JPH063353U

JPH063353U - 止血用カテーテル

Info

Publication number: JPH063353U
Application number: JP4955792U
Authority: JP
Inventors: 比奈巧朝; 原英之川; 野圭上
Original assignee: Create Medic Co Ltd
Current assignee: Create Medic Co Ltd
Priority date: 1992-06-22
Filing date: 1992-06-22
Publication date: 1994-01-18

Abstract

(57)【要約】【構成】複数のルーメン（２）、（３）及び（４）が
形成され、かつルーメン（２）に滑性材コーティング層
（５）が形成されたカテーテルチューブ（１）の先端部
近傍に前記各ルーメンに連通する孔（９）、（１０）及
び（１１）を穿設し、該孔（１１）を被覆するバルーン
部（１２）を設けるとともに、基端部に前記各ルーメン
へ連通する分岐管（６）、（７）及び（８）を形成した
カテーテルと前記分岐管（６）に嵌合可能な分岐管状の
コネクター管（１３）と該コネクター管（１３）の基端
部に取着され、分岐管（６）を介してメインルーメン
（２）に挿通自在なスタイレット（１４）とから成る止
血用カテーテル【効果】患部を圧迫止血するに用いるカテーテルで、
滑性材コーティング層（５）によりスタイレット（１
４）の挿着脱が容易であるため、人体内への挿入を容易
にするとともに、分岐管状のコネクター管（１３）によ
り、医療器具装着脱の手間を省略できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、食道、胃並びに食道及び胃静脈瘤等を圧迫止血に主として用いるバルーンカテーテルの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から静脈瘤等の止血手段として、該患部をカテーテルに設けたバルーンをもって圧迫する治療が行われている。この種のカテーテルは、体内挿脱により組織を傷めないよう、シリコーンゴム、塩化ビニール樹脂等のようにできるだけ柔軟性に富む材質が用いられる。しかしながら、該カテーテルが柔軟であるために、例えば、患者の鼻腔からカテーテルを挿入しようとするとき、その挿入に困難を来すことになる。しかも、静脈瘤の止血治療を要する場合は、殆どの症例において緊急治療が求められているのであり、患者の多くはショック状態にあるか、錯乱状態に陥っているから、より挿入を困難にする条件下に施術せざるを得ず、その挿入に要する時間も著しく長くかかるのが一般であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案は、前記施術にあたり、患者の苦痛の軽減及びカテーテル挿入に要する時間の短縮化並びに施術の簡易化を目的とした止血用カテーテルを提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための技術手段】前記課題を解決するため、本考案においては、カテーテルチューブの先端部に食道内容物吸引孔、胃内容物吸引孔、止血圧迫用（単数又は複数の）バルーンを備え、食道、胃内容物の吸引及び単数又は複数の患部止血圧迫を可能とするとともに、カテーテルチューブに滑性材コーティング層を設けてスムースにスタイレットを挿着してカテーテルの人体内挿入を容易にできるようにし、併せてスタイレット抜去後は前記吸引に用いる医療機器をその都度脱着を繰り返す手間を省き、該医療機器装着のまま体内に生理食塩水や薬剤を注入可能とするため、分岐管状にしたコネクターを付設したカテーテルに構成した。

【０００５】

【実施例】本考案の実施例を図面により説明する。図１は実施例の概要を示す側面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面における端面図、図３は図１のＢ−Ｂ線断面における端面図、図４は図１のＣ−Ｃ線断面における端面図、図５は図１のＤ−Ｄ線断面における端面図、図６はコネクターとスタイレットの概要を示す一部切欠説明図である。カテーテルチューブ（１）は、軸方向にメインルーメン（２）、サブルーメン（３）及び単数又は（例えば胃及び食道等複数患部を圧迫止血するに用いる場合）複数のバルーンルーメン（４）を設けた管状に形成して先端部を先端部材（１８）を固着して封止し、前記メインルーメン（２）に例えばシリコーンコーティング剤１００重量部、ベントナイト０、５乃至１、０重量部及びキシレン２０乃至３０重量部の混合液等から成る滑性材コーティング層（５）を形成するとともに、基端部にメインルーメン（２）に連通する内腔を設けた分岐管（６）、サブルーメン（３）に連通する内腔を設けた分岐管（７）及びバルーンルーメン（４）に連通する内腔を設けた分岐管（８）を形成し、かつカテーテルチューブ（１）先端部近傍の管壁にメインルーメン（２）に連通する孔（９）、サブルーメン（３）に連通する孔（１０）及びバルーンルーメン（４）に連通する孔（１１）を穿設してあり、孔（１１）を僅かな間隙を存して筒状の弾性素材から成るバルーン部（１２）で被覆し、該バルーン部（１２）の前端及び後端をカテーテルチューブ（１）に固着したカテーテルに形成し、先端部が分岐管（６）に嵌合可能であり、分岐管部（１７）を設けるとともに、蓋部（１６）を別体に形成し、該蓋部（１６）及び分岐管部（１７）が螺着可能に形成されたコネクター管（１３）と前記蓋部（１６）に固着され、複数の金属線を撚り線状にし、その先端に球状物（１５）を固着したスタイレット（１４）とから止血用カテーテルを構成した。

【０００６】

【考案の効果】本考案に係る止血用カテーテルによれば、前記課題が解決されるので、緊急状態にある患者に対し短時間でカテーテルの挿入を可能とし、症状を悪化させることなく、治療の目的が達成できるし、全体の施術時間を短縮し、施術者の労力を必要最小限にすることができるため、医師の疲労等からくる施術自体の誤りを防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の概要を示す側面図

【図２】図１のＡ−Ａ線断面における端面図

【図３】図１のＢ−Ｂ線断面における端面図

【図４】図１のＣ−Ｃ線断面における端面図

【図５】図１のＤ−Ｄ線断面における端面図

【図６】コネクターとスタイレットの概要を示す、一
部切欠説明図

【符合の説明】

１・・カテーテルチューブ２・・メインルーメン３・・サブルーメン４・・バルーンルーメン５・・滑性材コーティング層６・・分岐管７・・分岐管８・・分岐管９・・孔１０・・孔１１・・孔１２・・バルーン部１３・・コネクター管１４・・スタイレット１５・・球状物１６・・蓋部１７・・分岐管部１８・・先端部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】カテーテルチューブ（１）は、軸方向に
メインルーメン（２）、サブルーメン（３）及び単数又
は複数のバルーンルーメン（４）を設けた管状に形成し
て先端部を封止し、前記メインルーメン（２）に滑性材
コーティング層（５）を形成するとともに、基端部にメ
インルーメン（２）に連通する内腔を設けた分岐管
（６）、サブルーメン（３）に連通する内腔を設けた分
岐管（７）及びバルーンルーメン（４）に連通する内腔
を設けた分岐管（８）を形成し、かつカテーテルチュー
ブ（１）先端部近傍の管壁にメインルーメン（２）に連
通する孔（９）、サブルーメン（３）に連通する孔（１
０）及びバルーンルーメン（４）に連通する孔（１１）
をそれぞれ穿設してあり、孔（１１）を僅かな間隙を存
して筒状のバルーン部（１２）で被覆し、該バルーン部
（１２）の前端及び後端をカテーテルチューブ（１）に
固着したカテーテルと、先端部が分岐管（６）に嵌合可
能なコネクター管（１３）と該コネクター管（１３）の
基端部に取着され、分岐管（６）を介してメインルーメ
ン（２）に挿脱自在なスタイレット（１４）とから成る
止血用カテーテル
【請求項２】前記スタイレット（１４）は、複数の金
属線を撚り線状に形成し、先端部に球状物（１５）を固
着したものである請求項１の止血用カテーテル
【請求項３】前記コネクター管（１３）は、スタイレ
ット（１４）の端部に固着した蓋部（１６）と該蓋部
（１６）に螺着脱可能に形成された分岐管部（１７）と
を別体に形成したものである請求項１及び２の止血用カ
テーテル