JPH0646585B2 - 絶縁被覆電線と端子の接続方法 - Google Patents

絶縁被覆電線と端子の接続方法

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JPH0646585B2
JPH0646585B2 JP60154456A JP15445685A JPH0646585B2 JP H0646585 B2 JPH0646585 B2 JP H0646585B2 JP 60154456 A JP60154456 A JP 60154456A JP 15445685 A JP15445685 A JP 15445685A JP H0646585 B2 JPH0646585 B2 JP H0646585B2
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terminal
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fusing
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昌和 橋田
修史 山村
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日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は絶縁被覆電線と金属の端子とをヒュージング
法で電気的機械的に接続する方法に関する。
従来の技術 例えば安定器製造においてはボビンに巻着される巻線の
巻始め端と巻終り端をボビンに装着された端子に接続す
る工程がある。この安定器の巻線は銅線の表面にポリエ
ステルなどの樹脂の絶縁被膜を被覆した絶縁被覆電線
で、この巻線の端子への接続は巻線表面の絶縁被膜を部
分的に除去して銅線を端子に電気的機械的に接続するこ
とで行われる。
このような安定器における巻線と端子の接続法の1つに
ヒュージング法がある。このヒュージング法は端子で巻
線の一部を挟持し加圧して、挟持した部分に電流を流し
て発生した熱で、端子で挟持された巻線の絶縁被膜を溶
かし、銅線と端子を接合一体化させる方法で、この方法
は通常の半田付法に比べ作業速度が大である、高率能で
ある、自動化に適するなどの利点を持つが、半田付法に
比べ後述の信頼性に欠ける問題があった。
即ち、第3図乃至第5図を参照して安定器における巻線
(1)と端子(2)の従来のヒュージング法による接続
方法を説明する。尚、同図において、(3)は安定器の
鍔付ボビンで、その鍔部(3a)の2箇所に端子嵌着部
(3b)(3b)が形成され、端子嵌着部(3b)(3
b)に2つの端子(2)(2)が嵌挿固定される。巻線
(1)は例えば銅線(1a)の表面にポリエステル等の
絶縁被膜(1b)を被覆した絶縁被覆電線である。2つ
の端子(2)(2)は銅合金などの金属板で、平板部
(2a)(2a)の一部に切起し片(2b)(2b)を
有する。また(4)(5)は上下で対向する一対のヒュ
ージング用電極である。
巻線(1)は巻始め端が一方の端子(2)の平板部(2
a)と切起し片(2b)間にかしめられて後述要領でヒ
ュージング接続されてボビン(3)に巻着され、そして
巻終り端が残りの端子(2)に次のようにヒュージング
接続される。先ず巻線(1)の巻終り端部を端子(2)
の切起し片(2b)と平板部(2a)の間に係合させて
おく。次にこの端子(2)の上下に第5図に示すように
電極(4)(5)を下降及び上昇させて、下部電極
(5)で端子(2)の平板部(2a)の下面を支持し、
上部電極(4)で切起し片(2b)を押え変形させて巻
線(1)に押し付ける。この状態で上下電極(4)
(5)間にヒュージング電流Iを流す。この電流I
は始め切起し片(2b)を流れ、この間に電流Iで発
生する熱で巻線(1)の絶縁被膜(1b)の切起し片
(2b)で挟持されている部分を溶かし、銅線(1a)
を露呈させて端子(2)に圧着させる。
発明が解決しようとする問題点 ところで、上部ヒュージング法による端子(2)と巻燃
(1)の接続は、端子(2)と巻線(1)の係合部分が
巻線(1)の絶縁被膜(1b)と共に銅線(1a)の一
部が溶ける程度に発熱(約1100℃)するようヒュージン
グ電流Iを流して、銅線(1a)が端子(2)に一部
が溶接されるに近い状態で行っている。このような溶接
に近いヒュージング接続は端子(2)への巻線(1)の
電気的機械的接続を良好にするが、巻線(1)が線径の
小さいものであると、銅線(1a)の一部が溶けるこ
と、及び銅線(1a)の端子(2)で挟持され加圧され
た部分の断面が偏平に近く変形することから、巻線
(1)の端子(2)で接続された部分の機械的強度が極
端に低下して、この部分から断線することがあった。
そこで、上記断線を防ぐため、ヒュージング電流I
巻線(1)の絶縁被膜(1b)のみが溶ける程度に少く
制御し、銅線が変形しない程度に加圧する事が考えられ
る。しかし、これでは端子(2)と巻線(1)の露呈さ
せた銅線(1a)との接触が点接触に近くなって端子
(2)と銅線(1a)間に隙間が多くでき、そのため端
子(2)と巻線(1)の電気的機械的接続が不良になる
可能性が大となる。また端子(2)と銅線(1a)との
間の隙間が多いと、後で安定器をワニス合浸処理した時
に前述隙間にワニスが侵入して、端子(2)と銅線(1
a)の電気的接続状態が益々悪くなることがあった。
にそれ故に、本発明の目的は絶縁被覆電線が線径の小さ
なものであっても、これを端子断線の心配無く、十分良
好にヒュージング接続する方法を提供するにある。
問題点を解決するための手段 本発明は導線の表面に絶縁被膜を有する絶縁被覆電線と
端子をヒュージング法で接続する方法であって、端子の
表面に絶縁被覆電線の絶縁被膜より低融点の金属膜を形
成し、この端子で絶縁被覆電線を挟持した部分に絶縁被
覆電線の絶縁被膜を溶かし導線は溶かさない程度でかつ
低融点の金属膜が飛散しない程度のヒュージング電流を
流して、端子と導線を接続することにより上記目的を達
成するようにしたものである。
作用 この本発明方法において、絶縁被覆電線を、低融点金属
で表面処理された端子で挟持して所定のヒュージング電
流を金属膜が飛散しない程度に流し、絶縁被覆電線の絶
縁被膜を溶かすと、この絶縁被膜より低融点の端子表面
の金属膜も溶融して、この溶融金属が端子と絶縁被覆電
線の露呈した導線間の隙間を埋めて、端子と導線の電気
的機械的接続を良好にする作用をなし、またこの作用に
よりヒュージング電流は絶縁被覆電線の導線を溶かさな
い程度に小さく設定することが可能となって、絶縁被覆
電線が細くても断線する心配が無くなる。
実施例 本発明方法の例えば安定器の上記巻線(1)と端子
(2)との接続方法に適用した具体的実施例を第1図及
び第2図を参照して以下説明する。
先ず本発明方法を実施するに先立って、端子(2)の表
面に融点が巻線(1)の絶縁被膜(1b)の融点より低
い錫や半田などの金属膜(6)をメッキ法等で被着形成
しておく。この端子(2)の低融点金属による表面処理
は大量生産が可能で、生産的にも技術的にも問題無く行
える。
而して、第1図に示すように端子(2)の切起し片(2
b)と平板部(2a)間に巻線(1)の一部を挿入し、
次に第2図に示すように端子(2)を上下から電極
(4)(5)で挟持して、切起し片(2b)を巻線
(1)に銅線(1a)を潰さない程度の力で圧接し、両
電極(4)(5)間にヒュージング電流Iを流す。こ
こで巻線(1)の銅線(1a)の融点は1000℃強であ
り、絶縁被膜(1b)は通常樹脂係でその融点は数100
℃程度であるから、ヒュージング電流Iは巻線(1)
と端子(2)の接合部分が絶縁被膜(1b)が溶け、銅
線(1a)は溶けない数100℃から1000℃以下の温度で
発熱する範囲の大きさで渡す。するとヒュージング電流
で巻線(1)の絶縁被膜(1b)の端子(2)とで
挟持された部分のものが溶けて、その下の銅線(1a)
が露呈する。同時に絶縁被膜(1b)より低融点の端子
表面の金属膜(6)も溶け、この溶融金属の大部分は端
子(2)と銅線(1a)間の隙間に流入して隙間を埋め
る。
従って、ヒュージング電流Iを適当時間流して止め、
電極(4)(5)を端子(2)から外すと、巻線(1)
の露呈した銅線(1a)が端子(2)に圧着による直接
の接続と、金属膜(6)の溶融した後硬化した金属
(6′)により間接的接続とでもって、良好な状態で確
実に電気的機械的接続される。また巻線(1)の端子
(2)で挟持された部分における銅線(1a)は端子
(2)からの加圧力で若干変形するが、一部にせよ溶け
ることが無いので、その断面積はほとんど変らず、従っ
て接続後に巻線(1)が端子(2)との接続部分から断
線する心配が無くなる。また端子(2)と銅線(1a)
間の隙間を埋める金属(6′)は端子(2)と銅線(1
a)の電気的機械的接続を向上させると共に、端子
(2)と銅線(2a)間のワニス侵入や酸化などを防止
して、端子(2)と銅線(2a)の接続の経時的劣化を
防止する。
尚、本発明は安定器の巻線と端子との接続方法に限ら
ず、高周波電気機器の端子とリード線の接続方法などに
も十分に適用し得る。
発明の効果 本発明によれば端子に絶縁被覆電線は、その導線が一部
溶けること無く、而も導線と端子間に端子表面の金属膜
の溶融したものが埋まってヒュージング接続されるの
で、絶縁被覆電線は細くても断線の心配無く、常に良好
に端子に接続され、信頼性の高いヒュージング法による
接続方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の方法の具体的実施装置例を
示す各動作時での断面図である。第3図は安定器の巻線
と端子をヒュージング接続する従来方法を説明するため
のもので、第3図は安定器の部分斜視図、第4図及び第
5図は第3図における端子と巻線の接続前後の各拡大断
面図である。 (1)……絶縁被覆電線〔巻線〕、(1a)……導線
〔銅線〕、(1b)……絶縁被膜、(2)……端子、
(6)……金属膜、I……ヒュージング電流。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導線の表面に絶縁被膜を有する絶縁被覆電
    線と端子をヒュージング法で接続する方法であって、端
    子の表面に絶縁被覆電線の絶縁被膜より低融点の金属膜
    を形成し、この端子で絶縁被覆電線を挟持した部分に絶
    縁被覆電線の絶縁被膜を溶かし導線は溶かさない程度で
    かつ低融点の金属膜が飛散しない程度のヒュージング電
    流を流して、端子と導線を接続することを特徴とする絶
    縁被覆電線と端子の接続方法。
JP60154456A 1985-07-12 1985-07-12 絶縁被覆電線と端子の接続方法 Expired - Lifetime JPH0646585B2 (ja)

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