JPH0640145Y2 - コンテナの排出口構造 - Google Patents

コンテナの排出口構造

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JPH0640145Y2
JPH0640145Y2 JP7444591U JP7444591U JPH0640145Y2 JP H0640145 Y2 JPH0640145 Y2 JP H0640145Y2 JP 7444591 U JP7444591 U JP 7444591U JP 7444591 U JP7444591 U JP 7444591U JP H0640145 Y2 JPH0640145 Y2 JP H0640145Y2
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packing
discharge pipe
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container
mounting flange
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清二郎 神吉
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株式会社共立物流システム
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として各種液体の輸
送に使用されるコンテナ、特に収納された液体等の内容
物を底部の排出口周辺に残留させずに完全に排出できる
ようにしたコンテナの排出口構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】従来よ
り、液体コンテナ(A)は、通常、図5に示すようにポ
リエチレンや強化プラスチックその他の合成樹脂製ある
いはステンレス等の金属製のコンテナ本体(10)の底
部(11)に排出口(12)が設けられ、該排出口(1
2)にバルブ(31)付の排出管(30)が接続されて
いる。
【0003】前記の排出管(20)の取付構造として
は、図6に示すように、コンテナ本体(10)における
排出口(12)と対応する開口(22)を中央部に有す
るドーナツ板状をなし、かつ下面に複数の取付ボルト
(23)を有する排出管取付用フランジ(20)を用
い、この取付用フランジ(20)と、これと底部(1
1)の間をシールするパッキン(25)とを底部(1
1)の内側に配して、取付ボルト(23)をパッキン
(25)に有する透孔(26)および底部(11)の排
出口(12)近傍に有する取付孔(13)に挿通して下
方に導出させ、この取付ボルト(23)に対し、排出管
(30)端部のフランジ(32)に有する孔(33)お
よびこのフランジ(32)と底部(11)との間に介設
される外部パッキン(35)に有する孔(36)を嵌め
合せて、ナット(37)を螺合して締付けることによ
り、排出管(30)をコンテナ本体(10)の底部(1
1)に固定している。
【0004】しかして、上記の取付構造においては、底
部(11)内側に排出管取付用フランジ(20)とパッ
キン(25)とが配されるため、該フランジ(20)お
よびパッキン(25)の外周部において底部(11)に
対し段差が生じ、コンテナ内に収納された液体等の内容
物を排出した場合に、内容物が前記の段差による底部
(11)上の空間部に残存し、内容物をコンテナから完
全に排出し得ないという問題がある。
【0005】そのため従来は、図6のように底部(1
1)の中央部を若干凹陥させて、この凹陥部(11a)
に前記の排出管取付用フランジ(20)とパッキン(2
5)とを配し、該フランジ(20)およびパッキン(2
5)の外周部における底部内面との間の空間部(14)
にパテ(図示せず)を装填するようにしていたが、この
パテの装填作業がきわめて面倒でしかも熟練を要する
上、パテの接着力は弱く、繰返し使用しているうちにパ
テが外れて空所が生じたり、あるいはパテが内容物に混
入するといった問題もあり、また一端装填すると取付用
フランジ(20)等の取外しが困難で、取換えが面倒に
なるといった問題も生じた。
【0006】そこで、図7に示すように、内側の排出管
取付用フランジ(20)とコンテナ底部(11)との間
をシールするパッキン(25)として、その外周縁をコ
ンテナ底部(11)における凹陥部(11a)の内面に
沿った形状に形成し、内容物を残留させずに排出するこ
とが提案された(実開昭61−137593号公報参
照)。
【0007】しかしながら、前記の構造の場合、残留物
が少なくなるとは言え、コンテナ本体(10)は比較的
ラフに製作されているのが普通で、底部内面および寸法
等の精度がそれほど高くなく、そのため前記パッキン
(25)の外周縁の外周が底部(11)内面に完全には
密着できず、このパッキンと底部内面との間に隙間を生
じ易く、この隙間に内容物が入り込んで排出されずに残
存するおそれが多分にあった。このような隙間に内容物
が残存すると、洗浄しても排出され難く、またこの残留
物の部分に雑菌が発生し易いといった欠点もあった。
【0008】本考案は、上記に鑑みてなしたものであっ
て、上記のような液体用等のコンテナにおいて、パッキ
ンと底部内面との間に隙間を生じさせることなく確実に
密着させ、かつ液体等の内容物を残留させることなく完
全に排出することができる排出口構造を提供するもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、コンテナ本体
の底部に排出口を設け、前記排出口に対応する開口を中
央部に有しかつ下面に複数の取付ボルトを有する排出管
取付用フランジと、該フランジと底部の間をシールする
パッキンとを底部内側に配し、前記取付ボルトを排出口
近傍においてパッキンおよび底部を貫通させて下方に導
出させ、この取付ボルトをもって排出管端部のフランジ
をコンテナ本体の底部下面に固定し、排出口に排出管を
接続してなるコンテナにおいて、排出管取付用フランジ
と底部の間に介設されるパッキンを、取付ボルトの貫通
部分以外の個所で切開し、この切開部分を径方向の流通
部となしたことを特徴とする。
【0010】前記において、排出管取付用フランジにお
けるパッキンの切開部分との対応個所で切開して該排出
管取付用フランジとパッキンの切開部分を径方向の流通
部とすることも、また排出管取付用フランジにおけるパ
ッキンの切開部分との対応個所の下面側を径方向に切除
し、この排出管取付用フランジの切除部分とパッキンの
切開部分とを径方向の流通部とすることもできる。
【0011】
【作用】上記のコンテナの排出口構造によると、収納さ
れた液体等の内容物を排出した際、排出管取付用フラン
ジの外周部における段差による底部上の空間部の内容物
は、パッキン等の切開部分を流通部として排出口のほう
へ流出して排出されるため、前記の段差による空間部に
内容物が残存することがなく、完全に排出されることに
なる。
【0012】特に、排出管取付用フランジにおける前記
パッキンの切開部分と対応個所も切開し、あるいは下面
側を切除してある場合には、パッキンの厚みが比較的小
さなものであっても、これら取付用フランジにおける切
開部分あるいは切除部分とパッキンの切開部分とによる
空隙を流通部として、液体等の内容物が底部上に残留す
ることなく完全に排出される。
【0013】また排出管取付用フランジと底部との間に
介設されるパッキンは、取付ボルトの貫通部分以外の個
所で切開しているために、取付用フランジと底部との間
の特に取付ボルトの貫通部分のシール性が阻害されるお
それもない。
【0014】
【実施例】次に本考案の実施例を、図1〜図4に基いて
従来例の説明と同部材について同符号を付して説明す
る。
【0015】コンテナ(A)の全体構成の概略は図5に
示すとおりであり、そのコンテナ本体(10)の底部
(11)は、下方に向ってテーパー状をなしており、そ
の最低部となる中央部が若干凹陥せしめられ、この凹陥
部(11a)の中央部に排出口(12)が設けられてい
る。底部(11)の前記排出口の周辺には、複数の取付
孔(13)が設けられ、この取付孔(13)に取付ボル
トを挿通できるようになっている。
【0016】本考案の実施例において使用される排出管
取付用フランジ(20)は、排出口(12)に対応する
開口(22)を中央部に有するドーナツ板状をなし、そ
の下面には底部(11)の取付孔(13)に対応して複
数の取付ボルト(23)が下方に向けて延設されてお
り、該取付ボルト(23)が前記取付孔(13)より底
部下方に導出せしめられ、この取付ボルト(23)に外
部パッキン(35)を介してバルブ(31)付の排出管
(30)が取付けられるようになっている。
【0017】そして前記の取付用フランジ(20)は、
取付ボルト(23)の延設部以外の個所の一部が周方向
に若干の間隔を保有するように切開されたドーナツ板状
をなしている。(28)はその切開部分を示す。
【0018】また前記のフランジ(20)と底部(1
1)の間に介設されてその間のシールを行なうパッキン
(25)は、クロロプレン、ブチルゴム、ハイパロン、
塩化ビニル等の弾力性のある合成ゴムや合成樹脂で形成
されており、図のように中央に排出口(12)に対応す
る開口(24)を有するとともに、取付ボルト(23)
が挿通する透孔(26)を有している。
【0019】そしてこのパッキン(25)は、前記の取
付用用フランジ(20)の切開部分(28)と対応する
個所、すなわち取付ボルト(23)の貫通部分以外の個
所の一部が周方向に若干の間隔を保有するように切開さ
れたドーナツ板状をなしており、底部(11)の凹陥部
(11a)に、該パッキン(25)と前記取付用フラジ
(20)を取付けた状態において、該パッキン(25)
の切開部分(27)と前記フランジ(20)の切開部分
(28)とが合致して、径方向の流通部を形成するよう
になっている。
【0020】しかして、上記の排出管取付用フランジ
(20)とパッキン(25)をコンテナ本体(10)の
底部(11)内側に配し、取付用フランジ(20)の取
付ボルト(23)をパッキン(25)に有する透孔(2
6)および底部(11)の排出口(12)の近傍に有す
る取付孔(13)に挿通して下方に導出させる。この取
付ボルト(23)に対して、排出管(30)端部のフラ
ンジ(32)に有する孔(33)および該フランジ(3
2)と底部(11)との間に介設される外部パッキン
(35)に有する孔(36)を嵌め合せて、ナット(3
7)を螺合して締付けることにより、排出管(30)を
コンテナ本体(10)の底部(11)に固定する。
【0021】上記の取付け状態においては、底部(1
1)内側のパッキン(25)および取付用フランジ(2
0)の切開部分(27)(28)が流通部として径方向
に開放した状態にあり、従って内容物を排出した場合、
取付用フランジ(20)とパッキン(25)の外周部に
おける底部(11)内面との段差による空間部(14)
の液体等の内容物も、前記の切開部分(27)(28)
による流通部を通じて排出口(12)のほうへ流れて排
出されるため、前記段差による底部(11)上の空間部
(14)に内容物が残存することがない。
【0022】しかも前記の切開部分(27)(28)
は、取付ボルト(23)の延設部分および該取付ボルト
(23)の貫通部分を避けて設けられているため、取付
用フランジ(20)と底部(12)との間および取付ボ
ルト(23)貫通部分のシール性が阻害されるおそれも
ない。
【0023】なお、上記の実施例においては取付用フラ
ンジ(20)とパッキン(25)との双方ともに互いの
対応個所で一部を切開した場合を示したが、本考案は、
パッキン(25)の厚みが充分に大きくて、その取付状
態においてフランジ(20)と底部(12)の間に内容
物が流通できる充分な空隙を保有できる場合、パッキン
(25)のみを切開しておくだけでもよく、この場合に
も内容物の完全排出が可能になる。
【0024】また、フランジ(20)の切開部分(2
8)に代えて、図4に示すようにパッキン(25)の切
開部分(27)に対応する取付用フランジ(20)の個
所の下面側を径方向に切除して、この切除部分(29)
とパッキン(25)の切開部分(27)とにより内容物
の流出に充分な空隙を保有させるようにしてもよい。こ
の場合にも、前記空隙を流通部として内容物を残留させ
ることなく完全に排出できることになる。
【0025】
【考案の効果】上記したように本考案によれば、コンテ
ナの底部内側に配される排出管取付用フランジとパッキ
ンの部分に、パッキン一部の切開部分、あるいはこれと
取付用フランジの切開部分や下面側の切除部分により、
径方向の流通部が設けられるため、取付用フランジやパ
ッキンの外周部における段差による底部上の空間部の内
容物も、残存させることなく最後まで完全に排出させる
ことができ、またパッキンと底部の間に液体等の内容物
が入り込んで残存するおそれもない。
【0026】したがって、残留物のために雑菌が発生す
ることがなく、また繰返し使用のための洗滌も容易であ
り、新たに収納される液体等の内容物に残留物が混入す
るおそれもない。さらに取付用フランジと底部との間の
特に取付ボルトの貫通部分のシール性も良好に保持され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例の一部の断面図である。
【図2】同上の一部の斜視図である。
【図3】取付用フランジとパッキンを分離した斜視図で
ある。
【図4】他の実施例の取付用フランジとパッキンを分離
した斜視図である。
【図5】コンテナ全体構造を示す一部欠截斜視図であ
る。
【図6】従来の排出口構造を示す一部の断面図である。
【図7】従来の他の排出口構造を示す一部の断面図であ
る。
【符号の説明】
(A) コンテナ (10) コンテナ本体 (11) 底部 (11a) 凹陥部 (12) 排出口 (13) 取付孔 (14) 空間部 (20) 排出管取付用フランジ (22) 開口 (23) 取付ボルト (24) 開口 (25) パッキン (26) 透孔 (27) 切開部分 (28) 切開部分 (29) 切除部分 (30) 排出管 (31) バルブ (32) フランジ (35) 外部パッキン

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナ本体の底部に排出口を設け、前
    記排出口に対応する開口を中央部に有しかつ下面に複数
    の取付ボルトを有する排出管取付用フランジと、該フラ
    ンジと底部の間をシールするパッキンとを底部内側に配
    し、前記取付ボルトを排出口近傍においてパッキンおよ
    び底部を貫通させて下方に導出させ、この取付ボルトを
    もって排出管端部のフランジをコンテナ本体の底部下面
    に固定し、排出口に排出管を接続してなるコンテナにお
    いて、 排出管取付用フランジと底部の間に介設されるパッキン
    を、取付ボルトの貫通部分以外の個所で切開し、この切
    開部分を径方向の流通部となしたことを特徴とするコン
    テナの排出口構造。
  2. 【請求項2】 排出管取付用フランジにおけるパッキン
    の切開部分との対応個所で切開して、該排出管取付用フ
    ランジとパッキンの切開部分を径方向の流通部となした
    請求項1に記載のコンテナの排出口構造。
  3. 【請求項3】 排出管取付用フランジにおけるパッキン
    の切開部分との対応個所の下面側を径方向に切除して、
    この排出管取付用フランジの切除部分とパッキンの切開
    部分とを径方向の流通部となした請求項1に記載のコン
    テナの排出口構造。
JP7444591U 1991-09-17 1991-09-17 コンテナの排出口構造 Expired - Lifetime JPH0640145Y2 (ja)

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JPH0526890U JPH0526890U (ja) 1993-04-06
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KR100451121B1 (ko) * 2001-11-07 2004-10-12 (주)태경감리공단건축사사무소 콘크리트수조의 배관부

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JPH0526890U (ja) 1993-04-06

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