JPH0647073A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JPH0647073A
JPH0647073A JP4220898A JP22089892A JPH0647073A JP H0647073 A JPH0647073 A JP H0647073A JP 4220898 A JP4220898 A JP 4220898A JP 22089892 A JP22089892 A JP 22089892A JP H0647073 A JPH0647073 A JP H0647073A
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JP
Japan
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melt adhesive
hot melt
disposable diaper
weir
top sheet
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JP4220898A
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English (en)
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Hiroshi Shinto
寛 新堂
Yoshiya Kobiki
祥也 小引
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Honshu Paper Co Ltd
Original Assignee
Honshu Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使い捨ておむつの吸収体の両側に、発泡ホッ
トメルトで堰を形成し、尿や軟便の股漏れを防止する。 【構成】 トップシート2とバックシート3との間に、
コアー4を介置したおむつにおいて、コアーの両端部近
辺に沿って1対の堰8が形成する。この堰8は、発泡ホ
ットメルト接着剤9をトップシート2の一面(吸収性コ
ア側)に塗布した後、この発泡ホットメルト接着剤をト
ップシート2で巻き込むように折り曲げ貼着させること
により得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は使い捨ておむつに関する
ものであって、特におむつ内に***された尿や軟便の股
部からのモレを効果的に防止できる使い捨ておむつに関
するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】使い捨ておむつの股モレ防
止の構造に関しては、従来から種々の提案があり、例え
ば特公昭52−40267号、特開昭58−65002
号、特開昭62−250201号、特開昭63−112
703号等に教示されている。
【0003】特公昭52−40267号は、おむつのサ
イドフラップ部に吸収体の両端から少なくとも1.91
cm外側にへだてられた位置に、天然ゴムで作られた弾
性テープを伸張した状態でトップシートとバックシート
の間に配置させたもので、使用時に前記サイドフラップ
がしなやかにたわんで(これを一般に「レッグ・ギャザ
ー」と称している)、子供の脚の回りに有効なシールを
形成させて股モレを防止する。特開昭58−65002
号は、おむつのサイドフラップ部の両端に、弾性部材を
伸張した状態で立ち上がらせることにより、弾性的に収
縮できる堰(これを一般に「立体ギャザー」と称してい
る)を形成させ、これにより股モレを防止する技術を提
案している。特開昭62−250201号は、おむつの
サイドフラップ部に弾性部材で形成したガスケットカフ
スと、このガスケットカフスの吸収体に近い側に弾性部
材で立体的に形成されたバリヤ・カフスとの「二重カフ
ス」にて股モレを防止する技術を提案している。特開昭
63−112703号は、おむつのサイドフラップ部
を、第1フラップとその上面に位置する第2フラップと
に分け、第2フラップ部の自由端に弾性部材を配置して
立体ギャザーを形成して、股モレを防止する技術を提案
している。更に特開昭63−112703号は、前記第
1フラップと第2フラップのいずれか一方もしくは両方
を防水性として、股モレ防止効果を更に向上させる技術
を提案している。
【0004】しかし、前記公報に開示されている「立体
ギャザ−」や「二重カフス」による股モレ防止技術は、
基本的には実公昭33−9632号、実公昭33−16
215号、実公昭41−18031号、実公昭41−1
8359号等の「おしめカバ−」に関する公報に多く開
示されている公知の技術であり、これらを単に「使い捨
ておむつ」に応用したにすぎない。
【0005】前記の「レッグギャザー」「立体ギャザ
ー」「二重カフス」等とよばれる各種の技術が股モレ防
止に顕著な効果を発揮することは広く知られていて、現
在市販されている使い捨ておむつは、前記先行技術の一
つもしくは複数の技術を応用したものがほとんどであ
る。なかでも、「立体ギャザー」は、瞬時に大量に***
された尿や軟便を使い捨ておむつの吸収性コアーが吸収
し終わるまでの間堰止めておくため、股モレ防止に関し
ては現在のところ最良の方法とされている。
【0006】しかし、前記公報に開示されている「立体
ギャザー」を具備する使い捨ておむつは、従来型の「レ
ッグギャザー」のみのおむつに比べ、糸ゴム、発泡ポリ
ウレタン等よりなる弾性体を伸張した状態で、不織布に
固着(一般にはホットメルト接着剤を使用して固着)し
た後、該不織布にて該弾性体を巻き込んで自由端を形成
するため、製造工程が複雑になり、そのために製造トラ
ブルが増加し、生産効率の低下をきたすことが多い。
【0007】また、「立体ギャザー」を形成するために
使用する糸ゴムや発泡ポリウレタン等の弾性体の取付け
に当たっては、一般的にはある一定長さの弾性体を紙管
に巻き付けて巻取にしたものを製造装置にセットし、こ
の弾性体を繰り出して伸張しながら不織布に固着してお
むつを製造するため、1個の巻取を使いきったときは、
別の新しい巻取を装置に掛け替えるまでの間、製造ライ
ンを停止せざるを得ない。そればかりか使用する弾性体
が強度的にすべて均質なものであるとはかぎらないか
ら、一個の巻取の使用中においても、弾性体の材質の変
動によりこれが切断してしまうトラブルが発生すること
がある。
【0008】さらに、「立体ギャザー」を形成するため
に使用する発泡ポリウレタンは、ポリウレタンに発泡剤
と硬化剤を混合して反応させ、ある厚さ(数百mm)
と、ある面積(数〜数十平方m)とを有する板状に成型
した後、所定の厚みにスライスして、さらに所定の巾に
スリットして巻取にして使用するため、安定した品質の
ものを得るには、厚さを2mm未満にすることは現状で
は困難である。股モレ防止に有効な「立体ギャザー」を
形成させるには、発泡ポリウレタンの場合、厚さは0.
5mm程度あれば充分であると考えられているが、前記
した理由から必要とされる厚さの4倍以上の厚さの高価
な発泡ポリウレタンを使わざるを得ないので、製造者側
に多大なコスト負担を強いている。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明者は以上のよう
な各種の問題点を解決するため鋭意研究した結果、従来
からの使い捨ておむつの製造工程をほとんど変更するこ
となく、従って比較的容易に、かつ従来から使用されて
いるホットメルト接着剤に代えて発泡ホットメルト接着
剤を塗工するという新規な手段を採用することにより、
糸ゴムや発泡ポリウレタン等の弾性体を取付けることな
く、股モレを効果的に防止できる堰を立体的に形成させ
ることができ、かつ製造上のコストアップもほとんど見
られないという知見を得て、本発明を完成するに至っ
た。
【0010】すなわち本発明は、透液性トップシートと
不透液性バックシートとの間に吸収性コアを介置させた
使い捨ておむつにおいて、おむつの長手方向に、前記吸
収性コアの両端部近辺に沿って、少なくとも1対の堰を
有し、これらの堰は実質的に発泡ホットメルト接着剤固
形物から形成されていることを特徴とする。
【0011】前記発泡ホットメルト接着剤のベ−スポリ
マ−の主成分がエラストマー(ゴム弾性を有する高分子
材料)であり、かつ該発泡ホットメルト接着剤を伸張し
た状態でトップシートに転移固定して堰を形成すること
を特徴としている。
【0012】本発明使い捨ておむつの好ましい実施態様
は、不織布よりなる透液性の中央トップシートの長手方
向両側部に、撥水性不織布よりなるサイドのトップシー
トが配置されている。またこの実施態様における堰は発
泡ホットメルト接着剤を、前記撥水性不織布で巻き込ん
で形成されている。
【0013】上記構成からなる使い捨ておむつにおい
て、ホットメルト接着剤は溶解タンクから自動的に発泡
装置を通して、ホットメルト塗工装置へと供給されるた
め、使い捨ておむつ製造ラインでの該弾性体の切断によ
るトラブルや、掛け替えによるラインの運転停止、生産
効率の低下は皆無である。
【0014】また前述した理由により、従来厚さ2mm
未満の発泡ポリウレタンを得ることは困難であったのに
対し、本発明はホットメルト接着剤にガス(一般にはチ
ッ素ガス)を均一混合して発泡させるため、ホットメル
ト接着剤とガスの供給量とをコントロールすることによ
り0.5〜2mmの間の厚さの調整は容易であり、発泡
ポリウレタン使用量の節約が可能である。
【0015】ところで本発明で使用される発泡ホットメ
ルト接着剤の吐出装置は、米国特許4,059466
号、米国特許4,059 714号、米国特許4,20
0 207号、特開昭57−159572号、特開昭6
0−261570号等に開示されているものが使用で
き、さらに必要に応じてホットメルト接着剤の混入ガス
比率を適宜に選定することにより、発泡倍率を3〜10
倍にすることができる。
【0016】
【実施態様】次に図面を参照して、本発明の実施態様を
説明する。図1は本発明使い捨ておむつの一実施態様の
組立斜視図、図2は同上おむつの展開平面図、図3は図
2におけるA−A′線に沿う部分断面図である。図2な
らびに図3(図2におけるA−A′線に沿う一部断面
図)に示すごとく、本発明のおむつ1は、透液性トップ
シート2と不透液性バックシート3との間に吸収性コア
ー4を介置させている。透液性トップシート2は、一般
的には、不織布、開孔ポリエチレンフィルム等で形成さ
れ、不透液性バックシート3は、ポリエチレンフィルム
または該フィルムと不織布とをラミネートしたシート等
が用いられる。吸収性コアー4は、綿状パルプまたは該
パルプに高吸水性ポリマー粉末や高吸水性ポリマー繊維
を混在させたもの等の公知の材料からそれぞれ構成され
ている。
【0017】おむつ1の背側腰周りの両側部には止着テ
ープ5の基端が取付けらている。止着テープ5を形成す
る基材としては、紙、不織布、プラスチックフィルム等
が単独もしくは積層体の形で用いられ、かつ、それらテ
ープの片面には周知の感圧接着剤が塗布されている。ま
た、おむつ1の前側腹周りにおけるバックシート3の外
側表面には細長い補強片6(図1参照)が取付けられて
いて、止着テープ5が感圧接着剤により、繰り返しの接
合を可能とするように重合されている。なお前記の補強
片6は、一般には、OPPフィルム等のプラスチックフ
ィルムを基材として形成され、止着テープ5が接合され
る接合面には適当な剥離性が付与されている。
【0018】図2及び図3に示す好ましい具体例におい
ては、吸収性コアー4の長手方向両端部外側のトップシ
ート2とバックシート3の延出部分(以下この部分をサ
イドフラップ部10と呼ぶ)には、該コアー4の長手方
向端部近辺に沿い、おむつの長手方向に連続した1対の
堰8が形成されている。さらにこれら1対の堰8の外側
には糸ゴム等によって収縮形成されるレッグギャザー7
が設けられている。
【0019】前記の堰8は、発泡ホットメルト接着剤9
をトップシート2の一面(吸収性コア側)に塗布した
後、この発泡ホットメルト接着剤をトップシート2で巻
き込むように折り曲げ貼着させることにより得られる。
堰8を形成する手段としての発泡ホットメルト接着剤9
の厚みは、0.5〜2mm程度あれば実用上程良く立上
がり、股モレ防止用の堰としての効果を発揮する。発泡
ホットメルト接着剤9の厚さが2mm以上あっても堰と
しての機能に不具合は見られないが、コスト的には不利
となる。
【0020】図1(組立図)から容易に想像されるごと
く、本発明のおむつの装着状態においては、堰8が装着
者の股間に程良く密着し、トップシート上に排出された
尿や軟便等の漏れだしを堰8により防ぎ、速やかに透液
性トップシート2部分に浸透して吸収性コアー4に吸収
される。万一、いくらかの***物が堰8を乗り越えたと
しても、レッグギャザー7により股モレを完全に防止す
ることが可能である。
【0021】図4は、図3に対応した本発明おむつの別
の実施例の部分断面図である。この実施例において、堰
8は、吸収性コアー4の上、つまり吸収性コアー4の両
端部近辺の内側に位置している。
【0022】図5は本発明によるさらに別の実施例の部
分断面図である。この実施例にあっては、不織布よりな
る透液性の中央トップシート2の長手方向両側部に、撥
水性不織布よりなるサイドのトップシート11が配置さ
れ、このトップシート11とバックシート3外側の延出
部とからサイドフラップ部10が構成されている。また
この実施例における堰8は、発泡ホットメルト接着剤を
前記撥水性不織布よりなるサイドのトップシート11で
巻き込んで形成されている。装着者の***部付近に位置
する使い捨ておむつの吸収性コアー4は、***物をある
一定量までは吸収することは可能であるが、その限度を
越えると、吸収性コアー4の両端から透液性トップシー
ト2の層を浸透して、一般にいう「ニジミ出し」が生
じ、股モレを起こしてしまう。この「ニジミ出し」は、
堰8を含むサイドフラップ部10のトップシートを撥水
性不織布にて構成することにより抑制できるものであっ
て、股モレをより完全に防止することが可能である。こ
こでいう「撥水性」とはスポイト等により不織布の表面
へ1滴(約0.2ml)の水を静かに滴下した時に、そ
の水滴が該不織布の表面上でいわゆる水玉となり、最低
でも30分間はその水玉形状が保持される程度のものを
いう。これに対し「透液性」とは、前記と同様の方法で
水を滴下した場合に、遅くとも5秒以内に、水滴が不織
布を浸透して吸収性コアーへ移行するものをいう。
【0023】図6は、本発明によるさらに別の実施例の
部分断面図であって、おむつのサイドフラップ部10に
2個の堰8及び8′を形成させた事例を示すものであ
る。図6に示すものには、レッグギャザー7は図示され
ていないが、レッグギャザー7が存在する別の形態も容
易に想像されよう。
【0024】図7は発泡ホットメルト接着剤9をトップ
シート2の片面に塗布する過程を示した略図であり、図
8は前記の接着剤が塗布されたトップシート2の部分平
面図、図9は図8におけるB−B′線に沿う部分断面図
である。発泡ホットメルト接着剤をトップシートに塗布
するに当たっては、例えば、特開昭60−261570
号等により開示されている吐出装置を使用して、ホット
メルト接着剤とチッ素ガスとを均一に混合してなる発泡
ホットメルト接着剤9を塗工ダイ12へ送り込む。塗工
ダイ12の吐出口は、透液性トップシート2の長手方向
に沿った2箇所に設ける。この位置は最終的には吸収性
コアー4の両端部近辺の位置に相当するようにしてお
く。塗工ダイ12の吐出口から発泡ホットメルト接着剤
9が吐出されると、透液性トップシート2上に、使い捨
ておむつの長手方向に沿い連続して一定の巾をもつよう
に筋状に塗工される。この発泡ホットメルト接着剤9が
筋状に塗工された透液性トップシート2を成型ライン上
において、固定のシート折り曲げガイド(図示省略)を
使用してZ折りすることにより、該発泡ホットメルト接
着剤9を包み込むように折り曲げる。かくして、図10
〜11に示すごとき堰8を形成する。このように形成さ
れた堰8を有する透液性トップシート2を、従来より知
られている使い捨ておむつの製造法により、不透液性バ
ックシート3と吸収性コアー4の上に貼着して使い捨て
おむつを製造すれば、本発明による使い捨ておむつを容
易にかつ安価に得ることができる。
【0025】なお本発明による使い捨ておむつの堰8の
高さhは、該発泡ホットメルト接着剤9の塗工巾と同じ
であるから、該塗工巾を適宜選定することにより堰8の
高さを調整することは当業者に容易である(図9、図1
1参照)。股モレを効果的に防止できる堰8の高さh
は、一般に、使い捨ておむつの吸収性コアー4の厚みが
5〜8mm程度であるため、これより若干高い、例えば
10〜15mmに設定すれば十分である。堰8の高さh
をこれ以上に高く設定しても、際立った股モレ防止効果
はなく、かえって余分に発泡ホットメルト接着剤9や透
液性トップシート2を必要とするため、製造コスト的に
不利である。なお堰8の高さを極端に高くした場合(例
えば50mm以上)、使い捨ておむつの装着時におい
て、該堰8が装着者の股間で折れ曲がり、股間の***部
の位置の透液性トップシート2を該堰8が塞いでしまう
恐れがある。この場合、***物は堰8の外側、つまり使
い捨ておむつのサイドフラップ10側の表面を走って股
モレしてしまうという不具合を生じることとなる。図4
の実施例の場合は、堰8の高さhは、3〜10mmあれ
ば十分に股モレ防止効果を発揮することができる。
【0026】本発明で使用する発泡ホットメルト接着剤
9は、ベ−スポリマ−が一般的なポリオレフィン系、ゴ
ム系、ポリ酢酸ビニル系のホットメルト接着剤等を用い
て特開昭60−261570等に開示されている公知の
装置を利用し、チッ素ガスを均一に混合することにより
比較的容易に得られるものである。ホットメルト接着剤
は、その成分により多少の発泡し易さの相違はあるもの
の、特に限定されるものではないが、堰8は装着者の股
間に直接接触するため、適度な弾力性を有するゴム系ホ
ットメルト接着剤の一部であるエラストマーをベ−スポ
リマ−の主成分とした発泡ホットメルト接着剤にて形成
するのが、いわゆる感触が良く、さらに物理的刺激を装
着者に与えないため好ましい。
【0027】一般にホットメルト接着剤は ベ−スポリマ− タキファイヤ−……接着性を付与する物質 可塑剤………………物質に塑性を付与する物質 の3種類の成分から構成されている。また、これらの成
分の重量比率は百分率でベ−スポリマ−/タキファイヤ
−/可塑剤=15〜80/85〜20/0〜10の範囲
で数多くの製品が市販されている。ここで、該タキファ
イヤ−としては、一般には、石油系樹脂、ロジンエステ
ル、テルペン系樹脂等が、また該可塑剤としては、一般
には鉱物油、合成ワックス、天然ワックス等が使用さ
れ、さらに必要に応じてフェノ−ル系、リン酸エステル
系等の酸化防止剤もごく少量添加されている。
【0028】好ましいエラストマー材料としては、A−
B−A′の化学構造モデルで表わされるブロック共重合
体であり、ここでA及びA′はポリスチレン及びその同
族体であり、Bはポリイソプレン、ポリブタジエン、ポ
リエチレン・ブチレン等である。これらのエラストマ−
材料の1つとして、昭和シェル石油(株)製造の製品
名:KRATON G (ポリスチレン/ポリエチレン
・ブチレン/ポリスチレンのブロック共重合体)やKR
ATON D (ポリスチレン/ポリブタジエン/ポリ
スチレンの共重合体)等がある。該エラストマーをベ−
スポリマ−の主成分としたホットメルト接着剤は比較的
容易に発泡倍率3〜10倍の発泡体を得ることができる
ばかりか、その発泡体の有する適度な弾力性が、堰8を
形成した時に装着者に対して程良い感触を呈するもので
ある。
【0029】ここで、該ベ−スポリマ−の主成分という
表現の意味は、該ベ−スポリマ−のうち重量比で少くと
も50%以上を該エラストマ−材料が占めることをい
う。いいかえれば、例えば、該ホットメルト接着剤に占
める該ベ−スポリマ−の重量比が50%とすれば、該エ
ラストマ−材料が占める割合は該ホットメルト接着剤に
対し重量比で少くとも25%以上であることをいう。
【0030】これ以外の該ベ−スポリマ−の材料として
はポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹
脂や、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、パ
ラフィンワックス等の該エラストマ−材料と相溶性の良
い材料をある程度広い範囲で自由に使用することが可能
である。
【0031】ここでいう発泡倍率とは、使用したホット
メルト接着剤9の体積V1 に対して得られた発泡体の体
積をVとすると、次式にて求められる。 発泡倍率 = V/V1 ホットメルト接着剤9の密度はその主成分により相違す
るが、近似的には1g/cm3 とみなすことができるた
め、発泡に要したチッ素ガスの体積をV2 、使用したホ
ットメルト接着剤の重量をWとすると(W≒V1 )、簡
略的には 発泡倍率 = W+V2 /W にて求められる。
【0032】該エラストマー材料をベ−スポリマ−の主
成分とする発泡ホットメルト接着剤9を透液性トップシ
ート2上へ塗工した後、堰8を形成するだけで有効な股
モレ防止機能を有する使い捨ておむつを得ることができ
るばかりか、これの応用として、エラストマーを主成分
とする発泡ホットメルト接着剤9を離型性のある材料、
例えばシリコーン樹脂にて表面処理され紙(一般にいう
剥離紙)上へ塗工した後、この発泡ホットメルト接着剤
を伸張しながらエラストマーを主成分とする発泡ホット
メルト接着剤9を透液性トップシート2上へ転写して堰
8を形成すれば、「立体ギャザー」を具備する使い捨て
おむつが形成できることは容易に推測されるであろう。
【0033】なお、図10に示すごとき凹凸を有する段
ロール13を用いて、同ロール上に透液性トップシート
2をサクションをきかせて密着させ、その状態で該トッ
プシート2上へ発泡ホットメルト接着剤9を塗工した
後、該トップシートをもとの状態に引き伸ばして堰8を
形成しても、立体ギャザーを具備する有した使い捨てお
むつを容易に得ることができる。
【0034】同様に、何がしかの方法で該透液性トップ
シートに凹凸を施した後(一般にこの凹凸をクレープと
いう)、このクレープをほどこしたトップシートに発泡
ホットメルト接着剤9を塗工してやれば、従来のものと
同じ立体ギャザーを形成できることは容易に推測されよ
う。
【0035】なお図示の実施例において、堰8はいずれ
も発泡ホットメルト接着剤を囲むようにトップシートで
巻き込んで形成することを前提に説明しているが、発泡
ホットメルト接着剤をトップシートで囲むことは必須で
はなく、実質的に発泡ホットメルト接着剤固形物のみか
ら堰が形成されていればよい。従って、堰が発泡ホット
メルト接着剤単独で形成されているもの(図示せず)も
本発明は包含するものである。また、堰を形成するに当
たって、発泡ホットメルト接着剤を伸張した状態でトッ
プシートに転移固定することも必須ではないが、使用時
の見栄え等をよくする点では伸長させて固定することが
好ましい。
【0036】
【発明の効果】以上説明した本発明のおむつによれば、
既述のように、従来からの使い捨ておむつの製造工程を
ほとんど変更することなく、しかも従来から使用されて
いるホットメルト接着剤に代えて発泡ホットメルト接着
剤を塗工するだけで、糸ゴムや発泡ポリウレタン等の弾
性体を取付けることなく、従って製造効率の低下を来す
ことなく、その上コストアップもほとんど見られず、比
較的容易に従来のものと同じ立体ギャザーを形成できる
ため、着用者の脚回りを有効にシールし、もって股モレ
を効果的に防止できるものである。
【図面の詳細な説明】
【図1】本発明による使い捨ておむつの装着時の形態を
示す組立斜視図である。
【図2】本発明による使い捨ておむつの展開平面図であ
る。
【図3】図2のA−A′線における一部の拡大断面図で
ある。
【図4】図3に対応した本発明おむつの別の実施例の部
分断面図である。
【図5】同じく本発明おむつの別の実施例の部分断面図
である。
【図6】同じく本発明おむつのさらに別の実施例の部分
断面図である。
【図7】発泡ホットメルト接着剤をトップシートへ塗工
する過程の略図である。
【図8】図7に示す発泡ホットメルト接着剤が塗工され
たトップシートの部分平面図である。
【図9】図8のB−B′線の一部の拡大断面図である。
【図10】発泡ホットメルト接着剤を塗工後そのトップ
シートを折り曲げ固定して堰を形成すした状態の部分平
面図である。
【図11】図10のC−C′線の一部の拡大断面図であ
る。
【図12】本発明による別の実施例における該発泡ホッ
トメルト接着剤の塗工方法の略図である。
【符号の説明】
1 おむつ 2 透液性トップシート 3 不透液性バックシート 4 吸収性コアー 5 止着テープ 6 バックシートの補強片 7 サイドフラップ部のレッグギャザー 8 発泡ホットメルト接着剤により形成された堰 9 発泡ホットメルト接着剤 10 サイドフラップ部 11 撥水性不織布 12 ホットメルト塗工ダイ 13 段ロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透液性トップシートと不透液性バックシ
    ートとの間に吸収性コアを介置させた使い捨ておむつに
    おいて、おむつの長手方向に、前記吸収性コアの両端部
    近辺に沿って、少なくとも1対の堰を有し、これらの堰
    は実質的に発泡ホットメルト接着剤固形物から形成され
    ていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 【請求項2】前記発泡ホットメルト接着剤のベ−スポリ
    マ−の主成分がエラストマー(ゴム弾性を有する高分子
    材料)であり、かつ該発泡ホットメルト接着剤を伸張し
    た状態でトップシートに転移固定して堰を形成すること
    を特徴とする請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 【請求項3】 不織布よりなる透液性の中央トップシー
    トの長手方向に直交する両側部に、撥水性不織布よりな
    るサイドのトップシートが配置されている請求項1もし
    くは2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 【請求項4】 前記堰は発泡ホットメルト接着剤を、前
    記撥水性不織布で巻き込んで形成したことを特徴とする
    請求項3に記載の使い捨ておむつ。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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