JPH0648453U

JPH0648453U - 折畳み容易な敷きぶとん

Info

Publication number: JPH0648453U
Application number: JP7746192U
Authority: JP
Inventors: 保上田; 満森田
Original assignee: J Morita Corp
Current assignee: J Morita Corp
Priority date: 1992-09-29
Filing date: 1992-09-29
Publication date: 1994-07-05

Abstract

(57)【要約】【目的】軽量で、折り畳みが容易で収納しやすく、ふ
とんの上げ下ろしに際しての重労働を軽減し、しかも寝
心地が快適な敷きぶとんを提供する。【構成】所定の箇所に折り目成形を施した固綿シート
を、適宜キルティングを施した詰綿充填包布によって包
んだ構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、寝心地が良好で、かつ容易に折畳んで収納することができる軽量な敷きぶとんに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ふとんを敷く作業は、まずマットレスを敷き、その上に敷きぶとんを敷き、次いで掛けぶとんを拡げて掛けるのが通例である。

【０００３】また、ふとんを片付ける際は、まず掛けぶとんを畳んだのち、敷きぶとんを折畳み、次いでマットレスを折畳むという手順を踏んでいる。

【０００４】即ち、敷きぶとんについていえば、敷く場合も、片付ける場合も２度の操作が必要であり、しかも敷きぶとんは重いので重労働は免れない。

【０００５】特にこの操作は、旅館，ホテル等の宿泊施設で、数百枚の敷きぶとんの上げ下ろしを行う場所では、大変な労力を要し、従業員の大きな悩みとなっている。従って、この作業のために専門の請負人を依頼するホテル，旅館も多い。

【０００６】クッション性を考慮して厚みのある敷きぶとんを作るという考えもあるが、このようなふとんは重く、かつ厚いために折畳むことができないという欠点がある。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、前述したような、軽量で、ふとんの上げ下ろしに際しての重労働を軽減し、かつ折り畳みが容易で収納しやすく、しかも寝心地が快適な敷きぶとんを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、所定の箇所に折り目成形を施した固綿シートを、適宜キルティングを施した詰綿充填包布によって包んだ敷きぶとんを用いることである。

【０００９】本考案の敷きぶとんを図面の例について説明する。

【００１０】図１は本考案の敷きぶとんの斜視図であり、図２は同じ敷きぶとんを折り畳んだ際の縦断面図である。

【００１１】固綿シート（１）は、詰綿充填包布（２）によって包まれており、該詰綿充填包布（２）は、キルティング（３）が施されている。全体の厚みは１２ｃｍ〜２０ｃｍで、固綿シート（１）の厚みは５ｃｍ〜１０ｃｍが適当である。

【００１２】固綿シート（１）には、熱可塑性繊維を主体とするふとん綿を加熱圧縮して、部分的に熱融着したものが使用される。熱可塑性繊維としては、ポリエステル，ポリプロピレン等があるが、ポリエステル繊維が圧縮弾性率等において優れており、寝心地のよい点で好ましい。硬さは、通常、寝具用マットとして使用するウレタンフォームマットよりも若干硬いのが好ましい。

【００１３】固綿シート（１）には、通常の熱可塑性繊維のほかに、低融点の熱可塑性繊維を混綿すると、部分的な熱融着を容易に行うことができる。例えば通常のポリエチレンテレフタレート綿と共重合ポリエステル綿、ポリエチレンテレフタレート綿とポリプロピレン綿等を混綿することが挙げられる。

【００１４】上記固綿シート（１）には、折畳み位置に、固綿シート（１）の厚みの２倍程度の間隔をおいて加熱型押し等の手段によって数か所に凹所（４），（４′）が設けられて、折畳みを容易にしている。折畳み方としては操作が容易という点でＳ字型が好ましい。

【００１５】詰綿充填包布（２）は、袋状の布内に通常のふとん綿、例えば、合成繊維綿，綿，羊毛、羽毛等の綿を充填して適宜キルティング（３）を施したものである。

【００１６】キルティング（３）は、任意の模様に施せばよいが、折り畳みを容易にすることを考慮したものとするのが好ましい。キルティングは、更に充填された詰綿を固定して、寝心地をよくする効果がある。

【００１７】詰綿充填包布（２）で固綿シート（１）を包むのであるが、側面部は開放されていてもよいし、完全に縫合されていても差支えない。

【００１８】

【効果】

本考案の敷きぶとんは、固綿シート（１）が折り畳み位置で、固綿シート（１）の厚み程度の間隔をおいて数か所に凹所（４），（４′）が設けられており、また詰綿充填包布（２）はキルティングされており、かつ固綿シート（１）と詰綿充填包布（２）とが自由に滑るように構成されているので、折り畳みが容易である。

【００１９】また軽量で、かつ一枚であるので、一回の作業で敷きぶとんを敷いたり、片付けたりすることができて、労力及び時間の節減になる。

【００２０】更に固綿及び詰綿の厚み、硬さを調節することにより、寝心地のよい敷きぶとんを作ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の敷きぶとんの斜視図である。

【図２】同じ敷きぶとんを折り畳んだ際の縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１固綿シート２詰綿充填包布３キルティング４，４′ 固綿シートの凹所

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】所定の箇所に折り目成形を施した固綿シ
ートを、適宜キルティングを施した詰綿充填包布によっ
て包んだことを特徴とする敷きぶとん。