JPH0634457Y2 - 芳香洗浄液滴下装置 - Google Patents
芳香洗浄液滴下装置Info
- Publication number
- JPH0634457Y2 JPH0634457Y2 JP1990021283U JP2128390U JPH0634457Y2 JP H0634457 Y2 JPH0634457 Y2 JP H0634457Y2 JP 1990021283 U JP1990021283 U JP 1990021283U JP 2128390 U JP2128390 U JP 2128390U JP H0634457 Y2 JPH0634457 Y2 JP H0634457Y2
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- Japan
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- bottle
- water injection
- discharge hole
- cleaning liquid
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は上部にカランを有する手洗い付き貯水タンク
の手洗い部上に載置して、水洗トイレの洗浄用の水に芳
香洗浄液を滴下し混合して、洗浄用の水を流した際に消
臭とトイレ器具の洗浄効果を同時にもたらす芳香洗浄剤
滴下装置に関する。
の手洗い部上に載置して、水洗トイレの洗浄用の水に芳
香洗浄液を滴下し混合して、洗浄用の水を流した際に消
臭とトイレ器具の洗浄効果を同時にもたらす芳香洗浄剤
滴下装置に関する。
従来、水洗トイレ用の芳香洗浄剤供給装置としては、
貯水タンクの上部（手洗い部）に固形の芳香洗浄剤を収
納しておき手洗い部の上方に配置されたカランから注水
される水で芳香洗浄剤を溶出し混合室で溜められた液を
貯水タンク内に流入する内置き式の構構成（例えば実公
昭56−23431号、特開平１−198932号等）と、貯水タ
ンクの内部に芳香洗浄液を収納した容器を吊り下げてお
き貯水タンクの水位の変化によりフロート弁を開閉して
定量の芳香洗浄液を供給する外置き式の構成（例えば実
公昭62−14208号）とが知られている。
貯水タンクの上部（手洗い部）に固形の芳香洗浄剤を収
納しておき手洗い部の上方に配置されたカランから注水
される水で芳香洗浄剤を溶出し混合室で溜められた液を
貯水タンク内に流入する内置き式の構構成（例えば実公
昭56−23431号、特開平１−198932号等）と、貯水タ
ンクの内部に芳香洗浄液を収納した容器を吊り下げてお
き貯水タンクの水位の変化によりフロート弁を開閉して
定量の芳香洗浄液を供給する外置き式の構成（例えば実
公昭62−14208号）とが知られている。
上記従来構成の外置き式の構成（前者）では貯水タンク
内に容器を入れる必要がないので取扱や交換が容易であ
るが、手洗い用の水で固形の芳香洗浄剤を溶出している
ので溶解量が不均一となったり、溶解液が手洗い部の周
囲に飛散する等の欠点がある。 一方、内置き式の構成（後者）では液体を用い定量を滴
下できるが、容器の出し入れに際して貯水タンクの蓋を
開閉する必要がある。 この考案は上記事情に鑑みて創案されたものであって、
その主たる課題は、外置き式でありながら芳香洗浄剤と
して液体を用い定量を滴下し、且つカランから容器内に
流入した水を混合用と、整流された水とに分岐して、貯
水タンクに流入することのできる芳香洗浄液滴下装置を
提供することにある。
内に容器を入れる必要がないので取扱や交換が容易であ
るが、手洗い用の水で固形の芳香洗浄剤を溶出している
ので溶解量が不均一となったり、溶解液が手洗い部の周
囲に飛散する等の欠点がある。 一方、内置き式の構成（後者）では液体を用い定量を滴
下できるが、容器の出し入れに際して貯水タンクの蓋を
開閉する必要がある。 この考案は上記事情に鑑みて創案されたものであって、
その主たる課題は、外置き式でありながら芳香洗浄剤と
して液体を用い定量を滴下し、且つカランから容器内に
流入した水を混合用と、整流された水とに分岐して、貯
水タンクに流入することのできる芳香洗浄液滴下装置を
提供することにある。
上記課題を解決するためにこの考案は、 （ａ）．上部にカランを有する手洗い付き貯水タンクの
手洗い部上に載置される芳香洗浄液滴下装置であって、 （ｂ）．ケーシングが上向きに開口した混合ケースと、
該混合ケースに上から外嵌される注水カバーとからな
る、 （ｃ）．注水カバーに、上記カランから注がれた水を導
入可能な注入口を設ける、 （ｄ）．混合ケースに、芳香洗浄液を収納し下向きに放
出孔を開口したボトルを保持するボトル受部と、該ボト
ル受部の下方に連接してボトルの放出孔を開閉可能に設
けられたフロート弁を昇降可能に内蔵する混合室とを設
ける、 （ｅ）．上記フロート弁が、放出孔内を昇降動する軸部
とその上方に設けられて下降時に放出孔を上側で閉止す
る上部閉止体と、軸部の下方に設けられて上昇時に放出
孔を下側で閉止する下部閉止体とを有している、 （ｆ）．上記混合室の下面に前記注入口より開口面積を
小さくし貯水タンクの注水孔に排水可能な排水口を開口
してなる、 （ｇ）．前記混合ケースの上端縁が、外嵌される注水カ
バーとの間で外周方向に隙間を有しており、前記注水口
から流入した水を混合室へ導入する流路と外部へ排出す
る流路とに分岐してなる、 という技術的手段を講じている。
手洗い部上に載置される芳香洗浄液滴下装置であって、 （ｂ）．ケーシングが上向きに開口した混合ケースと、
該混合ケースに上から外嵌される注水カバーとからな
る、 （ｃ）．注水カバーに、上記カランから注がれた水を導
入可能な注入口を設ける、 （ｄ）．混合ケースに、芳香洗浄液を収納し下向きに放
出孔を開口したボトルを保持するボトル受部と、該ボト
ル受部の下方に連接してボトルの放出孔を開閉可能に設
けられたフロート弁を昇降可能に内蔵する混合室とを設
ける、 （ｅ）．上記フロート弁が、放出孔内を昇降動する軸部
とその上方に設けられて下降時に放出孔を上側で閉止す
る上部閉止体と、軸部の下方に設けられて上昇時に放出
孔を下側で閉止する下部閉止体とを有している、 （ｆ）．上記混合室の下面に前記注入口より開口面積を
小さくし貯水タンクの注水孔に排水可能な排水口を開口
してなる、 （ｇ）．前記混合ケースの上端縁が、外嵌される注水カ
バーとの間で外周方向に隙間を有しており、前記注水口
から流入した水を混合室へ導入する流路と外部へ排出す
る流路とに分岐してなる、 という技術的手段を講じている。
カランから注水される前は、フロート弁は自重による下
降でボトルの放出孔を上部閉止体で上から閉じており、
ボトルから芳香洗浄液が滴下しないようにして待機して
いる。 カランの注水が始まると、ケーシングの注水カバーの注
入口を介して混合ケース内に水が注入される。 この際に、混合ケースの上端縁が仕切となって、注水口
から流入した水を混合室へ導入する流路と外部へ排出す
る流路とに分岐するので、混合室へ導入する水量を調整
することができる。 そして注入口より排出口は開口面積が小さく設定されて
いるので、混合ケースの混合室内に注水された水が溜
り、水位が上がっていく。 水位の上昇によりフロート弁が上がり、下部閉止体で放
出孔から空気をボトル内に送り込みながら放出孔を閉じ
る。 カランからの注水が止まると漸次混合室内の水位が下が
るのでフロート弁が下がる。 ボトル内は上記送り込まれた空気により加圧されている
ので下降するフロート弁の軸部と共にボトル内の芳香洗
浄液が放出孔から押し出されフロート弁の外側に付着す
る。 そしてフロート弁の下降で前述のように放出孔を上部閉
止体で上から閉じる。 次に再度、カランからの注水が始まると、前記のように
混合室に水が溜りはじめフロート弁の外側に付着した芳
香洗浄液が水と混合され排水口から貯水タンクの注水孔
に排水され、使用に供される。
降でボトルの放出孔を上部閉止体で上から閉じており、
ボトルから芳香洗浄液が滴下しないようにして待機して
いる。 カランの注水が始まると、ケーシングの注水カバーの注
入口を介して混合ケース内に水が注入される。 この際に、混合ケースの上端縁が仕切となって、注水口
から流入した水を混合室へ導入する流路と外部へ排出す
る流路とに分岐するので、混合室へ導入する水量を調整
することができる。 そして注入口より排出口は開口面積が小さく設定されて
いるので、混合ケースの混合室内に注水された水が溜
り、水位が上がっていく。 水位の上昇によりフロート弁が上がり、下部閉止体で放
出孔から空気をボトル内に送り込みながら放出孔を閉じ
る。 カランからの注水が止まると漸次混合室内の水位が下が
るのでフロート弁が下がる。 ボトル内は上記送り込まれた空気により加圧されている
ので下降するフロート弁の軸部と共にボトル内の芳香洗
浄液が放出孔から押し出されフロート弁の外側に付着す
る。 そしてフロート弁の下降で前述のように放出孔を上部閉
止体で上から閉じる。 次に再度、カランからの注水が始まると、前記のように
混合室に水が溜りはじめフロート弁の外側に付着した芳
香洗浄液が水と混合され排水口から貯水タンクの注水孔
に排水され、使用に供される。
以下にこの考案に係わる芳香洗浄液滴下装置の好適実施
例について図面を参照しながら説明する。 第１図乃至第３図は第１実施例の芳香洗浄液滴下装置１
を示すものであって、上部にカラン21を有する手洗い付
き貯水タンク20の手洗い部22上に載置される。 この芳香洗浄液滴下装置１は、ケーシング２内に中空位
置となるように、換言すればその周囲に流路となる隙間
を設けてボトル７を保持し、該ボトル７からフロート弁
９の開閉で芳香洗浄液Ｆを滴下する構成からなってい
る。 即ち、ケーシング２は、開閉可能な注水カバー３と混合
ケース４との２分割構成からなっている。 本実施例でケーシング２は、耐薬品性を有しケーシング
としての所定の強度を有する合成樹脂材を用いている。 上記注水カバー３は上方に設置されたカラン21から注が
れた洗浄用の水を導入可能な多数のスリットが開口して
ロストル状の注入口3Aを有したケース蓋からなってい
る。 次に、混合ケース４はボトル受部５とその下方に連接さ
れた混合室６とからなっている。 ボトル受部５は、注水カバー３と共にボトル７の外周と
の間に隙間ができるように保持するための支持片Ｈを突
出してボトル７を中空で保持しうるようになっている。 ここでボトル７は、先端（使用時下端）に口部7Aを有す
る透光性の合成樹脂材の容器からなっており、充填され
た芳香洗浄液Ｆの水位が外から見えるようになってい
る。 この透光性を有する合成樹脂材は、テフロンが好ましい
が、その他、PET＋ナイロン（コーポリマー）、66−ナ
イロン、６−ナイロン、PET、ポリエチレン、ポリアセ
タール、ポリプロピレン等が比較的好ましい。 更に、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリル、
透明塩化ビニール等が（安全性に注意を要するが）使用
可能である。 尚、この素材は同様にケーシングにも用いることができ
る（この場合に透光性はなくてもよい）。 芳香洗浄液Ｆはトイレ用として公知の着色された芳香剤
及び洗浄剤からなっているものであればよく、その愛用
は特に限定されない。 ここで一例として本実施例の芳香洗浄液Ｆの処方を示す
と、まず精製水70重量％を容器にとり、攪拌しながら、
香料としてフレグランスBGM−8624（高砂香料工業株式
会社製）10重量％と界面活性剤としてポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル（三洋化成工業株式会社製、
商品名「ノニポール130」）10重量％との混合液を加
え、次いで色素として青色１号10重量％を添加し均一相
となるまでよく攪拌して調製している。 次ぎに、このボトル受部５の底面中央には開口5Bが形成
されて上記ボトル７の口部7Aの先端が突出されると共
に、下方に設けられたボックス状の混合室６と連通可能
となっている。 この混合室６の底面には、その中央に前記注水口3Aの開
口面積より小さく設定された排水口6Aが開口形成されて
いる。 また、前記ボトル７の口部7Aには内キャップ８が嵌合さ
れており、その中央に放出孔8Aが穿設されている。 この放出孔8Aには該孔を開閉可能なフロート弁９が昇降
可能に取着されており、上記混合室６内に内蔵されてい
る。 このフロート弁９は、放出孔8Aに貫挿する軸部（図示例
ではネジの軸部）9Aの上端に上部閉止体（図示例ではネ
ジ頭部）10が形成されており、下方にフロート11を固着
している。 このフロート11は下方を開放した筒体からなって比重が
水より軽い素材を用いており、且つその上面は放出孔8A
を下から閉止しうる下部閉止体（面）11Aとして形成さ
れている。 なお、図中6Bは混合室から下方に延びる脚部であり、ケ
ーシング２を手洗い部22上に載置するためのものであ
る。 また、上記ボトル７の口部7Aの外周にはネジ部が刻設さ
れており、図示しない外キャップを螺合することができ
るようになっている。 これにより、ボトル７の交換により芳香洗浄液Ｆを適宜
補充することができる。 この芳香洗浄液滴下装置１は、第１図に示すように上部
にカラン21を有する手洗い付き貯水タンク20の手洗い部
22上で、その注水孔20Aと前記排水口6Aとが中心線を略
同一とするように載置されて使用に供される。 次に、この芳香洗浄液滴下装置の作用について説明す
る。 まず、第１図示のように手洗い部22上に芳香洗浄液滴下
装置１が載置された状態では、フロート弁９は自重によ
る下降でボトル７の放出孔8Aを上部閉止体10で閉じて待
機している。 次いで、第２図に示すようにトイレが使用されカラン21
から注水が始まると、注水カバー３の注水口3Aを介して
混合ケース４内に洗浄用の水が注水される。 そして排水口6Aは注入口3Aより開口面積が小さいので、
混合ケース４の混合室６内に上記洗浄用の水が溜り、水
位が上がっていく。 水位の上昇によりフロート11が上がり、これに伴い軸部
9Aを介して上部閉止体10が上がって放出孔8Aの上方を開
口し、一方、下部閉止体（面）11Aで放出孔8Aから空気
をボトル７内に送り込みながら放出孔8Aの下方の開口を
閉じる（第２図参照）。 次いでカラン21からの注水が止まると除々に混合室６内
の水位が下がるのでフロート弁９が下がる。 ボトル７内は上記送り込まれた空気によりボトル７内の
負圧が解除されるので、下降する上部閉止体10でボトル
７内の芳香洗浄液Ｆが放出孔8Aから定量だけ軸部9Aに沿
って押し出され、この滴下した芳香洗浄液Ｆ′がフロー
ト弁９の外側に付着する。 次に再度トイレが使用され、カラン21からの注水がはじ
まると、前記のように混合室６に水が溜りはじめフロー
ト弁９の外側に付着した芳香洗浄液Ｆ′が洗浄用の水と
混合され排水口6Aから貯水タンク20の注水孔20Aに排水
される。 従って、貯水タンク20内に希釈された芳香洗浄液が貯溜
され、洗浄用の水を流した際に消臭とトイレ器具の洗浄
を同時に行なうことができる。 次ぎに第４図に示す第２実施例の芳香洗浄液滴下装置１
では、混合室６の下面に開口した排水口6Aと連通する注
水管12が垂設されている。 この注水管12は貯水タンク20の注水孔20Aより小径で注
水孔20A内に嵌挿されており、排水口6Aを通る混合され
た芳香洗浄液Ｆが注水孔20Aを通って確実に貯溜タンク2
0内に流出させると共に、ケーシング２内に流入しない
洗浄用の水を外側で囲むように流出させることができる
ようになっている。 また、注水カバー３はボトル受部５の外周より隙間を隔
てて大径に形成されており、注水カバー３内に形成され
た位置決め用の支持片Ｈ′によってボトル受部５と係止
してケーシング２内に流入した水の一部を外部へ排水可
能とする流路を形成するようになっている。 これにより注水口3Aから流入した水はボトル７の上面で
周方向に流れ、一部がボトル受部５内に流入し、一部が
上記注水カバー３との間の隙間を通って外部に流出さ
れ、混合室６内に流入する水量を規制することができ
る。 また、図示例では、放出孔8Aの下端に該孔より大径の窪
み部8Bが形成されており、フロート11の中央を***した
***部11Aが上記窪み部8Bに嵌合できるようになってい
る。 第５図にはフロート弁９のそれぞれ異なる実施例を示
す。 第５図（ａ）では皿頭ビスの頭部を上部閉止体10として
用い、軸部9Aのネジ部分をフロート11にねじ込みフロー
ト弁９を組み立てる。 第５図（ｂ）では軸部9A上に上部閉止体10を形成し下方
にフロート11を一体成形した構成からなっている。 その他の構成は第１実施例の構成に準じるので同一構成
には同一の符号を付してその説明を省略する。 次ぎに第６図に示す第３実施例の芳香洗浄液滴下装置１
は、ボトル７の放出孔8Aを偏心位置に設けた異なる実施
例を示す。 このケーシング２は第６図（ｂ）に示すように卵形から
なっており、その内部構造は前記第２実施例に準ずるの
で同一構成には同一符号を付す。 また、第７図（ａ）（ｂ）は、補充用のボトル７′を示
すものでボトル口部6Aの外周にはネジが刻設されてお
り、フロート弁９を取り付けたままで外キャップ13がボ
トル口部7Aに締め付けられて単体で販売することができ
るようになっている。 従って、芳香洗浄液滴下装置１に用いられるボトル６内
の芳香洗浄液Ｆが無くなると、上記補充用のボトル７′
の外キャップ13を外して交換することにより芳香洗浄液
Ｆを補充することができる。 ここでボトル７（７′）は透光性を有する容器からなっ
ているので、前記ロストル状の注入口3Aを通して芳香洗
浄液Ｆの残量を見ることができ、交換時期を予め知るこ
とができる。 なお、この考案で各コンポーネントの素材は特に限定さ
れないが、芳香洗浄液で劣化することがなく所定の強度
を有する合成樹脂材が成形が容易であり好ましい。
例について図面を参照しながら説明する。 第１図乃至第３図は第１実施例の芳香洗浄液滴下装置１
を示すものであって、上部にカラン21を有する手洗い付
き貯水タンク20の手洗い部22上に載置される。 この芳香洗浄液滴下装置１は、ケーシング２内に中空位
置となるように、換言すればその周囲に流路となる隙間
を設けてボトル７を保持し、該ボトル７からフロート弁
９の開閉で芳香洗浄液Ｆを滴下する構成からなってい
る。 即ち、ケーシング２は、開閉可能な注水カバー３と混合
ケース４との２分割構成からなっている。 本実施例でケーシング２は、耐薬品性を有しケーシング
としての所定の強度を有する合成樹脂材を用いている。 上記注水カバー３は上方に設置されたカラン21から注が
れた洗浄用の水を導入可能な多数のスリットが開口して
ロストル状の注入口3Aを有したケース蓋からなってい
る。 次に、混合ケース４はボトル受部５とその下方に連接さ
れた混合室６とからなっている。 ボトル受部５は、注水カバー３と共にボトル７の外周と
の間に隙間ができるように保持するための支持片Ｈを突
出してボトル７を中空で保持しうるようになっている。 ここでボトル７は、先端（使用時下端）に口部7Aを有す
る透光性の合成樹脂材の容器からなっており、充填され
た芳香洗浄液Ｆの水位が外から見えるようになってい
る。 この透光性を有する合成樹脂材は、テフロンが好ましい
が、その他、PET＋ナイロン（コーポリマー）、66−ナ
イロン、６−ナイロン、PET、ポリエチレン、ポリアセ
タール、ポリプロピレン等が比較的好ましい。 更に、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリル、
透明塩化ビニール等が（安全性に注意を要するが）使用
可能である。 尚、この素材は同様にケーシングにも用いることができ
る（この場合に透光性はなくてもよい）。 芳香洗浄液Ｆはトイレ用として公知の着色された芳香剤
及び洗浄剤からなっているものであればよく、その愛用
は特に限定されない。 ここで一例として本実施例の芳香洗浄液Ｆの処方を示す
と、まず精製水70重量％を容器にとり、攪拌しながら、
香料としてフレグランスBGM−8624（高砂香料工業株式
会社製）10重量％と界面活性剤としてポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル（三洋化成工業株式会社製、
商品名「ノニポール130」）10重量％との混合液を加
え、次いで色素として青色１号10重量％を添加し均一相
となるまでよく攪拌して調製している。 次ぎに、このボトル受部５の底面中央には開口5Bが形成
されて上記ボトル７の口部7Aの先端が突出されると共
に、下方に設けられたボックス状の混合室６と連通可能
となっている。 この混合室６の底面には、その中央に前記注水口3Aの開
口面積より小さく設定された排水口6Aが開口形成されて
いる。 また、前記ボトル７の口部7Aには内キャップ８が嵌合さ
れており、その中央に放出孔8Aが穿設されている。 この放出孔8Aには該孔を開閉可能なフロート弁９が昇降
可能に取着されており、上記混合室６内に内蔵されてい
る。 このフロート弁９は、放出孔8Aに貫挿する軸部（図示例
ではネジの軸部）9Aの上端に上部閉止体（図示例ではネ
ジ頭部）10が形成されており、下方にフロート11を固着
している。 このフロート11は下方を開放した筒体からなって比重が
水より軽い素材を用いており、且つその上面は放出孔8A
を下から閉止しうる下部閉止体（面）11Aとして形成さ
れている。 なお、図中6Bは混合室から下方に延びる脚部であり、ケ
ーシング２を手洗い部22上に載置するためのものであ
る。 また、上記ボトル７の口部7Aの外周にはネジ部が刻設さ
れており、図示しない外キャップを螺合することができ
るようになっている。 これにより、ボトル７の交換により芳香洗浄液Ｆを適宜
補充することができる。 この芳香洗浄液滴下装置１は、第１図に示すように上部
にカラン21を有する手洗い付き貯水タンク20の手洗い部
22上で、その注水孔20Aと前記排水口6Aとが中心線を略
同一とするように載置されて使用に供される。 次に、この芳香洗浄液滴下装置の作用について説明す
る。 まず、第１図示のように手洗い部22上に芳香洗浄液滴下
装置１が載置された状態では、フロート弁９は自重によ
る下降でボトル７の放出孔8Aを上部閉止体10で閉じて待
機している。 次いで、第２図に示すようにトイレが使用されカラン21
から注水が始まると、注水カバー３の注水口3Aを介して
混合ケース４内に洗浄用の水が注水される。 そして排水口6Aは注入口3Aより開口面積が小さいので、
混合ケース４の混合室６内に上記洗浄用の水が溜り、水
位が上がっていく。 水位の上昇によりフロート11が上がり、これに伴い軸部
9Aを介して上部閉止体10が上がって放出孔8Aの上方を開
口し、一方、下部閉止体（面）11Aで放出孔8Aから空気
をボトル７内に送り込みながら放出孔8Aの下方の開口を
閉じる（第２図参照）。 次いでカラン21からの注水が止まると除々に混合室６内
の水位が下がるのでフロート弁９が下がる。 ボトル７内は上記送り込まれた空気によりボトル７内の
負圧が解除されるので、下降する上部閉止体10でボトル
７内の芳香洗浄液Ｆが放出孔8Aから定量だけ軸部9Aに沿
って押し出され、この滴下した芳香洗浄液Ｆ′がフロー
ト弁９の外側に付着する。 次に再度トイレが使用され、カラン21からの注水がはじ
まると、前記のように混合室６に水が溜りはじめフロー
ト弁９の外側に付着した芳香洗浄液Ｆ′が洗浄用の水と
混合され排水口6Aから貯水タンク20の注水孔20Aに排水
される。 従って、貯水タンク20内に希釈された芳香洗浄液が貯溜
され、洗浄用の水を流した際に消臭とトイレ器具の洗浄
を同時に行なうことができる。 次ぎに第４図に示す第２実施例の芳香洗浄液滴下装置１
では、混合室６の下面に開口した排水口6Aと連通する注
水管12が垂設されている。 この注水管12は貯水タンク20の注水孔20Aより小径で注
水孔20A内に嵌挿されており、排水口6Aを通る混合され
た芳香洗浄液Ｆが注水孔20Aを通って確実に貯溜タンク2
0内に流出させると共に、ケーシング２内に流入しない
洗浄用の水を外側で囲むように流出させることができる
ようになっている。 また、注水カバー３はボトル受部５の外周より隙間を隔
てて大径に形成されており、注水カバー３内に形成され
た位置決め用の支持片Ｈ′によってボトル受部５と係止
してケーシング２内に流入した水の一部を外部へ排水可
能とする流路を形成するようになっている。 これにより注水口3Aから流入した水はボトル７の上面で
周方向に流れ、一部がボトル受部５内に流入し、一部が
上記注水カバー３との間の隙間を通って外部に流出さ
れ、混合室６内に流入する水量を規制することができ
る。 また、図示例では、放出孔8Aの下端に該孔より大径の窪
み部8Bが形成されており、フロート11の中央を***した
***部11Aが上記窪み部8Bに嵌合できるようになってい
る。 第５図にはフロート弁９のそれぞれ異なる実施例を示
す。 第５図（ａ）では皿頭ビスの頭部を上部閉止体10として
用い、軸部9Aのネジ部分をフロート11にねじ込みフロー
ト弁９を組み立てる。 第５図（ｂ）では軸部9A上に上部閉止体10を形成し下方
にフロート11を一体成形した構成からなっている。 その他の構成は第１実施例の構成に準じるので同一構成
には同一の符号を付してその説明を省略する。 次ぎに第６図に示す第３実施例の芳香洗浄液滴下装置１
は、ボトル７の放出孔8Aを偏心位置に設けた異なる実施
例を示す。 このケーシング２は第６図（ｂ）に示すように卵形から
なっており、その内部構造は前記第２実施例に準ずるの
で同一構成には同一符号を付す。 また、第７図（ａ）（ｂ）は、補充用のボトル７′を示
すものでボトル口部6Aの外周にはネジが刻設されてお
り、フロート弁９を取り付けたままで外キャップ13がボ
トル口部7Aに締め付けられて単体で販売することができ
るようになっている。 従って、芳香洗浄液滴下装置１に用いられるボトル６内
の芳香洗浄液Ｆが無くなると、上記補充用のボトル７′
の外キャップ13を外して交換することにより芳香洗浄液
Ｆを補充することができる。 ここでボトル７（７′）は透光性を有する容器からなっ
ているので、前記ロストル状の注入口3Aを通して芳香洗
浄液Ｆの残量を見ることができ、交換時期を予め知るこ
とができる。 なお、この考案で各コンポーネントの素材は特に限定さ
れないが、芳香洗浄液で劣化することがなく所定の強度
を有する合成樹脂材が成形が容易であり好ましい。
この考案は上記構成からなっているので、貯溜タンクの
蓋を開閉することなく、芳香洗浄液滴下装置を設置し、
或は内蔵容器を交換することができる。 また外置き式であっても芳香洗浄液を定量だけ滴下する
ことができる。 そして注入口からケース内に流入した水は、混合室へ導
入される水と、整流されてケースの外側へ流れる水とに
分岐するので、混合液が手洗い部の周囲に飛散しても、
前記外側へ流された水によって洗い流すことができ、手
洗い部を汚す虞れがなくなる。 また、混合室へ流入する水量が従来に比べて少なくなる
ので、混合室や排出口を小さく設定することができる。 更に、ボトルや混合室を透光性の素材で成形すれば、ボ
トル内の芳香洗浄液の残量を確認しながら使用すること
ができる。
蓋を開閉することなく、芳香洗浄液滴下装置を設置し、
或は内蔵容器を交換することができる。 また外置き式であっても芳香洗浄液を定量だけ滴下する
ことができる。 そして注入口からケース内に流入した水は、混合室へ導
入される水と、整流されてケースの外側へ流れる水とに
分岐するので、混合液が手洗い部の周囲に飛散しても、
前記外側へ流された水によって洗い流すことができ、手
洗い部を汚す虞れがなくなる。 また、混合室へ流入する水量が従来に比べて少なくなる
ので、混合室や排出口を小さく設定することができる。 更に、ボトルや混合室を透光性の素材で成形すれば、ボ
トル内の芳香洗浄液の残量を確認しながら使用すること
ができる。
第１図はこの考案の芳香洗浄液滴下装置の第１実施例を
示す断面図、第２図は洗浄用の水が溜った場合のフロー
ト弁の動きを示す断面図、第３図は水位が下がった場合
のフロート弁の動きを示す断面図、第４図は第２実施例
の芳香洗浄液滴下装置を示す断面図、第５図（ａ）はフ
ロート弁の異なる実施例を示す断面図、同図（ｂ）はフ
ロート弁の更に異なる実施例を示す側面図、第６図
（ａ）は第３実施例の芳香洗浄液滴下装置を示す断面
図、同図（ｂ）は同平面図、第７図（ａ）は補充用のボ
トルを示す断面図、同図（ｂ）は同平面図である。 １……芳香洗浄液滴下装置 ２……ケーシング ３……注水カバー ４……混合ケース ５……ボトル受部 ６……混合室 6A……排水口 ７……ボトル 8A……放出孔 ９……フロート弁 11……フロート 20……貯水タンク 21……カラン 22……手洗い部 Ｆ……芳香洗浄液
示す断面図、第２図は洗浄用の水が溜った場合のフロー
ト弁の動きを示す断面図、第３図は水位が下がった場合
のフロート弁の動きを示す断面図、第４図は第２実施例
の芳香洗浄液滴下装置を示す断面図、第５図（ａ）はフ
ロート弁の異なる実施例を示す断面図、同図（ｂ）はフ
ロート弁の更に異なる実施例を示す側面図、第６図
（ａ）は第３実施例の芳香洗浄液滴下装置を示す断面
図、同図（ｂ）は同平面図、第７図（ａ）は補充用のボ
トルを示す断面図、同図（ｂ）は同平面図である。 １……芳香洗浄液滴下装置 ２……ケーシング ３……注水カバー ４……混合ケース ５……ボトル受部 ６……混合室 6A……排水口 ７……ボトル 8A……放出孔 ９……フロート弁 11……フロート 20……貯水タンク 21……カラン 22……手洗い部 Ｆ……芳香洗浄液
Claims (2)
- 【請求項１】上部にカランを有する手洗い付き貯水タン
クの手洗い部上に載置される芳香洗浄液滴下装置であっ
て、 ケーシングが上向きに開口した混合ケースと、該混合ケ
ースに上から外嵌される注水カバーとからなって、 注水カバーに、上記カランから注がれた水を導入可能な
注入口を設け、 混合ケースに、芳香洗浄液を収納し下向きに放出孔を開
口したボトルを保持するボトル受部と、該ボトル受部の
下方に連接してボトルの放出孔を開閉可能に設けられた
フロート弁を昇降可能に内蔵する混合室とを設け、 上記フロート弁が、放出孔内を昇降動する軸部とその上
方に設けられて下降時に放出孔を上側で閉止する上部閉
止体と、軸部の下方に設けられて上昇時に放出孔を下側
で閉止する下部閉止体とを有しており、 上記混合室の下面に前記注入口より開口面積を小さくし
貯水タンクの注水孔に排水可能な排水口を開口してな
り、 前記混合ケースの上端縁が、外嵌される注水カバーとの
間で外周方向に隙間を有しており、前記注水口から流入
した水を混合室へ導入する流路と外部へ排出する流路と
に分岐してなることを特徴とする芳香洗浄液滴下装置。 - 【請求項２】ケーシングが、開閉可能な注水カバーと、
ボトル受部を設けた混合ケースに二分割されており、混
合ケースの下方に連設された混合室の下面に排水口と連
通する注水管が垂設されており、該注水管を貯水タンク
の注水孔内に嵌挿することを特徴とする請求項１に記載
の芳香洗浄液滴下装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990021283U JPH0634457Y2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | 芳香洗浄液滴下装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990021283U JPH0634457Y2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | 芳香洗浄液滴下装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03115180U JPH03115180U (ja) | 1991-11-27 |
| JPH0634457Y2 true JPH0634457Y2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=31524330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990021283U Expired - Lifetime JPH0634457Y2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | 芳香洗浄液滴下装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0634457Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101479138B1 (ko) * | 2013-06-19 | 2015-01-05 | 김현수 | 플로트 밸브 및 이를 이용한 자동공급기 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5746682U (ja) * | 1980-08-25 | 1982-03-15 | ||
| JPS61206777U (ja) * | 1985-06-14 | 1986-12-27 |
-
1990
- 1990-03-02 JP JP1990021283U patent/JPH0634457Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03115180U (ja) | 1991-11-27 |
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