JPH0639373A - 浄水システム - Google Patents

浄水システム

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JPH0639373A
JPH0639373A JP4199874A JP19987492A JPH0639373A JP H0639373 A JPH0639373 A JP H0639373A JP 4199874 A JP4199874 A JP 4199874A JP 19987492 A JP19987492 A JP 19987492A JP H0639373 A JPH0639373 A JP H0639373A
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JP
Japan
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water
tank
septic tank
septic
circulation
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JP4199874A
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English (en)
Inventor
Motoharu Sato
元春 佐藤
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高置タンク等の貯水タンクから給水される水
の浄化を適切に行なえる浄水システムを提供すること。 【構成】 供給水を一次的に貯留する貯水タンク1と、
貯水タンク1に各端部を接続された循環管路11と、循
環管路11の一接続端寄りに介装されたポンプ12と、
循環管路12のポンプの出口側に流路切換用の弁15を
介して並列に介装された濾過材内蔵の複数の浄化槽21
とから浄水システムを構成しているので、弁切換えによ
って貯水タンク1内の貯留水を各浄化槽21に交互に循
環させることにより、該貯留水に含まれる不純物を濾過
材で除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンション,オフィス
ビル等の建物に有用な浄水システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】マンション,オフィスビル等の建物で
は、その屋上等に設置された高置タンクにポンプを利用
して水道水を揚水し、該高置タンクから建物内の各部屋
の水栓に供水できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高置タ
ンクから建物内の必要箇所に給水される水には、タンク
内で発生した錆の他に藻類や細菌等が混入し易く、水道
管から直接水栓に水を供給する場合に比べて不純物が多
く水質が悪化する欠点がある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、高置タンクから給水され
る水の浄化を適切に行なえる浄水システムを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1では、供給水を一次的に貯留する貯水タンクと
及び給水管路を備え建物の屋上等に設置された高置タン
クと、高置タンクに各端部を接続された循環管路と、循
環管路の一接続端寄りに介装されたポンプと、循環管路
のポンプの出口側に流路切換用の弁を介して並列に介装
された濾過材内蔵の複数の浄化槽とから、浄水システム
を構成している。
【0006】請求項2では、請求項1記載の浄水システ
ムにおいて、オゾン発生機のオゾン送出口を循環管路に
接続している。
【0007】請求項3では、請求項1または2載の浄水
システムにおいて、各浄化槽内に吸着剤を配置すると共
に、循環管路のポンプの出口側から分岐され流路切換用
の弁を介して各浄化槽に至る再生管路と、再生管路の分
岐部分の上流位置に介装されたヒ−タ付きの温水生成槽
と、各浄化槽内の水を排出する排水管路とを設けてい
る。
【0008】請求項4では、請求項3記載の浄水システ
ムにおいて、紫外線を照射可能な殺菌ランプを各浄化槽
内に配置し、白金族系酸化物及び酸化物系セラミックス
を主成分とする触媒を殺菌ランプの周囲に配設してい
る。
【0009】
【作用】請求項1に係る浄水システムでは、弁切換えに
より貯水タンク内の水を各浄化槽に交互に循環させるこ
とができ、該循環時には各浄化槽内の濾過材によって貯
留水に含まれる不純物を除去できる。
【0010】請求項2に係る浄水システムでは、循環管
路を流れる水にオゾンを混入させて貯留水に含まれる細
菌を死滅させることができる。
【0011】請求項3に係る浄水システムでは、上記の
循環時に各浄化槽内の吸着剤によって臭気や次亜塩素
塩,有機塩素化合物等を吸着して除去できる。また、弁
切換えによって貯水タンク内の水を温水生成槽を通じて
加温して浄化槽に送り込むことにより、吸着剤に吸着さ
れている次亜塩素塩及び有機塩素化合物を温水中に脱離
させ、これらを含んだ水を排水管路から外部に排出でき
る。
【0012】請求項4に係る浄水システムでは、請求項
3と同様の作用で温水中に脱離した次亜塩素塩及び有機
塩素化合物を触媒及び紫外線による光触媒反応によって
分解させ、分解分を含んだ水を排水管路から外部に排出
できる。
【0013】
【実施例】図1には本発明を適用した浄水システムの概
略構成を示してある。同図において、1は高置タンク、
11は循環管路、21は2つの浄化槽、31は再生管
路、41は温水生成槽である。
【0014】高置タンク1はマンション,オフィスビル
等の建物の屋上等に設置され、貯留水の水位を検知する
フロ−トスイッチ等の水位センサ2を内部に備えてい
る。また、高置タンク1の上面には建物の地下に至る揚
水管路3の一端が接続され、該揚水管路2の他端は地下
に配置された揚水用ポンプ4及び図示省略の受水タンク
を介して水道本管に接続されている。さらに、高置タン
ク1の側面下端には建物内の各部屋の水栓に至る給水管
路5の一端が接続され、該給水管路5の途中には塩素発
生機6の出口が混入用ポンプ7を介して接続されてい
る。
【0015】上記の塩素発生機6は、図2にも示すよう
に、側面上端に入口6aを側面下端に出口6bを夫々有
する本体槽6cと、本体槽6c内の出口寄り位置に配置
された正電極6dと、本体槽6c内の入口寄り位置に配
置された負電極6eとから構成されている。また、本体
槽6cの入口6aには開閉弁を有する水道管Sが接続さ
れ、また出口6bにはポンプ7の入口が直接或いは中継
パイプ6fを介して接続されている。この塩素発生機6
では水道水を電気分解することにより次亜塩素酸イオン
(clO- ) を正電極6dの周辺で生成し、該イオン水
をポンプ7によって給水管路4内に送り込み供給水に混
入できる。詳しくは、給水管路5の流量に応じたポンプ
7の比例的な作動によって、給水管路5を流れる水に水
道基準相当の濃度(0.1ppm以上)で塩素を含有さ
せることができる。
【0016】循環管路11は、一端を高置タンク1の側
面下端に、また他端を高置タンク1の側面上端に夫々接
続されており、管路途中に2本の分岐管路11a.11
bを並列に有している。この循環管路11には下方の接
続端から順に、循環用ポンプ12と、電磁式の3方切換
弁(以下、第1電磁弁という)13と、ベンチュリ管1
4が介装され、またベンチュリ管14よりも下流に位置
する分岐部分には電磁式の3方切換弁(以下、第2電磁
弁という)15が介装されている。また、循環管路11
の分岐管路11a.11bには後述する浄化槽21が夫
々介装され、また分岐管路11a,11bの合流部分よ
りも下流位置には電磁式の開閉弁16(以下、第3電磁
弁という)が介装されている。
【0017】上記のベンチュリ管14は、図3にも示す
ように、中央に向かって徐々に断面径が小さくなる管材
から成り、最小径部分に導入孔14aを有している。ま
た、ベンチュリ管14の導入孔14aには、無声放電式
等のオゾン発生機17の出口が直接或いは中継パイプ1
4bを介して接続されている。このベンチュリ管14で
はオゾン発生機17で生成されたオゾン(O3 )を導入
孔14aを通じてベンチュリ管14内に送り込んで循環
水に混入できる。
【0018】各浄化槽21は、図4にも示すように、下
面中央に入口22aを上面中央に出口22bを夫々有
し、また側面下端に温水導入口22cと排水口22dを
有する本体槽22と、本体槽22の温水導入口22cよ
りも上方に配置された整流板23と、整流板23の上側
に配置されたプレフィルタ24と、プレフィルタ24の
上側に配置された吸着層25と、吸着層25の上側に配
置された有底筒状の触媒層26と、触媒層26の内側中
央に配置されたUVランプ27とから構成されている。
また、排水口22dには、排水制御用の電磁弁(以下、
排水弁という)28が介装された排水管路29が接続さ
れている。
【0019】上記吸着層25は繊維状或いは粒状活性炭
から形成され、また触媒層26は有底筒状に成形された
ゼオライトの表面に触媒となる白金族系酸化物及び酸化
物系セラミックスの複合物を担持させて形成されその周
面部分には多数の孔(図示省略)が設けられている。
尚、白金族系酸化物としてはPt,Rd,Ru等の酸化
物等が、また酸化物系セラミックスとしてはルチル型或
いはアナタ−ゼ型の酸化チタン等が夫々使用される。こ
の浄化槽21における機能詳細は後述する。
【0020】循環管路31は、一端を第1電磁弁13の
出口ポ−トに接続され、また他端を2本に分岐(31
a,31b)され各分岐端を浄化槽21夫々の温水導入
口22cに接続されている。この第2循環管路31の分
岐部分には開閉可能な電磁式の3方切換弁(以下、第4
電磁弁という)32が介装され、また第4電磁弁32の
上流位置には後述する温水生成槽41が介装されてい
る。
【0021】温水生成槽41は、図5にも示すように、
上面中央に入口42aを下面中央に出口42bを夫々有
する本体槽42と、本体層42の周面に付設されたパネ
ル状の電熱ヒ−タ43と、本体層42の内壁に設けられ
たサ−ミスタ等の温度センサ44と、本体層42内に配
置されたフロ−トスイッチ等の水位センサ45とから構
成されている。この温水生成槽41における機能詳細は
後述する。
【0022】図6には図1に示した浄水システムに係る
電気系回路を示してある。同図において、51はマイク
ロコンピュ−タ構成の制御部、52は運転スイッチ、5
3乃至56は第1乃至第4電磁弁13,15,16,3
2の駆動部、57は排水弁28の駆動部、58は揚水用
ポンプ4の駆動部、59は循環用ポンプ12の駆動部、
60は塩素発生機6の駆動部、61は混入用ポンプ7の
駆動部、62はオゾン発生機17の駆動部、63はUV
ランプ27の駆動部、64は電熱ヒ−タ43の駆動部で
あり、2は高置タンク1の水位センサ、44は温水生成
層41の温度センサ、45は温水生成層41の水位セン
サである。
【0023】上記の制御部51はCPUとプログラムを
格納したメモリ等を具備しており、運転スイッチ52,
水位センサ2,温度センサ44及び水位センサ45の操
作信号及び検知信号に基づき、プログラムに従って各駆
動部53乃至64に制御信号を送出する。
【0024】ここで、図1に示した浄水システムにおけ
る浄水動作を図7及び図8を参照して説明する。尚、図
7及び図8での図示を省略したが、高置タンク1内の貯
留水の水位は、水位センサ2の検知信号に基づく揚水用
ポンプ4の断続作動によって所定の高水位に近づくよう
に制御される。また、高置タンク1から給水管路5に送
り込まれる水には、塩素発生機6からポンプ7を介して
所定濃度の塩素が混入される。
【0025】運転スイッチ52がオン操作されると、第
1電磁弁13が浄化槽側に切換えられ、第2電磁弁15
が一方の浄化槽(図1左側の浄化槽)21側に切換えら
れ、第3電磁弁16が開かれ、第4電磁弁32と両排水
弁28が閉じられる(図7のs1,s2)。また、これ
と同時に、オゾン発生機17が作動され、両浄化槽21
のUVランプ27が点灯されて、循環用ポンプ12が作
動される(図7のs3乃至s5)。
【0026】これにより、高置タンク1内の貯留水が図
1の実線矢印に従って循環管路11の図1左側の分岐管
路11a及び浄化槽21を循環する。この循環時にはベ
ンチュリ管14位置で循環水にオゾンが混入され、該オ
ゾンによって細菌が死滅する。また、図1左側の浄化槽
21に送り込まれた循環水は、プレフィルタ24でご
み,錆,藻類等を除去され、また吸着層25及び触媒層
26で臭気や次亜塩素塩,有機塩素化合物等を吸着され
て除去されると共に、UVランプ27からの紫外線によ
って細菌が死滅する。本例では、活性炭から成る吸着層
25でトリハロメタン等の有機塩素化合物が主に吸着さ
れ、またゼオライト及び触媒から成る触媒層26で次亜
塩素塩及び陽イオンが主に吸着される。
【0027】図1左側の浄化槽21における循環時間t
1が所定時間ts1,例えば30分になると、第1電磁
弁13が温水生成槽側に切換えられ、高置タンク1内の
貯留水が図1の破線矢印に従って再生管路31を通じ温
水生成槽41に送り込まれる(図7のs6,s7)。
【0028】温水生成槽41内の水位Fが設定水位Fs
まで上昇すると、第1電磁弁13が浄化槽側に切換えら
れ、第2電磁弁15が他方の浄化槽(図1右側の浄化
槽)21側に切換えられる(図8のs8,s9)。
【0029】これにより、高置タンク1内の貯留水が図
1の実線矢印に従って循環管路11の図1右側の分岐管
路11b及び浄化槽21を循環する。この循環時には上
記と同様にベンチュリ管14位置で循環水にオゾンが混
入され、該オゾンによって細菌が死滅する。また、図1
右側の浄化槽21に送り込まれた循環水は、プレフィル
タ24でごみ,錆,藻類等を除去され、また吸着層25
及び触媒層26で臭気や次亜塩素塩,有機塩素化合物等
を吸着されて除去されると共に、UVランプ27からの
紫外線によって細菌が死滅する。
【0030】また、上記の浄化槽切換えと同時に温水生
成槽41の電熱ヒ−タ63への通電が開始される(図8
のs12)。そして、電熱ヒ−タ63の加熱により温水
生成槽41内の水温が設定水温Ts、例えば70〜80
℃になると電熱ヒ−タ63への通電が停止されると共
に、第4電磁弁32が未使用中の浄化槽(図1左側の浄
化槽)21側に切換えられ、同浄化槽21の排水弁28
が開かれる(図8のs13乃至s15)。
【0031】これにより、図1左側の浄化槽21内の水
が排水管路29を通じて排水され、これに伴って温水生
成槽41内の温水が図1の1点鎖線矢印に従って該浄化
槽21内に取り込まれ、吸着層25及び触媒層26に吸
着されている次亜塩素塩及び有機塩素化合物が温水中に
脱離し、これらが触媒層26の白金族系酸化物及び酸化
物系セラミックスの複合物(触媒)に接触しつつ紫外線
を浴びて光触媒反応によって分解され、分解分を含んだ
温水が排水管路29を通じて外部に排出される。また、
この際、プレフィルタ24に捕獲されているごみ,錆,
藻類等も水流によって離脱し、上記の分解分と共に排水
管路29を通じて外部に排出される。排水弁28は温水
生成槽41内の温水が排水管路29から完全に排出され
るまで所定時間ts2だけ継続して開かれる(図8のs
14,15)。
【0032】この後はステップs6に戻り、運転スイッ
チ52がオフ操作されるまで浄化槽21の切換えと、該
切換えに伴う未使用浄化槽への温水供給・排水が繰り返
し行なわれる。
【0033】このように上述の浄水システムによれば、
高置タンク1内の貯留水を2つの浄化槽21に交互に循
環させることにより、該貯留水に含まれるごみ,錆,藻
類等を夫々のプレフィルタ24で除去し、また臭気や次
亜塩素塩,有機塩素化合物等を夫々の吸着層25及び触
媒層26で除去することができ、浄化された良質の水を
高置タンク1から建物内の各部屋に常に供給できる。
【0034】また、第2電磁弁15を所定時間毎に切換
えることで各浄化槽21を均等に使用できるので、1つ
の浄化槽を連続使用する場合に比べてその浄化寿命を大
きく向上させることができ、また循環用ポンプを停止す
ることなく浄化槽21のメンテナンスを実施できる。
【0035】さらに、浄化槽21への循環時にはオゾン
の混入及び紫外線照射によって循環水中の細菌を死滅さ
せて無菌状態の水を供給できると共に、循環の有無に拘
らずUVランプ27を点灯させることで未使用中の浄化
槽21における細菌の繁殖を紫外線照射によって抑制で
きる。
【0036】さらにまた、浄化槽切換え時に高置タンク
1内の貯留水を温水生成槽41に送り込んで加温し該温
水を未使用中の浄化槽21に送り込むことにより、その
吸着層25及び触媒層26に吸着されている次亜塩素塩
及び有機塩素化合物を温水中に脱離させて各層25,2
6の吸着能力を回復させて再生できるので、吸着層25
及び触媒層26の交換を不要にして各浄化槽21におけ
る浄化機能を継続して良好に発揮できる。また、この再
生時には同時にプレフィルタ24に付着されているご
み,錆,藻類等を水流によって離脱させて、該プレフィ
ルタ24の捕獲能力も回復できる。しかも、吸着層25
及び触媒層26の再生を未使用中の浄化槽21に対して
行なえるので、再生時でも浄化を継続して行なうことが
できる。
【0037】さらにまた、温水中に脱離した次亜塩素塩
及び有機塩素化合物を触媒層26の触媒及びUVランプ
27の紫外線による光触媒反応によって分解させること
ができるので、有害物質がそのまま外部に排出されるこ
とを防止できる。
【0038】図9には浄化槽の他の例を示してある。こ
の浄化槽71は、下面中央に入口72aを下面一側に出
口72bを夫々有し、また側面下端に温水導入口72c
を有する本体槽72と、本体層72の中央に入口72に
及んで配置された筒状の案内通路73と、本体槽72の
温水導入口72cよりも上方に配置された環状の吸着層
74と、吸着層74の上側に配置された環状のプレフィ
ルタ75と、プレフィルタ75の上側に配置された環状
の整流板76と、案内通路73の内面に配置された筒状
の触媒層77と、触媒層77の内側中央に配置されたU
Vランプ78とから構成されている。吸着層74は繊維
状或いは粒状活性炭から形成され、また触媒層77は有
底筒状に成形されたゼオライトの表面に白金族系酸化物
及び酸化物系セラミックスの複合物を担持させて形成さ
れている。尚、白金族系酸化物としたはPt,Rd,R
u等の酸化物等が、また酸化物系セラミックスとしては
ルチル型或いはアナタ−ゼ型の酸化チタン等が夫々使用
される。
【0039】浄化時に入口72aから浄化槽72内に送
り込まれた循環水は、案内通路73,整流板76,プレ
フィルタ75,吸着層74の順で流れて出口72bから
送り出される。この流通過程ではUVランプ78からの
紫外線によって細菌が死滅すると共に、吸着層74及び
触媒層77で臭気や次亜塩素塩,有機塩素化合物等を吸
着され、プレフィルタ75でごみ,錆,藻類等を除去さ
れる。上記の浄化槽21と同様に、活性炭から成る吸着
層75ではトリハロメタン等の有機塩素化合物が主に吸
着され、またゼオライト,白金族系酸化物及び酸化物系
セラミックスから成る触媒層77では次亜塩素塩及び陽
イオンが主に吸着される。
【0040】また、再生時に温水導入口72cから浄化
槽71内に送り込まれた温水は、吸着層74,プレフィ
ルタ75,整流板76,案内通路73の順で流れ、案内
通路73の下部に設けられた図示省略の排水管路から排
出される。この流通過程では、吸着層74及び触媒層7
7に吸着されている次亜塩素塩及び有機塩素化合物が温
水中に脱離し、これらが触媒層77の白金族系酸化物及
び酸化物系セラミックスの複合物(触媒)に接触しつつ
紫外線を浴びて光触媒反応によって分解される。また、
この際、プレフィルタ75に捕獲されているごみ,錆,
藻類等が水流によって離脱し上記の分解分と共に排出さ
れる。
【0041】尚、上述の実施例では循環管路の途中に2
つの浄化槽を並列に設けたものを示したが、3つ以上の
浄化槽を並列に設けてこれらを所定の順番で使用するよ
うにしてもよい。また、循環浄水回路に再生管路及び温
水生成槽から成る再生回路を組み付けたものを示した
が、再生回路を除外したシステム構成でも高置タンク内
の貯留水の浄化を行なえることは勿論であり、またオゾ
ン発生機及びベンチュリ管を除外しても浄化槽内のUV
ランプを点灯しておけば紫外線によって殺菌を行なうこ
とが可能である。さらに、温水生成槽の電熱ヒ−タは他
の熱源や排熱を利用した装置等であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に係る浄
水システムによれば、弁切換えにより貯水タンク内の水
を各浄化槽に交互に循環させることで、該貯留水に含ま
れる不純物を濾過材で除去して浄化された良質の水を貯
水タンクから供給できる。しかも、各浄化槽を均等に使
用できるので、1つの浄化槽を連続使用する場合に比べ
てその浄化寿命を大きく向上させることができ、またポ
ンプを停止することなく浄化槽のメンテナンスを実施で
きる。
【0043】請求項2に係る浄水システムによれば、浄
化槽への循環時にオゾンを混入して循環水中の細菌を死
滅させることができ、無菌状態の水を建物内の各部屋に
供給できる。
【0044】請求項3に係る浄水システムによれば、貯
水タンク内の水を温水生成槽を通じて加温して浄化槽に
送り込むことにより、吸着剤に吸着されている次亜塩素
塩及び有機塩素化合物を温水中に脱離させその吸着能力
を回復させて再生できるので、吸着剤の交換を不要にし
て各浄化槽における浄化機能を継続して良好に発揮でき
る。しかも、上記の再生を未使用中の浄化槽に対して行
なえるので、再生時でも浄化を継続して行なうことがで
きる。
【0045】請求項4に係る浄水システムによれば、上
記再生時に温水中に脱離した次亜塩素塩及び有機塩素化
合物を触媒及び紫外線による光触媒反応によって分解で
きるので、有害物質がそのまま外部に排出されることを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した浄水システムの概略構成図
【図2】図1に示した塩素発生機の断面図
【図3】図1に示したベンチュリ管の断面図
【図4】図1に示した浄化槽の断面図
【図5】図1に示した温水生成槽の断面図
【図6】浄水システムの電気系回路のブロック図
【図7】浄水制御のフロ−チャ−ト
【図8】浄水制御のフロ−チャ−ト
【図9】浄化槽の他の例を示す断面図
【符号の説明】
1…高置タンク、3…揚水管路、5…給水管路、11…
第1循環管路、12…循環用ポンプ、13…第1電磁
弁、15…第2電磁弁、16…第3電磁弁、21…浄化
層、24…プレフィルタ、25…吸着層、26…触媒
層、27…UVランプ、29…排水管路、31…再生管
路、32…第4電磁弁、41…温水生成槽、43…電熱
ヒ−タ、51…制御部、53〜64…駆動部、71…浄
化層、74…吸着層、75…プレフィルタ、77…触媒
層、78…UVランプ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】尚、上述の実施例では循環管路の途中に2
つの浄化槽を並列に設けたものを示したが、3つ以上の
浄化槽を並列に設けてこれらを所定の順番で使用するよ
うにしてもよい。また、循環浄水回路に再生管路及び温
水生成槽から成る再生回路を組み付けたものを示した
が、再生回路を除外したシステム構成でも高置タンク内
の貯留水の浄化を行なえることは勿論であり、またオゾ
ン発生機及びベンチュリ管を除外しても浄化槽内のUV
ランプを点灯しておけば紫外線によって殺菌を行なうこ
とが可能である。さらに、温水生成槽の電熱ヒータは他
の熱源や排熱を利用した装置等であってもよく、また浄
化槽の再生のための脱離手段として温水に代えて過熱蒸
気を利用してもよい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給水を一次的に貯留する貯水タンク
    と、 貯水タンクに各端部を接続された循環管路と、 循環管路の一接続端寄りに介装されたポンプと、 循環管路のポンプの出口側に流路切換用の弁を介して並
    列に介装された濾過材内蔵の複数の浄化槽とから成る、 ことを特徴とする浄水システム。
  2. 【請求項2】 オゾン発生機のオゾン送出口を循環管路
    に接続した、 ことを特徴とする請求項1記載の浄水システム。
  3. 【請求項3】 各浄化槽内に吸着剤を配置すると共に、 循環管路のポンプの出口側から分岐され流路切換用の弁
    を介して各浄化槽に至る再生管路と、 再生管路の分岐部分の上流位置に介装されたヒ−タ付き
    の温水生成槽と、 各浄化槽内の水を排出する排水管路とを設けた、 ことを特徴とする請求項1または2載の浄水システム。
  4. 【請求項4】 紫外線を照射可能な殺菌ランプを各浄化
    槽内に配置し、 白金族系酸化物及び酸化物系セラミックスを主成分とす
    る触媒を殺菌ランプの周囲に配設した、 ことを特徴とする請求項3記載の浄水システム。
JP4199874A 1992-07-27 1992-07-27 浄水システム Pending JPH0639373A (ja)

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