JPH0639024Y2 - カード読取装置用磁性ピン - Google Patents

カード読取装置用磁性ピン

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JPH0639024Y2
JPH0639024Y2 JP18933187U JP18933187U JPH0639024Y2 JP H0639024 Y2 JPH0639024 Y2 JP H0639024Y2 JP 18933187 U JP18933187 U JP 18933187U JP 18933187 U JP18933187 U JP 18933187U JP H0639024 Y2 JPH0639024 Y2 JP H0639024Y2
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光治 戸田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カード形態の鍵を使用して扉などのロックを
行うカードロック装置に付設され、使用されたカードが
正規のものであるか否かの判定を行うカード読取装置に
内蔵されるカード読取装置用磁性ピンに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、カードロック装置に付設されるカード読取装置に
おいて、一端部がN極、他端部がS極となるように着磁
された磁性ピンを使用したものが知られている。この種
のカード読取装置として、例えば、第17図に示すよう
に、カード読取装置本体51に設けた複数の支持穴51a・5
1a…により複数の磁性ピン52・52…をそれぞれ移動自在
に支持するとともに、カード読取装置本体51内に挿入さ
れるカード53にて押圧されることにより上記磁性ピン52
・52…の移動方向に対しほぼ直角をなすA及び逆A方向
へ移動可能なピンホール板54に、上記磁性ピン52・52…
の端部が嵌合可能な複数の嵌合穴54a・54a…を上記各支
持穴51a・51a…に対応させて設け、更に、カード53に各
嵌合穴54a内の磁性ピン52を磁気的な反発力により浮上
させて嵌合穴54aから離脱させる複数の着磁部53a・53a
…を設けることが考えられる。
上記のカード読取装置においては、正規のカード53がカ
ード読取装置本体51内に挿入されると、2点鎖線で示す
ように、各磁性ピン52がカード53の着磁部53aとの間の
磁気的な反発力によりピンホール板54の嵌合穴54aから
離脱し、この状態でカード53をA方向に押し込むと、ピ
ンホール板54がカード53とともにカード読取装置本体51
に対しA方向に移動してカードロック装置の作動、つま
り、ロック又はロック解除操作などが可能とされる。
一方、挿入されたカード53錠が正規のものでない場合
は、少なくとも一部の磁性ピン52がピンホール板54の嵌
合穴54a及びカード読取装置本体51の支持穴51aの双方に
嵌合された状態が維持されるので、カード読取装置本体
51に対するピンホール板54のA方向への移動は行えず、
この結果、カードロック装置の作動は不可能となる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記のカード読取装置においては、正規のカ
ード53以外のカード又はこれと同様の板材などをカード
読取装置本体51に挿入し、第18図に示すように、挿入し
た不正なカード又は板材などによりピンホール板54にA
方向の力を加えながらカードロック装置本体に継続的に
振動を付与すると、この振動により、磁性ピン52・52…
が順次ピンホール板54の嵌合穴54a・54a…から離脱し、
その結果、ピンホール板54のA方向への移動が可能とな
ってカードロック装置が作動される恐れがあるという問
題を有していた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、以上の問題点を解決するために、カードロッ
ク装置に付設されるカード読取装置におけるカード読取
装置本体に設けた本体側凹部と、上記カード読取装置本
体に対し移動可能に配置され、その移動に伴ってカード
ロック装置に作動を可能とする移動部材に設けた移動部
材側凹部とのうちのいずれか一方の凹部により上記移動
部材の移動方向とほぼ垂直な方向に移動自在に支持さ
れ、かつ一端部がいずれか他方の凹部に嵌合可能とされ
るカード読取装置用磁性ピンにおいて、少なくとも上記
一端部に、周方向の溝部とこの溝部に隣接する鍔部とが
形成されていることを特徴とするものである。
〔作用〕
上記の構成によれば、カード読取装置本体内に不正なカ
ード又はカードと類似した形状の板材などを挿入して移
動部材に圧力を加えながらカード読取装置本体に振動を
付与しても、カード読取装置用磁性ピンの一端部に形成
された鍔部が上記一方の凹部の開口端に係合するので、
カード読取装置用磁性ピンの一端部は上記他方の凹部か
ら容易に離脱しないようになる。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図乃至第16図に基づいて説明す
れば、以下の通りである。
第2図(a)・(b)及び第7図に示すように、カード
ロック装置に付設されるカード読取装置Rは、カード読
取装置本体(以下、単に本体と呼ぶ)1を備え、本体1
には上下方向に伸びるとともに下方が開放された本体側
凹部としての複数個、例えば20個の支持穴1a・1a…が形
成されている。支持穴1a・1a…は1列5個ずつ4列に分
けて配列され、隣接する列の支持穴1aは半ピッチずつず
らして設けられている。各支持穴1a内にはほぼ円柱状の
カード読取装置用磁性ピン(以下、単に磁性ピンと呼
ぶ)2が上下動自在に挿入されている。一部の磁性ピン
2・2…は上端部がN極、下端部がS極とされ、残りの
磁性ピン2・2…は上端部がS極、下端部がN極とされ
ている。又、第1図(a)にも示すように、各磁性ピン
2の一端部である下端部には、下方に向かうにつれて細
くなるようにテーパ状に形成された周方向の溝部2aと、
この溝部2aに隣接する鍔部2bとが設けられている。な
お、本体1の上部にはカードロック装置への取付部1bが
設けられている。
第8図(a)・(b)にも示すように、本体1の下方に
は移動部材としてのピンホール板3が本体1に対しA及
び逆A方向へ移動自在に配置されている。このピンホー
ル板3には、ピンホール板3が逆A方向の端部に位置し
ている時に磁性ピン2・2…の下端部が嵌合される移動
部材側凹部としての複数の嵌合穴3a・3a…が支持穴1a・
1a…に対応した配列で設けられている。
ピンホール板3のA方向の端部には、後述するカード7
の先端部が係合可能な係合部としての、下方へ折り曲げ
られた折曲部3b・3bが形成されている。又、ピンホール
板3の両側部には、下方に伸びる1対の脚部3c・3cが設
けられている。なお、第2図(b)に示すように、ピン
ホール板3はその上向きに突出する突起3d・3dと本体1
の凹部1cとの間に縮設されたスプリング4・4により逆
A方向へ付勢されている。
第9図(a)・(b)にも示すように、ピンホール板3
の下方には、ピンホール板3の嵌合穴3a・3a…からの磁
性ピン2・2…の落下を防止するための支持板5がA及
び逆A方向へ移動自在に配置されている。
第3図及び第4図に示すように、本体1には、本体1の
側部及び下部を覆う、ほぼコ字形断面の枠体6が取り付
けられ、この枠体6は支持板5を下方から支持してい
る。ピンホール板3の脚部3c・3cは枠体6の両側部に形
成した長穴6a・6aを介して下方へ突出している。
第5図に示すように、本体1の後端部には後述するカー
ド7の挿入口1dが形成され、この挿入口1dから挿入され
たカード7は支持板5と枠体6との間の間隙を移動して
ピンホール板3の折曲部3b・3bに当接できるようになっ
ている。
第10図(a)〜(c)に示すように、カード7は、例え
ば表面がオーバーシート7a・7aで覆われた硬質塩化ビニ
ル層7b・7b…内にバリウムフェライト磁石層7cを埋め込
んで形成されている。バリウムフェライト磁石層7cにお
けるピンホール板3の嵌合穴3a・3a…に対応する複数箇
所、例えば20箇所は、各嵌合穴3a・3a…内の磁性ピン2
・2…を磁気的な反発力により浮上させることができる
磁極の配置でスポット状に着磁され、これにより、バリ
ウムフェライト磁石層7c内に例えば20個の着磁部7d・7d
…が形成されている。すなわち、カード7はピンホール
板3の下方に挿入されるので、下端部がN極となってい
る磁性ピン2に対応する着磁部7dは上端部がN極となる
ように着磁され、一方、下端部がS極となっている磁性
ピン2に対応する着磁部7dは上端部がS極となるように
着磁されている。
上記の構成において、通常、ピンホール板3はスプリン
グ4・4の付勢力により本体1の逆A方向の端部に位置
しており、この状態で磁性ピン2・2…は第11図(a)
に模式的に示すように、自重にて下端部がピンホール板
3の嵌合穴3a・3a…に嵌合し、上部が本体1の支持穴1a
・1a…に嵌合することにより本体1に対するピンホール
板3のA及び逆A方向への摺動を阻止している。
上述のカード読取装置Rが取り付けられたカードロック
装置を作動させる時は、カード読取装置Rの本体1にカ
ード7を挿入口1dからA方向に挿入し、カード7の先端
部をピンホール板3の折曲部3b・3bに当接させる。挿入
されたカード7が正規のものであれば、第11図(b)に
示すように、各磁性ピン2がカード7の対応する着磁部
7dとの間の磁気的な反発力によりピンホール板3の嵌合
穴3aから浮上して嵌合穴3aから離脱し、磁性ピン2・2
…による本体1とピンホール板3との係合が解除される
ので、カード7を更にA方向へ移動させるとピンホール
板3がカード7とともにA方向に移動し(第11図
(c))、これにより、カードロック装置の作動が可能
とされる。なお、カードロック装置の作動の詳細は、後
に例示する。
一方、正規のカード7以外の不正カード7′又はカード
7と類似した形状の板材などが本体1に挿入された場合
は、第11図(d)に示すように、一部の磁性ピン2・2
…がピンホール板3の嵌合穴3a・3a…に嵌合した状態が
維持されるので、ピンホール板3のA方向への移動は阻
止され、従って、カードロック装置の作動は不可能とな
る。
なお、正規のカード7以外のカード7′などを本体1内
に挿入して磁性ピン2・2…にA方向の力を加えながら
本体1に振動を付与することにより磁性ピン2・2…を
ピンホール板3の嵌合穴3a・3a…から離脱させてカード
ロック装置を不正に作動させようと試みた場合、第1図
(b)に示すように、磁性ピン2の下端の鍔部2bが本体
1の支持穴1aの開口端に係合することにより磁性ピン2
がピンホール板3の嵌合穴3aから離脱しないので、ピン
ホール板3はA方向に移動することができず、従って、
カードロック装置の不正な作動は不可能となる。
上記の実施例では、磁性ピン2に1つのみの鍔部2bを設
けたが、鍔部2bは2つ以上設けるようにしても良く、こ
のように、磁性ピン2に複数の鍔部2bを設けることによ
り、嵌合穴3aからの磁性ピン2の抜けを一層減少させる
ことができる。又、磁性ピン2の両端部にそれぞれ鍔部
2bを形成することもでき、この場合は支持穴1aに対し磁
性ピン2をいずれの向きに挿入しても良いので、組立て
作業が簡素化される。但し、この場合、支持穴1aに磁性
ピン2を挿入した後、磁性ピン2の着磁を行うようにす
る。
又、上記の実施例では、本体1の全ての支持穴1a・1a…
に磁性ピン2・2…を挿入した場合を述べたが、本体1
の一部の支持穴1a・1a…のみに磁性ピン2・2…を挿入
するとともに、カード7の磁性ピン2・2…に対応する
部位のみに着磁部7d・7d…を設けるようにしても良い。
又、ピンホール板3の嵌合穴3a・3a…を有底のものとす
れば支持板5は省略することができる。
更に又、上記の実施例では、各磁性ピン2を本体1の支
持穴1aにより支持して磁性ぴん2の下端部がピンホール
板3の嵌合穴3aに嵌合できるようにしたが、それとは逆
に、ピンホール板3に各磁性ピン2を上下動可能に支持
する支持穴を設けるとともに、本体1に各磁性ピン2の
上端部を嵌合できる嵌合穴を設け、ピンホール板3が磁
性ピン2・2…を伴ってA及び逆A方向に移動するよう
にしても良い。
以下、上記のカード読取装置Rが取り付けられるカード
ロック装置の一例を説明する。
第3図〜第6図に示すように、本体1及び枠体6から下
方に突出したピンホール板3の脚部3c・3cにより軸8が
支持されている。この軸8にはスライド板10が支持さ
れ、スライド板10はピンホール板3とともに枠体6の下
面に沿ってA及び逆A方向へ移動可能となっている。ス
ライド板10にはA方向へ向かうにつれて互いに接近する
向きに傾斜した1対の作動用フランジ10a・10aが下方に
突出させた状態で設けられている。
スライド板10の下方にストッパ11が配置されて軸8によ
り回動自在に支持され、このストッパ11は、軸8に巻き
付けた捩じりスプリング12によりB方向(第12図(a)
参照)に付勢されている。ストッパ11の前端部には、後
述するリトラクタ24の上端部24aとの係合用屈曲部11aが
設けられている。
第12図(a)及び第13図(a)にカードロック装置の全
体構成を示す。このカードロック装置は、住宅及び旅客
施設など、各種建築物の扉などに取り付けて使用するも
のであって、上記扉の外面側に露出する外面側長座13と
その内側に結合される外面側補強長座14及び上記扉の内
面側に露出する内面側長座15とその内側に結合される内
面側補強長座16を含むロック装置本体17を備えている。
外面側長座13と内面側長座15とは、外面側補強長座14の
内側に配置されたカバー18、内面側補強長座16の内側に
配置された引付板20及び複数の引付脚21・21…を介して
連結されている。
ロック装置本体17の上部には、外面側長座13から内面側
長座15に渡って、上述したカード読取装置Rがロック装
置本体17の厚み方向を向けて配置され、このカード読取
装置Rは本体1の取付部1b・1bにて外面側補強長座14に
固定されている。カード読取装置Rに対応する部位の外
面側長座13の表面には化粧板22が、内面側長座15の表面
には化粧カバー23がそれぞれ被せられている。
ロック装置本体17における外面側補強長座13とカバー18
との間でリトラクタ24が上下動自在に支持され、このリ
トラクタ24はロック装置本体17との間に縮設した1対の
スプリング25・25により上向きに付勢されている。リト
ラクタ24は屈曲した上端部24aがストッパ11に当接する
ことにより、上方への移動量が規制されるようになって
いる。
リトラクタ24の下端部には、水平方向に屈曲した左右1
対のフランジ24b・24bが設けられ、これらフランジ24b
・24bには、ハブ26に設けた左右1対のアーム部26a・26
aが、それぞれ上側から当接している。ハブ26は、第15
図にも示すように、外面側長座13と内面側長座15との間
でロック装置本体17の厚み方向に伸びる操作軸27に嵌合
され、操作軸27とともにハブ26がC方向に回動すると、
一方のフランジ24bが一方のアーム部26aにより下向きに
押圧されて、リトラクタ24がロック装置本体17に対し下
向きに移動するようになっている。なお、操作軸27の両
端部には、このカードロック装置が取り付けられた扉の
外面側と内面側にそれぞれ配置された1対の操作レバー
28・28が取り付けられている。
第16図に示すように、ロック装置本体17におけるカバー
18と引付板20との間にはケース30が挿入され、このケー
ス30はロック装置本体17に固定されている。ケース30内
の下部には、このカードロック装置が取り付けられた扉
を入口などの所定位置に係合するためのラッチボルト31
が収容され、ラッチボルト31はD及び逆D方向への移動
に伴ってケース30から出没できるようになっている。ラ
ッチボルト31はケース30の壁面との間に縮設されたスプ
リング32にてD方向に付勢されることにより、通常はケ
ース30から突出し、入口などの係合用凹部に嵌合して、
扉を係止している。
ラッチボルト31の下方には、このラッチボルト31の基端
部に設けた鍔部31aに係合する係合突部33aと、操作軸27
が貫通する係合穴33bとを有するラッチハブ33が配置さ
れ、ラッチハブ33は操作軸27とともに回動するようにな
っている。ラッチハブ33はスプリング受け34を介してハ
ブスプリング35により逆C方向へ付勢されている。そし
て、リトラクタ24を下方へ移動させるために前述のいず
れかの操作レバー28を操作して操作軸27をC方向へ回動
させた時に、ラッチハブ33がC方向へ回動し、これに伴
って鍔部31aが係合突部33aに押圧されることによりラッ
チボルト31が逆D方向へ移動してケース30内に没入され
る。この状態では、ラッチボルト31と入口などに設けた
係合用凹部との係合が解除されるので、扉などの開閉が
可能となる。
第12図(a)及び第13図(a)に示すように、リトラク
タ24の上部には1対の回動レバー部材36・37が各上部に
てピン38・40により回動自在に支持され、回動レバー部
材36・37の各下端部には、後述する回動部材43に設けた
1対のピン43a・43bに係合可能な係合凹部36a・37aが形
成されている。回動レバー部材36・37は、リトラクタ24
に設けたピン24cに支持されるとともに、回動レバー部
材36・37の各上端部にその両端を係止した捩じりスプリ
ング41により、各下端部が互いに離反する方向に、つま
り、回動レバー部材36は逆E方向に、回動レバー部材37
は逆F方向に付勢されている。なお、リトラクタ24に
は、回動レバー部材36・37の、各下端部が互いに離反す
る方向への回動量を規制するストッパ42a・42bが設けら
れている。
回動レバー部材36・37の各上端部36b・37b(第13図
(b)参照)には、スライド板10の作動用フランジ10a
・10aがそれぞれ内側から当接している。これにより、
カード読取装置Rへのカード7の挿入に伴ってスライド
板10がA方向へ移動する時に、回動レバー部材36・37の
各上端部36b・37bが傾斜した作動用フランジ10a・10aに
より互いに離反する方向へ押圧され、この結果、回動レ
バー部材36・37は第13図(c)に示すように、各下端部
が互いに接近する方向へ回動するようになっている。
回動レバー部材36・37よりやや下方において、ロック装
置本体17に回動部材43が回動自在に支持され、その回動
部材43は1対のピン43a・43bを備えるとともに、扉の厚
み方向に伸びる軸部43cを一体に有している。なお、ロ
ック装置本体17には回動部材43の円弧状の溝43dに係合
することにより回動部材43の回動範囲を規制するピン44
が設けられている。
第16図に示すように、ケース30内の上部にはロック手段
としてのデッドボルト45が収容され、デッドボルト45は
D及び逆D方向へ移動に伴ってケース30から出没可能と
なっている。このデッドボルト45の上部にはデッドハブ
46が配置されている。回動部材43の軸部43cはデッドハ
ブ46の係合穴46aを貫通し、これにより、デッドハブ46
は回動部材43とともに回動可能となっている。
デッドハブ46はそのアーム部46bとケース30との間に設
けた捩じりスプリング47により逆G方向へ付勢され、ア
ーム部46bはデッドボルト45に形成した溝45aに係合して
いる。そして、デッドハブ46がG方向へ回動すると、ア
ーム部46bに押圧されることによりデッドボルト45がD
方向へ移動してケース30から突出し、入口などに設けた
図示しないロック用凹部に嵌合して、扉などをロックす
るようになっている。なお、デッドボルト45がケース30
内に没入されたロック解除位置にある時は回動部材43は
第13図(a)に示す回動端部、つまり、ピン44が溝43d
の右端部に当接する回動端部に位置し、一方、デッドボ
ルト45がケース30から突出したロック位置にある時は回
動部材43は第14図(a)に示す回動端部、つまり、ピン
44が溝43dの左端部に当接する回動端部に位置するよう
になっている。又、回動部材43の軸部43cの内面側の端
部には、扉などの内側からデッドハブ46を回動操作する
ためのサムターン48が取り付けられている。
上記のカードロック装置において、第12図(a)及び第
13図(a)に示す状態では、ロックは解除されており、
又、ラッチボルト31は入口の係合用凹部に嵌合して扉が
入口に係止されている。この状態で、扉の内側又は外側
から扉の開閉を行う場合は、内側又は外側のいずれかの
操作レバー28を操作して操作軸27を第16図のC方向へ回
動させると、ラッチハブ33がハブスプリング35の付勢力
に抗して操作軸27とともにC方向へ回動し、これによ
り、ラッチボルト31がスプリング32の付勢力に抗して逆
D方向へ移動することによりケース30内に没入して、ラ
ッチボルト31による扉と入口との係合が解除される。
この時、操作軸27のC方向への回動に伴って、第12図
(b)に示すように、リトラクタ24が下方へ移動する
が、回動レバー部材36・37は互いに平行な状態を維持
し、回動部材43のピン43a・43bには接触しないので、リ
トラクタ24の下方への移動に伴って回動部材43が回動す
ることはなく、従ってロック解除状態はそのまま維持さ
れる。なお、扉を閉じた状態で操作レバー28への操作力
を解除すると、ラッチハブ33はハブスプリング35の付勢
力により逆C方向へ回動し、これに伴ってラッチボルト
31はスプリング32の付勢力によりD方向へ移動してケー
ス30から突出し、入口の係合用凹部に嵌合する。
次に、第12図(a)及び第13図(a)の状態で、扉の外
側からロック操作を行う場合は、まず、カード読取装置
R内にカード7をA方向へ挿入する。カード7が正規の
ものであれば、ピンホール板3がカード7とともにA方
向へ移動し、これに伴ってスライド板10もA方向へ移動
する。スライド板10が所定量だけA方向へ移動すると、
捩じりスプリング12の付勢力によりストッパ11がB方向
へ回動し、係合用屈曲部11aがリトラクタ24の屈曲した
上端部24aに係合して、スライド板10が係止される(第1
2図(b))。
そして、上述したスライド板10のA方向への移動に際し
て、回動レバー部材36・37の各上端部36b・37bがスライ
ド板10の作動用フランジ10a・10aにより互いに離反する
向きに押圧され、これにより、回動レバー部材36・37は
第13図(c)に示すように、各下端部が互いに接近する
向きに回動して、回動レバー部材36の係合凹部36aが回
動部材43のピン43aに係合する。
続いて、扉の外面側の操作レバー28を操作してハブ26を
C方向へ回動させると、リトラクタ24の一方のフランジ
24bがハブ26の一方のアーム部26aにより下方へ押圧され
て、ハブ26がスプリング25・25の付勢力に抗して下方へ
移動し始める。これにより、ストッパ11の係合用屈曲部
11aとリトラクタ24の上端部24aとの係合が解除されるの
で、スライド板10はスプリング4・4の付勢力により逆
A方向へ移動してカード7を挿入する前の位置に復帰し
(第12図(c))、これに伴って、回動レバー部材37は
捩じりスプリング41の付勢力により逆F方向へ回動して
ストッパ42bに当接するが、回動レバー部材36はその係
合凹部36aとピン43aとの係合を維持する(第13図
(d))。
操作レバー28のC方向への回動操作によりリトラクタ24
を更に下方へ移動させると、回動部材43のピン43aは回
動レバー部材36の係合凹部36aにより下方へ押圧され、
これにより、回動部材43はG方向へ回動する(第13図
(e))。これに伴い、第16図のデッドハブ46もG方向
へ回動するので、デッドボルト45がD方向へ移動してケ
ース30から突出し、扉に設けたロック用凹部に嵌合して
扉のロックが行われる。なお、ロック終了後、操作レバ
ー28への操作力を解除すると、リトラクタ24はスプリン
グ25・25の付勢力により上方へ移動し、上端部24aがス
トッパ11に当接するとともに、回動レバー部材36は捩じ
りスプリング41の付勢力により逆E方向へ回動してスト
ッパ42aに当接する(第14図(a))。
次に、扉の外側からロック解除操作を行う時は、第12図
(a)及び第14図(a)の状態から、ロック操作の場合
と同様にカード読取装置Rにカード7を挿入し、ピンホ
ール板3及びスライド板10をカード読取装置本体1に対
しA方向へ移動させて、ストッパ11の係合用屈曲部11a
をリトラクタ24の上端部24aに係合させる(第12図
(b))。この状態で、回動レバー部材36・37はスライ
ド板10の作動用フランジ10a・10aにより各下端部が互い
に接近する方向へ回動させられ、回動レバー部材37の係
合凹部37aが回動部材43のピン43bに係合する(第14図
(b))。
続いて、操作レバー28により操作軸27をC方向へ回動さ
せると、リトラクタ24が下方へ移動し始め、これに伴っ
て、スライド板10が逆A方向へ移動してカード7を挿入
する前の位置に復帰する(第12図(c))とともに、回
動レバー部材36が逆E方向へ回動してストッパ42aに当
接するが、回動レバー部材37はその係合凹部37aとピン4
3bとの係合を維持する(第14図(c))。
操作レバー28により操作軸27を更にC方向へ回動させる
と、リトラクタ24の下方への移動に伴ってピン43bが回
動レバー部材37の係合凹部37aにより下方へ押圧され、
これにより、回動部材43は逆G方向へ回動する。これに
伴い、第16図のデッドハブ46も逆G方向へ回動するの
で、デッドボルト45は逆D方向へ移動してケース30内に
没入し、扉のロックが解除される。なお、ロック解除操
作終了後、操作レバー28に対する操作力を解除すると、
リトラクタ24はスプリング25・25の付勢力により上方へ
移動してストッパ11に当接する(第12図(a))ととも
に、回動レバー部材37は捩じりスプリング41の付勢力に
より逆F方向へ回動してストッパ42bに当接する(第13
図(a))。
又、扉の内側からロックあるいはロック解除操作を行う
場合は、サムターン48によりデッドハブ46をG又は逆G
方向へ回動させれば良い。
なお、本考案のカード読取装置Rは上述した構造のカー
ドロック装置に限らず、ピンホール板3の移動に伴って
作動可能な、種々の構造を有するカードロック装置に取
り付けて使用できるものであり、その場合、カードロッ
ク装置は機構的なものばかりでなく、ピンホール板3の
移動に伴って作動する電気式のものなどであっても良
い。
〔考案の効果〕
本考案に係るカード読取装置用磁性ピンは、以上のよう
に、カードロック装置に付設されるカード読取装置にお
けるカード読取装置本体に設けた本体側凹部と、上記カ
ード読取装置本体に対し移動可能に配置され、その移動
に伴ってカードロック装置の作動を可能とする移動部材
に設けた移動部材側凹部とのうちのいずれか一方の凹部
により上記移動部材の移動方向とほぼ垂直な方向に移動
自在に支持され、かつ一端部がいずれか他方の凹部に嵌
合可能とされるカード読取装置用磁性ピンにおいて、少
なくとも上記一端部に、周方向の溝部とこの溝部に隣接
する鍔部とが形成されている構成である。
これにより、カードロック装置を不正に作動させる目的
で、カード読取装置本体内に正規のカード以外のカード
又はカードと類似した形状の板材などを挿入し、この正
規のもの以外のカード又は板材などにより移動部材に圧
力を加えながらカード読取装置本体に振動を付与して
も、カード読取装置用磁性ピンの一端部に形成された鍔
部が上記一方の凹部の開口端に係合するので、カード読
取装置用磁性ピンの一端部は上記他方の凹部から容易に
離脱せず、その結果、上記カード読取装置が付設された
カードロック装置の信頼性を向上させることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第18図は本考案の実施例を示すものであっ
て、第1図(a)は要部拡大縦断面図、第1図(b)は
カードロック装置を不正に作動させようとした場合を示
す要部拡大縦断面図、第2図(a)は一部を破断して示
す拡大側面図、第2図(b)は一部を破断して示す拡大
下面図、第3図は正面図、第4図は側面図、第5図は背
面図、第6図は下面図、第7図はカード読取装置本体の
下面図、第8図(a)はピンホール板の平面図、第8図
(b)は第8図(a)のX方向矢視図、第9図(a)は
支持板の拡大平面図、第9図(b)は第9図(a)のY
−Y線に沿う断面図、第10図(a)はカードの平面図、
第10図(b)はカードの縦断面図、第10図(c)はカー
ドの部分拡大縦断面図、第11図(a)はカード非挿入時
のカード読取装置を示す模式的な断面図、第11図(b)
は正規のカードを挿入した時のカード読取装置を示す模
式的な断面図、第11図(c)は正規のカードによりカー
ド読取装置内のピンホール板を移動させた状態を示す模
式的な断面図、第11図(d)は不正なカードを挿入した
状態を示すカード読取装置の模式的な断面図、第12図
(a)はカードロック装置の部分拡大縦断面図、第12図
(b)及び(c)はそれぞれカードロック装置のロック
又はロック解除操作の手順を示す部分拡大縦断面図、第
13図(a)はカードロック装置のロック解除時の背面
図、第13図(b)はカードロック装置のロック解除時に
ラッチボルトを係合解除方向に操作した状態を示す背面
図、第13図(c)〜(e)はそれぞれカードロック装置
のロック操作の手順を示す背面図、第14図(a)はカー
ドロック装置のロック時の背面図、第14図(b)〜
(d)はそれぞれカードロック装置のロック解除操作の
手順を示す背面図、第15図はカードロック装置の側面
図、第16図はカードロック装置のロック機構を収容した
ケースを破断して示す正面図、第17図は従来例の縦断面
図、第18図は従来例のカードロック装置を不正に作動さ
せようとした場合を示す要部拡大縦断面図である。 1はカード読取装置本体、1aは支持穴(本体側凹部)、
2はカード読取装置用磁性ピン、2aは溝部、2bは鍔部、
3はピンホール板(移動部材)、3aは嵌合穴(移動部材
側凹部)である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カードロック装置に付設されるカード読取
    装置におけるカード読取装置本体に設けた本体側凹部
    と、上記カード読取装置本体に対し移動可能に配置さ
    れ、その移動に伴ってカードロック装置の作動を可能と
    する移動部材に設けた移動部材側凹部とのうちのいずれ
    か一方の凹部により上記移動部材の移動方向とほぼ直角
    な方向に移動自在に支持され、かつ一端部がいずれか他
    方の凹部に嵌合可能とされるカード読取装置用磁性ピン
    において、 少なくとも上記一端部に、周方向の溝部とこの溝部に隣
    接する鍔部とが形成されていることを特徴とするカード
    読取装置用磁性ピン。
JP18933187U 1987-12-11 1987-12-11 カード読取装置用磁性ピン Expired - Lifetime JPH0639024Y2 (ja)

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