JPH0635687A - 対話処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示装置の表示画面上でユーザインタフェー
ス機能を実行する複数のインタフェース部品を有する対
話処理システムにおいて、インタフェース部品としての
図形に登録されたコマンドの処理を高速に行うことが可
能な対話処理システムを提供する。 【構成】 表示装置の表示画面上でユーザインタフェー
ス機能を実行する複数のインタフェース部品を有する対
話処理システムにおいて、コマンドを前記インタフェー
ス部品に登録するコマンド登録手段（１１）と、前記コ
マンドが登録されたインタフェース部品に対応するキャ
ッシュデータを作成してキャッシュテーブルに登録する
キャシュデータ記憶手段（１７）と、入力操作によりイ
ンタフェース部品を選択すると、前記キャッシュデータ
に基づいて、インタフェース部品に登録されているコマ
ンドを実行するコマンド実行手段（１９）とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、対話処理システムに関
し、特に、表示装置の表示画面上でユーザインタフェー
ス機能を実行する複数のインタフェース部品を有する対
話処理システムにおいて、インタフェース部品としての
図形に登録されたコマンドの処理を高速に行うことがで
きる対話処理システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、表示装置の表示画面上でユーザイ
ンタフェース機能を実行する複数のインタフェース部品
を有する対話処理システムにおいては、インタフェース
部品を組込んだ表示パネルが作成され、この表示パネル
を用いてアプリケーションプログラムにおけるユーザイ
ンタフェース機能が実行される。この場合、作成するパ
ネルに関する情報（インタフェース部品）は、ソースプ
ログラムに変換されて、インタフェース部品のソースプ
ログラムが作成され、このソースプログラムをコンパイ
ルし、アプリケーションプログラム本体とリンクするこ
とにより、実行形式の該当のインタフェース部品を備え
たユーザインタフェース機能を実行するパネルが生成さ
れる。

【０００３】ところで、計算機システムのユーザインタ
フェースの構築においては、ユーザとシステムの対話処
理を行うユーザインタフェース部品の動作はプログラム
として与える必要があり、煩雑であるという問題があ
る。これに対して、特開平２−２６６４２４号公報で提
案されている「対話処理合成システム」では、データベ
ースの視覚的データおよび動作記述データから構成され
る部品をシステムの側で提供し、これらを組合せること
により、計算機応用システムのユーザインタフェースの
動作プログラムを合成して、ユーザインタフェースの構
築を容易にする。このため、この対話処理合成システム
では、視覚的データおよび動作記述データから構成され
る部品を提供するインタフェース部品データベース部
と、前記インタフェース部品データベース部の部品を組
み合せて記述するインタフェース部品エディタ部と、前
記インタフェース部品エディタ部の記述に基づいて対話
処理部を合成するインタフェース合成部とを備えてい
る。これにより、部品を組み合せていくという簡易な方
法で、計算機応用システムの対話処理部を構成すること
ができる。

【０００４】また、特開平２−２５４５３９号公報で提
案されている「ソフトウェアプロトタイプ作成支援装
置」では、対話型ＣＡＤシステムのマン・マシンインタ
フェース部のプロトタイプを図形入力により作成する。
このため、ここでは、対話型ＣＡＤシステムのマン・マ
シンインタフェース部構成要素（メニュー類）として個
々にデータベースに登録し、指定した動作定義に従って
動作させることにより、プロトタイプとしての機能を実
現する。更に目的システムのソースコードを変換出力す
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の対
話処理プログラムのインタフェース部品を含んだ表示パ
ネルにおいて、配置される図形などで構成するインタフ
ェース部品にはコマンドが登録できるようになってお
り、ユーザが表示パネル上の当該インタフェース部品の
図形をマウスカーソル等で選択することにより、当該図
形に登録されたコマンド処理が実行される。

【０００６】このような図形に登録されたコマンドの処
理を実行する際には、マウスにより図形が選択指示され
る度に、ユーザインタフェース機能を実行するユーザイ
ンタフェース制御部が、選択指示された図形にコマンド
が登録されている否かを図形の属性データのポインタを
順次に辿って調ベ、図形にコマンドが登録されているこ
とが判定されると、コマンド実行部に処理の制御を移し
て、当該コマンド処理を実行する。すなわち、選択指示
された図形の属性データをチェックし、コマンドが登録
されていることが判定できてから、コマンド処理部を起
動させ、コマンド処理を実行する。このため、インタフ
ェース部品としての図形に付加されたコマンドの処理
は、高速に実行できないという問題がある。

【０００７】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、本発明の目的は、表示装置の
表示画面上でユーザインタフェース機能を実行する複数
のインタフェース部品を有する対話処理システムにおい
て、インタフェース部品としての図形に登録されたコマ
ンドの処理を高速に行うことが可能な対話処理システム
を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するため、本発明の対話処理システムでは、表示装置の
表示画面上でユーザインタフェース機能を実行する複数
のインタフェース部品を有する対話処理システムにおい
て、コマンドを前記インタフェース部品に登録するコマ
ンド登録手段（１１）と、前記コマンドが登録されたイ
ンタフェース部品に対応するキャッシュデータを作成し
て登録するキャッシュデータ記憶手段（１７）と、入力
操作によりインタフェース部品を選択すると、前記キャ
ッシュデータに基づいて、インタフェース部品に登録さ
れているコマンドを実行するコマンド実行手段（１９）
とを備えたことを特徴とする。

【０００９】

【作用】本発明の対話処理システムは、表示装置の表示
画面上でユーザインタフェース機能を実行する複数のイ
ンタフェース部品を有するシステムとなっており、この
インタフェース部品によるユーザインタフェース機能を
介してアプリケーションプログラムが動作するシステム
となっている。このように構成されている対話処理シス
テムにおいて、コマンド登録手段（１１）は、表示画面
上で作成した図形などをインタフェース部品として、コ
マンドを当該インタフェース部品に登録する。キャッシ
ュデータ記憶手段（１７）は、前記コマンドが登録され
たインタフェース部品に対応するキャッシュデータを作
成して例えばキャッシュテーブルに登録する。コマンド
実行手段（１９）は、入力操作部からの入力操作により
インタフェース部品が選択されると、キャッシュデータ
記憶手段（１７）の前記キャッシュデータに基づいて、
インタフェース部品に登録されているコマンドを実行す
る。

【００１０】このように、この対話処理システムにおい
ては、キャッシュテーブルに登録されたキャッシュデー
タを調ベるだけで、インタフェース部品の図形にコマン
ドが登録されているか否かが判定できるので、該当のイ
ンタフェース部品の図形がマウスクリックにより選択さ
れる度に、当該インタフェース部品の図形の属性データ
を読み出して、コマンドが登録されているか否かを調ベ
る必要がなく、直ちにコマンド実行部を起動するか否か
が判定でき、図形に付加されたコマンドの実行処理を高
速に行うことができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により具体的
に説明する。図１は、本発明の一実施例にかかる対話処
理システムの要部の構成を示すブロック図である。図１
において、１１は図形エディタ、１２はインタフェース
制御部、１３はオペレーティングシステム、１４は入出
力デバイス制御部、１５は入出力デバイスである。１６
はインタフェース部品の図形を配置する表示パネル部で
あり、１７はコマンド属性キャッシュ部、１８はインタ
フェース部品の図形に係る属性データを解釈する図形解
釈部、１９はコマンド実行部である。なお、１，２およ
び３はインタフェース部品としての図形を表わしてお
り、各図形には、ユーザインタフェース機能の動作を規
定するコマンド実行属性２ａ，３ａなどが付加されてい
る。

【００１２】入出力デバイス１５には、表示出力装置の
ＣＲＴディスプレイ，ポインティングデバイスのマウ
ス，文字入力装置のキーボードなどが用いられる。入出
力デバイス制御部１４は、接続される入出力デバイスを
制御するドライバであり、ここで用いるＣＲＴディスプ
レイ，マウス，キーボードなどの入出力デバイスを制御
する。オペレーティングシステム１３は、アプリケーシ
ョンプログラムの動作するシステム環境を提供し、ハー
ドウェア装置のシステム全体を制御する。ユーザインタ
フェース制御部１２は、各々のインタフェース部品を制
御して、アプリケーションプログラムが動作する場合の
ユーザインタフェース機能を実行する。図形エディタ１
１は、後述するように、ユーザインタフェース機能を実
行する表示パネル上でのインタフェース部品とする図形
データを作成し、必要に応じて図形データにコマンド実
行属性などの属性データを付加する図形編集処理を行
う。

【００１３】図形エディタ１１による図形編集処理によ
り、矩形の図形Ａ，菱形の図形Ｃ，丸形の図形Ｂなどが
作成され、適宜に位置決めされて配置され、必要に応じ
てコマンドが登録されて、各々図形データにコマンド実
行属性の属性データを付加される。この結果、図示する
ように、表示パネル部１６には、コマンド実行属性２ａ
が付加された図形２、コマンド実行属性３ａが付加され
た図形３、およびコマンド実行属性が付加されない図形
１など配置された状態となる。

【００１４】図形解釈部１８には、キャッシュデータを
登録しているコマンド属性キャッシュ部１７が備えられ
ており、表示パネル部１６上に配置されたインタフェー
ス部品としての図形がマウスカーソルで選択指示される
と、コマンド属性キャッシュ部１７のキャッシュデータ
を参照し、当該図形の付加されたコマンド実行属性など
コマンドの有無を調ベて、コマンドが登録されている図
形が選択指示された場合に、コマンド実行部１９を起動
して、当該図形に登録されているコマンド実行の処理を
制御する。なお、コマンド実行部１９は、図示しないコ
マンドライブラリなどを参照して、図形に付加されたコ
マンドの処理を実行する。

【００１５】図２は、本実施例の対話処理システムにお
ける図形エディタの処理フローを示すフローチャートで
ある。図２を参照し、インタフェース部品の図形を作成
しコマンドを登録する処理を説明する。この図形編集処
理が開始されると、まず、ステップ２１において編集ウ
ィンドウを開き、次にステップ２２において、図形の作
成処理を行う。次のステップ２３において、作成した図
形にコマンドを登録する処理を行う。コマンドを図形に
登録しない場合、ここでは図形のコマンド実行属性デー
タとして例えば「ＮＵＬＬ」のディフォルト値が登録さ
れる。また、コマンドを図形に登録しない場合には、こ
のステップ２３のコマンド登録処理をスキップするよう
にしても良い。次に、ステップ２４において、図形作成
は終了か否かをオペレータに問合せて判定し、図形作成
が終了でない場合、ステップ２２に戻って、ステップ２
２からの図形作成処理およびコマンド登録の処理を繰り
返し行う。

【００１６】ステップ２４において、図形作成が終了と
判定された場合、次にステップ２５に進み、コマンドの
登録された図形を調ベて該当図形の図形番号のキャッシ
ュデータを作成する。そして、ステップ２６において、
キャッシュデータを保存して処理を終了する。ここで各
々の図形を調ベて作成されるキャッシュデータは、表示
パネル上の図形を識別する図形番号と、この図形番号に
対応させて当該図形にコマンドが付加されているか否か
を指示するコマンド有無フラグから構成されており、キ
ャッシュテーブルに登録される（図３参照）。

【００１７】図３は、図形エディタの図形編集処理によ
り作成されたインタフェース部品の図形と当該図形に付
加された図形属性データとキャッシュデータとの関係を
説明する図である。図３に示すように、図形エディタの
図形編集処理では、図形エディタの編集ウィンドウ３１
において作成された図形３１，３２，３３などが、それ
ぞれに図形属性データ３６を有しており、この図形属性
データ３６の一部としてコマンドが登録される。すなわ
ち、図３に示すように、円形図形３３に対しては、図形
属性ウィンドウ３５で表示される図形属性データ３６が
設定される。

【００１８】ここでの円形図形３３の属性として与えら
れている図形属性データ３６は、線幅，線タイプ，線
色，塗りつぶし，塗りつぶし色の５種類の図形形状を規
定する属性データと共に、この円形図形３３がインタフ
ェース部品として機能する場合のコマンド“ShowMessag
e()”が登録されている。また、前述した図２のフロー
チャートで示したように、ここでのインタフェース部品
の図形の作成処理が終了して、図形データを登録する場
合に、図形データのキャッシュデータ３７が作成されて
コマンド属性キャッシュ部１７のキャッシュテーブル３
４に登録される。キャッシュデータ３７は、図形番号と
図形番号に対応させて当該図形にコマンドが付加されて
いるか否かを指示するコマンド有無フラグから構成され
ており、ここでの例では、図形番号“３”の円形図形３
３のみが、コマンドを有しており、その旨のコマンド有
のフラグが設定されている。

【００１９】図４は、本実施例の対話処理システムにお
ける図形解釈部の処理フローを示すフローチャートであ
る。図４を参照して、インタフェース部品としての図形
に設定されたコマンドの実行処理を説明する。図形解釈
部の処理が開始されると、まず、ステップ４１において
インタフェース部品の図形データの読み込みを行う。次
に、ステップ４２において図形の選択指示を受けるマウ
スボタン入力待ち処理を行い、図形の選択指示の入力が
マウスボタンのクリックにより行なわれると、これを検
出して、次のステップ４３に進む。ステップ４３の処理
では、選択指示された指定の図形番号をキャッシュテー
ブルのキャッシュデータと比較する。次にステップ４４
において、前のステップのキャッシュデータの比較結果
により、指定の図形にコマンドが付加されているか否か
を判定する。当該指定の図形の図形番号にコマンド有無
フラグが“有”の場合、次のステップ４５に進み、コマ
ンド実行部を起動して当該図形のコマンドを実行する。
コマンド実行の処理が終了すると、次に選択指示される
図形のコマンド処理を行うベく、ステップ４２に戻り、
ステップ４２からの処理を繰り返し行う。また、ステッ
プ４４の判定において、当該指定の図形の図形番号にコ
マンド有無フラグが“無”の場合には、図形に付加され
ている図形属性データを読み出し、コマンドの有無を判
別することなく、コマンド実行の処理には移行しない。
そして、次に選択指示される図形のコマンド処理を行う
ベく、ステップ４２に戻り、ステップ４２からの処理を
繰り返し行う。

【００２０】

【発明の効果】以上に述べたように、本発明の対話処理
システムによれば、図形にコマンドを登録する際に作成
されるコマンド有無のキャッシュデータをキャッシュテ
ーブルに登録しておき、インタフェース部品によるイン
タフェース機能を実行する図形の解釈処理では、このキ
ャッシュデータを調ベるだけで、インタフェース部品の
図形にコマンドが登録されているか否かが判定できる。
このため、該当のインタフェース部品の図形がマウスク
リックにより選択される度に、当該インタフェース部品
の図形の属性データを読み出してコマンドが登録されて
いるか否かを調ベる必要がなくなり、したがって、直ち
にコマンド実行部を起動するか否かが即座に判定でき、
図形に付加されたコマンドの実行処理を高速に行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は本発明の一実施例にかかる対話処理シ
ステムの要部の構成を示すブロック図、

【図２】 図２は本実施例の対話処理システムにおける
図形エディタの処理フローを示すフローチャート、

【図３】 図３は図形エディタの図形編集処理により作
成されたインタフェース部品の図形と当該図形に付加さ
れた図形属性データとキャッシュデータとの関係を説明
する図、

【図４】 図４は本実施例の対話処理システムにおける
図形解釈部の処理フローを示すフローチャートである。

【符号の説明】

１，２，３…図形、２ａ，３ａ…コマンド実行属性、１
１…図形エディタ、１２…ユーザインタフェース制御
部、１３…オペレーティングシステム、１４…入出力デ
バイス制御部、１５…入出力デバイス、１６…表示パネ
ル部、１７…コマンド属性キャッシュ部、１８…図形解
釈部、１９…コマンド実行部、３０…図形エディタ編集
ウィンドウ、３１，３２，３３…インタフェース部品、
３４…キャッシュテーブル、３５…図形属性ウィンド
ウ、３６…図形属性データ、３７…キャッシュデータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示装置の表示画面上でユーザインタフ
   ェース機能を実行する複数のインタフェース部品を有す
   る対話処理システムにおいて、 コマンドを前記インタフェース部品に登録するコマンド
   登録手段と、 前記コマンドが登録されたインタフェース部品に対応す
   るキャッシュデータを作成して登録するキャッシュデー
   タ記憶手段と、 入力操作によりインタフェース部品を選択すると、前記
   キャッシュデータに基づいて、インタフェース部品に登
   録されているコマンドを実行するコマンド実行手段とを
   備えたことを特徴とする対話処理システム。