JPH0643815B2 - Lng船における二元燃料機関の制御方法 - Google Patents

Lng船における二元燃料機関の制御方法

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JPH0643815B2
JPH0643815B2 JP25074686A JP25074686A JPH0643815B2 JP H0643815 B2 JPH0643815 B2 JP H0643815B2 JP 25074686 A JP25074686 A JP 25074686A JP 25074686 A JP25074686 A JP 25074686A JP H0643815 B2 JPH0643815 B2 JP H0643815B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はLNG船における二元燃料機関の制御方法、よ
り詳しくはLNGタンク内で気化したガスと燃料油とを
混燃するようにしたLNG船における二元燃料機関の制
御方法に関するものである。
〔従来技術〕 一般にLNG船においては、タンク内のLNGが外熱を
受けて気化しタンク内が上昇する。そのため従来このタ
ンク内で気化したガスを主機に供給し、燃料油と混燃す
る所謂二元燃料機関が使用されている。
ところで、従来のこの二元燃料機関においては、船速に
応じた機関の回転数を得るために、ガバナーに信号を与
えてこれを調整し、このガバナーからの信号により燃料
油又は気化ガスの供給量を調整するようにしていた。し
たがって、通常外気温度変化等により気化ガス発生量は
変化するため、タンク内圧を保持しつつ供給量を調整す
るためには余分の気化ガスが生じたり又は燃料油を増加
する必要があり、そのため前者においてはエネルギーの
浪費となり、後者においては高価な燃料油の消費増加が
必要となるなどの問題がある。
一方、船舶の運航形態によっては、所定の船速を保つ必
要がない場合がある。即ち機関回転数が多少変動しても
差支えない場合がある。
〔発明の目的〕
本発明は前記したような従来の問題点を解決するために
なされたものであって、その目的とするところは、LN
G船における気化ガスの有効利用を計るとともに運航コ
ストの低減を計るものである。
〔発明の概要〕
前記目的を達成するための本発明は、LNGタンク内の
気化ガスと燃料油とを供給するようにしたLNG船の二
元燃料機関において、前記燃料油の供給量を一定に保持
するとともにLNGタンク内圧を検知し、この信号によ
り前記気化ガスのほぼ全量を供給するようにし、前記気
化ガス量の変化に応じて回転数が変化するようにしたL
NG船における二元燃料機関の制御方法を提供せんとす
るものである。
つまり本発明は、LNGの気化ガスと通常の燃料によっ
て作動する二元燃料機関の改良であって、前記気化ガス
の全量と通常の燃料の一定料を機関に供給するようにし
たものである。
従って、機関に供給される燃料は、気化ガスが変動する
分だけ変動し、それに伴なって機関の速度が変化する
が、それに伴う船速の変動が特に問題とならない場合、
例えば夜間の航行等においては有効である。
昼間のLNGの気化ガスの量が多く、船速を所定の範囲
に制御する必要がある場合には、気化ガスの全量と、こ
の気化ガスの量によって燃料の量を制御しながら機関を
運転するものである。
LNGの気化ガスの発生量については、圧力トランスミ
ッターを利用して測定するのが好都合である。
〔実施例〕
以下図に基づき本発明によるLNG船における二元燃料
機関の制御方法の実施例を説明する。
この図において1はLNG船に搭載されたLNGタンク
で、このLNGタンク1の内圧は圧力トランスミッター
2により検知され、その信号は制御装置3に導かれるよ
うになっている。制御装置3は図示しない操縦装置から
の指令により圧力トランスミッター2を作動させるとと
もにガバナー4へ信号を送り、ガバナー4を通常の機関
回転指示信号を切り離してLNGタンク1内の一定圧力
信号による制御に切り換える操作を行なうものである。
5は一端がガバナー4に連結され、他端がバランスアー
ム6に接続されたガバナーアームであって、ガバナー4
の作動をバランスアーム6に伝達する働きをなす。バラ
ンスアーム6は気化ガスの供給量を調節するためのガス
ラック7と燃料油の供給量を調整するための燃料油ラッ
ク8とに接続されている。9はガスポジショナー、10は
燃料油ポジショナーである。
前記構成において、通常は操縦装置からの指令を受けて
ガバナー4は船速に応じた機関回転数指示信号を出し、
この信号によりガバナーアーム5、バランスアーム6、
ガスラック7、燃料油ラック8を操作して所定回転数に
必要な気化ガス及び燃料油が二元燃料機関に供給されて
いる。
前記状態で機関の制御を行っているとき、例えば夜間運
航の如き船速を所定に保つ必要がないような運航状態に
至ったとき、操縦装置から制御装置3に指令を与える
と、この制御装置3は圧力トランスミッター2を作動状
態にするとともにガバナー4の信号を機関回転数指示信
号からタンク内一定圧力信号に切り換える。
即ち、タンク1内の圧力が一定に保持されるように発生
する気化ガス量のほぼ全量を機関へ供給するようにガバ
ナーアーム5、バランスアーム6及びガスラック7を操
作する。そしてこのとき燃料油ラック8は一定の燃料油
を供給するようにセットされている。
勿論、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲で種々変更、追加ができるこ
とは明らかである。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によるLNG船
における二元燃料機関の制御方法によれば、タンク内で
発生する気化ガスのほぼ全量を機関へ供給するためエネ
ルギーの有効利用を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明によるLNG船における二元燃料機関の制御
方法の一実施例の説明図である。 1……LNGタンク、2……圧力トランスミッター、3
……制御装置、4……ガバナー、5……ガバナーアー
ム、6……バランスアーム、7……ガスラック、8……
燃料油ラック、9……ガスポジショナー、10……燃料油
ポジショナー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】LNGタンク内の気化ガスと燃料油とを供
    給するようにしたLNG船の二元燃料機関において、前
    記燃料油の供給量を一定に保持するとともにLNGタン
    ク内圧を検知し、この信号により前記気化ガスのほぼ全
    量を供給するようにし、前記気化ガス量の変化に応じて
    回転数が変化するようにしたことを特徴とするLNG船
    における二元燃料機関の制御方法。
JP25074686A 1986-10-23 1986-10-23 Lng船における二元燃料機関の制御方法 Expired - Fee Related JPH0643815B2 (ja)

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KR100831693B1 (ko) * 2002-02-07 2008-05-22 니이가타 겐도키 가부시키가이샤 파일럿 착화 가스엔진의 기동 장치
SG11201912013UA (en) * 2017-09-26 2020-01-30 Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co Ltd Ship engine operating method

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