JPH06338631A - 発光素子及びその製造方法 - Google Patents

発光素子及びその製造方法

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JPH06338631A
JPH06338631A JP4902294A JP4902294A JPH06338631A JP H06338631 A JPH06338631 A JP H06338631A JP 4902294 A JP4902294 A JP 4902294A JP 4902294 A JP4902294 A JP 4902294A JP H06338631 A JPH06338631 A JP H06338631A
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light emitting
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Hideya Kumomi
日出也 雲見
Takao Yonehara
隆夫 米原
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    • H01L33/34Materials of the light emitting region containing only elements of Group IV of the Periodic Table
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極と発光性多孔質層との界面特性に優れた
発光素子を供給すること。 【構成】 結晶性半導体からなる発光性多孔質材料を含
む発光領域と隣接する非多孔質領域を有する発光素子で
あって、前記発光領域と前記非多孔質領域の界面におい
て両領域間の導電型が異なり、且つ両領域間の結晶構造
が連続していることを特徴とする発光素子。 【効果】 発光効率の優れた実用に供し得る発光素子を
供給できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光素子及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、素子の活性構造要素に用いる新し
い機能性材料として、多孔質材料が注目を集めている。
IV族半導体結晶の多孔質構造を例にとってみれば、古
くは高速な酸化が可能である性質を利用したSOI(S
ilicon On Insulator)構造の形成
方法(参照例:T. Unagami and M.S
eki, J. Electrochem. Soc.
125,1339(1978))などのように、原材
料の有する電子・光学的な諸特性とは無縁の、構造部材
的な用途が主であった。しかし、最近になって、キャリ
アの量子閉じ込め効果が期待できるほどの微細構造に起
因する低温での発光現象(参照例:C.Pickeri
ng, et al., J. Phys. C17,
6535(1984))の常温化と高効率化(参照例:
L.T. Canham, Appl. Phys.
Lett. 56,1046(1990))に端を発し
た発光素子への応用の研究開発が盛んに行なわれてい
る。このような多孔質材料の機能的応用は、一般に、多
孔質構造自体の形成が原材料の容易な加工により成し得
ることからも、幾つかの実用上の課題を克服できるな
ら、大変魅力的な新技術となり得る可能性を秘めてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の、多孔質材料の
発光素子への実用を阻む課題のうち、最も大きなものの
一つは、多孔質領域への電流注入の難しさにある。能動
的な発光素子として機能するには、エレクトロルミネッ
センス(Electroluminescence:E
L)素子でなければならず、更に高効率のEL素子を実
現するには、電流注入型であることが望ましい。ところ
が、現在までに報告されている電流注入層に固体電極を
用いた発光ダイオード(Light Emitting
Diode:LED)の効率は、同じ多孔質材料の示
すフォトルミネッセンス(Photoluminece
nce:PL)の高効率さから期待されるものに比べ
て、はるかに低い。例えば、単結晶シリコン基板表面に
弗酸水溶液中での陽極化成法で形成した多孔質シリコン
層は、わずか数ワットの紫外線ランプを照射するだけで
も、多孔質層が可視域で光っているのが室内照明下の裸
眼で明らかに確認でき、PLのエネルギー効率は数%を
越えているのに対し、同じ多孔質層上に形成した半透明
金電極とのショットキー接合を介した電流注入では、量
子効率で言っても10-3%に満たない(参照例:N.
Koshida, et al., Appl. Ph
ys. Lett. 60,347(1992))ため
に、暗黒中であっても肉眼でかすかな発光を確認するに
は数百Vに及ぶ極めて高い印字電圧を要する(参照例:
A. Richter, et al., IEEE
Electron Device Lett. 12,
691(1991))のである。このような事情を克服
すべく、注入電極に酸化インジウム錫を材料とする導電
性透明電極(参照例:F. Namavar, et
al., Appl.Phys. Lett. 60,
2514(1992))や、n型微結晶炭化珪素膜(μ
c−SiC)(参照例:T. Futagi, et
al., Jpn. J. Appl. Phys.
31,L616(1992))を用い、pn異種接合
(heterojunction)を設けたLEDの場
合であっても、著しい改善は見られない。同じ目的で、
n型のガリウム燐(GaP)を用いた例では、電流注入
すら未だ成功していない(参照例:J. C. Cam
pbell, et al., Appl. Phy
s. 60,889(1992))のが実情である。
【0004】一方、多孔質シリコン層を、陽極酸化に用
いる電解液中に浸透し、多孔質シリコンの孔(por
e)の内壁における固液界面を利用した電流注入では、
上述の固体電極の例よりも効率よく発光することが報告
されている(参照例:A. Halimaoui, e
t al., Appl. Phys. Lett.5
9,304(1991), P.M.M.C.Bres
sers, et al., Appl. Phys.
Lett. 61,108(1992),E. Bu
starret, et al., Appl. Ph
ys. Lett. 61,1552(1992),
L. T. Canham, etal,. App
l. Phys. Lett. 61,2563(19
92))。この方法では、発光と同時に多孔質シリコン
層がエッチングされ、ほどなくして発光は消滅するため
に実用性は乏しいが、電流注入効率が多孔質シリコンの
注入型ELの効率を大きく支配している可能性を示すも
のとして注目される。この観点から、固体注入電極LE
Dの発光効率が悪い原因を採れば、このことは電極と発
光性多孔質シリコン層との界面の劣悪さが電流注入を阻
害していることに起因しているものと考えられる。した
がって、上述のheterojunctionの例を越
える界面特性に優れた新規な注入電極材料の導入が望ま
れている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、本発
明者等が上述した課題を解決すべく鋭意検討を行った結
果得られた。
【0006】本発明の発光素子は、結晶性半導体からな
る発光性多孔質材料を含む発光領域と隣接する非多孔質
領域を有する発光素子であって、前記発光領域と前記非
多孔質領域の界面において両領域間の導電型が異なり、
且つ両領域間の結晶構造が連続していることを特徴とす
るものである。
【0007】本発明の発光素子の製造方法の好ましい第
1の態様は、非多孔質結晶領域と、前記非多孔質結晶領
域とは異なる導電型の多孔質結晶領域とを有する部材を
前記多孔質結晶領域の結晶構造と前記非多孔質結晶領域
の結晶構造とが連続するように形成し、前記多孔質結晶
領域中に発光領域を形成することを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明の発光素子の製造方法の好ましい第
2の態様は、非多孔質結晶領域と、多孔質結晶領域とを
有する部材を前記多孔質結晶領域の結晶構造と前記非多
孔質結晶領域の結晶構造とが連続するように形成し、前
記多孔質結晶領域を前記非多孔質結晶領域の導電型とは
異なる導電型とし、前記多孔質結晶領域中に発光領域を
形成することを特徴とするものである。
【0009】本発明による発光素子では、多孔質材料を
含む発光領域に結晶構造の連続した非多孔質領域を隣接
させ、これを発光領域への電流注入電極とする素子構成
をとることにより、電極と発光領域間の完全な密着性が
接触抵抗を減じ、非多孔質領域と発光領域の導電型を相
違させることにより、接合部からの高効率の電流注入を
可能とした。その結果、素子全体として発光効率の優れ
た、実用に供し得る発光素子を提供することができる。
【0010】以下、図面を参照しながら、本発明の発光
素子及びその製造方法について、詳しく説明する。
【0011】図1は、本発明による発光素子の最も概念
的な素子構成を示す模式的断面図である。この素子にお
いては、発光性多孔質材料を含む発光領域2を、電流注
入電極領域13が挟む構成をとっている。注入電極領域
1は発光領域2と母材料の等しい低抵抗の非多孔質で構
成されており、両領域間の界面4では双方に亙って結晶
構造が連続し、且つ導電型が異なっており、そこには同
種pn型接合が形成されている。注入電極領域3は、低
抵抗である限りその構造を問わないが、発光領域2とは
同導電型であり、それらの間の界面において結晶構造は
連続している。そして、本素子に接続された取り出し電
極5,5′を介して注入電極領域1,3間に直流電流を
通電することにより、同種pn型接合界面4から発光領
域2に電荷が注入され発光を呈する。ただし、取り出し
電極5′と発光領域2が、低接触抵抗で直接接合できる
場合、注入電極領域3の介在は必ずしも重要ではなく、
これを省略してもよい。
【0012】ここで、各領域間の界面特性が、素子全体
の電流注入効率に与える影響を検討することにより、本
発明のポイントを説明する。先ず、(1)取り出し金属
電極5と注入電極領域1間の接触は、注入電極領域1が
低抵抗の非多孔質で構成されていることから良好なオー
ミックが保証されている。そして、(2)注入電極領域
1と発光領域2間に形成される接合界面4においては、
母材料を等しくする両領域に亙って結晶構造が連続して
いるために良好な同種pn型接合が得られる。従来技術
の項目で説明したとおり、これら界面特性は、素子の電
流注入効率、ひいては発光効率に対して支配的であるた
めに、注入電極領域を、「非多孔質構造」・発光領域2
との「結晶構造の連続」及び「同母材料・異種導電型」
というように構成することにより本発明による発光素子
では、高い効率がもたらされる。更に、注入電極領域3
を設けた場合、(3)発光領域2と注入電極領域3間の
接触も、「結晶構造の連続性」から問題無く、(4)注
入電極領域3と取り出し電極5′間の接触は、注入電極
領域3の低抵抗性から良好なオーミックが期待できる。
【0013】発光領域2は、必ずしも全域に亙って均一
な発光性多孔質材料である必要はなく、構造の異なる複
数の多孔質もしくは非多孔質領域から構成されていても
よい。そのうち少なくとも一領域に発光性があれば良い
のである。したがって、その他の領域を発光性以外の用
途に供することが出来るなら、素子特性やその製造方法
にとってより好都合な場合もある。例えば、注入電極領
域1との界面近傍を、残留構造が比較的粗大な非発光性
多孔質か、或は非多孔質とすることによって、界面4に
おけるpn接合特性をより一層向上させることができ
る。また、後述する本発明による発光素子の製造方法の
うちでエピタキシャル成長を用いる方法では、エピタキ
シャル界面及びエピタキシャル層の膜質等を、更に改善
することも可能となる。
【0014】発光領域2が含んでいる多孔質材料は、そ
の骨格が注入電極領域1ないし3と母材料を等しくして
いればよく、残留構造の孔に面した表面には異種材料が
形成されていても構わない。更に、孔の全ての空間がそ
の異種材料で満たされていてもよい。一般に、発光性多
孔質材料は非常に微細な残留構造を有しているために、
機械的・熱的安定性が不足することも少なくない。従っ
て、上述の異種材料による補強が有効な場合もある。
【0015】本発明の発光素子のより具体的な実施形態
として、非多孔質領域と発光性多孔質材料を含む発光領
域の空間的配置を示した例を図2に示す。
【0016】図2(1)〜(4)は、例えばウェハ状単
結晶基板の面垂直方向に電流経路が形成されるような場
合の例である。最も素子構成が簡素な図2(1)では、
第一の導電型の非多孔質1と第二の導電型の発光性多孔
質層2が、両者の界面で結晶構造を連続させながらpn
接合を形成しており、その両端には取り出し電極5,
5′が設けられている。ここで、図1の図番と同じ図番
の領域は各々対応している。非多孔質層1と発光性多孔
質層2の間の界面特性如何によっては、中間層2′を設
けてもよい(図2(2))。これは、図1に示した素子
構成において、発光領域2が発光性多孔質以外の領域を
含んでいる一例である。即ち、中間層2′は図1の発光
領域2に含まれる。中間層2′は、例えば非発光性の多
孔質であっても、或は、単結晶を含めた非多孔質でも良
いが、発光性多孔質層2と導電型が等しく、その前後の
層と結晶構造が連続していなければならない。しかしな
がら、中間層2′と発光領域2中のその他の層の界面は
必ずしも急峻である必要はなく、極限的には連続的に変
化させることも許される。一方、取り出し電極5′と発
光性多孔質層2の間の界面特性如何によっては、もう一
つの注入電極層3を設けてもよい(図2(3))。これ
は、図1に示した素子構成において、注入電極3を設け
た例である。注入電極層3は、例えば非発光性の多孔質
であっても、或は、単結晶を含めた非多孔質でも良い
が、発光性非多孔質層2と導電型が等しく、かつ結晶構
造が連続していなければならない。但し、その界面もま
た必ずしも急峻である必要はなく、極限的に連続的に変
化してもよい。図2(4)は、中間層2′と注入電極層
3の双方を兼ね備えた例を図示している。
【0017】図3(1)〜(4)は、例えばウェハ状基
板0の絶縁性表面に設けられた非結晶膜の面内方向に電
極経路が形成されるような場合の例であり、各構成要素
とその作用は図2(1)〜(4)に示したものに対応し
ている。ここでは、取り出し電極5,5′が膜表面で接
触しているが、その幾何学的配置はこれに限ったもので
はない。
【0018】次に、本発明による発光素子の製造方法に
ついて、互いに導電型の異なる発光性多孔質材料を含む
発光領域と非多孔質領域を結晶構造を連続させながら隣
接して形成する工程を、図2及び図3に示した素子を例
にとって説明する。
【0019】図2(1)に示した構成の素子を形成する
第一の方法を図4(1)〜(3)に示す。先ず、所望の
導電型及び抵抗を有する非多孔質基板1を用意し(図4
(1))、この表面に、基板1と導電型は異なるが母材
料は等しく、それらの界面4において結晶構造の連続し
た層20を設ける(図4(2))。層20の具体的な形
成方法としては、導電型の制御のための不純物元素を導
入しながら基板1表面にエピタキシャル成長させてもよ
いし、基板1表面からのイオン注入・堆積膜からの固相
拡散や気相からの拡散によりカウンタードーピングを行
ない、基板1表面から内部に形成してもよい。更には、
それら両者を組み合せることも可能である。次に、陽極
化成や光化成等、非多孔質を多孔質化する方法によっ
て、層20を表面から界面4まで多孔質化すれば(図4
(3))これを発光性多孔質材料を含む発光領域2に形
成できる。次いで、取り出し電極5及び5′を形成して
図2(1)に示した構成の素子が形成できる。pn接合
界面4では多孔質形成以前から結晶構造が連続している
ために、最終工程を経た後でもこれは維持されている。
【0020】次に、図2(1)に示した構成の素子を形
成する第二の方法を図5(1)〜(3)に示す。先ず、
所望の導電型及び抵抗を有する非多孔質基板1を用意し
(図5(1))、この表面から、多孔質化を所望の厚さ
まで施す(図5(2))。次に、多孔質化層20の表面
から、カウンタードーピングを施し、多孔質化層20を
基板1とは導電型の異なる発光性多孔質層2を形成(図
5(3))し、取り出し電極5及び5′を形成すれば図
2(1)に示した構成の素子が形成できる。ここで、図
4(1)〜(4)に示した方法と同様、pn接合界面4
で結晶構造が連続しているのは言うまでもない。
【0021】図2(2)に示した素子を形成する方法に
ついて述べる。第一の方法は、図4及び図5を用いて説
明した図2(1)の素子を形成する二つの方法をわずか
に変形することによって得られる。まず、図4(3)に
示した工程において、層2の表面からの多孔質化を界面
4に到達する前に終了し、中間層2′を所望の層厚で残
せば(図6)よい。また図4(4)に示した工程におい
て、多孔質化層20の表面からのカウンタードーピング
を、多孔質化層20を越えて基板1の非多孔質領域にま
で進め、中間層2′を所望の層厚で形成しても(図7)
よい。いずれの場合も、中間層2′は発光性多孔質層2
と導電型を等しくする非多孔質であり、基板1とのpn
接合界面4に於て結晶構造は連続している。
【0022】図2(2)の素子を形成する第二の方法
は、図5に示したような多孔質層形成後のカウンタード
ーピングによってpn接合を形成する工程には適用され
ない。なぜなら、それは多孔質化及び多孔質材料の構造
がそれが形成される非多孔質材料の組成や不純物濃度等
に大きく影響される現象を利用しているからである。例
えば、陽極化成による多孔質シリコンの形成では、シリ
コン基板中の不純物濃度が高く抵抗が低くなると、残留
構造が大きくまた多孔度が低下するために、多孔質とし
ての抵抗の上昇は抑制され、構造強度が増す。一方この
場合、非発光性の多孔質となる。図8(1)〜(3)で
説明する工程は、そのような非発光性低抵抗の多孔質材
料を図2(2)の中間層2′に用いるための方法であ
る。まず、所望の導電型及び抵抗を有する非多孔質基板
1を用意し(図8(1))、この表面に、基板1と導電
型は異なるが母材料は等しく、それらの界面4において
結晶構造の連続した層20′と、更にこの層20′と導
電型が等しく不純物濃度が異なり、結晶構造の連続した
層20を設ける(図8(2))。ここで、例えば層2
0′の不純物濃度は層20のそれよりも高くすればよ
い。層20及び層20′の具体的な形成方法は、図4
(2)に示した工程で用いられるものを使用できる。例
えばエピタキシャル成長で形成するなら、層20′の堆
積の後に層20を堆積させる。またイオン注入なら、注
入エネルギー等の条件またはイオン種を替えた多段回の
注入か、もしくはイオン注入のプロファイルを利用する
ことになり、層20・20′間の空間的遷移は連続的と
なる。次に、層20・20′を表面から界面4まで多孔
質化すれば(図8(3))後者を中間層2′として発光
性多孔質材料を含む発光領域2が形成される。これに取
り出し電極5及び5′を形成して図2(2)に示した構
成の素子を形成できる。この場合、pn接合界面4では
結晶構造は連続している。
【0023】次に、図2(3)に示した構成の素子を形
成する第一の方法を図9(1)〜(3)に示す。まず、
所望の導電型及び抵抗を有する非多孔質基板1を用意し
(図9(1))、この表面に、基板1と導電型は異なる
が母材料は等しく、それらの界面4において結晶構造の
連続した層20と、更にこの層20と導電型が等しく不
純物濃度が異なり、結晶構造の連続した層30を設ける
(図9(2))。ここで、例えば層30の不純物濃度は
層20のそれよりも高くすればよい。層20及び層30
の具体的な形成方法は、図4(2)に示した工程で用い
られるものを使用できる。例えばエピタキシャル成長で
形成するなら、層20の堆積の後に層30を堆積させ
る。またイオン注入なら、注入エネルギー等の条件また
はイオン種を替えた多段回の注入か、もしくはイオン注
入のプロファイルを利用することになり、層20・30
間の空間的遷移は連続的となる。次に、層30・20を
表面から界面4まで多孔質化すれば(図9(3))両層
は各々非発光性多孔質の注入電極層3並びに発光性多孔
質材料を含む発光層2となる。次いで、取り出し電極5
及び5′を形成して図2(3)に示した構成の素子が形
成される。ここでもpn接合界面4では結晶構造は連続
している。
【0024】図2(3)の素子を形成する第二の方法を
図10(1)〜(4)に示す。まず、所望の導電型及び
抵抗を有する非多孔質基板1を用意し(図10
(1))、この表面に、基板1と導電型は異なるが母材
料は等しく、それらの界面4において結晶構造の連続し
た層20を設ける(図10(2))。層20の具体的な
形成方法としては、これまで説明した方法と同様であ
る。次に、層20を表面から界面4まで多孔質化し、発
光性多孔質材料を含む発光層2を形成する(図10
(3))。そして、この表面に非多孔質の注入電極層3
をエピタキシャル成長等の方法によって堆積する(図1
0(4))。注入電極層3は、発光素子2と導電型が等
しく低抵抗でなければならないから、不純物の導入は堆
積時に行うか、或は後からトーピングを施す。
【0025】図2(3)に示した構成の素子を形成する
上述の第一及び第二の方法を併用することによって、図
11に示す複数層からなる注入電極層3を設けることも
可能である。この場合、第一の方法によって形成された
非発光性多孔質の注入電極層31上に、非多孔質の注入
電極層32をエピタキシャル成長等の方法によって堆積
すればよい。
【0026】図2(3)の素子を形成する第三の方法
は、それまでとは層形成方向が逆になる。これを図12
(1)〜(4)を用いて説明する。先ず、所望の導電型
及び抵抗を有する非多孔質基板0を用意し(図12
(1))、この表面から所望の層厚まで多孔質化し、発
光性多孔質材料を含む発光層2を形成する(図12
(2))。そして、この表面に注入電極層1をエピタキ
シャル成長等の方法によって堆積する(図12
(3))。ただし、注入電極層1は低抵抗な非多孔質
で、発光層2との界面4で結晶構造が連続し、且つ基板
0及び発光層2とは導電型が異ならねばならない。した
がって不純物の導入は、堆積時に行うか、或は後からド
ーピングを施す必要がある。ここで、この基板の上下を
逆転させてみれば、図12(4)となる。ここでは最後
に堆積した注入電極層1と発光層2の間にpn接合界面
4を有し、発光層2上には、基板0のうち多孔質化され
ずに残された発光層2と同導電型の注入電極層3が設け
られている。これに取り出し電極5及び5′を設ければ
図2(3)に示した素子が得られる。
【0027】図2(4)に示した素子の形成は、上述し
た図2(2)の素子の形成方法及び図2(3)の素子の
形成方法を組合せることによって可能である。例えば、
図12(1)において、非多孔質基板0の表面に基板0
と同導電型であり且つ不純物濃度の高い層を形成した後
に、図12(2)以降に示した工程に進めば、この高濃
度層が非発光性多孔質の中間層2′となることによって
図13に示した構造が得られ、図2(4)に示した素子
が構成できる。
【0028】図3に示した素子群の製造方法は、これか
ら説明する絶縁性表面上の非多孔質膜を多孔質化する工
夫を除けば、図2に示した素子群の製造方法と変わると
ころはない。そこで、図3(4)の素子構造を例に取っ
て、幾つかの典型的な形成工程を説明する。
【0029】図14(1)〜(6)は、図3(4)の素
子を形成する第一の方法を示している。はじめに、絶縁
性表面を有する基板0上に非多孔質膜20を形成されて
いる基板を用意する(図14(1))。次に、通常の半
導体集積回路の形成に用いられるようなフォトリソグラ
フイー工程や集束イオンビーム技術等の局所的なドーピ
ング法を用いて、非多孔質膜20の面内に、非多孔質膜
20と導電型が異なる領域10と、導電型は等しいが不
純物濃度が高く抵抗の低い領域30を設ける(図14
(2))。そして、同様なパターニング技術を用いて、
領域20・30に接触する取り出し電極5・5′を設け
(図14(3))、更にそれらを被う保護膜6を形成す
る(図14(4))。ここで保護膜6は、次の工程であ
る非多孔質膜の残された領域20の多孔質化において、
保護膜6直下の構造を保護するものであり、多孔質化法
に対する十分な耐性を有していなければならない。ま
た、保護膜6の開口部左端は、図示するごとく領域10
・20の境界からはオフセットしてある。次に、領域2
0を多孔質化する。多孔質化の具体的方法として陽極化
成を用いるなら、基板全体を化成液中に浸透し、液中に
設けた対向電極7と取り出し電極5′の間に通電すれば
良い(図14(5))。或は光化成を用いるならば、単
に、均一な光を照射するだけである。以上の工程によ
り、領域20中、保護膜6の開口部直下が発光性多孔質
材料を含む発光領域2に、オフセット部が中間層2′
に、そして、領域10・30が各々注入電極領域1・3
となって、結晶構造の連続した界面4にpn接合を有す
る図3(4)に示した素子が形成される(図14
(6))。ここで、保護膜6の開口部オフセットを省け
ば図3(3)の素子が、領域30の形成を省けば図3
(2)の素子が、そして、それら双方を省略すれば図3
(1)の素子が形成される。
【0030】次に、図3(4)の素子を形成する第二の
方法を図15(1)〜(6)を用いて説明する。はじめ
に、絶縁性表面を有する基板0上に非多孔質膜20が形
成されている基板を用意する(図15(1))。そし
て、基板全体を化成液中に浸透し、非多孔質膜20上に
局所的に集束された光6を照射し光化成を行なうことに
よって、発光性多孔質材料を含む発光領域2を形成する
(図15(2))。次いで、局所的なドーピング技術を
用いて、非多孔質膜20と導電型が異なる領域10と、
導電型は等しいが不純物濃度が高く抵抗の低い領域30
を設ける(図15(3))。以上の工程により、領域1
0・30が各々注入電極領域1・3となり、領域10と
発光領域2の間に残された領域を中間層2′とする図3
(4)の構造が形成される(図15(4))。ここで、
領域10の空間的位置の変更や、工程の省略によって、
図3(1)〜(3)の素子も形成できる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の発光素子及びその製造方法の
実施例を、シリコン結晶系材料を使用した例を挙げて具
体的に説明する。
【0032】(実施例1)図4の形成工程で説明した図
2(1)に示した構造を有する発光素子の例について説
明する。
【0033】はじめに、面方位<100>、燐ドープの
n型、抵抗率0.02Ω・cmのシリコン単結晶ウェハ
を用意し、この表面に、ジクロロシランガス及びジボラ
ンガスを同時に用いたCVD法によって、約1μm厚の
p型単結晶シリコン層をエピタキシャル成長させた。そ
して、ウェハの裏面に2000Åの膜厚でAlを蒸着
し、完全なオーミックコンタクトを確保した。
【0034】次いでウェハ表面のみを濃度20wt%の
弗酸水・エタノール溶液に接触させ、白金製の平板電極
をこれと対向させて置いた。更にウェハ表面に出力1k
wのハロゲンランプを照射しながら、ウェハを陽極にと
って白金電極との間に直流電圧を印加し、ウェハ面にお
ける電流密度が10mA・cm-2で一定となるように制
御しながら、2分間陽極化成を行なった。多孔質化の確
認の為に特に用意した観察用試料の断面を、高解像の電
子顕微鏡で観察したところ、ウェハ表面から丁度1μm
の深さまで陽極化成が進行し多孔質層が形成されている
こと、並びに多孔質層の残留構造と基板の結晶構造が完
全に連続していることが確認された。これにより、n型
のエピタキシャルSi層全域が多孔質化されたことにな
る。また、多孔質層の表面に出力5wの紫外線ランプを
照射したところ、赤いPLを呈した。この発光性多孔質
層は、構造が非常に微細で脆弱なので、RTO(Rap
id Thermal Oxidation)を施して
残留構造の極表面を酸化して安定化を図った。すると、
PL発光ピークが幾分ブルーシフトし、強度も約5倍ほ
ど増加した。
【0035】酸化されPL効率の増した多孔質層が、十
分安定であることを確認した後に、このウェハ表面に再
びCVD法によってSiO2膜を2000Å程堆積し
た。そして、通常のフォトリソグラフィー工程で、この
酸化膜に幾つかの2mm角の開口部を設けた。ただし、
この開口部形成にあたって、下地の酸化されている多孔
質層の最上部の酸化膜も除去されていなければならな
い。そこで、この開口部に再び自然酸化膜が形成される
暇もなく、膜厚100Åの半透明金薄膜を蒸着し、更
に、開口部からAlの引きだし電極を配線した。
【0036】以上の工程によって作成した素子の、ウェ
ハ表裏の電極間に直流電流を通電したところ、表面電極
側を陽極とした電流方向を順方向とする整流特性を示
し、閾値電圧3V付近に置いて酸化膜開口部からほぼ橙
色の可視面発光が得られた。この発光は、基板のn型単
結晶層と直上のp型多孔質層との接合界面を介した極微
細構造多孔質シリコン層への電流注入に基づくエレクト
ロルミネッセンスによるものと思われる。発光閾値電圧
が実用的に十分低いのは、pn接合界面において結晶構
造が連続しているために良好な整流特性が得られ、電流
注入効率が従来のものに比べて高いことに起因している
と推察される。
【0037】(実施例2)図6の形成工程で製造した図
2(2)の構造を有する発光素子の例について説明す
る。
【0038】実施例1の素子製造工程に於て、陽極化成
時間を1.5秒間短縮し、それ以外の工程は同一にして
素子を形成した。多孔質化の確認の為に特に用意した観
察用試料の断面を、高解像の電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、ウェハ表面から約0.9μmの深さまで陽極化成が
進行し多孔質層が形成されていること、並びに、完全に
格子像が連続してはいるもののエピタキシャル界面と思
しきコントラストの生じている面と多孔質層の間に、単
結晶中間層が約0.1μmの厚さで形成されていること
が確認された。
【0039】この素子の、ウェハ表裏の電極間に直流電
圧を通電したところ、実施例1の素子よりも一桁近く高
い整流比を示し、閾値電圧は約3.5Vと若干上昇した
ものの、数倍強い発光効率が得られた。整流特性の向上
は、pn接合界面の前後が完全単結晶で構成されている
ことに起因し、このことが発光性多孔質層への電流注入
効率を改善し、発光効率を高めたものと思われる。
【0040】(実施例3)図8の形成工程で製造した図
2(2)の製造を有する発光素子の例について説明す
る。
【0041】実施例1の素子製造工程に於て、n型単結
晶基板上にp型エピタキシャル層を成長させるに際して
これを2段階に分け、それ以外の工程は同一にして素子
を形成した。2段階に分けられたp型層形成工程とは、
第一段階に於て、ジボランガスの分圧を10倍に増して
約0.2μmの膜厚の高濃度層を堆積し、引続きジボラ
ンガス分圧をもとに戻して約0.2μm厚の低濃度層を
成長させたものである。観察用試料の断面を観察したと
ころ、ウェハ表面から約1μmの深さまで陽極化成が進
行し多孔質層が形成されているが、より詳細に観察する
と、表面から約0.8μmの深さまでは極微細な多孔
質、そしてその下約0.2μm厚の層は平均構造が約二
桁ほど大きい粗大な多孔質となっていることが確認され
た。
【0042】この素子の、ウェハ表裏の電極間に直流電
流を通電したところ、整流特性・発光閾値電圧・発光効
率の各項目について、実施例1の素子と実施例2の素子
の中間に位置する特性が得られた。この場合粗大構造多
孔質層が中間層として機能していることが予測される。
【0043】(実施例4)図5の形成工程で製造した図
2(1)の構造を有する発光素子の例について説明す
る。
【0044】はじめに、面方位<100>、ボロンドー
プのp型、抵抗率10Ω・cmのシリコン単結晶ウェハ
を用意し、この裏面に50keVまで加速されたボロン
イオンを5×1014cm-2のドーズ量で注入してから、
窒素雰囲気中950℃、30分間の熱アニールによって
活性化した。
【0045】次いで、一対の白金製平行平板電極の間に
基板を置いて、これらを濃度25wt%の弗酸水・エタ
ノール溶液中に浸した。そして、ウェハ面以外を絶縁す
る形態で、ウェハ裏面側の白金電極を陽極にして白金電
極対間に直流電圧を印加し、ウェハ面における電流密度
が10mA・cm-2で一定となるように制御しながら、
1分間陽極化成を行ない、更に室内照明下で通電回路を
ショートさせたまま10分間放置した。多孔質化の確認
の為に特に用意した観察用試料の断面を、高解像の電子
顕微鏡で観察したところ、ウェハ表面から丁度0.5μ
mの深さまで陽極化成が進行し多孔質層が形成されてい
ることが確認された。また、多孔質層の表面に出力5w
の紫外線ランプを照射したところ、赤いPLを呈した。
【0046】次に、このウェハ表面から30keVに加
速された水素イオンを1×1015cm-2のドーズ量で注
入し、この活性化と多孔質構造の安定化を兼ねて、RT
Oを施した。すると、PL発光ピークが幾分ブルーシフ
トし、強度も増加した。
【0047】酸化されPL効率の増した多孔質層が、十
分安定であることを確認した後に、希弗酸水溶液を用い
て多孔質層の最上部の酸化膜を除去した。そして、再び
自然酸化膜が形成される暇もなく、膜厚1500ÅのI
TOを蒸着し、これを5mm角の島状にパターニングし
た。また、ウェハ裏面全面には、スパッタ法によってA
lSi膜を堆積した。
【0048】以上の工程によって作成した素子の、ウェ
ハ裏の電極間に直流電流を通電したところ、表面電極側
を陽極とした電流方向を順方向とする整流特性を示し、
閾値電圧が5V付近において島状ITOの部分からほぼ
橙色の可視面発光が得られた。この発光は、基板のp型
単結晶層と直上の水素イオンの活性化によってn型化し
た多孔質層との接合界面を介した極微細構造多孔質シリ
コン層への電流注入に基づくエレクトロルミネッセンス
によるものと思われる。発光閾値電圧が実用的に十分低
いのは、pn接合界面において結晶構造が連続している
ために良好な整流特性が得られ、電流注入効率が従来の
ものに比べて高いことに起因していると推察される。
【0049】(実施例5)図7の形成工程で製造した図
2(2)の構造を有する発光素子の例について説明す
る。
【0050】実施例4の素子製造工程に於て、水素イオ
ン注入の加速エネルギーを45keVに高め、ドーズ量
を2倍に増す以外の工程は実施例4と同様にして素子を
形成した。断面観察からは判定しかねるが、n型化され
る領域は多孔質層を越えて、単結晶基板内部にまで及ん
でいるものと予測される。
【0051】この素子の、ウェハ表裏の電極間に直流電
流を通電したところ、実施例4の素子よりも一桁近く高
い整流比を示し、閾値電圧は約6Vと若干上昇したもの
の、数倍強い発光効率が得られた。整流特性の向上は、
pn接合界面の前後が完全単結晶で構成されていること
に起因し、このことが発光性多孔質層への電流注入効率
を改善し、発光効率を高めたものと思われる。
【0052】(実施例6)図9の形成工程で製造した図
2(3)の構造を有する発光素子の例について説明す
る。
【0053】実施例1の素子製造工程に於て、n型単結
晶基板上にp型エピタキシャル層を成長させたのちに、
この表面に20keVに加速されたボロンイオンを5×
1014cm-2のドーズ量で注入してから、窒素雰囲気中
950℃、30分間の熱アニールによって活性化した。
そして、それ以外の工程は実施例1と同様にして素子を
形成した。観察用試料の断面を観察したところ、ウェハ
表面から約1μmの深さまで陽極化成が進行し多孔質層
が形成されているが、より詳細に観察すると、最表面の
約0.05μmの層は粗大な多孔質、そしてその下多孔
質層の大半を占める層は極微細な多孔質となっているこ
とが確認された。
【0054】この素子の、ウェハ表裏の電極間に直流電
流を通電したところ、整流特性・発光閾値電圧につい
て、実施例1の素子とほぼ同等であり、発光効率に関し
ては数倍ほど向上した。この場合、最表面の粗大構造多
孔質層が図2(3)における注入電極層3として機能す
ることによって、取り出し電極との接触抵抗を減じ、ひ
いては発光効率を改善したものと思われる。
【0055】(実施例7)図10の形成工程で製造した
図2(3)の構造を有する発光素子の例について説明す
る。
【0056】実施例1の素子製造工程に於て、多孔質層
に対するRTO処理とCVD−SiO2膜堆積の工程の
間に次の工程を加え、それ以外の工程は実施例1と同様
にして素子を形成した。追加した工程は、残留構造の表
面が酸化された多孔質層の最上部の酸化膜を除去した後
に、高濃度p型シリコンをターゲットに用いたバイアス
スパッタ法によって、p型シリコン層を300Å程エピ
タキシャル成長させる工程である。観察用試料の断面観
察では、このエピタキシャルシリコン層中には無数の双
晶・転位を含む欠陥が認められたが、平均構造としては
下地の多孔質層の結晶構造を引き継いでいることが確認
された。
【0057】このようにして形成された素子の、ウェハ
表裏の電極間に直流電流を通電したところ、整流特性・
発光閾値電圧について、実施例1の素子とほぼ同等であ
り、発光効率に関しては数倍ほど向上した。この場合、
最表面のエピタキシャルシリコン層が図2(3)におけ
る注入電極層3として機能することによって、取り出し
電極との接触抵抗を減じ、ひいては発光効率を改善した
ものと思われる。
【0058】(実施例8)図11の形成工程で製造した
図2(3)の構造を有する発光素子の例について説明す
る。
【0059】実施例6の素子製造工程に於て、多孔質化
とRTO処理工程の後に次の工程を加え、それ以外の工
程は実施例6と同様にして素子を形成した。追加した工
程は、残留構造の表面が酸化された多孔質層の最上部の
酸化膜を除去した後に、高濃度p型シリコンをターゲッ
トに用いたバイアススパッタ法によって、p型シリコン
層を150Å程エピタキシャル成長させる工程である。
観察用試料の断面観察では、多孔質層中の最表面側にあ
る約0.05μm程の極薄層が粗大構造の多孔質となっ
ており、その上のエピタキシャルシリコン層は、その中
に殆ど欠陥らしきものは見当たらず、殆ど単結晶と言っ
てもよいものであった。実施例7のものに比べてのエピ
タキシャルシリコン層の結晶性の向上は、エピタキシャ
ル成長面が粗大構造多孔質であることによるものと思わ
れる。
【0060】このようにして形成された素子の、ウェハ
表裏の電極間に直流電流を通電したところ、整流特性に
ついて、実施例6の素子とほぼ同等であり、発光閾値電
圧は漸増、発光効率に関しては50%ほど向上した。こ
の場合、最表面のエピタキシャルシリコン層とその下の
粗大構造多孔質層が併せて図2(3)における注入電極
層3として機能することによって、取り出し電極との接
触抵抗をより減じ、ひいては発光効率を改善したものと
思われる。
【0061】(実施例9)図12の形成工程で製造した
図2(3)の構造を有する発光素子の例について説明す
る。
【0062】実施例4における水素イオン注入工程の手
前までは、これと同様な工程で進めた。その後、多孔質
にRTO処理を施し、更に多孔質層最上部の酸化膜を除
去してから、高濃度n型シリコンをターゲットに用いた
バイアススパッタ法によって、n型シリコン層を200
Å程エピタキシャル成長させた。観察用試料の断面観察
では、このエピタキシャルシリコン層中に双晶・転位を
含む欠陥が幾つか見られたが、全体としては下地の多孔
質層から結晶構造が連続していることが確認された。
【0063】酸化されPL効率の増した多孔質層が、十
分安定であることを確認した後に、このウェハ表面に再
びCVD法によってSiO2膜を2000Å程堆積し
た。そして、通常のフォトリソグラフィー工程で、この
酸化膜に幾つかの2mm角の開口部を設けた。更に、こ
の開口部に膜厚100Åの半透明金薄膜を蒸着し、開口
部からAlの引きだし電極を配線した。
【0064】以上の工程によって作成した素子の、ウェ
ハ裏の電極間に直流電流を通電したところ、表面電極側
を陰極とした電流方向を順方向とする整流特性を示し、
閾値電圧が2V付近において酸化膜開口部からほぼ橙色
の可視面発光が得られた。この発光は、n型エピタキシ
ャル結晶層と直下のp型多孔質層との接合界面を介し
た、極微細構造多孔質シリコン層への電流注入に基づく
エレクトロルミネッセンスによるものと思われる。発光
閾値電圧が実用的に十分低いのは、pn接合界面に於て
結晶構造が連続しているために、良好な整流特性が得ら
れていることから、電流注入効率が今までになく高いこ
とに起因していると推察される。
【0065】(実施例10)図13の形成工程で製造し
た図2(4)の構造を有する発光素子の例について説明
する。
【0066】実施例9の素子製造工程に於て、p型単結
晶基板表面を多孔質化するに先だって、この表面に20
keVに加速されたボロンイオンを5×1014cm-2
ドーズ量で注入してから、窒素雰囲気中950℃、30
分間の熱アニールによって活性化した。そして、それ以
外の工程は実施例9と同様にして素子を形成した。観察
用試料の断面観察では、多孔質層中の最表面側にある約
0.05μm程の極薄層が粗大構造の多孔質となってお
り、その上のエピタキシャルシリコン層は、その中に殆
ど欠陥らしきものは見当たらず、殆ど単結晶と言っても
よいものであった。実施例7のものに比べてのエピタキ
シャルシリコン層の結晶性の向上は、エピタキシャル成
長面が粗大構造多孔質であることによるものと思われ
る。
【0067】この素子のウェハ表裏の電極間に直流電流
を通電したところ、整流特性・発光閾値電圧について、
実施例9の素子とほぼ同等であり、発光効率に関しては
数倍ほど向上した。この場合、最表面のn型エピタキシ
ャルシリコン層の結晶性が各界面における接触抵抗を減
じ、ひいては発光効率を改善したものと思われる。
【0068】(実施例11)図14の形成工程で説明し
た図3(4)の構造を有する発光素子の例について説明
する。
【0069】はじめに、透明石英基板上に面方位<10
0>、ボロンドープのp型、抵抗率20Ω・cmのシリ
コン単結晶薄膜が膜厚0.5μmで形成されているSO
I基板を用意し、LOCOS法によって10μm角の領
域を素子分離した。そして、分離されたシリコン島の表
面を500Å程酸化してから、島の中央部1.5μm幅
のストライプを残して、右側の領域には150keVに
加速されたボロンイオンを2×1015cm-2のドーズ量
で、左側の領域には150keVに加速された燐イオン
を3×1015cm-2のドーズ量で注入し、これを窒素雰
囲気中950℃、30分間の熱アニールによって活性化
した。次に、これら左右のイオン注入領域にコンタクト
するAl配線を形成し、特にボロンを注入した領域から
の配線は、基板のオリエンテーションフラットの位置ま
で引き回した。そして、基板表面に通常のフォトレジス
トを塗布し、表面側にはシリコン島の中央部にイオン注
入されずに残されたストライプの領域に開口部を設け
た。但し、開口部のpn接合側の端は、接合境界よりも
僅かにストライプ領域の内側にかかるようにオフセット
し、開口表面の酸化膜を除去した。
【0070】これまでの工程を経た基板を、濃度25w
t%の弗酸水・エタノール溶液に接触させ、これと対向
させた白金平板電極と基板のオリエンテーションフラッ
トの位置まで引き回されたAl配線間に、白金側を陰極
として直流電流を印加し陽極化成を行った。ただし、化
成電流密度が基板表面のレジスト開口部において約20
mA・cm-2で一定となるように制御しながら、30秒
間で化成を終了した。そして、基板に塗布されたレジス
トを剥離してから、基板表面全体にプラズマCVD法に
よってSiNx膜を堆積し、Al配線の必要な部分に開
口部を設けた。素子の断面観察によれば、シリコン島の
中央部1.4μm幅のストライプの領域が多孔質化して
おり、恐らくは所期の目的どおりpn接合境界には、幅
0.1μm以下の中間層も形成されたと思われる。
【0071】この素子の多孔質化領域を挟んだこの二つ
の電極間に直流電流を通電したところ、良好な整流特性
を示し、僅か1V程の印加電圧から発光が確認された。
【0072】(実施例12)図5の形成工程で製造した
図3(4)の構造を有する発光素子の例について説明す
る。
【0073】はじめに、3000Å厚の埋め込み酸化膜
上に面方位<100>、燐ドープのn型、抵抗率20Ω
・cmのシリコン単結晶薄膜が膜厚0.5μmで形成さ
れているSIMOX基板を用意し、濃度49wt%の弗
酸水溶液に浸透した。そしてこの表面の一部に、2×8
μm2の矩形に集束させたHe−Ne Laserビー
ムを30分間照射して光化成を行った。次に、この基板
にRTO処理を施し、多孔質領域を安定化した。そし
て、実施例11と同じ工程によって、多孔質領域を挟む
二つの領域にイオン注入を施し、両領域が絶縁されるよ
うに素子分離を施した。このLOCOS法による素子分
離工程によって、注入イオンは活性化される。但しここ
で、燐イオン注入領域及びボロンイオン注入領域は、多
孔質領域から各々0.1,0.2μm程離し、活性化ア
ニール中の横方向拡散が多孔質領域との境界かその手前
に留まるようにした。これにより、ボロンイオン注入領
域と多孔質領域の間には中間層も形成される。最後に、
両イオン注入領域からAl配線を取り出し、素子の形成
を終了した。
【0074】この素子の、多孔質領域を挟んだ二つの電
極間に直流電流を通電したところ、良好な整流特性を示
し、わずか1.5V程の印加電圧から発光が確認され
た。
【0075】(実施例13)最後に、実施例11に示し
た発光素子の同一基板上に通常のIC製造工程で電気回
路を形成し、これによって発光素子を駆動する例を、図
16及び17を用いて説明する。
【0076】はじめに、絶縁性表面を有するシリコン基
板0上に面方位<100>、ボロンドープのp型、抵抗
率10Ω・cmのシリコン単結晶膜200が膜厚0.5
μmで形成されているSOI基板を用意した(図16
(1))。そして、LOCOS法によって10μm角の
島状領域20を素子分離し、分離したシリコン島の表面
に熱酸化法によって500Åの膜厚の酸化膜7を設けた
(図16(2))。次に、この表面にLPCVD法で多
結晶シリコン膜を0.5μmの膜厚で堆積し、これを通
常のフォトリソグラフィー工程でパターニングして2μ
m幅の島状領域8を残した(図16(3))。そして、
パターニングしたレジストをマスクとする局所的なイオ
ン注入によって、多結晶シリコン膜島状領域9とその両
側のシリコン単結晶膜島状領域20の一部10・10’
に、180keVに加速された隣イオンを2×1015
-2のドーズ量で注入し、更に、同様の工程でシリコン
単結晶膜島状領域20の一部30には100keVに加
速されたボロンイオンを1×1015cm-2のドーズ量で
注入した(図16(4))。これら不純物を900℃・
30分間の熱処理によって活性化した後に、領域30と
10’の表面にある酸化膜を除去してアルミ配線5・
5’を取り出した(図16(5))。そして、これら表
面にシリコン酸化膜9を堆積し、多結晶シリコン単結晶
膜島状領域20の一部の上部に開口部100を設け(図
17(7))、シリコン窒化膜6を領域10に対して僅
かにオフセットした幅1.5μmの開口を残して形成し
た(図17(8))。最後に、実施例11と同様の工程
で開口された領域2を多孔質化した。
【0077】以上の工程によって、領域10・30が図
14における注入電極領域1・3、領域2が発光領域を
含む多孔質領域2、オフセットされた領域が中間層領域
2’となって発光素子を形成する(図17(9))。同
時に、注入電極領域1はまた、領域10’をソース部、
領域20をチャネル部、そして多結晶シリコン膜島状領
域9をゲート電極とするMOS型のトランジスタのドレ
イン部も兼ねている。そこで、配線5・5’間に15V
の電圧を印加しながら、配線50を通じてゲート電圧を
0から増加させたところ、MOSトランジスタは閾値電
圧1.1Vでオン状態になり、1.5V以上で発光領域
を含む多孔質領域2から発光が確認された。2V以上か
らは、発光強度とゲート電圧に線形性が得られた。ま
た、同一基板上に別途作成しておいたシフトレジスタか
らMOSトランジスタのゲートに5Vの矩形波を導入し
たところ、発光素子は20MHzでも追従した。
【0078】
【発明の効果】本発明の発光素子は、多孔質材料を含む
発光領域に結晶構造の連続した非多孔質領域を隣接さ
せ、これを発光領域への電流注入電極とする素子構成を
とることにより、電極と発光領域間の完全な密着性が接
触抵抗を減じ、非多孔質領域と発光領域の導電型を相違
させることにより、接合部からの高効率の電流注入を可
能とした。その結果、素子全体として発光効率の優れ
た、実用に供し得る発光素子を供給できる。
【0079】また、本発明による発光素子の製造方法に
よれば、発光効率の優れた発光素子を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発光素子の構成の一例を示す模式図で
ある。
【図2】本発明の発光素子の例を示す模式図である。
【図3】本発明の発光素子の例を示す模式図である。
【図4】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模式
図である。
【図5】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模式
図である。
【図6】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模式
図である。
【図7】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模式
図である。
【図8】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模式
図である。
【図9】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模式
図である。
【図10】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模
式図である。
【図11】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模
式図である。
【図12】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模
式図である。
【図13】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模
式図である。
【図14】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模
式図である。
【図15】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模
式図である。
【図16】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模
式図である。
【図17】本発明の発光素子の製造工程の一例を示す模
式図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性半導体からなる発光性多孔質材料
    を含む発光領域と隣接する非多孔質領域を有する発光素
    子であって、前記発光領域と前記非多孔質領域の界面に
    おいて両領域間の導電型が異なり、且つ両領域間の結晶
    構造が連続していることを特徴とする発光素子。
  2. 【請求項2】 前記発光領域と同導電型の低抵抗領域
    が、前記発光領域と結晶構造を連続させて更に隣接する
    請求項1記載の発光素子。
  3. 【請求項3】 前記発光領域が、組成もしくは構造の異
    なる複数の多孔質層から構成される多孔質領域を含む請
    求項1記載の発光素子。
  4. 【請求項4】 前記発光領域の前記非多孔質領域に対す
    る界面が、非多孔質で構成される請求項1記載の発光素
    子。
  5. 【請求項5】 前記発光領域の前記非多孔質領域に対す
    る界面が、多孔質で構成される請求項1記載の発光素
    子。
  6. 【請求項6】 前記非多孔質が、単結晶である請求項1
    乃至5のいずれかに記載の発光素子。
  7. 【請求項7】 前記多孔質材料の表面に異種材料が形成
    されている請求項1乃至6のいずれかに記載の発光素
    子。
  8. 【請求項8】 非多孔質結晶領域と、前記非多孔質結晶
    領域とは異なる導電型の多孔質結晶領域とを有する部材
    を前記多孔質結晶領域の結晶構造と前記非多孔質結晶領
    域の結晶構造とが連続するように形成し、前記多孔質結
    晶領域中に発光領域を形成することを特徴とする発光素
    子の製造方法。
  9. 【請求項9】 非多孔質結晶領域と、多孔質結晶領域と
    を有する部材を前記多孔質結晶領域の結晶構造と前記非
    多孔質結晶領域の結晶構造とが連続するように形成し、
    前記多孔質結晶領域を前記非多孔質結晶領域の導電型と
    は異なる導電型とし、前記多孔質結晶領域中に発光領域
    を形成することを特徴とする発光素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記多孔質領域は、エピタキシャル成
    長により形成された結晶領域に陽極化成を施して形成さ
    れる請求項8に記載の発光素子の製造方法。
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