JPH0640727A - Plzt薄膜の作製方法 - Google Patents
Plzt薄膜の作製方法Info
- Publication number
- JPH0640727A JPH0640727A JP19666092A JP19666092A JPH0640727A JP H0640727 A JPH0640727 A JP H0640727A JP 19666092 A JP19666092 A JP 19666092A JP 19666092 A JP19666092 A JP 19666092A JP H0640727 A JPH0640727 A JP H0640727A
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- JP
- Japan
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- plzt
- film
- thin film
- transparent
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- Pending
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 透過光の利用が任意に可能なPLZT素子を
得る。 【構成】 透明基板1上に透明導電膜2からなる電極を
形成した後に、PLZTを構成する各成分元素のアルコ
キシド溶液を塗布し、次いで酸素含有雰囲気において熱
処理することによって透明導電膜上にPLZT薄膜3を
形成するものである。
得る。 【構成】 透明基板1上に透明導電膜2からなる電極を
形成した後に、PLZTを構成する各成分元素のアルコ
キシド溶液を塗布し、次いで酸素含有雰囲気において熱
処理することによって透明導電膜上にPLZT薄膜3を
形成するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PLZT薄膜の作製方
法に関する。
法に関する。
【0002】PLZT(PbO−La2 O3 −ZrO−
TiO2 )薄膜は、その電気光学効果・光散乱効果を利
用した、表面弾性素子、光電検出素子、光導波路、光シ
ャッター、光スイッチ、画像メモリー等に応用すること
が見込まれている。
TiO2 )薄膜は、その電気光学効果・光散乱効果を利
用した、表面弾性素子、光電検出素子、光導波路、光シ
ャッター、光スイッチ、画像メモリー等に応用すること
が見込まれている。
【0003】
【従来の技術】PLZTを光シャッター、光スイッチ、
画像メモリー等に応用する場合には、PLZT薄膜の両
面あるいは片面に電極を形成し、有効な電気光学効果あ
るいは、光散乱効果を生じせしめる電界を印加する必要
があり、電極を形成することが行われている。
画像メモリー等に応用する場合には、PLZT薄膜の両
面あるいは片面に電極を形成し、有効な電気光学効果あ
るいは、光散乱効果を生じせしめる電界を印加する必要
があり、電極を形成することが行われている。
【0004】従来、PLZT薄膜の作製方法としては、
ホットプレス法、ゾルゲル法、スパッタリング法、CV
D法等が知られている。このうち、ゾルゲル法はPLZ
Tの各成分元素、すなわち鉛、ランタン、ジルコニア及
びチタンのアルコキシド混合溶液から固体薄膜を比較的
簡単に作製できる方法として注目されている。
ホットプレス法、ゾルゲル法、スパッタリング法、CV
D法等が知られている。このうち、ゾルゲル法はPLZ
Tの各成分元素、すなわち鉛、ランタン、ジルコニア及
びチタンのアルコキシド混合溶液から固体薄膜を比較的
簡単に作製できる方法として注目されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】PLZTの電気光学的
な効果の利用するための制御用の電界を印加する電極の
形成は、従来のPLZT素子では、図5に示すように基
板51上に金属製の電極52を形成した後にPLZT薄
膜53を形成したり、薄膜を作製した後に電極を形成す
ることが行われていた。
な効果の利用するための制御用の電界を印加する電極の
形成は、従来のPLZT素子では、図5に示すように基
板51上に金属製の電極52を形成した後にPLZT薄
膜53を形成したり、薄膜を作製した後に電極を形成す
ることが行われていた。
【0006】ところが、このような構成のPLZT素子
では、電極によって光の透過する部分が限定されるの
で、PLZT素子としての構成も限定されるという問題
点があった。
では、電極によって光の透過する部分が限定されるの
で、PLZT素子としての構成も限定されるという問題
点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに透明基板1上に透明導電膜2からなる電極を形成し
た後に、PLZTを構成する各成分元素のアルコキシド
溶液を塗布し、次いで酸素含有雰囲気において熱処理す
ることによって透明導電膜上にPLZT薄膜3を形成す
るものである。
うに透明基板1上に透明導電膜2からなる電極を形成し
た後に、PLZTを構成する各成分元素のアルコキシド
溶液を塗布し、次いで酸素含有雰囲気において熱処理す
ることによって透明導電膜上にPLZT薄膜3を形成す
るものである。
【0008】透明基板上に形成する電極は、酸化錫(S
nO2 )膜などを透過光の特性に応じて任意に選ぶこと
ができる。
nO2 )膜などを透過光の特性に応じて任意に選ぶこと
ができる。
【0009】図2には、本発明のPLZTの形成工程を
示すが、透明導電膜からなる電極を形成した基板上にP
LZTを構成する各成分のアルコキシド溶液の塗布は、
スピンコートなどによって行えば均一な膜を形成するこ
とができる。スピンコートによって塗布の後に空気中に
放置するとアルコキシドの溶剤等が揮散するとともに、
アルコキシドが空気中の水分と反応し加水分解をし、P
LZTの水酸化物が形成される。
示すが、透明導電膜からなる電極を形成した基板上にP
LZTを構成する各成分のアルコキシド溶液の塗布は、
スピンコートなどによって行えば均一な膜を形成するこ
とができる。スピンコートによって塗布の後に空気中に
放置するとアルコキシドの溶剤等が揮散するとともに、
アルコキシドが空気中の水分と反応し加水分解をし、P
LZTの水酸化物が形成される。
【0010】乾燥後に加熱炉中において仮焼した後、焼
成を行いPLZT膜を形成する。溶液との塗布から仮焼
までの工程を繰り返し行うことによって任意の厚さの薄
膜を形成することが可能となる。
成を行いPLZT膜を形成する。溶液との塗布から仮焼
までの工程を繰り返し行うことによって任意の厚さの薄
膜を形成することが可能となる。
【0011】本発明に使用することができるアルコキシ
ドは、鉛アルコキシド(Pb(OR)2 、ランタンアル
コキシド(Laジルコニウムアルコキシド(Zr(O
R)4)、チタニウムアルコキシド(Ti(OR)4 )
で示されるエチル、プロピル、ブチル等の各種の低級ア
ルコールのアルコキシドを使用することができ、これら
の有機溶剤には、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、n−酢酸ブチルな
どの有機溶剤を使用することができる。
ドは、鉛アルコキシド(Pb(OR)2 、ランタンアル
コキシド(Laジルコニウムアルコキシド(Zr(O
R)4)、チタニウムアルコキシド(Ti(OR)4 )
で示されるエチル、プロピル、ブチル等の各種の低級ア
ルコールのアルコキシドを使用することができ、これら
の有機溶剤には、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、n−酢酸ブチルな
どの有機溶剤を使用することができる。
【0012】また、本発明の透明電極上に形成したPL
ZT薄膜は、図3(A)に示すように、片面に透明パタ
ーンニング電極を形成することによって、光シャッター
として使用することができ、また図3(B)に示すよう
にPLZT電極の両面に透明電極を設けることも可能で
あり、画像メモリーとして利用することができる。
ZT薄膜は、図3(A)に示すように、片面に透明パタ
ーンニング電極を形成することによって、光シャッター
として使用することができ、また図3(B)に示すよう
にPLZT電極の両面に透明電極を設けることも可能で
あり、画像メモリーとして利用することができる。
【0013】
【作用】本発明の方法は、透明基板上に導電性薄膜から
なる透明電極を形成した後に、金属アルコキシド溶液に
スピンコートにより塗布した後熱処理を行うことによっ
て、透明電極上にPLZTを形成することができるの
で、任意の構成のPLZT素子を得ることができる。
なる透明電極を形成した後に、金属アルコキシド溶液に
スピンコートにより塗布した後熱処理を行うことによっ
て、透明電極上にPLZTを形成することができるの
で、任意の構成のPLZT素子を得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明す
る。
る。
【0015】原料としては、Pb、La、Zr、Tiの
アルコキシドの混合物((株)高純度化学研究所製、商
品名PLZT−20)、透明ガラス(コーニング社 無
アルカリガラス7059)に透明導電層としてSnO2
薄膜を形成した基板上に、アルコキシドの混合物溶液を
スピンコートし、1回の塗布で1μmの膜厚が得られ
た。
アルコキシドの混合物((株)高純度化学研究所製、商
品名PLZT−20)、透明ガラス(コーニング社 無
アルカリガラス7059)に透明導電層としてSnO2
薄膜を形成した基板上に、アルコキシドの混合物溶液を
スピンコートし、1回の塗布で1μmの膜厚が得られ
た。
【0016】スピンコートの後に、空気中に5分間放置
して溶剤を揮散し、次いで、400℃の加熱炉に入れ、
10℃/分で昇温し、450℃で1時間保持した後放冷
することによって仮焼した。さらに、400℃に加熱し
た加熱炉に入れ、10℃/分で昇温し、600℃で4時
間保持し熱処理を行った。また、仮焼成工程を繰り返す
ことにより任意の膜厚を形成することができ、4回の塗
布と焼成工程によって1μmのPLZT膜を形成するこ
とができた。
して溶剤を揮散し、次いで、400℃の加熱炉に入れ、
10℃/分で昇温し、450℃で1時間保持した後放冷
することによって仮焼した。さらに、400℃に加熱し
た加熱炉に入れ、10℃/分で昇温し、600℃で4時
間保持し熱処理を行った。また、仮焼成工程を繰り返す
ことにより任意の膜厚を形成することができ、4回の塗
布と焼成工程によって1μmのPLZT膜を形成するこ
とができた。
【0017】得られたPLZT膜のX線回折チャートを
図4に示す。図4よりPLZTが確かに得られているこ
とがわかった。
図4に示す。図4よりPLZTが確かに得られているこ
とがわかった。
【0018】
【発明の効果】本発明の方法によれば、透明導電層を有
する透明基材上に透明でかつ良質なPLZT薄膜を簡易
な方法でかつ効率的に得ることができる。
する透明基材上に透明でかつ良質なPLZT薄膜を簡易
な方法でかつ効率的に得ることができる。
【図1】本発明によって製造したPLZT素子を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の製造工程を説明する図である。
【図3】本発明のPLZT素子の利用方法を説明する図
である。
である。
【図4】本発明で得られた物質を説明する図である。
【図5】従来のPLZT素子を示す断面図である。
1…透明基板、2…透明導電膜、3…PLZT薄膜、5
1…基板、52…電極、53…PLZT薄膜
1…基板、52…電極、53…PLZT薄膜
Claims (1)
- 【請求項1】 PLZT薄膜の作成方法において、PL
ZTの各成分元素のアルコキシドを含有する混合溶液
を、導電性の透明電極膜としてSnO2 膜を形成した透
明基板上に塗布した後に焼成することを特徴とするPL
ZT薄膜の作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19666092A JPH0640727A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | Plzt薄膜の作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19666092A JPH0640727A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | Plzt薄膜の作製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640727A true JPH0640727A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16361480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19666092A Pending JPH0640727A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | Plzt薄膜の作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640727A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009042529A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Sony Corp | 光制御装置及びその製造方法 |
US9925771B2 (en) | 2014-03-18 | 2018-03-27 | Rohm Co., Ltd. | Device using a piezoelectric film |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP19666092A patent/JPH0640727A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009042529A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Sony Corp | 光制御装置及びその製造方法 |
US9925771B2 (en) | 2014-03-18 | 2018-03-27 | Rohm Co., Ltd. | Device using a piezoelectric film |
US11007780B2 (en) | 2014-03-18 | 2021-05-18 | Rohm Co., Ltd. | Device using a piezoelectric film |
US11565525B2 (en) | 2014-03-18 | 2023-01-31 | Rohm Co., Ltd. | Device using a piezoelectric film |
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