JPH0644117U - トランス - Google Patents
トランスInfo
- Publication number
- JPH0644117U JPH0644117U JP7954292U JP7954292U JPH0644117U JP H0644117 U JPH0644117 U JP H0644117U JP 7954292 U JP7954292 U JP 7954292U JP 7954292 U JP7954292 U JP 7954292U JP H0644117 U JPH0644117 U JP H0644117U
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- JP
- Japan
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- transformer
- protective case
- insulating protective
- transformer body
- insulating
- Prior art date
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- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種電子機器に使用され、無煙、無発火など
の高安全性を要求される樹脂モールドタイプのトランス
において、各種環境条件下や落下衝撃時のトランス抜け
を防止することを目的とする。 【構成】 コイル1をコイルボビン2に巻回し、磁心3
を組込みトランス本体12とし、向かい合う辺の内側側
面にトランス本体12を保持する突起13とトランス本
体12を中央に固定するリブ14を数個有する絶縁保護
ケース4内に入れ、シリコンオイルと無気質フィラを混
入したシリコン注型樹脂5をトランス本体12及び突起
13を覆うように充填、硬化しプリント基板6上に端子
7を半田付けした後、ビス8で機器のシャーシ9の穴1
0に固定される。
の高安全性を要求される樹脂モールドタイプのトランス
において、各種環境条件下や落下衝撃時のトランス抜け
を防止することを目的とする。 【構成】 コイル1をコイルボビン2に巻回し、磁心3
を組込みトランス本体12とし、向かい合う辺の内側側
面にトランス本体12を保持する突起13とトランス本
体12を中央に固定するリブ14を数個有する絶縁保護
ケース4内に入れ、シリコンオイルと無気質フィラを混
入したシリコン注型樹脂5をトランス本体12及び突起
13を覆うように充填、硬化しプリント基板6上に端子
7を半田付けした後、ビス8で機器のシャーシ9の穴1
0に固定される。
Description
【0001】
本考案は、各種電子機器に使用されるトランスに関するものである。
【0002】
近年、各種電子機器は性能向上とともに、信頼性面も重要視され、トランスに おいても安全性の向上、耐振動、対落下特性の向上が要求され、いかに構造的に 対策を施すかいろいろ検討されている。
【0003】 この場合、トランス単品の輸送時はもちろん、機器完成品の落下、振動に対し 、機器の寿命期間満足、保証しなければならないものとなっている。
【0004】 以下、従来のトランスについて図8〜図10を用いて説明する。従来この種の トランスは図9,図10に示すようにコイル1を巻回したコイルボビン2に磁心 3を組込み、絶縁保護ケース4に入れ、シリコンオイルと無気質フィラを混入し たシリコン注型樹脂5を充填、硬化し、プリント基板6上に端子7を半田付けし た後、ビス8で機器のシャーシ9の穴10に固定されていた。
【0005】 また、小型のトランスについては、端子7の半田付けだけで取付けられていた 。
【0006】
しかしながら、上記の構成ではまず、注型樹脂にシリコンオイルを主体にした ものを用いると、もともとシリコンゴムが金型離型用に使われるなどの性質のも のであるので加熱硬化しても接着力が非常に弱いため、トランス完成品での過大 な落下衝撃や輸送振動時など、または、耐湿試験、熱衝撃試験などの信頼性環境 試験において図9に示すように成形樹脂からなる絶縁保護ケース4の外形寸法が 変化した場合など、注型樹脂で固着していたトランス本体12が絶縁保護ケース 4から剥がれて動いて抜け出ようとして応力がかかり、端子7に半田接合されて いたプリント基板6の割れ、箔の剥がれの原因となっていた。特に、絶縁保護ケ ース用成形樹脂に66ナイロンを使った場合、吸湿環境条件下での寸法変化が大 きく、抜けやすいという問題が生じていた。例えば、乾燥時と吸湿時の寸法変化 率が約1%あり、ここで絶縁保護ケース4のJ寸法が50mmの場合、0.5mmの 寸法変化となり、片側0.25mmのクリアランスが生じる。
【0007】 また、トランス本体12を落下すると(A方向)、絶縁保護ケース4がB方向 にたわみ、同じくクリアランスが生じ抜け出る恐れがあった。
【0008】 このトランス本体の抜け防止の対策としては、あらかじめ絶縁保護ケース4の 内面に凸部リブ11を設けて注型樹脂5が食い込み動きにくくしたり、絶縁保護 ケース4のトランス完成後の吸湿による膨脹を押さえるため、絶縁保護ケース4 をあらかじめ吸湿させておく、いわゆる調湿と呼ばれる工程を付加したりしてい た。が、いずれも効果が不安定であり、製造工程および、管理が増えて作りにく く、コスト的にも問題があった。以上のように従来のトランスは輸送振動、落下 衝撃に対しての品質向上、高信頼性確保に課題があった。
【0009】 本考案は上記課題を解決するもので、確実にトランス抜け強度の向上が図れる 高品質、高信頼性のトランスを提供することを目的とする。
【0010】
上記目的を達成するために本考案のトランスは、少なくとも両端に鍔を有する コイルボビンに巻線を施し、このコイルボビンに磁心を組込んで構成したトラン ス本体と、このトランス本体を収納する絶縁保護ケースとを備え、この絶縁保護 ケースの少なくとも一つの向かい合う辺の内部側面にトランス本体の磁心に係合 する突起を設け、かつ絶縁保護ケース内に上記の突起を覆うように注型樹脂を充 填して構成したものである。
【0011】
上記構成において、絶縁保護ケース内部側面の突起にトランス本体の磁心を係 合し、トランス本体を固定し、絶縁保護ケース内に上記の突起を覆うように注型 樹脂を充填する構成により、絶縁保護ケースとトランス本体は強固に固着結合さ れ、落下衝撃時などにトランス本体の抜け強度向上が図れる。
【0012】
以下、本考案の一実施例を図1〜図7を用いて説明する。なお、図1〜図7に おいて、図8〜図10に示す部分と同一個所については同一番号を付している。
【0013】 図において、コイル1をコイルボビン2に巻回するとともに、磁心3を組込ん でトランス本体12とし、そのトランス本体12を向かい合う辺の内側側面にト ランス本体12を保持する突起13と、トランス本体12を中央に位置決めし後 述するシリコン注型樹脂5を均一に充填させるためのリブ14とを数個有する絶 縁保護ケース4内に入れ、シリコンオイルと無気質フィラを混入したシリコン注 型樹脂5をトランス本体12及び突起13を覆うように充填、硬化しプリント基 板6上に端子7を半田付けした後、ビス8で機器のシャーシ9の穴10に固定し ている。
【0014】 突起13の位置、及び寸法C,Dは、絶縁保護ケース4の大きさによって、ま たは要求される強度により異なるが、図2のようにトランス本体12を上から入 れ、絶縁保護ケース4の側面が外側にたわみトランス本体12の位置が決まった とき、図1に示すように突起13が磁心3を保持可能なことが重要である。
【0015】 寸法Cについては、トランス本体12のE寸法がバラツキを持つため、ある程 度の隙間を必要とする。ここで、寸法Cを小さく設定した場合、例えば、0.1 〜0.3mmの場合、シリコン注型樹脂5を充填しても未充填になる恐れがあり、 トランス本体12がガタツキが発生し、トランス本体12の挿入も寸法確認が必 要となり作業性が悪化するなど本来の目的から外れることとなる。
【0016】 また、寸法Dについては、絶縁保護ケース4の絶乾と吸湿の寸法差よりも大き く設定する必要があり、絶縁保護ケース4の寸法Fが50mm、Gが40mm、トラ ンス本体12の重量が400g程度のもので寸法Cは1.0mm、寸法Dは0.5 mm、の設定で耐湿試験後、図1の状態での落下試験は100Gを満足し、プリン ト基板6上の箔の剥がれを防止することが可能となる。
【0017】 また、突起13の形状については、図3(a),(b),(c)に示すように 絶縁保護ケース4の開口部側は、トランス本体12の挿入性を考慮してテーパ状 15とし、トランス本体12を保持面16は広いほど強度向上が得られ、保持面 16の上面に平面17、穴18を設けると図4に示すようにH方向の寸法変化に 対しシリコン注型樹脂5が穴18に食い込み、I方向の寸法変化に対し平面17 が食い込み一体化され、さらに、強度向上が得られる。
【0018】 さらに、強度、寸法精度を安定向上させるため、図5〜図7に示すように、絶 縁保護ケース4の開口部に薄肉部19を設け、かつ端子7が貫通する穴20を有 するとともに、周囲に絶縁保護ケース4への挿入性を良くし、絶縁保護ケース4 の内部側面に密着する舌片21及び端面に薄肉部19を外から保持する固定片2 2を有する絶縁保護カバー23を嵌合させることにより、さらにH方向の寸法変 化、落下時の変形を防止することが可能である。
【0019】
以上のように本考案のトランスは絶縁保護ケースの向かい合う辺の内部側面に トランス本体の磁心に係合する突起を設け、トランス本体を固定し突起を覆うよ うに注型樹脂を充填するため、絶縁保護ケースとトランス本体および、シリコン 注型樹脂が固着一体化され、トランス輸送振動、機器落下衝撃強度の向上、各種 環境試験下におけるトランス本体の抜け防止など、極めて高信頼性、高品質の実 現という効果が得られる。
【0020】 また、絶縁保護ケースの調湿工程がなくなり、作業性、コスト的にも大きな効 果が得られる。
【図1】本考案の一実施例を示すトランスの断面図
【図2】同トランスの分解斜視図
【図3】(a),(b),(c)は同トランスの要部を
示す斜視図
示す斜視図
【図4】同トランスの要部の断面図
【図5】本考案の他の実施例によるトランスの断面図
【図6】同トランスの底部側から見た完成品の斜視図
【図7】同トランスの完成品の斜視図
【図8】従来のトランスの完成品斜視図
【図9】従来のトランスの断面図
【図10】従来のトランスの断面図
1 コイル 2 コイルボビン 3 磁心 4 絶縁保護ケース 5 シリコン注型樹脂 12 トランス本体 13 突起 15 テーパ 16 保持面 17 平面 18 穴 19 薄肉部 20 穴 21 舌片 22 固定片 23 絶縁保護カバー
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも両端に鍔を有するコイルボビ
ンに巻線を施し、このコイルボビンに磁心を組込んで構
成したトランス本体と、このトランス本体を収納する絶
縁保護ケースとを備え、この絶縁保護ケースの少なくと
も一つの向かい合う辺の内部側面にトランス本体の磁心
に係合する突起を設け、かつ絶縁保護ケース内に上記の
突起を覆うように注型樹脂を充填して構成されるトラン
ス。 - 【請求項2】 絶縁保護ケースの開口部に薄肉部を設
け、かつコイルボビンの鍔に植設された端子が貫通する
穴を有するとともに、周囲に絶縁保護ケースの内部側面
に密着する舌片及び端面に絶縁保護ケースの薄肉部を外
から保持する固定片を有する絶縁保護カバーを嵌合した
請求項1記載のトランス。 - 【請求項3】 突起が絶縁保護ケースの開口部側にテー
パを有し、トランス本体を保持する平面と上面に平面を
有し、その両面を貫通する穴を設けた形状であり、その
突起の穴に注型樹脂を充填した請求項1記載のトラン
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992079542U JP2575961Y2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992079542U JP2575961Y2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | トランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0644117U true JPH0644117U (ja) | 1994-06-10 |
JP2575961Y2 JP2575961Y2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=13692890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992079542U Expired - Fee Related JP2575961Y2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575961Y2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010118571A (ja) * | 2008-11-14 | 2010-05-27 | Tamura Seisakusho Co Ltd | インダクタ |
JP2011210772A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Toyota Industries Corp | 誘導機器のカバー部材および遮蔽構造 |
JP2016012586A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | 長野日本無線株式会社 | 巻線部品 |
CN106898464A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-06-27 | 芜湖顺景自动化设备有限公司 | 一种易组装型加防磁罩变压器 |
KR101996298B1 (ko) * | 2018-03-19 | 2019-07-05 | 센서나인(주) | 점화 트랜스 |
WO2019142410A1 (ja) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電子制御装置 |
WO2021019964A1 (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-04 | 株式会社エス・エッチ・ティ | カレントトランスモジュール |
-
1992
- 1992-11-18 JP JP1992079542U patent/JP2575961Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2575961Y2 (ja) | 1998-07-02 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |