JPH06340519A - コラーゲン代謝賦活剤及び化粧料 - Google Patents

コラーゲン代謝賦活剤及び化粧料

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JPH06340519A
JPH06340519A JP5154217A JP15421793A JPH06340519A JP H06340519 A JPH06340519 A JP H06340519A JP 5154217 A JP5154217 A JP 5154217A JP 15421793 A JP15421793 A JP 15421793A JP H06340519 A JPH06340519 A JP H06340519A
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hot spring
spring water
cosmetic
hair
collagen
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JP5154217A
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English (en)
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Masanori Nakada
正典 中田
Michiko Kamio
美智子 神尾
Shintaro Inoue
紳太郎 井上
Seiji Matsuda
誠司 松田
Tsutomu Amaya
努 天谷
Tatsu Miyamoto
達 宮本
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 温泉水を含有することを特徴とするコラーゲ
ン代謝賦活剤、及び温泉水を含有することを特徴とする
皮膚化粧料又は養毛化粧料。 【効果】 ヒト皮膚線維芽細胞のプロコラゲナーゼの産
生量を促進することによって、皮膚の柔軟性、弾力性、
皺を改善し、又はヒト頭髪毛成長を促し、育毛効果およ
び脱毛予防効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温泉水を含有するコラ
ーゲン代謝賦活剤及び化粧料に係り、更に詳しくは細胞
のプロコラゲナーゼ産生を促進することのできるコラー
ゲン代謝賦活剤、及び皮膚の柔軟性、弾力性、皺の改善
効果に優れた皮膚化粧料、並びに頭皮の柔軟性を向上さ
せることができ、育毛効果および脱毛予防効果に優れた
養毛化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚にはコラーゲンが乾燥重量比で70
%含まれており、皮膚に物理的特性を与えると共に、細
胞の増殖、分化、移動などの生理的な影響も与えてい
る。このコラーゲンは、老化に伴い代謝回転速度が低下
することが知られている(現代化学、12月号、36
頁、1990年参照)。
【0003】老化に伴うコラーゲン代謝回転速度が低下
すると、コラーゲン分子の寿命が長びき、分子間架橋の
割合が増すと共に、コラゲナーゼ分解に抵抗性を示すよ
うになる(Aging of the Skin 、121 頁、1989年、Rave
n Press 、New York)。その結果、一定量のコラーゲン
を分解するために必要とされるコラゲナーゼの量が増加
し、ますます代謝回転速度が低下するという悪循環を引
き起こすことになる。
【0004】この悪循環の結果、皮膚の柔軟性、弾力性
の低下や皺の増加が起こり、また毛髪に至っては、頭皮
の緊張化、血流量の低下、毛母細胞の活性低下が起こ
り、脱毛症を発生させることが示唆されている。
【0005】従来より、様々な皮膚化粧料及び養毛化粧
料が開発されているが、コラーゲンの代謝に直接働きか
けることによって積極的に上記の問題を解決しようよす
る試みは、殆どなされていなかった。
【0006】ところで、コラゲナーゼは、結合組織中の
間質型コラーゲン(I型、II型、およびIII型コラ
ーゲン)を分解する際の律速酵素であり、コラーゲンの
代謝に重要な役割を果たしている。コラゲナーゼは、前
駆体であるプロコラゲナーゼとして細胞より分泌され、
生体内ではその後プラスミンやストロムライシン等のタ
ンパク分解酵素によってコラゲナーゼに活性化される(B
iochemical Journal、166 巻、21頁、1977年および Pro
ceedings of the National Academy of Sciences of th
e U.S.A.、86巻、2632頁、1989年参照)と考えられてい
る。
【0007】以上のことから、老化に伴うコラーゲンの
代謝回転速度低下の改善のためには、プロコラゲナーゼ
の産生を促進する物質が有効と考えられる。
【0008】細胞のプロコラゲナーゼ産生能を増強する
ことを可能とする物質として、これまで、インターロイ
キン1、腫瘍壊死因子(TNF)、表皮成長因子(EG
F)、血小板誘導成長因子(PDGF)等のサイトカイ
ンおよびホルボールエステル等が知られている。しかし
これらのサイトカイン類は高価であり、製造コストが高
くなる。また、ホルボールエステルは発癌プロモーター
物質であってその使用は安全と言いがたい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
とするところは、プロコラゲナーゼ産生促進作用、及び
老化に伴うコラーゲンの代謝回転速度低下の改善効果を
有し、しかも安価で安全性にも優れたコラーゲン代謝賦
活剤、及び皮膚の柔軟性、弾力性、皺における改善効果
に優れた皮膚化粧料や育毛効果及び脱毛予防効果に優れ
た養毛化粧料等の化粧料を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、温泉水を
含有することを特徴とするコラーゲン代謝賦活剤、下記
(A)〜(C)よりなる群から選択される温泉水を含有
することを特徴とする化粧料によって達成される。 (A)6mM以上の硫酸イオンを含む温泉水。 (B)カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウ
ムの総陽イオン量が30mM以上である温泉水。 (C)塩素、硫酸、炭酸水素、炭酸の総陰イオン量が3
0mM以上である温泉水。
【0011】本発明に用いられる温泉水とは、次に示す
成分の少なくとも一種を1kg中規定量以上含有するも
のをいう。その成分及び含有量は、ガス性のものを除く
溶存物質1g以上、遊離炭酸250mg以上、リチウム
イオン1mg以上、ストロンチウム10mg以上、バリ
ウムイオン5mg以上、フェロまたはフェリイオン10
mg以上、第一マンガンイオン10mg以上、水素イオ
ン1mg以上、臭素イオン5mg以上、沃素イオン1m
g以上、フッ素イオン2mg以上、ヒドロひ酸イオン
1.3mg以上、メタ亜ひ酸1mg以上、総硫黄1mg
以上、メタほう酸5mg以上、メタけい酸50mg以
上、重炭酸ソーダ340mg以上、ラドン2nCi単位
以上、あるいはラジウム塩10pg以上である。
【0012】好ましい温泉水としては、硫酸イオンを6
mM以上含有する温泉水、またはカリウム、ナトリウ
ム、カルシウム、マグネシウムを総陽イオン量30mM
以上含有する温泉水、あるいは塩素、硫酸、炭酸水素、
炭酸を総陰イオン量30mM以上含有する温泉水等が挙
げられる。
【0013】本発明のコラーゲン代謝賦活剤は、温泉水
自体、または温泉水を水、中和水などで希釈したもの、
或いは希釈した温泉水にメチルパラベン等の防腐剤など
を適宜添加したもの等の形で供与される。
【0014】本発明のコラーゲン代謝賦活剤は、細胞培
養の際、培地に添加することによって、医学・薬学上重
要なプロコラゲナーゼの産生量を増加させるのに用いる
ことができる。
【0015】本発明の化粧料は、常法に従って、ローシ
ョン類、乳液類、クリーム類、軟膏類、パック類等の皮
膚化粧料、又はヘアートニック、ヘアーローション、ヘ
アークリーム、ヘアーコンディショナー、シャンプー、
リンス、ヘアージェル、ヘアーミスト、ヘアーフォーム
等の養毛化粧料の形態にすることができる。また、界面
活性剤、保湿剤、pH調整剤、増粘剤、殺菌剤、防腐
剤、角質溶解剤、抗酸化剤、香料、色素、紫外線吸収
剤、顔料、抗男性ホルモン剤等を、本発明の目的を損な
わない範囲で適宜配合することができる。
【0016】本発明のコラーゲン代謝賦活剤および化粧
料への温泉水の配合量は、その泉質により異なるが、コ
ラーゲン代謝賦活剤および化粧料の総量を基準として
0.1〜99重量%が好ましく、特に5〜99重量%が
好ましい。
【0017】
【実施例】以下、試験例、実施例および比較例を挙げて
本発明を詳細に説明する。尚、試験例中に用いた語句の
定義を記載する。
【0018】MEM培地:最少必須培地10−101
(大日本製薬社製)1袋に精製水1l加え、それぞれ終
濃度0. 1重量%ラクトアルブミン酵素水解物(シグマ
社製)、1容量%非必須アミノ酸、1mMピルビン酸ナ
トリウム(以上いずれも大日本製薬社製)、0. 12重
量%炭酸水素ナトリウムおよび50mg/lストレプト
マイシンを添加して調製する。
【0019】2倍濃度MEM培地:最少必須培地10−
101(大日本製薬社製)1袋に精製水500ml加え、
それぞれ終濃度0.2重量%ラクトアルブミン酵素水解
物(シグマ社製)、2容量%非必須アミノ酸、2mMピ
ルビン酸ナトリウム(以上いずれも大日本製薬社製)、
0.24重量%炭酸水素ナトリウムおよび100mg/
l ストレプトマイシンを添加して調製する。
【0020】FBS:牛胎仔血清
【0021】測定用緩衝液:0.2MNaCl、5mMCaCl2、0.05
容量%Brij-35 を含有する50mMトリス水溶液を塩酸にて
室温でpH7.5 に調整した緩衝液。
【0022】プロコラゲナーゼ産生量:本実験では、プ
ロコラゲナーゼ産生量は、トリプシンで活性化して得ら
れるコラゲナーゼ活性として定量した。
【0023】実施例1〜5 源泉から採取した温泉水1〜5(表1,2参照)は、酸
性の場合pHを10N水酸化ナトリウムで中和し、ポア
サイズが0.2μmのニトロセルロース膜(アドバンテ
ック東洋製、 DISMIC-25 )で濾過滅菌し、コラーゲン
代謝賦活剤とした(実施例1〜5)。尚、表中の数値
は、mMを表す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】 試験例−1(プロコラゲナーゼ産生促進試験) 1)細胞の前培養 正常ヒト線維芽細胞株〔白人女性の皮膚より採取された
Detroit-551 (ATCC CCL 110)〕を10容量%FBSを含
むMEM培地にて1x105 個/mlに調製し、6穴プレ
ートに2mlずつ播種して、5%炭酸ガス、飽和水蒸気
下、37℃で培養した。
【0027】2)コラーゲン代謝賦活剤含有培地の調製 実施例1〜5のコラーゲン代謝賦活剤と滅菌水を混合
し、その混合液1容量に対し、1.2 容量%FBSを添加
した2倍濃度MEM培地を1容量加えコラーゲン代謝賦
活剤12.5重量%含有培地とした。
【0028】3)プロコラゲナーゼの取得 細胞播種24時間後培養液を吸引除去し、終濃度0.6
容量%FBSを添加したMEM培地で細胞を2回洗浄し
た後、上述のコラーゲン代謝賦活剤含有培地2mlに置
換し、9日間培養して培養上清を得た。
【0029】得られた培養上清250μlに10mMト
リス塩酸緩衝液〔4℃でpH7. 8に調整、1mM塩化
カルシウム、0. 05容量%Brij-35 を含む〕を1. 7
5ml加え、同緩衝液で平衡化した CM-セファロースCL-6
B TM(ファルマシア社製、ベッド容量0. 5ml)に
0.5mlずつ4回供した。
【0030】次に、125mM食塩を含む同10mMト
リス塩酸緩衝液0.5ml4回流してインヒビターを除去
し、500mM食塩を含む同10mMトリス塩酸緩衝液
0.5ml4回流してプロコラゲナーゼを回収した。
【0031】回収したプロコラゲナーゼの濃度を、測定
用緩衝液にて約0.1 〜0.7 単位/ mlに調整し、これを試
験液とした。
【0032】4)プロコラゲナーゼの活性化 次に、試験液50μl にトリプシン溶液(シグマ社製、Ty
pe 12 を測定用緩衝液にて濃度1 mg/ml に調製)20μl
を添加し、35℃にて5分間インキュベートした後、ダイ
ズトリプシンインヒビター溶液(メルク社製 No.24020
を測定用緩衝液にて濃度3 mg/ml に調製)30μl を添加
してトリプシンを失活させ、コラゲナーゼ溶液を得た。
【0033】5)プロコラゲナーゼ産生量の測定 フルオレッセンイソチオシアネート(FITC)で標識
されたI型コラーゲン(濃度1mg/ml のFITC- コラーゲ
ン酢酸溶液、コスモバイオ社製)を基質溶液として用
い、永井等の方法(炎症、4巻、2号、123頁、1984
年参照)に準じて上記コラゲナーゼの活性(単位/ml)
を測定した。そして、上記のトリプシン処理によりプロ
コラゲナーゼから生じるコラゲナーゼが、35℃にて1 分
間当り1 μg のI型コラーゲン(FITC- コラーゲン)を
分解する量をプロコラゲナーゼの1単位とし、プロコラ
ゲナーゼ産生量(単位/培養液ml)を求めた(この値を
Xとする)。
【0034】一方、コラーゲン代謝賦活剤の代わりに精
製水を加え(比較例1)、上記と同様の操作により温泉
水を添加しない場合のプロコラゲナーゼ産生量(単位/
培養液ml)を求めた(この値をYとする)。
【0035】次いで、これらの値から下式によりプロコ
ラゲナーゼ産生促進率を算出した。
【0036】 プロコラゲナーゼ産生促進率=(X−Y)/Y
【0037】6)試験結果 得られた培養上清中のプロコラゲナーゼ量を定量した結
果を表3に示す。本発明のコラーゲン代謝賦活剤の添加
で、細胞のコラゲナーゼ産生が1.8倍〜3.8倍と増
加し、温泉水の産生促進作用を確認した。この時、細胞
数が無添加のそれと変わらず、温泉水が細胞を死滅させ
るような事がなかったことから、本発明のコラーゲン代
謝賦活剤が安全であることが確認された。
【0038】
【表3】
【0039】実施例6 0.5lの温泉水1に、終濃度0.1重量%のメチルパ
ラベンおよび精製水を加え4lとした。これを、100
mlずつ40本のガラスビンに分注し、温泉水12.5重
量%を含有するコラーゲン代謝賦活剤を得た。
【0040】実施例7 0.5lの温泉水2を用いる他は、実施例6と同様にし
て、温泉水12.5重量%を含有するコラーゲン代謝賦
活剤を得た。
【0041】実施例8 0.5lの温泉水3を用いる他は、実施例6と同様にし
て、温泉水12.5重量%を含有するコラーゲン代謝賦
活剤を得た。
【0042】実施例9 0.5lの温泉水4を用いる他は、実施例6と同様にし
て、温泉水12.5重量%を含有するコラーゲン代謝賦
活剤を得た。
【0043】実施例10 0.5lの温泉水5を用いる他は、実施例6と同様にし
て、温泉水12.5重量%を含有するコラーゲン代謝賦
活剤を得た。
【0044】比較例2 温泉水の代わりに精製水0.5lを用いて、比較のため
の試験検体を得た。
【0045】試験例−2(美肌効果実用試験) 1)試験検体 実施例6〜10記載のコラーゲン代謝賦活剤および比較
例2記載の試験検体
【0046】2)試験方法 荒れ肌、小皺、乾燥肌等を訴える女子被験者(35〜55
才) 20名に試験検体を毎日朝夕2回、連続3ヶ月間塗
布使用させた後、皮膚の柔軟性、弾力性、皺の改善につ
いて評価させた。各項について「皮膚の柔軟性が向上し
た」、「皮膚の弾力性が向上した」、「皮膚の皺が改善
した」と回答した人数で示した。
【0047】3)試験結果 結果を表4に示した。表より明らかなように実用試験に
おいても効果が認められた。
【0048】
【表4】
【0049】実施例11(ローション) 実施例6のコラーゲン代謝賦活剤とラウリル硫酸ナトリ
ウム、精製水を湯浴で80℃に加温して混合し、一方サ
ラシミツロウ、セタノール、濃グリセリンを80℃に加
温して混合し、この混合物へ加温した温泉水混合物を攪
拌しながら徐々に加え、ホモジナイザー(TOKUSHUKIKAK
OGYO製)で2.5 分間激しく攪拌(2500rpm )した。攪拌
しながら徐々に室温まで冷却して、100 g中に温泉水1
1重量%を含むローションを得た。
【0050】
【表5】
【0051】実施例12(ローション) 実施例8のコラーゲン代謝賦活剤とラウリル硫酸ナトリ
ウム、精製水を湯浴で80℃に加温して混合し、一方サ
ラシミツロウ、セタノール、濃グリセリンを80℃に加
温して混合し、この混合物へ加温した温泉水混合物を攪
拌しながら徐々に加え、ホモジナイザー(TOKUSHUKIKAK
OGYO製)で2.5 分間激しく攪拌(2500rpm )した。攪拌
しながら徐々に室温まで冷却して、100 g中に温泉水
7.4重量%を含むローションを得た。
【0052】
【表6】
【0053】実施例13(クリーム) 下記の成分を約80℃で均一に混合溶解し、約80℃
で均一に混合溶解しておいた成分中に加えて乳化した
後、約50℃で均一に混合溶解しておいた成分を添加
し、約30℃まで冷却して、調製した。
【0054】
【表7】
【0055】 試験例−3(ヒト頭毛の成長促進効果試験) 1)試験検体 実施例6〜10記載のコラーゲン代謝賦活剤および比較
例2記載の試験検体
【0056】2)試験方法 30〜40代の毛成長に衰えの認められる男性被験者1
0名の頭頂部の頭髪を直径約7mmの円形状に剃毛し
た。さらに、毛刈り1日後および3日後に林らの方法
(British Journal of Derma
tology、125巻、123頁、1991年)によ
り毛成長速度を対象部位の毛髪について求め、平均値
(A)を計算した。次に、各被験者に被験部位を中心と
して、実施例または比較例の試料を毎日朝夕2回、約3
ml塗布し、よくマッサージさせた。試験開始3ヵ月目
に同一部位の毛成長速度の測定を行い、平均値(B)を
計算した。効果の判定は、各試料使用前後の被(B)/
(A)の平均値を比較することによった。
【0057】3)試験結果 結果を表8に示した。ヒト頭毛の成長促進効果が見られ
た。
【0058】
【表8】
【0059】 実施例14〜18(オイリーヘアートニック) 0.5lの温泉水1〜5各々に、終濃度0.1重量%の
メチルパラベンおよび精製水を加え1lとし、温泉水5
0重量%を含有するコラーゲン代謝賦活剤を得た。これ
を37.2g用い、表9の組成に従って、親水性成分と
疎水性成分を混合攪拌して、オイリーヘアートニックを
得た(実施例14〜18)。尚、温泉水5は、10N水
酸化ナトリウムで中和して用いた。
【0060】比較例3(オイリーヘアートニック) 温泉水の代わりに精製水0.5lを用いる以外は、実施
例14〜18と同様にして、オイリーヘアートニックを
得た。
【0061】
【表9】
【0062】試験例−4(養毛効果実用試験) 1)試験検体 実施例14〜18記載の養毛化粧料および比較例3に記
載の試験検体
【0063】2)試験方法 30〜40代の毛成長に衰えの認められる男性被験者2
0名の頭部に毎日朝夕2回、連続6ヵ月間試料を塗布し
た後の効果を判定した。効果の判定は、育毛効果および
脱毛予防効果の各項に対して、「生毛が剛毛化した、あ
るいは生毛が増加した」、「脱毛が少なくなった」と回
答した人数で示した。
【0064】3)試験結果 結果を表10に示した。ヒト実用試験において、育毛剤
効果および脱毛予防効果が認められた。
【0065】
【表10】
【0066】実施例19(ヘアークリーム) 実施例8のコラーゲン代謝賦活剤を含む下記親水性成分
を、約80℃で均一に混合溶解し、予め約80℃で均一
に混合溶解しておいた親油性成分中に加えて乳化した
後、約50℃で香料成分を添加し、約30℃になるまで
攪拌を続けヘアークリームを調製した。
【0067】
【表11】
【0068】
【発明の効果】以上の結果から、本発明のコラーゲン代
謝賦活剤がプロコラゲナーゼの産生を促進し、そのコラ
ーゲン代謝賦活剤を皮膚化粧料に配合することにより、
皮膚の柔軟性、弾力性、皺の改善効果に優れた化粧料が
提供できること、及び養毛化粧料に配合することによ
り、育毛効果と脱毛予防効果に優れる養毛化粧料を提供
できることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 33/00 9454−4C 35/08 ADT 7431−4C (72)発明者 松田 誠司 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 天谷 努 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内 (72)発明者 宮本 達 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温泉水を含有することを特徴とするコラ
    ーゲン代謝賦活剤。
  2. 【請求項2】 下記(A)〜(C)よりなる群から選択
    される温泉水を含有することを特徴とする化粧料。 (A)6mM以上の硫酸イオンを含む温泉水。 (B)カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウ
    ムの総陽イオン量が30mM以上である温泉水。 (C)塩素、硫酸、炭酸水素、炭酸の総陰イオン量が3
    0mM以上である温泉水。
  3. 【請求項3】 化粧料が皮膚化粧料である請求項2記載
    の化粧料。
  4. 【請求項4】 化粧料が養毛化粧料である請求項2記載
    の化粧料。
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