JPH06349344A - 通信ケーブル - Google Patents
通信ケーブルInfo
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- JPH06349344A JPH06349344A JP15811093A JP15811093A JPH06349344A JP H06349344 A JPH06349344 A JP H06349344A JP 15811093 A JP15811093 A JP 15811093A JP 15811093 A JP15811093 A JP 15811093A JP H06349344 A JPH06349344 A JP H06349344A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 良好な漏話特性を維持しつつ、各対間の信号
伝送時間に差が生じるのを防止する。 【構成】 通信ケーブル１０は、複数の対１２を集合し
て形成される。各対１２1 乃至１２n は、それぞれ、一
定区間Ｌ内における所定の間隔Ｌa 乃至Ｌn 毎に異なる
撚りピッチＰで撚り合わされている。各対１２1 乃至１
２n は、各間隔Ｌa 乃至Ｌc において、隣合う他の対１
２と異なる撚りピッチＰで撚り合わされている。複数の
対１２の一定区間Ｌ毎の電気長は、各対１２1 乃至１２
n における各間隔Ｌa 乃至Ｌc 毎の撚りピッチＰの大き
さを適宜選択して組み合わせ、一定区間Ｌ内における複
数の対１２の長さを調整することにより、等しく設定さ
れている。
伝送時間に差が生じるのを防止する。 【構成】 通信ケーブル１０は、複数の対１２を集合し
て形成される。各対１２1 乃至１２n は、それぞれ、一
定区間Ｌ内における所定の間隔Ｌa 乃至Ｌn 毎に異なる
撚りピッチＰで撚り合わされている。各対１２1 乃至１
２n は、各間隔Ｌa 乃至Ｌc において、隣合う他の対１
２と異なる撚りピッチＰで撚り合わされている。複数の
対１２の一定区間Ｌ毎の電気長は、各対１２1 乃至１２
n における各間隔Ｌa 乃至Ｌc 毎の撚りピッチＰの大き
さを適宜選択して組み合わせ、一定区間Ｌ内における複
数の対１２の長さを調整することにより、等しく設定さ
れている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の対を集合して成
る通信ケーブル、特に、各対間の漏話特性を向上する通
信ケーブルの改良に関するものである。
る通信ケーブル、特に、各対間の漏話特性を向上する通
信ケーブルの改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、通信ケーブルにより通信信号を
伝送する場合、（１）データ信号成分にクロック信号成
分を重畳させた通信信号を流し、受信側においてこの通
信信号からクロック信号成分を抽出して、このクロック
信号成分により同期をとりながら通信を行う方法と、
（２）データ信号と、このデータ信号の同期をとるため
のクロック信号とをそれぞれ独立に流し、受信側におい
て独立して受信したクロック信号により同期をとりなが
らデータ信号を取り出して通信を行う方法がある。
（１）の方法は、例えばマンチェスターコード等に用い
られ、対を用いた平衡型信号伝送の場合、一方向のみ通
信であれば１つの対で通信を行うことが可能である。一
方、（２）の方法は、例えばデータ通信のためのシリア
ル伝送インターフェースの規格であるＲＳ４２２（ＥＩ
Ａ規格）を同期式で用いる場合等に用いられ、データ信
号を伝送するための対と、クロック信号を伝送するため
の対を使用し、複数の対を必要とする。
伝送する場合、（１）データ信号成分にクロック信号成
分を重畳させた通信信号を流し、受信側においてこの通
信信号からクロック信号成分を抽出して、このクロック
信号成分により同期をとりながら通信を行う方法と、
（２）データ信号と、このデータ信号の同期をとるため
のクロック信号とをそれぞれ独立に流し、受信側におい
て独立して受信したクロック信号により同期をとりなが
らデータ信号を取り出して通信を行う方法がある。
（１）の方法は、例えばマンチェスターコード等に用い
られ、対を用いた平衡型信号伝送の場合、一方向のみ通
信であれば１つの対で通信を行うことが可能である。一
方、（２）の方法は、例えばデータ通信のためのシリア
ル伝送インターフェースの規格であるＲＳ４２２（ＥＩ
Ａ規格）を同期式で用いる場合等に用いられ、データ信
号を伝送するための対と、クロック信号を伝送するため
の対を使用し、複数の対を必要とする。
【０００３】ここに、近年、対の性能の向上により、１
０Ｍｂｐｓ〜１００Ｍｂｐｓ程度の高速通信が可能とな
り、上記（１）に示す通信信号の中からクロック信号成
分を抽出する方法によっても、一応の高速通信が可能と
なっている。しかし、今後、更なる高速通信が要求され
た場合、（１）に示すクロック信号成分を抽出する方法
では、正確なクロック再生を行うことが困難となり、
（２）に示すデータ信号とクロック信号とをそれぞれ独
立して伝送する方法によることが必要となる。
０Ｍｂｐｓ〜１００Ｍｂｐｓ程度の高速通信が可能とな
り、上記（１）に示す通信信号の中からクロック信号成
分を抽出する方法によっても、一応の高速通信が可能と
なっている。しかし、今後、更なる高速通信が要求され
た場合、（１）に示すクロック信号成分を抽出する方法
では、正確なクロック再生を行うことが困難となり、
（２）に示すデータ信号とクロック信号とをそれぞれ独
立して伝送する方法によることが必要となる。
【０００４】このような（２）に示す方法に用いられる
通信ケーブルは、一般的に、図５に示すように、複数の
対１２を集合して形成されている。従来、このように形
成された通信ケーブル１０は、漏話特性を向上するた
め、図５に示すように、通信ケーブル１０を構成する各
対１２1 乃至１２n の撚りピッチＰ1 乃至Ｐn （図５参
照）を異ならせて集合させている。すなわち、対１２1
の撚りピッチＰ1 と、対１２2 の撚りピッチＰ2 と、対
１２n の撚りピッチＰn は、それぞれ異なる（図５参
照）。
通信ケーブルは、一般的に、図５に示すように、複数の
対１２を集合して形成されている。従来、このように形
成された通信ケーブル１０は、漏話特性を向上するた
め、図５に示すように、通信ケーブル１０を構成する各
対１２1 乃至１２n の撚りピッチＰ1 乃至Ｐn （図５参
照）を異ならせて集合させている。すなわち、対１２1
の撚りピッチＰ1 と、対１２2 の撚りピッチＰ2 と、対
１２n の撚りピッチＰn は、それぞれ異なる（図５参
照）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の通信ケ
ーブルは、図５に示すように、その各対１２1 乃至１２
n の撚りピッチＰ1 乃至Ｐn （図５参照）が長手方向に
は変化せず一定に設定されていた。この場合、撚りピッ
チが小さい程ケーブル単位長内における対１２の電気長
は長くなる。すなわち、図５において小さなピッチＰ1
で撚り合わされた対１２1 と、大きなピッチＰn で撚り
合わされた対１２n とを比較すると、対１２1 の方が対
１２n よりも電気長が長くなり、１つの通信ケーブル１
０内において各対１２1 乃至１２n の電気長が異なり、
信号の伝送時間に差が生じる。このため、データ信号と
クロック信号とをそれぞれ別の対により伝送した場合、
小さなピッチで撚り合わされた対により伝送された信号
の方が到達時間が遅くなり、データ信号とクロック信号
との間で同期がずれるおそれがあった。具体的には、１
００ｍの長さの通信ケーブルを、近年における性能の良
い対を集合して形成した場合であっても、各対間で信号
の伝送時間に数ｎｓ〜１０数ｎｓの差が生じていた。従
って、例えば、１００Ｍｂｐｓの信号を伝送する場合、
１周期は２０ｎｓであり各対間における伝送時間の差に
よって、１つの通信ケーブル内においてクロック信号の
位相ずれが生じてしまう。一方、各対間にける電気長に
差が生じないように、隣合う対の撚りピッチを等しく設
定すると、漏話特性が低下し、話し声等が聞こえる欠点
がある。
ーブルは、図５に示すように、その各対１２1 乃至１２
n の撚りピッチＰ1 乃至Ｐn （図５参照）が長手方向に
は変化せず一定に設定されていた。この場合、撚りピッ
チが小さい程ケーブル単位長内における対１２の電気長
は長くなる。すなわち、図５において小さなピッチＰ1
で撚り合わされた対１２1 と、大きなピッチＰn で撚り
合わされた対１２n とを比較すると、対１２1 の方が対
１２n よりも電気長が長くなり、１つの通信ケーブル１
０内において各対１２1 乃至１２n の電気長が異なり、
信号の伝送時間に差が生じる。このため、データ信号と
クロック信号とをそれぞれ別の対により伝送した場合、
小さなピッチで撚り合わされた対により伝送された信号
の方が到達時間が遅くなり、データ信号とクロック信号
との間で同期がずれるおそれがあった。具体的には、１
００ｍの長さの通信ケーブルを、近年における性能の良
い対を集合して形成した場合であっても、各対間で信号
の伝送時間に数ｎｓ〜１０数ｎｓの差が生じていた。従
って、例えば、１００Ｍｂｐｓの信号を伝送する場合、
１周期は２０ｎｓであり各対間における伝送時間の差に
よって、１つの通信ケーブル内においてクロック信号の
位相ずれが生じてしまう。一方、各対間にける電気長に
差が生じないように、隣合う対の撚りピッチを等しく設
定すると、漏話特性が低下し、話し声等が聞こえる欠点
がある。
【０００６】本発明の目的は、上記の欠点を回避し、通
信ケーブル内における良好な漏話特性を維持しつつ、各
対の電気長の等しくして信号の伝送時間に差が生じるの
を防止することができる通信ケーブルを提供することに
ある。
信ケーブル内における良好な漏話特性を維持しつつ、各
対の電気長の等しくして信号の伝送時間に差が生じるの
を防止することができる通信ケーブルを提供することに
ある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための第１の手段として、隣合う対の撚りピッ
チを異ならせた複数の対を集合して成る通信ケーブルに
おいて、この複数の対の各対は長手方向の一定区間内に
おける所定の間隔毎に異なる撚りピッチで撚り合わさ
れ、且つ複数の対の一定区間毎の電気長は等しく設定さ
れていることを特徴とする通信ケーブルを提供するもの
である。
解決するための第１の手段として、隣合う対の撚りピッ
チを異ならせた複数の対を集合して成る通信ケーブルに
おいて、この複数の対の各対は長手方向の一定区間内に
おける所定の間隔毎に異なる撚りピッチで撚り合わさ
れ、且つ複数の対の一定区間毎の電気長は等しく設定さ
れていることを特徴とする通信ケーブルを提供するもの
である。
【０００８】また、本発明は、上記の課題を解決するた
めの第２の手段として、隣合う対の撚りピッチを異なら
せた複数の対を集合して成る通信ケーブルにおいて、こ
の複数の対の各対は長手方向の一定区間毎に連続的に変
化する撚りピッチで撚り合わされ、且つ複数の対の一定
区間毎の電気長は等しく設定されていることを特徴とす
る通信ケーブルを提供するものである。
めの第２の手段として、隣合う対の撚りピッチを異なら
せた複数の対を集合して成る通信ケーブルにおいて、こ
の複数の対の各対は長手方向の一定区間毎に連続的に変
化する撚りピッチで撚り合わされ、且つ複数の対の一定
区間毎の電気長は等しく設定されていることを特徴とす
る通信ケーブルを提供するものである。
【０００９】
【作用】このように、各対を、長手方向の一定区間内に
おける所定の間隔毎に異なる撚りピッチで又は一定区間
毎に連続的に変化する撚りピッチで撚合わせると、隣合
う対と異なる撚りピッチで撚り合わせつつ一定区間内に
おける各対の電気長を調整することができるため、良好
な漏話特性を維持しつつ各対間の電気長を等しくするこ
とができ、信号の伝送時間に差が生じるのを防止するこ
とができる。また、必要に応じて通信ケーブルを切断し
た場合であっても、一定区間毎に電気長を等しく設定し
ているため、信号の伝送時間に大きな差が生じない。
おける所定の間隔毎に異なる撚りピッチで又は一定区間
毎に連続的に変化する撚りピッチで撚合わせると、隣合
う対と異なる撚りピッチで撚り合わせつつ一定区間内に
おける各対の電気長を調整することができるため、良好
な漏話特性を維持しつつ各対間の電気長を等しくするこ
とができ、信号の伝送時間に差が生じるのを防止するこ
とができる。また、必要に応じて通信ケーブルを切断し
た場合であっても、一定区間毎に電気長を等しく設定し
ているため、信号の伝送時間に大きな差が生じない。
【００１０】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明
すると、図１は本発明の通信ケーブル１０を示し、この
通信ケーブル１０は、複数の対１２を集合して成り、図
１に示す実施例では、この集合した複数の対１２を必要
に応じて設けられる介在１４を介して押巻き１６により
被覆し、この押巻き１６上にシース１８を被覆して形成
されている。なお、この通信ケーブル１０は、図１に示
す丸型の通信ケーブル１０ではなく、複数の対１２を略
平面的に配列して集合したフラットケーブルでもよい。
また、通信ケーブル１０は、図１では、５つの対１２か
ら形成されているが、必要に応じて他の適宜な数として
もよい。
すると、図１は本発明の通信ケーブル１０を示し、この
通信ケーブル１０は、複数の対１２を集合して成り、図
１に示す実施例では、この集合した複数の対１２を必要
に応じて設けられる介在１４を介して押巻き１６により
被覆し、この押巻き１６上にシース１８を被覆して形成
されている。なお、この通信ケーブル１０は、図１に示
す丸型の通信ケーブル１０ではなく、複数の対１２を略
平面的に配列して集合したフラットケーブルでもよい。
また、通信ケーブル１０は、図１では、５つの対１２か
ら形成されているが、必要に応じて他の適宜な数として
もよい。
【００１１】各対１２は、図２に示すように、導体に絶
縁層を被覆して成る２本の絶縁線２０を撚り合わせて形
成される。この導体としては、例えば、軟銅線等が用い
られる。
縁層を被覆して成る２本の絶縁線２０を撚り合わせて形
成される。この導体としては、例えば、軟銅線等が用い
られる。
【００１２】図３に示すように、この複数の対１２の各
対１２1 乃至１２n は、長手方向の一定区間Ｌ（図３参
照）内における所定の間隔Ｌa 乃至Ｌc （図３参照）毎
に異なる撚りピッチＰ（図３参照）で撚り合わされてい
る。なお、各所定の間隔Ｌa乃至Ｌc （図３参照）内に
おいては、撚りピッチＰ（図３参照）は一定とする。具
体的には、例えば、対１２n を例にとると、図３に示す
ように、所定の間隔Ｌa 間における撚りピッチＰn1と、
間隔Ｌb 間における撚りピッチＰn2と、所定の間隔Ｌc
間における撚りピッチＰn3は、それぞれ異なっている。
これは、図３から明らかなように、他の対１２1 、１２
2 においても同様である。
対１２1 乃至１２n は、長手方向の一定区間Ｌ（図３参
照）内における所定の間隔Ｌa 乃至Ｌc （図３参照）毎
に異なる撚りピッチＰ（図３参照）で撚り合わされてい
る。なお、各所定の間隔Ｌa乃至Ｌc （図３参照）内に
おいては、撚りピッチＰ（図３参照）は一定とする。具
体的には、例えば、対１２n を例にとると、図３に示す
ように、所定の間隔Ｌa 間における撚りピッチＰn1と、
間隔Ｌb 間における撚りピッチＰn2と、所定の間隔Ｌc
間における撚りピッチＰn3は、それぞれ異なっている。
これは、図３から明らかなように、他の対１２1 、１２
2 においても同様である。
【００１３】また、複数の対１２の各対１２1 乃至１２
n は、長手方向の一定区間Ｌ（図３参照）内における各
所定の区間Ｌa 乃至Ｌc （図３参照）において、隣合う
対１２は相互に異なる撚りピッチＰ（図３参照）で撚り
合わされている。すなわち、本発明においては、上述し
たように、一定区間Ｌ（図３参照）内において所定の間
隔Ｌa 乃至Ｌc （図３参照）毎に撚りピッチＰ（図３参
照）を異ならせているため、１つの間隔内において、隣
合う対１２の撚りピッチＰ（図３参照）が異なるよう
に、各対１２1 乃至１２n の撚りピッチＰ（図３参照）
を適宜組み合わせることができる。具体的には、区間Ｌ
c を例にとって説明すると、図３に示すように、対１２
1 の間隔Ｌc における撚りピッチＰ13と、対１２2 の間
隔Ｌc における撚りピッチＰ23と、対n の間隔Ｌc にお
ける撚りピッチＰn3はそれぞれ異なっている。このこと
は、他の間隔Ｌa 及びＬc においても同様である。この
ように、各対１２は、隣合う他の対１２と異なるピッチ
Ｐ（図３参照）で撚り合わされているため、良好な漏話
特性を得ることができる。
n は、長手方向の一定区間Ｌ（図３参照）内における各
所定の区間Ｌa 乃至Ｌc （図３参照）において、隣合う
対１２は相互に異なる撚りピッチＰ（図３参照）で撚り
合わされている。すなわち、本発明においては、上述し
たように、一定区間Ｌ（図３参照）内において所定の間
隔Ｌa 乃至Ｌc （図３参照）毎に撚りピッチＰ（図３参
照）を異ならせているため、１つの間隔内において、隣
合う対１２の撚りピッチＰ（図３参照）が異なるよう
に、各対１２1 乃至１２n の撚りピッチＰ（図３参照）
を適宜組み合わせることができる。具体的には、区間Ｌ
c を例にとって説明すると、図３に示すように、対１２
1 の間隔Ｌc における撚りピッチＰ13と、対１２2 の間
隔Ｌc における撚りピッチＰ23と、対n の間隔Ｌc にお
ける撚りピッチＰn3はそれぞれ異なっている。このこと
は、他の間隔Ｌa 及びＬc においても同様である。この
ように、各対１２は、隣合う他の対１２と異なるピッチ
Ｐ（図３参照）で撚り合わされているため、良好な漏話
特性を得ることができる。
【００１４】更に、本発明においては、複数の対１２の
一定区間Ｌ（図３参照）毎の電気長は等しく設定されて
いる。すなわち、各対１２1 乃至１２n は、長手方向の
所定の間隔Ｌa 乃至Ｌc （図３参照）毎に異なる撚りピ
ッチＰ（図３参照）で撚り合わされているため、各間隔
において隣合う対１２と異なる撚りピッチで撚り合わせ
つつ、各対１２1 乃至１２n 毎に各間隔Ｌa 乃至Ｌc
（図３参照）における撚りピッチの大きさを適宜選択し
て組み合わせることにより、一定区間Ｌ（図３参照）内
における長さを調整して、各対１２1 乃至１２n の電気
長を相互に等しくすることができる。具体的には、対１
２1 を構成する絶縁線２０1 と、対１２2を構成する絶
縁線２０2 、また、対１２n を構成する絶縁線２０n
は、全て一定区間Ｌ（図３参照）内における長さがほぼ
同じで、電気長が等しい。このため、各対１２1 乃至１
２n の信号伝送時間に差が生じない。
一定区間Ｌ（図３参照）毎の電気長は等しく設定されて
いる。すなわち、各対１２1 乃至１２n は、長手方向の
所定の間隔Ｌa 乃至Ｌc （図３参照）毎に異なる撚りピ
ッチＰ（図３参照）で撚り合わされているため、各間隔
において隣合う対１２と異なる撚りピッチで撚り合わせ
つつ、各対１２1 乃至１２n 毎に各間隔Ｌa 乃至Ｌc
（図３参照）における撚りピッチの大きさを適宜選択し
て組み合わせることにより、一定区間Ｌ（図３参照）内
における長さを調整して、各対１２1 乃至１２n の電気
長を相互に等しくすることができる。具体的には、対１
２1 を構成する絶縁線２０1 と、対１２2を構成する絶
縁線２０2 、また、対１２n を構成する絶縁線２０n
は、全て一定区間Ｌ（図３参照）内における長さがほぼ
同じで、電気長が等しい。このため、各対１２1 乃至１
２n の信号伝送時間に差が生じない。
【００１５】複数の対１２は、この一定区間Ｌ（図３参
照）の対１２を繰り返し連続することにより、全長が形
成される。この場合、一定区間Ｌ（図３参照）毎に電気
長が等しく設定されているため、これをいくつか組み合
わせた区間においても電気長が等しく、必然的に、通信
ケーブル１０の全長においても、各対１２1 乃至１２ n
の電気長は等しくなり、信号の伝送時間に差が生じな
い。従って、また、必要に応じて通信ケーブル１０を切
断する場合であっても、特に、各一定の区間Ｌ（図３参
照）の区切りで切断すれば、複数の対１２の電気長に大
きな差が生じない。なお、この場合、各区間Ｌ（図３参
照）の区切りの部分のシース１８に目印等を付しておく
ことにより、最適な切断箇所が容易に判断することがで
き便宜である。また、図３の実施例では、一定区間Ｌ
（図３参照）内における所定の間隔を３つに区切った
が、複数であれば、他の適宜な数としてもよい。
照）の対１２を繰り返し連続することにより、全長が形
成される。この場合、一定区間Ｌ（図３参照）毎に電気
長が等しく設定されているため、これをいくつか組み合
わせた区間においても電気長が等しく、必然的に、通信
ケーブル１０の全長においても、各対１２1 乃至１２ n
の電気長は等しくなり、信号の伝送時間に差が生じな
い。従って、また、必要に応じて通信ケーブル１０を切
断する場合であっても、特に、各一定の区間Ｌ（図３参
照）の区切りで切断すれば、複数の対１２の電気長に大
きな差が生じない。なお、この場合、各区間Ｌ（図３参
照）の区切りの部分のシース１８に目印等を付しておく
ことにより、最適な切断箇所が容易に判断することがで
き便宜である。また、図３の実施例では、一定区間Ｌ
（図３参照）内における所定の間隔を３つに区切った
が、複数であれば、他の適宜な数としてもよい。
【００１６】次に、図４は、本発明の他の実施例を示
し、この実施例においては、複数の対１２の各対１２
1 、１２2 は長手方向の一定区間Ｌ（図４参照）毎に連
続的に変化する撚りピッチで撚り合わされている。この
場合、隣合う各対１２1 、１２2の撚りピッチが異なる
よう、各々の撚りピッチの変化する割合を異ならせてい
る。すなわち、図４に示すように、撚りピッチの変化す
る割合が大きい１２1 と、撚りピッチが変化する割合が
小さい対１２2 とを隣合わせると、両者の撚りピッチは
隣合う箇所で異なるため、良好な漏話特性を得ることが
できる。
し、この実施例においては、複数の対１２の各対１２
1 、１２2 は長手方向の一定区間Ｌ（図４参照）毎に連
続的に変化する撚りピッチで撚り合わされている。この
場合、隣合う各対１２1 、１２2の撚りピッチが異なる
よう、各々の撚りピッチの変化する割合を異ならせてい
る。すなわち、図４に示すように、撚りピッチの変化す
る割合が大きい１２1 と、撚りピッチが変化する割合が
小さい対１２2 とを隣合わせると、両者の撚りピッチは
隣合う箇所で異なるため、良好な漏話特性を得ることが
できる。
【００１７】また、この実施例においても、複数の対１
２の一定区間Ｌ（図４参照）毎の電気長は等しく設定す
ることが必要である。この場合、各対１２1 、１２2 毎
に撚りピッチの連続する変化の割合を適宜選択して組み
合わせることにより、隣合う対１２を異なる撚りピッチ
で撚り合わせつつ、一定区間Ｌ（図４参照）内における
長さを調整して各対１２1 、１２2 の電気長を等しくす
ることができる。具体的には、対１２1 を構成する絶縁
線２０1 と、対１２2 を構成する絶縁線２０2は、一定
区間Ｌ（図４参照）内における長さがほぼ同じで、電気
長が等しい。このため、各対１２1 、１２2 の信号伝送
時間に差が生じない。
２の一定区間Ｌ（図４参照）毎の電気長は等しく設定す
ることが必要である。この場合、各対１２1 、１２2 毎
に撚りピッチの連続する変化の割合を適宜選択して組み
合わせることにより、隣合う対１２を異なる撚りピッチ
で撚り合わせつつ、一定区間Ｌ（図４参照）内における
長さを調整して各対１２1 、１２2 の電気長を等しくす
ることができる。具体的には、対１２1 を構成する絶縁
線２０1 と、対１２2 を構成する絶縁線２０2は、一定
区間Ｌ（図４参照）内における長さがほぼ同じで、電気
長が等しい。このため、各対１２1 、１２2 の信号伝送
時間に差が生じない。
【００１８】最後に、本発明の通信ケーブル１０は、最
初に述べたように、データ信号とクロック信号を別々に
伝送する場合のみに用いられるものではなく、他の用
途、例えば、複数のデータ信号を各対毎に伝送し、受信
側において、これらのデータ信号を合成して、更なる高
速通信を行う等、様々な用途に用いることができる。
初に述べたように、データ信号とクロック信号を別々に
伝送する場合のみに用いられるものではなく、他の用
途、例えば、複数のデータ信号を各対毎に伝送し、受信
側において、これらのデータ信号を合成して、更なる高
速通信を行う等、様々な用途に用いることができる。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、各対
を、長手方向の一定区間内における所定の間隔毎に異な
る又は一定区間毎に連続的に変化する撚りピッチで撚合
わせているため、隣合う対と異なる撚りピッチで撚り合
わせつつ一定区間内における各対の長さを調整すること
ができるので、良好な漏話特性を維持しつつ各対間の電
気長の長さを等しくすることができ、信号の伝送時間に
差が生じるのを防止することができる実益がある。加え
て、必要に応じて通信ケーブルを切断した場合であって
も、一定区間毎に電気長の長さを等しく設定しているた
め、信号の伝送時間に大きな差が生じない。
を、長手方向の一定区間内における所定の間隔毎に異な
る又は一定区間毎に連続的に変化する撚りピッチで撚合
わせているため、隣合う対と異なる撚りピッチで撚り合
わせつつ一定区間内における各対の長さを調整すること
ができるので、良好な漏話特性を維持しつつ各対間の電
気長の長さを等しくすることができ、信号の伝送時間に
差が生じるのを防止することができる実益がある。加え
て、必要に応じて通信ケーブルを切断した場合であって
も、一定区間毎に電気長の長さを等しく設定しているた
め、信号の伝送時間に大きな差が生じない。
【図１】本発明の通信ケーブルの端部の斜視図である。
【図２】本発明に用いられる対の断面図である。
【図３】本発明に用いられる対の撚り合わせ状態を示す
概略図である。
概略図である。
【図４】本発明の他の実施例に用いられる対の撚り合わ
せ状態を示す概略図である。
せ状態を示す概略図である。
【図５】従来の通信ケーブルに用いられる対の撚り合わ
せ状態を示す概略図である。
せ状態を示す概略図である。
１０ 通信ケーブル １２ 対 １４ 介在 １６ 押巻き １８ シース ２０ 絶縁線 Ｌ 一定の区間 Ｌa 、Ｌb 、Ｌc 所定の間隔
Claims (2)
- 【請求項１】 隣合う対の撚りピッチを異ならせた複数
の対を集合して成る通信ケーブルにおいて、前記複数の
対の各対は長手方向の一定区間内における所定の間隔毎
に異なる撚りピッチで撚り合わされ、且つ前記複数の対
の一定区間毎の電気長は等しく設定されていることを特
徴とする通信ケーブル。 - 【請求項２】 隣合う対の撚りピッチを異ならせた複数
の対を集合して成る通信ケーブルにおいて、前記複数の
対の各対は長手方向の一定区間毎に連続的に変化する撚
りピッチで撚り合わされ、且つ前記複数の対の前記一定
区間毎の電気長は等しく設定されていることを特徴とす
る通信ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15811093A JPH06349344A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 通信ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15811093A JPH06349344A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 通信ケーブル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06349344A true JPH06349344A (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=15664525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15811093A Pending JPH06349344A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 通信ケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06349344A (ja) |
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-
1993
- 1993-06-04 JP JP15811093A patent/JPH06349344A/ja active Pending
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