JPH0637752B2 - スエード調シートの仕上法 - Google Patents

スエード調シートの仕上法

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JPH0637752B2 JP4491989A JP4491989A JPH0637752B2 JP H0637752 B2 JPH0637752 B2 JP H0637752B2 JP 4491989 A JP4491989 A JP 4491989A JP 4491989 A JP4491989 A JP 4491989A JP H0637752 B2 JPH0637752 B2 JP H0637752B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は柔軟で膨らみ感のある風合いで、立毛性の良好
なスエード調シート仕上法に関するものである。とりわ
け、薄物スエード調シートに膨らみ感をもつ柔軟性を付
与し、染色摩擦堅牢度の良好な製品に仕上げる方法に関
するものである。
<従来の技術> 従来、スエード調シートの柔軟化法としては、柔軟剤を
付与した後、機械的な揉み処理を行う方法が一般に行わ
れている。また、機械的な作用で柔軟化する方法として
は、特定の断面積を有するイジエクターノズルを水、熱
水または加圧熱水と共に循環通過させることによつて揉
布作用を与えて柔軟化させる方法が特公昭50−372
41号公報に、また立毛シート材料の移動方向と同方向
に移動速度の1.1〜11倍の流体流を接触させて表面
の立毛の配向性を改良し、柔軟性を付与することが特公
昭51−46801号公報に提案されている。
<発明が解決しようとする課題> 従来のスエード調シートの柔軟化仕上法は厚物の処理で
は効果がある方法である。しかし、厚さが0.8mm以
下、とりわけ0.6mm以下の薄物のスエード調シートを
従来の機械的な作用による柔軟化方法あるいは柔軟剤に
よる柔軟化方法で処理しても、得られたシートは紙様の
痩せた感じの風合いか、柔軟性はあるがゴム反発の大き
いものであつて、天然皮革のような膨らみ感を有する柔
軟性を付与したものではないものである。
本発明は柔軟な天然皮革のような膨らみ感のある風合を
有し、立毛性、染色堅牢度、染色摩擦堅牢度の良好なス
エード調シートの仕上法を提供するにある。
<課題を解決するための手段> 本発明は、単繊維平均繊度0.1デニール以下の極細繊
維または/およびその束状繊維を主体として構成された
繊維絡合不織布と、ポリウレタンを主体とした弾性重合
体とからなる基体の少なくとも一面に極細繊維の立毛面
を形成したスエード調シートを仕上げるに際し、スエー
ド調シートを水中あるいは染料水溶液中で処理し、乾燥
した後、シートの構成材料を溶解しない有機液体中、揉
布機構を有する処理装置で処理し、処理液を除去後、揉
布作用を与えながら乾燥することを特徴とするスエード
調シートの仕上法である。
更に、本発明は、単繊維平均繊度0.1デニール以下の
極細繊維または/およびその束状繊維を主体として構成
された繊維絡合不織布と、ポリウレタンを主体とした弾
性重合体とからなる基体の少なくとも一面に極細繊維の
立毛面を形成したスエード調シートを仕上げるに際し、
スエード調シートを水中あるいは染料水溶液中で処理
し、乾燥した後、シートの構成材料を溶解しない有機液
体中に、柔軟剤、加脂剤、洗浄剤、帯電防止剤から選ば
れた少なくとも1種類を添加し、揉布機構を有する処理
装置で処理し、処理液を除去後、揉布作用を与えながら
乾燥することを特徴とするスエード調シートの仕上法で
ある。
また、本発明は単繊維繊度0.1〜0.001デニール
の極細繊維および/またはその束状繊維を主体として構
成された繊維絡合不織布と、100%伸長時の応力が
0.20〜1.00Kg/mm2のポリウレタンを主体とし
弾性重合体とからなる基体の少なくとも一面に極細繊維
の立毛面を形成した厚さ0.8〜0.25mmの薄物スエ
ード調シートを仕上げるに際し、スエード調シートを水
中あるいは染料水溶液中で処理し、乾燥した後、シート
の構成材料および大部分の染料を溶解しない有機液体
中、必要に応じて柔軟剤、加脂剤、洗浄剤、帯電防止剤
から選ばれた少なくとも1種類を添加し、揉布機構を有
する処理装置で処理し、処理液を除去後、揉布作用を与
えながら乾燥することを特徴とするスエード調シートの
仕上法である。
すなわち、本発明のスエード調シートを製造するために
使用する極細繊維および/またはその束状繊維の繊維絡
合不織布とポリウレタンを主体とした重合体とからなる
シート状基体は、繊維絡合不織布を構成する繊維が、例
えば、6−ナイロン、66-ナイロン、610-ナイロン、12-
ナイロン、その他の繊維形成性のポリアミド、ポリエチ
レンテレフタレート、エチレンテレフタレート共重合
体、ポリブチレンテレフタレート、その他の繊維形成性
のポリエステル、アクリル系重合体などの可紡性重合体
を紡糸、延伸して得た極細繊維を用いて極細繊維絡合不
織布とし、弾性重合体を含有させて極細繊維絡合不織布
と弾性重合体とからなる基体とする。あるいは上記可紡
性重合体を極細繊維成分とし、他の可紡性重合体と共に
極細繊維発生型繊維に紡糸し、延伸して得た繊維で、繊
維絡合不織布を形成し、繊維絡合不織布に弾性重合体
を含有させた後、極細繊維発生型繊維を処理して極細繊
維束繊維の繊維絡合不織布とし、極細繊維束繊維絡合不
織布と弾性重合体とからなる基体とする、あるいは繊
維絡合不織布を仮固定した後、極細繊維発生型繊維を処
理して極細繊維束繊維の繊維絡合不織布とし、弾性重合
体を含有させて得た極細繊維束繊維絡合不織布と弾性重
合体とからなる基体とする。そして、基体を構成する極
細繊維またはその束状繊維でなる極細繊維の単繊維平均
繊度は0.3デニール以下である。好ましくは単繊維平
均繊度0.1〜0.001デニールの極細繊維である。
また繊維絡合不織布の目付は、最終製品としての繊維絡
合不織布の目付が80〜200g/m2である。そして、
繊維絡合不織布に含有させるポリウレタンは、平均分子
量500〜2500のポリエステル系ジオール、ポリエ
ーテル系ジオール、ポリエステルエーテル系ジオール、
ポリラクトン系ジオール、ポリカーボネート系ジオール
の群から選ばれた少なくとも1種類のポリマージオール
と、芳香環を含むジイソシアネート、環状基を有する脂
肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネートなどの
群から選ばれた少なくとも1種類の有機ジイソシアネー
トと、活性水素原子を2個有する化合物を鎖伸長剤とし
て反応させて得たポリウレタンである。好ましくは10
0%伸長時の応力が0.20〜1.00Kg/mm2のポリ
ウレタンを使用する。ポリウレタンの100%伸長時の
応力が上記の範囲外であると、特に本発明で指向する薄
物シートでは弾性挙動が大きくなつたり、あるいは固く
なつたりして天然皮革のような膨らみ感のある柔軟な風
合いの製品が得られない。また、ポリウレタンには合成
ゴム、塩化ビニル系重合体、ケイ素原子を含む弾性重合
体などから選ばれた重合体を混合したポリウレタン組成
物として使用してもよい。そして、シート状基体に占め
るポリウレタンあるいはポリウレタン組成物の量は重量
比で10〜50重量%、好ましくは15〜40重量%の
範囲で含有させる。シート状基体を占めるポリウレタン
を主体とした重合体の含有量が上記の範囲外であると、
特に本発明で指向する薄物シートでは腰がなくなった
り、膨らみ感が得られなくなつたり、弾性挙動が大きく
なったりして好ましくないものとなる。
次に、極細繊維絡合不織布とポリウレタンを主体とした
重合体とからなるシート状基体は、少なくとも一面に極
細繊維を主体とした繊維立毛面を形成させる。すなわ
ち、シート状基体は所望の厚さに厚み合わせを行った後
あるいは厚み合わせを行う前に、シート状基体の少なく
とも一面を起毛機による起毛処理、サンドペーパーなど
によるバフイング処理などによつて繊維立毛を主体とし
た立毛面を形成させてスエード調繊維立毛シートとす
る。そして、シートの厚み合わせを行っていないものに
あつては所望の厚さに裏面を処理して厚み合わせを行
う。特に、本発明の仕上げで使用するスエード調繊維立
毛シートの好ましい厚さは0.8mm以下、より好ましく
は0.6〜0.25mmの薄物のスエード調シートであ
る。
少なくとも一面に極細繊維立毛面を形成したスエード調
繊維立毛シートを水中で処理する。水中処理は常温水あ
るいは所望の温度に加温した熱水で処理し、シートの製
造時に生じた歪みを緩和させたり、表面の立毛処理で生
じた付着物を除去したりする。この水中処理は単独で行
うこともよいが、スエード調繊維立毛シートの染色を兼
ねることでもよい。水中処理したスエード調シートは乾
燥し、次いでスエード調シートを構成している繊維、ポ
リウレタンを主体とした重合体、その他の材料などの構
成材料および大部分の染料を溶解しない有機液体中で処
理する。有機液体としては、例えば、2〜4個の水素原
子が塩素あるいはフッ素で置換された液体炭化水素、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族化合物、石油系液体炭化
水素などの不活性有機液体から選ばれた少なくとも1種
類の有機液体である。そして、有機液体には柔軟剤、加
脂剤、ノニオン界面活性剤あるいはアニオン界面活性剤
などの洗浄剤、帯電防止剤の市販されている薬剤の中か
ら選ばれた少なくとも1種類を添加した組成液として使
用することが好ましい。そして、有機液体あるいは有機
液体組成物でスエード調繊維立毛シートを処理する方法
は、揉布機構を有する処理装置で処理する。揉布機構を
有する処理装置は、例えば、ウインス染色機、ジエット
染色機、サーキユラー染色機、などの染色機、タンブラ
ー型溶剤処理機が使用できる。有機液体処理は室温ある
いは40℃程度までの範囲に設定した温度に加温した液
体中で、1〜10分間処理する。処理後シートに付着し
ている過剰の液体を絞液あるいは遠心脱液などで除去
し、揉布作用を与えながら乾燥する。揉布作用を有する
乾燥機は、例えば、タンブラー型乾燥機などが使用でき
る。そして、処理の終わったスエード調シートは、必要
に応じて機械的な揉み処理、繊維立毛面をブラツシング
処理による整毛などの処理を施して製品とする。
得られたスエード調シートは、薄物であつても柔軟で天
然皮革のような膨らみ感のある風合いを有し、立毛性、
染色堅牢度、染色摩擦堅牢度に優れた繊維立毛スエード
調シートである。このスエード調シートは衣料、とりわ
け下衣料、手袋、ソフトブーツの脚部、インテリア、服
飾用品などの用途に適している。
<作用> 特に、薄物繊維立毛スエード調シートを製造する場合に
生じた歪みは大きく、従来の柔軟化処理方法では十分に
緩和させることができない。そうした薄物繊維立毛スエ
ード調シートに生じた歪みを不活性有機液体を含ませ
て、揉布機構を有する処理装置で処理し、有機液体を含
んだ状態で揉布作用を与えながら乾燥することにより、
十分に歪みを緩和させることができ、それによつて、シ
ートに膨らみ感が付与される。更に、不十分な染着状態
にある染料あるいは染着していない染料が除去された
り、染料の再配置が生じて染色堅牢度も改良される。
<実施例> 次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の部および%はことわりのない限り、重
量に関するものである。
実施例1 (基体の製造法) 6-ナイロン60部(分散成分)、ポリエチレン40部(分
散媒成分)からなる延伸された繊度6デニールの多成分
繊維を捲縮し、繊維長51mmに切断してステープル繊維
とし、カードおよびランダムウエバーを経て平均目付4
50g/m2のクロステツプウエブを作り、ニードルパン
チを行い、平均目付465g/m2の繊維絡合不織布を得
た、この繊維絡合不織布にポリエーテル系ポリウレタン
(100%伸長時の応力0.58Kg/mm2)を主体とした
ポリウレタン組成物の13%ジメチルホルムアミド溶液
を含浸し、ジメチルホルムアミドを含む非溶剤凝固液中
で凝固し、水洗し、多成分繊維中のポリエチレンを溶剤
処理で抽出し、6−ナイロン極細繊維(単繊維平均繊度
0.011デニール)の束状繊維の繊維絡合不織布とポ
リウレタンとからなる目付419g/m2、厚さ0.96
mmのシート状基体を得た。このシート状基体を2分割
し、分割面をサンドペーパーでバフイングして、厚さを
0.35mmに厚み合わせを行った後、凝固時の表面をエ
メリーバフイングによる起毛処理でスエード調面を形成
させ、スエード調繊維立毛シート基材〔I〕を得た。
(仕上げ法) スエード調繊維立毛シート〔I〕を茶色系金属錯塩染料
組成物でウインス染色機による染色、およびソーピング
を行つたのち、熱風乾燥して茶色系スエード調繊維立毛
シート〔A〕を得た。
この染色したスエード調繊維立毛シート〔A〕を、タン
ブラー型仕上機を用い、第4級アンモニウム塩系柔軟剤
を5g/の割合で添加したパークロロエチレンを用い
て次の条件で柔軟縮充処理を行った。
仕上機 パーマツクドライクリーナ 処理条件 溶液処理(室温) 3分 脱液処理 2分 揉布乾燥処理(70℃) 35分 冷却処理 2分 乾燥して得たスエード調繊維立毛シートの表面をブラツ
シングなどの仕上げ処理をして、薄地のスエード調シー
ト製品〔B〕を得た。
比較例1 実施例1で染色して得た茶色系スエード調繊維立毛シー
ト〔A〕を、手揉み機構の揉み機で揉み処理を行った
後、表面をブラツシング処理して薄地のスエード調シー
ト〔C〕を得た。
比較例2 実施例1で染色して得た茶色系スエード調繊維立毛シー
ト〔A〕をイジエクターノズルを有するサーキュラー型
液流染色機でソーピングを行い、シヨートループ乾燥機
で乾燥し、表面をブラツシング処理して薄地のスエード
調シート〔D〕を得た。
比較例3 実施例1で染色して得た茶色系スエード調繊維立毛シー
ト〔A〕を、タンブラー型仕上機を用いて第4級アンモ
ニウム塩系柔軟剤を5g/の割合で水に分散させた分
散液中で実施例1と同様に処理し、乾燥し、表面をブラ
ツシング処理して薄地のスエード調シート〔E〕を得
た。
次に、得られたスエード調シート〔A〕〜〔E〕につい
て測定した性能を表1に示した。
すなわち、実施例1の製品〔B〕は天然皮革のような膨
らみ感があり、柔軟なため、薄地でありながら十分な厚
み感を有していた。一方、比較例の製品は痩せた感じで
あり、紙様の風合いのものであつた。特に、柔軟剤処理
した製品〔E〕はブラツシングしても立毛繊維の十分な
ばらけが得られず、見かけの立毛繊維密度の少ないもの
であつた。
実施例2 単繊維平均繊度0.008デニールのポリエチレンテレ
フタレート極細繊維よりなる極細繊維束繊維の繊維絡合
不織布(平均目付105g/m2)にポリエステル・ポリ
エーテル系ポリウレタン(100%伸長時の応力が0.
47Kg/mm2)を約20g/m2含有したシート状基体の
一面を繊維立毛スエード調に仕上げた厚さ0.31mmの
シートを、分散染料と金属錯塩染料とからなる染料組成
物で茶色に染色し、ソーピングし、乾燥して茶色系スエ
ード調繊維立毛シートを得た。このスエード調繊維立毛
シートを有機液体としてトリフロロエタンを用い、カチ
オン型界面活性剤系柔軟剤を3.5g/の割合で添加
し、液温度30℃で実施例1と同様にして処理し、乾燥
してスエード調繊維立毛シートを得た。このシートの表
面をブラツシングなどの処理をして、薄地のスエード調
シート〔F〕得た。
このスエード調シート〔F〕は、厚さ0.35mm、見か
け密度0.36g/cm3で天然皮革様の膨らみ感のある
柔軟性があり、染色摩擦堅牢度の優れた製品で、手袋用
に適したものであつた。
<発明の効果> 本発明の繊維立毛スエード調シートは薄物であつても天
然皮革様の膨らみ感のある柔軟な風合いで、立毛性、染
色堅牢度、染色摩擦堅牢度に優れ、かつ洗濯に対しても
形態安定性の良い製品である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単繊維平均繊度0.1デニール以下の極細
    繊維または/およびその束状繊維を主体として構成され
    た繊維絡合不織布と、ポリウレタンを主体とした弾性重
    合体とからなる基体であつて、該基体の少なくとも一面
    に極細繊維の立毛面を形成したスエード調シートを仕上
    げるに際し、スエード調シートを水中あるいは染料水溶
    液中で処理し、乾燥した後、シートの構成材料を溶解し
    ない有機液体中、揉布機構を有する処理装置で処理し、
    処理液を除去後、揉布作用を与えながら乾燥することを
    特徴とするスエード調シートの仕上法。
  2. 【請求項2】単繊維平均繊度0.1デニール以下の極細
    繊維または/およびその束状繊維を主体として構成され
    た繊維絡合不織布と、ポリウレタンを主体とした弾性重
    合体とからなる基体の少なくとも一面に極細繊維の立毛
    面を形成したスエード調シートを仕上げるに際し、スエ
    ード調シートを水中あるいは染料水溶液中で処理し、乾
    燥した後、シートの構成材料を溶解しない有機液体中
    に、柔軟剤、加脂剤、洗浄剤、帯電防止剤から選ばれた
    少なくとも1種類を添加し、揉布機構を有する処理装置
    で処理し、処理液を除去後、揉布作用を与えながら乾燥
    することを特徴とするスエード調シートの仕上法。
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