JPH0634171A - 吸水シート - Google Patents

吸水シート

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JPH0634171A
JPH0634171A JP4213274A JP21327492A JPH0634171A JP H0634171 A JPH0634171 A JP H0634171A JP 4213274 A JP4213274 A JP 4213274A JP 21327492 A JP21327492 A JP 21327492A JP H0634171 A JPH0634171 A JP H0634171A
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water absorbing
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JP4213274A
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Satoru Hashimoto
哲 橋本
Masanori Seki
正典 関
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加湿時の水吸上げ力が高く、安定した加湿機能
を発揮することのできる吸水シートを提供する。 【構成】吸水シートを構成する繊維シートの毛細管現象
により加湿器内部の貯水容器に貯水された水道水を高所
位置まで吸上げ、適宜温度に加熱された温風を吸水シー
トから蒸発する水分で適度に加湿する。且つ、2枚の各
繊維シート間に重合した黄銅薄板により吸水シートの折
曲げ形態を保持し、吸水時に於いて強度低下及び形態変
化が起きるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、蒸発式加湿
器等の加湿機器に於いて、適宜温度に加熱された温風を
加湿するときに用いられるような吸水シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような加湿器に使用され
る吸水シートとしては、例えば、加湿器内部の貯水容器
に貯水された水道水を吸水シートにより吸上げ、適宜温
度に加熱された温風を送風機により送風して、吸水シー
トから蒸発する水分で温風を加湿するために用いられる
ので、貯水容器に貯水された水道水を高く吸上げること
ができ、且つ、水吸上げ時に於いて強度低下及び形態変
化が起きない機能を備えた吸水シートを使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
機能を備えた吸水シートを製造する場合、例えば、ポリ
エステル繊維を配合すると水吸上げ力が向上するが、吸
水時の水分により繊維間の摩擦抵抗が小さくなり、強度
低下及び形態変化が起きる。且つ、ポリエチレン繊維を
配合すると強度低下が小さくなり、吸水時に形態変化が
起きるのを防止できるが、繊維自体の吸水性が非常に悪
いため、加湿機能が損なわれてしまうという問題点を有
している。
【0004】また、貯水容器に貯水された水道水を吸水
シートで常時吸上げているため、同吸水シートの吸湿部
分に雑菌が発生しやすく、除湿時に於いて、吸水シート
の吸湿部分に発生した雑菌が加湿空間内に放出されてし
まい、室内の衛生環境が悪くなるという問題点も有して
いる。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、吸水性の高い
繊維シートと金属製補強板とを熱融着樹脂で一体的に接
合することにより、シート自体の水吸上げ力が向上し、
吸水時に強度低下及び形態変化が起きるのを防止できる
吸水シートの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、抗菌材を充
填した吸水性の高い繊維シートと金属製補強板とを熱融
着樹脂で一体的に接合した吸水シートであることを特徴
とする。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、吸水シートを構成す
る繊維シートと金属製補強板とを熱融着樹脂により一体
的に接合しているので、ポリエステル等の繊維素材を使
用しても強度低下や形態変化が起きず、繊維素材の毛細
管現象により水吸上げ力を高めることができる。しか
も、繊維シートに接合した金属製補強板により吸水シー
トの形態を保持しているため、吸水シートの加湿面積が
常時一定しており、安定した加湿機能を発揮することが
できる。
【0008】且つ、繊維シートに接合した金属製補強板
を強制的に折曲げて、U字形や波形等の任意形状に吸水
シートを変形させることで、使用枚数及び収納容積を可
変せずに加湿表面積のみ大きくすることができ、加湿効
率の向上及び機器の小型化が図れると共に、繊維シート
に充填した抗菌剤により吸湿部分に発生する雑菌が殺菌
されるため、室内の衛生環境を清潔な状態に保つことが
できる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は蒸発式の加湿器に於いて、ヒータで加熱
された温風を加湿するときに用いられる吸水シートを示
し、図1に於いて、この加湿器1は、同器内部の貯水容
器2内に貯水された水道水Wにポリエステル製の吸水シ
ート3をU字形や波形等の任意形状に折曲げて浸漬し、
貯水容器2に貯水された水道水Wを吸水シート3の毛細
管現象により吸上げると共に、送風機4を駆動して、ヒ
ータ5で加熱された温風Hを吸水シート3に吹付け、同
吸水シート3により吸上げられた水分で温風Hを適度に
加湿する構成である。
【0010】上述の吸水シート3を製造する場合、図2
及び図3に示すように、長尺寸法に形成した黄銅薄板6
(厚さt0.2mm)の上下両面に、熱融着樹脂で形成し
た2枚の各熱融着フィルム7,7を面方向に沿って1枚
ずつ夫々重合し、同各熱融着フィルム7,7を介して後
述する配合比率で抄造した2枚の各繊維シート8,8を
面方向に沿って1枚ずつ夫々重合する。
【0011】この後、黄銅薄板6と、各熱溶着フィルム
7,7と、各繊維シート8,8とを面方向に重合した状
態のまま加熱プレス(120℃×5分間)して、黄銅薄
板6と各繊維シート8,8との対向面間に重合した各熱
融着フィルム7,7を溶融させ、同各熱融着フィルム
7,7を溶融して黄銅薄板6と各繊維シート8,8とを
一体的に接合すると共に、黄銅薄板6と、各熱溶着フィ
ルム7,7と、各繊維シート8,8とを重合した状態の
まま加圧プレスして、厚さt2mmの吸水シート3を製造
する。
【0012】上述の各繊維シート8,8は、例えば、2
デニールのポリエステル綿(帝人:繊維長さ6mmにカッ
ト)を35wt%配合し、砕木パルプ(NBKPパルプ)
を35wt%配合し、抗菌性ゼオライト(シナネンニュー
セラミック:商品名ゼオミック粉体)を20wt%配合
し、有機結合材(住友化学:商品名スミカフレックス9
00)を10wt%配合し、同各比率で配合された各複合
材料を均一に混合した状態のまま抄造して、これら各繊
維シート8,8を坪量421g/m2 で厚さt2mmに成
形している。
【0013】なお、上述の吸水シート3を構成する繊維
シート8には2デニールのポリエステル綿を使用してい
るが、例えば、1デニール〜4デニールのポリエステル
綿を使用することが好ましい。
【0014】上述のように製造された吸水シート3の比
較例として、例えば、砕木パルプを35wt%配合し、抗
菌性ゼオライトを20wt%配合し、有機結合材を10wt
%配合すると共に、同各複合材料に加えて2デニールの
ポリエステル綿(繊維長さ6mm)を35wt%配合した繊
維シート8と黄銅薄板6とを一体的に接合してなる本考
案の試験品Aと、各複合材料に加えて2デニールのポリ
エステル綿を35wt%配合してなる比較例1の試験品B
と、各複合材料に加えて2デニールのフィブリル化した
ポリエチレン綿を35wt%配合した状態のまま加熱プレ
ス(140℃×1時間)してなる比較例2の試験品C
と、各複合材料に加えて2デニールのポリエチレン綿を
35wt%配合してなる比較例3の試験品Dとを同一条件
で水吸上げ試験する。
【0015】すなわち、各試験品A,B,C,Dを全長
200mmに設定し、横幅50mmに設定し、坪量421g
/m2 に設定して、厚さt2mmに成形した試験品Aと、
厚さt0.9mmに成形した各試験品B,C,Dとを後述
する方法で水吸上げ試験する。
【0016】先ず、上述の試験品Aを水吸上げ試験する
場合、図4に示すように、試験容器9内に所定量貯水
(深さ10mm)された水道水Wに試験品Aの下端部を浸
漬して、同試験品Aを鉛直に起立させた状態のまま1時
間当たりの水吸上げ高さを測定する。つまり、試験容器
9に貯水された水道水Wの水面を0基準として、試験品
Aの毛細管現象により吸上げられる水道水Wの高さを測
定する。上述と同様にして各試験品B,C,Dの水吸上
げ力を試験する。
【0017】下記の表1は、上記方法で各試験品A,
B,C,Dを水吸上げ試験した結果を示す。
【0018】
【表1】
【0019】上記の試験結果が示すように、ポリエステ
ル綿を配合した各繊維シート8,8間に黄銅薄板6を一
体的に重合してなる本考案の試験品Aは、ポリエステル
綿の毛細管現象により試験容器9内の水道水Wが効率よ
く吸上げられ、同試験容器9内の水道水Wを1時間以内
に188mm/hrの高さまで吸上げることができる。しか
も、2枚の各繊維シート8,8間に重合した黄銅薄板6
により吸水シート3の形態を保持しているので、水吸上
げ時に於いて強度低下及び形態変化がなく、浸漬部分の
接着強度にも何等変化がない。
【0020】ポリエステル綿を配合した比較例1の試験
品Bは、上述の試験品Aと同様にポリエステル綿の毛細
管現象により試験容器9内の水道水Wを効率よく吸上げ
ることができるが、吸上げた水分により繊維間の摩擦抵
抗が小さくなり、水吸上げ時に於いて強度低下及び形態
変化し、水吸上げ時に試験品Bが傾倒してしまうため、
水吸上げ高さが測定不可である。
【0021】ポリエチレン綿を配合した比較例2,3の
各試験品C,Dは、繊維自体の特性により吸水性が非常
に悪く、140℃の高温で加熱プレスしても繊維形態に
変化が無いため、水吸上げ時に於いて強度低下せず、形
態を保持できるが、フィブリル化したポリエチレン綿を
配合してなる試験品Cは、試験容器9内の水道水Wを1
時間で10mm/hrの高さまでしか吸上げられず、且つ、
ポリエチレン綿を配合してなる試験品Dは、試験容器9
内の水道水Wを1時間で25mm/hrの高さまでしか吸上
げられず、充分な水吸上げ作用が得られない。
【0022】以上のように、吸水シート3を構成する黄
銅薄板6と各繊維シート8,8とを各熱融着フィルム
7,7により一体的に接合しているので、ポリエステル
綿等の繊維素材を使用しても強度低下や形態変化が起き
ず、浸漬部分の接着強度にも何等変化が起きず、繊維素
材の毛細管現象により水吸上げ力を高めることができ
る。しかも、2枚の各繊維シート8,8間に接合した黄
銅薄板6により吸水シート3の形態が保持されるため、
吸水シート3の加湿面積が常時一定しており、安定した
加湿機能を発揮することができる。
【0023】且つ、2枚の各繊維シート8,8間に接合
した黄銅薄板6を強制的に折曲げて、U字形や波形等の
任意形状に吸水シート3を変形させることで、使用枚数
及び収納容積を可変せずに加湿表面積のみ大きくするこ
とができ、加湿効率の向上及び機器の小型化が図れると
共に、各繊維シート8,8に充填した抗菌剤により吸湿
部分に発生する雑菌が殺菌されるため、室内の衛生環境
を清潔な状態に保つことができる。
【0024】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の金属製補強板は、実施例の黄銅薄
板6に対応し、以下同様に、熱融着樹脂は、熱融着フィ
ルム7に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成
のみに限定されるものではない。
【0025】上述の実施例では、吸水シート3を構成す
る各繊維シート8,8間に黄銅薄板6を重合している
が、例えば、2枚の各繊維シート8,8間に金属製のネ
ットやパンチング加工した金属製の補強板等を一体的に
重合するもよく、水吸上げ時に於いて吸水シート3の形
態が保持される構造、材質、強度を備えていればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸水シートの使用状態を示す蒸発式加湿器の構
成図。
【図2】吸水シートの重合状態を示す一部拡大斜視図。
【図3】吸水シートの重合状態を示す一部拡大縦断面
図。
【図4】吸水シートの水吸上げ状態を示す水吸上げ試験
の構成図。
【符号の説明】
W…水道水 H…温風 1…加湿器 2…貯水容器 3…吸水シート 4…送風機 5…ヒータ 6…黄銅薄板 7…熱融着フィルム 8…繊維シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗菌材を充填した吸水性の高い繊維シート
    と金属製補強板とを熱融着樹脂で一体的に接合した吸水
    シート。
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