JPH0639216U - 自動車矯正用タワー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車車枠矯正装置の矯正用タワーを前後方
向の二股柱の構造にし、前後柱間を複数の段階の補強材
或いは幅広補強材或いは二股補強材で補強して軽量化
し、タワーに装備する矯正力装置を任意高さの補強材に
止めることができる、構造が簡単で、軽量で、安価に製
造できる自動車矯正用タワー。 【構成】 基盤の前後方向に二股柱を設け、前後柱間に
段階に補強材を設ける、タワーに装備する矯正力装置は
任意高さの補強材に止めることができる、他のタワー間
に配置する横杆は他のタワー間の補強材間とに横杆を保
持できる、タワーの補強材に係留索を通してタワーを床
に係留できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車車枠矯正装置に関するものであり、詳しくは、事故等で変形 した自動車の車枠に矯正力を加える自動車矯正用タワーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、事故等で変形した自動車を矯正するには床固定式叉は台固定式の自動 車車枠矯正装置に車枠を固定し、床叉は台に配置したタワーの牽引装置叉は押し 装置より車枠に矯正力を加えるタワーは自動車車枠矯正装置には不可欠です。 このような従来の自動車車枠矯正装置のタワーとしては、図７に示すようなも のである。 すなわち、支柱には牽引装置が内装されており、叉押し装置は外装備できる、 牽引装置の牽引索、叉は押し棒を変形車枠に連結して矯正力を加えるものである 。 なお、タワーは床に係留、叉はタワーの基盤の前方を長く形成し、台式自動車 車枠矯正装置の台に連結し任意位置に固定するもは知られている（実平願３−１ ００５３９号）。

【０００３】 しかし、前記従来の自動車車枠矯正装置の矯正用タワーには５トン前後の力が かかるので、タワーが曲がらない剛性が必要であり、矯正用タワーは１００Ｋｇ 前後の重量となり、取扱い難い問題点があった。

【０００４】 又、矯正用タワーに牽引装置叉は押し装置を装備する固定装置を必要とする問 題点があった。

【０００５】 又、二本の矯正用タワー間に横杆を配置して幅広支柱に組み立てるには、矯正 用タワーに横杆を固定する装置を必要とする問題点があった。

【０００６】 又、矯正用タワーを床等に係留するには、係留連結装置を必要とする問題点が あった。

【０００７】 又、矯正用タワーに牽引装置を内装すると、牽引装置を構成する油圧シリンダ ーを外すことができず、他の用途に使用できない問題点があった。

【０００８】

【考案が解決しょうとする課題】

解決しようとする問題点は、下方を固定する自動車矯正用タワーは軽量化する と剛性不足でタワーが曲がってしまう点である。

【０００９】 又、自動車矯正用タワーに牽引装置叉は押し装置を配置するには、牽引装置叉 は押し装置の連結装置を設けなければならない点である。

【００１０】 又、他の自動車矯正用タワー間に横杆を配置するには、タワーに横杆の固定装 置を設けなければならない点である。

【００１１】 又、自動車矯正用タワーを床に係留、叉は床のアンカーボルトに固定するには 、タワーに係留装置、叉は固定装置を設けなければならない点である。

【００１２】 又、自動車矯正用タワーに配置した押し油圧シリンダーは、押し矯正はできる が、牽引矯正はできない点である。

【００１３】

【課題を解決するための手段】

本考案は、基盤に前後方向の末広の二股柱を配置し、前後の柱間に段階に補強 材或いは幅広補強材或いは二股補強材を配置して、タワーの剛性を増す。

【００１４】 又、前柱叉は後柱に装備する牽引装置叉は押し装置は、段階に設けた補強材で 任意位置に止め配置する。

【００１５】 又、二本の自動車矯正用タワー間に横杆を配置するには、前後柱間の段階に設 けた補強材間に横杆を通して任意位置に配置する。

【００１６】 又、自動車矯正用タワーを床に係留するには、前後柱間の段階に設けた補強材 間に係留索を通して床に係留する。

【００１７】 又、自動車矯正用タワーを床に固定するには、基盤に孔を設け、床のアンカー ナットにボルト固定する。

【００１８】 又、後柱に装備する、押し油圧シリンダーを内装した油圧装置は、油圧装置の 左右に牽引索案内環を設け、ピストン先端に牽引索案内叉は押し棒を装備するこ とで、タワーの向きをかえて牽引叉は押し矯正ができる。

【００１９】

【作用】

本考案に係わる自動車車枠矯正整備の自動車矯正用タワーは、基盤に前後の二 股柱を配置し、前後柱間に段階に補強材或いは幅広補強材或いは二股補強材で補 強するので剛性は増す、叉幅広補強材或いは二股補強材で補強することで前柱よ り左右斜め牽引時に対して前柱の横の剛性は増す。

【００２０】 叉、前後の柱に装備する牽引装置叉は押し装置は前後柱間の段階の補強材で止 めることができる。

【００２１】 叉、二本の自動車矯正用タワー間に装備する横杆は、前後柱間の段階の補強材 間に通して配置できる。

【００２２】 叉、前後柱間に段階の補強材間に係留索を通すことで床に係留できる。

【００２３】 又、基盤の孔にボルトを通して、床のアンカーナットにねじ込み、床に固定で きる。

【００２４】 叉、後の柱に装備する油圧装置の左右の牽引索案内環に牽引索を通し、ピスト ン先端の牽引索案内で前記牽引索を牽引することで牽引矯正力を得ることができ る。

【００２５】 叉、後の柱に装備する油圧装置に内装した油圧シリンダーのピストン先端の牽 引索案内を押し棒に交換し、タワーの向きをかえることで押し矯正力を得ること ができる。

【００２６】

【実施例】

図１は、本考案の自動車車枠矯正装置Ａの１実施例の自動車矯正用タワーＢの 使用状態の側面図を示している。 図２は自動車車枠矯正装置Ａの自動車矯正用タワーＢの使用状態の正面図を示 している。 水平な矯正作業台１上に車輪を有した保持馬２を介して車枠３を保持する。 自動車矯正用タワーＢを床４に設置したアンカーナット（図示せず）にねじ込 んだボルト（図示せず）に連結具５を介して係留索６で係留し、自動車矯正用タ ワーＢの前柱７に連結した手動牽引器（図示せず）、又、他の自動車矯正用タワ ーＢ１に横杆８を通し、該横杆８に連結した手動牽引器（図示せず）より車枠３ に矯正力を加えて矯正する。

【００２７】 なお、前柱７を二本並列にすれば（図６参照、自動車矯正用タワーＢ５の前柱 ３２）、手動牽引器を並列装備ができる。

【００２８】 叉、自動車矯正用タワーＢの後柱９に装備した油圧装置Ｃ（ポンプは図示せず ）、より車枠３に矯正力を加えて矯正する。 なお、自動車矯正用タワーＢ２を逆に係留することで、装備した油圧装置Ｃ１ で車枠３に押し矯正力を加えることができる。

【００２９】 叉、自動車矯正用タワーＢの後柱９の上方の補助支柱Ｄに装備した手動牽引装 置（図示せず）、より車枠３に矯正力を加えて矯正する。

【００３０】 図３のように自動車矯正用タワーＢは、孔１０を設けた基盤１１の前後方向に 前柱７と後柱９を二股に設け、前柱７と後柱９間に複数の二股の補強材１２を段 階に設け、最下方の補強材１２を補強する丸管１３を固着し、後方に複数の車輪 １４を設けたものであり、丸管１３には牽引索を通すことができる。

【００３１】 後柱９の角管縦穴１５には、係留索を連結する複数の横孔部１６と手動牽引器 を連結する複数の縦孔部１７を有した補助支柱Ｄを挿入装備できる。

【００３２】 油圧装置Ｃは複数の孔１８を有した溝基盤１９にシリンダーガイド２０と左右 に牽引索案内環２１を設け、ピストン２２の先端に牽引索案内２３を装備し、叉 は押し棒２４を装備した油圧シリンダー２５をシリンダーガイド２０内に装備し 、シリンダーガイド２０にねじ込んだボルト２６で固定する、牽引索（図示せず ）を牽引索案内２３で前方に案内し、前方の牽引索案内環２１に通して前柱７の 前方で連結し、変形車枠３を牽引する、又押し棒２４を装備した場合は自動車矯 正用タワーＢの向きをかえることで押矯正ができる。 前記油圧装置Ｃを後柱９にはめ、孔１８にピン２７を貫通することで任意高さ に止めることができる。

【００３３】 図４は別の実施例の自動車矯正用タワーＢ３で、手動牽引装置のフック（図示 せず）が丸棒の前柱２８に直接掛かる細さにすることで１５Ｋｇ前後に軽量化で きる、又幅広の補強材１２’で補強することで製作コストを安くできる。

【００３４】 図５は台式自動車車枠矯正装置Ｅの台２９の連結腕３０に三本のボルト３１で 固定した自動車矯正用タワーＢ４で、前後のボルト３１を外すことで前後の向き をかえることができる。

【００３５】 図６は別の実施例の自動車矯正用タワーＢ５で前柱３２を並列に設けたもので 、左右の前柱３２に手動牽引装置（図示せず）を同時に左右上下に装備できる。

【００３６】 図７は従来の床式自動車矯正装置の自動車矯正用タワーＢ６の斜視図です。

【００３７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の自動車車枠矯正装置の自動車矯正用タワーは、基 盤に前後方向の末広の二股柱を設け、前後柱間に段階に補強材或いは幅広補強材 或いは二股補強材を設けることで前後剛性が増し、前柱の横剛性が増す。

【００３８】 叉牽引装置叉は押し装置を任意の補強材で止め配置できる。

【００３９】 叉横杆は任意の補強材で保持できる。

【００４０】 叉補強材上に係留索を通して矯正タワーを床に係留できる。

【００４１】 叉基盤の孔にボルトを通して直接床のアンカーナットにボルト固定できる。

【００４２】 叉台式自動車車枠矯正装置に連結する連結腕にタワーを設けることができる。

【００４３】 叉タワーに装備する油圧装置内のシリンダーのピストン先端に牽引索案内、叉 は押し棒を装備することで牽引矯正、又押し矯正ができる。

【００４４】 以上のように、タワーを軽量化し、構造を簡素化し、安価に製造できる効果を 有する床式及び台式自動車車枠矯正装置の自動車矯正用タワーの装置を提供する 。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動車車枠矯正装置の側面図。

【図２】自動車車枠矯正装置の正面図。

【図３】床式自動車車枠矯正装置の自動車矯正用タワー
の斜視図。

【図４】床式自動車車枠矯正装置の自動車矯正用タワー
の別の実施例の斜視図。

【図５】台式自動車車枠矯正装置の自動車矯正用タワー
の斜視図。

【図６】床式自動車車枠矯正装置の自動車矯正用タワー
の別の実施例の背面図。

【図７】従来の床式自動車車枠矯正装置の自動車矯正用
タワーの斜視図。

【符号の説明】

Ａ 自動車車枠矯正装置 Ｂ、Ｂ１、Ｂ２、Ｂ３、Ｂ４、Ｂ５、Ｂ６ 自動車矯正
用タワー Ｃ、Ｃ１ 油圧装置 Ｄ 補助支柱 Ｅ 台式自動車車枠矯正装置 １ 矯正作業台 ２ 保持馬 ３ 車枠 ４ 床 ５ 連結具 ６ 係留索 ７ 前柱 ８ 横杆 ９ 後柱 １０ 孔 １１ 基盤 １２、１２’ 補強材 １３ 丸管 １４ 車輪 １５ 角管縦穴 １６ 横孔部 １７ 縦孔部 １８ 孔 １９ 溝基盤 ２０ シリンダーガイド ２１ 牽引索案内環 ２２ ピストン ２３ 牽引索案内 ２４ 押し棒 ２５ 油圧シリンダー ２６ ボルト ２７ ピン ２８ 前柱 ２９ 台 ３０ 連結腕 ３１ ボルト ３２ 前柱

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基盤の前後方向の二股柱を設け、前後柱
   に段階に補強材或いは幅広補強材或いは二股補強材を設
   けたことを特徴とする自動車矯正用タワー。
2. 【請求項２】 前後の柱に牽引装置叉は押し装置を装備
   し、牽引装置叉は押し装置は任意の補強材で位置を止め
   ることができることを特徴とする請求項１の自動車矯正
   用タワー。
3. 【請求項３】 他の自動車矯正用タワーの補強材間とに
   横杆を通して、二本の自動車矯正用タワー間に複数の横
   杆を配置できることを特徴とする請求項１の自動車矯正
   用タワー。
4. 【請求項４】 前後の柱に段階の補強材間に係留索を通
   して床に係留できることを特徴とする請求項１の自動車
   矯正用タワー。
5. 【請求項５】 基盤に設けた孔にボルトを通し、床叉は
   台に固定できることを特徴とする請求項１の自動車矯正
   用タワー。
6. 【請求項６】 タワーに装備する油圧装置は、複数の孔
   を有した溝基盤にシリンダーガイドと左右に牽引索案内
   環を設け、ピストンの先端に牽引索案内を装備し、叉は
   押し棒を装備した油圧シリンダーをシリンダーガイド内
   に装備する、牽引索を牽引索案内で前方に案内し、前方
   の牽引索案内環に通して前方で連結して牽引する、又押
   し棒を装備した場合はタワーの向きをかえることで押し
   矯正ができる、油圧装置は柱にはめて孔にピンを貫通す
   ることで任意高さに止めることができることを特徴とす
   る請求項１の自動車矯正用タワー。