JPH063826Y2 - 半流動体の注ぎ出し容器 - Google Patents

半流動体の注ぎ出し容器

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JPH063826Y2
JPH063826Y2 JP1989096561U JP9656189U JPH063826Y2 JP H063826 Y2 JPH063826 Y2 JP H063826Y2 JP 1989096561 U JP1989096561 U JP 1989096561U JP 9656189 U JP9656189 U JP 9656189U JP H063826 Y2 JPH063826 Y2 JP H063826Y2
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JP
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wall
container
transverse wall
valve stem
elastic cap
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JP1989096561U
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JPH0335083U (ja
Inventor
誠一 北林
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誠一 北林
株式会社丸一製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の目的) この考案は、噴射用高圧ガスの助けを借りないで、軽い
指圧により、半流動体の収容物が注ぎ出せる容器であっ
て、構造が簡素であり、しかも使い勝手の良いものを提
供することを目的とする。
噴射用押ボタンのような容器の一部分を指頭で押圧する
ことにより、放出口から噴射物を注ぎ出す容器として
は、従来、エアゾル噴射容器や小型のピストンポンプを
組み込んだ家庭用の手動式噴霧器などがよく知られてい
る。しかしながら、前者はフロンガスなどの高圧ガスを
使用するのに伴う高コストその他各種の欠点があり、後
者は化粧用クリーム、ポマード、練歯磨のような比較的
粘ちょうな半流動体の容器としては現在のところ未だ実
用性に乏しい。
すなわち、後者の例としては筒状の容器を横断する大径
のピストンに噴射管の基部を貫通固定し、前記ピストン
の下方に遊動ピストンの上方に噴射物を装入するととも
に、遊動ピストンと逆止弁を設けた底壁との間を気室と
し、噴射物の消費とともに、遊動ピストンが自然上昇
し、それに伴い、前記逆止弁を通じて前記気室に外気が
補給されるようにしたものが実開昭51−128841
に提案されている。しかしながら、前記した大径のピス
トンの手動押下げごとに遊動ピストンには瞬発的な大き
い圧力がかかるため、遊動ピストンと容器内壁とのすり
合わせや、前記逆止弁の密閉性が完全でないと、噴射物
の減量に対する遊動ピストンの追随動作が不良化するの
で、実用化が困難である。
一方、ピストンポンプのかわりにドーム状のダイヤフラ
ムポンプを採用し、筒状容器の頂壁にポンプの吸入弁を
設けるとともにドームの頂壁に流体圧で動作する吐出弁
を設けた注ぎ出し容器が特開昭57−68367号公報
などにおいて提案されている。しかしながら、これらの
提案によれば吸入弁や吐出弁を流体圧で駆動するため、
弁体の一部をドームの頂壁に固定するほか、ドームとノ
ズルは別部材としてそれぞれ成型のうえ螺着などの手段
により固定する必要があり、構造が複雑である関係上高
コストを招く。生産の高コスト化はこのような使い捨て
容器によって致命的な欠点である。のみならず、前記し
た従来の提案によれば、押ボタン兼用であるノズルが柔
軟なダイヤフラムに固定されているので、注ぎ出しの操
作の都度ノズルの方向性が不安定で使い勝手がわるい。
前記した提案において、噴射物の減量に追随して上昇す
る遊動ピストンの動作不良化の対策としてたとえば実開
昭56−10997号のように逆進どめのバネを設ける
ことも知られているが、遊動ピストンの動作不良を防ぐ
には結局は高度の精密加工が必要なために高コスト化が
避けられない。
本考案者は上記したような、半流動体注ぎ出し容器の現
状にかんがみ、実開昭60−38270において、前記
したように噴射物の消費に追随して遊動ピストンが上昇
する噴射容器の改良につき提案したが、押下げたバルブ
ステムに特に初期の上昇推力を与えるため、金属の弁バ
ネとポンプ室への噴射物の通路に板弁を設け、あるいは
遊動ピストンに逆行防止用の突張り板バネを設けなけれ
ばならず、そのため装置の高コスト化又は動作の不安定
化が避けられなかった。
この考案は、これらの欠点をすべて解消することができ
たもので、以下図示の実施例によりこの考案を説明す
る。
(考案の構成) すなわち、1は筒状の容器で、口壁14をそなえる頂壁
11および、内方へ開く逆止弁6をそなえる底壁12を
有し、容器1内には横断壁13が固設されている。2は
短筒21を頂部に突設した弾性キャップである。この弾
性キャップ2は前記した頂壁11と横断壁13間に挿入
され、その裾縁22が横断壁13に固定されていること
により、弾性キャップ2と横断壁13間にポンプ室3が
形成されている。4はバルブステムで、上部には有底の
軸孔41および側孔42が穿たれており、下部周面には
切欠溝43が穿たれている。このバルブステム4は弾性
キャップ2および横断壁13に貫挿され、側孔42が前
記した短筒21に係合するとともに、前記したバルブス
テム4の下部周面が横断壁13に摺動可能に密挿され、
そのため、バルブステム4は前記した口壁14と横断壁
13とによって軸支されている。つぎに、5はノズル5
1をそなえる押ボタンで、その管柄52がバルブステム
4に帽嵌されており、管柄52の裾縁は前記した短筒2
1に着座している。7は容器1の筒壁と摺動可能な遊動
ピストンで、容器1に挿入され、その挿入により、遊動
ピストン7と横断壁13の間には容器1の上部スペース
1aが、遊動ピストン7と底壁12の間には底部スペー
ス1bがそれぞれ形成されている。なお、図示例の逆止
弁6は小型のゴムキャップの一部に切込み61を入れた
ものであるが、特記すべきは、この考案における逆止弁
6は図示例のように極度に簡単なもので充分である点で
ある。
この考案は前記のようにしてなるので、第1図に示すよ
うに遊動ピストン7の上方の上部スペース1aに半流動
体の噴射物を収容する。図示の実施例では底板12およ
び遊動ピストン7を取外して行うことにより容易に収容
することができる。
容器の使用にあたり押ボタン5を押下げれば、前記した
ようにバルブステム4は容器1の口壁14と容器1に固
定されている横断壁13とによって軸支され、押ボタン
5はその管柄52がバルブステム4に帽嵌されているの
で、押ボタン5は垂直に下降し、従って、下降の間ノズ
ル51は一定の方向を保ったままである。
さて、押ボタンの管柄52は弾性キャップの短筒21に
着座しているので、押ボタン5の押下げにより弾性キャ
ップ2の頂部が第2図のように陥没し、従って、弾性キ
ャップ2と横断壁13間に形成されているポンプ室3が
縮小するとともに、バルブステムの側孔42に係合して
いた短筒21の下部が開くので、ポンプ室3が側孔4
2、軸孔41およびノズル51を通じて外部と連通し、
ポンプ室3内の空気が排出される。
つぎに、押ボタン5の押圧を解除すれば弾性キャップ2
は形状が復元するとともに、短筒21が側孔42を閉じ
るのでポンプ室3に負圧が発生する。弾性キャップ2の
形状復元とともにバルブステム4の下部周面の切欠溝4
3が横断壁13に係合するに至り、前記の負圧が切欠溝
43を通じて噴射物に及ぶので、噴射物は切欠溝43か
らポンプ室3に吸い上げられる。押ボタン5の押圧およ
び押圧解除を数回繰り返すことによりポンプ室3は噴射
物で充満するに至る。このようなポンプ室3への吸い上
げにより上部スペース1aの噴射物が減量すれば、この
減量に伴って遊動ピストン7が上昇する。
ポンプ室3が満室となった状態で押ボタン5を押下げれ
ばポンプ室3に開いた側孔42から軸孔41を通じ、噴
射物がノズル51から放出される。この際、ノズル51
の方向性が保たれることは前記した通りである。
容器の底壁12には内方に開く逆止弁6が設けてあるの
で、遊動ピストン7が上昇する際逆止弁6を通じて外気
が容器内に補給され、底部スペース1bは外気と等圧を
保つ。ここで注目すべき点は押ボタン5、従ってバルブ
ステム4の上昇動作に関してである。すなわち、バルブ
ステム4には上昇復帰用のバネが設けられておらず、弾
性キャップ2の復元力のみではバルブステム4の上昇の
推力が不足する。しかしながら、押ボタン5の押圧時に
おいてバルブステム4の基部が容器の上部スペース1a
に収容されている噴射物に侵入し、その侵入の体積に対
応するストロークだけ遊動ピストン7が下降することに
より、底部スペース1bの空気が圧縮され、弾発力とし
て蓄積され、この弾発力は遊動ピストン7および噴射物
を介してバルブステム4に推力を及ぼす。従って、押ボ
タン5の押圧が解除される際、弾性キャップ2による推
力に底部スペース1bの空気の弾発による推力が加わる
結果、バルブステム4が円滑に上昇復位するのである。
すなわち、この考案における逆止弁6は遊動ピストン7
の逆進防止のみならず、バルブステム4の復位作用にあ
ずかるのである。
(考案の効果) かくして、この考案によれば、容器の底板に設けた逆止
弁が遊動ピストンの逆進防止のみならず、バルブステム
の復位作用にあずかるので、バルブステムの復位用の金
属バネの装着は不要である。
さらに、この考案によれば、噴射物の補給に関するポン
プ室の開閉弁作用はバルブステムの下部周面に設けた切
欠溝により行われるので、噴射物補給通路に対する弾性
弁を設ける必要がないので、容器の構成が著しく簡素化
される。
従って、この考案によれば、噴射用高圧ガスの助けを借
りずに円滑に収容物の噴射を行うことができるのはもち
ろん、構造が簡素で低コストであり、しかもきわめて使
い勝手のよい半流動体の使い捨て注ぎ出し容器を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の非作動時の縦断面図、第
2図は同じく使用時の縦断面図である。 1は容器、11は頂壁、12は底壁、13は横断壁、1
4は口壁、1aは上部スペース、1bは底部スペース、
2は弾性キャップ、21は短筒、22は裾縁、3はポン
プ室、4はバルブステム、41は軸孔、42は側孔、4
3は切欠溝、5は押ボタン、51はノズル、52は管
柄、6は逆止弁、61は切込み、7は遊動ピストンであ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】口壁14をそなえる頂壁11および、内方
    へ開く逆止弁6をそなえる底壁12を有する筒状の容器
    1内に横断壁13を固設し、短筒21を頂部に突設した
    弾性キャップ2を前記頂壁11と横断壁13間に挿入
    し、その裾縁22を横断壁13に固定することにより弾
    性キャップ2と横断壁13間にポンプ室3を形成し、有
    底の軸孔41および側孔42を上部に穿ちかつ切欠溝4
    3を下部周面に穿ったバルブステム4を弾性キャップ2
    および横断壁13に貫挿して側孔42を前記短筒21に
    係合させるとともに、バルブステム4の前記下部周面を
    横断壁13に摺動可能に密挿したことにより、前記口壁
    14および横断壁13によってバルブステム4を軸支
    し、ノズル51をそなえる押ボタン5の管柄52をバル
    ブステム4に帽嵌するとともに管柄52の裾縁を前記短
    筒21に着座させ、かつ容器1の筒壁と摺動可能な遊動
    ピストン7を容器1に挿入し、遊動ピストン7と横断壁
    13および底壁12の間にそれぞれ容器1の上部スペー
    ス1aおよび底部スペース1bをそれぞれ形成してなる
    半流動体の注ぎ出し容器。
JP1989096561U 1989-08-18 1989-08-18 半流動体の注ぎ出し容器 Expired - Lifetime JPH063826Y2 (ja)

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