JPH0637026Y2 - キャンバー・トーインの調整構造 - Google Patents

キャンバー・トーインの調整構造

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JPH0637026Y2
JPH0637026Y2 JP1988096195U JP9619588U JPH0637026Y2 JP H0637026 Y2 JPH0637026 Y2 JP H0637026Y2 JP 1988096195 U JP1988096195 U JP 1988096195U JP 9619588 U JP9619588 U JP 9619588U JP H0637026 Y2 JPH0637026 Y2 JP H0637026Y2
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adjustment
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toe
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昭洋 牧原
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の前車輪に対する整列(ホイールアラ
イメント)としてのキャンバーおよびトーインの調整構
造に関する。
(従来の技術) 自動車の走行中におけるステアリング操作は、円滑であ
り、かつ確実で安全に行われるようかじ取り装置が備え
られるが、その機構だけで解決されるものではなく、前
車輪の取付けはステアリング操作に多大な影響を及ぼす
ものである。このような前車輪の取付けにあたって、3
つの要件を満足しなければならない。すなわち、キャス
タ・キャンバー・トーインである。
上記キャスタは、前車輪を横から見たときキングピンの
中心線の延長が、車輪が路面に接する点よりも前方にな
るよう取付ける状態を言い、前車輪が直進位置からずれ
た場合に車軸に加わる走行抵抗によりキングピンまわり
に直進位置に戻そうとする復元モーメントが働き、車に
直進性を与えようとする。この効果を、キャスタ効果と
呼ぶ。
上記キャンバは、前車輪を前方より見たとき、前車輪の
上部をわずかに外方に開く、いわば上開きに取付けた状
態を言う。すなわち、前車輪は走行中に荷重や路面衝撃
などのために“たわみ”を起こし、左右両車輪は互いに
内側に傾こうとするため、予めこれを防ぐ目的でキャン
バ角度を定められる。一方、上記トーインは、前車輪を
上方から見下したとき、左右輪は車両の前後軸に対して
平行ではなく、前方の間隔が後方の間隔よりも狭くなる
よう取付けることを言う。すなわち、車輪には走行中に
遠心力が作用し、かつ路面の摩擦抵抗により外方に広が
ろうとする傾向があるため、予め前方を狭く取付けて車
両の進行方向と車輪の回転方向を一致させることによ
り、走行を容易、かつ確実にするとともにタイヤの異状
摩耗を防止する効果を得る。
ところで、上記キャスタはキングピン自体の角度を予め
設定することにより得られるものであり、キャンバおよ
びトーインはそれぞれ前車輪を支持するアッパアームな
いしトレーリングアームを変位することにより調整可能
となっている。また、上記キャンバにおけるキャンバ角
度は一般に1°〜1°45′の程度で、極く僅かの調整範
囲であり、上記トーインにおける前後寸法差であるトー
イン量は一般に3〜7mm程度で、極く僅かの調整範囲で
ある。したがって、これらキャンバーおよびトーイン調
整は極く微妙な量でも調整可能としなければならない。
第4図ないし第6図は、従来のキャンバー・トーイン調
整構造を示す。すなわち、キャンバ調整用とトーイン調
整用とに共通して用いられる構成となっている。断面逆
U字状に折曲される取付ブラケット1は、それぞれの調
整対象によりその取付位置が異なるものである。2はア
ーム体であり、キャンバ調整用としてはアッパアームと
呼ばれ、トーイン調整用としてはトレーリングアームと
呼ばれる。それぞれのアーム体2の先端部は、ここでは
図示しないキャンバー・トーイン調整体に連結される。
またアーム体2の基端部にはカラー3が一体に設けら
れ、これは上記取付ブラケット1の両側壁1a,1a間に介
在する。また、取付ブラケット1の両側壁1a,1aには、
調整方向に長い長孔である調整長孔4が設けられてい
て、ここに固定具5を構成するボルト6が挿通する。こ
のボルト6は上記カラー3にも貫通していて、そのネジ
部は他方の側壁1aから突出し固定具5を構成するナット
7が螺合する。さらにまた、ボルト6の頭部には偏心プ
レート8が溶接などの手段で固着されていて、ボルト6
と一体に回動し、かつ一方の側壁1a外面側に摺接するよ
うになっている。この偏心プレート8は円形板である
が、ボルト6の軸芯とずれた位置にプレート中心があ
る。全く同一の形状寸法の偏心プレート8が他方の側壁
1a外面側に摺接するよう設けられる。したがって、ボル
ト6とナット7を締付けることにより、偏心プレート8,
8は偏心回動しながら取付ブラケット1に締結固定され
ることになる。上記取付ブラケット1の両側壁1a,1a外
面側には、同一形状寸法のプレートガイド9,9が溶接な
どの手段で取付固定される。このプレートガイド9は上
下方向に長い長孔形状の枠体であり、その内周部に上記
偏心プレート8を変位自在に嵌合する。
しかして、キャンバー・トーイン調整をなすには、ナッ
ト7の締結を緩めてボルト6を回動する。ボルト6とと
もに偏心プレート8が偏心回動し、プレートガイド9に
対して位置が異なる。取付ブラケット1およびプレート
ガイド9は固定であるから、偏心プレート8が偏心回動
することによりボルト6が調整長孔4に沿って変位す
る。すなわち、必要な量のキャンバー・トーイン調整を
なす。最適な調整をなしたら、ボルト6を固定したまま
ナット7を締結することとなる。
(考案が解決しようとする課題) このようにキャンバー・トーイン調整が可能である反
面、特にその組立構成に問題がある。すなわち、溶接手
間がかかることと、それによる熱変形などにより調整構
造自体の制度に悪影響がある。なお説明すれば、偏心プ
レート8をボルト6の頭部に溶接固着する場合は、ボル
ト6頭部の肉厚が大であり、かつその直径も比較的小で
あるところから溶接箇所が少なくてすみ、したがって偏
心プレート8の熱変形が少ない。これに対してプレート
ガイド9を取付ブラケット1に溶接固着するには、互い
の板厚が比較的薄く、かつプレートガイド9は比較的大
きな長孔形状の枠体であるところから、溶接箇所が必然
的に多くなる。その結果、特に取付ブラケット1および
プレートガイド9に熱変形などの悪影響がで易く、調整
長孔4,4の相対位置がずれてボルト6が円滑に変位でき
なくなったり、上記プレートガイド9が変形して偏心プ
レート8を円滑にガイドできなくなる恐れがあり、調整
精度の低下を招く。
本考案は、上述したように、構成部品相互の溶接固着箇
所が多いことによる熱変形の発生と調整精度の低下など
の不具合を除去し、溶接固着箇所を減少して熱影響を可
能な限り抑制し、調整精度の向上を図るとともにコスト
低減に寄与するキャンバー・トーイン調整構造を提供す
ることを目的とするものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 本考案は、アーム体の先端部にキャンバー・トーイン調
整体を連結しかつ基端部にボルト・ナットからなる固定
具を設け、このボルト・ナットの締め付けにより締結固
定される取付ブラケットに上記キャンバー・トーインの
調整方向に沿って調整長孔を開口して上記アーム体に設
けられる固定具をスライド自在に嵌合支持し、この取付
ブラケットに上記調整長孔とは離間した位置にピンを突
設し、上記固定具のボルト頭部を偏心ガイドプレートの
外面側に突出させた状態でこのプレートに固着し、この
偏心ガイドプレートに円弧状のガイド長孔を設けて上記
ピンに変位自在に挿嵌したことを特徴とするキャンバー
・トーインの調整構造である。
(作用) 上記固定具を取付ブラケットに対して回動することによ
り偏心ガイドプレートが一体に回動し、ピンに沿ってガ
イド長孔が変位して固定具の位置が調整長孔に沿って変
位し、よってキャンバー・トーインの調整が可能とな
る。
しかも、溶接固着するのは、固定具と偏心ガイドプレー
トだけですみ、他の構成部品のは不要であるから、溶接
固着箇所が少なくてすむ。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第3図にもとづ
いて説明するに、キャンバ調整用とトーイン調整用とに
共通して用いられる構成となっていることは、本実施例
においても同様である。断面逆U字状に折曲される取付
ブラケット1と、キャンバ調整用としてはアッパアーム
と呼ばれ、トーイン調整用としてはトレーリングアーム
と呼ばれ、かつ先端部はここでは図示しないキャンバー
・トーイン調整体に連結されるアーム体2およびこのア
ーム体2の基端部にカラー3を介して挿嵌するボルト6
とナット7からなる固定具5は、従来と全く同様のもの
を用いることができる。取付ブラケット1の両側壁1a,1
aには、調整方向に長い長孔である調整長孔4が設けら
れていて、ここに上記ボルト6が貫通することも同様で
ある。ただし、上記ボルト6の頭部は後述する偏心ガイ
ドプレート10の外面側に突出させた状態で固着されてい
る。一方、上記取付ブラケット1の両側壁1a,1aには、
その外面側にピン11,11が突設される。これらピン11,11
の取付固定手段は、たとえばカシメなど熱影響のない手
段を用いるとよい。各ピン11,11の突出位置は、上記調
整長孔4から離間した位置であり、かつ上記偏心ガイド
プレート10に設けられるガイド長孔12が変位自在に挿嵌
する。上記ガイド長孔12は、調整長孔4の中心位置から
はずれた位置を中心として円弧状に彎曲する。したがっ
て上記偏心ガイドプレート10は、ボルト6の回動にとも
なって一体に回動し、一方の側壁1a外面側に摺接するよ
うになっている。全く同一の形状寸法の偏心ガイドプレ
ート10が他方の側壁1a外面側に摺接するよう設けられ
る。したがって、ボルト6とナット7とからなる固定具
5は、偏心ガイドプレート10,10を取付ブラケット1の
両側壁1a,1aに沿って回動変位させながら、取付ブラケ
ット1に締結固定することになる。
しかして、キャンバー・トーイン調整をなすには、ナッ
ト7の締結を緩めてから、ボルト6の頭部にスパナ等の
工具を係合し、これを回動する。ボルト6とともに偏心
ガイドプレート10が回動し、ピン11に対するガイド長孔
12の挿嵌位置を異ならせる。偏心ガイドプレート10はボ
ルト6に取付固定されているから、偏心回動してボルト
6が調整長孔4に沿って変位する。すなわち、必要な量
のキャンバー・トーイン調整をなす。最適な調整をなし
たら、上記工具をボルト6の頭部に係合させた状態のま
ま再びナット7を締結すればよい。
すなわち、固定具5がそのボルト6の頭部を偏心ガイド
プレート10の外面側に突出させた状態で、このガイドプ
レート10に固着されているので、ボルト6の頭部を回動
することによってガイドプレート10も連動して回動す
る。
これにより、調整作業に際しては、ナット7を緩め、
ついでボルト6の頭部に工具を係合させて固定具5を
取付ブラケット1に対して回動させて、固定具5を取付
ブラケット1に対して所望の位置に調整し、さらに上
記工具をボルト6の頭部に係合させた状態のままナット
7を締め付けることで作業が終了する。
したがって、においては1つのナット7のみを締める
だけですみ、においては工具で固定具5を回動させる
ので、小さな力で固定具5を取付ブラケット1に対して
移動させることができて、特に微妙な調整も容易に行う
ことができ、においては固定具5のボルト6頭部を工
具で回動しないようボルト6に対してナット7を締め付
けることにより、固定具5が取付ブラケット1に対して
ずれることがなく、調整作業を容易に行えることとな
る。
このように、キャンバー・トーイン調整部品を組立構成
するにあたって、溶接固着箇所としては、ボルト6に対
する偏心ガイドプレート10の取付固定のみでよく、しか
もボルト6頭部の直径は比較的小さいから溶接箇所が少
なくてすみ、偏心ガイドプレート10の熱変形発生がな
い。さらにまた、調整精度に最も影響があるガイド長孔
12がボルト6との溶接位置よりも離間しているから、調
整精度に対する悪影響がない。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、構成部品組立にあ
たって従来のものよりも溶接固着箇所が低減し、熱影響
がなくなって調整精度の向上化を図れるとともにコスト
の低減に寄与するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示し、第1図
はキャンバー・トーイン調整構造の斜視図、第2図はそ
の縦断面図、第3図はその側面図、第4図ないし第6図
は本考案の従来例を示し、第4図はキャンバー・トーイ
ン調整構造の斜視図、第5図はその縦断面図、第6図は
その側面図である。 6……ボルト、7……ナット、5……固定具、2……ア
ーム体、4……調整長孔、1……取付ブラケット、11…
…ピン、10……偏心ガイドプレート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】その基端部にボルト・ナットからなる固定
    具が設けられ、かつその先端部がキャンバー・トーイン
    調整体に連結されるアーム体と、上記キャンバー・トー
    インの調整方向に沿って開口し上記アーム体に設けられ
    る固定具をスライド自在に嵌合支持する調整長孔を備え
    るとともに、当該ボルト・ナットの締め付けにより締結
    固定される取付ブラケットと、この取付ブラケットに上
    記調整長孔とは離間した位置に突設されるピンと、この
    ピンに変位自在に挿嵌するとともにガイド長孔を備えて
    上記固定具に固着され固定具を上記ブラケットに対して
    回動することによりピンに対してガイド長孔が変位する
    とともに固定具の位置が調整長孔に沿って偏心する偏心
    ガイドプレートとを具備し、上記固定具がそのボルトの
    頭部を上記ガイドプレートの外面側に突出させた状態で
    同ガイドプレートに固着されたことを特徴とするキャン
    バー・トーインの調整構造。
JP1988096195U 1988-07-20 1988-07-20 キャンバー・トーインの調整構造 Expired - Lifetime JPH0637026Y2 (ja)

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JPH0217482U JPH0217482U (ja) 1990-02-05
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5842164Y2 (ja) * 1979-05-24 1983-09-24 三菱自動車工業株式会社 ホイ−ルアライメント調整装置
JPS5887667U (ja) * 1981-12-10 1983-06-14 日産自動車株式会社 リヤ・サスペンシヨンのキヤンバ角調整装置

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JPH0217482U (ja) 1990-02-05

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