JPH06342285A - 効果付与装置 - Google Patents

効果付与装置

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JPH06342285A
JPH06342285A JP5156031A JP15603193A JPH06342285A JP H06342285 A JPH06342285 A JP H06342285A JP 5156031 A JP5156031 A JP 5156031A JP 15603193 A JP15603193 A JP 15603193A JP H06342285 A JPH06342285 A JP H06342285A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】他の電子楽器などで作成されたエフェクトバラ
ンスなどのデータを利用する場合などでも、音量の減少
を招くことがなく、適正にエフェクトを付与できる効果
付与装置を提供することを目的とする。 【構成】入力した原音にエフェクトを付与するための複
数のエフェクト付与回路を装備し、それぞれから出力さ
れるエフェクト音と原音とを合成して出力する効果付与
装置において、音量レベルが設定されるべきエフェクト
付与手段が装備されていない場合には、該装備されてい
ないエフェクト付与回路に対して設定された音量レベル
に基づいて、原音の音量レベルを補正するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子楽器などに適用
される効果付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、楽音信号にリバーブあるいは
トレモロなどの各種のエフェクト(効果)を付与し、合
成して出力する技術が知られている。例えば、特開平3
−126091号公報には、原音(いわゆるドライ音)
にエフェクトをかけた楽音信号に所定のレベル値を乗算
し、原音と加算して出力する効果付加装置が開示されて
いる。これにより、エフェクトをかけた楽音信号に乗算
するレベル値を調整するだけで、エフェクトの係り具合
を制御することができる。
【0003】また、同様にして、エフェクトを付与する
ためのエフェクト回路を複数備え、原音をそれらの複数
のエフェクト回路に入力してそれぞれのエフェクトを付
与し、各エフェクト回路からの出力と原音とを合成して
出力する技術もある。
【0004】この場合は、各エフェクト回路の入力ある
いは出力をレベル制御するとともに、原音をレベル制御
し、それらレベル制御された楽音信号を合成(加算)し
て最終的な楽音信号を得る。原音および各エフェクト回
路のレベルをそれぞれどの程度にレベル制御するかによ
り、エフェクトバランスが決定されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数のエフ
ェクト回路を備えた電子楽器(第1の電子楽器と呼ぶ)
において作成したエフェクトバランスなどのデータを、
他の電子楽器(第2の電子楽器と呼ぶ)で利用したいこ
とがある。このとき、第1の電子楽器と第2の電子楽器
とが同じ複数のエフェクト回路を備えている場合には問
題がない。
【0006】しかし、第1の電子楽器で備えられている
エフェクト回路が第2の電子楽器に備えられていない場
合もある。この場合、もともと該エフェクト回路がある
ものとして作成されたエフェクトバランスのデータを、
該エフェクト回路がない電子楽器で用いるため、音量が
減少してしまうという問題がある。
【0007】例えば、原音のレベルを1/2とし、原音
にリバーブを付与した出力のレベルを1/2とし、これ
らを加算して出力する電子楽器のエフェクトバランスの
データを、そのままリバーブ回路を備えていない電子楽
器に利用した場合、もともとリバーブ回路を備えていな
いのであるからリバーブの付与はできないことは当然で
あるが、それに加えて原音のレベルが1/2にされてし
まうので、音量が減少してしまうという問題が発生す
る。
【0008】この発明の目的は、上述の従来例における
問題点に鑑み、他の電子楽器などで作成されたエフェク
トバランスなどのデータを利用する場合などでも、音量
の減少を招くことがなく、適正にエフェクトを付与でき
る効果付与装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明は、入力した原音にエフェクトを付与する
ための複数のエフェクト付与手段を装備し、該複数のエ
フェクト付与手段のそれぞれから出力されるエフェクト
音と原音とを合成して出力する効果付与装置において、
上記複数のエフェクト付与手段を含む任意のエフェクト
付与手段の各々に対し音量レベルを設定する手段と、音
量レベルが設定されるべきエフェクト付与手段が装備さ
れているかどうかを判別する手段と、上記原音の音量レ
ベルを設定する手段と、音量レベルが設定されるべきエ
フェクト付与手段が装備されていない場合、該装備され
ていないエフェクト付与手段に対して設定された音量レ
ベルに基づいて、上記原音の音量レベルを補正する手段
とを備えたことを特徴とする。
【0010】また、入力した原音にエフェクトを付与す
るための複数のエフェクト付与手段を装備し、該複数の
エフェクト付与手段のそれぞれから出力されるエフェク
ト音と原音とを合成して出力する効果付与装置におい
て、上記原音の音量レベルを制御するための原音レベル
データ、または上記複数のエフェクト付与手段を含む任
意のエフェクト付与手段から選ばれた1つのエフェクト
付与手段によるエフェクト音の音量レベルを制御するた
めのエフェクト音レベルデータを入力する入力手段と、
上記入力手段により入力したエフェクト音レベルデータ
に対し、そのエフェクトを付与するエフェクト付与手段
が装備されているかどうかを判別する判別手段と、上記
判別手段によりエフェクト音レベルデータに対応するエ
フェクト付与手段が装備されていると判別された場合
に、そのエフェクト音レベルデータに基づいて、対応す
るエフェクト付与手段によるエフェクト音の音量レベル
を制御するエフェクト音レベル制御手段と、上記判別手
段により、対応するエフェクト付与手段が装備されてい
ないと判別されたエフェクト音レベルデータを記憶する
記憶手段と、上記入力手段により入力した原音レベルデ
ータに基づいて原音の音量レベルを制御するとともに、
装備されていないエフェクト付与手段のエフェクト音レ
ベルデータが上記記憶手段に記憶されているときは、上
記原音レベルデータを、上記記憶手段に記憶されたエフ
ェクト音レベルデータに基づいて補正し、補正後のレベ
ルデータによって原音の音量レベルを制御する原音レベ
ル制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明によれば、自機に装備されているエフ
ェクト付与手段であるかどうかにかかわらず、任意のエ
フェクト付与手段の各々に対し、音量レベルを設定でき
る。当然、装備されているエフェクト付与手段に対して
は音量レベルの設定が意味を持つが、装備されていない
エフェクト付与手段に対しての音量レベルの設定は無意
味である。しかし、この発明では、装備されていないエ
フェクト付与手段に対して設定された音量レベルに基づ
いて、原音の音量レベルを補正するようにしている。
【0012】したがって、他の電子楽器などで作成され
たエフェクトバランスのデータ(装備されていないエフ
ェクト付与手段に対する音量レベル設定データを含むデ
ータ)を用いる場合でも、原音の音量レベルが上述のよ
うに補正されるから、音量の減少を招くことなく、適正
にエフェクトを付与できる。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いて、この発明の実施例を説
明する。
【0014】図1は、この発明の一実施例に係る効果付
与装置を適用した電子楽器のブロック構成を示す。この
電子楽器は、MIDIインターフェース1、CPU(中
央処理装置)2、ROM(リードオンリーメモリ)3、
RAM(ランダムアクセスメモリ)4、操作パネル5、
楽音合成回路6、エフェクト回路7、サウンドシステム
8、およびバスライン9を備えている。
【0015】MIDIインターフェース1は、MIDI
(Musical Instrument Digital Interface)規格にした
がって、外部のMIDI機器との間で演奏情報を送受す
るためのインターフェースである。CPU2は、この電
子楽器全体の動作を制御する。ROM3には、CPU2
が実行するプログラムや各種の制御データなどが格納さ
れている。RAM4には、各種のレジスタやフラグなど
のワーキング領域が設けられている。
【0016】操作パネル5は、ユーザが操作するための
各種の操作子を含む。楽音合成回路6は、CPU2から
の指示に基づいて楽音信号を発生する。エフェクト回路
7は、楽音合成回路6から出力された楽音信号を原音と
して入力し、各種のエフェクトを付与して出力する。サ
ウンドシステム8は、エフェクト回路7から出力される
エフェクト付与済みの楽音信号に応じて楽音を放音す
る。バスライン9は、これら各部を接続する双方向のバ
スラインである。
【0017】図2は、エフェクト回路7のブロック構成
を示す。この実施例のエフェクト回路7は、リバーブ回
路11、トレモロ回路12、コーラス回路13、乗算器
21〜24、および加算器31〜33を備えている。リ
バーブ回路11やトレモロ回路12などの個々のエフェ
クト付与のための回路は、エフェクト付与回路と総称す
るものとする。エフェクト回路7は各MIDIチャンネ
ルに対応して独立に設けられるが、時分割処理で共有し
てもよい。
【0018】楽音合成回路6からの原音の楽音信号は、
4つの乗算器21〜24に入力してそれぞれ所定の乗数
と乗算される。乗算器21は、エフェクトを付与しない
原音(ドライ音)の音量レベルを調整するためのもので
ある。乗算器22は、リバーブ回路11によりリバーブ
を付与するエフェクト音の音量レベルを調整するための
ものである。乗算器23は、トレモロ回路12によりト
レモロを付与するエフェクト音の音量レベルを調整する
ためのものである。乗算器24は、コーラス回路13に
よりコーラスを付与するエフェクト音の音量レベルを調
整するためのものである。
【0019】このように音量レベルが調整されたドライ
音、および各エフェクト音は、加算器31〜33により
加算され、最終的なエフェクト付与済みの楽音信号とし
て、サウンドシステム8に出力される。
【0020】次に、この実施例の電子楽器の動作の概要
を説明する。
【0021】この電子楽器では、MIDIインターフェ
ース1を介して、外部から演奏情報を受信する。受信し
た演奏情報は、所定のMIDIバッファに格納される。
CPU2は、このMIDIバッファをスキャンし、デー
タがあるときは、そのデータに応じた処理を行なう。
【0022】例えば、ノートデータ(音高データやキー
オン/オフデータなどを含む演奏データ)を受信した場
合、CPU2は、そのノートデータを一旦ノートバッフ
ァに書き込み、後に楽音合成回路6に対し、そのノート
データに応じた楽音信号を発生するように指示を与え
る。楽音合成回路6は、CPU2からの指示に応じて楽
音信号を発生する。
【0023】上述した乗算器21〜24の乗数、すなわ
ちドライ音および各エフェクト音の音量レベルも、外部
から与えられたエフェクトデータに応じて決定される。
すなわち、外部からエフェクトデータを受信すると、C
PU2は、そのエフェクトデータに応じて、エフェクト
回路7におけるドライ音および各エフェクト音の音量レ
ベルを設定する。
【0024】ここで、外部から与えられるエフェクトデ
ータ中には、この電子楽器に備えられていないエフェク
トに対するものもある。例えば、図2のエフェクト回路
11〜13、乗算器21〜24、および加算器31〜3
3に加えて、さらに別のエフェクト回路であるセレステ
回路41およびフェーザ回路42、乗算器51,52、
並びに加算器61〜63を備えた他の電子楽器で、エフ
ェクトデータを作成する場合がある。
【0025】このとき、そのエフェクトデータ中には、
セレステやフェーザのエフェクト音の音量レベルを設定
(調整)するためのエフェクトデータが含まれるととも
に、ドライ音の音量レベルは、セレステやフェーザのエ
フェクト音が出力されることを仮定して設定してある。
【0026】したがって、受信したエフェクトデータ
(セレステやフェーザに対する音量レベルの設定データ
を含むエフェクトデータ)をそのまま用いて、セレステ
回路やフェーザ回路を備えていない本実施例の電子楽器
のエフェクト回路7におけるドライ音およびエフェクト
音の音量レベル設定を行なうと、ドライ音の音量レベル
が小さめとなり、全体としてのエフェクトバランスがく
ずれることとなる。
【0027】そこで、この実施例の電子楽器では、自機
が備えていないセレステやフェーザに対する音量レベル
の設定データを含むエフェクトデータが受信された場合
でも、適正なエフェクトバランスを得ることができるよ
うに、以下のように音量レベルを設定するようにしてい
る。
【0028】エフェクトデータとして、「Bn+5A
H+Vd」が受信された場合 「Bn」はコントロールチェンジのコードであり、引き
続く2バイトのデータに応じて電子楽器の各部分をコン
トロールすることができる。「n」にはOHからFHま
でのMIDIチャンネル番号を指定することができる。
またHは16進表記であることを示す。このように、以
下のエフェクトは、MIDIチャンネル毎に指定でき
る。よって各レジスタも、特にことわらないが、MID
Iチャンネル毎に用意されているものとする。
【0029】「5AH」は、引き続くデータがドライセ
ンドレベルVdであることを示すコードである。ドライ
センドレベルVdのデフォルト値は7FHとする。ただ
し、レベル値の範囲は00H〜7FHである。「5AH
+Vd」が受信された場合、CPU2は、その時点で設
定されている他のエフェクト音のレベルに応じてドライ
センドレベルVdを補正し、補正後の値に応じてドライ
音の音量レベルを設定する。
【0030】具体的には、ドライセンドレベルVdに、
リバーブ、トレモロ、コーラス、セレステ、およびフェ
ーザの内、受信能力のないエフェクト(この実施例では
セレステとフェーザ)のセンドレベルの相当音量を足し
算する。すなわち、受信能力のない任意のエフェクトの
センドレベルをVeとすると、ドライセンドレベルの合
計は次式により算出する。
【0031】 L=20log{(Vd4+ΣVe4/16)1/2/1272}…(1)
【0032】ここで、Lは合計したドライ音量レベル
(dB)、ΣVe4は受信能力のない(すなわち装備さ
れていない)エフェクトのセンドレベルの各々を4乗し
たものの和を取ったものである。このドライレベルL
を、エフェクト回路7に送り、この値に応じて乗算器2
1の乗数を設定する。
【0033】ただし、合計音量が0dBを越える場合
は、すべて0dBとみなす。また、(Vd4+ΣVe4
16)1/2=0のときは、L=−∞(音量ゼロ)とす
る。ドライセンド量のダイナミックレンジの下限値以下
の音量については、下限値で代用するものとする。
【0034】エフェクトデータとして、「Bn+5B
H+V」が受信された場合 「5BH」は、引き続くデータがリバーブのセンドレベ
ルVであることを示すコードである。このエフェクトデ
ータが受信された場合、CPU2は、次式によってリバ
ーブレベルLを算出し、そのリバーブレベルLをエフェ
クト回路7に送り、この値に応じて乗算器22の乗数を
設定する。 L=20log(V2/1272)…(2)
【0035】リバーブ以外のエフェクト、すなわちト
レモロ、コーラス、セレステ、およびフェーザについて
も、上記と同様に(2)式で算出したレベルで設定す
る。ただし、コード「5BH」は、それぞれ「5C
H」、「5DH」、「5EH」および「5FH」とす
る。
【0036】なお、当然ながら、装備されていないエフ
ェクトについてのエフェクトデータが上記およびの
ように受信されたときには、受信したエフェクトのセン
ドレベルVを記憶する(のVeとして用いるための記
憶)だけで、エフェクト回路への設定は行なわれない。
【0037】また、上記およびにおいて、V=0の
ときは、L=−∞(音量ゼロ)とする。各エフェクトの
リターン音の音量レベルは、センドレベル値が最大のと
きにドライ音に対しておおむね−12dBの音量感にな
るようにセットする。センド量のダイナミックレンジの
下限値以下の音量については、下限値で代用するものと
する。
【0038】各エフェクトのセンドレベルVのデフォル
ト値は、リバーブが40H、他のエフェクトが00Hと
なるようにしている。
【0039】次に、図3〜図7のフローチャートを参照
して、この実施例の電子楽器の動作を詳しく説明する。
【0040】図3は、この電子楽器のメインルーチンを
示す。この電子楽器の電源がオンされると、まず、ステ
ップS1でイニシャライズを行なう。次に、ステップS
2でMIDIインターフェース処理を行ない、ステップ
S3で発音処理を行ない、ステップS4でパネル処理を
行ない、ステップS5でその他の処理を行なう。その
後、ステップS2に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0041】図4は、図3のステップS2のMIDIイ
ンターフェース処理ルーチンを示す。まず、ステップS
11でMIDIバッファをスキャンする。受信したデー
タは、MIDIバッファに格納されるようになってい
る。ステップ12でMIDIバッファにイベントデータ
が格納されているか否か判別する。イベントデータが格
納されていない場合は、そのままリターンする。
【0042】ステップS12でMIDIバッファにイベ
ントデータが格納されている場合は、ステップS13で
それがノートデータか否か判別する。ノートデータであ
るときは、ステップS15でノートバッファにデータを
書き込みリターンする。ノートバッファに書き込まれた
ノートデータは、図3のステップS3の発音処理により
発音されることになる。
【0043】ステップS13でノートデータでないとき
は、ステップS14でエフェクトデータか否か判別す
る。エフェクトデータであるときは、ステップS16で
エフェクト処理を行ない、リターンする。エフェクトデ
ータでないときは、ステップS17でその他の処理を行
ない、リターンする。
【0044】図5は、図4のステップS16のエフェク
ト処理ルーチンを示す。以下のルーチンでは、各MID
Iチャンネル毎に独立に処理が行われる。まず、ステッ
プS21で、MIDIバッファのエフェクトデータがド
ライレベルの設定を指示するデータ(上記の場合)か
否かを判別する。ドライレベルの設定を指示するデータ
であるときは、ステップS22でドライレベル設定処理
を行ない、リターンする。
【0045】ステップS21でドライレベルの設定を指
示するデータでないときは、ステップS23で、エフェ
クトデータがリバーブレベルの設定を指示するデータ
(上記の場合)か否かを判別する。リバーブレベルの
設定を指示するデータであるときは、ステップS24で
リバーブ設定処理を行ない、リターンする。
【0046】ステップS23でリバーブレベルの設定を
指示するデータでないときは、ステップS25で、トレ
モロレベルの設定を指示するデータか否かを判別する。
トレモロレベルの設定を指示するデータであるときは、
ステップS26でトレモロ設定処理を行ない、リターン
する。
【0047】ステップS25でトレモロレベルの設定を
指示するデータでないときは、ステップS27で、コー
ラスレベルの設定を指示するデータか否かを判別する。
コーラスレベルの設定を指示するデータであるときは、
ステップS28でコーラス設定処理を行ない、リターン
する。
【0048】ステップS27でコーラスレベルの設定を
指示するデータでないときは、ステップS29で、セレ
ステレベルの設定を指示するデータか否かを判別する。
セレステレベルの設定を指示するデータであるときは、
ステップS30でセレステ設定処理を行ない、リターン
する。
【0049】ステップS29でセレステレベルの設定を
指示するデータでないときは、ステップS31で、フェ
ーザレベルの設定を指示するデータか否かを判別する。
フェーザレベルの設定を指示するデータであるときは、
ステップS32でフェーザ設定処理を行ない、リターン
する。ステップ31でフェーザレベルの設定を指示する
データでないときは、ステップS33でその他のエフェ
クト処理を行ない、リターンする。
【0050】図6は、図5のステップS22のドライレ
ベル設定処理ルーチンを示す。まず、ステップS41
で、自機のエフェクト回路7がリバーブ、トレモロ、コ
ーラス、セレステ、およびフェーザを装備しているか否
かを調べる。次に、ステップS42で、受信したドライ
センドレベルのデータをレジスタVdにセットする。
【0051】また、ステップS43で、装備されていな
いエフェクトのレベルをレジスタVeiにセットする。
この実施例では、セレステおよびフェーザが装備されて
いないから、現時点におけるセレステレベルをレジスタ
Ve1に、フェーザレベルをレジスタVe2に、それぞ
れセットすることとなる。
【0052】次に、ステップS44で、 L=20log{(Vd4+ΣVei4/16)1/2/1
272} を計算する。これは上記の(1)式の計算である。こ
の実施例ではΣVei4は、Ve14+Ve24となる。
なお、合計音量が0dBを越える場合は、0dBとす
る。
【0053】次に、ステップS45で、上記のLをドラ
イレベルとして、エフェクト回路7に送出する。これに
より、ドライレベルLに応じて乗算器21の乗数が設定
されることとなる。ステップS45の後、リターンす
る。
【0054】図7は、図5のステップS24のリバーブ
設定処理ルーチンを示す。まず、ステップS51で、受
信したリバーブのセンドレベルのデータをレジスタVに
セットする。次に、ステップS52で、センドレベルV
をリバーブレベルとして、所定のレジスタに記憶保持す
る。ここで、リバーブレベルを記憶しておくのは、もし
自機のエフェクト回路にリバーブが装備されていないと
き、上述した図6のステップS43で装備されていない
エフェクトのレベルとして用いるためである。
【0055】次に、ステップS53で、自機のエフェク
ト回路7にリバーブが装備されているか否かを判別す
る。リバーブが装備されていないときは、そのままリタ
ーンする。リバーブが装備されているときは、ステップ
S54でL=20log(V2/1272)を計算する。
これは、上述のの(2)式の計算である。
【0056】そして、ステップS54で計算結果Lをリ
バーブレベルとしてエフェクト回路7に送出する。これ
により、リバーブレベルLに応じて乗算器22の乗数が
設定されることとなる。ステップS55の後、リターン
する。
【0057】図5のステップS26のトレモロ設定処
理、ステップS28のコーラス設定処理、ステップS3
0のセレステ設定処理、およびステップS32のフェー
ザ設定処理は、上述の図7のリバーブ設定処理と同様で
ある。すなわち、受信した各エフェクトのセンドレベル
をレジスタVにセットするとともに、所定のレジスタに
記憶保持し、さらに自機がトレモロなど各エフェクトを
装備しているか否か判別し、装備している場合は、ステ
ップS54,S55のように(2)式でレベルLを算出
して各エフェクトのレベルとしてエフェクト回路7に送
出する。
【0058】この実施例では、セレステとフェーザが装
備されていないから、ステップS30のセレステ設定処
理とステップS32のフェーザ設定処理においては、ス
テップS54,S55に相当する処理は実行されないこ
とになる。
【0059】上記実施例によれば、装備していないセレ
ステやフェーザに対するレベルデータに基づいてドライ
音のレベルを式(1)のように補正しているので、音量
の減少を招くことがなく、適正なエフェクトバランスが
実現される。
【0060】なお、上記実施例では、装備されていない
エフェクトのレベルを記憶しておき(ステップS5
2)、ドライレベル設定の際に用いている(ステップS
43)ので、各エフェクトのレベルデータの受信をドラ
イレベルの受信に先立って行なう必要があるが、そのよ
うにせずともよい。例えば、各エフェクトの設定処理
(リバーブ設定処理など)の最後で、必要に応じてドラ
イレベルの補正処理(ステップS44,S45)を行な
うようにすれば、受信の順序は任意でよい。
【0061】また、上記実施例においては、各エフェク
ト付与回路の入力側に乗算器を設けて各エフェクトの音
量レベルを制御したが、エフェクトの出力レベルを制御
するようにしてもよいし、各エフェクト付与回路の内部
で音量レベルを制御するようにしてもよい。
【0062】エフェクトの種類としては、実施例に限ら
ず、一般的なフィルタなどであってもよい。実施例で
は、楽音合成回路6の出力全体にエフェクトがかかるよ
うにしたが、例えば、特定のMIDIチャンネルや、特
定の音色ごとに異なるエフェクトを指示できるようにし
てもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、装備されていないエフェクト付与回路の設定音量レ
ベルに基づいて原音の音量レベルを補正するようにして
いるので、音量の減少を招くことなく、適正なエフェク
トバランスでエフェクト付与が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る効果付与装置を適用し
た電子楽器のブロック構成図
【図2】エフェクト回路のブロック構成図
【図3】実施例の電子楽器のメインルーチンを示すフロ
ーチャート図
【図4】MIDIインターフェース処理ルーチンのフロ
ーチャート図
【図5】エフェクト処理ルーチンのフローチャート図
【図6】ドライレベル設定処理ルーチンのフローチャー
ト図
【図7】リバーブ設定処理ルーチンのフローチャート図
【符号の説明】
1…MIDIインターフェース、2…CPU(中央処理
装置)、3…ROM(リードオンリーメモリ)、4…R
AM(ランダムアクセスメモリ)、5…操作パネル、6
…楽音合成回路、7…エフェクト回路、8…サウンドシ
ステム、9…バスライン、11…リバーブ回路、12…
トレモロ回路、13…コーラス回路、21〜24…乗算
器、31〜33…加算器、41…セレステ回路、42…
フェーザ回路、51,52…乗算器、61〜63…加算
器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力した原音にエフェクトを付与するため
    の複数のエフェクト付与手段を装備し、該複数のエフェ
    クト付与手段のそれぞれから出力されるエフェクト音と
    原音とを合成して出力する効果付与装置において、 上記複数のエフェクト付与手段を含む任意のエフェクト
    付与手段の各々に対し音量レベルを設定する手段と、 音量レベルが設定されるべきエフェクト付与手段が装備
    されているかどうかを判別する手段と、 上記原音の音量レベルを設定する手段と、 音量レベルが設定されるべきエフェクト付与手段が装備
    されていない場合、該装備されていないエフェクト付与
    手段に対して設定された音量レベルに基づいて、上記原
    音の音量レベルを補正する手段とを備えたことを特徴と
    する効果付与装置。
  2. 【請求項2】入力した原音にエフェクトを付与するため
    の複数のエフェクト付与手段を装備し、該複数のエフェ
    クト付与手段のそれぞれから出力されるエフェクト音と
    原音とを合成して出力する効果付与装置において、 上記原音の音量レベルを制御するための原音レベルデー
    タ、または上記複数のエフェクト付与手段を含む任意の
    エフェクト付与手段から選ばれた1つのエフェクト付与
    手段によるエフェクト音の音量レベルを制御するための
    エフェクト音レベルデータを入力する入力手段と、 上記入力手段により入力したエフェクト音レベルデータ
    に対し、そのエフェクトを付与するエフェクト付与手段
    が装備されているかどうかを判別する判別手段と、 上記判別手段によりエフェクト音レベルデータに対応す
    るエフェクト付与手段が装備されていると判別された場
    合に、そのエフェクト音レベルデータに基づいて、対応
    するエフェクト付与手段によるエフェクト音の音量レベ
    ルを制御するエフェクト音レベル制御手段と、 上記判別手段により、対応するエフェクト付与手段が装
    備されていないと判別されたエフェクト音レベルデータ
    を記憶する記憶手段と、 上記入力手段により入力した原音レベルデータに基づい
    て原音の音量レベルを制御するとともに、装備されてい
    ないエフェクト付与手段のエフェクト音レベルデータが
    上記記憶手段に記憶されているときは、上記原音レベル
    データを、上記記憶手段に記憶されたエフェクト音レベ
    ルデータに基づいて補正し、補正後のレベルデータによ
    って原音の音量レベルを制御する原音レベル制御手段と
    を備えたことを特徴とする効果付与装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10319947A (ja) * 1997-05-15 1998-12-04 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 音域制御装置
JP2001356800A (ja) * 2000-06-16 2001-12-26 Korg Inc ホルマント付加装置

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