JPH0634221B2 - 車種判別装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は，例えば高速道路の料金所の料金徴収ゲート
に設置し，進入あるいは退出する車両のナンバー・プレ
ートをＴＶ画像として撮影し，画像処理によって，プレ
ートの大小，色，車種コードを読み取ることによって車
両を自動的に区分けし，通行料金を自動的に仕分けする
ための車種判別装置に関するものである。

〔従来の技術〕

第２図は，従来の車両判別装置で，料金所に進入する車
両を撮影し，その撮影した画像から大型のナンバー・プ
レートか中型のナンバー・プレートかを画像処理によっ
て識別する車種判別装置のブロック図であり，図におい
て，(1)は車両(2)が撮影地点に到達したときにトリガー
信号(3)を出力する超音波感知器などで構成される位置
センサー，(4)はトリガー信号によって車両(2)をそのナ
ンバー・プレート(5)と共に撮影するＴＶカメラ，(7)は
照明用のストロボであってＴＶカメラからの同期信号
(6)によって発光し，(9)はアナログ信号(8)をその同期
信号に合わせて順次映像信号のレベルをデジタル量に変
換するA/D変換器(Analog to Digital Converter)，(10)
は映像信号(8)のＡ／Ｄ変換器(9)出力を記憶する画像メ
モリ，(11)は映像信号(8)から垂直同期信号と水平同期
信号とを抽出する同期信号分離回路，(12)は同期信号分
離回路(11)からの垂直同期信号と水平同期信号によって
映像信号(8)の１画素ごとのメモリアドレスを出力する
アドレスカウンタであって内蔵するクロック（図示せ
ず）を垂直同期信号と水平同期信号とによって，カウン
トアップしてメモリアドレスを決定する機能を有してお
り，(13)は抽出するナンバー・プレートの基準パターン
をデジタルデータとして収納した基準パターンを有し，
画像メモリ(10)と比較してナンバー・プレートの大・中
判別結果を判別信号(14)として取り出す車両判別部，(1
5)は判別信号(14)によって通行券を発行する通行券発行
機である。

第３図は従来の車両判別装置に用いるプレート寸法図で
あり，大型車両と中型車両のナンバー・プレートの寸
法，各部の名称を示している。

従来の車種判別装置はこのように構成され，車両(2)が
撮影地点Ａに到達すると，位置センサー(1)によってト
リガー信号(3)が出力されＴＶカメラ(4)によって車両
(2)を撮影する。またナンバー・プレートを昼夜共に鮮
明に撮影するためにストロボ(7)を使用する。このよう
にして撮影された画像は，Ａ／Ｄ変換器(9)によって量
子化され１画面分の画像として画像メモリ(10)に蓄積さ
れる。この時，映像信号(8)に乗っている垂直同期信号
は１毎の撮影画像の区切りを与えるものであり，アドレ
スカウンタ(12)のリセットを行なう。また，水平同期信
号は走査線１本に対して出力され，この水平同期信号に
よってアドレスカウンタ(12)では，画像の水平方向の座
標を決定すべく内蔵のクロックをカウントアップし１画
素毎画像メモリのアドレスを決定し，Ａ／Ｄ変換器(9)
から出力される量子化された画像データを画像メモリ(1
0)に蓄積していく。このようにして画像メモリ(10)に蓄
積された画像データは，車種判別部(13)によって車両の
大・中判別を行ない，判別信号(14)を出力し，通行券発
行機(15)に送りだし，車種別の通行券が発行される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

一般に料金所の通行券の種類は，簡単な場合には大型
車，中型車の２つに分かれるが，複雑な場合には，車種
コード等の情報も加味した区分けになる。従来の車種判
別装置では画像メモリから，ナンバー・プレート部分を
切り出して大型プレートか中型プレートかの判別を行う
機能のみ備えていたため複雑な通行券発行機には利用で
きないという欠点を有していた。

この発明は，かかる問題点を解決するためになされたも
のであり，プレート判別部で得られたヒストグラムから
プレートの黒白を判定するプレート色判別部と，ナンバ
ー・プレート読取装置の備える認識辞書を使って，車種
コードを認識する車種コード認識部を設けることによっ
て，複雑な通行券の発行に利用できることを目的とす
る。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る車両判別装置には，プレート判別部のヒ
ストグラムから，プレートの黒・白を判別するプレート
色判別部と，認識辞書のパターン情報とプレート判別部
のもつプレート情報とを比較して車種コードを認識する
車種コード認識部とを，プレート大，中判別部に加えて
設けることによって、複雑な通行券発売機にも利用でき
るようにしたものである。

〔作用〕

この発明においては，プレートの大きさを判別するプレ
ート大・中判別部に加えて設けられた車種コード認識
部，プレート色判別部によって，撮影する対象車両のプ
レートの車種コード，色を認識することができ，従来の
プレートの大・中判別結果と合わせて，総合判定部にお
いて，より複雑な車種判別ができる。

〔実施例〕

第１図はこの発明の実施例を示したものである。

図において(16)は，画像メモリ(15)の画像情報からプレ
ート部の位置を判別し，プレートの黒白ヒストグラム等
のプレート情報をとり出すプレート位置判別部，(17)
は，プレート位置判別部(16)の情報をもとにプレートの
大・中を判別するプレート大・中判別部，(18)は，プレ
ート位置判別部(16)の情報をもとにプレートの黒，白を
判別するプレート色判別部，(19)は，プレート位置判別
部(16)から得られる車種コードの２値パターンと，認識
辞書部(20)に格納されている２値パターンとを比較照合
して車種コードを認識する車種コード認識部，(21)は上
記３つの判別部(17)，(18)，(19)の判別結果を総合して
通行券発売機(15)に送る総合判定部である。

このようにして上記の発明によれば，現在料金徴収ゲー
ト等に必要とされる大，中のみでない複雑な車種別通行
券発行機に利用できる車種の判別を行うことができる。

〔発明の効果〕

この発明は以上説明したとおり，料金徴収ゲート等に必
要とされる。大，中のみではない複雑な車種別通行券発
行機に利用できる車種の判別を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例の構成図，第２図は従来の装
置の構成例の図，第３図(A)は自動車の中型ナンバー・
プレートの寸法図，第３図(B)は，自動車の大型ナンバ
ープレートの寸法図，第３図(C)は第３図(A)，(B)の各
部名称を説明したものである。 図において，(1)は位置センサー，(2)は車両，(3)はト
リガ信号，(4)はＴＶカメラ，(5)は自動車ナンバー・プ
レート，(6)はＴＶカメラからの同期信号，(7)はストロ
ボ，(8)は映像信号，(9)はＡ／Ｄ変換器，(10)は画像メ
モリ，(11)は同期信号分離回路，(12)はアドレスカウン
タ，(13)は車両判別部，(14)は判別信号，(15)は通行券
発行機，(16)はプレート位置判別部，(17)は大／中判別
部，(18)はプレート色判別部，(19)は車種コード認識
部，(20)は認識辞書部，(21)は総合判定部である。な
お，図中同一あるいは相当部分には同一符号を付して示
してある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−187986（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−84698（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−141087（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】被測定体としての車両の到来を検出し，予
   め設定された撮影地点に上記の車両が到達したときにト
   リガー信号を出力する位置センサーと，上記の位置セン
   サーからのトリガー信号によって上記車両を撮影するシ
   ャッタを備えたＴＶカメラと，上記ＴＶカメラの映像信
   号を記憶する画像メモリと，上記画像メモリからナンバ
   ー・プレートの位置を判別するプレート位置判別部と，
   上記プレート位置判別部のプレート情報からナンバー・
   プレートの種別結果を出力する車両判別装置において，
   上記車両のナンバー・プレートの基準パターンを備え，
   上記プレート位置判別部のプレート情報と比較してナン
   バー・プレートの大，中判定を行う大・中判別部と，上
   記プレート位置判別部のプレート情報からナンバー・プ
   レートの黒，白を判別するプレート色判別部と，上記車
   両のナンバー・プレートの陸事コード，用途コード，車
   種コード等の基準パターンを備えた認識辞書部の情報と
   プレート位置判別部のプレート情報とを比較し，ナンバ
   ー・プレートの車種コードを認識する車種コード認識部
   と，上記大・中判別部，プレート色判別部及び車種コー
   ド認識部からの情報を総合して，通行券発売機に伝送す
   る総合判定部とを備えたことを特徴とする車種判別装
   置。