JPH0641709Y2 - 連続鋳造装置 - Google Patents
連続鋳造装置Info
- Publication number
- JPH0641709Y2 JPH0641709Y2 JP8168988U JP8168988U JPH0641709Y2 JP H0641709 Y2 JPH0641709 Y2 JP H0641709Y2 JP 8168988 U JP8168988 U JP 8168988U JP 8168988 U JP8168988 U JP 8168988U JP H0641709 Y2 JPH0641709 Y2 JP H0641709Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ingot
- cooling
- continuous casting
- cooling device
- heating mold
- Prior art date
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- Continuous Casting (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、溶湯を中空の加熱装置から鋳塊として連続的
に引き出すようにする連続鋳造装置に関するものであ
る。
に引き出すようにする連続鋳造装置に関するものであ
る。
近年、良質な材質の鋳塊を得るために使用される連続鋳
造設備は、第３図に示すように、ルツボ１内の溶湯２を
タンディッシュ３を経て加熱鋳型４に導き、当該中空の
加熱鋳型４の出口から鋳塊６として引出している。その
際、鋳塊６は冷却装置５から噴射される冷却水Ｗによっ
て冷却されながら引出装置７によって連続的に引出され
る。
造設備は、第３図に示すように、ルツボ１内の溶湯２を
タンディッシュ３を経て加熱鋳型４に導き、当該中空の
加熱鋳型４の出口から鋳塊６として引出している。その
際、鋳塊６は冷却装置５から噴射される冷却水Ｗによっ
て冷却されながら引出装置７によって連続的に引出され
る。
上記の冷却装置５は、第４図のように、丸型ノズル5Aに
孔径の小さい数個のノズル孔5Bを放射状に設けることに
より構成されており、各ノズル孔5Bより鋳塊６に向けて
冷却水Ｗを噴出させている。
孔径の小さい数個のノズル孔5Bを放射状に設けることに
より構成されており、各ノズル孔5Bより鋳塊６に向けて
冷却水Ｗを噴出させている。
しかし、鋳塊６の冷却ゾーンZ1は斜線で示すように非常
に狭い部分である。例えば、この鋳塊６を径12mmの丸棒
とし、ノズル孔5Bの径を1.0mmとした場合の冷却ゾーンZ
1は、約２〜3mm程度であり、冷却効率が非常に悪い。こ
の種の連続鋳造設備における冷却能力は冷却水Ｗの圧力
や流量よりも加熱鋳型４から冷却装置５の冷却位置まで
の距離、及び冷却ゾーンの広さが大きく影響されること
が知られている。
に狭い部分である。例えば、この鋳塊６を径12mmの丸棒
とし、ノズル孔5Bの径を1.0mmとした場合の冷却ゾーンZ
1は、約２〜3mm程度であり、冷却効率が非常に悪い。こ
の種の連続鋳造設備における冷却能力は冷却水Ｗの圧力
や流量よりも加熱鋳型４から冷却装置５の冷却位置まで
の距離、及び冷却ゾーンの広さが大きく影響されること
が知られている。
一方、この冷却水Ｗが高温の鋳塊６に当たることによっ
て発生する蒸気や水滴が加熱鋳型４側に流れると、加熱
鋳型４を冷却することになるので絶対に避けなければな
らない。
て発生する蒸気や水滴が加熱鋳型４側に流れると、加熱
鋳型４を冷却することになるので絶対に避けなければな
らない。
本考案は、係る従来の問題点を解消するためになされた
ものであり、中空の加熱鋳型から引出された鋳塊を効率
よく冷却すると共に、冷却時に発生する蒸気や水滴が加
熱鋳型側に流れることのない連続鋳造装置を提供するこ
とを目的とするものである。
ものであり、中空の加熱鋳型から引出された鋳塊を効率
よく冷却すると共に、冷却時に発生する蒸気や水滴が加
熱鋳型側に流れることのない連続鋳造装置を提供するこ
とを目的とするものである。
上記の目的を達成するための本考案の連続鋳造装置は、
中空の加熱鋳型から鋳塊を連続的に引き出しながら前記
加熱鋳型の下流側に配した冷却装置によって前記鋳塊を
冷却するようにした連続鋳造装置において、前記冷却装
置を、前記鋳塊が通過するための通路を有する筒形形状
にすると共に、前記通路面に前記鋳塊の進行方向に沿っ
たスリット状のノズル孔を設け、かつ、該ノズル孔を前
記鋳塊の進行方向に向かって傾斜させると共に、鋳塊の
接線方向に向けるようにすることを特徴とするものであ
る。
中空の加熱鋳型から鋳塊を連続的に引き出しながら前記
加熱鋳型の下流側に配した冷却装置によって前記鋳塊を
冷却するようにした連続鋳造装置において、前記冷却装
置を、前記鋳塊が通過するための通路を有する筒形形状
にすると共に、前記通路面に前記鋳塊の進行方向に沿っ
たスリット状のノズル孔を設け、かつ、該ノズル孔を前
記鋳塊の進行方向に向かって傾斜させると共に、鋳塊の
接線方向に向けるようにすることを特徴とするものであ
る。
すなわち、鋳塊の引出方向に傾斜し、かつ、スパイラル
状に配設されたスリット状のノズル孔から冷却水が噴射
されると、冷却装置の通路内に渦流が生じ、鋳塊の周り
で発生した蒸気や水滴を渦巻き状に巻き込みながら鋳塊
の引出し方向に流れる。また、冷却装置の入口側が負圧
になり、室内の空気が冷却装置の通路内に引き込まれる
から冷却装置内で発生した蒸気や水滴が加熱鋳型側に流
れることが更に阻止されることになる。また、鋳塊に対
する冷却ゾーンも大幅に広くなる。
状に配設されたスリット状のノズル孔から冷却水が噴射
されると、冷却装置の通路内に渦流が生じ、鋳塊の周り
で発生した蒸気や水滴を渦巻き状に巻き込みながら鋳塊
の引出し方向に流れる。また、冷却装置の入口側が負圧
になり、室内の空気が冷却装置の通路内に引き込まれる
から冷却装置内で発生した蒸気や水滴が加熱鋳型側に流
れることが更に阻止されることになる。また、鋳塊に対
する冷却ゾーンも大幅に広くなる。
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第１図は本考案に係る連続鋳造装置の要部断面図であ
り、冷却装置15は、第３図の連続鋳造設備における加熱
鋳型４から下方に引出される鋳塊６の外周に冷却水Ｗを
下向きに噴射して冷却するために設けられるものであ
る。
り、冷却装置15は、第３図の連続鋳造設備における加熱
鋳型４から下方に引出される鋳塊６の外周に冷却水Ｗを
下向きに噴射して冷却するために設けられるものであ
る。
この冷却装置15は、第２図に示す如く、筒型を成し、ノ
ズル16の通路17に面して多数のスリット状のノズル孔18
がスパイラル状に配されている。各ノズル孔18は、第１
図に示すように、竪長であり、しかも、斜め下向きに傾
斜している。
ズル16の通路17に面して多数のスリット状のノズル孔18
がスパイラル状に配されている。各ノズル孔18は、第１
図に示すように、竪長であり、しかも、斜め下向きに傾
斜している。
各ノズル孔18は、第１図に示すように、下向き角θ1を
有しており、また、第２図に示すように、渦巻角θ2を
有している。なお、各ノズル孔18は鋳塊６の接線上に位
置させることが望ましい。
有しており、また、第２図に示すように、渦巻角θ2を
有している。なお、各ノズル孔18は鋳塊６の接線上に位
置させることが望ましい。
符号19は各ノズル孔18を連通させるために各ノズル孔18
の背面に設けた環状の通路、20は前記通路19に連通する
冷却水供給孔である。
の背面に設けた環状の通路、20は前記通路19に連通する
冷却水供給孔である。
そして、下向きに傾斜し、かつ、スパイラル状に配設さ
れたスリット状の多数のノズル孔18から冷却水Ｗが噴射
されると、ノズル16の通路17内に渦流が生じ、鋳塊６の
周りで発生した蒸気や水滴を渦巻き状に巻き込みながら
鋳塊６の引出し方向に流れる。また、前記通路17の入口
側が負圧になり、室内の空気が前記通路17内に引き込ま
れるからノズル16内で発生した蒸気や水滴が加熱鋳型４
側に流れることが更に阻止されることになる。また、鋳
塊に対する冷却ゾーンZ2も従来に比べて大幅に広くな
る。
れたスリット状の多数のノズル孔18から冷却水Ｗが噴射
されると、ノズル16の通路17内に渦流が生じ、鋳塊６の
周りで発生した蒸気や水滴を渦巻き状に巻き込みながら
鋳塊６の引出し方向に流れる。また、前記通路17の入口
側が負圧になり、室内の空気が前記通路17内に引き込ま
れるからノズル16内で発生した蒸気や水滴が加熱鋳型４
側に流れることが更に阻止されることになる。また、鋳
塊に対する冷却ゾーンZ2も従来に比べて大幅に広くな
る。
上記のように、本考案によれば、冷却装置の通路内に渦
流が生じ、鋳塊の周りで発生した蒸気や水滴を渦巻き状
に巻き込みながら鋳塊の引出し方向に流れるばかりでな
く、冷却装置の入口側が負圧になり、室内の空気が冷却
装置の通路内に引き込まれるから冷却装置内で発生した
蒸気や水滴が加熱鋳型側に流れることが阻止されること
になる。また、鋳塊に対する冷却ゾーンも従来に比べて
大幅に広くなる。
流が生じ、鋳塊の周りで発生した蒸気や水滴を渦巻き状
に巻き込みながら鋳塊の引出し方向に流れるばかりでな
く、冷却装置の入口側が負圧になり、室内の空気が冷却
装置の通路内に引き込まれるから冷却装置内で発生した
蒸気や水滴が加熱鋳型側に流れることが阻止されること
になる。また、鋳塊に対する冷却ゾーンも従来に比べて
大幅に広くなる。
したがって、冷却装置内で発生した蒸気や水滴が上流の
加熱鋳型側に流れて加熱鋳型を冷却する恐れがなく、良
質な鋳塊が得られる。また、加熱鋳型から冷却装置によ
る冷却位置までの距離を近づけることができ、連続鋳造
設備における冷却能力を増大できるから鋳造速度を増加
させることもできる。
加熱鋳型側に流れて加熱鋳型を冷却する恐れがなく、良
質な鋳塊が得られる。また、加熱鋳型から冷却装置によ
る冷却位置までの距離を近づけることができ、連続鋳造
設備における冷却能力を増大できるから鋳造速度を増加
させることもできる。
第１図は本考案に係る連続鋳造用冷却装置の要部断面
図、第２図は本考案に係る連続鋳造用冷却装置の平面
図、第３図は従来の連続鋳造設備の断面図、第４図は従
来の冷却装置の要部断面図である。 ４……加熱鋳型、６……鋳塊、15……冷却装置、16……
ノズル、17……通路、18……ノズル孔、Ｗ……冷却水。
図、第２図は本考案に係る連続鋳造用冷却装置の平面
図、第３図は従来の連続鋳造設備の断面図、第４図は従
来の冷却装置の要部断面図である。 ４……加熱鋳型、６……鋳塊、15……冷却装置、16……
ノズル、17……通路、18……ノズル孔、Ｗ……冷却水。
Claims (1)
- 【請求項１】中空の加熱鋳型から鋳塊を連続的に引き出
しながら前記加熱鋳型の下流側に配した冷却装置によっ
て前記鋳塊を冷却するようにした連続鋳造装置におい
て、前記冷却装置を、前記鋳塊が通過するための通路を
有する筒形形状にすると共に、前記通路面に前記鋳塊の
進行方向に沿ったスリット状のノズル孔を設け、かつ、
該ノズル孔を前記鋳塊の進行方向に向かって傾斜させる
と共に、鋳塊の接線方向に向けるようにすることを特徴
とする連続鋳造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8168988U JPH0641709Y2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 連続鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8168988U JPH0641709Y2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 連続鋳造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH026153U JPH026153U (ja) | 1990-01-16 |
| JPH0641709Y2 true JPH0641709Y2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=31306463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8168988U Expired - Lifetime JPH0641709Y2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 連続鋳造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0641709Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7190324B2 (ja) * | 2018-10-19 | 2022-12-15 | 昭和電工株式会社 | 金属の連続鋳造装置および連続鋳造方法 |
-
1988
- 1988-06-22 JP JP8168988U patent/JPH0641709Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH026153U (ja) | 1990-01-16 |
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