JPH0634503U - 成形面ファスナー - Google Patents

成形面ファスナー

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JPH0634503U
JPH0634503U JP7265892U JP7265892U JPH0634503U JP H0634503 U JPH0634503 U JP H0634503U JP 7265892 U JP7265892 U JP 7265892U JP 7265892 U JP7265892 U JP 7265892U JP H0634503 U JPH0634503 U JP H0634503U
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JP
Japan
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row
fastener
molded
rows
molded surface
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JP7265892U
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English (en)
Inventor
成雄 安斉
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 柱状部と該柱状部の先端に載った膨頭部から
なる係合素子を基材部の少くとも一面に多数立設した成
形面ファスナーにおいて、該基材部表面,該係合素子の
柱状部表面及び膨頭部表面から選ばれる少くとも一つの
表面に突起列,溝列及び段違い列から選ばれる少なくと
も一種類の列を設けたことを特徴とする成形面ファスナ
ー。 【効果】 本考案は、従来の成形面ファスナーに見られ
るプラスチック感(ギラつきやツヤ感)を抑え、成形面
ファスナーがツヤ消し調なソフトで、人目にやさしい高
級感ある外観風合や良好な表面手触を呈する効果を奏す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、成形面ファスナー、特に表面のプラスチック感(てかり感)を抑え たソフトで高級感ある外観風合をもつ成形面ファスナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、成形面ファスナーは係合素子の先端部が鈎型、傘型、膨頭型などの形状 で、ループ状係合素子と係合する機構、または係合素子相互に係合する機構の係 合素子列を配置したものが提案されている(例えば、特公昭48−22768号 公報、特公昭53−22889号公報、特開平2−5947号公報など)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の成形面ファスナーは可撓性の熱可塑性重合体を溶融し押出成形や射出成 形で成形されるが、織成の面ファスナーと比べ表面が平滑でプラスチック感の強 いものである。 本考案の目的は、成形面ファスナーの基材部や係合素子の膨頭部あるいは柱状 部の表面に多数の微小な突起列,溝列及び/又は段違い列を設け、表面の光沢を 改良し、プラスチック感を抑えたむらの無いソフトな高級感のある外観風合の良 い成形面ファスナーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、柱状部と該柱状部の先端に載った膨頭部からなる係合素子を基材 部の少くとも一面に多数立設した成形面ファスナーにおいて、該基材部表面,該 係合素子の柱状部表面及び該係合素子の膨頭部表面から選ばれる少くとも一つの 表面に突起列,溝列及び段違い列から選ばれる少なくとも一種類の列を設けるこ とにより達成される。
【0005】 本考案の成形面ファスナーは代表的には次のような方法で得られる。溶融温度 110〜320℃の可撓性の熱可塑性重合体、例えば、ポリエチレン、ポリプロ ピレンなどのオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド 、ポリウレタンなどの群から選ばれる少なくとも1種類の可撓性の熱可塑性重合 体を溶融成形する。次いで基材部に膨頭部をもつ柱状部を立設させたストリップ を複数列有する成形体を作り、その後該成形体のストリップ部に該ストリップ部 のほぼ幅方向に所定の間隔で切れ目を入れた後、該成形体をその長さ方向に加熱 延伸することによってストリップ部の切れ目部分の間隔を広げ、多数の独立した 、柱状体とその上に載った膨頭部からなる係合素子群を有する面ファスナー素材 をつくる。この際、本考案の目的とする突起列,溝列及び/又は段違い列を有す る成形面ファスナーを得るためには、押出金型の吐出孔周囲又は冷却サイジング 金型面の少くとも一部に微少な溝,突起及び/又は段を設けて成形することが必 要である。また、突起,溝及び/又は段を有する金型面を用いて射出成形あるい は押出モールド成形する方法もあげられる。 なお、成形用原料には必要に応じてシリカ、マイカ、タルクなど無機充填剤や 、有機充填剤、着色剤、各種安定剤などを添加した組成物あるいは他の樹脂との ブレンド物として成形、加工することができることは無論である。
【0006】 この成形面ファスナーは、ファスナー基材面および該基材面に立設された柱状 部と膨頭部からなる係合素子の表面から選ばれる少なくとも一つの表面に微小な 突起列,溝列及び/又は段違い列を有しているので、プラスチック感の無い均一 でソフトな高級感のある外観を呈し、かつ、タックの無い(ネバつかない)サラ サラした表面触感を有するものとなる。この微小な突起列,溝列及び/又は段違 い列よりなる微少な筋状あるいは列状の表面模様の賦与は、特に基材部表面にお いて顕著な効果を示す。かかる成形面ファスナーは外観及び手の触感がソフトで 高級感が得られるため人との調和感があり、下着その他の衣類や身のまわりのも のにも使用することができる。
【0007】 以下、図面により本考案の成形面ファスナーを説明する。 図1は本考案の成形面ファスナーの一実施例を模式的に示す斜視図であり、1 は成形面ファスナーの基材部、2は該基材部1に立設された係合素子、3はその 柱状部、4は該柱状部3の先端部に設けられた膨頭部、5、6は基材部表面、係 合素子表面に各々形成された微少な筋状あるいは列状の表面模様(突起列,溝列 及び/又は段違い列)である。図2は本考案ファスナーの係合素子2表面並びに 基材部1表面に微小突起列を形成したときの該表面状態を示す部分的な拡大図で ある。イは基材部表面、ロ(及びロの裏面)及びハ(及びハの裏面)は係合素子 の柱状部表面、ニ(及びニの裏面)及びホは係合素子の膨頭部表面である。
【0008】 本考案ではこれらの表面から選ばれる少なくとも一つの表面に該筋状または列 状の表面模様を形成する必要がある。本考案の目的達成のために上記少なくとも 一つの表面として選択される好的な表面は基材部表面のイまたは膨頭部表面のう ちのホであるが、イの選択が好ましい。成形面ファスナーを目視した場合、図2 に示すファスナー表面(イ〜ホ)のうち、目に入る面積割合はイ及びホ、特にホ が大きいため成形面ファスナーの外観風合に強く影響するからである。更に好ま しい態様として、複数の表面が選択される場合には、少なくともイ及びホを選ぶ ことが好ましく、必要に応じイ及びホに加えて更に他の表面を選択に加えてもよ い。図3は微小突起列,溝列及び段違い列の拡大した断面図で、図3(1)は該 突起部の一例断面図、図3(2)は該溝部の一例断面図、図3(3)は段違い列 の一例断面図を示し、またそれぞれの幅(B)、配列間隔(P)および高さある いは深さ(H)を示す。 なお、基材部表面及び/又は係合素子表面に形成する突起列,溝列あるいは段 違い列は、同一ファスナー上で、該突起列,溝列あるいは段違い列のどれかが単 独で形成されている必要はなく、これらが混在状態で形成されていてもよいこと は無論である。
【0009】 上記図で示される本考案での突起列,溝列又は段違い列の幅Bは200μm以 下であることが好ましく、200μmを越えるとストライブ感が強くソフト感が 無くなり好ましくない。また突起列又は溝列の高さ又は深さHは100μm以下 が好ましく、100μmを越えると基材の厚さ変化が大きくなり、基材が引き裂 け易くなったりあるいは硬くなったりして好ましくない。 さらにまた該突起列,溝列及び/又は段違い列の間隔は1.5mm以下にする ことが好ましく、これより広い間隔となると外観並びに手の触感の点からソフト で高級感のあるファスナーとならず好ましくない。
【0010】
【実施例】
次に、本考案の実施態様を具体的な実施例で説明する。 実施例1: 口金の周囲の一部に多数の微少溝を設けた押出成形装置を用い、 ポリオレフィン系エラストマーを、温度240℃で溶融押出成形して、平坦な基 材面に概ね直角に約1.5mm高さに突出した柱状部と膨頭部を有するストリッ プを10列形成した成形体を作った。この成形体の各ストリップ表面には、その 長さ方向に伸びる多数の突起列が形成されていた。 この成形体のストリップ部に、ほぼその幅方向に、適当な間隔で切れ目を入れ 、その後3倍に延伸して、最終的に25mm幅の基材面にピッチ約2mmで10 列に配列した係合素子群を形成した成形面ファスナー素材を得た。この成形面フ ァスナーの基材表面並びに係合素子の膨頭部表面には図1で示される如き突起列 が形成され、その突起列は幅40μm、高さ15μm、間隔0.25mmであっ た。 この成形面ファスナーの表面はギラつきやツヤ感が抑えられ、均一なソフト感 があり、プラスチック感の少ない高級感のある人目にやさしい外観のものとなっ た。更にまたこのものは、手触り感がソフトでベタつき感の少いものであり、係 合にも問題の無い成形面ファスナーであった。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、従来の成形面ファスナーに見られるプラスチック感(ギラつきやツ ヤ感)を抑え、成形面ファスナーがツヤ消し調なソフトで、人目にやさしい高級 感ある外観風合や良好な表面手触を呈する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の成形面ファスナーの一例を模式的に表
した斜視図である。
【図2】本考案の成形面ファスナーの係合素子並びに基
材部の表面に微少突起列を形成したときの該表面状態を
示す部分的な拡大図である。
【図3】(1)は微細な凸状突起の拡大断面図であり、
(2)は微細な凹状溝の拡大断面図であり、(3)は微
細な段違い列の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 成形面ファスナーの基材部 2 係合素子 3 係合素子の柱状部 4 係合素子の膨頭部 5 基材部表面に形成された突起列,溝列及び/又は段
違い列 6 係合素子の膨頭部表面に形成された突起列,溝列及
び/又は段違い列 イ 基材部表面 ロ及びハ 係合素子の柱状部表面 ニ及びホ 係合素子の膨頭部表面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状部と該柱状部の先端に載った膨頭部
    からなる係合素子を基材部の少くとも一面に多数立設し
    た成形面ファスナーにおいて、該基材部表面,該係合素
    子の柱状部表面及び該係合素子の膨頭部表面から選ばれ
    る少くとも一つの表面に突起列,溝列及び段違い列から
    選ばれる少なくとも一種類の列を設けたことを特徴とす
    る成形面ファスナー。
JP7265892U 1992-10-19 1992-10-19 成形面ファスナー Pending JPH0634503U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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