JPH063626B2 - 貨幣収納カセット - Google Patents

貨幣収納カセット

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JPH063626B2
JPH063626B2 JP62255036A JP25503687A JPH063626B2 JP H063626 B2 JPH063626 B2 JP H063626B2 JP 62255036 A JP62255036 A JP 62255036A JP 25503687 A JP25503687 A JP 25503687A JP H063626 B2 JPH063626 B2 JP H063626B2
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cassette
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money
cash
amount
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信也 内田
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は金融機関で使用される自動入金機、自動出金
機、自動入出金機など(以下自動入出金機等と総称す
る)に使用されて現金の運搬あるいは補充に使用される
貨幣収納カセットに関するものである。
「従来の技術」 自動入出金機等の装置は、銀行等の金融機関における顧
客サービスの向上、窓口業務の能率化を目的として数多
くの台数が使用されている。また、近年、銀行等の店舗
の一角に自動入出金機等を設置した無人コーナーを設け
ることにより、営業時間外の取引の要求に対処させると
ともに、窓口係員への負荷を軽減しようとする傾向が著
しい。
ところで、上記窓口あるいは無人コーナーで使用されて
いる自動入出金機等においては、特に入金専用のカセッ
トについては、現金を収納する金庫として機能するカセ
ットを空の状態で入出金機本体の入金部にセットしてお
き、入金処理ごとにこのカセットに貨幣を収納し、所定
の営業時間終了後に、カセットを本体から取り外して内
部の現金を勘定する作業が必要とされている。
また、出金を伴うカセット(出金専用カセットまたは入
出金兼用カセット)については、予めこのカセットに必
要金額の貨幣を収納して、このカセットごと入出金機本
体の出金部または入出金部にセットしておき、このカセ
ットから貨幣を出し入れしながら所定の入出金処理を行
ない、所定の営業時間終了後、カセットを本体から取り
外して内部の現金を勘定する作業が必要とされている。
「発明が解決しようとする問題点」 上記勘定作業は、データ上の現金高と、カセット内の現
金を実際に計数することにより得られた金額とを照合す
るものであるが、すなわち、入金専用のカセットについ
ては、データ上の入金高と前記した実際の収納高、出金
を伴うカセットについては、カセットを本体に装着した
際に本体に入力されたカセット装着時収納金額からその
後の入出金の実績を差し引いて得られた残高と、前記し
た実際の収納高とを照合するものであるが、この作業
は、下記のような理由により、必ずしも能率的な作業で
はなかった。
イ.現金勘定作業は、入出金機の設置場所(例えば、窓
口、無人化ロビー)とは別の部屋において、例えば現金
計数機などを用いて行われるものであり、また、この作
業においては、入出金機本体に記録された入出金実績の
データ(本体内のプリンタにより印字されたいわゆるジ
ャーナルと呼ばれる記録紙)が、カセットそのものとは
別個に勘定作業の部屋に持ち込まれることになり、した
がって、数多くの入出金機を備えた店舗などでは、カセ
ットとこれに該当するジャーナルとを照合する繁雑な作
業が必要となる。
ロ.入出金機本体内における残高は、カセット装着時に
入力された金額(カセット内の現金の金額)を基礎とし
て、その後の入出金の実績の差し引くことにより算出さ
れるから、装着時に誤った収納金額を入力すると、当然
に、誤った残高が記録されてしまう。
ハ.カセット内の在高は、該カセットへの現金の装填時
の記録に基づいて入出金機本体へ入力されるが、この記
録(例えば用紙に書き込まれた金額)は、カセットとは
別個の存在であり、現金装填後、一旦カセットがロック
されてしまうと、記録とカセットとが整合しているか否
かの確認が不可能になるから、カセットと整合していな
い記録に基づいた金額が入力されることがないとは言い
切れない。そして、このような誤入力は、入出金機の設
置台数が多い場合(すなわちカセットの数が多い場
合)、さらに発生の可能性が高くなる傾向がある。
上記問題点を考慮した装置として、本出願人の先の出願
に係る実開昭59−88777号公報に記載された「貨
幣自動入金機」が知られている。この装置は、交換装着
可能な複数の収納金庫(カセット)に金庫番号等のデー
タを表示した認識標(例えばバーコード)を貼付してお
き、このバーコードを本体内の認識標検出部に読み取ら
せることにより、カセットの交換装着を検出し、取り出
されたカセットの金庫番号と、このカセット内の収納金
額データを自動的にジャーナル印字させるようにしてい
る。
この装置によれば、カセットとジャーナル紙が常に対応
して持ち運びされている限りは、勘定作業が容易となる
はずであるが、数多くのカセットを取り扱う場合には、
前記したイの問題が解決されず、また、バーコードとカ
セットとの不整合の可能性から、依然として上記ハの問
題が生じるおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みて提案されたもので、カセット
内の残高と記録上の残高との照合を行う勘定作業の作業
性向上を図るとともに、カセットと該カセットの在高に
関する記録とを整合を確実にすることを目的とするもの
である。
「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明ば、貨幣の入金処理、
出金処理の少なくとも一方を行う装置の本体に着脱可能
に装着されて該本体との間で貨幣の受け渡しを行う貨幣
収納カセットにおいて、該貨幣収納カセット内の貨幣に
関するデータを記憶する記憶手段と、該記憶手段へのデ
ータの書き込みおよび読み出しを行う制御手段と、前記
記憶手段に記憶させるべきデータを入力する入力手段
と、前記記憶手段に記憶されたデータを表示可能の表示
手段と、前記記憶手段に書き込むべきデータを外部から
受け入れる接続手段とからなり、該接続手段は、貨幣収
納カセットを本体に装着することにより本体の内面のス
ピーカと対向する位置に配置されるマイクロフォンであ
って、該マイクロフォンの受信面は前記貨幣収納カセッ
トの側面に沿って設けられた構成としたものである。
「作用」 上記構成であると、入力手段から任意に在高等のデータ
を入力して現金カセットそのものに在高を記憶させるこ
とにより、在高に関する記録とカセットそのものとを一
体化するとともに、接続手段から供給されたデータによ
って在高に関する記憶データを修正することができ、さ
らに、表示部に記憶データを表示させることにより、現
金カセット内の在高を外部から容易に認識することがで
きる。また、信号の授受がマイクロフォンとスピーカと
の間で行われるから、正規の貨幣収納カセットが本体に
装着されてこれらが互いに対向する位置に配置された場
合にのみ、非接触で信号を受信することができる。さら
に、接続手段がマイクロフォンによって構成されている
から、貨幣収納カセットの側面から突出することがな
い。
「実施例」 以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
第1図は現金カセットおよびこれが装着される紙幣自動
入出金機の外観を示すものである。
この装置は、例えば特開昭60−235293号公報、
特開昭60−241189号公報等に記載された循環式
紙幣入出金機であって、図中符号1で示されるものは入
出金機本体である。この入出金機本体1の上面には、紙
幣の受け入れと払い出しとを行う取引口2・2が設けら
れており、該取引口2・2を介して受け入れられた紙幣
を計数・判別しつつ機内に取り込み、また、所定枚数の
紙幣を取引口2・2から機外に払い出すようになってい
る。前記本体1の下部には、収納空間3が設けられてお
り、該収納空間3には、紙幣を収納する現金カセット4
が着脱自在に挿入されるようになっている。そして、該
現金カセット4を装着した後、前記収納空間3の開口部
に設けられた扉5を閉じることにより、現金カセット4
が本体1に装着された状態でロックされるようになって
いる。
次いで、第2図により、上記装置内における紙幣の流れ
を装置の構成とともに説明する。
すなわち、取引部10(取引口2の内側に設けられて共
用される)に投入された紙幣は、入金搬送路11中を搬
送されながらその途中の判別部12で判別を受けるとと
もに計数され、判別結果に応じて振り分け機構13を作
動させることにより、出金搬送路14もしくは分配搬送
路15に振り分けられる。前記分配搬送路15の下方に
は、金種別にそれぞれ紙幣を収容する金種別現金カセッ
ト(紙幣貯留部)16Aないし16Cが設けられてお
り、分配搬送路15途中の振り分け手段17ないし19
を作動させることにより、前記判別結果に応じて所定の
金種別現金カセット16A〜16Cのいずれかに紙幣が
収納され、あるいは、前記金種別現金カセット16A〜
16Cに収容し切れない紙幣が分配搬送路15端末の一
時貯留部20に送り込まれるようになっている。さら
に、一時貯留部20に送り込まれた紙幣は、入金カセッ
ト(本体に装着された現金カセット)4内に異金種混合
状態で収容されるようになっている。
一方、前記入金カセット4、および金種別現金カセット
16A〜16Cは、それぞれ、貯留紙幣を放出する機能
を持っており、これらから出金された紙幣は、下方の出
金搬送路21によって上方へ搬送されるようになってい
る。また、出金搬送路21の途中には再鑑部22が設け
られていて、出金搬送路21を搬送される紙幣を再度鑑
別するようになっている。すなわち出金搬送路21を搬
送される紙幣は、入金時の鑑別により、あるいは、カセ
ットへの収納時に既に鑑別されているが、万一、二重送
り、あるいは、異種券混入(例えば、入金時の振り分け
ミスにより万券のカセット16Aに収納された千券が万
券として出金搬送路21に払い出されることがあり得
る)が生じた場合に備えて、出金前に再鑑部22で鑑別
されるようになっている。そして、再鑑により出金に不
適当であると判断された場合には、振り分け機構23を
作動させることにより、再度分配搬送路15に送り込ま
れて所定のカセットに分配されるようになっている。ま
た、出金に適すと判断された場合には、そのまま上方へ
搬送されて、出金搬送路14へ送り込まれ、この出金搬
送路14の端末の返却出金貯留部24に一時貯留された
後、取引部10へ送り込まれるようになっている。な
お、前記入金搬送路11と出金搬送路14とは搬送路2
5により結ばれており、必要に応じて振り分け機構26
を作動させることによって、出金搬送路14の紙幣を入
金搬送路11へ送り込むことができるようになってい
る。
さらに、上記金種別現金カセット16A〜16Cは、本
体1内に固定される方式、あるいは、現金カセット4と
同様に本体1に対して着脱可能な方式のいずれであって
もよい。そして、前者の方式の場合、機構が簡略化され
るとともに、保管上の安全性が高いという長所の反面、
紙幣の補給に際して、現金カセット4から一旦機内に紙
幣を送り込んで、分配搬送路15を介して各金種別カセ
ット16A〜16Cに分配する処理が必要になるととも
に、紙幣の取出に際して、各金種別カセット16A〜1
6C内の紙幣をすべて搬送路21に送り出し、さらに、
分配搬送路15を経由して現金カセット4に送り込む処
理が必要であるため、補給、取出に要する時間が長いと
いう短所がある。一方、後者の方式の場合、それぞれの
金種別カセット16A〜16Cを着脱することにより紙
幣の補給、取出を容易に行うことができるが、各金種別
ボックス16A〜16Cを着脱可能にすると、それぞれ
のカセットと機内の紙幣繰り出し機構等との間の取り合
い関係が複雑になるとともに、機体から取り外した後に
各カセット16A〜16Cを金庫として利用し得るよう
にする必要があるため、これらの構造が複雑化し、さら
に、複数のカセットからの現金の取りまとめのための繁
雑な作業が必要になる。
次いで、上記本体1と現金カセット4との間で金額・枚
数等のデータを交換する機構を第3図により説明する。
第3図において、鎖線Aで囲まれた範囲は本体1側のデ
ータ処理機構、鎖線Bで囲まれた範囲は現金カセット4
側のデータ処理機構を示している。
すなわち、本体1側に設けられたCPU30は、ROM
31およびRAM32に記憶されたプログラムあるいは
データにしたがって制御動作を実行する。
前記CPU30には、I/Oポート33を介して、機内
の各搬送路11・14・15・21・25、各カセット
4・16A〜16C等から紙幣を繰り出し繰り出し手段
(図示略)、取引口2を開閉する機構(図示略)などを
駆動するモータ等の駆動機構34、振り分け機構13・
17・18・19・23・26(第3図において振分機
構35と総称する)、入出金の内容を示す取引データを
示す信号を現金カセット側へ供給する出力部36が接続
されてこれらにそれぞれ制御信号を供給するようになっ
ている。また、I/Oポート37を介して、現金カセッ
トからの在高データを受け入れる在高データ入力部3
8、前述の判別部12、および、機内の各所に設けられ
たセンサ部39(例えば搬送路中の特定位置を紙幣が通
過したことを検知するフォトセンサからなる)が接続さ
れている。さらに、I/Oポート40を介して操作盤4
1(例えば機体に直接設けられた操作盤、あるいは、金
融機関窓口の内側に設けられたテラーズマシンと呼ばれ
る操作卓)が接続されていて、該操作盤41の操作部
(キーボード)42から出力され補給、取出を容易に行
うことができるが、各金種別ボックツ16A〜16Cを
着脱可能にすると、それぞれのカセットと機内の紙幣繰
り出し機構等との間の取り合い関係が複雑になるととも
に、機体から取り外した後に各カセット16A〜16C
を金庫として利用し得るようにする必要があるため、こ
れらの構造が複雑化し、さらに、複数のカセットからの
現金の取りまとめのための繁雑な作業が必要になる。
次いで、上記本体1と現金カセット4との間で金額・枚
数等のデータを交換する機構を第3図により説明する。
第3図において、鎖線Aで囲まれた範囲は本体1側のデ
ータ処理機構、鎖線Bで囲まれた範囲は現金カセット4
側のデータ処理機構を示している。
すなわち、本体1側に設けられたCPU30は、ROM
31およびRAM32に記憶されたプログラムあるいは
データにしたがって制御動作を実行する。
前記CPU30には、I/Oポート33を介して、機内
の各搬送路11・14・15・21・25、各カセット
4・16A〜16C等から紙幣を繰り出す繰り出し手段
(図示略)、取引口2を開閉する機構(図示略)などを
駆動するモータ等の駆動機構34、振り分け機構13・
17・18・19・23・26(第3図において振分機
構35と総称する)、入出金の内容を示す取引データを
示す信号を現金カセット側へ供給する出力部36が接続
させてこれらにそれぞれ制御信号を供給するようになっ
ている。また、I/Oポート37を介して、現金カセッ
トからの在高データを受け入れる在高データ入力部3
8、前述の判別部12、および、機内の各所に設けられ
たセンサ部39(例えば搬送路中の特定位置を紙幣が通
過したことを検知するフォトセンサからなる)が接続さ
れている。さらに、I/Oポート40を介して操作盤4
1(例えば機体に直接設けられた操作盤、あるいは、金
融機関窓口の内側に設けられたテラーズマシンと呼ばれ
る操作卓)が接続されていて、該操作盤41の操作部
(キーボード)42から出力された信号を受け入れ、あ
るいは、表示部(ディスプレイ)43に金額、枚数等の
データ、あるいは動作モードを示すメッセージなどを表
示させるようになっている。なお符号44は、外部の電
源45に接続されて機内の各機器に電源を供給する電源
部である。
一方、現金カセット4側のCPU50は、ROM51、
RAM52に記憶されたプログラムおよびデータに基づ
いて所定の制御動作を実行するもので、I/Oポート5
3を介して接続された操作部54、および、前記取引デ
ータ出力部36の出力を受け入れる取引データ入力部5
5から入力された信号に応じて、I/Oポート56を介
して接続された在高データ出力部57、および、残高等
を表示する表示部58を操作するようになっている。ま
た、表示部58の表示内容は、表示スイッチ59の操作
により、表示状態、非表示状態に切り替えられ、あるい
は、表示内容の変更がなされるようになっている。
さらに、前記現金カセット4には、太陽電池60が設け
られており、該太陽電池60から供給された電力をバッ
テリー61に蓄電して現金カセット4内の諸機器の電源
として利用するようになっている。また、前記バッテリ
ー61は、現金カセット4を現金取引機1に装着するこ
とにより、前記現金取引機1側の電源部44に自動的に
接続されて、あるいは、電源部44に必要に応じて接続
されて該電源部44から電力の供給を受けるようになっ
ている。
次いで第4図により、前記現金取引機側および現金カセ
ット側にそれぞれ設けられた取引データ入出力部36・
55、および、在高データ入出力部38・57の具体的
構成を説明する。
取引データ出力部36は、CPU30から供給される出
力要求コード信号と、取引データを示す出力信号とをD
TMF(Dual Tone Multi Frequency発生器70
により音声信号に変調して、スピーカ70から音声信号
を発生させるようにした構成となっている。そして上記
DTMFは、例えば押しボタン式電話器において、押し
ボタンからの入力データを音声信号に変換する場合に採
用される変換方式により、前記出力要求コードおよび取
引データに対応する音声信号を出力するようになってい
る。また、在高データ出力部57にも上記取引データ出
力部36と同様の構成のDTMF発生器70およびスピ
ーカ71が設けられていて、在高データ出力信号などに
対応する音声信号を出力するようになっている。
一方、前記取引データ出力部36から出力された音声信
号が入力される取引データ入力部55は、音声信号をマ
イク72により電気信号に変換してAMP73により所
定のレベルまで増幅し、増幅されたDTMF信号をDT
MFレシーバ74で復調して出力要求コード信号もしく
は取引データ入力信号を出力するようになっている。ま
た、前記在高データ入力部38にも、前記取引データ入
力部55と同様の構成のマイク72、AMP73、およ
びDTMFレシーバ74が設けられて、音声信号に対応
する在高データ入力信号を出力するようになっている。
そして、現金カセット4側のスピーカ71およびマイク
72は、現金カセット4を本体1に装着することによ
り、それぞれ、本体1側のマイク72、スピーカ71と
対向する位置に配置されるようになっている。
なお、第3図において現金カセット4側の構成要素とし
て説明した操作部54、表示部58、および、表示スイ
ッチ59は、第5図に示すような平面的な配置で現金カ
セット4の前面に取付られている。
上記制御機構で実行される処理の内容を、第6図ないし
第11図のフローチャートを参照して、入出金機の作用
とともに説明する。なお、以下の説明中Snはフローチ
ャートにおけるn番目のステップを示すものとする。
◎ 現金カセット制御動作(第6図参照) S1:スタート S2:カセット4が機体1に装着されたか否かを判断
し、NOの場合にはS3へ、YESの場合には後述する
S13以降のステップへ進む。なお、この判断は、現金
カセット4に設けられたマイクロスイッチなどのセンサ
(図示略)からの検出信号の有無により行われる。
S3:現金カセット4の操作部54に設けられた開始キ
ーが操作されたか否かを判断し、NOの場合にはS4
へ、YESの場合にはS6へ進む。
S4:操作部54に設けられた表示キー59が操作され
たか否かを判断し、NOの場合には前記S2に戻り、Y
ESの場合にはS5へ進む。
S5:現金カセット4内の在高を表示部58に一定時間
に亙って表示させた後、前記S2に戻る。
一方、前記S3において開始キーが操作されたと判断さ
れた場合には、 S6:表示部58を作動状態とする。
S7:現金カセット4の取り扱い責任者が操作部54の
テンキーを操作して所定のコード(暗証)を入力する。
また、入力されたコードは、表示部58に表示される。
S8:あらかじめ記憶されたコードと入力コードをと比
較して一致するか否を判断し、一致する場合にはS9へ
進み、一致しない場合にはS11へ進む。
S9:現金カセット2に紙幣を収納する前に実際に紙幣
を勘定することにより得られた紙幣の枚数および金額の
データが操作部54から入力され、このデータが在高と
してRAM52に記憶される。
S10:操作部54の終了キーが操作されたか否かを判断
し、操作された場合にはS11へ、操作されていない場
合にはS12へ進む。
S11:表示部58を作動を停止させた後、前記S2に戻
る。
S12:現金カセット4が機体1に装着されたか否かを判
断し、装着された場合にはS11へ、装着されていない
場合にはS9もどって終了キーが操作されるかカセット
4が機体1に装着されるかを待つ。
この場合、この実施例のように現金カセット4が混合金
種を収納するようになした場合には、S9において、複
数金種分にわたるデータを入力することになる。
一方、S2において、現金カセット4が機体1に装着さ
れていると判断された場合には、 S13:在り高データを出力すべき旨の出力要求コード
(在高コードを本体側において取引毎に加減算する場
合、または在高データに基づいてニヤエンド管理、満杯
管理などの収納量管理を行う場合には、必要に応じて、
本体側の取引データ出力部32からカセット側の取引デ
ータ入力部55へ出力要求コードが入力される)が本体
1側から出力されたか否かが判断され、YESの場合に
はS14へ進んでRAM52から在高データを読み出
し、在高データ出力部57から在高データを音声として
出力する。そして、在高データ出力部57から出力され
た在高データについての音声信号は、在高データ入力部
38で電気信号に復調され、本体1側のRAM32に記
憶される。また、NOの場合にはS15へ進む。
S15:在高データ修正入力(現金カセット4についての
入出金金額または入出金枚数のデータ、あるいは、この
データとそれ以前の在高データとから本体側のCPU3
0に算出された在高データ)があるか否かを判断し、N
Oの場合には前記S2へ戻り、YESの場合にはS16
へ進んで、RAM32および52に記憶された在高デー
タを書き替える。
なお、上記S16における在高データの書き替えは下記
のいずれの方式で行ってもよい。
i.本体1側のRAM32にすべてのカセット4および
16A〜16Cの在高を記憶させておき、入金カセット
4から紙幣の出し入れが行われる毎に、CPU30にお
いて、出し入れ前の在高データと入出金金額との加減算
を実行し、この加減算の結果得られた在高を本体側のR
AM32に書き込むとともに、本体側の取引データ出力
部36から現金カセット側の取引データ入力部55に供
給して、RAM52の在高データを修正データに書き替
える。
ii.上記iにおいて、紙幣の出し入れが行われる毎の残
高データの修正は本体側のRAM32についてのみ行
い、カセット4側のRAM52の在高データの修正はカ
セットを取り出す直前、例えば後述の終業処理時などの
時にのみ行う。
iii.取引データ出力部36から現金カセット4側の取
引データ入力部55に、出し入れされた金額、あるいは
出し入れされた紙幣の枚数のデータをそのまま供給し
て、このデータに対応する金額と、RAM52から読み
出された在高データとを入金カセット4側のCPU50
に加減算させて在高を算出し、算出された在高データを
RAM52に書き込む。
iv.上記iiiにおける演算結果により得られた入金カセ
ット4の在高データを本体1側に供給して、本体1内の
RAM32の入金カセット4についての在高データを修
正する。
すなわち、入金カセット4についての在高の算出は、本
体1側のCPU30、カセット4側のCPU50のいず
れで行ってもよく、また、カセット4のRAM52に記
憶された在高データの修正は、紙幣の出し入れ毎に行っ
ても、終業時などのカセット取り出し直前にまとめて行
ってもよい。
そして、上記S14の在高データ出力、および、S16
の在高データの修正記憶は、本体側からの要求に応じ
て、後述する各処理動作における必要なステップで実行
される。
以上のようにして、現金カセット4が機体1に装着され
るとともに、現金カセット4内の現金の在高の確認と、
この在高についてのデータの修正が行われる。
◎装置全体の処理(第7図参照) この実施例における現金カセット4は、主として、金種
別現金カセット16Aないし16Cにおける紙幣の過不
足を補う機能を果たすものであり、したがって、現金カ
セット4が機体に装着されると、現金(入金)カセット
4から金種別現金カセット16A〜16Cへの紙幣の分
配が行われる。
S20:本体1の電源が投入される。
S21〜S24: 入金カセット4および金種別現金カセット16A〜16
Cについての在高データがCPU30に供給される。
S25:分配が必要な現金カセットがあるか否かを判断
し、YESの場合には、S26・S27を経由して、NOの
場合には直接S28へ進む。すなわち、金種別現金カセッ
ト16A〜16Cが本体1に固定された構造の場合、入
金カセット4を通じて各金種別カセット16A〜16C
内への紙幣の供給と回収とを行なう必要があるから、入
金カセット4を本体1に装着した後、入金カセット4か
ら繰り出した紙幣を各金種別カセット16A〜16Cに
分配する処理が行われる。一方、金種別現金カセット1
6A〜16Cが本体1に対して着脱可能な構成となって
いる場合には、入金カセット4の装着直後の分配処理を
行う必要はない。
S26:入金カセット4から第2図の搬送路21へ紙幣を
繰り出し、再鑑部22において金種を判別して分配搬送
路15へ送り込み、所定金種の金種別現金カセット16
A〜16Cへ分配する。なお、必要なカセット16A〜
16Cへ分配すべき金種以外の金種の紙幣は、一時貯留
部20へ一旦収納された後、その下方の現金カセット4
に再度収納される。
S27:上記分配処理において放出した金額を現金カセッ
ト4の在高から減算するとともに、各金種別現金カセッ
ト16A〜16Cに追加された金額をそれまでの在高に
加算して、各在高データを修正する。
S28:以上の動作によって初期設定処理が終了する。
S29:装置が入金モードに設定されているか否かが判断
され、入金モードにある場合には、後述する入金処理動
作(第8図参照)S30を経由した、入金モードにない
場合には直接、S31へ進む。なお、入金モードに入っ
たか否か、あるいは、後述するその他のモードの入った
か否かの選択は、機体に設けられたモード選択スイッチ
(図示略)により行われる。
S31:装置が出金モードに設定されているか否かが判断
され、出金モードにある場合には、後述する出金処理動
作(第9図参照)S32を経由して、出金モードにない
場合には直接、S33へ進む。
S33:装置が分配モードに設定されているか否かが判断
され、分配モードにある場合には、後述する分配処理動
作(第10図参照)S34を経由して、分配モードにな
い場合には直接、S35へ進む。
S35:装置が終業モードに設定されているか否かが判断
され、終業モードにある場合には、後述する終業処理動
作(第11図参照)S36を経由して、終業モードにな
い場合には直接、前記S29に戻る。そして、いずれか
のモードが選択されるまで、前記S29・S31・S3
3・S35の判断を繰り返す。
◎入金処理(第8図参照) 上記S29において入金モードにあると判断されると、
第8図に示すような入金処理が行われる。
S40:スタート S41:いずれかの取引口2に紙幣が投入されたことが検
知される。
S42:投入された紙幣を一枚ずつ分離させながら機内の
入金搬送路11に一枚ずつ取り込む。
S43:入金搬送路11を搬送される紙幣を一枚ずつ判別
し、判別の結果、受け入れ可能と判別された紙幣(YE
Sの場合)は、搬送路15を経由して一時貯留部20に
送り込まれ(S44)、受け入れ不能と判別された紙幣
(NOの場合)は返却される(S45)。そして、機械
が自動リトライモードに設定されている場合には、入金
不能と判別された紙幣を自動的に搬送路14・25を経
由して判別部12に送り込むべく前記S42へ戻り、再
投入モードに設定されている場合には、受け入れ不能紙
幣が返却出金貯留部24の経て一旦取引部10に返却さ
れ、その後、S41に戻って、操作者により再度取引部
10から機内に投入されることになる。
S46:入金金額を操作者が確認して、入金を許可すべき
か否かを判断し、受け入れを許可した場合には一時貯留
部20の紙幣を入金カセット4に収納し(S47)、許
可されなかった場合には、一時貯留部20の紙幣を機体
1前面の扉を開放して直接返却する。(S48) S49:実行された入金処理の金額を、それまでの入金カ
セット4の在高に加算すべく、RAM32および52に
記憶されている在高データを修正する。
S50:一回の入金処理が終了し、次回の処理の準備状態
となる。
◎出金処理 上記S31において出金モードにあると判断されると、
第9図に示すような出金処理が行われる。なお、各金種
についての出金要求枚数は、操作者からの具体的な金種
指定により、あるいは、金額の指定に対して最小の払い
出し枚数を算出する処理により決定される。
S60:出金処理スタート S61:万券を出金すべき要求がされたか否かを判断し、
要求があった場合にはS62へ、要求がない場合には後
述するS68へ進んで、五千券の払い出しを実行する。
S62:金種別現金カセット16Aから紙幣を繰り出し、
搬送路21および搬送路14を経由して、取引部10へ
向けて搬送する。また、搬送路21の途中の再鑑部22
において、繰り出し紙幣の金種および真偽を判別する。
S63:再鑑部22から得られたデータに基づき、払い出
し可能か否かを判断し、払い出し可能な場合にはS64
へ進み、不可能な場合には、振り分け手段23および1
7を切り替えて紙幣を該当する金種物現金カセット16
Aに回収した後(S65)、S62へ戻って紙幣の繰り
出しを続行する。
S64:出金搬送路14から送り込まれた紙幣を返却出金
貯留部24に一時貯留しながら繰り出しを続行する。
S66:所定枚数(出金すべき金額、あるいは枚数に応じ
てCPU30から指令された金額)の出金が終了したこ
とを条件として次のS67へ進む。所定枚数に達しない
場合には、前記S62以降のステップを繰り返す。
S67:RAM32に記憶されていた金種別現金カセット
16Aの在高データから今回の繰り出し枚数を減算し、
在高データを修正する。なお、再鑑の結果払い出し不適
と判断された紙幣は、該当する金種別現金カセット16
Aに戻されるから、前回の在高データから今回の払い出
し高を減算すれば、再鑑の結果に拘わらず現在の在高を
算出することができる。
S68:五千券の出金要求があるか否かを判断し、要求が
ない場合には、後述するS75へ進んで千券の払い出し
を実行し、要求がある場合には、S69〜S74の処理
を実行する。なお、S69〜S72における処理は、前
記万券におけるS62〜S67の処理の内容と同一であ
るから、その説明を省略する。すなわち、所定枚数の五
千券を返却出金貯留部24に送り込むとともに、繰り出
し枚数に対応して、RAM32に記憶されている金種別
現金カセット16Bの在高を修正した後、S75へ進
む。
S75:千券の出金要求があるか否かを判断し、要求がな
い場合には、後述するS82へ進み、要求がある場合に
は、S76〜S81の処理を実行する。なお、S76〜
S81における処理は、前記万券におけるS62〜S6
7の処理の内容と同一であるから、その説明を省略す
る。すなわち、所定枚数の千券を返却出金貯留部24に
送り込むとともに、繰り出し枚数に対応して、RAM3
2に記憶されている金種別現金カセット16Cの在高を
修正した後、S82へ進む。
S82:返却出金貯留部24に貯留されている紙幣を取引
部10に送り込み、該取引部10の取引口2のいずれか
を介して一方の操作者に紙幣を払い出した後、前記S6
0に戻る(S83)。
◎分配処理 分配処理は、いずれかの金種別現金カセットの在高が所
定値を下回ったことを条件として開始される。
S90:スタート S91:入金カセット4に集積状態で収納された紙幣を一
枚ずつ分離させて搬送路21へ繰り出し、再鑑部22で
金種を判別するとともに、振り分け手段23を切り替え
て、搬送路21から搬送路15へ紙幣を送り込む。
S92:再鑑部22における判別の結果、支払い紙幣とし
て再利用可能と判断された場合にはS93へ、再利用不
可能と判断された場合にはS94へ進む。
S93:判別結果に応じて振り分け手段17〜19を切り
替え操作することにより、各金種別現金カセット16A
〜16Cに紙幣を分配し、それぞれ収納させる。
S94:再鑑の結果、支払い用紙幣として再利用すること
が不可能と判断された紙幣は、入金カセット4に回収さ
せるべく一時貯留部20へ送り込む。なお、満杯となっ
ている金種別現金カセットに対応する金種の紙幣につい
ても、再利用不能の紙幣と同様に一時貯留部20へ送り
込まれる。
S95:分配が終了したことを条件として次のS96へ進
み、終了していない場合には、前記S91へ戻って分配
処理を繰り返す。なお、分配の終了は、必要な金種別現
金カセット16A〜16Cが満杯となっていること、あ
るいは、入金カセット4が空になったことにより判別さ
れる。
S96:再鑑部22の再鑑結果に基づき、RAM32に記
憶されている各現金カセット4・16A〜16Cの在高
データを修正する。すなわち、金種別現金カセット16
A〜16Cに関しては、分配処理前の在高に補充額を加
算し、入金カセット4に関しては、分配処理前の在高か
ら他のカセットへの補充額の合計を減算する。
S97:分配処理が終了し、前記S90へ戻る。
◎ 終業処理 金種別現金カセット16A〜16Cが本体1に固定され
ている場合、あるいは、現金の勘定作業を簡略化(勘定
すべき紙幣の一つのカセットに集中させることによる能
率化)のため、1単位の入出金業務、すなわち、一日の
業務が、あるいは、交替のためある係員についての業務
が終了した場合に、装置内の紙幣をすべて入金カセット
4に送り込んで回収する終業処理が行われる。
S100:スタート S101:機内の紙幣をすべて入金カセット4に送り込ん
で回収する1ボックス処理の要求があるか否かを判断
し、要求がある場合にはS102へ、ない場合にはS1
05へ進む。
そして、S102〜S104においては、金種別現金カ
セット16A〜16Cから、それぞれの金種の紙幣を搬
送路21へ繰り出し、搬送路15を経由して入金カセッ
ト4へ送り込むとともに、各金種別現金カセット16A
〜16Cについての在高データから繰り出し高を減算し
(通常はゼロになる)、入金カセット4の在高データに
各金種別現金カセット16A〜16Cの繰り出し高を加
算し、その結果に基づいて各カセットの在高データを書
き替える。そして、これらS102〜S104の処理に
おいても、入金カセット4について第6図のS16に該
当する在高データの修正が行われる。
S105:電源オフにより、終業処理が終了する。
そして、上記終業処理の後本体から取り外された現金カ
セット4には、在高データが記憶され、また、現金カセ
ット4には、独立した電源が設けられているから、自身
に在高データが保存されるとともに、必要に応じて表示
ボタン59を操作することにより、在高データを表示部
58に表示させることができる。
また、実施例の装置においては、現金カセット4と本体
1とのデータ通信を音声信号によって行うようにしたか
ら、本体1と現金カセット4との電気的な接続手段、例
えば、多くの電気接点を持った多心コネクタのような部
品が不要となり、このコネクタの接触不良等に起因する
エラーを防止することができ、現金カセット4の着脱を
長年に亙って繰り返した場合にも、高い信頼性を維持す
ることができる。
「発明の変形実施例」 a. 上記一実施例は紙幣入出金機に適用した場合を示し
たが、本発明の貨幣収納カセットは硬貨入出金機にも応
用することができる。
b. 上記一実施例では、現金カセットDの在高データを
本体側およびカセット側の両方に記憶させるようにした
が、カセット側にのみ記憶させて、在高データが必要に
なる度に該データを在高データ入出力部を介して本体側
に供給し、また、取引データ入出力部を介して取引デー
タの供給を受けさせてカセット側の在高データを修正す
るようにしてもよい。
c. 上記bとは反対に、現金カセットDの在高データを
装着直後に本体側に読み込んでおき、カセット取出直前
までの間、カセット側との取引データの交換を行うこと
なく本体側の在高データのみを修正し、カセット取出直
前にカセット側の在高データを修正するようにしてもよ
い。
d. 上記一実施例では、補充、あるいは回収用の現金カ
セットに記憶部をおよび情報入出力手段を設けるように
したが、金種別の現金カセットに適用してもよいのはも
ちろんである。
「発明の効果」 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、下記の
効果が得られる。
現金カセットそのものが在高などのデータを記憶し、か
つ、記憶させるべきデータは、入力手段によって任意に
入力することが可能であるから、例えば、カセットへ現
金を装填する際にこの入力手段により金額を入力させ
て、該金額に関するデータをカセットそのものと一体化
することができる。
記憶手段に記憶されたデータを任意に表示することが可
能であるから、任意に在高データを確認してカセットと
その在高の記憶との整合を容易に確認することができ、
多数の現金カセットを処理する場合にも、現金カセット
とこれに該当する在高データとを確実に対応させること
ができる。
現金カセットにデータ交換のための接続手段が設けられ
ているから、該カセットを入出金機等の本体に取り付け
て使用する場合に、取引の推移に応じて本体側からデー
タの供給を受けることにより、実際の在高の変化に対応
して現金カセットの在高データを修正することができ
る。
信号の授受がマイクロフォンとスピーカとからなる音声
通信手段を介して行われているから、両者の接続が無接
点で行われることとなり、したがって、繰り返し使用し
ても破損したり接続不良を生じたりすることがない。
特定の位置にマイクロフォンが配置された貨幣収納カセ
ットが本体に正確に取り付けられてスピーカと対向して
初めて信号の授受が可能になるから、例えば機体毎に異
なる位置にマイクロフォンあるいはスピーカを設けてお
けば、正しい貨幣収納カセットが取り付けられた場合に
のみ信号の授受が行われることになり、誤ったカセット
の装着が防止される。
貨幣収納カセットは、一般に本体内部に取り付けられる
ものであるから、外部から信号授受動作の状況を把握す
ることが難しく、光や電波を用いた接続手段では別個に
表示手段を設けない限り、必要なときに送受信が行われ
ているか否かを外部から判別することが難しい。本発明
にあっては、少なくとも、システムが正常に動作してデ
ータの授受が行われているか否かについては、貨幣収納
カセットを本体から引き出すことなく、しかも、格別な
表示装置を設けることなく、機外に漏れる音声を介して
確認することができる。したがって、貨幣の紛失の原因
となる可能性のある、貨幣収納カセットの本体からの引
出しの頻度を減少させることができる。
マイクロフォンは、その機構上、振動板が音源に向けら
れていれば受信機能を果たすことができるから、貨幣収
納カセットの側面から突出することなく配置することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の現金カセットを適用してなる入出金機の
一実施例を示すもので、第1おは本体と現金カセットと
の外観を示す斜視図、第2図は入出金機の機内における
紙幣の流れの説明図、第3図は制御系のブロック図、第
4図は取引データ入出力部、および在高データ入出力部
の構成を示すブロック図、第5図は操作部におけるキー
の配置を示す平面図、第6図はカセット装着処理のフロ
ーチャート、第7図は装置の主フローチャート、第8図
は入金処理のフローチャート、第9図は出金処理のフロ
ーチャート、第10図は分配処理のフローチャート、第
11図は終業処理のフローチャートである。 1……本体、2……取引口、4……現金カセット(入金
カセット)、11……搬送路、12……判別部、14…
…出金搬送路、15……分配搬送路、16A〜16C…
…金種別現金カセット、21……出金搬送路、22……
再鑑部、30……CPU、32……RAM(記憶手
段)、35……振分機構、36……取引データ出力部
(接続手段)、38……在高データ入力部(接続手
段)、41……操作盤、42……操作部、43……表示
部、50……CPU、52……RAM(記憶手段)、5
4……操作部、55……取引データ入力部(接続手
段)、57……在高データ出力部(接続手段)、58…
…表示部、70……DTMF発生器、71……DTMF
レシーバ、71……スピーカ、72……マイク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貨幣の入金処理、出金処理の少なくとも一
    方を行う装置の本体に着脱可能に装着されて該本体との
    間で貨幣の受け渡しを行う貨幣収納カセットにおいて、
    該貨幣収納カセット内の貨幣に関するデータを記憶する
    記憶手段と、該記憶手段へのデータの書き込みおよび読
    び出しを行う制御手段と、前記記憶手段に記憶させるべ
    きデータを入力する入力手段と、前記記憶手段に記憶さ
    れたデータを表示可能な表示手段と、前記記憶手段に書
    き込むべきデータを外部から受け入れる接続手段とから
    なり、該接続手段は、貨幣収納カセットを本体に装着す
    ることにより本体の内面のスピーカと対向する位置に配
    置されるマイクロフォンであって、該マイクロフォンの
    受信面は前記貨幣収納カセットの側面に沿って設けられ
    たことを特徴とする貨幣収納カセット。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記接続手段に在高の金
    額そのものを表すデータが供給された場合に、このデー
    タを前記記憶手段に書き込むことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の貨幣収納カセット。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記接続手段に貨幣収納
    カセットの入出金金額についてのデータが供給された場
    合に、該入出金金額をそれまでの在高データから加減算
    した値に在高データを修正することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の貨幣収納カセット。
JP62255036A 1987-10-09 1987-10-09 貨幣収納カセット Expired - Lifetime JPH063626B2 (ja)

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