JPH0642171B2 - アルコ−ル水溶液の濃度制御装置 - Google Patents

アルコ−ル水溶液の濃度制御装置

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JPH0642171B2
JPH0642171B2 JP26378785A JP26378785A JPH0642171B2 JP H0642171 B2 JPH0642171 B2 JP H0642171B2 JP 26378785 A JP26378785 A JP 26378785A JP 26378785 A JP26378785 A JP 26378785A JP H0642171 B2 JPH0642171 B2 JP H0642171B2
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aqueous solution
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大二 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、アルコールを含有した水のアルコール濃度を
制御する装置に係り、特にオフセツト印刷におけるアル
コールダンプニングシステムに好適なアルコール水溶液
の濃度制御装置に関する。
〔発明の背景〕
周知のとおり、オフセツト印刷では版面に湿し水を与え
る必要がある。そして、この湿し水を版面に与える装
置、すなわち湿し水装置としては、版面への水付けロー
ラとしてモルトンを用いた、いわゆるモルトン方式のも
のが従来から広く用いられていた。
しかして、近年、安定した画質を保ち易いこと、操作や
メインテナンスが容易であることなどの理由により、版
面に対する水の供給にモルトンローラを用いない、いわ
ゆるアルコールダンプニングシステムが上記したモルト
ン方式に代つて広く普及してきている。
第16図はこのアルコールダンプニングシステムの一例
を示したもので、この図において、1は湿し水タンクで
あり、一般に定温装置を備えていて内部の湿し水を15
℃程度の温度に保つようになつている。このタンク1の
中の湿し水はポンプ2によつてくみ上げられ、印刷機の
水舟3に送られるが、この水舟3の中には湿し水装置の
ローラ群4の一部が設けられ、湿し水に浸されるように
なつている。そこで、水舟3の中の湿し水はローラ群4
によつて取り出され、版胴5に巻付けられている版6の
表面に供給されてゆくことになる。
一方、水舟3の中に余分に供給された湿し水は戻しパイ
プ7を経由して湿し水タンク1に戻される。
ところで、このアルコールダンプニングシステムでは、
版面への水付けローラ自体は、モルトンローラの様な強
力な保水性を持たないので、版面に充分な湿し水を供給
するためには、アルコール等の界面活性剤を湿し水に加
え、表面張力を小さくし、インク中に水が分散しやすい
ようにする必要があるとされている。
ここで、現在、界面活性剤として、最もよく使用されて
いるのが、アルコール類のうちでも特に、イソプロピー
ルアルコールであり、このときの湿し水中でのアルコー
ル濃度は、通常5%〜20%程度であるが、このアルコ
ール濃度の変化は、インキング装置、及び版面に供給さ
れる水の量、さらには、印刷物の品質に非常に大きな影
響を及ぼす。
従つて、このようなアルコールダンプニングシステムで
は、湿し水中のアルコール濃度を所定値に保つことが不
可欠の要素となつており、このためにはアルコール濃度
の測定が必要である。
ところが、このようなアルコール濃度の測定方法として
は、従来から、アルコールの比重が水より小さいことを
利用し、比重ビンを用いて、湿し水の比重を測定し、ア
ルコール濃度を求める方法が主として用いられていた。
しかして、上記したアルコールダンプニングシステムな
どでは、湿し水は通常、ポンプにて印刷機上の水舟と、
湿し水のタンク間を循環させられているため、湿し水中
には微細な気泡が多くまざつており、これが比重ビンに
付着するなどして、正しい濃度測定が困難であつた。ま
た、湿し水中のインクや汚れ等の比重ビンへの付着も測
定誤差の原因となり、ひんぱんに清掃してやる必要があ
り、取扱いが煩雑であつた。
〔発明の目的〕
本発明は、上記した背景のもとでなされたもので、その
目的とするところは、アルコールを含有した水溶液のア
ルコール濃度を、この水溶液中に混入する気泡やインク
などによる汚れに左右されることなく、充分に精度よく
測定できるようにしたアルコール水溶液の濃度制御装置
を提供するにある。
〔発明の概要〕
この目的を達成するため、本発明は、アルコール水溶液
に接する空間内でのアルコールガスの濃度を検出し、こ
のアルコールガス濃度に基づいてアルコール水溶液のア
ルコール濃度を測定し、この測定結果からアルコールの
濃度を制御するようにした点を特徴とする。
〔発明の実施例〕
以下、本発明によるアルコール水溶液の濃度制御装置に
ついて、図示の実施例により詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例をオフセツト印刷機のアルコ
ールダンプニングシステムにに適用したもので、図にお
いて、8はアルコール濃度測定部であり、ポンプ2から
水舟3に向つて送り出された湿し水の1部を、バイパス
パイプ9を通じて採取し、測定後パイプ10を通じて湿
し水タンク1へ戻すようになつている。
11は制御部で、測定部8よりガス濃度信号と水温を表
わす信号により、アルコール濃度を算出し、設定濃度よ
りも測定したアルコール濃度の方が低下したときには電
磁弁12をひらき、湿し水タンク1の内にアルコールを
供給するように働く。
第2図は測定部8の拡大断面図で、バイパスパイプ9を
介して採取された湿し水は、測定部8内にはいると、し
やへい板13の下をくぐる。このしやへい板13は、測
定部8の中で、水面に波がおこるのを防止する働きをす
る。もどりのパイプ10は測定部8内につき出た形とな
つており、測定部8内の水面の高さを常に一定に保ちつ
つ余分になつた湿し水を、湿し水タンク1に戻す。測定
部8のフタ14には温度センサー15及びガスセンサー
16が取り付けられている。センサーキヤツプ17は図
のような円錐形で、下部は水面下にはいり、小さな密閉
空間18を成しており、センサー16はこの測定部8の
中に抽入された湿し水19から気化し、密閉空間18内
に充満したアルコールガスの濃度を検知する働きをす
る。
センサー16は第3図に示すような周知の接触燃焼式の
ガスセンサーで、第4図に示すように測定素子16aと
ダミー16bからなり、ブリツジ回路により検出信号を
得るようになつている。なお、本発明で使用するセンサ
ーとしては、このような接触燃焼式のものに限らず、ア
ルコールガスに対して必要とする検出特性を示すものな
らどのようなセンサーでもよく、例えば、半導体式セン
サー,赤外線吸収式センサー,熱伝導式センサー、ある
いは光波干渉計センサーなど、どのようなセンサーを用
いてもよい。なお、センサーキヤツプ17は着脱容易に
作られ、汚れなどによる影響の虞れを生じたときには容
易に交換できるようになつている。
20はエアポンプで、密閉空間18内の空気をパイプ2
1を介して吸入し、外部に排出させる働きをする。そし
て、この排気に伴つて吸入パイプ22を介して外部のア
ルコールガスを含まない新鮮な空気が新たにセンサーキ
ヤツプ17内に吸入されることになる。
第5図は装置全体の動作の概略フローを示したものであ
る。以下、各ステツプ毎に説明する。
ステツプ1(S−1) センサーキヤツプ17内の換気 エアポンプ20を作動させ、センサーキヤツプ17内の
アルコールガスを排気する。これによりカバー内は換気
されアルコールガスがほとんどない状態になる。
カバー内の換気を行なうのは次の理由による。
湿し水19の水面上にキヤツプ17をふせたまま測定を
継続させると、湿し水19内でのアルコール濃度が高く
なる方向での変化に対しては、キヤツプ内のアルコール
ガス濃度もすみやかに上昇し、水中のアルコール濃度変
化をすばやくセンサー16でとらえることが出来る。し
かし、湿し水中のアルコール濃度が低下してゆく方向で
の変化に対しては、濃度の高いガスがセンサーキヤツプ
17中に滞留するためセンサーキヤツプ内のガス濃度が
下がりにくく、水中のアルコール濃度変化がガス濃度の
変化としてセンサーでとらえられる時期がかなり遅くな
つてしまう。そのため、センサーキヤツプ内のガスを一
旦排気し、その後に、その時点でのアルコール濃度に応
じて気化してきたアルコールガス濃度を測るという方法
をとつているためである。
ステツプ2(S−2) ポンプの停止 一定時間、あるいはセンサーキヤツプ17内が適当なガ
ス濃度になるまで換気を行つた後、エアポンプ20を停止
する。このとき、排気パイプ21,吸気パイプ22を適当
に細く、かつ長めにしておき、ポンプ停止後は測定部8
の外での風などによりセンサーキヤツプ内が影響をうけ
たり、キヤツプ内からガスがにげたりしないようにす
る。
ステツプ3(S−3) ガス濃度の測定 ステツプ1〜2で充分換気されたセンサーキヤツプ17
内には、やがてアルコールガスが気化し、その時点での
湿し水中のアルコール濃度と、湿し水の液温にみあつた
一定の濃度のガスが充満する。
この一定になつたガス濃度を測定するのであるが、本実
施例では、センサー16の出力を(S−2)の処理が終
わつた時点より監視し、ガス濃度上昇に伴うセンサー出
力の上昇率がある程度以上小さくなつた時のセンサー出
力をもつて、測定値としている。
他の方法としては、換気終了時より一定時間後のセンサ
ー出力を測定値とすることもできる。
また、このステツプ3を行つている時には、並行して温
度計15による液温測定も行つており、ステツプ3全体
にわたる液温測定の平均値を液温値として採用する。
ステツプ4(S−4) 湿し水中アルコール濃 度の演算 このステツプでは、ステツプ3で測定したセンサー出力
値と液温値により、湿し水中のアルコール濃度を計算す
る。計算の内容は以下の通りである。
センサー16の出力と、湿し水中のアルコール濃度の関
係は、第6図(a)に示すように、一定温度ではほぼリニ
アな関係にあるが、液温がかわると感度(図(a)の直線
の傾きに相当)が第6図(b)のように変化する。
そこで、あらかじめ第6図(b)に示した感度特性を記憶
しておき、測定された液温より感度を求め、感度が求ま
ればセンサー出力から湿し水中のアルコール濃度を求め
るのは容易である。なお、本実施例においては、第6図
(a)に示した濃度とセンサー値の関係を近似的に直線と
して計算している。しかして、使用するセンサーによつ
ては、液温により直線からずれる場合もあるため、この
ずれの補正も行なうようにすれば、さらに精度の高い測
定が可能である。
こうして得た測定値は、%表示で制御部11に設けてあ
るデジタルメータ24に表示するようにして、オペレー
タの便をはかつている。
ステツプ5(S−5) 設定濃度との比較 このステツプでは、ステツプ4で既に計算された湿し水
中のアルコール濃度を制御部11のデジタルスイツチ2
3によつて予め設定されている濃度と比較し、測定値が
設定値より低い場合は電磁弁12を開き、アルコールを
添加し(ステツプ6)、設定値より高い場合、及び設定
値を中心にあらかじめ定められた許容幅以内に納まつて
いる場合は、とくになにもしない。
なお、本実施例においては、湿し水タンク1の容量が限
られているため、アルコール濃度が高すぎる場合にアル
コール未添加の湿し水を加えて、濃度を下げるような制
御を行うと、湿し水がタンク1から溢れでる虞れがある
ため、このような制御は行つていない。しかして、この
ような虞れがない場合は、湿し水アルコール濃度が高す
ぎる場合にアルコール未添加の湿し水を加える様に構成
してもよい。なお、循環している湿し水は、かなり量が
あるため、アルコールを添加しても、アルコールが均一
にまざるには数分以上かかる。そのため、この実施例で
はアルコールの添加量は、測定値と設定値の差に見合つ
た量とし、一旦アルコールを添加した後には、数分間
は、湿し水のアルコール濃度が低すぎることを検知して
も、アルコール添加を行なわないなどして、アルコール
の入れすぎを防ぐようになつている。
ステツプ6(S−6) アルコールの添加 このステツプは電磁弁12を開くことにより、アルコー
ルを添加する処理である。添加の方法としては、必要な
量を一度に入れてもよいが、均一にまぜる目的で、数回
にわけて入れるようにしてもよい。ステツプ6が終わつ
た後は、ステツプ1にもどり処理を繰り返す。
第7図は制御部11のブロツク図で、第8図には制御計
算内容のフローチヤートを示す。以下両図を用いて各部
の動作を解説する。
すべての動作計算は、CPU25がコントロールしてお
り、センサー感度等のデータ及びプログラムを記憶して
いるROM26及びブログラムを実行するためのRAM
27がデータバス28に接続されている。
まず、ステツプ10ではCPU25が制御信号を1/F
(インターフエース)29に送ることによりエアポンプ
20を作動させ、一定時間をカウントした後、再び制御
信号を1/F29に送り、ポンプを停止する(ステツプ
11)。
ステツプ12,13においては、CPU25は、ガスセ
ンサー16の出力信号をA/D変換器30でA/D変換
して取り込み、アルコール濃度の変化率を計算する。
ステツプ14,15においては、同様に温度検出器15
よりの信号をA/D変換して取り込み、加算してゆく。
ステツプ16では、その時点でのガス濃度変化率の絶対
値があらかじめ、デジスイツチ等で決められた値より小
さくなつたか否かを判断する。
ステツプ17では、アルコール溶液濃度が急に大きく変
化していく過程においては、ガス濃度変化率がなかなか
収束しないことも考えられるため、一定時間以内に変化
率が収束しなければ、とりあえず測定を完了するように
するため、ソフトウエアのタイマーを設けている。
ステツプ18では、ステツプ16でガス濃度変化率が充
分小さくなつたと判断された時のガス濃度をガス濃度検
出値としている。
ステツプ19においては、ステツプ15にて加算された
温度を加算回数で割り、平均温度を求める。
ステツプ20では、ステツプ19で計算された温度での
感度をあらかじめROM26に書きこまれている感度デ
ータに基づいて算出する。
ステツプ21,22では、ステツプ20で算出した感度
及びステツプ15で記憶しておいたガス検出値より、ア
ルコール濃度を算出し、1/F31を介して、デジタル
表示器24に与えてアルコール濃度を表示する。
ステツプ23においては、デジスイツチ23により設定
されている目標値を1/F33を介して読み、ステツプ
21における算出アルコール濃度と比較し、高低及びデ
ジタルスイツチ34によつて設定されている許容範囲内
にあるか否かを判定する。
ステツプ24においては、アルコール濃度が設定値より
低い場合に、1/F32を介して電磁弁12を必要回
数、または必要時間開閉させ、必要量のアルコールを添
加する。
ところで、以上の説明から明らかなように、この第8図
の実施例では、その測定処理の内容が大要次のようにな
つている。
センサー出力の時間変化率を監視する。
時間変化率があらかじめ定めた値より小さくなつた
時のセンサー出力を、ガス濃度測定値とする。
ガスを充満させた期間の平均温度を温度測定値とす
る。
上記,のガス濃度測定値と、温度測定値より、
温度補正を行つてアルコール濃度を算出する。
つまり、ガス濃度の変化が所定値以下に収束したあとで
温度補正を行なつてアルコール濃度の算出に入るように
なつている。
しかして、この結果、上記の実施例では、第9図(a)に
示すように、測定中の温度変化がほとんどない状態で
は、センサー出力はガスの充満に従い一定値となり、精
度よい測定が可能である。
しかしながら第9図(b)に示すように例えば、温度が上
昇しつつある場合には、センサー出力も温度につれて上
昇し、センサー出力時間変化率がなかなか収束せず、測
定誤差を生じやすい。
そこで、温度変化を生じ易い場合での実施例としては、
次に示す測定処理を適用してもよい。
ガスセンサー出力を、まず検出する。
温度を測定する。
,のデータより、アルコール濃度を計算する。
アルコール濃度の時間変化率を計算する。
〜を繰り返し、アルコール濃度の時間変化率が
あらかじめ定めた値より小さくなつた時点のアルコール
濃度値を測定値とする。
この実施例によれば、第9図(c)に示すように、アルコ
ール濃度は短時間で変化率が収束するため、温度変化が
大きい場合でも精度良く測定を行なうことができる。
次に、第10図は本発明における測定部8(第1図)の
他の一実施例を示したものである。
これまでの実施例では、第2図に示すようにセンサーキ
ヤツプ17内の換気は全てエアーポンプ20によつてい
たが、この第10図の実施例においては、そのかわり
に、電磁弁36を設け、次のような動作で換気を行う。
すなわち、換気を行なうときには、制御部11からの信
号によつて電磁弁36を一定時間開き、これにより測定
部内の湿し水19をタンク1に落とし、その水面を充分
に下げる。水面が下がればセンサーキヤツプ17の下部
と、水面の間に隙間ができるため、比較的比重の大きい
アルコールガスはその隙間から外部に逃げ、従つて換気
が行なわれる。このとき、測定部内にガスが充満してい
る場合を考え、測定部8の側壁に適当な窓、あるいは換
気中のみに作動するフアンなどを設ければ、さらに効果
的である。なお、測定部8以外の構成は第1図の実施例
と同じである。
第11図は本発明のさらに別の一実施例における測定部
を示したものである。
この実施例では、定量エアポンプ37を用い、それを常
時作動させ、パイプ38を通してアルコールガスを含ま
ない新鮮な空気を外部から吸いこみ、それを第12図に
示すように湿し水19上にふせられた樋状の部分39を
介して測定室40に導き、この樋状の部分39を通過す
る間に、湿し水面より気化してきたアルコールガスを含
んだ空気中のアルコールガス濃度をセンサー16によつ
て測定するようになつている。このときのポンプ37に
よる吸引は、測定室40内の空気からアルコール濃度が
検出されるのに必要な充分な時間、この測定室40内に
同一空気がとどまる程度に少なくする必要がある。ま
た、樋状部39の大きさは、エアポンプ37の吸引量に
あわせて、その中を通過中の空気にアルコールガスが充
分に充満する程度に長く、しかして、湿し水中のアルコ
ール濃度変化をすばやくセンサー16で検知するために
はできるだけ短くする必要があり、従つて、これらを勘
案して所定の寸法に定める必要がある。
従つて、この第11図の実施例によれば、これまでに説
明した実施例のように間欠的な換気による間欠的な測定
ではなく、連続的にアルコール濃度を測定することがで
きる。なお、この実施例の場合でも、樋状部分39内の
空気容積を一定にするために、第2図の実施例のように
液面を一定に保つための工夫が必要であるのはいうまで
もなく、従つて、そのための構成や、さらにはセンサー
16の出力と温度計15の測定値よりアルコール濃度を
計算する手順及びその他装置構成等は前述の実施例とま
つたく同様である。
次に第10図の実施例に関連した本発明の一実施例とし
て、湿し水19の水面を下げる代りにセンサーキヤツプ
17を上下させるようにした実施例を第13図に示す。
すなわち、この実施例では、センサーキヤツプ17をソ
レノイド,エアシリンダ,モータなどの適当なアクチユ
エータにより上下させ得るように構成し、これにより測
定時には第13図(a)に示すようにセンサーキヤツプ1
7の下部が湿し水19の水面下に位置するように保ち、
換気を行なうときには同図(b)に示すようにセンサーキ
ヤツプ17を持ち上げ、その下部が湿し水19の水面か
ら上に離れるようにするのである。
既に第10図の実施例で説明したように、アルコールガ
スの比重は空気よりも大であるから、第13図(b)に示
すようにセンサーキヤツプ17を持ち上げてやれば、空
間18内のアルコールガスを含んだ空気は矢印のように
して外部に流れ去り、従つて換気が得られることにな
る。
第14図もセンサーキヤツプ17内の換気のための一実
施例で、この実施例ではセンサーキヤツプ17にソレノ
イドなどのアクチユエータで開閉動作する窓41を設
け、換気時にはこの窓41を開くようにしたものであ
る。
さらに第15図はさらに別の換気方法を採用した一実施
例で、湿し水19の中からセンサーキヤツプ17の空間
18の中に、気泡の形で換気用の空気を送りこむように
したもので、このための空気は送気パイプ42により供
給され、センサーキヤツプ17内の空気は換気パイプ4
3から押し出されて外部に逃げる。従つて、所定のタイ
ミングごとにパイプ42から空気を送り込めば換気を行
なうことができる。
なお、第2図の実施例では、エアポンプ20によりセン
サーキヤツプ17内の空気を吸引して換気を行なうよう
になつているが、これに代えてポンプによりセンサーキ
ヤツプ内に空気を送り込むようにしてもよい。また、こ
のことは第11図の実施例においても同じで、ポンプ3
7をパイプ38に接続し、これにより外部の空気を、樋
状部分37を介して測定室40に送り込むよにしてもよ
い。
ところで、以上の実施例では、制御系としてマイクロン
コンピユータを中心とした構成を用いていたが、本発明
ではアナログ回路で同様の機能を果たすようにしてもよ
い。とくに、湿し水タンク1の中の湿し水が精度よく所
定の一定温度を保つように構成しておけば、温度を遂一
測定し、補正する必要はなく、センサー出力から直接、
湿し水中のアルコール濃度を測定できるため、温度計は
不要になり、構成を簡略化できる。
さらに、測定部8が複数ある場合には、これらの測定部
に対して共通に1台の制御部11を設けるようにしても
よく、このようにした実施例によれば、構成をさらに簡
略化でき、ローコスト化に役立つ。
なお、本発明は、上記したアルコール,イソプロピルア
ルコールに限らず、メタノール,エタノールなど各種の
水溶性溶剤にも適用可能なことはいうまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、アルコール水溶
液中のアルコール濃度を、周知のガスセンサーにより精
度よく検出できるから、オフセツト印刷におけるアルコ
ールダンプニングシステムなどに用いて良好な印刷結果
を得るのに役立つ、アルコール水溶液の濃度制御装置を
容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明をオフセツト印刷のアルコールダンプニ
ングシステムに適用した一実施例を示すブロツク図、第
2図は測定部の一実施例を示す説明図、第3図はセンサ
ーの一例を示す外観図、第4図は測定回路の一例を示す
回路図、第5図は本発明の一実施例における測定動作処
理を示すフローチヤート、第6図は本発明の動作原理を
説明するための特性図、第7図は制御部の一実施例にお
ける構成図、第8図は制御部による測定処理の一実施例
を示すフローチヤート、第9図は本発明の実施例におけ
る動作の一例を示す特性図、第10図は本発明における
測定部の他の一実施例を示す構成図、第11図は同じく
さらに他の一実施例を示す構成図、第12図は第11図
のA−A′線による断面図、第13図,第14図,第1
5図はそれぞれ本発明の変形実施例を示す説明図、第1
6図は従来のアルコールダンプニングシステムの一例を
示すブロツク図である。 1……湿し水タンク、2……ポンプ、3……水舟、4…
…ローラ群、5……版胴、6……版、7……戻しパイ
プ、8……アルコール濃度測定部、9……バイパスパイ
プ、10……パイプ、11……制御部、12……電磁
弁、13……しやへい板、14……フタ、15……温度
計、16……ガスセンサー、17……センサーキヤツ
プ、18……密閉空間、19……湿し水、20……エア
ポンプ、21……パイプ、22……吸入パイプ、23…
…デジタルスイツチ、24……デジタルメータ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の容器にアルコールと水を独立して供
    給することによりアルコール水溶液のアルコール濃度を
    所定値に制御するようにしたアルコール水溶液の濃度制
    御装置において、上記所定の容器内にあるアルコール水
    溶液との界面を含む所定空間内でのアルコールガス濃度
    を検出する検知手段と、この検知手段による検出結果に
    基づいて上記アルコール水溶液のアルコール濃度を表わ
    す信号を出力する演算手段とを設け、このアルコール濃
    度を表わす信号により上記アルコールと水の少なくとも
    一方の供給を制御することによりアルコール水溶液のア
    ルコールの濃度を制御するように構成したことを特徴と
    するアルコール水溶液の濃度制御装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、上記演算
    手段が、上記アルコール水溶液の温度に基づく補正処理
    を含むように構成されていることを特徴とするアルコー
    ル水溶液の濃度制御装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項において、上記空間
    内では空気がほぼ停留状態に保たれるように構成されて
    いることを特徴とするアルコール水溶液の濃度制御装
    置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第3項において、上記所定
    空間内は繰り返し間欠的に換気され、上記検知手段によ
    るアルコールガス濃度の検出が換気と換気の間で間欠的
    に行なわれるように構成されていることを特徴とするア
    ルコール水溶液の濃度制御装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項において、上記所定
    空間内は連続的な外気流通状態に保たれ、上記検知手段
    によるアルコール濃度の検出が連続的に行なわれるよう
    に構成されていることを特徴とするアルコール水溶液の
    濃度制御装置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項において、上記所定
    空間は、その内部でのアルコール水溶液の液面高さを一
    定に保つことにより、その体積及び上記検知手段と液面
    との距離が一定に保たれるように構成されていることを
    特徴とするアルコール水溶液の濃度制御装置。
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