチとを備えた電熱管が装着されているとともに、
吸盤型の吸着具を外壁にもつ下部ケースには、これの上
部に、電熱管の温度を制御するための制御用回路基板が
装着されており、かつ、制御用回路基板が、上部ケース
に備えつけられた各発光ダイオード、および、電熱管に
備えつけられた電気ヒータと各温度感知スイッチ、およ
び、ヒューズ、および、直流電源接続用のプラグを含ん
で構成されていること特徴とする哺乳瓶用保温器。