JPH0642096Y2 - 複列円錐ころ軸受の予圧構体 - Google Patents

複列円錐ころ軸受の予圧構体

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JPH0642096Y2
JPH0642096Y2 JP1990069483U JP6948390U JPH0642096Y2 JP H0642096 Y2 JPH0642096 Y2 JP H0642096Y2 JP 1990069483 U JP1990069483 U JP 1990069483U JP 6948390 U JP6948390 U JP 6948390U JP H0642096 Y2 JPH0642096 Y2 JP H0642096Y2
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芳英 工藤
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エヌティエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は複列円錐ころ軸受の予圧構体に関するものであ
り、詳細には、H型鋼や大径スパイラル鋼管の成形ロー
ル、あるいはクレーン装置のブーム部やシーブ部等に使
用される複列円錐ころ軸受用の予圧構体に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
第8図はH型鋼成形ロールに取付けられた複列円筒ころ
軸受の縦断面図である。同図において(1)は複列円筒
ころ軸受で、この複列円筒ころ軸受は、内輪(3)およ
び外輪(4)をヨーク(2)の内端面(2a)(2b)に対
向させた状態で枢軸(5)上に回転可能に支持されてい
る。
図示するように、外輪(4)は成形ロールを構成し、そ
の外径面に鋼素材が当接する。このため、H型鋼の成形
時に、複列円筒ころ軸受(1)には、外部荷重としてラ
ジアル荷重Wとスラスト荷重Faが負荷される。このラジ
アル荷重Wは、外輪(4)と内輪(3)との間に図示し
ない保持器によって転動自在に支持されている複数個の
円筒ころ(6)を介して枢軸(5)に伝達される。一
方、スラスト荷重Faは、外輪(4)、円筒ころ(6)を
介して内輪(3)の外端面に形成された受圧フランジ
(3a)に伝達される。
複列円筒ころ軸受(1)は、H型鋼の圧延成形によって
発生する大きなラジアル荷重Wに対して高い剛性を発揮
し得るように、転動体として玉軸受に比較して負荷容量
の大きな円筒ころ(6)を使用している。複列円筒ころ
軸受(1)をヨーク(2)に組み込む際には、複列円筒
ころ軸受(1)の本体をヨーク(2)の対向する内端面
(2a)(2b)間にはめ込んだ後、ヨーク(2)の外側か
ら枢軸(5)を挿入し、内輪(3)を枢軸(5)の外周
面上に位置決め状態で固着する。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のような組込み方式を採用した場合、第8図に示す
複列円筒ころ軸受の内輪(3)の幅寸法は、挿入を容易
にするためヨーク(2)の内端面(2a)(2b)間の距離
よりも小さく設計する場合が一般的である。ところで、
上述のように複列円筒ころ軸受(1)には、外部ラジア
ル荷重Wと共に外部スラスト荷重Faが負荷されるのが普
通であるから、内輪(3)の受圧フランジ(3a)と、ヨ
ーク(2)の内端面(2a)(2b)との間にスキマが介在
していると、内輪(3)は外部スラスト荷重Faの担持部
材として機能することができなくなる。微動摩耗による
軸受装置の損傷を防止し、耐用期間の延長を図るために
は、内輪(3)、外輪(4)および円筒ころ(6)との
間に予圧構体を形成することが好ましいが、上記複列円
筒ころ軸受(1)では、その受圧フランジ(3a)と一体
型ヨーク(2)の内端面(2a)(2b)との間にスキマが
介在しているため、予圧構体の形成が実質上不可能とな
っている。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、ヨークまたはハウジングの対向面間にはめ
込んで枢軸により支持した外輪回転形式の複列円錐ころ
軸受の予圧構体であって、前記枢軸の軸端に、薄板製の
シムまたは締付けトルクの付加バネからなるスキマ調整
部材と、内端面をこのスキマ調整部材の外端面に密着さ
せ、前記枢軸の軸端から前記複列円錐ころ軸受の内輪外
端に向って延びる有底円筒状のスラストカラーと、前記
スラストカラーを前記枢軸に対して締め付ける締付けボ
ルトとからなる締付けトルクの調整装置を付設したこと
を特徴とする複列円錐ころ軸受の予圧構体を提供するも
のである。
〔作用〕
ヨークまたはハウジングの互いに対向する内端面間に複
列円錐ころ軸受を嵌装してなる枢軸の軸端に、スキマ調
整部材、有底円筒状のスラストカラー、および締付ボル
トからなる締付けトルクの調整装置を付設することによ
って、複列円錐ころ軸受の内輪、外輪、および円錐ころ
の間に微動摩耗の発生防止に好適な所定の予圧を発生さ
せる。
〔実施例〕
以下、第1図乃至第7図に基づいて本考案を詳述する。
複列円錐ころ軸受(12)は、U字状の縦断面形状を具え
たヨークまたはハウジング(11)の内端面(11a)(11
b)間に挿入された状態で、枢軸(10)に支持されてい
る。枢軸(10)の一端には、スラスト荷重受け用のフラ
ンジ(10a)が設けられており、他端(10b)には、軸線
方向を指向して締付ボルト(13)の雄ねじ(13a)と螺
合する雌ねじ溝(10c)が設けられている。第1図およ
び第2図に示すように、前記雌ねじ溝(10c)を具えた
枢軸(10)の一方の軸端(10b)には、厚み寸法が調節
可能なスキマ調整部材(14)と、締付ボルト(13)、お
よび内端面(15a)をこのスキマ調整部材(14)の外端
面に密着させ、かつ、押圧用胴部(15b)を枢軸(10)
の締付ボルトの螺着側軸端(10b)から複列円錐ころ軸
受(12)の内輪(16)の外端面(16a)に向けて延ばし
た有底円筒状のスラストカラー(15)とからなる締付け
トルクの調整装置(17)が設けられている。尚、(18)
は複列円錐ころ軸受(12)の外輪、(19)は、前記内輪
(16)と外輪(18)の間に回転自在に間挿された円錐こ
ろを示す。
第1図の実施例では、内輪(16)の外径に取り付けたコ
の字形断面の内側シールド板(20)と、内輪(16)の大
端面に当て外径側を外輪(18)の端面に向けて折り曲げ
た外側シールド板(21)とで二重のシールを構成してい
る。このため、この実施例の場合、スラストカラー(1
5)の押圧用胴部(15b)は外側シールド板(21)を介し
て内輪(16)と圧接することになるが、説明の便宜上、
内輪(16)と外側シールド板(21)を一体と捉え、外側
シールド板(21)の表面を指して内輪(16)の外端面
(16a)と称することとする。外側シールド板(21)を
省略した第2図の実施例では、参照符号16aは文字どお
り内輪(16)の外端面を指している。
スキマ調整部材(14)は、第3図および第4図に示すよ
うに、薄肉鋼板のプレス加工によって製作されており、
その厚さtは、複列円錐ころ軸受(12)に付与すべき予
圧荷重の大きさに合わせて調節する。これに対して、第
5図および第6図に示すスキマ調整部材(14a)は、前
記締付ボルト(13)の締込みによって弾性変形する花弁
状の板バネから製作されており、また、第7図に示すス
キマ調整部材(14b)は、締付ボルト(13)の締込みに
よって弾性変形するコイルスプリングから製作されてい
る。第3図および第4図に示すシム状のスキマ調整部材
(14)を使用する場合には、H型鋼成形ロールとして組
み立てる以前に、ヨーク(11)に枢軸(10)および複列
円錐ころ軸受(12)を仮組みし、シム状スキマ調整部材
(14)を介在させた状態で締付ボルト(13)を締め込む
ことによって、スラストカラー(15)の押圧用胴部(15
b)を内輪(16)の外端面(16a)に圧接させ、ヨーク
(11)の内端面(11a)(11b)と内輪(16)とのスキマ
寸法を計測する。この後、締付ボルト(13)を弛めてシ
ム状スキマ調整部材(14)、スラストカラー(15)、複
列円錐ころ軸受(12)、ならびに枢軸(10)をヨーク
(11)から取り外し、前記スキマ寸法の計測値を基準と
して複列円錐ころ軸受に適正な予圧荷重が負荷されるよ
うにスキマ調整部材(14)の厚みtを調整する。次に、
ヨーク(11)の内端面(11a)(11b)間に複列円錐ころ
軸受(12)をはめ込み、その内輪(16)に枢軸(10)を
挿入し、厚みtを調整されたスキマ調整部材(14)の介
在下に軸端(10b)にスラストカラー(15)をはめ込
み、最後に締付ボルト(13)を締め込むことによって締
付けトルクの調整装置(17)を内蔵した予圧構体の組立
作業を終了する。
これに対して第5図乃至第7図に示すスキマ調整部材
(14a)(14b)は、締付ボルト(13)の締込みによる弾
性変形によって複列円錐ころ軸受(12)の予圧量を調整
しているから、スキマ寸法を計測するために仮組みする
必要がない。即ち、複列円錐ころ軸受(12)に外部から
負荷されるラジアル荷重Wおよびスラスト荷重Fa、およ
び上記ラジアル荷重Wの軸方向分力として誘起されるス
ラスト荷重Fuの大きさに応じて締付ボルト(13)の締込
み量を調整することによって、スキマ調整部材(14
a)、(14b)の弾性変形による予圧荷重の大きさを所望
の水準に設定する。
〔考案の効果〕
複列円錐ころ軸受の代りに締付けトルクの調整装置を具
えた複列円錐ころ軸受を使用することによって、適正な
予圧を発生させることが可能となる。このため、微動摩
耗に起因する軸受装置の短寿命化が阻止され、大きなラ
ジアル荷重やスラスト荷重が負荷される圧延装置の圧延
成形ロールやクレーン装置のブーム部やシーブ部等に使
用される複列円錐ころ軸受の耐用年数の長期化に対して
注目すべき効果が発揮される。
複列円錐ころ軸受は軸の端部にネットを締め付けて固定
するのが一般的であるが、圧延成形ロール等では、軸方
向寸法の制約等から軸受を一体型ヨークやハウジングの
対向面間にはめ込んで組み付ける必要がある。このた
め、従来は予圧を付与するための装置の設計が困難であ
ったが、本願考案によれば、締め付けボルトを締め付け
るだけで、スラストカラーがシム又はバネからなるスキ
マ調整部材を介して内輪を軸方向に締め付けて所定の予
圧を付与する。スラストカラーの押圧用胴部は外周面が
ヨークまたはハウジングとはまり合い、内周面が枢軸の
軸端とはまり合うので、ヨーク又はハウジングの外部に
大きく突出する部分がなく、軸方向及び径方向にコンパ
クトな構造が実現する。
【図面の簡単な説明】
第1図は複列円錐ころ軸受をハウジング内にはめ込んだ
場合の実施例を示す軸方向断面図、 第1A図は第1図の実施例の斜視図、 第2図は複列円錐ころ軸受をヨークにはめ込んだ場合の
実施例を示す軸方向断面図、 第3図はスキマ調整部材の第1の具体例を示す正面図、 第4図は第3図のIV-IV線断面図、 第5図はスキマ調整部材の第2の具体例を示す正面図、 第6図は第5図のVI-VI線断面図、 第7図はスキマ調整部材の第3の具体例を示す側面図、 第8図は従来例を示すヨーク支持形式のH型鋼成形ロー
ルの縦断面図である。 (10)……枢軸 (11)……ヨーク(ハウジング)、 (12)……複列円錐ころ軸受、 (13)……締付ボルト、 (14)(14a)(14b)……スキマ調整部材、 (15)……スラストカラー、 (17)……締付けトルクの調整装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨークまたはハウジングの対向面間にはめ
    込んで枢軸により支持させた外輪回転形式の複列円錐こ
    ろ軸受であって、外輪がローラを構成するものにおい
    て、 前記枢軸の一方の軸端に、複列円錐ころ軸受の一方の内
    輪の外端面と当接するフランジを形成して前記フランジ
    を前記ヨーク又はハウジングに圧入し、前記枢軸の他方
    の軸端に、外周面が前記ヨークまたはハウジングとはま
    り合い、内周面が前記枢軸の前記他方の軸端とはまり合
    う押圧用胴部を有し、押圧用胴部の先端面が前記複列円
    錐ころ軸受の他方の内輪の外端面と当接する有底円筒状
    のスラストカラーと、前記枢軸の前記他方の軸端の端面
    と前記スラストカラーの内端面との間に介在する薄板製
    のシムまたは締付けトルクの付加バネからなるスキマ調
    整部材と、前記スラストカラーを前記枢軸に対して締め
    付ける締付けボルトとからなる締付けトルクの調整装置
    を付設したことを特徴とする複列円錐ころ軸受の予圧構
    体。
JP1990069483U 1990-06-28 1990-06-28 複列円錐ころ軸受の予圧構体 Expired - Lifetime JPH0642096Y2 (ja)

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