JPH0648576B2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JPH0648576B2
JPH0648576B2 JP3309991A JP30999191A JPH0648576B2 JP H0648576 B2 JPH0648576 B2 JP H0648576B2 JP 3309991 A JP3309991 A JP 3309991A JP 30999191 A JP30999191 A JP 30999191A JP H0648576 B2 JPH0648576 B2 JP H0648576B2
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bearing
shield
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hub
bearings
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智志 中島
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NIHON DENSAN NAGANO KK
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ディスクを回転駆
動するためのスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、記録ディスク駆動用スピンド
ルモータは、固定部材と、この固定部材に一対のベアリ
ングを介して回転自在に支持されたハブと、ハブに装着
されたロータマグネットと、固定部材に装着されたステ
ータと、を具備している。そして、磁気ディスクの如き
記録ディスクがハブに所要の通り装着され、ロータマグ
ネットとステータの相互磁気的作用によってかかる記録
ディスクが所定方向に回転駆動される。
【0003】この種のスピンドルモータは、モータの回
転中、モータ内で発生した塵埃が、遠心力により外部に
飛出してディスク駆動装置の記録ディスクの表面に付着
し、記録ディスクの回転に伴って、固定状態のヘッド手
段に衝突しヘッド手段に損傷を与えることがあるため、
防塵シール構造を一対のベアリングの外側の位置に各々
備えて、その損傷予防を行なっている。
【0004】例えば、磁気ディスク駆動装置において
は、磁気ディスクは通常約3600rpmの回転数であ
るから、5.25インチの磁気ディスクの外周は約90
km/時の速さになる。防塵シール構造には、磁性流体
を用いたものと、ラビリンス(labyrinth)効
果を応用したものとがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記磁性流
体を用いた防塵シール構造(磁性流体シール構造)は、
磁性流体そのものが高価であるためコスト高になるこ
と、磁性流体シールを取付けるためシャフトが長くなる
こと、磁性流体の飛散防止のため部品精度を高める必要
があること、実際の取扱い上の管理項目が多く面倒であ
ること、等多くの問題点が存在する。
【0006】一方、ラビリンス効果を用いた構造(ラビ
リンスシール構造)は、形状が複雑なギャップを均等、
且つ微小に形成する必要があること、複雑な加工と高度
の組立精度を必要とすること、等の問題があった。その
ため、加工及び組立てに多大な時間と手間を要してい
た。
【0007】本発明は、比較的簡単な構成で十分な防塵
効果を得ることができる、優れたスピンドルモータを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、一対のベア
リングの片方の外側にはシール手段が設けられており、
一対のベアリングの他方はシールド付ベアリングで、他
方のベアリングの外輪にシールドが設けられており、こ
の他方のベアリングの内輪の側面には、これに接触して
接触部材が設けられており、接触部材は内輪側から外輪
側に延びてシールドの一部を覆っており、内輪と外輪の
相対回転によりシールドと接触部材との間に空気流が生
じ、かかる空気流により他方のベアリングの内側と外側
とが実質上シールされる。
【0009】
【作用】かかるスピンドルモータにおいては、ハブが所
定方向に回転すると、これに伴ってシールド付ベアリン
グの外輪と内輪が相対回転をし、ベアリングのシールド
と接触部材との間に比較的高速の空気流が生じる。
【0010】その結果、いわゆるエアカーテンと同様の
作用により、モータ内の塵埃はベアリングのシールドか
ら外部に出るのを阻止され、記録ディスク駆動装置内に
入ることがない。
【0011】残りのベアリングにおいては、シール手段
によって確実に防塵が行われる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明のスピンド
ルモータの一実施例を説明する。
【0013】図1は、ハブが回転する記録ディスク駆動
用スピンドルモータの断面図である。
【0014】シャフト10は、一端に形成した鍔11に
より記録ディスク駆動装置のフレーム12に垂直に取付
けられ、このフレーム12と共に固定部材を構成する。
シャフト10には、一対のボールベアリング14a及び
14bを介してハブ13が回転自在に支持されている。
一対のボールベアリング14a及び14bは、図面から
明らかな通り、シールド付ベアリングであり、本発明に
おいては、後述する接触部材が付設されるものを少なく
ともシールド付ベアリングから構成することが重要であ
る。
【0015】ハブ13の外周には磁気ディスクの如き記
録ディスク(図2の符号D参照)が装着されるようにな
っており、ドライブハブとして機能する。ハブ13の上
端は開放されており、かかる開放された開口には、ハブ
の上端開口を密封し防塵シール構造を構成するカバー1
5が設けてある。
【0016】シャフト10の中間にはステータ16が設
けてあり、又、ステータ16と対向するハブ13の内周
にはロータマグネット17が設けてある。
【0017】ワッシャ18は特許請求の範囲の「接触部
材」に該当するもので、前記鍔11と、下側のシールド
付ボールベアリング14bの内輪19の側面19aとの
間に密着して設けられている。図2に拡大して示す通
り、シールドはボールベアリング14bの外輪21に設
けられ、外輪21から内輪19に向けて延びている。ワ
ッシャ18は内輪19から外輪21に向けて延びてお
り、その外周がボールベアリング14bのシールド20
の側面20aにまで延長し、内輪19の側面19aと、
シールド20の側面20aとの間には、僅かな隙間s
(通常0.05乃至0.3mm)を有している。なお、
このワッシャ18の外径は、シールド20の内径より大
きく、かつ、外輪21に当たらない寸法とするが、ベア
リングのピッチ円径以上であることが望ましい。図2
中、22はボール、23は保持器である。
【0018】以上の構造において、ステータ16と、ロ
ータマグネット17との作用により、ハブ13がシャフ
ト10を中心に高速回転する。それに伴い、ボールベア
リング14a,14bの外輪21と、その外輪21に固
定されているシールド20も同様に高速回転する。一
方、内輪19はシャフト10と一体のため回転しない。
更に、ワッシャ18もシャフト10と一体のため回転し
ない。
【0019】この場合、下側のボールベアリング14b
において、シールド20は高速回転し、ワッシャ18は
停止しているため、その両者間の隙間sにおいて高速の
空気の流れが生じ、ボールベアリング14bの内側と外
側とが遮断された状態になる。
【0020】一般に、外輪21の高速回転により、ボー
ルベアリング14a,14b内のグリースが、シールド
20の隙間から飛出し、遠心力によって霧状になり、記
録ディスク駆動装置内に飛散されようとするが、下側の
ボールベアリング14bにおいては、前記隙間sにおけ
る空気流により、グリースの飛出しが阻止される。又、
上側のボールベアリング14aにおいては、ハブ13の
上端がカバー15によって密閉されているため、シール
ド20の隙間から霧状になって飛出したグリースがハブ
13の外部に飛散することがない。
【0021】図5乃至図8は、以上のことを証明すべ
く、本発明の防塵シール構造を備えている場合と備えて
いない場合とにおいて、実際にどれだけのグリースが霧
状になってハブ13外部に飛散したかを塵埃として測定
したグラフである。
【0022】いずれも縦軸にモータ周囲の空気を1分間
に1立方フィート(1ft3)を吸込み、その中に含ま
れている塵埃をカウントした数値(n)を示し、横軸に
時間(分)を示してある。
【0023】測定は、モータの回転、停止の繰返しを行
い、1分ごとに塵埃の数をカウントした。
【0024】図5は本発明のシール構造を有しないモー
タ単品について周辺の粒径0.5〜5.0μmの塵埃の
数、図6は同じ条件での粒径5.0μm以上の塵埃の数
をそれぞれ示している。
【0025】図7はカバー15を有するがワッシャ18
を有しない場合のモータ周辺の粒径0.5〜5.0μm
の塵埃の数を表わし、図8は、カバー15に加えてワッ
シャ18も有する場合の同サイズの塵埃数を示す。これ
らの場合、粒径5μm以上のダストは計数ゼロであっ
た。
【0026】これらの図を比較すると、カバー15とワ
ッシャ18によるシールド構造を有するモータ周辺の塵
の数が極めて少なく、殆どゼロに近いことが判明した。
【0027】図3は本発明の他の実施例で、上側ベアリ
ング14aから飛散するグリースは、シール手段として
従来の磁気流体シール手段30で阻止し、下側のベアリ
ング14bからの飛散はワッシャ18で阻止したもので
ある。この形式によればシャフト10を上方に突出させ
ることができる。
【0028】図4は更に他の実施例で、ワッシャ18の
代わりにシャフト10の鍔11を下側のボールベアリン
グ14bの内輪19の側面19aに密着させた構造で、
第1の実施例と同一の効果を生じる。この場合は鍔11
が特許請求の範囲の「接触部材」に該当する。
【0029】以上に説明した実施例では、シャフト10
が固定され、従って、このシャフト10に固定されたベ
アリングの内輪19は回転せず、ハブ13に固定された
外輪21が回転する場合について説明しているが、外輪
が固定され、内輪がシャフトとともに回転する場合も当
然適用することができる。
【0030】また、上述の実施例では、ボールベアリン
グから霧状に飛散するグリースを塵埃として説明した
が、モータ内で発生する他の塵埃に対しても当然防塵シ
ール効果を有する。
【0031】更に、ベアリングは、シールドを有するも
のであればボールベアリング以外の例えばローラベアリ
ングであってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本説明のスピンドルモー
タによれば、簡単な構造でモータ内で発生する塵埃を確
実に外部へ飛散しないようにすることができる。従っ
て、部品点数の削減と精度管理の緩和により、コストが
低減できる。
【0033】そして、モータの軸方向寸法が短くできる
ので、薄形モータが可能となる。
【0034】一方、モータ軸方向寸法が従来と同じであ
れば、軸間隔が長くできるので振れ精度が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のスピンドルモータの断面
図。
【図2】図1における部分拡大図。
【図3】本発明の他の実施例の図1に相当する図。
【図4】本発明のさらに他の実施例の部分拡大断面図。
【図5】本発明のシール構造を有しないモータ周辺の塵
埃の測定結果のグラフ。
【図6】本発明のシール構造を有しないモータ周辺の塵
埃の測定結果のグラフ。
【図7】カバーだけを備えた場合。
【図8】本発明の防塵シール構造を有する場合のモータ
周辺の塵埃の測定結果をそれぞれ表わすグラフ。
【符号の説明】
10 シャフト 11 鍔(接触部材) 13 フレーム 14a,14b ベアリング 15 カバー 18 ワッシャ(接触部材) 19a 内輪の側面 20 シールド 30 磁性流体シール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材と、該固定部材に一対のベアリ
    ングを介して回転自在に支持され、記録ディスクが装着
    されるハブと、該ハブに装着されたロータマグネット
    と、該固定部材に装着されたステータと、を具備するス
    ピンドルモータにおいて、該一対のベアリングの片方の
    外側にはシール手段が設けられており、該一対のベアリ
    ングの他方はシールド付ベアリングで、該他方のベアリ
    ングの外輪にシールドが設けられており、該他方のベア
    リングの内輪の側面には、これに接触して接触部材が設
    けられており、該接触部材は該内輪側から該外輪側に延
    びて該シールドの一部を覆っており、該内輪と該外輪の
    相対回転により該シールドと該接触部材との間に空気流
    が生じ、かかる空気流により該他方のベアリングの内側
    と外側とが実質上シールされる、ことを特徴とするスピ
    ンドルモータ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6134771A (ja) * 1984-06-01 1986-02-19 パプスト ライセンシング ゲーエムベーハー デイスク駆動装置

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