JPH0648007B2 - エンジンのクランクシヤフト構造 - Google Patents
エンジンのクランクシヤフト構造Info
- Publication number
- JPH0648007B2 JPH0648007B2 JP407986A JP407986A JPH0648007B2 JP H0648007 B2 JPH0648007 B2 JP H0648007B2 JP 407986 A JP407986 A JP 407986A JP 407986 A JP407986 A JP 407986A JP H0648007 B2 JPH0648007 B2 JP H0648007B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crankshaft
- counterweight
- engine
- oil
- oil pan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はエンジンのクランクシャフト構造の改良に関す
る。
る。
（従来技術） 従来、第４図に示すように、カウンタウエイト１を有す
るクランクシャフト２が軸承されたシリンダブロック３
の下部にオイルパン４が固定されていて、該オイルパン
４内のオイル油面Ｌとカウンタウエイト１との間に所定
の間隙ｇが隔てられたエンジン５が提案されている（実
開昭５８−５６２２１号公報参照）。
るクランクシャフト２が軸承されたシリンダブロック３
の下部にオイルパン４が固定されていて、該オイルパン
４内のオイル油面Ｌとカウンタウエイト１との間に所定
の間隙ｇが隔てられたエンジン５が提案されている（実
開昭５８−５６２２１号公報参照）。
ところで、上記のようなエンジン５を長手方向に所定の
搭載角で傾けて車体に搭載するような場合、クランクシ
ャフト２の低い側のカウンタウエイトがオイルパン４の
オイル中に浸ることがあり、そうすると、クランクシャ
フト２の回転でカウンタウエイト１が油面をかき上げる
ようになるので、クランクシャフト２の抵抗が増加し、
エンジン５の出力が低下するという問題があった。
搭載角で傾けて車体に搭載するような場合、クランクシ
ャフト２の低い側のカウンタウエイトがオイルパン４の
オイル中に浸ることがあり、そうすると、クランクシャ
フト２の回転でカウンタウエイト１が油面をかき上げる
ようになるので、クランクシャフト２の抵抗が増加し、
エンジン５の出力が低下するという問題があった。
（発明の目的） 本発明は、搭載角のあるエンジンにおいて、カウンタウ
エイトがオイル中に浸らないようにして、エンジンの出
力低下を防止することを目的とするものである。
エイトがオイル中に浸らないようにして、エンジンの出
力低下を防止することを目的とするものである。
（発明の構成） このため本発明は、カウンタウエイトを有するクランク
シャフトが軸承されたシリンダブロックの下部にオイル
パンが固定されたエンジンのクランクシャフト構造にお
いて、該エンジンは、クランクシャフトの軸線が水平面
に対して所定の搭載角をもつようにして車体に搭載され
るようになっており、上記カウンタウエイトは、クラン
クシャフトの低い側ほど回転半径が小さく、肉厚が厚く
設定されていることを特徴とするものである。
シャフトが軸承されたシリンダブロックの下部にオイル
パンが固定されたエンジンのクランクシャフト構造にお
いて、該エンジンは、クランクシャフトの軸線が水平面
に対して所定の搭載角をもつようにして車体に搭載され
るようになっており、上記カウンタウエイトは、クラン
クシャフトの低い側ほど回転半径が小さく、肉厚が厚く
設定されていることを特徴とするものである。
（発明の効果） 本発明によれば、クランクシャフトの軸線が水平面に対
して所定の搭載角をもつエンジンにおいて、クランクシ
ャフトの低い側ほど、カウンタウエイトの回転半径を小
さく、肉厚を厚くするようにしたものであるから、回転
系のバランス率が保証された状態で、各カウンタウエイ
トとオイルパンのオイル油面との間に所定の間隔を隔て
ることができるので、油面のかき上げが生じなくなり、
エンジンの出力低下が防止できるようになる。
して所定の搭載角をもつエンジンにおいて、クランクシ
ャフトの低い側ほど、カウンタウエイトの回転半径を小
さく、肉厚を厚くするようにしたものであるから、回転
系のバランス率が保証された状態で、各カウンタウエイ
トとオイルパンのオイル油面との間に所定の間隔を隔て
ることができるので、油面のかき上げが生じなくなり、
エンジンの出力低下が防止できるようになる。
（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面について詳細に説明す
る。
る。
第１図に示すように、エンジン９は、カウンタウエイト
１０,１１,１２,１３ を有するクランクシャフト１４が
軸承されたシリンダブロック１５を備え、該シリンダブ
ロック１５の下部にはオイルパン１６が固定されてい
る。
１０,１１,１２,１３ を有するクランクシャフト１４が
軸承されたシリンダブロック１５を備え、該シリンダブ
ロック１５の下部にはオイルパン１６が固定されてい
る。
上記エンジン９は、水平面Ｈに対して、長手方向に所定
の搭載角θで傾けて車体１７に搭載されるようになって
いる。
の搭載角θで傾けて車体１７に搭載されるようになって
いる。
かかる傾斜搭載型式の場合であれば、オイルパン１６の
油面Ｌも水平面Ｈと平行になるので、カウンタウエイト
１０〜１３の回転半径がすべて同径であれば、クランク
シャフト１４の低い側のカウンタウエイト１３がオイル
パン１６のオイル中に浸ることになる。
油面Ｌも水平面Ｈと平行になるので、カウンタウエイト
１０〜１３の回転半径がすべて同径であれば、クランク
シャフト１４の低い側のカウンタウエイト１３がオイル
パン１６のオイル中に浸ることになる。
そこで、第２図(a)及び第２図(b)示すように、クランク
シャフト１４の高い側のカウンタウエイト１０の回転半
径ｒと肉厚ｔは従来とほぼ同様に設定する一方、第３図
(a)及び第３図(b)に示すように、クランクシャフト１４
の低い側のカウンタウエイト１３の回転半径ｒ′を従来
より小さく設定すると同時に厚みｔ′も厚く設定するも
のである(r＞ｒ′，ｔ＜ｔ′)。
シャフト１４の高い側のカウンタウエイト１０の回転半
径ｒと肉厚ｔは従来とほぼ同様に設定する一方、第３図
(a)及び第３図(b)に示すように、クランクシャフト１４
の低い側のカウンタウエイト１３の回転半径ｒ′を従来
より小さく設定すると同時に厚みｔ′も厚く設定するも
のである(r＞ｒ′，ｔ＜ｔ′)。
なお、中間のカウンタウエイト１１，１２も必要に応じ
て回転半径を小さく、肉厚を厚くすればよい。
て回転半径を小さく、肉厚を厚くすればよい。
こうして、各カウンタウエイト１０〜１３とオイル油面
Ｌとの間に油圧Ｌのかき上げが生じない必要な間隙ｇ，
ｇ′が隔てられるようになる。
Ｌとの間に油圧Ｌのかき上げが生じない必要な間隙ｇ，
ｇ′が隔てられるようになる。
そして、回転半径ｒ′を小さくしたカウンタウエイト１
３と、小さくしなかったカウンタウエイト１０との間
で、回転系とバランス率を保証するために、回転半径
ｒ′を小さくしたカウンタウエイト１３の厚みｔ′を、
小さくしなかったカウンタウエイト１０の厚みよりも厚
くするのである。
３と、小さくしなかったカウンタウエイト１０との間
で、回転系とバランス率を保証するために、回転半径
ｒ′を小さくしたカウンタウエイト１３の厚みｔ′を、
小さくしなかったカウンタウエイト１０の厚みよりも厚
くするのである。
上記のような構成であれば、クランクシャフト１４の高
い側のカウンタウエイト１０の回転半径ｒと肉厚ｔに比
して、低い側のカウンタウエイト１３の回転半径ｒ′が
小さく、肉厚ｔ′が厚く設定されているから、回転系の
バランス率が従来と同様に保証されるようになる。
い側のカウンタウエイト１０の回転半径ｒと肉厚ｔに比
して、低い側のカウンタウエイト１３の回転半径ｒ′が
小さく、肉厚ｔ′が厚く設定されているから、回転系の
バランス率が従来と同様に保証されるようになる。
しかして、クランクシャフト１４の低い側のカウンタウ
エイト１３は、回転半径ｒ′が小さく設定されているか
ら、オイルパン１６の油面Ｌとの間に所定の間隙ｇ′が
隔てられるようになるので、カウンタウエイト１３がオ
イル中に浸ることがなくなり、従って油面のかき上げが
生じないため、エンジンの出力低下が防止されるのであ
る。
エイト１３は、回転半径ｒ′が小さく設定されているか
ら、オイルパン１６の油面Ｌとの間に所定の間隙ｇ′が
隔てられるようになるので、カウンタウエイト１３がオ
イル中に浸ることがなくなり、従って油面のかき上げが
生じないため、エンジンの出力低下が防止されるのであ
る。
また、全てのカウンタウエイト１０〜１３の回転半径を
小さくして厚みを厚くする必要がないので、クランクシ
ャフト全体の重量が大幅に増加することもない。
小さくして厚みを厚くする必要がないので、クランクシ
ャフト全体の重量が大幅に増加することもない。
第１図は本発明に係るクランクシャフト構造の断面図、
第２図(a) は高い側のカウントウエイトの正面図、第２
図(b)は第２図(a)の側面図、第３図(a)は低い側のカウ
ンタウエイトの正面図、第３図(b)は第３図(a)の側面
図、第４図は従来のクランクシャフト構造の断面図であ
る。 ９……エンジン、 １０……高い側のカウンタウエイト、 １３……低い側のカウントウエイト、 １４……クランクシャフト、 １５……シリンダブロック、 １６……オイルパン、θ……搭載角、 ｒ，ｒ′……回転半径、ｔ，ｔ′……肉厚、 ｇ，ｇ′……間隙。
第２図(a) は高い側のカウントウエイトの正面図、第２
図(b)は第２図(a)の側面図、第３図(a)は低い側のカウ
ンタウエイトの正面図、第３図(b)は第３図(a)の側面
図、第４図は従来のクランクシャフト構造の断面図であ
る。 ９……エンジン、 １０……高い側のカウンタウエイト、 １３……低い側のカウントウエイト、 １４……クランクシャフト、 １５……シリンダブロック、 １６……オイルパン、θ……搭載角、 ｒ，ｒ′……回転半径、ｔ，ｔ′……肉厚、 ｇ，ｇ′……間隙。
Claims (1)
- 【請求項１】カウンタウエイトを有するクランクシャフ
トが軸承されたシリンダブロックの下部にオイルパンが
固定されたエンジンのクランクシャフト構造において、 該エンジンは、クランクシャフトの軸線が水平面に対し
て所定の搭載角をもつようにして車体に搭載されるよう
になっており、 上記カウンタウエイトは、クランクシャフトの低い側ほ
ど回転半径が小さく、肉厚が厚く設定されていることを
特徴とするエンジンのクランクシャフト構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP407986A JPH0648007B2 (ja) | 1986-01-10 | 1986-01-10 | エンジンのクランクシヤフト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP407986A JPH0648007B2 (ja) | 1986-01-10 | 1986-01-10 | エンジンのクランクシヤフト構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62165016A JPS62165016A (ja) | 1987-07-21 |
| JPH0648007B2 true JPH0648007B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=11574785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP407986A Expired - Lifetime JPH0648007B2 (ja) | 1986-01-10 | 1986-01-10 | エンジンのクランクシヤフト構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0648007B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8069834B2 (en) * | 2008-08-08 | 2011-12-06 | GM Global Technology Operations LLC | Engine oil level management system and method of assembling engines in vehicles |
| US9903241B2 (en) | 2015-11-13 | 2018-02-27 | Briggs & Stratton Corporation | Small air-cooled engine assembly with dry sump lubrication system |
| JP6624171B2 (ja) * | 2017-08-01 | 2019-12-25 | マツダ株式会社 | カウンタウエイト及び該カウンタウエイトを備えたクランク軸 |
| USD854650S1 (en) | 2017-09-15 | 2019-07-23 | Briggs & Stratton Corporation | Oil filter |
-
1986
- 1986-01-10 JP JP407986A patent/JPH0648007B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62165016A (ja) | 1987-07-21 |
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