JP3236245U - クッション材及びマットレス - Google Patents

Abstract

【課題】マットレスを構成する為のクッション材を提供する。
【解決手段】弾力性に及び耐久性に優れた芯材を用いて表面はカバー生地で覆われ、４方の側縁にはファスナー２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂを設け、マットレスを構成する為にファスナーを介して連結可能としている。
【選択図】図１

Description

本考案は四角形をしたクッション材及び該クッション材を繋いで構成したマットレスに関するものである。

キャンプでテントを設置して睡眠する場合、凹凸した地面に直接横たわることは出来ず、何らかの敷物が必要である。一般には寝袋を使用し、該寝袋内に身体を挿入することが出来る。寝袋は綿などを収容した厚めの生地を縫製して構成され、上部にはファスナーが設けられ、該ファスナーを開いて形成される内部空間に身体を収容し、この状態でファスナーを閉じる。

寝袋はその生地に空気層を有していることで厚みがあり、ある程度のクッション性を備えていて、内部空間に身体を収容することで、寒い冬季であっても温かく眠ることが出来る。
また、暑い夏では内部空間に身体を収容することなく敷き物として使うことも可能である。しかし、石ころなどが所々に点在して凹凸している地面では、寝袋だけでは背中に痛みを感じて眠りにくい。

ところで、従来から敷き布団として機能するマットレスが知られている。マットレスは運搬が便利なように折畳むことが出来、又は丸めることが出来ように構成されている。
しかし、折畳んだ状態でも、又は丸めてもある程度の大きさを避けることは出来ず、車のトランクに収容して運搬するには問題はないが、手にとって持ち歩くには不便である。

特開２００２－３１５６５１号に係る「分割式マットレス」は、洗濯や移動等において分解や結合を楽に行うことが出来、また、収納時等には、必要に応じて簡単に折り畳むことが出来るように成っている。
複数に分割されるクッション材が連結部材で連結され、分割箇所で折曲げ可能になマットレスであり、連結部材をマットレスの折曲げ方向の内側で且つクッション材の両側縁端部に設け、分解、結合の容易化を図るとともに、折り曲げた際、隙間が生じないようにしている。また、クッション材として、各フォーム材を収容せしめた複数の中袋をそれぞれキルティング加工し、これを積層して外袋に収容し、中袋と外袋を固定することで、洗濯等を円滑且つ簡単に行えるようにしている。
特開２００２－３１５６５１号に係る「分割式マットレス」

このように分割式としたマットレスは知られ、複数のクッション材が連結部材にて連結されてマットレスを構成している。しかし、上記特開２００２－３１５６５１号に係る「分割式マットレス」を構成するクッション材は、連結部材としてベルトが用いられ、３枚のクッション材から成っている。その為に、キャンプなどアウトドア用として手軽に持ち運びするには大き過ぎて不便である。
本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、アウトドア用として手軽に持ち運びすることが出来、また、汚れた場合には簡単に洗濯して乾かすことも出来るクッション材及び該クッション材を連結して構成されるマットレスを提供する。

本考案のクッション材は四角形を有し、該クッション材は一方向（Ｘ方向）及び左右方向（Ｙ方向）に延びて所定の大きさのマットレスを構成することが出来るように成っている。
クッション材の四方側縁には連結手段としてファスナーが設けられ、該ファスナーを介して複数枚のクッション材は繋がれ、マットレスとして構成される。
すなわち、隣り合う側縁には受側ファスナーが設けられ、他の隣り合う側縁にはスライダー付きファスナーを設けている。

上記所定の厚さと縦・横寸法を有すクッション材は、その具体的な構造は限定しないが、屋外の凹凸面に敷いて寝ても痛みを感じないように、弾力性に優れている。
例えば、太いポリエステル繊維で構成した高反発立体構造編物（エアーラッセル）を用いることができる。
高反発立体構造織物はカバーに収容され、該カバーの４側縁には互いに連結する為のファスナーを設けている。また、クッション材のコーナーにはバンドが縫い付けられ、該バンドを介して干し物竿に吊下げて乾燥することが出来る。

本考案のマットレスは複数枚のクッション材が連結して構成され、個々のクッション材は比較的小さくて、その為に持ち歩く際には個々のクッション材に分離し、バックなどに収容することが出来る。
また、車のトランクに入れる場合も場所を取らず、便利である。そして、必要な際には地面に配列して側縁に設けているファスナーを介して連結することで所定の大きさのマットレスになる。

クッション材はある程度の厚みを有して弾力性に優れ、その為に地面に凹凸があっても、石ころがあっても、該クッション材を敷いて横になることが出来、痛みを感じることはない。
一方、汚れた際にはクッション材に分離して洗濯し、クッション材のコーナーに縫い付けられているバンドを介して干し物竿に吊下げることが出来る。すなわち、一本の干し物竿に複数枚のクッション材を吊下げて一度に干すことが出来る。

本考案に係るクッション材を示す実施例であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図を表している。 （ａ）は５枚のクッション材が直線状に連結したマットレス、（ｂ）は１０枚のクッション材で構成しているマットレス。 クッション材の一部断面構造を示す具体例。 クッション材を示す他の実施例。 クッション材を吊具を介して干し物竿に掛けて乾燥する状態を示している。

図１は本考案に係るクッション材１を示す実施例であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図をそれぞれ表している。同図に示すクッション材１は所定の厚さＴを有し、正方形を成している。そして、各側縁にはファスナーを設け、隣り合う一方の側縁には受側ファスナー２ａ、２ｂを設け、隣り合う他方の側縁にはスライダー付きファスナー３ａ、３ｂを有している。

したがって、複数枚のクッション材１，１・・・を配列し、スライダー付きファスナー３ａと受側ファスナー２ａ、及びスライダー付きファスナー３ｂと受側ファスナー２ａとが互いに連結することで大きな１枚のマットレスを構成することが出来る。
すなわち、クッション材１，１・・・は４方の側縁にファスナー２ａ，２ｂ，３ａ，３ｂを設けていることで、該クッション材１，１・・・はＸ方向並びにＹ方向へ拡張することが可能であり、マットレスの大きさは自由となる。

そして、持ち歩く際には、また、車のトランクに収納する場合には複数枚のマットレス１，１・・・を重ね合わせることでコンパクト化する。
ここで、該クッション材１の形状が正方形であるならば、その向きを９０°回転しても連結することが出来ることから、受側ファスナー２ａ、２ｂとスライダー付きファスナー３ａ、３ｂは対向する辺に設けることも出来る。

図２は複数枚のクッション材１，１・・・を連結して構成されるマットレス４を示す具体例である。
（ａ）は５枚のクッション材１，１・・・が直線状に連結して構成しているマットレス４ａであり、（ｂ）は１０枚のクッション材１，１・・・が２列を成して連結して構成しているマットレス４ｂである。
クッション材１，１・・・の配列方法によってマットレス４の形態は色々あり、例えば、Ｌ形のマットレスを構成することも出来る。
また、２枚のクッション材１，１を連結してマットレスを椅子の配置して使うことも可能である。

図３はクッション材１の断面拡大図を示す具体例である。
本考案のマットレス４は主として屋外で使用することが出来るようにしたものであり、その為に地面に凹凸があっても、小さい石ころがあっても、その上に敷設して使うことが出来るように構成している。そこで、クッション材１は外表面を覆うカバー生地５を有している。

ここで、クッション材１の芯材を構成する具体例としてエアーラッセル６を用いることが出来る。エアーラッセル６はポリエステル繊維で構成される高反発立体構造編物であり、その為に高反発性機能並びに耐久性に優れている。そして、体積の９５％が空気で構成され、その為に軽くて通気性が良好となる。
ポリエステル繊維で構成しているエアーラッセル６の立体構造編物の編み構造は複雑であるが、マットレス４に人が載った場合、上方からの荷重によってポリエステル繊維７は適度に変形して撓むが、地面の凸部が体に作用することはない。

図４はクッション材１を示す他の具体例であり、その形状は前記図１に示したクッション材１と同じく四角形をなし、４側縁にはファスナーを設けている。そして、クッション材１のコーナーにはバンド８，８が縫い付けされている。
ところで、該クッション材１が汚れた場合には洗濯され、該バンド８を吊具に引っ掛け、吊具を介して干し物竿に吊下げて乾かすことが出来る。
したがって、１本の干し物竿に複数枚のクッション材１，１・・・を吊下げて乾かすことが出来る。

図５はクッション材１，１・・・を干し物竿９に吊下げて乾かしている場合を表している。吊具１０は概略Ｓ形をなし、上端は干し物竿９に係止し、下端はバンド８に係止して吊下げられる。
このように、１本の干し物竿９に複数枚のクッション材１，１・・・が吊下げられ、風が吹いても飛ばされることはない。

１ クッション材
２ 受側ファスナー
３ スライダー付きファスナー
４ マットレス
５ カバー生地
６ エアーラッセル
７ ポリエステル繊維
８ バンド
９ 干し物竿
10 吊具

Claims (4)

1. 四角形をしたクッション材において、弾力性に及び耐久性に優れた芯材を用いて表面はカバー生地で覆われ、４方の側縁にはファスナーを設け、該ファスナーを介して連結可能としたことを特徴とするクッション材。
2. 上記芯材としてポリエステル繊維で織編みして立体構造編物をカバー生地にて被覆した請求項１記載のクッション材。
3. 四角形のコーナー部にはバンドを縫い付け、吊具を介して干し物竿に吊下げて乾燥可能とした請求項１、又は請求項２記載のクッション材。
4. 主として屋外で使用するマットレスであって、四角形をしたクッション材を配列すると共に４方側縁に設けたファスナーを介して連結して構成され、上記クッション材は弾力性に及び耐久性に優れた芯材を用いて表面はカバー生地で覆っていることを特徴とするマットレス。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

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