JPH0636862B2 - 油溶性物質の可溶化組成物 - Google Patents

油溶性物質の可溶化組成物

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JPH0636862B2
JPH0636862B2 JP60074090A JP7409085A JPH0636862B2 JP H0636862 B2 JPH0636862 B2 JP H0636862B2 JP 60074090 A JP60074090 A JP 60074090A JP 7409085 A JP7409085 A JP 7409085A JP H0636862 B2 JPH0636862 B2 JP H0636862B2
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weight
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一弘 内木
満康 川崎
正治 福田
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Riken Vitamin Co Ltd
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Riken Vitamin Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は油溶性物質の可溶化組成物に関するものであ
る。更に詳しくは、油溶性物質1〜15重量%、炭素数
16〜22のポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル1〜
25重量%、糖類又は/及び糖アルコール類0〜40重
量%を残余部の水中に混合攪拌してなる油溶性物質の可
溶化組成物に関するものである。本発明により、透明感
の必要な食品分野において水分の多い系の中に油溶性物
質の添加が可能となるものである。
[従来の技術] 油溶性物質を可溶化する方法としては、親水性の高い界
面活性剤を用い、又は/及び親水性溶媒を用いて、高速
回転剪断型撹拌機等の機械による強剪断力を作用させる
方法等がある。
しかしながら、食品工業分野においては食品衛生法上用
いることのできる界面活性剤、親水性溶媒には制限があ
る。
又、親水性の高い界面活性剤でも現在実用化されている
ものは可溶化力が低く劣っている。食品工業分野への油
溶性物質の可溶化組成物の応用は、ショ糖脂肪酸エステ
ル及び親水性溶媒を用いる方法(特公昭58−5174
4)、キラヤサポニンを用いる(特開昭59−4841
4)等ほんの僅かであり、ほとんど行われていないのが
現状である。
[発明が解決しようとする問題点] 食品工業分野において、用いることのできる界面活性剤
には制限があり、親水性の高いと言われている界面活性
剤でも可溶化力に関しては効果が劣る。
この為に、界面活性剤の配合量は多量となり、可溶化組
成物の添加量によっては界面活性剤の風味が問題とな
る。
特公昭58−51744ではショ糖脂肪酸エステルを水
難溶性物質の5倍量以上必要であり、風味の点から添加
量が限定されてしまうという問題点がある。
[問題点を解決する為の手段] 本発明者等は、これらの問題点を解決する為鋭意研究を
重ねた結果、油溶性物質1〜15重量%、炭素数16〜
22のポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル1〜25重
量%、糖類又は/及び糖アルコール類0〜40重量%を
残余部の水中に混合攪拌することにより、界面活性剤の
配合量を減少でき風味に問題のない可溶化組成物が得ら
れることを見出し本発明を完成した。更に、極性の強い
油溶性物質の場合、有機溶剤又は/及び油脂に分散させ
たポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルのモノエステル
含量の高い不溶部分を使用すると効果の上がることが判
明した。
本発明に使用される油溶性物質としては、着色料、着香
料、強化剤、酸化防止剤、保存料、殺菌料および油脂等
が挙げられる。
着色料としては例えばβ−カロチン、アナトー色素、ウ
コン色素等、着香料としては例えばメントール、オレオ
レジン等、強化剤としては、ビタミンA、カルシフェロ
ール、ビタミンE等、酸化防止剤としては例えばミック
ストコフェロール、アスコルビン酸ステアリン酸エステ
ル、γ−オリザノール、天然抽出抗酸化剤等、保存料殺
菌料としては例えばデヒドロ酢酸等、油脂類としては各
種動・植物油脂,中鎖トリグリセリド(MCT)等が挙
げられる。
油溶性物質の使用量は1〜15重量%で1重量%以下で
は可溶化できても濃度が低く実用上使用できない。又1
5重量%以上では可溶化できない。
本発明に使用されるポリグリセリン不飽和脂肪酸エステ
ルとしては、グリセリン重合度5〜20、好ましくは6
以上のポリグリセリンに炭素数16〜22の不飽和脂肪
酸をエステル化したものでモノエステル、ジエステルの
1種又は2種以上の混合物である。ポリグリセリン飽和
脂肪酸エステルでは油溶性物質の可溶化が出来ない。
ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルの使用量は1〜2
5重量%であり、油溶性物質に対し等量以上が好ましい
が、25重量%以上では効果と経済性の面から適当でな
い。
又、ビタミンEのように極性の強い油溶性物質の場合に
は、上記ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを有機溶
剤又は/及び油脂に分散させ、モノエステル含量の高い
不溶部分を分別、精製して使用することにより、ポリグ
リセリン不飽和脂肪酸エステルの配合量を減少できる。
本発明で使用される糖類又は/及び糖アルコール類とし
ては、ブドウ糖、ショ糖、果糖、アルドース、乳糖、転
化糖、異性化糖、デキストリン、ソルビトール、グリセ
リンなどが使用できる。
糖類又は/及び糖アルコール類の使用量は0〜40重量
%であり、糖類又は/及び糖アルコール類を使用しなく
ても可溶化可能であるが、使用したほうが安定性が良く
なる。又、40重量%以上になると粘度が高くなり実用
上好ましくない。
本発明の油溶性物質の可溶化組成物は次のようにして製
造する。すなわち、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステ
ル、糖類又は/及び糖アルコール類を水に加え40〜9
0℃に加温して溶解、分散させる。これに加温した油溶
性物質を混合し、ホモミキサー等の攪拌機で攪拌して可
溶化した後、室温まで冷却し油溶性物質の可溶化組成物
が得られる。
尚、極性の強い油溶性物質を可溶化する場合、ポリグリ
セリン不飽和脂肪酸エステルを3〜5倍量の有機溶剤又
は/及び油脂に分散し、デカンテーションして不溶部と
可溶部に分け、不溶部を減圧乾燥する。
これを水中に加え加温分散させ、これに加温した極性の
強い油溶性物質と混合、さらにホモミキサーで20分間
攪拌して可溶化物を得る。
[発明の効果] 本発明で得られた油溶性物質の可溶化組成物は、油溶性
物質を水溶液で実質的に透明な状態で用いることが可能
となり、界面活性剤の配合量が少い事から風味も良好で
ある。
以下実施例によって本発明を説明する。
実施例1 デカグリセリンモノオレイン酸エステル12g、グリセ
リン20gを水63gに加え、加温溶解分散させ、加温
したd−ミックストコフェロール(純度90%)5gを
混合し、ホモミキサーで20分間攪拌してビタミンE可
溶化組成物を得た。
実施例2 デカグリセリンモノリノール酸エステル12g、マルト
ース13gを水69gに加え、加温溶解分散させ、加温
したd−ミックストコフェロール(純度70%)6gを
混合し、ホモミキサーで20分間攪拌してビタミンE可
溶化組成物を得た。
実施例3 デカグリセリンモノリノール酸エステル30gを150
ccのアセトンに分散し、デカンテーションして不溶部と
可溶部に分離し、減圧乾燥して得られたアセトン不溶部
8g、ソルビトール30gを水56g中に加えて、加温
溶解分散させ、加温したd−ミックストコフェロール
(純度70%)6gを混合し、ホモミキサーで20分間
攪拌してビタミンE可溶化組成物を得た。
実施例4 デカグリセリンモノリノール酸エステル60gを180
ccのアセトンに分散し、デカンテーションして不溶部と
可溶部に分離し、減圧乾燥して得られたアセトン不溶部
24gを水58g中に加え、加温溶解分散させ、加温し
たd−ミックストコフェロール(純度70%)18gを
混合し、ホモミキサーで20分間攪拌してビタミンE可
溶化組成物を得た。
実施例5 デカグリセリンモノリノール酸エステル10g、グルコ
ース15gを水70g中に加え、加温溶解分散させ、加
温したdl−α−トコフェロールアセテート5gを混合
し、ホモミキサーで20分間攪拌して、dl−α−トコ
フェロールアセテート可溶化組成物を得た。
実施例6 デカグリセリンジリノール酸エステル8g、ショ糖10
gを水77g中に加え、加温溶解分散させ、加温したビ
タミンAパルミテート5gを混合し、ホモミキサーで2
0分間攪拌して、ビタミンAパルミテート可溶化組成物
を得た。
実施例7 デカグリセリンモノリノール酸エステル10g、ソルビ
トール20g、アスコルビン酸ナトリウム0.5gを水64.
45g中に加え、加温溶解分散させ、加温したビタミンA
パルミテート5g、d−ミックストコフェロール0.05g
を混合し、ホモミキサーで20分間攪拌して、ビタミン
Aパルミテート可溶化組成物を得た。
実施例8 ヘキサグリセリンモノオレイン酸エステル8g、ソルビ
トール20gを水65g中に加え、加温溶解分散させ、
加温した中鎖トリグリセライド7gを混合し、ホモミキ
サーで20分間混合攪拌して、中鎖トリグリセライド可
溶化組成物を得た。
実施例9 オクタグリセリンモノオレイン酸エステル10g、フラ
クトース15gを水68g中に加え、加温溶解分散さ
せ、加温した大豆油7gを混合し、ホモミキサーで20
分間混合攪拌して、大豆油可溶化組成物を得た。
実施例10 デカグリセリンモノリノール酸エステル10g、グリセ
リン10gを水74.5g中に加え、加温溶解分散させ、加
温したβ−カロチン(純度30%)5g、アスコルビン
酸ステアリン酸エステル0.5gを混合し、ホモミキサー
で20分間混合攪拌して、β−カロチン可溶化組成物を
得た。
比較例 d−ミックストコフェロール(純度70%)10g、モ
ノエステル95%含有ショ糖ステアリン酸エステル50
g、エチルアルコール40gを混合、40〜60℃で加
温溶解し均一溶液とした。次に減圧下でエチルアルコー
ルを留去し、乾燥、粉砕して粉末化し、ビタミンE製剤
を得た。
試験例1 実施例1〜10の油溶性物質の可溶化組成物1g、及び
比較例のビタミンE製剤0.36gをpH4のクエン酸溶液
100mlに溶解分散し、分光光度計波長600nmで透
過度を測定した結果は次の通りであった。
実験区 透過率 実施例 1 92.% 2 92.% 3 92.% 4 90.% 5 96.% 6 91.% 7 91.% 8 94.% 9 95.% 10 92.% 比較例 30.% 試験例2 実施例1〜10の油溶性物質の可溶化組成物を40℃の
恒温機中に密栓して保存し、15日目および30日目に
実施例1〜10の油溶性物質の可溶化組成物は1g、比
較例は0.36gをとり、pH4のクエン酸水溶液100ml
に混合し、600nmで透過度を測定した結果は次の通
りであった。
0日 15日 30日 実施例1 92.% 91.% 89.% 2 92.% 92.% 90.% 3 92.% 92.% 91.% 4 90.% 89.% 88.% 5 96.% 94.% 92.% 6 91.% 90.% 89.% 7 91.% 91.% 88.% 8 94.% 93.% 92.% 9 95.% 94.% 92.% 10 92.% 90.% 89.% 比較例 30.% 29.% 29.% 以上の結果により、本発明の油溶性物質の可溶化組成物
の透明度はpH4の酸性溶液中でも極めて良好であり、
また経時的にもほとんど変化しなかった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−95847(JP,A) 特開 昭60−51104(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色料、着香料、強化剤、酸化防止剤、保
    存料、殺菌料又は油脂等の油溶性物質1〜15重量%、ポ
    リグリセリンに炭素数16〜22の不飽和脂肪酸をエステル
    化したモノエステル及び/又はジエステル1〜25重量
    %、糖類又は/及び糖アルコール類0〜40重量%を残余
    部の水中に混合撹拌してなる油溶性物質の可溶化組成
    物。
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