JPH0646593A - 高速リラクタンス型電動機 - Google Patents

高速リラクタンス型電動機

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JPH0646593A
JPH0646593A JP3104036A JP10403691A JPH0646593A JP H0646593 A JPH0646593 A JP H0646593A JP 3104036 A JP3104036 A JP 3104036A JP 10403691 A JP10403691 A JP 10403691A JP H0646593 A JPH0646593 A JP H0646593A
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JP
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position detection
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coil
magnetic
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JP3104036A
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Inventor
Itsuki Ban
五紀 伴
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Secoh Giken Co Ltd
Original Assignee
Secoh Giken Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P25/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details
    • H02P25/02Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details characterised by the kind of motor
    • H02P25/08Reluctance motors
    • H02P25/086Commutation
    • H02P25/089Sensorless control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高速、高トルクで効率の良いリラクタンス型
電動機を得る。 【構成】 1つの励磁コイル32aの通電が停止された
ときに、磁心に蓄積された磁気エネルギを、逆流防止用
49aのダイオードにより電源側に還流することを防止
して、小容量のコンデンサ47aに流入充電して高電圧
に保持するので、電流の降下が急速となる。所定時間後
に次の励磁コイル32dが通電されるが、このときの印
加電圧はコンデンサの充電高電圧となるので、急速に電
流が立上がる。励磁コイルの通電の立上がりと降下が急
速となるので毎分数万回転とすることができる。また励
磁コイルの通電時にインダクタンスコイルに通電し、両
者の通電を断ったときに、両者の磁気エネルギをコンデ
ンサに流入充電して、次に通電される励磁コイルに通電
して、銅損と鉄損によるエネルギ損失を補充する手段も
採用されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】周知のブラシレス電動機及びイン
バータ付誘導電動機の利用される産業分野に利用され
る。
【従来の技術】リラクタンス型電動機は、出力トルクが
大きく、マグネット回転子が不要であると言う利点があ
るが、反面に欠点も多いので実用化された例はほとんど
ない。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】第1の課題 リラクタ
ンス型の電動機は、振動を発生し易いことが欠点となっ
ている。この問題を解決することが必要である。第2の
課題 回転子の突極の数が多く、インダクタンスが大き
いので、磁極と突極に蓄積され若しくは放出される磁気
エネルギの量が大きく、又1回転毎の蓄積と放出の回数
が多い。従って、出力トルクは大きい長所がある反面に
低速となる問題点がある。第3の課題 突極数が多いの
で、回転子の径を小さくすることか困難となる。従って
小径の電動機を構成することが技術的に困難となる問題
点がある。3相全波の電動機は,その特性は優れている
が、突極と磁極数が2倍以上となるので、小型化はより
困難となる問題点がある。
【0003】第4の課題 励磁コイルのインダクタンス
が著しく大きいので、通電初期の電流の立上がりがおそ
く、又通電停止時の電流の降下がおくれる。前者は出力
トルクを減少し、後者は反トルクを発生する問題点があ
る。通電初期の立上がりを速くする為に電源を高電圧と
すると、磁気飽和点以降で鋭い電流の立上がりが発生す
る。この為に、振動と電気ノイズを発生し、又上述した
電流の立上がる区間は、トルクの小さい区間なので、欠
点のみが助長される問題点がある。上述した減トルクと
反トルクの発生することにより高速化(毎分数万回転)
は不可能となる問題点がある。一般に利用される回転速
度 (毎分数千回転)としても減トルクと反トルクが発
生して、効率が劣化する不都合がある。出力トルクを大
きくする為に電源電圧を上昇する手段を採用すると、1
000ボルト以上となり実用性が失なわれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の手段 固定電機子
と磁性体回転子を備えた3相片波通電のリラクタンス型
電動機において、磁性体回転子の外周面に等しい巾と等
しい離間角で配設された複数子の突極と、固定電機子の
内周面より突出され、軸対称の位置にある磁極が同相と
なり、突極と僅かな空隙を介して対向し、等しいピッチ
で配設されるとともに、励磁コイルの装着される磁極の
円周方向の巾が電気角で120度若しくは180度の巾
の6n個(nは正整数)の磁極と、該磁極に装着された
第1,第2,第3の相の励磁コイルと、突極の回転位置
を検知して、電気角で120度の巾で360度の位相差
のある矩形波の第1の相の位置検知信号ならびに第1の
相の位置検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1の相
の位置検知信号よりそれぞれ位相が順次に電気角で12
0度おくれた第2,第3の相の位置検知信号が得られる
複数個の位置検知素子を含む位置検知装置と、各励磁コ
イルの両端に接続されたスイッチング素子と、スイッチ
ング素子と対応する励磁コイルの直列接続体のそれぞれ
に逆接続されたダイオードと、直流電源に順方向に接続
した逆流防止用の第1,第2,第3のダイオードを介し
て、それぞれ第1,第2,第3の相の励磁コイルに対し
て、両端に接続したスイッチング素子が第1,第2,第
3の相の位置検知信号によりそれぞれ導通せしめられる
ることにより供電する第1,第2,第3の通電制御回路
と、第1,第2,第3の通電制御回路の第1,第2,第
3のダイオードのそれぞれに並列に接続して設けられた
小容量の第1,第2,第3のコンデンサと、突極が磁極
に侵入し始める点より電気角で30度の区間内におい
て、設定された角度を経過した点で該磁極に捲着された
励磁コイルの通電が開始されるように、前記した位置検
知素子を固定電機子側に固定する手段とより構成された
ものである。更に第1,第2,第3の相の位置検知信号
に対応する巾だけ所定の電流値でそれぞれ通電される第
1,第2,第3のインダクタンスコイルと、第1,第
2,第3のインダクタンスコイルの通電が停止されたと
きに、これ等に蓄積された磁気エネルギをダイオードを
介してそれぞれ小容量の第1,第2,第3のコンデンサ
に流入充電する電気回路とより構成された装置を付設し
たものである。
【0005】第2の手段 固定電気子と磁性体回転子を
備えた3相全波通電のリラクタンス型電動機において、
磁性体回転子の外周面に等しい巾と等しい離間角で配設
された複数個の突極と、固定電機子の内周面より突出さ
れ、軸対称の位置にある磁極が同相となり、突極と僅か
な空隙を介して対向し、等しいピッチで配設されるとと
もに、励磁コイルの装着される磁極の円周方向の巾が電
気角で120度若しくは180度の巾の12n個(nは
正整数)の磁極と、該磁極に装着された励磁コイルと、
突極の回転位置を検知して、電気角で120度の巾で3
60度の位相差のある矩形波の第1の相の位置検知信号
及び第1の相の位置検知信号と同じ波形と位相差を有
し、第1の位置検知信号よりそれぞれ位相が順次に電気
角で120度おくれた第2,第3の相の位置検知信号な
らびに第1の相の位置検知信号と同じ波形と位相差を有
し、第1の相の位置検知信号より位相が電気角で180
度おくれた第1の相の位置検知信号及び第1の相の位置
検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1の相の位置検
知信号よりそれぞれ位相が順次に電気角で120度おく
れた第2第3の相の位置検知信号が得られる複数個の
位置検知素子を含む位置検知装置と、第1の相の片波通
電の励磁コイルの1組を第1,第1の励磁コイルと呼称
し、第2,第3の相のそれぞれの片波通電の励磁コイル
の各1組をそれぞれ第2,第2の励磁コイル及び第3,
第3の励磁コイルと呼称したときに、各励磁コイルの両
端に接続されたスイッチング素子と対応する励磁コイル
の直列接続体のそれぞれに逆接続されたダイオードと、
固定電機子の磁極に装着された第1,第2,第3の励磁
コイルの両端に接続されたスイッチング素子を、それぞ
れ第1,第2,第3の相の位置検知信号の巾だけ導通せ
しめ、他の磁極に装着された第1第2第3の励磁コ
イルの両端に接続されたスイツチング素子を、それぞれ
第1第2第3の相の位置検知信号の巾だけ導通せし
める電気回路と、直流電源に順方向に接続された逆流防
止用の第1,第2,第3のダイオードを介してそれぞれ
第1,第1の励磁コイル及び第2,第2の励磁コイル及
び第3,第3の励磁コイルに対して、両端に接続したス
イッチング素子の導通により供電する第1,第2,第3
の通電制御回路の第1,第2,第3のダイオードのそれ
ぞれに並列に接続して設けられた小容量の第1,第2,
第3のコンデンサと、突極が磁極に侵入し始める点より
電気角で30度の区間内において、設定された角度を経
過した点で該磁極に捲着された励磁コイルの通電が開始
されるように、前記した位置検知素子を固定電機子側に
固定する手段とより構成されたものである。更に第1,
第1の相の位置検知信号に対応する巾だけ所定の電流値
で通電される第1のインダクタンスコイルと、第2,
の相の位置検知信号と、第3,第3の相の位置検知信
号に対応する巾だけ所定の電流値でそれぞれ通電される
第2,第3のインダクタンスコイルと、第1,第2,第
3のインダクタンスコイルの通電が断たれたときに、こ
れ等に蓄積された磁気エネルギをダイオードを介してそ
れぞれ第1,第2,第3の小容量のコンデンサに流入充
電する電気回路とより構成された装置を付設したもので
ある。第3の手段 固定電機子と磁性体回転子を備えた
3相片波通電のリラクタンス型電動機において、磁性体
回転子の外周面に等しい巾と等しい離間角で配設された
複数個の突極と、固定電機子の内周面より突出され、軸
対称の位置にある磁極が同相となり、突極と僅かな空隙
を介して対向し、等しいピッチで配設されるとともに、
励磁コイルの装着される磁極の円周方向の巾が電気角で
120度若しくは180度の巾の6n個(nは正整数)
の磁極と、該磁極に装着された第1,第2,第3の相の
励磁コイルと、突極の位置を検知して、電気角で120
度の巾で互いに連続した第1,第2,第3の相の矩形波
の第1の位置検知信号ならびに該位置検知信号のそれぞ
れの前半部の電気角で60度の巾で互いに電気角で60
度離間した第1,第2,第3の相の矩形波の第2の位置
検知信号が得られる複数個の位置検知素子を含む位置検
知装置と、各励磁コイルの両端に接続されたスイッチン
グ素子と、スイッチング素子と対応する励磁コイルの直
列接続体のそれぞれに逆接続されたダイオードと、固定
電機子のそれぞれの第1,第2,第3の相の励磁コイル
の両端のスイッチング素子を、第1の位置検知信号に含
まれる第1,第2,第3の相の位置検知信号により起動
時より設定された回転速度の区間のみ順次に導通せしめ
て励磁コイルの通電制御を行なう第1の通電制御回路
と、前記した設定された回転速度を越えると、前記した
第1,第2,第3の相の励磁コイルの両端のスイッチン
グ素子を第2の位置検知信号に含まれる第1,第2,第
3の相の位置検知信号により順次に導通せしめて、励磁
コイルの通電制御を行なう第2の通電制御回路と、順方
向に接続された逆流防止用のダイオードを介して第1,
第2の通電制御回路に供電する直流電源と、該ダイオー
ドに並列に接続して設けられた小容量のコンデンサと、
突極が磁極に侵入し始める点より電気角で30度の区間
内において、設定された角度を経過した点で該磁極に装
着された励磁コイルの通電が開始されるように、前記し
た位置検知素子を固定電機子側に固定する手段とより構
成されたものである。更に第1,第2,第3の相の位置
検知信号に対応する巾だけ所定の電流値で通電される1
個のインダクタンスコイルと、該インダクタンスコイル
の通電が停止されたときに、蓄積された磁気エネルギを
小容量のコンデンサに流入充電する電気回路とより構成
された装置を付設したものである。
【0006】第4の手段 固定電気子と磁性体回転子を
備えた3相全波通電のリラクタンス型電動機において、
磁性体回転子の外周面に等しい巾と等しい離間角で配設
された複数個の突極と、固定電機子の内周面より突出さ
れ、軸対称の位置にある磁極が同相となり、突極と僅か
な空隙を介して対向し、等しいピッチで配設されるとと
もに、励磁コイルの装着される磁極の円周方向の巾が電
気角で120度若しくは180度の巾の12n個(nは
正整数)の磁極と、該磁極に装着された励磁コイルと、
突極の位置を検知して、電気角で60度の巾で互いに同
じ角度だけ離間した第1,第2,第3の相の矩形波の位
置検知信号ならびに該位置検知信号の離間した区間にあ
る電気角で60度の巾の第1第2第3の相の矩形波
の位置検知信号が得られる複数個の位置検知素子を含む
位置検知装置と、第1の相の片波通電の励磁コイルの1
組を第1,第1の励磁コイルと呼称し、第2,第3の相
の片波通電の励磁コイルの各1組をそれぞれ第2,第2
の励磁コイル及び第3,第の励磁コイルと呼称したと
きに、各励磁コイルの両端に接続されたスイッチング素
子と、スイッチング素子と対応する励磁コイルの直列接
続体のそれぞれに逆接続されたダイオードと、固定電気
子の磁極に装着された第1,第2,第3の励磁コイルの
両端に接続されたスイッチング素子を、第1,第2,第
3の相の位置検知信号により、それ等の巾だけ導通せし
める第1の通電制御回路と、他の磁極に装着された
第2第3の励磁コイルの両端に接続されたスイッ
チング素子を、第1第2第3の相の位置検知信号に
より、それ等の巾だけ導通せしめる第2の通電制御回路
と、順方向に接続された逆流防止用の第1,第2のダイ
オードを介してそれぞれ第1,第2の通電制御回路に供
電する直流電源と、第1,第2のダイオードに並列に接
続して設けられた小容量の第1,第2のコンデンサと、
突極が磁極に侵入し始める点より電気角で30度の区間
内において、設定された角度を経過した点で該磁極に捲
着された励磁コイルの通電が開始されるように、前記し
た位置検知素子を固定電気子側に固定する手段とより構
成されたものである。更に第1,第2,第3の相の位置
検知信号に対応する巾だけ巾だけ所定の電流値で通電さ
れる第1のインダクタンスコイルと、第1第2第3
の相の位置検知信号に対応する巾だけ所定の電流値で通
電される第2のインダクタンスコイルと、第1,第2の
インダクタンスコイルの通電が断たれたときに、これら
に蓄積された磁気エネルギをダイオードを介してそれぞ
れ小容量の第1,第2のコンデンサに流入充電する電気
回路とより構成された装置を付設したものである。
【0007】第5の手段 固定電機子と磁性体回転子を
備えた2相全波通電のリラクタンス型電動機において、
磁性体回転子の外周面に等しい巾と等しい離間角で配設
された複数子の突極と、固定電機子の内周面より突出さ
れ、軸対称の位置にある磁極が同相となり、突極と僅か
な空隙を介して対向し、等しいピッチで配設されるとと
もに、励磁コイルの装着される磁極の円周方向の巾が電
気角で120度若しくは180度の巾の8n個(nは正
整数)の磁極と、該磁極に装着された励磁コイルと、突
極の回転位置を検知して、電気角で90度〜150度の
巾で360度の位相差のある矩形波の第1の相の位置検
知信号及び第1の相の位置検知信号と同じ波形と位相差
を有し、第1の相の位置検知信号より位相が電気角で9
0度おくれた第2の相の位置検知信号ならびに第1の相
の位置検知信号より位相が電気角で180度おくれた
の相の位置検知信号及び第2の相の位置検知信号と同
じ波形と位相差を有し、第2の相の位置検知信号より位
相が電気角で180度おくれた第2の相の位置検知信号
が得られる複数子の位置検知素子を含む位置検知装置
と、第1の片波通電の励磁コイルの1組を第1,第1
励磁コイルと呼称し、第2の相の片波通電の励磁コイル
の1組を第2,第2の励磁コイルと呼称したときに、各
励磁コイルの両端に接続したスイッチング素子と、スイ
ッチング素子と対応する励磁コイルの直列接続体のそれ
ぞれに逆接続されたダイオードと、第1,第1の励磁コ
イルの両端に接続されたスイッチング素子をそれぞれ第
1,第1の相の位置検知信号の巾だけ導通せしめ、第
2,第2の励磁コイルの両端に接続したスイッチング素
子をそれぞれ第2,第2の相の位置検知信号の巾だけ導
通せしめる電気回路と、直流電源に順方向に接続された
逆流防止用の第1,第2のダイオードを介して、それぞ
れ第1,第1の励磁コイル及び第2,第2の励磁コイル
に対して、両端に接続したスイッチング素子の導通によ
り供電する第1,第2の通電制御回路と、第1,第2の
通電制御回路の第1,第2のダイオードのそれぞれに並
列に接続して設けられた小容量の第1,第2のコンデン
サと、突極が磁極に侵入し始める点より電気角で45度
の区間内において、設定された角度の点で通電が開始さ
れるように、前記した位置検知素子を固定電機子側に固
定する手段とより構成されたものである。更に第1,
の相の位置検知信号に対応する巾だけ所定の電流値で
通電される第1のインダクタンスコイルと、第2,第2
の相の位置検知信号に対応する巾だけ所定の電流値で通
電される第2のインダクタンスコイルと、第1,第2の
インダクタンスコイルの通電が断たれたときに、これ等
に蓄積された磁気エネルギをそれぞれダイオードを介し
て小容量の第1,第2のコンデンサに流入充電する電気
回路とより構成された装置を付設したものである。
【0008】第6の手段 固定電機子と磁性体回転子を
備えた2相全波通電のリラクタンス型電動機において、
外周面に等しい巾と等しい離間角で配設された複数個の
突極と、固定電機子の内周面より突出され、軸対称の位
置にある磁極が同相となり、突極と僅かな空隙を介して
対向し、等しいピッチで配設されるとともに、励磁コイ
ルの装着される磁極の円周方向の巾が電気角で120度
若しくは180度の巾の8n個(nは正整数)の磁極
と、該磁極に装着された励磁コイルと、突極の回転位置
を検知して、電気角で90度〜150度の巾で360度
の位相差のある矩形波の第1の相の位置検知信号及び第
1の相の位置検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1
の相の位置検知信号より位相が電気角で90度おくれた
第2の相の位置検知信号ならびに第1の相の位置検知信
号より位相が電気角で180度おくれた第1の相の位置
検知信号及び第2の相の位置検知信号と同じ波形と位相
差を有し、第2の位置検知信号より位相が電気角で18
0度おくれた第2の相の位置検知信号が得られる複数個
の位置検知素子を含む位置検知装置と、第1の相の片波
通電の励磁コイルの1組を第1,第1の励磁コイルと呼
称し、第2の相の片波通電の励磁コイルの1組を第2,
第2の励磁コイルと呼称したときに、各励磁コイルの両
端に接続したスイッチング素子と、スイッチング素子と
対応する励磁コイルの直列接続体のそれぞれに逆接続さ
れたダイオードと、第1,第1の励磁コイルの両端に接
続されたスイッチング素子をそれぞれ第1,第1の相の
位置検知信号の巾だけ導通せしめ、第2,第2の励磁コ
イルの両端に接続したスイッチング素子をそれぞれ第
2,第2の相の位置検知信号の巾だけ導通せしめる電気
回路と、直流電源に順方向に接続された逆流防止用の第
1,第2,第3,第4のダイオードを介して、それぞれ
第1の励磁コイル、第1の励磁コイル、第2の励磁コイ
ル、第2の励磁コイルに対して、両端に接続したスイッ
チング素子の導通により供電する第1,第2,第3,第
4の通電制御回路と、第1,第2,第3,第4の通電制
御回路の第1,第2,第3,第4のダイオードのそれぞ
れに並列に接続して設けられた小容量の第1,第2,第
3,第4のコンデンサと、突極が磁極に侵入し始める点
より電気角で45度の区間内において、設定された角度
の点で通電が開始されるように、前記した位置検知素子
を固定電機子側に固定する手段とより構成されたもので
ある。更に第1,第1,第2,第2の相の位置検知信号
に対応する巾だけ所定の電流値で通電される第1,第
2,第3,第4のインダクタンスコイルと、第1,第
2,第3,第4のインダクタンスコイルの通電が停止さ
れたときに、これ等に蓄積された磁気エネルギをダイオ
ードを介してそれぞれ小容量の第1,第2,第3,第4
のコンデンサに流入充電する電気回路とより構成された
装置を付設したものである。
【0009】
【作用】位置検知信号の巾だけ励磁コイルが通電され、
その末端で通電が停止されたときに、励磁コイルの蓄積
磁気エネルギが小容量のコンデンサに流入充電して高電
圧となる。従って磁気エネルギの消滅時間は著しく小さ
くなるので反トルクの発生が防止される。所定時間後に
到来する次の位置検知信号により励磁コイルの通電が開
始されるが、このときの印加電圧は、前記したコンデン
サの充電電圧と電源電圧が加算されたものとなるので通
電電流の立上がりが急速となる。従って減トルクの発生
が防止される。以上の説明より判るように、リラクタン
ス型の電動機の回転速度の上昇が不可能となる欠点を除
去できる作用があり、第2,第4の課題を解決する作用
がある。
【0010】対称の位置にある磁極の励磁コイルが同時
に通電されるので、径方向の磁気吸引力がバランスして
振動の発生が抑止されるので第1の課題を課題を解決す
る作用がある。又上述したコンデンサの充電エネルギを
増大する為に、インダクタンスコイルに蓄積した磁気エ
ネルギを、励磁コイルに蓄積した磁気エネルギに加算し
たものによりコンデンサを充電している。従って充電時
の鉄損と銅損による励磁コイルの磁気エネルギの減小を
補充しし、次に通電される励磁コイルの磁気エネルギに
転化できるので、通電電流の立上がりと降下を高速化で
きる。従って高速度の回転が得られる作用がある。電源
電圧が低い場合に特に有効である。図25の構成とする
ことにより、径の小さい電動機とすることができるので
第3の課題を解決する作用がある。
【0011】
【実施例】図1以降について本発明の実施例を説明す
る。各図面の同一記号のものは同一部材なので、その重
複した説明は省略する。以降の角度表示はすべて電気角
で表示する。次に本発明が適用される3相片波のリラク
タンス型の電動機の構成について説明する。図1は、固
定電機子と回転子の平面図である。図1において、記号
1は回転子で、その突極1a,1b,…の巾は180
度、それぞれは360度の位相差で等しいピッチで配設
されている。回転子1は、珪素鋼板を積層した周知の手
段により作られている。記号5は回転軸である。固定電
機子16には、磁極16a,16b,16c,16d,
16e,16fが、それ等の巾が180度で、等しい離
間角で配設されている。突極と磁極の巾は180度で等
しくされている。突極数は8個、磁極数は6個である。
電機子16も回転子1と同じ手段により作られている。
磁極16a,16b,…には、励磁コイル17a,17
b,…がそれぞれ捲着されている。
【0012】図3は、図1の磁極と回転子の展開図であ
る。図1において、円環部16及び磁極16a,16
b,…は、図示しない外筺に固定されて固定電機子とな
る。記号16の部分は磁路となる磁心である。励磁コイ
ル17a,17dは直列若しくは並列に接続され、この
接続体を励磁コイル39aと呼称する。励磁コイル17
b,17e及び励磁コイル17c,17fも同様に接続
され、これ等をそれぞれ励磁コイル39b,励磁コイル
39cと呼称する。励磁コイル39bが通電されている
と、突極1b,1fが吸引されて、矢印A方向に回転子
1が回転する。120度回転すると、励磁コイル39b
の通電が断たれ、励磁コイル39cが通電される。更に
120度回転すると、励磁コイル39cの通電が断たれ
て、励磁コイル39aが通電される。通電モードは12
0度の回転毎に、励磁コイル39a→励磁コイル39b
→励磁コイル39c→とサイクリツクに交替され、3相
片波の電動機として駆動される。このときに軸対称の位
置にある磁極は、図示のように、N,S極に着磁されて
いる。励磁される2個の磁極が常に異極となっている為
に、非励磁磁極を通る洩れ磁束は互いに反対方向とな
り、反トルクの発生が防止される。
【0013】上述した洩れ磁束を更に小さくする為に
は、第1の相の磁極16a,16dをそれぞれ2個1組
とし、それぞれを励磁コイルの通電により、N,S磁極
に励磁する。それぞれの2個1組の磁極による洩れ磁束
は、他の磁極において打消されて消滅して、洩れ磁束が
殆んど無くなる。他の磁極16b,16c,…16f
も、それぞれ2個1組の構成となり、N,S極に励磁さ
れる2個1組の磁極となる。効果も同様で洩れ磁束が消
滅する。この場合の突極1a,1b,…の数は、16個
となる。この場合の出力トルクは2倍となる。励磁コイ
ル39a,39b,39cをそれぞれ第1,第2,第3
の相の励磁コイルと呼称する。図1の回転子1の突極の
数は8個であるが、回転子1の径を小さくする為に突極
数を4個とした実施例が図6に示されている。詳細は後
述するが、突極数は4個、磁極数は6個となる。図3は
図1の電動機の突極と磁極の展開図である。図3のコイ
ル10a,10b,10cは、突極1a,1b,…の位
置を検出する為の位置検知素子で、図示の位置で電機子
16の側に固定され、コイル面は、突極1a,1b,…
の側面に空隙を介して対向している。コイル10a,1
0b,10cは120度離間している。コイルは5ミリ
メートル径で100ターン位の空心のものである。図8
に、コイル10a,10b,10cより、位置検知信号
を得る為の装置が示されている。図8において、コイル
10a,抵抗15a,15b,15cはブリッジ回路と
なり、コイル10aか突極1a,1b,…に対向してい
ないときには平衡するように調整されている。従って、
ダイオード11a,コンデンサ12aならびにダイオー
ド11b,コンデンサ12bよりなるローパスフイルタ
の出力は等しく、オペアンプ13の出力はローレベルと
なる。記号10は発振器で1メガサイクル位の発振が行
なわれている。コイル10aが突極1a,1b,…に対
向すると、鉄損(渦流損とヒステリシス損)によりイン
ピーダンスが減少するので、抵抗15aの電圧降下が大
きくなり、オペアンプ13の出力はハイレベルとなる。
【0012】ブロック回路18の入力は、図23のタイ
ムチヤートの曲線33a,33b,…となり、反転回路
13aを介する入力は、曲線33a,33b,…を反転
したものとなる。図8のブロック回路14a,14b
は、それぞれコイル10b,10cを含む上述したブロ
ック回路と同じ構成のものを示すものである。発振器1
0は共通に利用することができる。ブロック回路14a
の出力及び反転回路13bの出力は、ブロック回路18
に入力され、それらの出力信号は、図23において、曲
線34a,34b,…,及び曲線34a,34b,…を
反転したものとなる。ブロック回路14bの出力及び反
転回路13cの出力は、ブロック回路18に入力され、
それらの出力信号は、図23において、曲線35a,3
5b,…及びこれを反転したものとなる。曲線33a,
33b,…に対して、曲線34a,34b,…は位相が
120度おくれ、曲線34a,34b,…に対して、曲
線35a,35b,…は位相が120度おくれている。
ブロック回路18は、3相Y型の半導体電動機の制御回
路に慣用されている回路で、上述した位置検知信号の入
力により端子18a,18b,…,18fより120度
の巾の矩形波の電気信号が得られる論理回路である。端
子18a,18b,18cの出力は、図23において、
それぞれ曲線36a,36b,…,曲線37a,37
b,…,曲線38a,38b,…として示されている。
端子18d,18e,18fの出力は、それぞれ曲線4
3a,43b,…,曲線44a,44b,…,曲線45
a,45b,…として示されている。端子18aと18
dの出力信号、端子18bと18eの出力信号,端子1
8cと18fの出力信号の位相差は180度である。又
端子18a,18b,18cの出力信号は、順次に12
0度おくれ、端子18d,18e,18fの出力信号も
同じく順次に120度おくれている。コイル10a,1
0b,10cの対向する突極1a,1b…の代りに、図
1の回転子1と同期回転する同じ形状のアルミニユーム
板を用いても同じ効果がある。
【0013】図1の平面図及び図3の展開図において、
円環16及び磁極16a,16b,…は、外筺に固定さ
れて電機子となる。記号16の部分は磁路となる磁心で
ある。記号16及び記号16a,16b,…を電機子若
しくは固定電機子と呼称する。
【0014】励磁される軸対称の磁極と突極との径方向
の磁気吸引力はバランスするので振動の発生が抑止され
る。励磁コイルの通電手段を図15につき次に説明す
る。励磁コイル39a,39b,39cの両端には、そ
れぞれトランジスタ20a,20b及び20c,20d
及び20e,20fが挿入されている。トランジスタ2
0a,20b,20c,…は、スイッチング素子となる
もので、同じ効果のある他の半導体素子でもよい。直流
電源正負端子2a,2bより供電が行なわれている。ア
ンド回路41aの下側の入力がハイレベルのときに、端
子42aよりハイレベルの電気信号が入力されると、ト
ランジスタ20a,20bが導通して、励磁コイル39
aが通電される。同様に端子42b,42cよりハイレ
ベルの電気信号が入力されると、トランジスタ20c,
20d及びトランジスタ20e,20fが導通して、励
磁コイル39b,39cが通電される。端子40は励磁
電流を指定する為の基準電圧である。端子40の電圧を
変更することにより、出力トルクを変更することができ
る。電源スイッチ(図示せず)を投入すると、オペアン
プ40bの−端子の入力は+端子のそれより低いので、
オペアンプ40bの出力はハイレベルとなり、トランジ
スタ20a,20bが導通して、電圧が励磁コイル39
aの通電制御回路に印加される。抵抗22aは、励磁コ
イル39aの励磁電流を検出する為の抵抗である。
【0015】端子42aの入力信号は、図23の位置検
知信号36a,36b…又端子42b,42cの入力信
号は、位置検知信号37a,37b,…及び38a,3
8b,…となっている。上述した位置検知信号曲線の1
つが図10のタイムチヤートの1段目に曲線36aとし
て示されている。この曲線36aの巾だけ励磁コイル3
9aが通電される。矢印23aは通電角120度を示し
ている。通電の初期では、励磁コイルのインダクタンス
の為に立上がりがおくれ、通電が断たれると、蓄積され
た磁気エネルギが、図5のダイオード21a,21bを
介して電源に還流放電されるので、点線Gの右側の曲線
25の後半部のように降下する。正トルクの発生する区
間は、矢印23で示す180度の区間なので、反トルク
の発生があり、出力トルクと効率を減少する。高速回転
となるとこの現象は著しく大きくなり使用に耐えられぬ
ものとなる。
【0016】反トルク発生の時間巾は、高速となっても
変化しないが、正トルク発生の区間23の時間巾は回転
速度に比例して小さくなるからである。他の位置検知信
号37a,38aによる励磁コイル39b,39cの通
電についても上述した事情は同様である。曲線25の立
上がりもおくれるので、出力トルクが減少する。即ち減
トルクが発生する。これは、磁極と突極により磁路が閉
じられているので大きいインダクタンスを有しているか
らである。リラクタンス型の電動機は大きい出力トルク
を発生する利点がある反面に回転速度を上昇せしめるこ
とができ欠点があるのは、上述した反トルクと減トルク
の発生の為である。かかる欠点を除去する為の周知の手
段は、突極が磁極に侵入する以前に進相して、励磁コイ
ルの通電を始めることである。
【0017】進相通電をすると、磁極のインダクタンス
が著しく小さいので、急速に立上がるが、出力トルクの
発生する点即ち突極が磁極に侵入し始めると、インダク
タンスが急速に大きくなり、電流も急速に降下する。従
って出力トルクが減少する欠点がある。正逆転の運転を
する場合には、位置検知素子の数が2倍必要となる欠点
がある。本発明装置は、図15の逆流防止用のダイオー
ド49a,49b,49cとコンデンサ47a,47
b,47cを付設することにより、上述した欠点を除去
したことに特徴を有するものである。曲線36aの末端
で通電が断たれると、励磁コイル39aに蓄積された磁
気エネルギは、逆流防止用ダイオード49aにより、直
流電源側に還流しないでダイオード21b,21aを介
して、コンデンサ47aを図示の極性に充電して、これ
を高電圧とする。従って、磁気エネルギは急速に消滅し
て電流が急速に降下する。
【0018】図10のタイムチヤートの1段目の曲線2
7,27a,27bは、励磁コイル39aを流れる電流
曲線でその両側の点線間が120度となっている。通電
電流は曲線27bのように急速に降下して反トルクの発
生が防止され、コンデンサ47aは高電圧に充電して保
持される。次に位置信号曲線36bにより、トランジス
タ20a,20bが導通して再び励磁コイル39aが通
電されるが、このときの印加電圧は、コンデンサ47a
の充電電圧と電源電圧(端子2a,2bの電圧)が加算
されるので、励磁コイル39aの電流の立上がりが急速
となる。この現象により、曲線27のように急速に立上
がる。立上がりの通電曲線27は中途で図示の立上がり
がおそくなる。これは磁気エネルギが磁気コイル間を移
動するときに、コイルの銅損と磁心の鉄損により熱エネ
ルギに転化して消滅するからである。かかる不都合を除
去する手段については後述する。以上の説明のように、
減トルクと反トルクの発生が除去され、又矩形波に近い
通電となるので、出力トルクが増大する。
【0019】次にチョッパ回路について説明する。励磁
コイル39aの励磁電流が増大して、その検出の為の抵
抗22aの電圧降下が増大し、基準電圧端子40の電圧
(オペアンプ40bの+端子の入力電圧)を越えると、
アンド回路41aの下側の入力がローレベルとなるの
で、トランジスタ20a,20bは不導通に転化し、励
磁電流が減少する。オペアンプ40bのヒステリシス特
性により、所定値の減少により、オペアンプ40bの出
力はハイレベルに復帰して、トランジスタ20a,20
bを導通して励磁電流が増大する。かかるサイクルを繰
返して、励磁電流は設定値に保持される。図10の曲線
27aで示す区間がチョッパ制御の行なわれている区間
である。曲線27aの高さは基準電圧端子40の電圧に
より規制される。図15の励磁コイル39bは、端子4
2bより入力される位置検知信号曲線37a,37b,
…により、その巾だけトランジスタ20c,20dの導
通により通電され、オペアンプ40c,抵抗22bアン
ド回路41bによりチョッパ制御が行なわれる。ダイオ
ード49b,コンデンサ47bの作用効果も励磁コイル
39aの場合と同様である。励磁コイル39cについて
も上述した事情は全く同様で、端子42cに図23の位
置検知信号曲線38a,38b,…が入力されて励磁コ
イル39cの通電制御が行なわれる。トランジスタ20
e,20f,アンド回路41c,オペアンプ40d,抵
抗22c,ダイオード49c,コンデンサ47cの作用
効果も前述した場合と全く同様である。
【0020】各励振コイルの通電は、突極が磁極に侵入
する点より30度の区間のいずれの点でもよい。回転速
度,効率,出力トルクを考慮して調整し、位置検知素子
となるコイル10a,10b,10cの固定電機子側に
固定する位置を変更する。以上の説明より理解されるよ
うに3相片波通電の電動機として効率良く、大きい出力
と高速回転を行なうことができるので本発明の目的が達
成される。3相全波通電の場合には、片波づつを上述し
た手段により構成すれば同じ目的が達成できる。
【0021】次に図16の電気回路につて説明する。記
号A−3で示すものは、図10の1点鎖線Nの左側の電
気回路のすべてを表示するものである。図16におい
て、図15の記号4a,4b,4c,4で示す導線の部
分が図16において同一記号で示されている。端子42
gの入力は、図15の端子42aと同じ入力即ち位置検
知信号曲線36a,36b,…の電気信号が入力され、
トランジスタ20m,20nが導通してインダクタンス
コイル24aが通電される。インダクタンスコイル24
aは、閉じた磁心に捲着されたコイルで、そのインダク
タンスは励磁コイル39a,39b,…のそれとほぼ等
しいものが使用される。通電電流が増大すると、抵抗2
2fの電圧降下が増大して、オペアンプ40fの+端子
の入力即ち基準電圧端子40の電圧を越えると、オペア
ンプ40fの出力はローレベルに反転するので、アンド
回路41gの出力もローレベルとなり、トランジスタ2
0mは不導通に転化する。インダクタンスコイル24a
に蓄積された磁気エネルギによる通電はトランジスタ2
0n,抵抗22f,ダイオード21fを介して行なわれ
て電流が減少する。所定値まで減少すると、オペアンプ
40fのヒステリシス特性により出力がハイレベルとな
りトランジスタ20mが導通して、インダクタンスコイ
ル24aの電流が増大する。かかる通電が繰返されて通
電電流が、基準電圧端子40の電圧に規制されるチョッ
パ回路を構成している。位置検知信号の末端において、
端子42gの入力が消滅するので、トランジスタ20
m,20nは不導通に転化し、インダクタンスコイル2
4aの蓄積磁気エネルギは、ダイオード21e,21f
を介してコンデンサ47aに流入充電する。
【0022】又同時に前述したように、図15の励磁コ
イル39aの蓄積磁気エネルギも流入充電するので、前
実施例の2倍位の静電エネルギが充電される。従って、
通電電流の降下は急速となる。次に到来する位置検知信
号(曲線36b)による励磁コイル39aの通電電流
は、印加電圧がコンデンサ47aの高電圧と電源電圧を
加算したものとなるので急速に立上がる。前実施例で
は、図10の曲線27のように中途で、立上がりおくれ
るが、本実施例では点線27cで示すように急速に立上
がり、その後はチョッパ作用により平坦な通電となる。
従ってほぼ矩形波に近い形状の通電が行なわれるので出
力トルクを増大し、又リプルトルクを減少する作用効果
がある。図16のインダクタンスコイル24b,24c
は、インダクタンスコイル24aと同じ構成のものであ
る。ブロック回路24−2,24−3は、インダクタン
ス24b,24cの通電制御をインダクタンスコイル2
4aと全く同様に行なう電気回路である。インダクタン
スコイル24b,24cはそれぞれ図15の端子42
b,42cの入力となる位置検知信号により、その巾だ
け通電され、通電が断たれたときに、それらの蓄積磁気
エネルギは端子21−2とこれに接続した端子21−
1,ダイオード21gならびに端子21−4とこれに接
続した端子21−3,ダイオード21hを介して、コン
デンサ47b,47cに流入充電される。従ってその作
用効果もインダクタンスコイル24aの場合と同様であ
る。
【0023】図10の1段目の曲線26a,26b,2
6cは励磁コイルの通電曲線を示し、点線26−1と2
6−2の間隔は位置検知信号の120度の巾で、点線2
6−1と26−3の間隔は180度で出力トルクのある
区間である。曲線9a,9b,9cは出力トルク曲線
で、点線26−1の点で通電が開始され、同時に突極が
磁極に侵入し始める。曲線9aは励磁コイルの電流が小
さいときで、トルクは平坦であるが、電流の増大ととも
にトルクのピーク値は、曲線9b,9cに示すように左
方に移動し、ピーク値の巾もせまくなる。通電の開始さ
れる点は、上述したトルク特性と通電電流値を考慮して
突極が磁極に侵入する点より30度おくれた区間の中間
の点となるように位置検知コイル10a,10b,10
cの固定位置を調整することがよい。コンデンサ47
a,47b,47cは小容量の方が充電電圧が高電圧と
なるので、通電曲線の立上がりと降下を急速とし、高速
回転の電動機を得ることができ、リラクタンス型電動機
の欠点となっている低速度となる欠点が除去できる。上
述したコンデンサの容量は充電電圧が回路のトランジス
タを破損しない範囲で小容量のものを使用することがよ
い。
【0024】上述した図15,16に示す実施例では、
高速回転とする為にダイオード49a,49b,49c
3個とコンデンサ47a,47b,47c3個とインダ
クタンスコイル24a,24b,24c3個を使用して
いるが、ダイオード,コンデンサを各1個として回路を
簡略化した実施例につき、図11,図12により説明す
る。この場合の電動機の構成の1つの実施例が図2に示
されている。図4はその展開図である。図2,図4にお
いて、回転軸5に固定した磁性体回転子1には、180
度の巾で等しい離間角の突極1a,1b,…10個が設
けられる。固定電気子16には、励磁コイルの捲着部の
巾が120度の磁極16a,16b,…12個が等しい
ピッチで配設される。電機子16は外筺9の内側に固定
され、外筺9の両側の側板に設けた軸受により、回転軸
5は回動自在に支持されている。磁極16a,16b,
…には、それぞれ励磁コイル17a,17b,…が装着
されている。位置検知用のコイル10a,10b,10
cは、120度離間して図示の位置で電機子16の側に
固定され、突極1a,1b,…の側面に対向している。
コイル10a,10b,10cより位置検知信号を得る
電気回路は、前述した図8の電気回路で、図23のタイ
ムチヤートの各曲線で示す位置検知信号が得られる。
【0025】各磁極は、励磁コイルにより図示したよう
にN,S磁極に励磁される。励磁コイル17a,17g
の直列若しくは並列に接続したものを励磁コイル32a
と呼称する。他の励磁コイル17b,17h,励磁コイ
ル17c,17i,励磁コイル17d,17j,励磁コ
イル17e,17k,励磁コイル17f,17lの同様
に接続されたものをそれぞれ励磁コイル32b,32
c,32d,32e,32fと呼称する。図23の位置
検知信号曲線36a,36b,…,37a,37b,
…,38a,38b,…により、その巾だけ、励磁コイ
ル32a,32c,32eを通電し、位置検知信号45
a,45b,…,43a,43b,…,44a,44
b,…により、その巾だけ励磁コイル32b,32d,
32fをそれぞれ通電すると、3相全波通電の電動機と
して、回転子1は矢印A方向に回転する。上述した通電
のモードは次のように表現することもできる。励磁コイ
ル32a,32c,32eをそれぞれ第1,第2,第3
の励磁コイルと呼称し、励磁コイル32d,32b,3
2fをそれぞれ第1第2第3の励磁コイルと呼称す
る。両者それぞれ片波の通電となっている。
【0026】1相の励磁コイルは第1,第1の励磁コイ
ルで構成され、2,3相の励磁コイルは、それぞれ第
2,第2の励磁コイルと第3,第3の励磁コイルにより
構成される。位置検知信号曲線36a,36b,…,3
7a,37b,…,38a,38b,…をそれぞれ第
1,第2,第3の相の位置検知信号と呼称し、位置検知
信号曲線43a,43b,…,曲線44a,44b,
…,曲線45a,45b…をそれぞ第1第2第3
相の位置検知信号と呼称する。励磁コイルの通電巾は、
上述した120度の巾でなく、60度の巾の場合にも本
発明の技術を適用することができる。励磁コイルの通電
手段を図11につき説明する。図11において、励磁コ
イル32a,32c,32eの両端には、それぞれトラ
ンジタ20a,20b及び20c,20d及び20e,
20fが挿入されている。トランジスタ20a,20
b,20c,…は、スイッチング素子となるもので、同
じ効果のある他の半導体素子でもよい。直流電源正負端
子2a,2bより供電が行なわれている。アンド回路4
1aの下側の入力がハイレベルのときに、端子42aよ
りハイレベルの電気信号が入力されると、トランジスタ
20a,20bが導通して、励磁コイル32aが通電さ
れる。同様に端子42b,42cよりハイレベルの電気
信号が入力されると、トランジスタ20c,20d及び
トランジスタ20e,20fが導通して、励磁コイル3
2c,32eが通電される。端子40は励磁電流を指定
する為の基準電圧である。端子40の電圧を変更するこ
とにより、出力トルクを変更することができる。電源ス
イッチ(図示せず)を投入すると、オペアンプ40bの
−端子の入力は+端子のそれより低いので、オペアンプ
40bの出力はハイレベルとなり、トランジスタ20
a,20b,…,20fが導通して、電圧が励磁コイル
32a,32c,32eの通電制御回路に印加される。
抵抗22aは、それぞれ各励磁コイルの励磁電流を検出
する為の抵抗である。端子42aの入力信号は、図23
の位置検知信号36a,36b…又端子42b,42c
の入力信号は、位置検知信号37a,37b,…及び3
8a,38b,…となっている。
【0027】励磁コイル32aが位置検知信号36aに
より、その巾だけ通電され、曲線36aの末端で通電が
断たれると、励磁コイル32aに蓄積された磁気エネル
ギは、逆流防止用ダイオード49aにより、直流電源側
に還流しないでダイオード21b,21aを介して、コ
ンデンサ47aを充電して、これを高電圧とする。従っ
て、磁気エネルギは急速に消滅して電流が降下する。こ
のときすでに、位置検知信号曲線37aにより、トラン
ジスタ20c,20dが導通しているので、励磁コイル
32cにコンデンサ47aの電圧が印加されて、励磁電
流の立上がりを急速として通電される。励磁コイル32
bの通電が断たれ、励磁コイル32cが通電されるとき
の励磁電流曲線の立上がりと降下部も同じ理由により急
速となる。次に図11のチョッパ回路の説明をする。励
磁コイル32aの励磁電流が増大して、その検出の為の
抵抗22の電圧降下が増大し、基準電圧端子40の電圧
(オペアンプ40bの+端子の入力電圧)を越えると、
アンド回路41aの下側の入力がローレベルとなるの
で、トランジスタ20a,20bは不導通に転化し、励
磁電流が減少する。オペアンプ40bのヒステリシス特
性により、所定値の減少により、オペアンプ40bの出
力はハイレベルに復帰して、トランジスタ20a,20
bを導通して励磁電流が増大する。他の励磁コイル32
b,32cについても上記した事情は同様である。かか
るサイクルを繰返して、励磁電流は設定値に保持され
る。
【0028】次に端子42a,42b,42cより入力
される位置検知信号の巾が60度の場合について説明す
る。端子42a,42b,42cより入力される位置検
知信号は、図23の曲線58a,…59a,…60a,
…となる。曲線58a,58b,…の位置検知信号は、
曲線35a,35b,…と曲線36a,36b,…を入
力とするアンド回路の出力として得ることができる。曲
線45a,45b,…と曲線37a,37b,…ならび
に曲線43a,43b,…と曲線38a,38b,…の
それぞれより同様な手段により、曲線59a,59b,
…,60a,60b,…の位置検知信号を得ることがで
きる。各位置検知信号の巾は60度で互いに60度離間
している。曲線58a,58b,…,59a,59b,
…,60a,60b,…の電気信号は、図11の端子4
2a,42b,42cよりそれぞれ入力されている。図
10の3段目の曲線58a,59a,60aは、上述し
た入力位置検知信号である。曲線28a,28b,28
cは、励磁コイル32a,32c,32eの通電曲線で
ある。この場合には、図12につき後述する手段を併用
することにより、曲線28a,28b,…の電流の立上
がりと降下は図示のように急速となり、点線部は、電源
電圧と逆起電力の差に比例したほぼ平坦な電流値とする
ことができる。特に電源がバッテリ電源のように低電圧
の場合には上述した手段を採用することができる。しか
し電源が高電圧の場合には電流値を設定値に制限する必
要がある。この為にチョッパ回路が付設される。
【0029】起動時には、曲線58a,59a,60a
の間の部分はトルクがなく死点となる。従って起動でき
ない。次に起動手段を説明する。図9において、端子6
d,6e,6fより、前述した60度の巾の曲線58
a,58b,…,59a,59b,…,60a,60
b,…の位置検知信号が入力され、端子6a,6b,6
cより、120度の巾の曲線36a,36b,…,37
a,37b,…,38a,38b,…の位置検知信号が
入力されている。記号8は、回転速度検出装置で、例え
ば速度発電機の出力が端子8aより入力され、電動機の
回転速度が設定速度に達するまでは端子8bの出力はロ
ーレベルで、その後はハイレベルとなるように構成され
ている。従って、起動時は、反転回路により、アンド回
路7a,7b,7cの下側の入力がハイレベルとなり、
120度の巾の位置検知信号が端子19a,19b,1
9cより出され、この出力が図11の端子42a,42
b,42cにそれぞれ入力されて前述したように死点の
ない3相片波通電の起動が行なわれる。設定速度となる
と、端子8bの出力がハイレベルに転化するので、アン
ド回路7d,7e,7fの下側の入力がハイレベルとな
り、60度の巾の位置検知信号により、励磁コイルの通
電制御が行なわれ、図10の3段目の曲線28a,28
b,28cで示す通電が行なわれる。曲線28a,28
b,…の立上がりは、図11の逆流防止用ダイオード4
9aとコンデンサ47aにより急速となる。ダイオード
49a,コンデンサ47aは、図15について前述した
ダイオード49a,コンデンサ47aに対応するもので
同じ作用効果がある。図10の位置検知信号曲線58
a,59a,60aの間には60度の信号のない部分が
あるので、コンデンサ47aは、励磁コイルの通電が断
たれたときの磁気エネルギを1時的に蓄積しておく為に
必要な素子となり、又高電圧に充電されたコンデンサ4
7aにより、次に通電される励磁コイルの通電電流を急
速として立上がりを急速とする。又前段の励磁コイルの
通電の降下部を急速とする。従って、高速度でも減トル
クと反トルクの発生が防止される作用効果がある。
【0030】上述した3相片波通電の電動機は、図4の
磁極16a,16c,16e,…のみを利用して説明し
たが、図1の構成の電動機にも同じ技術手段を適用する
ことができる。次に3相全波通電の場合を図11につい
て説明する。図23の位置検知信号曲線58a,58
b,…,59a,59b,…,60a,60b,…によ
り、その巾だけ、励磁コイル32a,32c,32eを
通電し、位置検知信号61a,61b,…,62a,6
2b,…,63a,63b,…により、その巾だけ励磁
コイル32b,32d,32fをそれぞれ通電すると、
3相全波通電の電動機として、回転子1は矢印A方向に
回転する。上述した通電のモードは次のように表現する
こともできる。励磁コイル32a,32b,32c,
…,32eは、位置検知信号曲線58a,63a,59
a,61a,60a,62aにより、60度の通電角で
通電されているものである。次に図11につき上述した
通電の詳細を説明する。端子42a,42b,42cよ
り、位置検知信号曲線58a,58b,…,59a,5
9b,…,曲線60a,60b,…が入力されると、前
述したように、励磁コイル32a,32c,32eの通
電曲線は、図10の3段目の曲線28a,28b,28
cに示すものとなる。端子42d,42e,42fよ
り、位置検知信号曲線61a,62a,63aが入力さ
れると、励磁コイル32b,32d,32fの通電曲線
は、図10の4段目の曲線29a,29b,29cに示
すものとなり、曲線28a,28b,28cより、位相
がそれぞれ60度おくれている。両者の通電曲線の特性
は全く同様である。
【0031】励磁コイル32a,32c,32e及び励
磁コイル32b,32d,32fはそれぞれ逆流防止用
ダイオード49a,49bを介して電源より独立に通電
されている。前者の通電は前述した60度の通電角の場
合の3相片波通電の電動機と全く同様に行なわれる。後
者のダイオード49bを介する60度の通電角の場合の
3相片波通電も同様に行なわれる。チョッパ回路は2組
となり、オペアンプ40b,40cと抵抗22a,22
bによるチョッパ作用も、上述した2組の励磁コイルの
通電制御につてそれぞれ独立して行なわれている。励振
コイル32a,32c,32eの通電制御は、図23の
位置検知信号曲線58a,59a,60aにより行なわ
れるので、通電電流の曲線は図10の曲線28a,28
b,28c,…となり、曲線58a,59a,60aの
中間の60度の区間では、各トランジスタは不導通とな
り、従って図11のコンデンサ47aに、励磁コイルの
磁気エネルギは電荷として保存され、次に通電される励
磁コイルに放出されて、通電の立上がりを急速とする。
又コンデンサ47aを充電すると高電圧となるので、励
磁コイルの通電の停止時の通電電流の降下を急速とす
る。励磁コイル32b,32d,32fの通電制御のと
きの逆流防止用ダイオード49b,コンデンサ47bの
作用効果も同様である。
【0032】以上の説明より理解されるように高速で効
率の良い電動機が得られる特徴がある。一般に、この種
の電動機では、突極が磁極に侵入し始めた点より通電を
開始しているが、本発明による各実施例では、通電角が
60度で小さいので、通電開始点を移動して、トルク曲
線の最大値となる区間を選んで通電できる。従ってより
効率の良い電動機とすることができる。例えば図10の
2段目の矢印26−4の区間を通電すると効率が最大と
なる。励磁コイルの1つの通電が断たれると、蓄積磁気
エネルギは逆流防止用のダイオードにより電源側に還流
することが阻止され、コンデンサに流入充電して保持さ
れる。充電された高電圧と電源電圧を加算した高電圧が
印加されて次の励磁コイルが通電される。従って通電電
流の立上がりと降下が急速となり高速回転ができる作用
効果がある。又3相全波通電となるので、リプルトルク
も少なくなる特徴がある。しかし、磁気エネルギの移動
するときに、銅損と鉄損の為にエネルギが減少し励磁コ
イルの立上がりの特性が劣化し、図10の1段目の曲線
27に示すようになる。立上がりの特性を曲線27cに
示すように良好とする手段を次に説明する。
【0033】図11の点線Nの左側の電気回路が図12
でブロック回路A−1として示され、導線の切断部が記
号4,4a,4bとして示されている。インダクタンス
コイル24a,24bは、前述した図16の同一記号の
ものと同じ構成のものである。ダイオード49a,コン
デンサ47a,トランジスタ20m,20n,抵抗22
f,アンド回路41g,オペアンプ40f,基準電圧端
子40で示される電気回路も図16の同一記号の部材の
電気回路と同じ作用を行なうものである。従って、端子
42gに図11の端子42a,42b,42cに入力さ
れる60度の巾の位置検知信号を順次にオア回路を利用
して入力せしめることにより次に述べる作用効果があ
る。例えば図23の曲線58aが入力されると、励磁コ
イル32aが通電され、同時にインダクタンスコイル2
4aも所定値の電流の通電が行なわれる。曲線58aの
末端で通電が断たれると、励磁コイル32aとインダク
タンスコイル24aの蓄積磁気エネルギは、ダイオード
21a,21bとダイオード21e,21fを介してコ
ンデンサ47aを充電して高電圧として保持される。
【0034】次に位置検知信号曲線59aが図11の端
子42bと図12の端子42gに入力されると、励磁コ
イル32cとインダクタンスコイル24aの通電が開始
されるが、このときの励磁コイル32cの印加電圧は、
コンデンサ47aの高電圧なので急速に立上がり、銅損
と鉄損による損失はインダクタンスコイルの磁気エネル
ギにより補充されているので、立上がり特性が良好とな
り立上がりの中途で立上がりがおくれることが防止され
る作用効果がある。以上の説明のように、3相片波通電
の場合に各励磁コイルの通電曲線はほぼ方形波となり出
力トルクが増大する。前述した60度の通電角の3相片
波通電の実施例の場合には、上述した理由により、より
高速で効率の良い電動機を得ることができる。
【0035】次にインダクタンスコイル24bを付加し
た通電角60度の3相全波通電の場合につき説明する。
図12のインダクタンスコイル24b,ダイオード49
b,コンデンサ47b,トランジスタ20p,20q,
抵抗22g,アンド回路41h,オペアンプ40gを含
む電気回路は、インダクタンスコイル24aの通電制御
回路と同じ作用を行なっている。端子42hには図23
の位置検知信号曲線61a,62a,63aがオア回路
を介して入力されている。例えば図10の位置検知信号
曲線61aが図11の端子42dと図12の端子42h
に入力されると、励磁コイル32bとインダクタンスコ
イル24bが通電され、曲線61aの末端で通電が停止
されると、両コイルの蓄積磁気エネルギはコンデンサ4
7bに流入充電して高電圧に保持される。次に位置検知
信号曲線62aが端子42eと42hに入力されると、
励磁コイル32dとインダクタンスコイル24bの通電
が開始され、励磁コイル32dの印加電圧は、コンデン
サ47bの電圧と電源電圧が加算された高電圧となるの
で、電流の立上がりが急速となる。インダクタンスコイ
ル24bの蓄積磁気エネルギにより、磁気エネルギの移
動時の銅損と鉄損が補充されているので電流の立上がり
特性は良好となる。以上の説明のように、3相全波通電
の場合に各励磁コイルの通電波形を方形波に近くして出
力トルクと効率を増大する作用効果がある。
【0036】次に通電角が120度の3相全波通電の実
施例につき説明する。図6は本実施例の固定電機子と回
転子の展開図である。図25はその構成を示す断面図で
ある。記号64は円筒状の外筺である。その両側に固着
した側板64a,64bの中央部には、ボール軸受70
a,70bが設けられ、該軸受には、回転軸5が支持さ
れている。回転軸5には、回転子1−1,1−2が固定
され、その突極は省略して図示していないが、4個の突
極1a,1b,…が図1に示す回転子1と相似した手段
により配設されている。固定電機子16の外周は、外筺
64に嵌着され、磁極は回転子1−1の突極に空隙を介
して対向している。磁極16a,16dと励磁コイル1
7a,17dのみが図示されている。アルミニューム製
の円板3は、回転軸5に固定され、円板3の外周には、
突極1a,1b,…と同じ同形の突出部3a,3b,…
4個が突出して設けられ、その外周面に、側板64bの
1部に固定した位置検知素子となるコイル10a,10
b,10cが対向している。コイル10aのみが示され
ている。コイル10a,10b,10cより得られる位
置検知信号は、図8で説明した手段により得られた位置
検知信号と全く同じものとなる。図6は上述した電動機
の固定電機子16,16と回転子の展開図である。固定
電機子16には6個の磁極16a,16b,…が突出
し、これ等には励磁コイル17a,17b,…が捲着さ
れている。回転子は図6に記号1として示されている
が、図25に示されているように2個1組となり記号1
−1,1−2として示されている。回転子1−1の4個
の突極1a,1b,…と回転子1−2の同じ構成の突極
がそれぞれ固定電機子16と16に対向している。固定
電機子16には、6個の磁極16a16b,…が突出
し、これ等には、励磁コイル17a17b,…が捲着
されている。磁極16a16b,…は、僅かな空隙を
介して突極1a,1b,…と同相の突極に対向してい
る。磁極16a16b,…は、磁極16a,16b,
…に対して左方に60度移動している。磁極巾は120
度、突極の巾は180度である。励磁コイル16a,1
6dの直列若しくは並列接続のものを励磁コイル32a
と呼称し、励磁コイル16b,16e及び励磁コイル1
6c,16fの同じ接続のものをそれぞれ励磁コイル3
2c,32eと呼称する。励磁コイル16a16d
び励磁コイル16b16e及び励磁コイル16c
6fの同じ接続のものをそれぞれ励磁コイル32b,3
2d,32fと呼称する。
【0037】励磁コイル32a,32c,32eをそれ
ぞれ図23の位置検知信号36a,36b,…,37
a,37b,…,38a,38b,…により120度の
区間だけ通電し、励磁コイル32b,32d,32fを
それぞれ位置検知信号43a,43b,…,44a,4
4b,…,45a,45b,…の巾だけ通電すると、回
転子1は矢印A方向に回転し、3相全波通電の電動機と
なる。次に図13につき各励磁コイルの通電制御の詳細
を説明する。図13において、端子42a,42b,4
2cより入力される位置検知信号は、図23の位置検知
信号曲線43a,44a,45aで、端子42d,42
e,42fの入力信号は図23の位置検知信号43a,
44a,45aとなる。出力トルクは3相両波の場合と
同じとなり、死点とトルクリプルが減少し、細長型の電
動機が得られる特徴がある。本実施例では、回転子1−
1,1−2の突極の位相を同位相とし、固定電機子1
6,16の磁極の位相を60度ずらしている。又回転子
を分割しないで、共通とし1個としてもよい。固定電機
子16,16の磁極の位相を同一とし、回転子1を2個
(記号1−1,1−2)に分割し、それぞれの突極の位
相を60度ずらしても同じ作用効果がある。
【0038】図13において、端子42a,42b,4
2cより入力される位置検知信号をそれぞれ第1,第
2,第3相の位置検知信号と呼称し、端子42d,42
e,42fより入力される位置検知信号をそれぞれ
第2第3の位置検知信号と呼称する。又励磁コイ
ル32a,32dをそれぞれ第1の相の第1,第1の励
磁コイル、励磁コイル32b,32eと励磁コイル32
c,32fをそれぞれ第2と第3の相の第2,第2の励
磁コイル、第3,第3の励磁コルと呼称する。端子42
aの入力信号があるとトランジスタ20a,20bが導
通して、順方向に接続したダイオード49aを介して励
磁コイル32aが通電され、入力信号(曲線36a)の
末端でトランジスタ20a,20bは不導通に転化す
る。励磁コイル32aの蓄積磁気エネルギは、ダイオー
ド21a,21bを介して電源(端子2a,2b)に還
流することがダイオード49により防止されて、コンデ
ンサ47aに充電される。従って急速に蓄積磁気エネル
ギによる放電電流が消滅する。
【0039】コンデンサ47aの容量を調整して、突極
が60度回転する時間即ち図23の曲線36aの右端と
曲線43aの左端の巾内に上記した放電電流が消滅する
ように小さい容量のものが使用される。容量が小さすぎ
ると充電電圧が高すぎて、トランジスタ20a,20
b,20c,20dの耐電圧を越えるからである。従っ
て反トルクの発生が防止される作用がある。突極が60
度回転すると、端子42dに曲線43aの位置検知信号
が入力されるので、トランジスタ20c,20dが導通
して励磁コイル32dの通電が開始される。このときの
印加電圧は、コンデンサ47aの高電圧なので電流は急
速に立上がる。図10のタイムチヤートの7段目の曲線
31bで示すように立上がる。その後は、後述するチョ
ッパ回路により設定された電流値で通電され、曲線43
aの末端で、トランジスタ20c,20dが不導通に転
化するので励磁コイルに蓄積された磁気エネルギは、逆
流防止用のダイオード49aにより電源側に還流するこ
とが阻止されて、コンデンサ47aに流入充電されて高
電圧に充電する。次に端子42aより曲線36bの入力
信号があるので、励磁コイル32aの通電電流は急速に
立上がる。上述した説明より判るように、励磁コイル3
2a,32dの蓄積磁気エネルギは、通電の停止ととも
に、コンデンサ47aに充電されるので急速に消滅して
反トルクの発生が防止される。又励磁コイル32a,3
2dの通電開始の立上がりとその後の通電の初期におい
ても、磁極の磁束の増大による起電力に対向して通電電
流の降下度を小さくする作用がある。従って、トルクの
減少することを防止する作用がある。励磁コイル32d
の通電が断たれると、その蓄積磁気エネルギは急速にコ
ンデンサ47aに充電されて、その放出による電流も急
速に減少して高速度の回転でも60度以内に消滅する。
所定時間後に励磁コイル32aの通電が開始され、コン
デンサ47aの高電圧により電流は急速に増大する。そ
の時間巾も60度突極が回転する時間内となる。ただし
励磁コイルの銅損と鉄損を無視した場合である。その後
は、端子2a,2bの電圧より励磁コイルの抵抗による
電圧降下を差引いた電圧とインダクタンスの増大(突極
と磁極の対向面積の増加によるもの)による逆起電力が
バランスすることにより、逆起電力に対応した出力トル
クが得られる。上述したコンデンサ47aを媒体とする
蓄積磁気エネルギの処理時間は、 ることである。
【0040】次にチョッパ作用のある場合につき説明す
る。アンド回路41a,41d,オペアンプ40b,基
準電圧端子40,抵抗22aにより、トランジスタ20
a,20cをオンオフするチョッパ作用は前実施例と同
様である。かかるチョッパ作用により、図10の通電曲
線31a,31b,31cは方形に近い曲線となる。点
線部がチョッパ作用により設定された電流値となった区
間である。端子42b,42eの入力,ダイオード49
b,コンデンサ47b,アンド回路41b,41e,ト
ランジスタ20e,20f,…,抵抗22b,オペアン
プ40cにより、励磁コイル32b,32eの通電が制
御される作用は、前述した励磁コイル32a,32dと
全く同様である。又端子42c,42fの入力、ダイオ
ード49c,コンデンサ47c,アンド回路41c,4
1f,トランジスタ20i,20j,…,オペアンプ4
0d,抵抗22cにより、励磁コイル32c,32fの
通電が制御される作用も上述した場合と全く同様であ
る。従って、3相全波通電の行なわれるリラクタンス型
電動機が得られ、出力トルクの大きい長所を保存し、回
転速度が小さいという重欠点を除去する作用がある。又
リプルトルクも小さくなる。本実施例では、図11と異
なり、コンデンサ47a,47b,47cはダイオード
49a,49b,49cと直流電源に並列に接続されて
いるが、その作用効果に差は殆どない。
【0041】図10の曲線31d,31eはそれぞれ位
置検知信号37a,44aによる励磁コイル32b,3
2eの通電曲線である。曲線31g,31h,31fは
それぞれ位置検知信号38a,45a,45bによる励
磁コイル32c,32fの通電曲線である。コンデンサ
47a,47b,47cは、ダイオード49a,49
b,49cと電源に並列に設けられているが、前実施例
と同様にダイオード49a,49b,49cに並列に設
けても本発明を実施することができる。通電角は120
度であるが、位置検知信号の末端を削除して通電角を1
20度より小さくすると、通電曲線の降下部の巾が60
度を越えても反トルクの発生がないので、より高速の電
動機とすることができる。粉末磁心とプラスチックを混
合し、加圧成形し熱硬化して作った電機子磁心と回転子
とインダクタンスコイルの磁心を使用すると比抵抗が大
きいので、渦流損が減少して高速時でも効率を良好とす
ることができる。本実施例の手段は、図4で前述した3
相全波通電の電動機にも適用することができる。
【0042】図13の1点線線Nの左側の回路が図14
にブロック回路A−2として示され、記号4,4a,4
b,4cは各導線の接続点を示している。右側の回路は
変更されて図14に示すように構成される。図14にお
いて、インダクタンスコイル24a,24b,24c及
びその制御回路は図16で説明した同一記号の回路と全
く同じ構成の回路である。端子21−1は端子21−2
に接続されている。インダクタンスコイル24a,24
b,24cに蓄積された磁気エネルギは、それぞれダイ
オード21e,21g,21hを介してそれぞれコンデ
ンサ47a,47b,47cを充電する。端子42gに
は、図13の端子42a,42dに入力される位置検知
信号がオア回路を介して入力される。ブロック回路24
−2,24−3の端子42gに対応する端子の入力信号
はそれぞれ図13の端子42b,42e及び端子42
c,42fの入力信号となっている。以上の構成なの
で、励磁コイルの通電が断たれたときにインダクタンス
コイルの通電も同時に通電が断たれるので、両者の磁気
エネルギがコンデンサを充電してその静電エネルギが大
きくなる。従って次の励磁コイルが通電されたときに、
静電エネルギにより通電の立上がりが急速となり高速回
転の場合でも出力トルクの減少することが防止される作
用効果がある。以上の作用は、図16の場合と同様であ
る。
【0043】本発明の技術は2相全波通電の電動機に適
用することができる。次にその詳細を説明する。この場
合の平面図は省略してあるが、展開図が図5に示されて
いる。図5において、円環部16及び磁極16a,16
b,…は、珪素鋼板を積層化する周知の手段により作ら
れ、図示しない外筺に固定されて電機子となる。記号1
6の部分は磁路となる磁心である。磁極16a,16
b,…には、励磁コイル17a,17b,…が捲着され
ている。回転子1の外周部には、突極1a,1b,…が
設けられ、磁極16a,16b,…と0.1〜0.2ミ
リメートル位の空隙を介して対向している。回転子1
も、電機子16と同じ手段により作られている。突極は
6個となり、等しい離間角となっている。磁極16a,
16b,…の先端部の巾は120度で8個が等しいピッ
チで配設されている。励磁コイル17b,17fが通電
されると、突極1b,1eが吸引されて、矢印A方向に
回転する。90度回転すると、励磁コイル17b,17
fの通電が停止され、励磁コイル17c,17gが通電
されるので、突極1c,1fによるトルクが発生する。
磁極16b,16cはN極,磁極16f,16gはS極
となる。かかる極性の磁化は磁束の洩による反トルクを
小さくする為である。次の90度の回転では、磁極16
d,16hは図示のN,S極性となる。次の90度の回
転、その次の90度の回転では各磁極は、順次に図示の
極性に磁化される。
【0044】上述した励磁により、回転子1は、矢印A
方向に回転して2相の全波通電の電動機となるものであ
る。通電区間の巾が90度より大きくても同じく回転す
る。励磁コイルの捲着される磁極の巾は120度となっ
ているので、捲着空間が大きくなる。次に図17につい
て励磁コイルの通電制御を説明する。図17において、
励磁コイルK,Mは、図5の励磁コイル17a,17e
及び17c,17gをそれぞれ示し、2個の励磁コイル
は、直列若しくは並列に接続されている。励磁コイル
K,Mの両端には、それぞれトランジスタ20a,20
b,20c,20dが挿入されている。トランジスタ2
0a,20b,20c,20dは、半導体スイッチング
素子となるもので、同じ効果のある他の半導体素子でも
よい。直流電源正負端子2a,2bより供電が行なわれ
ている。端子42aよりハイレベルの電気信号が入力さ
れると、トランジスタ20a,20bが導通して、励磁
コイルKが通電される。端子42cよりハイレベルの電
気信号が入力されると、トランジスタ20c,20dが
導通して、励磁コイルMが通電される。図5の回転子3
は導体板で作られ、回転子1と同軸で同期回転している
ものである。回転子3には突出部3a,3b,…が設け
られ、突出部の巾は150度である。コイル10d,1
0e,10d10eは、前述したコイル10a,10
b,10cと同じ構成のもので、突出部3a,3b,…
に対向し、コイル10d,10eは90度離間し、コイ
10d10eはそれぞれコイル10d,10eより
180度離間している。
【0045】図7は上述したコイルより位置検知信号を
得る電気回路である。発振器10,コイル10d,抵抗
15a,15b,…,オペアンプ13等は、図8の同一
記号のものと同じ部材である。従って端子7aより、突
出部3a,3b,…と同じ巾と位相差を有する矩形波の
電気信号が得られる。コイル10dより得られる位置検
知信号が図24のタイムチヤートにおいて、曲線50
a,50b,…として示されている。コイル10eを含
む同じ構成のブロック回路8a,コイル10d10e
を含む同じ構成のブロック回路8b,8cの端子7b,
7c,7dより位置検知信号が得られる。端子7bの出
力信号は、図24において曲線51a,51b,…とし
て示され、端子7c,7dの出力信号は,それぞれ曲線
52a,52b,…及び曲線53a,53b,…として
示されている。各曲線の巾は150度で、順次に位相が
90度おくれている。図5の突出部3a,3b,…の巾
を120度に変更すると、コイル10d,10e,10
10eより得られる位置検知信号は図24のタイム
チヤートにおいて、曲線54a,54b,…,曲線55
a,55b,…,曲線56a,56b,…,曲線57
a,57b,…として示されている。各曲線の巾は12
0度で、順次に位相が90度おくれている。矢印50は
180度の区間を示している。
【0046】図17の端子42a,42cより入力され
る第1の相の第1,第1位置検知信号はそれぞれ曲線5
0a,50b,…と曲線52a,52b,…となってい
る。端子42b,42dに入力される第2の相の第2,
第2の位置検知信号は、それぞれ曲線51a,51b,
…と曲線53a,53b,…となる。第1,第1の位置
検知信号がそれぞれ端子42a,42cに入力されるの
で、各トランジスタの導通制御が行なわれて、第1の相
の励磁コイルKと励磁コイルMが各位置検知信号に対応
して150度の巾の通電が行なわれる。位置検知信号5
1aによる励磁コイルKの通電電流は、図10の1段目
の曲線27aで示すことができる。ただし点線間の巾は
150度とする。トルク発生の状態とその特徴は、前述
した実施例と全く同様である。オペアンプ40b,基準
電圧端子40の電圧、抵抗22a,アンド回路41a,
41cによる通電電流のチョッパ制御により、所定の値
の電流値とする作用も前実施例と同様である。ダイオー
ド49a,コンデンサ47aの作用効果も同様で、曲線
27の立上がりを急速とし、曲線27b部の降下を急速
とする作用効果がある。
【0047】端子42b,42dには、第2,第2の位
置検知信号がそれぞれ入力され、各トランジスタの導通
制御が行なわれて、第2の相の励磁コイルLと励磁コイ
ルSが、各位置検知信号の巾だけ通電される。ダイオー
ド49b,コンデンサ47b,オペアンプ40c,抵抗
22b,アンド回路41b,41dの作用効果は、前述
した第1の相の励磁コイルの通電と同様である。以上の
構成なので、2相全波通電の電動機となるものである。
図17の端子42a,42cに図24の第1,第1の位
置検知信号曲線54a,54b,…と曲線56a,56
b,…を入力し、端子42b,42dに第2の相の位置
検知信号曲線55a,55b,…と曲線57a,57
b,…を入力せしめると、励磁コイルの通電角は120
度となる。突極が磁極に侵入してから通電が開始される
角度は、0度より45度まで必要に応じて変更できる。
以上の構成なので、2相全波の電動機となるものであ
る。
【0048】位置検知信号の巾は150度と120度の
場合を説明したが、90度より150度の間の巾で実施
することができる。90度の巾のときには、出力トルク
は減少するが、高速度(出力1Kwで10万回転毎分)
の運転が可能である。150度の巾のときには、回転速
度が1/2位に低下するが、出力トルクが増大する特徴
がある。図5において、磁極巾を180度とし、突極数
を10個としても実施することができる。又磁極巾を1
20度として、磁極数を8n個(nは正整数)としても
実施できる。この場合には対応して突極数も増大する。
磁極数を増加すると出力トルクが増大する。しかし回転
速度は低下する。図10の5段目の曲線30a,30
b,…は、励磁コイルK,Mの通電電流を示し、曲線3
0c,30dは励磁コイルL,Sの通電電流を示してい
る。曲線54a,55a,56a,57aは位置検知信
号曲線である。通電区間は 90度で出力トルクも連続
し、重なる部分がないのでリプルトルクも少なくなる特
徴がある。
【0049】各実施例において、磁極と突極に歯を設け
ることにより、出力トルクを増大できる。本発明装置で
は高速回転転ができる構成となっているので、出力トル
クの増大できる利点のみが得られて有効な技術手段を供
与できる。図1の実施例において、磁極数を6n個(n
は正整数)としても実施できる。突極数は対応して多く
なる。出力トルクが増大して、しかも回転速度を低下し
ない作用効果がある。径の大きい電動機に有効な技術と
なる。
【0050】図17の1点鎖線Nの左側の回路がブロッ
ク回路A−4として図18に示される。図17の右側の
回路は、インダクタンスコイル24a,24bが付加さ
れて変更される。図18において、インダクタンスコイ
ル24a,24bは前実施例と同じ構成のもので、これ
等の通電制御回路24−1,24−2も、図12の通電
制御回路と同じ構成となっている。端子21−1と21
−2は接続されている。励磁コイルMの通電中には、イ
ンダクタンスコイル24aも通電され、両者の通電が断
たれると、両者の蓄積磁気エネルギはコンデンサ47a
を充電し高電圧となる。従って通電電流の降下を急速と
する。次に励磁コイルMが通電されると、コンデンサ4
7aの電圧により、立上がりが急速となる。これは励磁
コイルの銅損と磁心の鉄損をインダクタンスコイルの磁
気エルネギが補充するからである。インダクタンスコイ
ル24b,励磁コイルL,Sについても上述した事情は
全く同様である。インダクタンスコイル24a,24b
の蓄積磁気エネルギは、銅損と鉄損を補充する為のもの
なので、通電電流は補充するだけの電流値でよく、通電
手段は、チョッパ回路でなく他の手段例えば回転速度に
反比例した電圧を印加しても同じ目的が達成される。通
電区間は位置検知信号の巾より小さくても同じ目的が達
成できる。
【0051】図19の通電制御回路は、2相全波通電の
リラクタンス型電動機において、第1,第2の相の励磁
コイルの通電を4つの独立の回路に分割して、ダイオー
ド49a,49b,49c,49dとコンデンサ47
a,47b,47c,47dを介して直流電源より供電
する実施例である。端子42a,42b,42c,42
dよりそれぞれ第1,第2,第1第2の位置検知信号
が入力される。各位置検知信号の巾は、前述下実施例と
同様に90度より150度まで可能で、得られる特徴も
同様なので、150度の場合即ち図24の各曲線の位置
検知信号の場合につき説明する。端子42aに、図24
の曲線50a,50b,…の電気信号が入力されてい
る。曲線50aの入力信号により、トランジスタ20
a,20bが導通して、励磁コイルKが通電され、通電
が断たれると、蓄積磁気エネルギは、ダイオード21
a,21bを介して、コンデンサ47aを高電圧に充電
するので放電電流は急速に消滅する。次の曲線50bの
入力信号により、再び励磁コイルKが通電されるまでコ
ンデンサ47aは充電電圧が保持されている。
【0052】曲線50bが入力されると、コンデンサ4
7a(図示の+−極性に充電されている。)の高電圧と
電源電圧が加算された電圧により、電流は急速に立上が
る。曲線50bの末端で通電が断たれると、再びコンデ
ンサ47aを充電するので、蓄積磁気エネルギの放電電
流は急速となる。端子42b,42c,42dに入力さ
れる第2,第1第2の位置検知信号曲線51a,51
b,…,曲線52a,52b,…曲線53a,53b,
…による励磁コイルL,M,Sの通電についても、対応
するダイオード49b,49c,49dとコンデンサ4
7b,47c,47dの作用により、通電電流の制御は
励磁コイルKの場合と同様に制御される。ブロック回路
D,E,Fは、励磁コイルKと同じトランジスタによる
励磁コイルL,M,Sの通電制御回路を示している。抵
抗22a,22b,22c,22dは、励磁コイルK,
L,M,Sの通電電流の検出抵抗である。アンド回路4
1a,41b,41c,41d,オペアンプ40b,4
0c,40d,40eにより各励磁コイルの電流はチョ
ッパ制御が行なわれる。基準電圧端子40の電圧により
通電電流の制御が行なわれる。チョッパ回路による作用
効果は前実施例と同様である。以上の構成なので、2相
全波通電の電動機が構成されて本発明の目的が達成され
る。
【0053】図19のダイオード49a,49b,…と
コンデンサ47a,47b,…を電源負極2bの側に設
けた実施例が図21に示されている。図21において、
ブロック回路N−1,N−2,N−3,N−4は、励磁
コイルK,L,M,Sの通電を制御する図19と同じ回
路である。抵抗22a,22b,22c,22dとオペ
アンプ40b,40c,40d,40eは、図19と同
じくチョツパ制御の為のものである。抵抗22a,22
b,…の下側は独立に分離され、順方向に接続されたダ
イオード49a,49b,…を介して電源負極に接続さ
れている。例えば励磁コイルLの通電が断たれると、対
応するコンデンサ47bに、放出磁気エネルギによる電
流が充電されるので、電流は急速に消滅し、高電圧に保
持され、所定時間後に通電される例示コイルLに、コン
デンサ47bの充電電圧と電源2a,2bの電圧が加算
されて印加されるので、電流の立上がりが急速となる。
従って本発明の目的が達成されるものである。励磁コイ
ルの通電区間は90度〜150度の区間として本発明を
実施することができる。位置検知素子としてコイル10
a,10b,…を利用して位置検知信号を得ているが、
エンコーダを利用する周知の手段により位置検知信号を
得ることもできる。
【0054】図19の1点鎖線Nの左側の回路が、図2
0のブロック回路A−5として示される。右側の回路に
は、インダクタンスコイル24a,24b,24c,2
4dの通電制御回路がブロック回路24として示されて
いる。導線の接続点は記号4,4a,4b,…として示
される。ブロック回路24は、インダクタンスコイル2
4a,24b,…の通電制御する前実施例と全く同じ4
組の回路を示している。励磁コイルKの通電を例として
説明する。励磁コイルKの通電中は同じ位置検知信号に
よりインダクタンスコイル24aも設定値の通電が行な
われ、両者の通電の停止とともに、それらの蓄積磁気エ
ネルギは、ダイオード49により電源側に還流すること
が阻止されて、コンデンサ47aを高電圧に充電して保
持される。次に再び励磁コイルKが通電されると、その
印加電圧は、コンデンサ47aと電源電圧が加算された
ものとなり、電流の立上がりが急速となる。従って通電
の停止と立上がりが急速となり、立上がりのときの図1
0の1段目の曲線27の中途の折曲りが防止されて点線
27cのように急速に立上がる。従って出力トルクの減
少を防止できる作用効果がある。他の励磁コイルについ
ても上述した事情は全く同様で本発明の目的が達成でき
る。ダイオード21e,21g,21h,21iは、イ
ンダクタンスコイル24a,24b,…の通電が断たれ
たときに、蓄積磁気エネルギをダイオード47a,47
b.…に流入充電する為のものである。
【0055】図21の1点鎖線Nの左側の回路が図22
にブロック回路A−6として示される。右側の回路に
は、インダクタンスコイル24a,24b,…の通電制
御回路が付加されている。ブロック回路24−2,24
−3,24−4は、インダクタンスコイル24b,24
c,24dの通電を制御するインダクタンスコイル24
aと同様な回路である。記号4,4a,4b,…は導線
の接続点を示している。インダクタンスコイル24aの
通電を制御する回路は、図16の同一記号の部材の回路
と同作用を行ない、インダクタンスコイル24aの通電
の停止時の蓄積磁気エネルギは、ダイオード21eを介
し、又電源正負極2a,2bを介してコンデンサ47a
を高電圧に充電する。励磁コイルKの蓄積磁気エネルギ
も同じくコンデンサ47aを充電するので電流の降下は
急速となる。次に再び励磁コイルKの通電が開始される
と、コンデンサ47aの充電電圧と電源電圧が加算され
た印加電圧となるので、立上がり電流は急速となり、こ
のときに、磁気エネルギの移動時の銅損と鉄損は、イン
ダクタンスコイル24aの磁気エネルギにより補充され
る。他の励磁コイルL,M,Sとインダクタンスコイル
24b,24c,24dについても上述した作用効果は
全く同様である。従って本発明の目的が達成される。イ
ンダクタンスコイル24aは端子42gに図21の端子
42aの入力信号と同じ位置検知信号が入力されてその
区間だけ通電される。他のインダクタンスコイルも対応
する励磁コイルの通電区間だけ通電される。
【0056】
【発明の効果】第1の効果 振動の小さい電動機とする
ことができる。 第2の効果 出力トルクを増大することができる。全波
通電の電動機とすることによりリプルトルクを減少する
ことができる。特に、図2の構成のものは出力トルクが
増大する。又図25の構成の場合には、3相全波通電で
最も径の小さい電動機が得られる。 第3の効果 高速回転(毎分10万回転位まで)の電動
機を得ることができる。高速回転時においても減トル
ク,反トルクの発生がないので有効な技術が得られる。 第4の効果 1つの励磁コイルの通電が停止されたとき
に、その蓄積磁気エネルギをコンデンサの静電エネルギ
として転化し、それを次に通電すべき励磁コイルの磁気
エネルギに転化している。従って、該コンデンサの容量
を変更することにより、通電電流の立上がりと降下を必
要な速さで制御できるので、高速回転で効率の良い電動
機を得ることができる。 第5の効果 インダクタンスコイルに蓄積された磁気エ
ネルギにより、励磁コイル間を磁気エネルギが移動する
ときの励磁コイルの銅損と磁心の鉄損を補充している。
従って、励磁コイルの通電電流の立上がりと降下を著し
く急速とすることができるので、高速で出力トルクの大
きい電動機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による3相片波リラクタンス型電動機の
平面図
【図2】本発明による3相全波リラクタンス型電動機の
平面図
【図3】図1の電動機の電機子と回転子の展開図
【図4】図2の電動機の電機子と回転子の展開図
【図5】2相全波通電のリラクタンス型電動機の電機子
と回転子の展開図
【図6】図25の電動機の電機子と回転子の展開図
【図7】2相の位置検知装置の電気回路図
【図8】3相の位置検知装置の電気回路図
【図9】3相片波の電動機の位置検知装置の位置検知信
号の切換回路図
【図10】励磁コイルの通電電流のタイムチヤート
【図11】3相全波通電の励磁コイルの通電制御回路図
【図12】図11の回路にインダクタンスコイルを付加
した電気回路図
【図13】3相全波通電の励磁コイルの通電制御回路図
の他の実施例
【図14】図13の回路にインダクタンスコイルを付加
した電気回路図
【図15】3相片波通電の励磁コイルの通電制御回路図
【図16】図15の回路にインダクタンスコイルを付加
した電気回路図
【図17】2相全波通電の励磁コイルの通電制御回路図
【図18】図17の回路にインダクタンスコイルを付加
した電気回路図
【図19】2相全波通電の励磁コイルの通電制御回路の
他の実施例
【図20】図19の回路にインダクタンスコイルを付加
した実施例
【図21】2相全波通電の励磁コイルの通電制御回路の
他の実施例
【図22】図21の回路にインダクタンスコイルを付加
した実施例
【図23】3相のリラクタンス型電動機の位置検知信号
のタイムチヤート
【図24】2相のリラクタンス型電動機の位置検知信号
のタイムチヤート
【図25】3相のリラクタンス型電動機の横断面図
【符号の説明】
1,1a,1b,…、3,3a,3b,…回転子と突極 5 回転軸 16,16a,16b,…、1616a16b
機子と磁極 17a,17b,…、17a17b,… 励磁コイル 9 外筺 10a,10b,10c,10d,10e,10d
0e…位置検知コイル A−1,A−2,…,A−6 励磁コイル通電制御のブ
ロック回路 24a,24b,…24d インダクタンスコイル 24,24−1,24−2,24−3,24−4 イン
ダクタンスコイルの通電制御をするブロック回路 32a,32b,…,32f、39a,39b,39c
励磁コイル K,L,M,S 励磁コイル D,E,F,N−1,N−2,N−3,N−4 励磁コ
イルの通電制御をするブロック回路 33a,33b,…、34a,34b,…、35a,3
5b,…、36a,36b,…、37a,37b,…、
38a,38b,…、43a,43b,…、44a,4
4b,…、45a,45b,…、58a,58b,…、
59a,59b,…、60a,60b,…、61a,6
1b,…、62a,62b,…、63a,63b,…、
50a,50b,…、51a,51b,…、52a,5
2b,…、53a,53b,…、54a,54b,…、
55a,55b,…、56a,56b,…、57a,5
7b,… 位置検知信号曲線 9a,9b,9c… トルク曲線 25,26a,26b,26c,27,27a,27
b,27c,28a,28b,…、29a,29b,
…、30a,30b,…、31a,31b,… 励磁コ
イルの通電曲線 70a,70b ボール軸受 64,64a,64b 外筺と側板 1−1,1−2 回転子

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電機子と磁性体回転子を備えた3相
    片波通電のリラクタンス型電動機において、磁性体回転
    子の外周面に等しい巾と等しい離間角で配設された複数
    子の突極と、固定電機子の内周面より突出され、軸対称
    の位置にある磁極が同相となり、突極と僅かな空隙を介
    して対向し、等しいピッチで配設されるとともに、励磁
    コイルの装着される磁極の円周方向の巾が電気角で12
    0度若しくは180度の巾の6n個(nは正整数)の磁
    極と、該磁極に装着された第1,第2,第3の相の励磁
    コイルと、突極の回転位置を検知して、電気角で120
    度の巾で360度の位相差のある矩形波の第1の相の位
    置検知信号ならびに第1の相の位置検知信号と同じ波形
    と位相差を有し、第1の相の位置検知信号よりそれぞれ
    位相が順次に電気角で120度おくれた第2,第3の相
    の位置検知信号が得られる複数個の位置検知素子を含む
    位置検知装置と、各励磁コイルの両端に接続されたスイ
    ッチング素子と、スイッチング素子と対応する励磁コイ
    ルの直列接続体のそれぞれに逆接続されたダイオード
    と、直流電源に順方向に接続した逆流防止用の第1,第
    2,第3のダイオードを介して、それぞれ第1,第2,
    第3の相の励磁コイルに対して、両端に接続したスイッ
    チング素子が第1,第2,第3の相の位置検知信号によ
    りそれぞれ導通せしめられるることにより供電する第
    1,第2,第3の通電制御回路と、第1,第2,第3の
    通電制御回路の第1,第2,第3のダイオードのそれぞ
    れに並列に接続して設けられた小容量の第1,第2,第
    3のコンデンサと、突極が磁極に侵入し始める点より電
    気角で30度の区間内において、設定された角度を経過
    した点で該磁極に捲着された励磁コイルの通電が開始さ
    れるように、前記した位置検知素子を固定電機子側に固
    定する手段とより構成されたことを特徴とする高速リラ
    クタンス型電動機。
  2. 【請求項2】 請求項1の特許請求の範囲において、第
    1,第2,第3の相の位置検知信号に対応する巾だけ所
    定の電流値でそれぞれ通電される第1,第2,第3のイ
    ンダクタンスコイルと、第1,第2,第3のインダクタ
    ンスコイルの通電が停止されたときに、これ等に蓄積さ
    れた磁気エネルギをダイオードを介してそれぞれ小容量
    の第1,第2,第3のコンデンサに流入充電する電気回
    路とより構成されたことを特徴とする高速リラクタンス
    型電動機。
  3. 【請求項3】 固定電気子と磁性体回転子を備えた3相
    全波通電のリラクタンス型電動機において、磁性体回転
    子の外周面に等しい巾と等しい離間角で配設された複数
    個の突極と、固定電機子の内周面より突出され、軸対称
    の位置にある磁極が同相となり、突極と僅かな空隙を介
    して対向し、等しいピッチで配設されるとともに、励磁
    コイルの装着される磁極の円周方向の巾が電気角で12
    0度若しくは180度の巾の12n個(nは正整数)の
    磁極と、該磁極に装着された励磁コイルと、突極の回転
    位置を検知して、電気角で120度の巾で360度の位
    相差のある矩形波の第1の相の位置検知信号及び第1の
    相の位置検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1の位
    置検知信号よりそれぞれ位相が順次に電気角で120度
    おくれた第2,第3の相の位置検知信号ならびに第1の
    相の位置検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1の相
    の位置検知信号より位相が電気角で180度おくれた
    の相の位置検知信号及び第1の相の位置検知信号と同
    じ波形と位相差を有し、第1の相の位置検知信号よりそ
    れぞれ位相が順次に電気角で120度おくれた第2
    の相の位置検知信号が得られる複数個の位置検知素子
    を含む位置検知装置と、第1の相の片波通電の励磁コイ
    ルの1組を第1,第1の励磁コイルと呼称し、第2,第
    3の相のそれぞれの片波通電の励磁コイルの各1組をそ
    れぞれ第2,第2の励磁コイル及び第3,第3の励磁コ
    イルと呼称したときに、各励磁コイルの両端に接続され
    たスイッチング素子とスイッチング素子と対応する励磁
    コイルの直列接続体のそれぞれに逆接続されたダイオー
    ドと、固定電機子の磁極に装着された第1,第2,第3
    の励磁コイルの両端に接続されたスイッチング素子を、
    それぞれ第1,第2,第3の相の位置検知信号の巾だけ
    導通せしめ、他の磁極に装着された第1第2第3
    励磁コイルの両端に接続されたスイツチング素子を、そ
    れぞれ第1第2第3の相の位置検知信号の巾だけ導
    通せしめる電気回路と、直流電源に順方向に接続された
    逆流防止用の第1,第2,第3のダイオードを介してそ
    れぞれ第1,第1の励磁コイル及び第2,第2の励磁コ
    イル及び第3,第3の励磁コイルに対して、両端に接続
    したスイッチング素子の導通により供電する第1,第
    2,第3の通電制御回路と第1,第2,第3の通電制御
    回路の第1,第2,第3のダイオードのそれぞれに並列
    に接続して設けられた小容量の第1,第2,第3のコン
    デンサと、突極が磁極に侵入し始める点より電気角で3
    0度の区間内において、設定された角度を経過した点で
    該磁極に捲着された励磁コイルの通電が開始されるよう
    に、前記した位置検知素子を固定電機子側に固定する手
    段とより構成されたことを特徴とする高速リラクタンス
    型電動機。
  4. 【請求項4】 請求項3の特許請求の範囲において、第
    1,第1の相の位置検知信号に対応する巾だけ所定の電
    流値で通電される第1のインダクタンスコイルと、第
    2,第2の相の位置検知信号と、第3,第3の相の位置
    検知信号に対応する巾だけ所定の電流値でそれぞれ通電
    される第2,第3のインダクタンスコイルと、第1,第
    2,第3のインダクタンスコイルの通電が断たれたとき
    に、これ等に蓄積された磁気エネルギをダイオードを介
    してそれぞれ第1,第2,第3の小容量のコンデンサに
    流入充電する電気回路とより構成されたことを特徴とす
    る高速リラクタンス型電動機。
  5. 【請求項5】 固定電機子と磁性体回転子を備えた3相
    片波通電のリラクタンス型電動機において、磁性体回転
    子の外周面に等しい巾と等しい離間角で配設された複数
    個の突極と、固定電機子の内周面より突出され、軸対称
    の位置にある磁極が同相となり、突極と僅かな空隙を介
    して対向し、等しいピッチで配設されるとともに、励磁
    コイルの装着される磁極の円周方向の巾が電気角で12
    0度若しくは180度の巾の6n個(nは正整数)の磁
    極と、該磁極に装着された第1,第2,第3の相の励磁
    コイルと、突極の位置を検知して、電気角で120度の
    巾で互いに連続した第1,第2,第3の相の矩形波の第
    1の位置検知信号ならびに該位置検知信号のそれぞれの
    前半部の電気角で60度の巾で互いに電気角で60度離
    間した第1,第2,第3の相の矩形波の第2の位置検知
    信号が得られる複数個の位置検知素子を含む位置検知装
    置と、各励磁コイルの両端に接続されたスイッチング素
    子と、スイッチング素子と対応する励磁コイルの直列接
    続体のそれぞれに逆接続されたダイオードと、固定電機
    子のそれぞれの第1,第2,第3の相の励磁コイルの両
    端のスイッチング素子を、第1の位置検知信号に含まれ
    る第1,第2,第3の相の位置検知信号により起動時よ
    り設定された回転速度の区間のみ順次に導通せしめて励
    磁コイルの通電制御を行なう第1の通電制御回路と、前
    記した設定された回転速度を越えると、前記した第1,
    第2,第3の相の励磁コイルの両端のスイッチング素子
    を第2の位置検知信号に含まれる第1,第2,第3の相
    の位置検知信号により順次に導通せしめて、励磁コイル
    の通電制御を行なう第2の通電制御回路と、順方向に接
    続された逆流防止用のダイオードを介して第1,第2の
    通電制御回路に供電する直流電源と、該ダイオードに並
    列に接続して設けられた小容量のコンデンサと、突極が
    磁極に侵入し始める点より電気角で30度の区間内にお
    いて、設定された角度を経過した点で該磁極に装着され
    た励磁コイルの通電が開始されるように、前記した位置
    検知素子を固定電機子側に固定する手段とより構成され
    たことを特徴とする高速リラクタンス型電動機。
  6. 【請求項6】 請求項5の特許請求の範囲において、第
    1,第2,第3の相の位置検知信号に対応する巾だけ所
    定の電流値で通電される1個のインダクタンスコイル
    と、該インダクタンスコイルの通電が停止されたとき
    に、蓄積された磁気エネルギを小容量のコンデンサに流
    入充電する電気回路とより構成されたことを特徴とする
    高速リラクタンス型電動機
  7. 【請求項7】 固定電気子と磁性体回転子を備えた3相
    全波通電のリラクタンス型電動機において、磁性体回転
    子の外周面に等しい離間角で配設された複数個の突極
    と、固定電機子の内周面より突出され、軸対称の位置に
    ある磁極が同相となり、突極と僅かな空隙を介して対向
    し、等しいピッチで配設されるとともに、励磁コイルの
    装着される磁極の円周方向の巾が電気角で120度若し
    くは180度の巾の12n個(nは正整数)の磁極と、
    該磁極に装着された励磁コイルと、突極の位置を検知し
    て、電気角で60度の巾で互いに同じ角度だけ離間した
    第1,第2,第3の相の矩形波の位置検知信号ならびに
    該位置検知信号の離間した区間にある電気角で60度の
    巾の第1第2第3の相の矩形波の位置検知信号が得
    られる複数個の位置検知素子を含む位置検知装置と、第
    1の相の片波通電の励磁コイルの1組を第1,第1の励
    磁コイルと呼称し、第2,第3の相の片波通電の励磁コ
    イルの各1組をそれぞれ第2,第2の励磁コイル及び第
    3,第3の励磁コイルと呼称したときに、各励磁コイル
    の両端に接続されたスイッチング素子と、スイッチング
    素子と対応する励磁コイルの直列接続体のそれぞれに逆
    接続されたダイオードと、固定電気子の磁極に装着され
    た第1,第2,第3の励磁コイルの両端に接続されたス
    イッチング素子を、第1,第2,第3の相の位置検知信
    号により、それ等の巾だけ導通せしめる第1の通電制御
    回路と、他の磁極に装着された第1第2第3の励磁
    コイルの両端に接続されたスイッチング素子を、第1
    第2第3の相の位置検知信号により、それ等の巾だけ
    導通せしめる第2の通電制御回路と、順方向に接続され
    た逆流防止用の第1,第2のダイオードを介してそれぞ
    れ第1,第2の通電制御回路に供電する直流電源と、第
    1,第2のダイオードに並列に接続して設けられた小容
    量の第1,第2のコンデンサと、突極が磁極に侵入し始
    める点より電気角で30度の区間内において、設定され
    た角度を経過した点で該磁極に捲着された励磁コイルの
    通電が開始されるように、前記した位置検知素子を固定
    電気子側に固定する手段とより構成されたことを特徴と
    する高速リラクタンス型電動機。
  8. 【請求項8】 請求項7の特許請求の範囲において、第
    1,第2,第3の相の位置検知信号に対応する巾だけ巾
    だけ所定の電流値で通電される第1のインダクタンスコ
    イルと、第1第2第3の相の位置検知信号に対応す
    る巾だけ所定の電流値で通電される第2のインダクタン
    スコイルと、第1,第2のインダクタンスコイルの通電
    が断たれたときに、これらに蓄積された磁気エネルギを
    ダイオードを介してそれぞれ小容量の第1,第2のコン
    デンサに流入充電する電気回路とより構成されたことを
    特徴とする高速リラクタンス型電動機。
  9. 【請求項9】 固定電機子と磁性体回転子を備えた2相
    全波通電のリラクタンス型電動機において、磁性体回転
    子の外周面に等しい巾と等しい離間角で配設された複数
    個の突極と、固定電機子の内周面より突出され、軸対称
    の位置にある磁極が同相となり、突極と僅かな空隙を介
    して対向し、等しいピッチで配設されるとともに、励磁
    コイルの装着される磁極の円周方向の巾が電気角で12
    0度若しくは180度の巾の8n個(nは正整数)の磁
    極と、該磁極に装着された励磁コイルと、突極の回転位
    置を検知して、電気角で90度〜150度の巾で360
    度の位相差のある矩形波の第1の相の位置検知信号及び
    第1の相の位置検知信号と同じ波形と位相差を有し、第
    1の相の位置検知信号より位相が電気角で90度おくれ
    た第2の相の位置検知信号ならびに第1の相の位置検知
    信号より位相が電気角で180度おくれた第1の相の位
    置検知信号及び第2の相の位置検知信号と同じ波形と位
    相差を有し、第2の相の位置検知信号より位相が電気角
    で180度おくれた第2の相の位置検知信号が得られる
    複数個の位置検知素子を含む位置検知装置と、第1の片
    波通電の励磁コイルの1組を第1,第1の励磁コイルと
    呼称し、第2の相の片波通電の励磁コイルの1組を第
    2,第2の励磁コイルと呼称したときに、各励磁コイル
    の両端に接続したスイッチング素子と、スイッチング素
    子と対応する励磁コイルの直列接続体のそれぞれに逆接
    続されたダイオードと、第1,第1の励磁コイルの両端
    に接続されたスイッチング素子をそれぞれ第1,第1
    相の位置検知信号の巾だけ導通せしめ、第2,第2の励
    磁コイルの両端に接続したスイッチング素子をそれぞれ
    第2,第2の相の位置検知信号の巾だけ導通せしめる電
    気回路と、直流電源に順方向に接続された逆流防止用の
    第1,第2のダイオードを介して、それぞれ第1,第1
    の励磁コイル及び第2,第2の励磁コイルに対して、両
    端に接続したスイッチング素子の導通により供電する第
    1,第2の通電制御回路と、第1,第2の通電制御回路
    の第1,第2のダイオードのそれぞれに並列に接続して
    設けられた小容量の第1,第2のコンデンサと、突極が
    磁極に侵入し始める点より電気角で45度の区間内にお
    いて、設定された角度の点で通電が開始されるように、
    前記した位置検知素子を固定電機子側に固定する手段と
    より構成されたことを特徴とする高速リラクタンス型電
    動機。
  10. 【請求項10】 請求項9の特許請求の範囲において、
    第1,第1の相の位置検知信号に対応する巾だけ所定の
    電流値で通電される第1のインダクタンスコイルと、第
    2,第2の相の位置検知信号に対応する巾だけ所定の電
    流値で通電される第2のインダクタンスコイルと、第
    1,第2のインダクタンスコイルの通電が断たれたとき
    に、これ等に蓄積された磁気エネルギをそれぞれダイオ
    ードを介して小容量の第1,第2のコンデンサに流入充
    電する電気回路とより構成されたことを特徴とする高速
    リラクタンス型電動機。
  11. 【請求項11】 固定電機子と磁性体回転子を備えた2
    相全波通電のリラクタンス型電動機において、外周面に
    等しい巾と等しい離間角で配設された複数個の突極と、
    固定電機子の内周面より突出され、軸対称の位置にある
    磁極が同相となり、突極と僅かな空隙を介して対向し、
    等しいピッチで配設されるとともに、励磁コイルの装着
    される磁極の円周方向の巾が電気角で120度若しくは
    180度の巾の8n個(nは正整数)の磁極と、該磁極
    に装着された励磁コイルと、突極の回転位置を検知し
    て、電気角で90度〜150度の巾で360度の位相差
    のある矩形波の第1の相の位置検知信号及び第1の相の
    位置検知信号と同じ波形と位相差を有し、第1の相の位
    置検知信号より位相が電気角で90度おくれた第2の相
    の位置検知信号ならびに第1の相の位置検知信号より位
    相が電気角で180度おくれた第1の相の位置検知信号
    及び第2の相の位置検知信号と同じ波形と位相差を有
    し、第2の位置検知信号より位相が電気角で180度お
    くれた第2の相の位置検知信号が得られる複数個の位置
    検知素子を含む位置検知装置と、第1の相の片波通電の
    励磁コイルの1組を第1,第1の励磁コイルと呼称し、
    第2の相の片波通電の励磁コイルの1組を第2,第2
    励磁コイルと呼称したときに、各励磁コイルの両端に接
    続したスイッチング素子と、スイッチング素子と対応す
    る励磁コイルの直列接続体のそれぞれに逆接続されたダ
    イオードと、第1,第1の励磁コイルの両端に接続され
    たスイッチング素子をそれぞれ第1,第1の相の位置検
    知信号の巾だけ導通せしめ、第2,第2の励磁コイルの
    両端に接続したスイッチング素子をそれぞれ第2,第2
    の相の位置検知信号の巾だけ導通せしめる電気回路と、
    直流電源に,順方向に接続された逆流防止用の第1,第
    2,第3,第4のダイオードを介して、それぞれ第1の
    励磁コイル、第1の励磁コイル、第2の励磁コイル、
    の励磁コイルに対して、両端に接続したスイッチング
    素子の導通により供電する第1,第2,第3,第4の通
    電制御回路と、第1,第2,第3,第4の通電制御回路
    の第1,第2,第3,第4のダイオードのそれぞれに並
    列に接続して設けられた小容量の第1,第2,第3,第
    4のコンデンサと、突極が磁極に侵入し始める点より電
    気角で45度の区間内において、設定された角度の点で
    通電が開始されるように、前記した位置検知素子を固定
    電機子側に固定する手段とより構成されたことを特徴と
    する高速リラクタンス型電動機。
  12. 【請求項12】 請求項11の特許請求の範囲におい
    て、第1,第1,第2,第2の相の位置検知信号に対応
    する巾だけ所定の電流値で通電される第1,第2,第
    3,第4のインダクタンスコイルと第1,第2,第3,
    第4のインダクタンスコイルの通電が停止されたとき
    に、これ等に蓄積された磁気エネルギをダイオードを介
    してそれぞれ小容量の第1,第2,第3,第4のコンデ
    ンサに流入充電する電気回路とより構成されたことを特
    徴とする高速リラクタンス型電動機。
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JP2019518409A (ja) * 2016-06-14 2019-06-27 アーム・リミテッド 電動機を動作させる方法および装置

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