JPH0636740U - ボール式プッシャを具えたワーク供給用ロボットハンド - Google Patents
ボール式プッシャを具えたワーク供給用ロボットハンドInfo
- Publication number
- JPH0636740U JPH0636740U JP7893092U JP7893092U JPH0636740U JP H0636740 U JPH0636740 U JP H0636740U JP 7893092 U JP7893092 U JP 7893092U JP 7893092 U JP7893092 U JP 7893092U JP H0636740 U JPH0636740 U JP H0636740U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- robot hand
- pusher
- chuck
- ball
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Feeding Of Workpieces (AREA)
- Turning (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロボットハンドから工作機械のチャックへワ
ークを供給する際、ワークを常に正しい姿勢に維持する
ことができるロボットハンドの提供。 【構成】 ロボットハンド10は、プッシャ12の当接
面14に回転自在のボール16を有する。プッシャ12
とチャック18との間でワークWが挟持され、チャック
18が締められると、ワークWはチャック18の中心に
寄せられるため僅かに移動する。しかし、ワークWがプ
ッシャ側でも移動するには、ワークWとプッシャ12と
の間の摩擦力に打ち克たなければならない。本考案のロ
ボットハンド10は、この部位に回転自在のボール16
が設けられているので、ワークWとプッシャ12とは摩
擦係数がきわめて小さい転がり接触をする。従って、ワ
ークWは容易に正しい姿勢になる。
ークを供給する際、ワークを常に正しい姿勢に維持する
ことができるロボットハンドの提供。 【構成】 ロボットハンド10は、プッシャ12の当接
面14に回転自在のボール16を有する。プッシャ12
とチャック18との間でワークWが挟持され、チャック
18が締められると、ワークWはチャック18の中心に
寄せられるため僅かに移動する。しかし、ワークWがプ
ッシャ側でも移動するには、ワークWとプッシャ12と
の間の摩擦力に打ち克たなければならない。本考案のロ
ボットハンド10は、この部位に回転自在のボール16
が設けられているので、ワークWとプッシャ12とは摩
擦係数がきわめて小さい転がり接触をする。従って、ワ
ークWは容易に正しい姿勢になる。
Description
【0001】
本考案は、例えば、旋盤のチャックへワークを供給するためのロボットハンド に関する。
【0002】
ロボットハンドは、図2及び図3に示されるように、相互に進退動するアーム 30,32と、アームに固着された爪34と、プッシャ36とを有してなる。ロ ボットハンドが旋盤のチャック38にワークWを供給するとき、プッシャ36が そのワークWをチャック38に対して押圧する。
【0003】
長さL、直径DのワークWには、図3に示されるように、プッシャ36の押圧 力F、チャック38の反力P、自重G、支持力Q、摩擦力Fμ、及び摩擦力Pμ が作用する。チャック38が締められると、図4に示されるように、ワークWは チャック38の中心に寄せられるため、微小角dθだけ傾斜することがある。こ のとき、ワークWは姿勢を戻そうとするため、摩擦力Fμ,Pμの向きは図3に 示された向きとは反対になる。
【0004】 ここで、ワークWがチャック38に対して正しく押し付けられるためには、ワ ークWがプッシャ36に対して回動すること、すなわち、O点周りモーメントが 次式を満たすことが必要である。 F×(D/2) > G×(L/2)+Fμ×L (1)式 (1)式を整理すると、以下のようになる。 L < D/(2μ+G/F) (2)式
【0005】 上記(2)式の右辺において、ワークWの直径D及び重量Gは定数であり、押 圧力Fはロボットハンドの特性によって定まる。従って、ワークWの長さLは摩 擦係数μによって支配され、摩擦係数μが大きくなる程、取扱うことのできるワ ークWは短くなってしまう。すなわち、従来のこの種ロボットハンドでは、取り 扱うことのできるワークの長さが制限されたり、或いは、比較的長いワークを扱 う場合は、ワークの傾きが生じやすいという問題があった。
【0006】
本考案は、ワークとプッシャとの間における摩擦係数μを小さくすることに着 目してなされたものであって、ロボットハンドのプッシャのワーク当接面に回転 自在なボールを設けたワーク供給用ロボットハンドにより前記課題を解決した。
【0007】
ワークがプッシャによってチャックに押圧されたとき、ワークとプッシャの間 に摩擦力Fμが生じる。この摩擦力Fμは、ワークが正しい姿勢に戻ろうとする ことを阻止する力である。
【0008】 本考案では、プッシャがワーク当接面に回転自在なボールを有する。これによ り、ワークとプッシャは転がり接触をして、摩擦係数μは極めて小さいものとな っている。従って、摩擦力Fμも小さい値となるから、ワークは容易に正しい姿 勢に戻ることができる。
【0009】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。ロボットハンドの基本構造 は、従来のものと変わりはないので説明を省略する。
【0010】 本考案のロボットハンド10は、プッシャ12の先端、すなわち、ワーク当接 面14において、回転自在なボール16を有する。18はチャック、20は爪で ある。なお、市場で入手可能なボールキャスタを本考案のロボットハンド10に 利用すれば、安価に製造することができる。従来のものは、ワークとプッシャの 間が滑り接触であるが、本考案では転がり接触となる。
【0011】 一般的に、押圧力Fはワーク重量の1.5倍に設定される。従来のロボットハ ンドにおける摩擦係数μは通常0.3である。この数値を(1)式に代入すると 、 L < D/1.27 (4)式 L < 0.79・D (5)式 となる。従って、直径の約80%の長さのワークまでしか取扱うことができない 。
【0012】 一方、本考案では、ワークWとプッシャ12が転がり接触をするので、摩擦係 数は約0.02である。この数値を(1)式に代入すると、 L < D/0.71 (6)式 L < 1.42・D (7)式 となる。従って、全長が直径の1.4倍程度のワークまで取り扱えることとなる 。
【0013】
本考案は以上の構成であるから、ワークが正しい姿勢に戻ろうとすることを阻 止する力、すなわち、押圧力と摩擦係数の積である摩擦力Fμが小さくなり、ワ ークが長くなっても、そのワークをチャックに対して正しい姿勢で着座させるこ とができる効果がある。
【図1】本考案によるロボットハンドの側面図である。
【図2】従来のロボットハンドの平面図である。
【図3】従来のロボットハンドの側面図である。
【図4】従来のロボットハンドを示し、僅かに傾斜した
ワークの挙動及び力の釣り合いを説明する側面図であ
る。
ワークの挙動及び力の釣り合いを説明する側面図であ
る。
10 ロボットハンド 12 プッシャ 14 当接面 16 ボール 18 チャック
Claims (1)
- 【請求項1】 プッシャのワーク当接面に回転自在なボ
ールを設けたことを特徴とする、ワーク供給用ロボット
ハンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7893092U JPH0636740U (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | ボール式プッシャを具えたワーク供給用ロボットハンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7893092U JPH0636740U (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | ボール式プッシャを具えたワーク供給用ロボットハンド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636740U true JPH0636740U (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=13675594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7893092U Pending JPH0636740U (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | ボール式プッシャを具えたワーク供給用ロボットハンド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0636740U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006095605A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Seibu Electric & Mach Co Ltd | 薄物ねじ付きワークの自動ローディング装置 |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP7893092U patent/JPH0636740U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006095605A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Seibu Electric & Mach Co Ltd | 薄物ねじ付きワークの自動ローディング装置 |
JP4485308B2 (ja) * | 2004-09-28 | 2010-06-23 | 西部電機株式会社 | 薄物ねじ付きワークの自動ローディング装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2134250C (en) | Clamp with inclined screw | |
JPH0679680A (ja) | ロボットの把持装置 | |
EP3625002B1 (en) | Workpiece gripping device | |
JPH0636740U (ja) | ボール式プッシャを具えたワーク供給用ロボットハンド | |
JP3005937U (ja) | 産業用ロボツトのハンド | |
CN217530904U (zh) | 一种工业机器人机械臂连接装置 | |
JPH047856Y2 (ja) | ||
JP2556893Y2 (ja) | 広範囲形チヤツク | |
JPH018243Y2 (ja) | ||
JPS632314Y2 (ja) | ||
JPH052270Y2 (ja) | ||
JPH0511948Y2 (ja) | ||
JPH0711287U (ja) | 搬送ロボットの把持装置 | |
AU5281293A (en) | Pressing apparatus for pressing on bushings, cable lug presses, or similar items | |
JPS58196991A (ja) | 物品把持装置 | |
JP2021098249A5 (ja) | ||
JPH0810479Y2 (ja) | ドローバーを備えたパワーチャック | |
JPH052310Y2 (ja) | ||
JPH0553814U (ja) | 多種外径対応形チャック爪 | |
JPS6135423Y2 (ja) | ||
JPH0614166Y2 (ja) | テープ状光フアイバ把持装置 | |
JPH06262576A (ja) | プレスブレーキ用ロボットハンド | |
JPH0362787U (ja) | ||
JPS6320665B2 (ja) | ||
JPH0588892U (ja) | ロボットハンド |