JPH0647578B2 - アラルキルアミノピリミジン誘導体、その製造法並びに該誘導体を有効成分とする殺虫剤、殺ダニ剤及び殺菌剤 - Google Patents

アラルキルアミノピリミジン誘導体、その製造法並びに該誘導体を有効成分とする殺虫剤、殺ダニ剤及び殺菌剤

Info

Publication number
JPH0647578B2
JPH0647578B2 JP62108899A JP10889987A JPH0647578B2 JP H0647578 B2 JPH0647578 B2 JP H0647578B2 JP 62108899 A JP62108899 A JP 62108899A JP 10889987 A JP10889987 A JP 10889987A JP H0647578 B2 JPH0647578 B2 JP H0647578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
halogen
lower alkyl
atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62108899A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63225364A (ja
Inventor
宏輔 吉岡
登紀夫 小畑
勝利 藤井
晴夫 吉屋
清志 堤内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd, RIKEN Institute of Physical and Chemical Research filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to US07/105,403 priority Critical patent/US4895849A/en
Priority to DE87308818T priority patent/DE3786390T2/de
Priority to EP87308818A priority patent/EP0264217B1/en
Priority to KR870011196A priority patent/KR880005096A/ko
Publication of JPS63225364A publication Critical patent/JPS63225364A/ja
Priority to US07/435,937 priority patent/US4985426A/en
Publication of JPH0647578B2 publication Critical patent/JPH0647578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D239/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D239/28Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D239/30Halogen atoms or nitro radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D233/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、アラルキルアミノピリミジン誘導体、その製
造法並びに該誘導体を有効成分とする殺虫剤、殺ダニ剤
及び殺菌剤に関するものである。
(従来の技術及びその問題点) 従来より、アラルキルアミノピリミジン誘導体は、いく
つか知られている。例えば、ジャーナル・オブ・アメリ
カン・ケミカル・ソサエティ(J.A.C.S.),
,2189(1958)には、4−ベンジルアミノ−
6−クロロピリミジン及び4−フルフリルアミノ−6−
クロロピリミジンが利尿剤中間体として開示されている
が、このものには、殺虫・殺ダニ効力は認められない。
また、特開昭59−36666号公報には、次の一般式
で示されるアミノピリミジン誘導体が開示されている。
(式中、R1及びR2は低級アルキル基又はハロゲン原子
を示すか、又はR1とR2は結合してトリメチレン基又は
テトラメチレン基を示し;R3は水素原子又は低級アル
キル基を示し;Xはアルキレン基を示し;Zは置換もし
くは非置換のフェニル基(該置換基はハロゲン、低級ア
ルキル及び低級アルコキシより選ばれた1又は2個であ
る。)、フリル基はチエニル基を示す。) 上記公知化合物は、殺菌、殺虫、殺ダニ活性を有してお
り、例えば、コナガ、ナミハダニなどの農園芸上重要な
害虫及びキュウリうどん粉病、キュウリたんそ病、トマ
トりんもん病、トマト疫病、稲いもち病等農園芸上重大
な病害に対しても有効である。
しかしながら、これらの化合物の殺虫・殺ダニ剤として
の活性は充分なものではない。
本発明者等は、上記公知化合物よりも更に優れた殺虫・
殺ダニ・殺菌活性を有する化合物を得るために、鋭意検
討の結果、前記一般式においてZがフェニル基の場合の
置換基を特定の置換基で置き換えることにより、殺虫・
殺ダニ活性が顕著に改良されることを見い出し、本発明
を完成するに至った。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明は、 次式(I): (式中、R1は水素原子、又はハロゲンで置換されてい
てもよい低級アルキル基を表し; R2及びR3は、互いに独立して、ハロゲン原子又は低級
アルキル基であって、該アルキル基はハロゲン、低級ア
ルコキシ又は低級アルキルチオが置換されていてもよ
い; R4は水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を表
し; Qは、フェニル基、5員もしくは6員複素単環基又は縮
合複素環基であって、これらフェニル基及び複素環基
は、ハロゲン、ニトロ、低級アルキル、ハロ低級アルキ
ル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルコキ
シフェニル及びフェノキシから選ばれる1〜3個の置換
基が置換されていてもよく、また該複素環基にはオキソ
が置換されていてもよい; Aは、低級アルキレン基であって、該アルキレン基は炭
素数3−5のシクロアルキル基、低級アルキニル基及び
低級アルキル基から選ばれる1又は2個の置換基が置換
されていてもよく、該低級アルキル基はハロゲン、低級
アルコキシ又は低級アルキルチオが置換されていてもよ
い; Bは、直接結合、酸素原子、イオウ原子、直鎖状もしく
は分枝状の低級アルキレン基又は低級アルキレンオキシ
基を表す) で示される化合物又はその酸付加塩、それらの製造法並
びに該化合物を有効成分とする殺虫剤、殺ダニ剤及び殺
菌剤を提供するものである。
前記式(I)において、ハロゲン原子としては、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
低級アルキル基とは、炭素数1〜5の直鎖状又は分枝状
のアルキル基をいう。かかるアルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ア
ミル基、イソアミル基、sec−アミル基、sec−イソアミ
ル基(1,2−ジメチルプロピル基)及びt−アミル基
(1,1−ジメチルプロピル基)等が挙げられる。
低級アルコキシ基とは、炭素数1〜5の直鎖状又は分枝
状のアルコキシ基をいう。かかるアルコキシ基として
は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキ
シ基、t−ブトキシ基及びアミルオキシ基等が挙げられ
る。
低級アルキルチオ基とは、炭素数1〜5の直鎖状又は分
枝状のアルキルチオ基をいう。かかるアルキルチオ基と
しては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ
基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基及びアミルチオ
基等が挙げられる。
炭素数3〜5のシクロアルキル基としては、シクロプロ
ピル基、シクロブチル基及びシクロペンチル基が挙げら
れる。
低級アルキニル基とは、2〜5の直鎖状又は分枝状のア
ルキニル基をいう。かかるアルキニル基としては、エチ
ニル基、プロパルギル基及び1−プロピニル基等が挙げ
られる。
低級アルキレン基とは、鎖員が炭素数1〜5の直鎖状又
は分枝状のアルキレン基をいう。かかるアルキレン基と
しては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テ
トラメチレン基、ペンタメチレン基、−CH(CH3
−、−CH(C25)−、−CH(n−C37)−、−
CH(i−C37)−、−CH(t−C49)−、−C
H(n−C511)−、 −C(CH32−、−C(CH3)(C25)−、−C
H(C25)−CH2−及び−CH(C25)−CH2
2−等が挙げられる。
低級アルキレンオキシ基とは、鎖員が炭素数1〜5の直
鎖状又は分枝状のアルキレンオキシ基をいう。かかるア
ルキレンオキシ基としては、−OCH2−、−OCH
(CH3)−、−OCH2CH2−及び−OCH2CH2
2−等が挙げられる。
1としては、水素原子及びメチル基が好ましい。
2及び/又はR3が、低級アルキル基である場合には、
メチル基及びエチル基が好ましく、ハロゲン原子で置換
された低級アルキル基(ハロアルキル基)である場合に
は、フルオロメチル基が好ましく、ハロゲンである場合
には、塩素原子及び臭素原子が好ましい。R2がエチル
基であり、R3が塩素原子、臭素原子又はメチル基であ
ることが更に好ましい。
4としては、水素原子が好ましい。
前記式(I)において、Qは特定の置換基で置換されて
いてもよいフェニル基又は複素環基を表す。ここで、複
素環基とは、環中に1〜4個のヘテロ原子を含む、すべ
ての複素環基であり、特に5又は6員の複素単環基並び
にこれらの複素単環基を含む縮合複素環基が好ましい。
かかる好ましい複素環基としては、フリル基、チエニル
基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル
基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル
基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基、テトラゾリル
基等の5員の複素単環基;ピラニル基、ピリジル基、ピ
リダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリア
ジニル基等の6員の複素単環基;ベンゾチアゾリル基、
ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、チエノ
ピリミジニル基、フロピリミジニル基、イソオキサゾロ
ピリミジニル基、ピリドピリミジニル基、キナゾリニル
基、キノリル基、キノキサリニル基等の縮合複素環基が
挙げられる。
Qで表される前記フェニル基又は複素環基が置換されて
いる場合、置換基の数は特に制限されないが、1〜3個
が好ましい。かかる置換基としては、メチル基、エチル
基、t−ブチル基、三ハロゲン化メチル基、メトキシ
基、メチルチオ基、フッ素原子、塩素原子及びニトロ基
が好ましい。
Aが、低級アルキル基で置換された低級アルキレン基で
ある場合には、メチル基、エチル基、イソプロピル基又
はアミル基で置換されたメチレン基が好ましく、炭素数
3〜5のシクロアルキル基で置換された低級アルキレン
基である場合には、シクロプロピル基で置換されたメチ
レン基が好ましい。
Bとしては、酸素原子及びメチレン基が好ましい。
基:−B−Qの置換位置は、Aに対して3−位又は4−
位であることが好ましい。
上記好ましい化合物のうち、更に好ましい化合物は、次
式(I′): (式中、A′は、メチル基、エチル基、イソプロピル基
又はシクロプロピル基で置換されたメチレン基を表し;
Q′は、4−位がフッ素原子、塩素原子もしくはメチル
基で置換されたフェニル基又は2−ピリジル基、5−ク
ロロピリジン−3−イル基、5−クロロ−6−エチルピ
リミジン−4−イル基、5−クロロ−6−メチルピリミ
ジン−4−イル基もしくは6−クロロ−5−メチルピリ
ミジン−4−イル基を表し;基:O−Q′の置換位置
は、A′に対して3−位又は4−位である。) で示される化合物である。
前記式(I)から理解されるように、本発明の化合物
は、アミノ基を有しており、容易に酸付加塩を形成し、
そのような塩も、また本発明に包含される。
塩を形成する酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫
酸、リン酸のような無機酸、ギ酸、シュウ酸、フマル
酸、アジピン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アコニッ
ト酸のようなカルボン酸、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸のような有機スル
ホン酸等が挙げられる。
前記式(I)において、いずれかの炭素原子が不斉炭素
であるときは、個々の光学異性体及びラセミ化合物もし
くは混合物のいずれも本発明に含まれる。
本発明の化合物(I)は、例えば、以下に示すそれ自体
公知の方法により容易に製造される。
製造法A (式中、R1、R2、R3、R4、A、B及びQは前記と同
義であり;Xは脱離基を表す。) 前述のとおり、この反応はそれ自体公知であり、それ
故、脱離基Xについては何ら限定はなく、例えば、塩素
原子、臭素原子又はヨウ素原子のようなハロゲン原子、
メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチル
チオ基等のアルキルチオ基、メタンスルホニルオキシ
基、エタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンス
ルホニルオキシ基のようなハロゲンで置換されていても
よいアルカンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニル
オキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基等のアレー
ンスルホニルオキシ基並びに水酸基等が挙げられる。
前記反応式から明らかなように、本反応では化合物H−
Xが離脱するので、これを捕捉し円滑に反応を行うた
め、塩基の存在下に反応を行うことが好ましい。反応は
通常、溶媒の存在下に行われるが、無溶媒で、式(II)
及び式(III)の化合物を加熱溶融して行うこともでき
る。
溶媒としては、本反応に関与しないものであれば特に制
限はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、メチ
ルナフタリン、石油エーテル、リグロイン、ヘキサン、
クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、塩化メチレン、ク
ロロホルム、ジクロルエタン、トリクロルエチレン、シ
クロヘキサンのような塩素化されたあるいはされていな
い芳香族、脂肪族、脂環族の炭化水素類;ジエチルエー
テル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;アセト
ン、メチルエチルケトンのようなケトン類;メタノー
ル、エタノール、エチレングリコールのようなアルコー
ル類もしくはそれらの含水物;N,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミドのよ
うなアミド類;ピリジン、N,N−ジエチルアニリンの
ような有機塩基;及び上記溶媒の混合物等が挙げられ
る。
塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−
ジエチルアニリン等の有機塩基、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシドのようなアルカリ金属アルコ
キシド、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等の無機塩基が挙げられる。
反応温度は特に限定はないが、通常室温以上、使用する
溶媒の沸点以下であり、反応時間を短縮するために加温
することが好ましい。
製造法B (式中、R1、R2、R3、R4、A、B、Q及びXは前記
と同義である。) 本法は、中間体(V)を合成し、次いで化合物Q−X
(VI)と反応させる方法である。本法に用いる溶媒、塩
基等は、前記製造法Aにおいて記載したものを適宜使用
できる。
製造法C 前記式(I)において、R2が、低級アルコキシ基又は
低級アルキルチオ基で置換された低級アルキル基である
化合物は、以下に示す方法によっても製造することがで
きる。
(式中、R1、R3、R4、A、B、Q及びXは前記と同
義であり;Dは低級アルキレン基を表し;R5は低級ア
ルコキシ基又は低級アルキルチオ基を表し;Mはアルカ
リ金属、好ましくはナトリウムを表す。) 製造法D 前記式(I)において、Qが、基: と同一である化合物は、以下に示す方法によっても製造
することができる。
(式中、R1、R2、R3、R4、A、B、Q及びXは前記
と同義である。) 本法に用いる溶媒、塩基等は、前記製造法Aにおいて記
載したものを適宜使用できる。
なお、前記製造法A,B,Dにおいて、原料として用い
る式(III),(IV)の化合物のうち、Aで表される低
級アルキレン基の鎖員が1で一置換である化合物は、例
えば、以下に示すそれ自体公知の方法により製造され
る。
(式中、R4、A及びBは前記と同義であり;R6は炭素
数3〜5のシクロアルキル基、低級アルキニル基又は非
置換の、もしくはハロゲン原子、低級アルコキシ基もし
くは低級アルキルチオ基で置換された低級アルキル基を
表し;Q″は前記Qと同義又は水素原子である。) また、式(III)の化合物のうち、Aで表される低級ア
ルキレン基の鎖員が2〜5である化合物は、例えば、以
下に示すそれ自体公知の方法により製造される。
(式中、R4、R6、B及びQは前記と同義であり、mは
1〜4の整数を表す。) 更に、式(III)の化合物のうち、Aが二置換である化
合物は、例えば、以下に示すそれ自体公知の方法により
製造される。
(式中、R4、R6、B及びQは前記と同義である。) 更に、化合物(III)及び(IV)は対応する酸アミドを
ホフマン分解することによっても製造することができ
る。
前記の各方法によって得られる目的物(I)は、再結
晶、各種クロマトグラフィー等の公知の手段で適宜精製
することができる。
酸付加塩は、例えば、反応終了後の反応液中に酸を導入
し、次いで溶媒を除去することにより容易に得ることが
できる。
本発明の化合物は、半翅目、例えば、ウンカ類、ヨコバ
イ類、アブラムシ類、コナジラミ類等、鱗翅目、例え
ば、ヨトウムシ類、コナガ、ハマキムシ類、メイガ類、
メイチュウ類、モンシロチョウ等、鞘翅目、例えば、ゾ
ウムシ類、ハムシ類等のほか、ダニ目、例えば、ミカン
ハダニ、ナミハダニ等の農園芸害虫に優れた効果を示
す。また、ハエ、カ、ゴキブリ等の衛生害虫の防除にも
極めて有効であり、その他の貯穀害虫等にも有効であ
る。
更に、本発明の化合物は、土壌中の根こぶ線虫、マツノ
ザイセンチュウ、ネダニに対ても効力を有する。また、
本発明の化合物は農園芸用病害にも有効であり、例え
ば、稲いもち病、大麦うどん粉病のほか、キュウリべと
病、トマト疫病等に活性がある。
このように、本発明の化合物の用途、適用場面は極めて
広範で、効力高く、各種剤型で実用に供し得るものであ
る。
本発明の殺虫・殺ダニ・殺菌剤は一般式(I)の化合物
の一種又は数種を有効成分として含有してなる。一般式
(I)の化合物をそれ自体で用いてもよいが、通常は普
通の担体、界面活性剤、分散剤又は補助剤等を配合して
常法により、例えば粉剤、水和剤、乳剤、微粒剤、粒
剤、水又は油性懸濁液、エアゾールなどの組成物に調製
されて使用される。
好適な担体は、例えばタルク、ベントナイト、クレー、
カオリン、ケイソウ土、ホワイトカーボン、バーミュキ
ュライト、消石灰、ケイ砂、硫安、尿素等の固体担体、
ケロシン、鉱油等の炭化水素、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、クロロホルム、四塩化炭素
等の塩素化炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等のエーテル類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホ
ロン等のケトン類、酢酸エチル、エチレングリコールア
セテート、マレイン酸ジブチル等のエステル類、メタノ
ール、n−ヘキサノール、エチレングリコール等のアル
コール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等の極性溶媒又は水等の液体担体が挙げられる。ま
た、気体担体としては空気、窒素、炭酸ガス、フレオン
等を用い、混合噴射することもできる。
また、本剤の動植物への付着、吸収の向上、薬剤の分
散、乳化、展着等の性能の向上をはかるための界面活性
剤、分散剤としては、例えばアルコール硫酸エステル
類、アルキルスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポ
リオキシエチレングリコールエーテル等が用いられる。
更に、製剤の性状を改善するために、補助剤として、例
えばカルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコ
ール、アラビアゴム等が用いられる。
上記の担体、界面活性剤、分散剤及び補助剤は、それぞ
れの目的に応じ、各々単独に、あるいは組合わせて使用
される。
本発明化合物を製剤化した場合の有効成分濃度は、乳剤
では通常1ないし50重量%、粉剤では通常0.3ない
し25重量%、水和剤では通常1ないし90重量%、粒
剤では通常0.5ないし5重量%、油剤では通常0.5
ないし5重量%、エアゾールでは通常0.1ないし5重
量%である。
これらの製剤を適当な濃度に希釈して、植物茎葉、土
壌、水田の水面に散布するか、又は直接施用するなどし
て、それぞれの目的に応じ、各種用途に供しうる。
(発明の実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、こ
れらの実施例は本発明の範囲を何ら制限するものではな
い。
実施例1 dl−5−クロロ−6−エチル−4−(α−エチル−3
−フェノキシベンジル)アミノピリミジン(化合物番号
3)の合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン1.8gをト
ルエン50mに溶解し、トリエチルアミン1.1gと
α−エチル−3−フェノキシベンジルアミン2.2gを
加え、攪拌下6時間還流した。反応終了後、反応物を水
洗し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下に溶媒を
留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=7:
1溶出)により単離し、炎黄色油状液体である目的物
2.0gを得た。
▲n21.2 D▼1.5918 実施例2 dl−5−クロロ−6−エチル−4−[α−エチル−4
−(4−フルオロフェノキシ)ベンジル]アミノピリミ
ジン(化合物番号41)の合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン1.8gをト
ルエン50mに溶解し、トリエチルアミン1.1gと
α−エチル−4−(4−フルオロフェノキシ)ベンジル
アミン2.6gを加え、攪拌下6時間還流した。反応終
了後、生成したトリエチルアミン塩酸塩を去し、液
から減圧下に溶媒を留去した。得られた油状物をカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC−200,トルエ
ン:酢酸エチル=7:1溶出)により単離し、淡黄色油
状液体である目的物1.8gを得た。
▲n21.6 D▼1.5694 実施例3 dl−5−クロロ−6−エチル−4−(α−イソプロピ
ル−4−フェノキシベンジル)アミノピリミジン(化合
物番号22)の合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン1.8gをキ
シレン50mに溶解し、トリエチルアミン1.1gと
α−イソプロピル−4−フェノキシベンジルアミン2.
4gを加え、攪拌下7時間還流した。反応終了後、反応
物を水洗し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下
に溶媒を留去した。得られた油状物をカラムクロマトグ
ラフィー(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチ
ル=7:1溶出)により単離し、淡黄色油状液体である
目的物2.1gを得た。
▲n23.0 D▼1.5823 実施例4 dl−5−クロロ−6−クロロメチル−4−(α−エチ
ル−3−フェノキシベンジル)アミノピリミジン(化合
物番号10)の合成 6−クロロメチル−4,5−ジクロロピリミジン2.1
gとトルエン50mに溶解し、トリエチルアミン1.
0gとα−エチル−3−フェノキシベンジルアミン2.
2gを加え、50〜60℃で3時間攪拌した。反応終了
後、生成したトリエチルアミン塩酸塩を去し、液か
ら減圧下に溶媒を留去した。得られた油状物をカラムク
ロマトグラフィー(ワコーゲル−C200,トルエン:
酢酸エチル=5:1溶出)により単離し、淡黄色油状液
体である目的物2.8gを得た。
▲n27.6 D▼1.5965 実施例5 dl−5−クロロ−4−(α−エチル−3−フェノキシ
ベンジルアミノ)−6−メチルチオメチルピリミジン
(化合物番号12)の合成 実施例4で得たdl−5−クロロ−6−クロロメチル−
4−(α−エチル−3−フェノキシベンジル)アミノピ
リミジン2.0gをメタノール50mに溶解し、メタ
ンチオール・ナトリウム塩の15%水溶液10mを加
え、攪拌下2時間還流した。反応終了後、反応液を水中
に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。得
られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル
C−200,トルエン:酢酸エチル=5:1溶出)で単
離し、淡黄色油状液体である目的物1.8gを得た。
▲n27.6 D▼1.6014 実施例6 dl−5−クロロ−6−エチル−4−(α−エチル−3
−フェノキシベンジル)アミノピリミジン・シュウ酸塩
の合成 実施例1で得たdl−5−クロロ−6−エチル−4−
(α−エチル−3−フェノキシベンジル)アミノピリミ
ジン0.61gとシュウ酸0.15gをアセトン20m
に溶解し、1時間加熱還流した。反応終了後、減圧下
に溶媒を留去し、次いでn−ヘキサンで洗浄することに
より無色水飴状物である目的物0.7gを得た。
実施例7 dl−5−クロロ−6−エチル−4−[α−エチル−4
−(4−フルオロフェノキシ)ベンジル]アミノピリミ
ジン・塩酸塩の合成 実施例2で得たdl−5−クロロ−6−エチル−4−
[α−エチル−4−(4−フルオロフェノキシ)ベンジ
ル]アミノピリミジン1.0gを無水エーテル20m
に溶解し、乾燥塩酸ガスを吹き込んだ。分離する油状物
からエーテルを除き、n−ヘキサンで洗浄することによ
り無色水飴状物である目的物1.0gを得た。
実施例8 実施例1〜5と同様に処理することにより、第1表に化
合物番号1、2、4〜9、11、13〜21、23〜4
0及び42〜65として示す化合物を得た。
実施例9 dl−5−クロロ−6−エチル−4−[α−エチル−4
−(5−ニトロピリジン−2−イルオキシ)ベンジル]
アミノピリミジン(化合物番号78)の合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン0.9gをト
ルエン30mに溶解し、トリエチルアミン0.6gと
α−エチル−4−(5−ニトロピリジン−2−イルオキ
シ)ベンジルアミン1.3gを加え、攪拌下12時間加
熱還流した。反応終了後、酢酸エチルで抽出し、水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去
した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワ
コーゲル C−200,トルエン:酢酸エチル=2:1
溶出)により単離し、無色油状液体である目的物0.8
gを得た。
▲n22.2 D▼1.5962 実施例10 dl−5−クロロ−6−エチル−4−[α−エチル−4
−(3−ピリジルオキシ)ベンジル]アミノピリミジン
(化合物番号72)の合成 dl−5−クロロ−6−エチル−4−(α−エチル−4
−ヒドロキシベンジル)アミノピリミジンナトリウム塩
2.2gを乾燥ピリジン25mに溶解し、3−ブロモ
ピリジン1.1gと塩化第一銅1gを加え、窒素雰囲
気、攪拌下8時間加熱還流した。反応終了後、反応物を
水中へ投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を希塩酸、
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に溶
媒を留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲル C−200,トルエン:酢酸エチル
=4:1溶出)により単離し、無色油状液体である目的
物0.8gを得た。
▲n20.5 D▼1.5974 実施例11 dl−5−クロロ−6−エチル−4−[α−エチル−4
−(2−ピリミジルオキシ)ベンジル]アミノピリミジ
ン(化合物番号88)の合成 dl−5−クロロ−6−エチル−4−(α−エチル−4
−ヒドロキシベンジル)アミノピリミジン1gをDMF
30mに溶解し、2−クロロピリミジン0.45gと
無水炭酸カリウム0.7gを加え、攪拌下12時間約1
00℃に加熱した。反応終了後、反応物を氷水中に投
じ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残渣を
カラムクロマトグラフィー(ワコーゲル C−200,
トルエン:酢酸エチル=3:1溶出)により単離し、無
色結晶である目的物0.7gを得た。
m.p. 110〜112℃ 実施例12 dl−5−クロロ−6−エチル−4−[α−エチル−4
−(5−クロロ−6−エチルピリミジン−4−イルオキ
シ)ベンジル]アミノピリミジン(化合物番号82)の
合成 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン4.5gをト
ルエン30mに溶解し、トリエチルアミン4gとα−
エチル−4−ヒドロキシベンジルアミン1.3gを加
え、攪拌下、一昼夜還流した。反応終了後、酢酸エチル
で抽出し、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
下に溶媒を留去した。得られた油状物をカラムクロマト
グラフィー(ワコーゲル C−200,トルエン:酢酸
エチル=3:1溶出)により単離し、無色油状液体であ
る目的物0.8gを得た。
▲n23.5 D▼1.5738 実施例13 実施例9〜12と同様に処理することにより、第1表に
化合物番号66〜71,73〜77,79〜81,83
〜87及び89〜95として示す化合物を得た。
実施例14 化合物番号1の化合物5重量部、ベントナイト35重量
部、タルク57重量部、ネオペレックスパウダー(商品
名;花王アトラス製)1重量部及びリグニンスルホン酸
ソーダ2重量部とを均一に混合し、次いで、少量の水を
添加し混練した後、造粒、乾燥して粒剤を得た。
実施例15 化合物番号69の化合物5重量部、ベントナイト35重
量部、タルク57重量部、ネオペレックスパウダー(商
品名;花王アトラス製)1重量部及びリグニンスルホン
酸ソーダ2重量部とを均一に混合し、次いで、少量の水
を添加し混練した後、造粒、乾燥して粒剤を得た。
実施例16 化合物番号22の化合物50重量部、カオリン48重量
部及びネオペレックスパウダー(商品名;花王アトラス
製)2重量部とを均一に混合し、次いで粉砕して水和剤
を得た。
実施例17 化合物番号72の化合物50重量部、カオリン48重量
部及びネオペレックスパウダー(商品名;花王アトラス
製)2重量部とを均一に混合し、次いで粉砕して水和剤
を得た。
実施例18 化合物番号38の化合物20重量部、キシレン70重量
部にトキサノン(商品名;三洋化成工業製)10重量部
を加え均一に混合、溶解して乳剤を得た。
実施例19 化合物番号81の化合物20重量部、キシレン70重量
部にトキサノン(商品名;三洋化成工業製)10重量部
を加え均一に混合、溶解して乳剤を得た。
実施例20 化合物番号12の化合物5重量部、タルク50重量部及
びカオリン45部とを均一に混合して粉剤を得た。
実施例21 化合物番号83の化合物5重量部、タルク50重量部及
びカオリン45部とを均一に混合して粉剤を得た。
実施例22 ハスモンヨトウに対する効力試験 第1表に示した化合物を実施例16及び17に準じて調
剤し、界面活性剤(0.03%)を含む水で希釈し、3
00ppmとした。一方、直径10cmのプラスチックカッ
プに大豆の葉を敷き、葉上にハスモンヨトウ2令幼虫を
10頭を供試した。先に調製した薬液を、噴霧塔で5m
ずつ散布した。その後、25℃の定温室に放置し、2
日後の生死虫数を調査し殺虫率を求めた。結果を第2表
に示す。
第2表には殺虫率が100%ものを5、99−80%の
ものを4として表示した。
なお、対照として次式: で示される化合物(以下「化合物A」という)を用い
た。
実施例23 コナガ(有機リン剤抵抗性)に対する効力
試験 直径10cmのプラスチックカップにキャベツ葉片(5cm
×5cm)をいれ、一方、第1表に示した化合物を実施例
16及び17に準じて調剤し、界面活性剤(0.03
%)を含む水で300ppmとした薬液を、噴霧塔で5m
ずつ散布した。風乾後、コナガ3令幼虫を10頭供試
し、25℃の定温室に放置し、2日後の生死虫数を調査
し、殺虫率を求めた。結果を第3表に示す。
第3表には殺虫率が100%ものを5、99−80%の
ものを4として表示した。
実施例24 トビイロウンカに対する効力試験 第1表に示した化合物を実施例16及び17に準じて調
剤し、界面活性剤(0.03%)を含む水で300ppm
とした薬液中に、イネ稚苗を30秒間浸漬し、風乾後、
ガラス円筒に挿した。トビイロウンカ3令幼虫を10頭
放ち、多孔質の栓をして、25℃の定温室に放置した。
2日後に生死虫数を調査し、殺虫率を求めた。結果を第
4表に示す。
第4表には殺虫率が100%のものを5、99−80%
のものを4として表示した。
実施例25 ツマグロヨコバイ(有機リン剤抵抗性)に
対する効力試験 第1表に示した化合物を実施例16及び17に準じて調
剤し、界面活性剤(0.03%)を含む水で300ppm
とした薬液中に、イネ稚苗を30秒間浸漬し、風乾後、
ガラス円筒に挿した。ツマグロヨコバイ4令幼虫を10
頭放ち、多孔質の栓をして、25℃の定温室に放置し
た。2日後に生死虫数を調査し、殺虫率を求めた。結果
を第5表に示す。
第5表には殺虫率が100%のものを5、99−80%
のものを4として表示した。
実施例26 ナミハダニ雌成虫(有機リン剤抵抗性)に
対する効力試験 水で浸した紙上に直径20mmのインゲン葉片を置き、
ナミハダニ雌成虫10頭を接種した。その葉片を第1表
に示した化合物を実施例16及び17に準じて調剤し、
界面活性剤(0.03%)を含む水で300ppmとした
薬液中に、15秒間、浸漬した。風乾後、25℃の定温
室に放置した。3日後に生死虫数を調査し、殺ダニ率を
求めた。結果を第6表に示す。
第6表には殺ダニ率が100%のものを5、99−80
%のものを4として表示した。
実施例27 ナミハダニ卵(有機リン剤抵抗性)に対す
る効力試験 水で浸した紙上に直径20mmのインゲン葉片を置き、
ナミハダニ雌成虫5頭を接種し、1日間、産卵させた。
次に、雌成虫を取り除き、卵が産付されたインゲン葉片
ごと、第1表に示した化合物を実施例16及び17に準
じて調剤し、界面活性剤(0.03%)を含む水で30
0ppmとした薬液中に、15秒間、浸漬した。風乾後、
25℃の定温室に放置した。処理後、8日目に、未ふ化
卵数を調査し、殺卵率を求めた。結果を第7表に示す。
第7表には殺卵率が100%のものを5、99−80%
のものを4として表示した。
実施例28 ミカンハダニ雌成虫(有機リン剤抵抗性)
に対する効力試験 水で浸した紙上に直径20mmのクワ葉片を置き、ミカ
ンハダニ雌成虫10頭を接種した。一方、第1表に示し
た化合物を実施例16及び17に準じて調剤し、界面活
性剤(0.03%)を含む水で300ppmとした薬液
を、噴霧塔で5mずつ散布した。処理後、25℃の定
温室に放置し、3日後の生死虫数を調査し、殺成虫率を
求めた。結果を第8表に示す。
第8表には殺ダニ率が100%のものを5、99−80
%のものを4として表示した。
実施例29 ミカンハダニ卵(有機リン剤抵抗性)に対
する効力試験 水で浸した紙上に直径20mmのクワ葉片を置き、ミカ
ンハダニ雌成虫5頭を接種し、1日間、産卵させた。一
方、第1表に示した化合物を実施例16及び17に準じ
て調剤し、界面活性剤(0.03%)を含む水で300
ppmとした薬液を、噴霧塔で5mずつ散布した。処理
後、25℃の定温室に放置し、10日後の未ふ化卵数を
調査し、殺卵率を求めた。結果を第9表に示す。
第9表には殺卵率が100%のものを5、99−80%
のものを4として表示した。
実施例30 稲いもち病防除効果 プラスチック製ポットに培土をいれ、稲を播種した。温
室で栽培し、本葉が3.5葉に展開した幼苗に、実施例
16及び17に準じて調剤し、界面活性剤(0.01
%)を含む水で200ppmに希釈した薬液を充分量散布
した。散布後48時間目に稲いもち病菌(Piricularia o
rizae)の胞子懸濁液を噴霧接種し、温度25℃、湿度1
00%の発病庫に、4日間放置した後、病斑数を測定し
た。無処理区の病斑数と比較して薬剤効果を判定した。
評価は5−0の5段階で示し、病斑のないものは5、無
処理区と比較して病斑面積10%以下は4、20%程度
では3、40%程度では2、60%程度では1とし、全
体が罹病したものは0で示した。結果を第10表に示
す。
実施例31 キュウリべと病防除効果 プラスチック製ポットに培土をいれ、キュウリを播種し
た。温室で栽培し、第1葉が展開した幼苗に、実施例1
6及び17に準じて調剤し、界面活性剤(0.01%)
を含む水で200ppmに希釈した薬液を充分量散布し
た。散布後48時間目にキュウリべと病菌(Pseudoperon
ospora cubensis)の胞子懸濁液を噴霧接種し、温度20
℃、湿度100%の室内に24時間放置した。接種10
日目の病斑面積を目測し、無処理区の病斑面積と比較し
て薬剤効果を判定した。評価は5−0の5段階で示し、
病斑のないものは5、無処理区と比較して病斑面積10
%以下は4、20%程度は3、40%程度では2、60
%程度では1とし、全体が罹病したものは0で示した。
結果を第11表に示す。
実施例32 大麦うどん粉病防除効果 プラスチック製ポットに培土をいれ、大麦を播種した。
温室で栽培し、第2葉が展開した幼苗に、実施例16及
び17に準じて調剤し、界面活性剤(0.01%)を含
む水で200ppmに希釈した薬液を充分量散布した。散
布後48時間目に大麦うどん粉病菌(Erysiphe gramini
s)胞子懸濁液を均一に噴霧接種した。接種7日目に病斑
数を求め薬剤効果を判定した。評価は5−0の5段階で
示し、病斑のないものは5、罹病面積10%以下は4、
20%程度は3、40%程度では2、60%程度では1
とし、全体が罹病したものでは0で示した。結果を第1
2表に示す。
[発明の効果] 本発明によれば、優れた殺虫効果、殺ダニ効果及び殺菌
効果を有する新規アラルキルアミノピリミジン誘導体を
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 409/12 239 8829−4C 413/12 239 8829−4C 417/12 239 9051−4C (72)発明者 藤井 勝利 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 (72)発明者 吉屋 晴夫 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 (72)発明者 堤内 清志 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式: (式中、R1は水素原子、又はハロゲンで置換されてい
    てもよい低級アルキル基を表し; R2及びR3は、互いに独立して、ハロゲン原子又は低級
    アルキル基であって、該アルキル基はハロゲン、低級ア
    ルコキシ又は低級アルキルチオが置換されていてもよ
    い; R4は水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を表
    し; Qは、フェニル基、5員もしくは6員複素単環基又は縮
    合複素環基であって、これらフェニル基及び複素環基
    は、ハロゲン、ニトロ、低級アルキル、ハロ低級アルキ
    ル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルコキ
    シフェニル及びフェノキシから選ばれる1〜3個の置換
    基が置換されていてもよく、また該複素環基にはオキソ
    が置換されていてもよい; Aは、低級アルキレン基であって、該アルキレン基は炭
    素数3−5のシクロアルキル基、低級アルキニル基及び
    低級アルキル基から選ばれる1又は2個の置換基が置換
    されていてもよく、該低級アルキル基はハロゲン、低級
    アルコキシ又は低級アルキルチオが置換されていてもよ
    い; Bは、直接結合、酸素原子、イオウ原子、直鎖状もしく
    は分枝状の低級アルキレン基又は低級アルキレンオキシ
    基を表す。) で示される化合物又はその酸付加塩。
  2. 【請求項2】次式: (式中、R1は水素原子、又はハロゲンが置換されてい
    てもよい低級アルキル基を表し; R2及びR3は、互いに独立して、ハロゲン原子又は低級
    アルキル基であって、該アルキル基はハロゲン、低級ア
    ルコキシ又は低級アルキルチオが置換されていてもよ
    い; Xは脱離基を表す。) で示される化合物を、 次式: (式中、R4は水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキ
    ル基を表し; Qは、フェニル基、5員もしくは6員複素単環基又は縮
    合複素環基であって、これらフェニル基及び複素環基
    は、ハロゲン、ニトロ、低級アルキル、ハロ低級アルキ
    ル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルコキ
    シフェニル及びフェノキシから選ばれる1〜3個の置換
    基が置換されていてもよく、また該複素環基にはオキソ
    が置換されていてもよい; Aは、低級アルキレン基であって、該アルキレン基は炭
    素数3−5のシクロアルキル基、低級アルキニル基及び
    低級アルキル基から選ばれる1又は2個の置換基が置換
    されていてもよく、該低級アルキル基はハロゲン、低級
    アルコキシ又は低級アルキルチオが置換されていてもよ
    い; Bは、直接結合、酸素原子、イオウ原子、直鎖状もしく
    は分枝状の低級アルキレン基又は低級アルキレンオキシ
    基を表す。) で示される化合物と反応させることを特徴とする 次式: (式中、R1、R2、R3、R4、A、B及びQは前記と同
    義である。) で示される化合物又はその酸付加塩の製造法。
  3. 【請求項3】次式: (式中、R1は水素原子、又はハロゲンで置換されてい
    てもよい低級アルキル基を表し; R2及びR3は、互いに独立して、ハロゲン原子又は低級
    アルキル基であって、該アルキル基はハロゲン、低級ア
    ルコキシ又は低級アルキルチオが置換されていてもよ
    い; R4は水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を表
    し; Qは、フェニル基、5員もしくは6員複素単環基又は縮
    合複素環基であって、これらフェニル基及び複素環基
    は、ハロゲン、ニトロ、低級アルキル、ハロ低級アルキ
    ル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルコキ
    シフェニル及びフェノキシから選ばれる1〜3個の置換
    基が置換されていてもよく、また該複素環基にはオキソ
    が置換されていてもよい; Aは、低級アルキレン基であって、該アルキレン基は炭
    素数3−5のシクロアルキル基、低級アルキニル基及び
    低級アルキル基から選ばれる1又は2個の置換基が置換
    されていてもよく、該低級アルキル基はハロゲン、低級
    アルコキシ又は低級アルキルチオが置換されていてもよ
    い; Bは、直接結合、酸素原子、イオウ原子、直鎖状もしく
    は分枝状の低級アルキレン基又は低級アルキレンオキシ
    基を表す。) で示される化合物又はその酸付加塩を有効成分とする殺
    虫剤。
  4. 【請求項4】次式: (式中、R1は水素原子、又はハロゲンで置換されてい
    てもよい低級アルキル基を表し; R2及びR3は、互いに独立して、ハロゲン原子又は低級
    アルキル基であって、該アルキル基はハロゲン、低級ア
    ルコキシ又は低級アルキルチオが置換されていてもよ
    い; R4は水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を表
    し; Qは、フェニル基、5員もしくは6員複素単環基又は縮
    合複素環基であって、これらフェニル基及び複素環基
    は、ハロゲン、ニトロ、低級アルキル、ハロ低級アルキ
    ル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルコキ
    シフェニル及びフェノキシから選ばれる1〜3個の置換
    基が置換されていてもよく、また該複素環基にはオキソ
    が置換されていてもよい; Aは、低級アルキレン基であって、該アルキレン基は炭
    素数3−5のシクロアルキル基、低級アルキニル基及び
    低級アルキル基から選ばれる1又は2個の置換基が置換
    されていてもよく、該低級アルキル基はハロゲン、低級
    アルコキシ又は低級アルキルチオで置換されていてもよ
    い; Bは、直接結合、酸素原子、イオウ原子、直鎖状もしく
    は分枝状の低級アルキレン基又は低級アルキレンオキシ
    基を表す。) で示される化合物又はその酸付加塩を有効成分とする殺
    ダニ剤。
  5. 【請求項5】次式: (式中、R1は水素原子、又はハロゲンで置換されてい
    てもよい低級アルキル基を表し; R2及びR3は、互いに独立して、ハロゲン原子又は低級
    アルキル基であって、該アルキル基はハロゲン、低級ア
    ルコキシ又は低級アルキルチオが置換されていてもよ
    い; R4は水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を表
    し; Qは、フェニル基、5員もしくは6員複素単環基又は縮
    合複素環基であって、これらフェニル基及び複素環基
    は、ハロゲン、ニトロ、低級アルキル、ハロ低級アルキ
    ル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルコキ
    シフェニル及びフェノキシから選ばれる1〜3個の置換
    基が置換されていてもよく、また該複素環基にはオキソ
    が置換されていてもよい; Aは、低級アルキレン基であって、該アルキレン基は炭
    素数3−5のシクロアルキル基、低級アルキニル基及び
    低級アルキル基から選ばれる1又は2個の置換基が置換
    されていてもよく、該低級アルキル基はハロゲン、低級
    アルコキシ又は低級アルキルチオが置換されていてもよ
    い; Bは、直接結合、酸素原子、イオウ原子、直鎖状もしく
    は分枝状の低級アルキレン基又は低級アルキレンオキシ
    基を表す。) で示される化合物又はその酸付加塩を有効成分とする殺
    菌剤。
JP62108899A 1986-10-08 1987-05-06 アラルキルアミノピリミジン誘導体、その製造法並びに該誘導体を有効成分とする殺虫剤、殺ダニ剤及び殺菌剤 Expired - Fee Related JPH0647578B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/105,403 US4895849A (en) 1986-10-08 1987-10-05 Aralkylaminopyrimidine compounds which are useful as for producing thereof and insecticides
DE87308818T DE3786390T2 (de) 1986-10-08 1987-10-06 Arylaminopyrimidin-Derivate, Verfahren zu deren Herstellung und diese als wirksamen Stoff enthaltende Insektizide, Akarizide und Fungizide.
EP87308818A EP0264217B1 (en) 1986-10-08 1987-10-06 Aralkylaminopyrimidine derivative, process for producing thereof and insecticide, acaricide and fungicide containing said derivative as active ingredient
KR870011196A KR880005096A (ko) 1986-10-08 1987-10-06 아랄킬아미노피리미딘 유도체, 그의 제조방법 및 유효성분으로서 이 유도체를 함유하는 살충제, 살응애제 및 살진균제
US07/435,937 US4985426A (en) 1986-10-08 1989-11-13 Aralkylaminopyrimidine derivative, process for producing thereof and insecticide, acaricide and fungicide containing said derivative as active ingredient

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23787886 1986-10-08
JP61-237878 1986-10-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63225364A JPS63225364A (ja) 1988-09-20
JPH0647578B2 true JPH0647578B2 (ja) 1994-06-22

Family

ID=17021758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62108899A Expired - Fee Related JPH0647578B2 (ja) 1986-10-08 1987-05-06 アラルキルアミノピリミジン誘導体、その製造法並びに該誘導体を有効成分とする殺虫剤、殺ダニ剤及び殺菌剤

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH0647578B2 (ja)
KR (2) KR890001312A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0751565B2 (ja) * 1988-11-21 1995-06-05 宇部興産株式会社 アラルキルアミン誘導体、その製法及び殺菌剤
PE20040574A1 (es) * 2002-06-19 2004-09-08 Schering Corp Agonistas de los receptores cannabinoides
JP5139796B2 (ja) * 2007-12-28 2013-02-06 株式会社エス・ディー・エス バイオテック 農業用殺菌剤組成物およびそれを用いる農作物処理方法
WO2014063642A1 (zh) 2012-10-25 2014-05-01 中国中化股份有限公司 取代嘧啶类化合物及其用途
WO2015146870A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 住友化学株式会社 ピリミジン化合物
WO2017057121A1 (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 住友化学株式会社 ピリミジン化合物及びその有害生物防除用途
WO2017057119A1 (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 住友化学株式会社 ピリミジン化合物及びその有害生物防除用途
WO2017057120A1 (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 住友化学株式会社 ピリミジン化合物及びその有害生物防除用途

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63225364A (ja) 1988-09-20
KR880005096A (ko) 1988-06-28
KR890001312A (ko) 1989-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0264217B1 (en) Aralkylaminopyrimidine derivative, process for producing thereof and insecticide, acaricide and fungicide containing said derivative as active ingredient
US4931455A (en) Alkylaminopyrimidine derivative and insecticide, acaricide and fungicide containing the same as active ingredient
EP0493925B1 (en) Pyrazole derivatives having herbicidal activity, their preparation and their use
JPH0647578B2 (ja) アラルキルアミノピリミジン誘導体、その製造法並びに該誘導体を有効成分とする殺虫剤、殺ダニ剤及び殺菌剤
JPH06157469A (ja) ピラゾールカルボニルウレア誘導体、その製法及び有害生物防除剤
JPH0625159B2 (ja) アラルキルアミノピリミジン誘導体、その製造法並びに該誘導体を有効成分とする殺虫剤、殺ダニ剤及び殺菌剤
US5124333A (en) Aminopyrimidine derivatives and harmful organisms preventive agent
JP3511729B2 (ja) 4−〔2−(トリフルオロアルコキシ置換フェニル)エチルアミノ〕ピリミジン誘導体、その製法及び農園芸用の有害生物防除剤
EP0866056B1 (en) N- (fluoroalkoxy)phenoxyalkyl]benzamide compounds, intermediates thereof, process for producing the same, and agricultural and horticultural pesticides
JP3211518B2 (ja) フェノキシアルキルアミン誘導体、その製法及び農園芸用の有害生物防除剤
JP2691944B2 (ja) アルキルアミノピリミジン誘導体、その製造法及び有害生物防除剤
JP3543411B2 (ja) 4−アミノピリミジン誘導体、その製法及び農園芸用の有害生物防除剤
US5252596A (en) Phenoxyalkylamine derivative and method for controlling noxious organisms containing the same
JPH03173872A (ja) アミノピリミジン誘導体、その製造方法及び殺虫・殺菌剤
JPH0745481B2 (ja) アルキルアミノピリミジン誘導体、その製造法ならびに該誘導体を有効成分とする殺虫剤、殺ダニ剤および殺菌剤
JPH075569B2 (ja) アラルキルアミン誘導体、その製法及び殺菌、殺虫剤
JPH0625197A (ja) ポリフッ化チアゾリン誘導体、その製法及び有害生物防除剤
JPS63156778A (ja) アミノピリダジノン誘導体、その製造法並びに該誘導体を有効成分とする殺虫剤及び殺ダニ剤
JPH0625155B2 (ja) ピリダジノン誘導体、その製造方法ならびに該誘導体を有効成分とする殺虫剤、殺ダニ剤および殺菌剤
JPH03161485A (ja) アミノピリミジン誘導体、その製造法及び殺虫・殺菌剤
JPH05294945A (ja) アルキルアミノピリミジン化合物、その製法及び有害生物防除剤
JPH0559017A (ja) 1,2,3−トリアゾール誘導体、その製法及び有害生物防除剤
JPH0686437B2 (ja) オキシムエーテル誘導体及び殺虫・殺ダニ剤及び殺菌剤
JPH0717638B2 (ja) アミノピリミジン誘導体、その製造方法及び殺虫、殺菌剤
JPH03223257A (ja) ピラゾールオキシム誘導体及び殺虫・殺ダニ・殺菌剤

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370