JPH0633838A - 燃料タンク内圧制御装置 - Google Patents

燃料タンク内圧制御装置

Info

Publication number
JPH0633838A
JPH0633838A JP18839492A JP18839492A JPH0633838A JP H0633838 A JPH0633838 A JP H0633838A JP 18839492 A JP18839492 A JP 18839492A JP 18839492 A JP18839492 A JP 18839492A JP H0633838 A JPH0633838 A JP H0633838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
fuel tank
canister
fuel
internal pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18839492A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kidokoro
徹 木所
Takaaki Ito
隆晟 伊藤
Yoshihiko Hiyoudou
義彦 兵道
Akinori Osanai
昭憲 長内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP18839492A priority Critical patent/JPH0633838A/ja
Priority to US08/090,395 priority patent/US5359978A/en
Publication of JPH0633838A publication Critical patent/JPH0633838A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明は燃料タンクとキャニスタとの連結通
路の導通を制御する燃料タンク内圧制御装置に関し、燃
料タンク内圧をパージ開始後に高圧から低圧へ切り換え
て、切り替え時におけるキャニスタ大気孔からのベーパ
の放出を防止することを目的とする。 【構成】 燃料タンクとキャニスタとの連結通路上にタ
ンク内圧制御弁を設ける。イグニッション(IG)がオ
フなら機関停止中と判断して(ステップ111)タンク
内圧制御弁の設定圧を高圧にするため負圧切換弁(負圧
VSV)をオフとする(ステップ114)。IGがオン
ならパージ開始条件が成立しているかをみる(ステップ
112)。条件成立ならパージが開始されていると判断
して負圧VSVをオンとする(ステップ113)。内圧
開放ベーパはキャニスタを経由して直接機関に放出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料タンク内圧制御装置
に係り、特に燃料タンクとキャニスタとを連結する通路
の導通を制御して、燃料タンク内圧を所定の設定圧に保
持する燃料タンク内圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より内燃機関の燃料タンクから発生
する蒸発燃料の発生を抑制し、キャニスタへの排出量を
削減するため、燃料タンクとキャニスタを連結するベー
パ通路上に、所定の設定圧力で開弁する定圧開放弁と強
制開放弁とを並列に設け、燃料タンクとキャニスタの導
通を制御する燃料タンク内圧制御装置が知られている。
【0003】燃料タンク内圧は高ければ高いほど燃料の
蒸発抑制には有利である。しかし、常にこの圧力を高圧
に保っていると、給油のため給油口を開けた瞬間に燃料
タンク内には急激な圧力変化が生じて燃料が減圧沸騰す
る場合がある。特に内燃機関が十分に暖機された状態で
停止直後に給油するような場合は、燃料温度が高いため
燃料の減圧沸騰がなかなかおさまらず、給油口から大量
の燃料が蒸発してしまう。 そこで本出願人は、この減
圧沸騰を防止する装置として、燃料タンクとキャニスタ
を連結する通路上に、比較的低圧で開弁するように設定
された低圧開放弁と、比較的高圧で開弁するように設定
された強制開弁機構付き高圧開放弁とを直列に設けた装
置を提案している(特願平4−23951号)。
【0004】この従来装置によれば、内燃機関運転中は
高圧開放弁が強制開弁されて、燃料タンク内圧は低圧に
保持され、内燃機関停止中において高圧開放弁が閉弁さ
れてその内圧は高圧に保持される。従って、内燃機関停
止直後に給油口を開けても、燃料タンク内に大きな圧力
変化は生じず燃料は減圧沸騰しない。尚、内燃機関運転
中は、キャニスタから内燃機関に向けて燃料の放出(パ
ージ)が行われるため、燃料タンク内圧が低圧であって
もキャニスタが飽和してしまうことはない。また、内燃
機関の停止時においては燃料タンク内圧が高圧であるた
め、有効に燃料の蒸発を抑制することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の燃
料タンク内圧制御装置では、図15のタイムチャートに
示すように、内燃機関のイグニッションスイッチ(I
G)がオンとなったら(図15(B)中、時刻t1 )燃
料タンク内圧を高圧から低圧に切り替えるように制御し
ていたため(同図(A)中、時刻t1 )、内燃機関停止
時に燃料タンク内に溜まっていた蒸発燃料が、内燃機関
の始動時に一挙にキャニスタに流入する。
【0006】通常、運転開始時におけるキャニスタに
は、すでに内燃機関停止時に燃料タンクから流入した燃
料が吸着されている。このため、上記したような大量の
蒸発燃料が流入してきた場合、図16に示すように、燃
料タンクから排出された内圧開放ベーパは、キャニスタ
5内の活性炭5aに吸着しきれず、キャニスタ5の大気
孔5bから流出してしまう恐れがある。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みなされたもの
で、燃料タンク内圧の高圧から低圧への切り換えを、燃
料のパージが開始された以後にすることにより、上記の
課題を解決した燃料タンク内圧制御装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、図1の原
理図に示すように、内燃機関の燃料タンクM1とキャニ
スタM2を連結する通路M3、M4上に設けられ、前記
燃料タンクM1の内圧が所定の設定圧以上となると該通
路M3、M4を導通させる定圧制御部M5と、該定圧設
定部M5の設定圧を切り換える設定圧切り換え部M6
と、前記キャニスタM2から前記内燃機関の吸気通路に
向けて燃料のパージが開始されたときに、前記定圧制御
部M5の設定圧を前記内燃機関の運転停止時の設定圧よ
り低くするように前記設定圧切り換え部M6を制御する
制御手段M7とを備える燃料タンク内圧制御装置により
解決される。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、前記キャニスタM2から
前記内燃機関に向けて燃料のパージが開始されると、前
記制御手段M7から前記設定圧切り換え部M6に設定圧
切り換え信号が送信され、前記定圧制御部M5の設定圧
が低下する。これに伴って、前記燃料タンクM1から前
記キャニスタM2に向けて、前記燃料タンクM1内に充
満していた蒸発燃料が内圧開放ベーパとして排出され
る。
【0010】このとき、前記キャニスタM2には、燃料
のパージを行うための吸気負圧が供給されている。この
ため、前記燃料タンクM1から前記キャニスタM2に向
けて排出される内圧開放ベーパは、前記キャニスタM2
を経由して前記内燃機関に直接パージされる。
【0011】従って、前記燃料タンクM1から排出され
る内圧開放ベーパにより、前記キャニスタM2に吸着さ
れていた燃料が前記キャニスタM2の大気孔から放出さ
れることはない。
【0012】
【実施例】図2は、本発明に係る燃料タンク内圧制御装
置の第1実施例の構成図を示す。
【0013】同図中、1は燃料タンクで、その上部に連
結されたベーパ(蒸発燃料)通路3を介して、タンク内
圧制御弁2と連結されている。ベーパ通路3はタンク内
圧制御弁2内で二股に分岐しており、その一方は、定圧
制御部の要部に相当する第1のダイヤフラム2aで仕切
られた第1の空間2bに直接開放されている。また、二
股に分岐したベーパ通路3の他方は、ボール式チェック
弁2cを介してベーパ通路4の途中に連結されている。
尚、ベーパ通路3及び4は、燃料タンクとキャニスタと
を連結する通路に相当する。
【0014】チェック弁2cは、チェック弁用スプリン
グ2dにより、ベーパ通路3側から、ベーパ通路4側に
常時付勢されている。このチェック弁2cは、タンク内
圧が負圧になった場合にキャニスタ5に負圧を導入し
て、キャニスタ5内のベーパを燃料タンク1に戻すため
に設けられている。
【0015】また、ベーパ通路4の一方の端部は、内部
にベーパを吸着する活性炭5aを有するキャニスタ5の
ベーパ流入孔に連結され、他方の端部は上記の第1の空
間2b内で、第1のダイヤフラム2aにより閉塞されて
いる。このため、第1のダイヤフラム2aが上方に移動
した場合、第1の空間2bの内圧とベーパ通路4の内圧
とは等圧になる。
【0016】また、第1のダイヤフラム2aと、その上
方に位置するスプリング押さえ2eとの間には、第1の
スプリング2fが設けられており、第1のダイヤフラム
2aには常時スプリング2fのバネ力が作用している。
この第1のダイヤフラム2aとスプリング2fとによ
り、第1の空間2bの圧力、すなわちタンク内圧はP1
に設定される。
【0017】スプリング押さえ2eの上方には、下面に
シャフト2gを備える第2のダイヤフラム2hが設けら
れている。この第2のダイヤフラム2hと、第1のダイ
ヤフラム2aとで仕切られた第2の空間2iは、タンク
内圧制御弁2の側壁に設けられたポート2jにより大気
に開放されている。このため、第2のダイヤフラム2h
は、第1のダイヤフラム2aがベーパ通路4を閉塞する
力に影響を与えることなく、上下に移動することができ
る。
【0018】また、ダイヤフラム2hとタンク内圧制御
弁2の内壁で仕切られた第3の空間2k内には、このダ
イヤフラム2hを常時下向きに付勢するスプリング2■
が設けられている。ダイヤフラム2hが下向きに付勢さ
れると、シャフト2gはダイヤフラム2aに当接する。
従って、第3の空間2kに負圧が導入されない時の燃料
タンク1の内圧は、2つのスプリング2f及び2iと、
2つのダイヤフラム2a、2hによる付勢力によりP2
に設定される。
【0019】また、第3の空間2kは、負圧導入用電気
式負圧切換弁(負圧VSV)6を有する負圧通路7を介
して、内燃機関8の吸気通路9の、スロットルバルブ1
0下流に連結している。
【0020】このため、内燃機関8が運転中であって、
吸気通路内9に吸気負圧が生じているときに負圧VSV
6を開弁すると、負圧通路7を通じて第3の空間2kに
負圧が供給される。第3の空間2kに負圧が供給される
と、ダイヤフラム2hは第2のスプリング2■のバネ力
に抗して上方へ移動する。このため、ダイヤフラム2a
を下向きに付勢する力は、第1のスプリング2fによる
ものだけとなる。すなわち、ダイヤフラム2aがベーパ
通路4の端部を塞ぐ力は、負圧VSV6の開閉により2
段階に切り換わる。これに伴って本実施例装置において
は、燃料タンク1の内圧の設定圧も、高圧P2 、低圧P
1 の2段階に切り換えることができる。
【0021】一方、上記したように第1の空間2bの内
圧は、ベーパ通路3により燃料タンク1の内圧と等圧に
保持されており、燃料タンク1内で蒸発燃料が多量に発
生して設定圧より高圧になった場合、ダイヤフラム2a
を上向きに移動させようとする力が働く。この力がダイ
ヤフラム2aを下向きに付勢する設定圧より大きくなっ
た時点で、ダイヤフラム2aはベーパ通路4の端部から
離れ、第1の空間2bに充満していたベーパがベーパ通
路4を通ってキャニスタ5へと流出する。
【0022】この流出により第1の空間2bの内圧が低
下して、再びダイヤフラム2aがベーパ通路4の端部を
塞ぐと、内圧はそれより低下することはない。つまり、
燃料タンク1の内圧は、ダイヤフラム2aを下向きに付
勢する力により一義的に決まる圧力に保持されることに
なる。従って、その内圧が、燃料タンク1を破損させる
ほど高くなることが無く、かつ、キャニスタ5に流出す
る蒸発燃料の量が抑制される。
【0023】キャニスタ5は、活性炭5aを挟んで、ベ
ーパ通路4が連結されるのと反対側に大気導入孔5bを
有し、ベーパ通路4が連結されるのと同じ側に、燃料放
出用VSV(パージVSV)11を有するパージ通路1
2が連結されている。パージ通路12は、上記の負圧通
路7と同様に、吸気通路9のスロットルバルブ10の下
流に連結されている。
【0024】このため、内燃機関8が運転中であって、
吸気通路内9に吸気負圧が生じているときにパージVS
V11を開弁すると、パージ通路12を通じてキャニス
タ5に負圧が供給され、キャニスタ5に吸着されている
燃料は、大気導入孔5bから流入する空気と共に内燃機
関8にパージされる。
【0025】又、負圧VSV6及びパージVSV11は
それぞれ制御手段に相当する電子制御装置(ECU)1
2に接続され、ECU12からオン信号を受けると開弁
し、オフ信号を受けると閉弁するように構成されてい
る。
【0026】図3(A)、(B)は、本実施例装置のE
CUが実行するルーチンの一例のフローチャートで、そ
れぞれパージVSV制御、及び負圧VSV制御のルーチ
ンを表す。以下、各図に沿って本実施例装置の動作につ
いて説明する。
【0027】同図(A)において、パージVSV制御ル
ーチンが起動すると、まず内燃機関8が運転中であるか
否かを判別するため、IGがオンであるかをみる(ステ
ップ101)。
【0028】IGがオフである場合、燃料のパージは行
わないため、ステップ102へ進みパージ条件不成立で
あるとして条件成立フラグに“0”をセットした後、パ
ージVSVが開であればこれを閉じて処理を終了し(ス
テップ103)、IGがオンである場合には、ステップ
104以降へ進む。
【0029】キャニスタ5から内燃機関8に向けて燃料
のパージが行なわれると、内燃機関8には、燃料噴射弁
等から供給される燃料以外の燃料が供給されることにな
る。供給される燃料が増量されると、燃料ガスの空燃比
が理論空燃比からずれて、3元触媒による排気ガスの浄
化性が悪化する等の弊害が生じる。
【0030】このため、本実施例装置においては、燃料
のパージによりこのような不具合が起こらないときにだ
けパージを行うこととしている。すなわち、内燃機関8
の暖機が終了し、空燃比に対するフィードバック制御が
実行中であり、内燃機関の負荷が高く所定量以上の空気
量を吸入しており、かつエンジンブレーキ中等における
フューエルカットがされていない場合にだけ、パージを
行うこととしている。
【0031】そこで、IGがオンであるときは、まず内
燃機関8の暖機が終了しているか否かを判別するため冷
却水の温度をみる(ステップ104)。
【0032】冷却水温が60℃を超えている場合、暖機
は終了していると判断して、空燃比フィードバック制御
の動作状態を表すFBフラグをみる(ステップ10
5)。
【0033】この制御が動作中(FBフラグが“1”)
である場合には、これに続いてフューエルカットの動作
状態を表すFCフラグをみる(ステップ106)。
【0034】フューエルカットも行われていない(FC
フラグが“0”)場合、最後に内燃機関8の吸入空気量
をみる(ステップ107)。
【0035】本実施例装置では、内燃機関1回転あたり
の吸入空気量が0.5を超えている場合、パージによる
弊害は生じないとして、パージ条件成立としている。
【0036】このようにパージ条件が成立したら、条件
成立フラグに“1”をセットして(ステップ108)、
吸気通路9とキャニスタ5を導通させるため、パージV
SV11を開弁させて(ステップ109)処理を終了す
る。この場合、上記したように内燃機関8は運転中であ
るから、吸気通路9内には負圧が生じている。従って、
キャニスタ5に吸着されていた燃料は、大気孔5bから
吸入される空気と共に内燃機関8にパージされる。
【0037】尚、上記以外の場合は、全てパージ条件が
不成立であるからステップ102、103を実行して処
理を終了し、次回以降、このルーチンが起動してパージ
条件が成立するまで繰り返し同様の処理を行う。
【0038】一方、同図(B)に示すように、本実施例
の要部である負圧VSV制御ルーチンが起動すると、パ
ージVSV制御ルーチンの場合と同様に、まずIGがオ
ンであるか否かを判別する(ステップ111)。
【0039】本実施例装置は、従来の装置と異なり、I
Gがオンであると判別されても、すぐさま負圧VSV6
を開とはしない。すなわち、IGがオンであることを確
認したら、上記のパージVSV制御ルーチンで条件成立
フラグが“1”にセットされているかをみる(ステップ
112)。条件が成立している場合は負圧VSV6をオ
ンとする(ステップ113)。
【0040】尚、ステップ111でIGがオフであると
判別された場合、及びステップ112で条件成立フラグ
が“0”であると判別された場合は、燃料タンク1の内
圧を高圧に保持するため、負圧VSV6を閉弁した後
(ステップ114)、処理を終了する。
【0041】つまり、図4のタイミングチャートに示す
ように、本実施例装置によれば、内燃機関8が停止して
いるとき(同図中、期間、)、及びパージ条件が成
立していないとき(同図中、期間)は、燃料タンク1
は高圧P2 に保持され、燃料のパージも行われない。
【0042】同図に示すように、時刻t1 にIGがオン
となり、暖機等に所定の時間を要した後時刻t2 にパー
ジ条件が成立した場合、その後パージが開始されると共
に、燃料タンク1の設定内圧が高圧P2 から低圧P1
切り替わる。このため、同図(A)に示すように燃料タ
ンク1はその後直ちに減圧を始めてP1 に達する。
【0043】図5は、燃料タンク内圧が高圧から低圧に
切り替わるときに、キャニスタ内を流れる燃料の経路を
表す図である。
【0044】上記したように本実施例装置によれば、燃
料タンク1の内圧が切り替わって、キャニスタ5に内圧
開放ベーパが流入するのは、キャニスタ5から内燃機関
8に向けてパージがされているときに限定される。この
ため、図5に示すように、燃料タンクから流入してきた
内圧開放ベーパは、活性炭5aに吸着されることなくパ
ージ燃料として内燃機関8にむけて流出する。
【0045】従って、従来の装置のように内圧開放ベー
パにより、活性炭5aに吸着されていた燃料が大気孔5
bから押し出されることがなく、蒸発燃料の回収効率が
向上する。
【0046】尚、その他の点は従来の装置と同様で、図
4中、時刻t3 に内燃機関8が停止(IGがオフ)する
と、それと同時にパージが停止し、燃料タンク1の設定
内圧が高圧P2 に切り替わる。このため、燃料タンク1
の内圧はその後上昇を始め、時刻t4 にはP2 に達し
て、以後P2 に保持される。
【0047】また、上記の実施例においては、タンク内
圧制御弁をベーパ通路3及び4の途中に設けた構成とし
ているが、これに限るものではなく、例えば燃料タンク
1の上壁に、またはキャニスタ5のベーパ導入孔に直接
設置する等の変形例が考えられる。
【0048】図6は、本発明に係る燃料タンクの内圧制
御装置の第2実施例の構成図を示す。尚、同図において
図2と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省
略する。また、本実施例装置は、タンク内圧制御弁を、
それぞれ独立に強制開弁可能な低圧制御弁及び高圧制御
弁で構成している点で上記の第1実施例と異なる。
【0049】燃料タンク1の上部には、低圧制御弁21
が設けられている。この低圧制御弁21の流入口と燃料
タンク1とを導通する通路上には、燃料過注入防止用の
カットオフバルブ22が設けられている。また、低圧制
御弁21の流出口は、高圧制御弁23の流入口に連結さ
れており、本実施例装置においては、これら2つの制御
弁21、23でタンク内圧制御弁を構成している。
【0050】低圧制御弁21及び高圧制御弁23は、そ
れぞれの流入口の上部に、それぞれの制御弁21、23
の内部空間を仕切るダイヤフラム21a及び23aを有
している。また、これらのダイヤフラム21a及び23
aは、スプリング21b及び23bにより常時下向きに
付勢され、それぞれの流入口を塞いでいる。
【0051】従って、各制御弁21、23の開放設定圧
は、スプリング21b及び23bのバネ定数で決定さ
れ、本実施例装置においては、スプリング23bのバネ
定数をスプリング21bのバネ定数より高く設定してあ
る。
【0052】ダイヤフラム21a、23a上部の第1及
び第2の空間21c、23cは、それぞれ負圧VSV2
4、25を介してバキュームタンク26に連結してい
る。また、バキュームタンク26は、チェックバルブ2
7介して、内燃機関8の吸気通路9のスロットルバルブ
10下流に連結している。
【0053】また、負圧VSV24、25は制御手段に
相当するECU28に接続され、ECU28からオン信
号を受けると第1、第2の空間とバキュームタンク26
とを導通させ、オフ信号を受けると第1、第2の空間2
1c、23cを大気に開放する。
【0054】このため、内燃機関8が運転中であって、
吸気通路9内に負圧が生じている時に負圧VSV24、
25をオンとすると、第1、第2の空間21c、23c
には負圧が供給される。
【0055】第1、第2の空間21c、23cに負圧が
作用すると、ダイヤフラム21a及び23aはスプリン
グ21b及び23bのバネ力に抗して上方向へ移動し、
各制御弁21、23の流入口が開弁される。
【0056】また、内燃機関8が停止した直後において
は、チェックバルブ27のためにバキュームタンク26
に負圧が貯えられた状態となる。このため、本実施例装
置によれば、内燃機関8が停止した状態であっても、負
圧VSV21、23を介して、低圧及び高圧制御弁2
1、23に負圧を供給して、それらを開弁状態に保持す
ることができる。
【0057】尚、ECU28には、内燃機関の動作中は
オン、停止中はオフの信号を供給する図示されないIG
信号、及び燃料タンク1の内圧を検出する圧力センサ2
9が接続され、これらの信号に応じて負圧VSV21、
23それぞれに対して、独立した制御信号を送信する。
【0058】このため、本実施例装置においては、燃料
タンク1の内圧を決める定圧制御部の設定圧を3段階に
切り換えることができる。すなわち、燃料タンク1の内
圧は、低圧及び高圧制御弁21、23が共に強制開弁さ
れている場合は大気圧同等、高圧制御弁23だけ強制開
弁されている場合は低圧制御弁21の設定圧同等、ま
た、高圧制御弁23が強制開弁されていない場合は高圧
制御弁23の設定圧同等となる。
【0059】燃料タンク1の内圧がこれらの設定圧より
高くなるか、低圧及び高圧制御弁21、23の両方が強
制開弁された場合、燃料タンク1内の蒸発燃料は、高圧
制御弁23の流出口から、ベーパ通路4を通ってキャニ
スタ5に吸着される。
【0060】次に本実施例の各部の作動について、図7
のECU28が実行する弁制御ルーチン及び図8のタイ
ムチャートに基づいて説明する。尚、キャニスタ5から
内燃機関8へのパージは、図3(A)に示す上記第1実
施例の場合と同様のルーチン処理により実行されるた
め、その説明は省略する。
【0061】図7に示す弁制御ルーチンが所定周期で割
り込み起動されると、まずIGがオンからオフに切換わ
ったかが判別される(ステップ201)。
【0062】このとき内燃機関8が停止状態にあるもの
とすると(図8中期間)IGスイッチ15は継続して
オフであるから、オンからオフに切換わっていないと判
別されステップ202に進む。
【0063】ステップ202ではIGスイッチがオンか
オフかの判別が行われる。今回の場合オフであるからス
テップ203へ進み、内燃機関が停止してからの時間を
カウントするタイマをカウントアップした後ステップ2
04へ進む。
【0064】ステップ204では内燃機関停止後の時間
が5分以上であるかを判別する。タイマが5分以上経過
している場合は、燃料タンク1内圧を高くして燃料を蒸
発を抑制するために、負圧VSV25及び24を共にオ
フとして(ステップ205、206)、このルーチンを
終了する。この場合、図8(A)に示すように、燃料タ
ンク内圧は、高圧制御弁23の設定圧P2 まで上昇して
いる。
【0065】図8中、時間t1 において内燃機関が始動
すると、ステップ101を経てステップ102へ進む。
今回はIGがオンであると判別されるため、ステップ2
07へ進む。ステップ207では、上記第1実施例の場
合と同様にパージ条件が成立しているかどうかを判別す
るため、条件成立フラグをみる。
【0066】まだ、条件成立フラグがまだ“1”にセッ
トされていないと判別された場合(図8中、期間)、
燃料タンク1の内圧をP2 のまま保持するために再びス
テップ205、206を実行して処理を終了する。ま
た、時刻t2 においてパージ条件が成立したと判別され
た場合は、負圧VSV25をオン(ステップ208)、
負圧VSV24をオフ(ステップ209)として、燃料
タンク1の設定圧を低圧制御弁の設定圧P1 に切り換え
て処理を終了する。
【0067】従って、燃料タンク1の内圧が高圧から低
圧に切り替わるときにキャニスタ5に流入する内圧開放
ベーパは、パージ燃料として直接内燃機関8にパージさ
れて、活性炭5aに吸着されていた燃料を大気孔5bか
ら放出することはない。
【0068】以後、内燃機関8が運転を続けている間は
(図4中期間)、図8(A)、(B)に示すように高
圧制御弁23は開となり、燃料タンク1の内圧は低圧制
御弁3の設定圧であるP1で保持される。
【0069】次に、内燃機関8が停止すると(図8中時
間t3 )、図7のルーチン中ステップ101で、IGが
オンからオフに切換わったと判別されて、ステップ21
0へ進む。ステップ210で停止時間タイマをクリアし
たら、一旦燃料タンク1の内圧を大気に開放するため、
負圧VSV25及び24をオンとして(ステップ21
1、212)処理を終了する。
【0070】この場合、図8(B)、(C)に示す如
く、高圧制御弁23及び低圧制御弁21が共に開とな
り、燃料タンク1とキャニスタ5が導通状態となってい
るため、同図(A)に示す如く、燃料タンク内圧力は徐
々に減圧されOmmAqに近づく。
【0071】次にこのルーチンが起動した際には、IG
は継続してオフであるから、ステップ201〜203を
経由して停止時間タイマをカウントアップした後ステッ
プ204に至る。まだタイマは5分に達していないた
め、ステップ213に進み、圧力センサ29の検出信号
から、燃料タンク1の内圧Pが0mmAqより高いか否かを
判別する。
【0072】燃料タンク1の内圧がOmmAqより高く、ま
だ大気圧レベルまで減圧がされていない場合には上記の
ステップ211、212を実行して処理を終了し、以
後、停止時間タイマが5分に達したと判別されるか(ス
テップ204)、燃料タンク1の内圧Pが0mmAq以下で
あると判別される(ステップ213)まで、同様の処理
を繰り返し実行する(図8中、期間)。
【0073】従って、本実施例装置によれば、内燃機関
8が停止した場合、燃料タンク1の内圧がほぼ大気圧と
等圧になるまで、燃料タンク1内の蒸発燃料がキャニス
タ5に吸着される。このため、給油時において給油口か
ら大気中に放出される蒸発燃料が少なくなると共に、燃
料タンク内圧の急変により生じる減圧沸騰を抑制するこ
とができる。
【0074】また、燃料タンク内圧力がOmmAqに達する
か(図8中時間t4 )、タイマーが5分に達した場合
は、燃料タンク1の開放設定圧をP2 とするため、図8
(B)、(C)に示すように両制御弁21、23を閉弁
させるためステップ205、206を実行して処理を終
了する。以後、内燃機関8が再始動するまで、このルー
チン処理を続ける(図8中期間)。
【0075】このため、図8(A)に示すように、燃料
タンク1の内圧は燃料の蒸発により徐々に増加し、その
設定開放圧であるP2 に達する。すなわち、内燃機関8
の停止じにおいては、燃料タンク1の内圧がP2 を超え
るまでは、燃料タンク1からキャニスタ5に対して、蒸
発燃料が排出されることはない。
【0076】図9は、本発明に係る燃料タンク内圧制御
装置の第3実施例の構成図を示す。尚、同図において、
図2と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明
を省略する。
【0077】同図中、符号31は本実施例装置に使用す
るタンク内圧制御弁で、その流入口には燃料タンク1の
上部に通じるベーパ通路3が連結されている。ベーパ通
路3はタンク内圧制御弁31内で二股に分岐しており、
一方はダイヤフラム31aで仕切られた空間31bに直
接開放され、他方はボール式チェック弁31cを介して
ベーパ通路4の途中に連結している。
【0078】チェック弁31cは、チェック弁用スプリ
ング31dにより付勢され、上記第1実施例におけるチ
ェックバルブ31cと同様に、ベーパ通路4内の圧力が
ベーパ通路3内の圧力より高くなった場合にだけ開弁す
る。
【0079】ベーパ通路4の、キャニスタ5と連結する
のと反対側の端部は、上記の空間31b内で、スプリン
グ31eにより常時下向きに付勢されているダイヤフラ
ム31aにより閉塞されている。また、このダイヤフラ
ム31aの上方の空間は、負圧通路32を介して、ベー
パ通路4と導通している。
【0080】本実施例装置の制御手段に相当するECU
33は、パージVSV11の制御を行うECUで、上記
の第1、第2実施例の場合と同様なパージ条件が成立し
たら、パージVSV11にオン信号を送信する。
【0081】以下、図10に示す本実施例装置のタイム
チャートに沿って、本実施例装置の動作について説明す
る。
【0082】同図(C)に示すように、時刻t1 に内燃
機関8が運転を開始すると(IGオン)、ECU33
は、図示されない冷却水温センサ等を監視して、上記第
1及び第2実施例の場合と同様に、パージ成立条件が成
立するのを待つ。
【0083】同図中、時刻t2 においてパージ条件が成
立すると、ECU33からパージVSV11にオン信号
が送信され、キャニスタ5には内燃機関8の吸気負圧が
供給される。このため、同図(B)に示すように、時刻
2 以後キャニスタ5から内燃機関8に向けて燃料のパ
ージが行われる。
【0084】また、上記したように、キャニスタ5は負
圧通路32を介してタンク内圧制御弁31に導通してい
る。このため、ダイヤフラム31a上方の空間には、パ
ージVSV11がオンとなるのとほぼ同時にパージ負圧
が供給されて、ダイヤフラム31aに上方向の力が作用
する。
【0085】このため、図10(A)に示すように、タ
ンク内圧制御弁31の開放設定圧であるP3 に保持され
ていた燃料タンク内圧は、時刻t2 から減圧を始め、以
後内燃機関8が停止する時刻t3 まで低圧に保持され
る。
【0086】従って、燃料タンク1の内圧がP3 から大
気圧に減圧する際に、キャニスタ5に流入する内圧開放
ベーパは、キャニスタ5を経由して、内燃機関8に直接
パージされ、キャニスタ5内に吸着されている燃料が大
気口5bから大気中に放出されることはない。
【0087】その後、時刻t3 において内燃機関8が停
止すると、パージ条件が不成立となりパージVSV11
がオフとなる。このため、タンク内圧制御弁31にも負
圧が供給されなくなり、再びベーパ通路4がダイヤフラ
ム31aに閉塞される。従って、燃料タンク1の内圧は
3 まで上昇して、内燃機関8停止時において燃料タン
ク1からキャニスタ5に向けて排出されるベーパ量が抑
制される。
【0088】図11は本発明に係る燃料タンク内圧制御
装置の第4実施例の構成図を示す。尚、同図中、図2と
同一の部位には、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0089】本実施例装置においては、燃料タンク1と
キャニスタ5を結ぶベーパ通路3及び4の間にタンク内
圧制御弁41が設けられている。また、キャニスタ5と
吸気通路9のスロットルバルブ10下流に設けられた負
圧供給口42とを結ぶパージ通路12には、切り換え弁
43及び圧力センサ44が設けられている。
【0090】切り換え弁43は、同図中二点鎖線で示す
負圧通路45から負圧が供給されたときだけ、パージ通
路12を導通させる負圧作動弁である。また、負圧通路
45は、全閉時のスロットルバルブ10(同図中、破線
部分)の僅か上流の所定の位置に連結されている。従っ
て、切り換え弁45は、吸気通路9内に吸気負圧が生じ
ており、かつスロットルバルブ10が所定量だけ開いて
いる場合にだけ、パージ通路12を導通させる。
【0091】また、圧力センサ44はパージ通路12内
の圧力を検出して本実施例装置の制御手段に相当するE
CU46に送信し、ECU46はこの出力に基づいてタ
ンク内圧制御弁41を制御する。
【0092】図12は、本実施例装置に使用するタンク
内圧制御弁41の一例の構成断面図を示す。同図中41
aは上流通路、41bは下流通路を示し、それぞれ、ベ
ーパ通路3、4に連結される。上流通路41aと下流通
路41bの間には、定圧制御部に相当するチェック弁4
1cが設けられている。このチェック弁41cは、スプ
リング41dにより常時上流通路41a側に付勢されて
おり、上流通路41a側の圧力が下流通路41b側の圧
力より高い場合にだけ開弁する。
【0093】また、タンク内圧制御弁内には、上流通路
41aから分岐し、電磁弁からなる制御弁41eを間に
備えるバイパス通路41e、41fが設けられている。
このバイパス通路41fは、チェック弁41cより下流
側に導通しているため、制御弁41eがバイパス通路4
1fと41gとの間を導通させると、チェック弁41c
の存在にかかわらず上流通路41aと下流通路41bと
は導通する。すなわち、制御弁41eは本実施例措置に
おける設定圧切り換え部に相当する。
【0094】尚、この例においては、制御弁41eとし
て、電磁弁を用いているがこれに限るものでは無く、E
CU46からの信号により、バイパス通路41fと41
gとの間を導通させたり、遮断させたりできるものであ
ればよい。従って、例えば図13に示すように、VSV
41hを備えた負圧作動弁で、制御弁41iを構成して
もよい。
【0095】図14は、上記第4実施例装置のECUが
タンク内圧制御弁を制御するルーチンのフローチャート
を示す。以下、同図に沿って、本実施例装置の動作につ
いて説明する。
【0096】この処理が起動すると、まずIGがオンで
あるか否かを判別する(ステップ301)。IGがオフ
である場合は、燃料タンク1の内圧を高めて燃料の蒸発
量を抑制するため、制御弁41e、41fを閉じて(ス
テップ305)、バイパス通路41fと41gとの間を
遮断する。従って、内燃機関が停止状態である場合、燃
料タンク1の内圧はチェック弁41cを付勢するスプリ
ング41dのバネ力に応じた圧力に保持される。
【0097】ステップ301で、IGがオンであると判
別された場合、すでに制御弁41e、41iが開弁され
ているか否かを判別する(ステップ302)。まだ制御
弁41e、41iが開弁されていない場合、ステップ3
03で、パージ通路12内の圧力が所定の負圧に達して
いるかををみる。
【0098】本実施例においては、所定の負圧を200
mmAqとしており、パージ通路12内の圧力がまだこの負
圧より高い場合はステップ305を実行して処理を終了
し、200mmAq以下であれば、キャニスタ5に吸気負圧
が供給されている、つまりスロットルバルブ10が所定
量開弁して燃料のパージが行われていると判断して、制
御弁41e、41iを開弁する(ステップ304)。
【0099】従って、本実施例装置によれば、内燃機関
が始動して、キャニスタ5から燃料のパージがされるま
でタンク内圧制御弁41のバイパス通路41fと41g
との間が導通することはなく、燃料タンク1の内圧は、
チェック弁41cにより決定される所定の圧力に保持さ
れる。
【0100】このため、燃料タンク1の内圧が所定の開
放設定圧から大気圧に減圧する際の内圧開放ベーパは、
常にパージ燃料として内燃機関にパージされ、キャニス
タ5に吸着されている燃料を、大気孔5bから大気中に
放出されることはない。
【0101】また、次回以降、この処理が起動すると、
内燃機関が運転中である場合、ステップ302におい
て、制御弁41e、41iが回であると判別され、パー
ジ通路12内の圧力によらず、ステップ304で制御弁
41e、41iを開けたまま処理を終了する。
【0102】従って、本実施例装置においては、内燃機
関が運転中で、かつ、すでに燃料タンク1から内圧開放
ベーパがパージされている場合は、常に燃料タンク1の
内圧は大気圧に保持される。
【0103】このように、本実施例装置は、構成が単純
で、かつ、非常に簡単な制御のみで実施することができ
るため、低コストで信頼性の高い燃料タンク内圧制御装
置を実現することができる。
【0104】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る燃料タンク内
圧制御装置によれば、内燃機関が停止している間、燃料
の蒸発を抑制するために高められていた燃料タンク内圧
は、パージが開始されるまでは減圧されない。このた
め、本発明に係る装置によれば、燃料タンク内圧の切り
換え時に燃料タンクからキャニスタに排出される内圧開
放ベーパは、キャニスタを経由して内燃機関にパージさ
れる。
【0105】このため、内燃機関の停止中に吸着されて
いた燃料が、内圧開放ベーパの流入によりキャニスタの
大気孔から放出されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料タンク内圧制御装置の原理構
成図である。
【図2】本発明に係る燃料タンク内圧制御装置の第1実
施例の構成図である。
【図3】本発明装置の第1実施例の弁制御ルーチンであ
る。
【図4】本発明装置の第1実施例のタイムチャートであ
る。
【図5】本発明装置の第1実施例の効果を説明するため
の図である。
【図6】本発明装置の第2実施例の構成図である。
【図7】本発明装置の第2実施例の弁制御ルーチンであ
る。
【図8】本発明装置の第2実施例のタイムチャートであ
る。
【図9】本発明装置の第3実施例の構成図である。
【図10】本発明装置の第3実施例のタイムチャートで
ある。
【図11】本発明装置の第4実施例の構成図である。
【図12】本発明装置の第4実施例の要部であるタンク
内圧制御弁の一例である。
【図13】本発明装置の第4実施例の要部であるタンク
内圧制御弁の他の例である。
【図14】本発明装置の第4実施例の弁制御ルーチンで
ある。
【図15】従来の燃料タンク内圧制御装置のタイムチャ
ートである。
【図16】従来の燃料タンク内圧制御装置における内圧
開放ベーパの経路を表す図である。
【符号の説明】
M1、1 燃料タンク M2、5 キャニスタ M3、M4、3、4 ベーパ通路 M5 定圧制御部 M6 設定圧切り換え部 M7 制御手段 2、31、41 タンク内圧制御弁 6、24、25 負圧VSV 7、32 負圧通路 11 パージVSV 12、28、33、46 電子制御装置(ECU) 21 低圧制御弁 23 高圧制御弁 43 切り換え弁 44 圧力センサ 41e、41i 制御弁
フロントページの続き (72)発明者 長内 昭憲 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃料タンクとキャニスタを連
    結する通路上に設けられ、前記燃料タンクの内圧が所定
    の設定圧以上となると該通路を導通させる定圧制御部
    と、 該定圧設定部の設定圧を切り換える設定圧切り換え部
    と、前記キャニスタから前記内燃機関の吸気通路に向け
    て燃料のパージが開始されたときに、前記定圧制御部の
    設定圧を前記内燃機関の運転停止じの設定圧より低くす
    るように前記設定圧切り換え部を制御する制御手段とを
    備えることを特徴とする燃料タンク内圧制御装置。
JP18839492A 1992-07-13 1992-07-15 燃料タンク内圧制御装置 Pending JPH0633838A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18839492A JPH0633838A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 燃料タンク内圧制御装置
US08/090,395 US5359978A (en) 1992-07-13 1993-07-12 Apparatus for controlling an internal pressure of a fuel tank in an evaporated fuel purge system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18839492A JPH0633838A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 燃料タンク内圧制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0633838A true JPH0633838A (ja) 1994-02-08

Family

ID=16222872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18839492A Pending JPH0633838A (ja) 1992-07-13 1992-07-15 燃料タンク内圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0633838A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7032580B2 (en) 2004-04-23 2006-04-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine system and method for controlling the same
WO2013018215A1 (ja) * 2011-08-03 2013-02-07 トヨタ自動車株式会社 燃料タンクシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7032580B2 (en) 2004-04-23 2006-04-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine system and method for controlling the same
WO2013018215A1 (ja) * 2011-08-03 2013-02-07 トヨタ自動車株式会社 燃料タンクシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2666557B2 (ja) エバポパージシステムの故障診断装置
US7152587B2 (en) Evaporated fuel treatment device of internal combustion engine and evaporated fuel treatment method
US7383826B2 (en) Fuel vapor treatment apparatus, system having the same, method for operating the same
US7357109B2 (en) Internal combustion engine and control method thereof
JP3932963B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JPH04362264A (ja) エバポパージシステムの故障診断装置
JP3322119B2 (ja) 燃料蒸散防止装置の故障診断装置
US7069916B2 (en) Evaporative fuel treatment apparatus for internal combustion engine
US5375579A (en) Evaporated fuel controller
JPH0633838A (ja) 燃料タンク内圧制御装置
JP4182652B2 (ja) 蒸発燃料回収装置
JP2745991B2 (ja) エバポパージシステムの故障診断装置
JP3235158B2 (ja) 車両の蒸発燃料制御装置
JP2699769B2 (ja) エバポパージシステムの故障診断装置
JP2699774B2 (ja) エバポパージシステムの故障診断装置
JP2004150302A (ja) エンジンの異常判定装置
JPH05332211A (ja) キャニスタ装置
JP2699772B2 (ja) エバポパージシステムの故障診断装置
JP3102156B2 (ja) エンジンの蒸発燃料制御装置
JPH0648143Y2 (ja) 燃料蒸気排出制御装置
JPS6329050A (ja) 空燃比制御システムの故障診断方法
JPH07238872A (ja) エンジンの蒸発燃料処理装置
JP2697506B2 (ja) エバポパージシステムの故障診断装置
JP2697524B2 (ja) エバポパージシステムの故障診断装置
JP3074840B2 (ja) 蒸発燃料処理装置