JPH06334779A - マルチメディア端末 - Google Patents

マルチメディア端末

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JPH06334779A
JPH06334779A JP14289993A JP14289993A JPH06334779A JP H06334779 A JPH06334779 A JP H06334779A JP 14289993 A JP14289993 A JP 14289993A JP 14289993 A JP14289993 A JP 14289993A JP H06334779 A JPH06334779 A JP H06334779A
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JP14289993A
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Makoto Senda
誠 千田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速転送を維持つつ通信料を節約し得るマル
チメディア端末を提供する。 【構成】 設定システム制御部14は、節約モード時に
は、最初は1つのBチャネルのみを接続する。そして、
所定時間経過前に通常モードへの変更要求がなされた
時、或いは所定時間経過後、通常モード時の転送能力情
報を登録テーブル14aから読出し、通常モード時の転
送能力情報が、現在接続されている1つのBチャネルで
は不足するような転送能力を示しているか否かを判別
し、不足している場合には、2つ目のBチャネルを接続
して通信を行うように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ISDN網等のディジ
タル通信回線を介して映像情報、音声情報等の伝送を行
うマルチメディア端末に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアナログの電話回線では、小容量
の音声情報のみが伝送可能であって、そのデータの伝送
速度も比較的低速度であった。これに対して、近年の通
信技術、半導体技術及び光技術の進歩に伴って、ディジ
タル回線によるディジタル伝送の技術が発達し、高速で
大容量の情報の伝送が可能になった。このディジタル伝
送では、伝送によって情報の品質が低下することがな
く、高品質の情報伝送ができるようになった。また、メ
ディアの種類により異なる伝送データの特性に応じた伝
送路を必要とせず、メディアの統合を図れるので、複合
メディア端末間での情報の伝送が可能になった。そこ
で、例えば、音声情報のみならず映像情報をも同時に伝
送する電話端末が実現されている。
【0003】このような状況下で、異なる複合端末間で
も相互通信できるようにするため、CCITTなどによ
る情報通信の国際標準化が進められており、ディジタル
回線を使用したテレビ電話、テレビ会議システムなどの
ためのAV(Audio Visual)サービス規
定、プロトコル規定、マルチメディア多重化フレーム構
成規定が、CCITTの勧告H.320、H.242、
H.212で発表されている。即ち、勧告H.221で
は、64Kbpsから1920KbpsまでのAVサー
ビスにおけるフレーム構成及び端末能力の交換や通信モ
ードのFAS(Frame Alignment Si
gnal)、BAS(Bit Allocation
Signal)の符号割り当てが定義されている。
【0004】また、勧告H.242ではBASを使用し
たAV複合端末間での能力交換及び通信モード切換えな
どのプロトコルが定義され、勧告H.320ではAVサ
ービス全般のシステムアスペクトが定義されている。
【0005】さらに、CCITTの勧告(または勧告草
案)では、エンドツーエンドの物理コネクションの設
定、およびインチャネルでのFASによる同期確立後に
おけるインチャネルでのBASを使用した端末能力の交
換シーケンスや、通信モードの指定による切り換えシー
ケンスなどの手順により端末間でマルチメディア通信を
行う方法が規定されている。但し、各端末において自己
の端末能力を状況に応じて変化させたり、交換された能
力の範囲内で、どの通信モードを使用するかは規定の範
囲外にある。
【0006】ところで、マルチメディア通信における各
メディアの情報転送速度は、音声情報は音声符号化方式
の指定で決定され、音声情報、画像情報以外の一般のデ
ータ情報は、その使用の有無、使用時の転送速度の指定
によって決定され、設定した通信路全体の情報転送速度
から、音声情報の転送速度とデータ情報の転送速度を引
いたものが、画像情報の転送速度になる。
【0007】また、ディジタル公衆網としてはISDN
(IntegratedSurvice Digita
l Network)があり、ユーザに提供されている
インタフェースとしては、基本インタフェース〈2B
(64Kbps)+D(16Kbps)〉と、一次群イ
ンタフェース〈H0(384Kbps)、H1(1.5
Mbps)、23B+D〉がある。特に、基本インタフ
ェースは、現在のアナログ公衆網に対する次期公衆網と
して注目を浴びている。
【0008】この基本インタフェースは、相手端末との
呼接続には、アウトバンドチャネル(以下、チャネルを
chと記す)のDchを使用し、音声や画像などのメデ
ィアデータはBchを使用する。Bchは2ch利用で
きるので、この2chのデータの同期を取ることにより
最高128Kbpsの情報転送(バルク転送)が可能に
なる。特に、TV電話のような画像情報と音声情報とを
同時に通信するマルチメディアISDN端末の場合に
は、多量のデータ転送容量が必要なので、バルク転送は
非常に有効な通信手段である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来のマルチメ
ディアISDN端末によれば、端末間で画像情報と音声
情報とを同時伝送する場合は、2つのBchを利用して
バルク転送する方が画質及び音声が向上するので、通常
は2つのBchを利用した転送が行われる。
【0010】しかし、電話番号の掛け違いによる間違い
電話の場合や、相手が席を外している不在電話の場合に
も、通常時と同様に2つのBchを使用したバルク転送
を行うように設定してあるため、端末相手が応答してし
まうと自動的に2つのBchの接続を取ってしまう。
【0011】従って、このような間違い電話や不在電話
では、1つのBchの伝送でも通信料が無駄になるの
に、2つのBchのバルク転送ではこの倍の通信料が無
駄になってしまうという問題があった。
【0012】本発明は、前述したようなマルチメディア
ISDN端末の現状に鑑みてなされたものであり、その
目的は、高速転送を維持つつ通信料を節約し得るマルチ
メディア端末を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、音声入出力部、映像入出力部等の複数の
メディアを備え、複数チャネルの通信路で複数メディア
の情報を多重化して通信するマルチメディア端末におい
て、正規の通信方式を予め登録する登録手段と、相手端
末と第1チャネルのみを接続して通信させる第1の通信
制御手段と、相手端末への前記第1チャネルの接続後
に、前記正規の通信方式への切換指令を行う切換指令手
段と、前記切換指令手段からの切換指令に応答して前記
正規の通信方式により通信させる第2の通信制御手段
と、前記正規の通信方式が前記第1チャネルだけではチ
ャネル数が不足するような通信方式である場合には、必
要な数のチャネルを相手端末に接続して通信させる第3
の通信制御手段とを設けている。
【0014】
【作用】登録手段には、正規の通信方式として、例え
ば、ISDN網における2つのBチャネルを使用するバ
ルク転送などが登録される。第1の通信制御手段は、初
期段階において、相手端末と第1チャネル(例えば1つ
のBチャネル)のみを接続して通信させる。
【0015】そして切換指令手段は、相手端末への前記
第1チャネルの接続がなされた後、所定時間経過に自動
的に前記正規の通信方式への切換指令を行う、或いはモ
ード切換操作に応答して前記正規の通信方式への切換指
令を行う等して、前記正規の通信方式への切換指令を行
う。
【0016】すると、第2の通信制御手段は、例えば、
前記正規の通信方式が1つのBチャネルだけを使用する
通信方式であり、現在の回線接続状態でもチャネル数が
不足しないとき、上記切換指令に応答して前記正規の通
信方式により通信させる。一方、例えば、前記正規の通
信方式が2つのBチャネルだけを使用する通信方式であ
り、現在の回線接続状態ではチャネル数が不足するとき
は、前記第3の通信制御手段は、必要な数のチャネルを
相手端末に接続して通信させる。
【0017】このように回線接続を適確に行うとによ
り、高速転送を維持つつ通信料を節約し得るマルチメデ
ィア端末が実現される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図8を参照
しながら説明する。ここで、図1は本発明の一実施例を
適用したマルチメディア端末装置の概略構成を示すブロ
ック図、図2はISDN回線で通信する際の手順を示す
シーケンス図、図3はBチャネルのインチャネル制御の
説明図、図4はH.221規定のマルチフレーム構造の
説明図、図5はFASのビット構造の説明図、図6はB
ASのビット構造の説明図、図7、図8は通信動作を示
すフローチャートである。
【0019】図1において、14はシステム制御部であ
り、このシステム制御部14は、CPU、ROM、RA
M、補助記憶装置、キャラクタジェネレータ、画像信号
生成回路などを備え、ROMにプリセットされたプログ
ラムに従って各部の状態を監視して装置全体の制御を行
う。システム制御部14には、伝送能力を登録する登録
テーブル14aとタイマ14bとが設けてあり、また、
通常/節約モード選択等を行うめの操作部13が接続さ
れている。
【0020】図1において、音声入出力手段としてハン
ドセット1、マイク2、およびスピーカ3が設けられ、
これらは音声インタフェース部4に接続されている。こ
の音声インタフェース部4は、システム制御部14の指
令に基づいて、ハンドセット1、マイク2、スピーカ3
の切換、音量レベル調整の利得調整、ハンドセット1の
オンフック/オフフックの検知、マイク2及びスピーカ
3を使用する際のエコーキャンセル、およびダイヤルト
ーン、呼び出しトーン、ビジートーン、着信音などのト
ーン生成等を行う。
【0021】音声インタフェース4には、音声符号化/
復号化部5が接続され、この音声符号化/復号化部5
は、システム制御部14の指令に基づいて、送信音声信
号を、64KbpsPCM(A−1aw)、64Kbp
sPCM(μ−1aw)、7KHzオーディオ(SB−
ADPCM)、32KbpsADPCM、16Kbps
(APC−AB)、8Kbpsなどの音声符号化/復号
化アルゴリズムに従ってAD変換して符号化し、或いは
受信音声信号を復号化してDA変換する。
【0022】また、画像入出力手段として、人物像など
を入力するカメラ6、絵、図面等の像を入力する書画カ
メラ7、これらのカメラからの入力画像、相手端末から
の受信画像及びシステム制御部14からの画像を表示す
る表示部8が設けられ、これら画像入出力手段は、画像
入出力部9に接続されている。この画像入出力部9は、
システム制御部14からの指令に基づいて、カメラ6、
書画カメラ7の切換、表示部8の表示切換/表示分割、
映像信号の整合のための信号変換等を行う。
【0023】この画像入出力部9は、画像符号化/復号
化部10に接続され、この画像符号化/復号化部10
は、送信画像の符号化、受信画像の復号化を行うと共
に、動き補償、駒落とし、フレーム間補償、DCT変
換、ベクトル量子化変換などの手法によって、大容量の
画像情報(データ)に対して帯域圧縮を行って小容量化
を図ることにより、画像データをディジタル回線で伝送
可能にする。
【0024】また、音声情報、画像情報以外の文字デー
タ等の一般のデータ情報をも通信すべく、データ端末1
1がデータインタフェース部12を介してシステム制御
部14、および多重・分離部15に接続されており、デ
ータインタフェース部12は、データ端末11、および
システム制御部14からの送信データを多重・分離部1
5に入力し、受信データをデータ端末11またはシステ
ム制御部14に入力する。
【0025】多重・分離部15には上記音声符号化/復
号化部5、画像符号化/復号化部10も接続されてお
り、多重・分離部15は、CCITT勧告H.221で
提案されているように、音声符号化/復号化部5からの
音声データ、ビデオ符号化/復号化部10からの画像デ
ータ、データインタフェース部12からのデータ、シス
テム制御部14からのBASを、送信フレーム単位に多
重化し、受信フレームを構成単位の各メディア(音声情
報、画像情報、データ情報)別に分離し、対応するメデ
ィア部に入力する。
【0026】多重・分離部15は、ISDNユーザ網イ
ンタフェースに従って回線を制御する回線インタフェー
ス部16を介してISDN回線に接続されており、この
回線インタフェース部16は、2つのBch用のゲート
回路16a、16bと、通信制御部16cを有してい
る。
【0027】次に、実施例における端末能力のネゴシェ
ーション、変更を行う方法を、図2〜図6に基づいて説
明する。
【0028】ISDN回線での通信に際しては、図2に
示すように、アウトバンド信号(つまりDch)を使用
して発呼を行い、端末Aから端末Bへの呼設定と、端末
Bから端末Aへの応答でBchによる通信が可能な状態
になる。
【0029】次いで、該Bchを用いてCCITTの勧
告H.242に基づいて、図3に示したように、Bch
のインバンド信号手順(つまり、Bch内をデータ部と
制御部とに割り付け、該制御部によって制御するインチ
ャネル制御)に従った通信制御を行う。なお、インチャ
ネル通信路としては、Bchの他にH0ch、H1ch等
も有るが、ここでは、Bchの例で説明する。
【0030】このインチャネル制御では、Bch内に制
御ビットが必要になるが、そのフレーム構成がCCIT
Tの勧告H.221において規定され、Bch(64K
bps)時のマルチフレーム構造は図4に示すようにな
る。すなわち、マルチフレームの構造は、1オクテット
/125μsecを基本として、1フレーム=80オク
テット{図4(a)参照}、1サブマルチフレーム=2
フレーム{図4(b)参照}、1マルチフレーム=8サ
ブマルチフレームの構造を有し{図4(c)参照}、ビ
ット方向には8KbpsのサブチャネルがNo.1から
No.8まで定義されている。但し、No.8のサブチ
ャネルだけは転送レートが6.4Kbpsとなってお
り、制御ビットとしてFASとBASの信号が挿入され
ている。
【0031】このFASとBASとにより、Bchのイ
ンチャネル制御が可能になり、FASはフレームおよび
マルチフレーム同期に使用される。また、BASはサブ
チャネルなどの多重方法を決定するのに必要な端末能力
の情報の交換、或いは能力設定に使用される。特に、B
ASはデータ通信中であってもサブマルチフレーム(2
0msec)ごとに切り換え可能である。
【0032】図3のインチャネル制御手順において、B
chが送信可能状態になると、端末A、B共にFASを
送信する。この時の端末能力は、初期状態のモード0
〈オーディオ(CCITT勧告G.711)とFAS、
BASのみのモード〉である。両端末とも受信したデー
タからこのFASを探索し、勧告H.221で規定され
たフレーム同期の条件が満たされるとフレーム同期を回
復し、後述の図5におけるFAS内のビット構成の中の
ビットNo.3のビット内容“A”を“0”にしたデー
タを送信する。同時に、相手端末から受信しているFA
S内の上記“A”が“0”になるのを検索し、A=0を
受信することにより、相手端末のフレーム同期が確立し
たことを確認する。
【0033】次に、自己端末の能力情報をBASで相手
端末に送信し、両端末は相手端末の端末能力を認識す
る。この認識の結果、両端末が通信可能であれば、この
時点でデータ通信を開始するが、能力変更が必要な場合
は、同様にBASを使用して端末能力のコマンドを送信
し、相手端末がその能力を設定した後でデータ通信を開
始する。データの通信は送受信が独立しており、同期の
確立も端末能力の設定も別々に行われるので、片方向だ
け同期はずれが発生したり、送受のデータの種別が異な
ることもある。
【0034】データの通信が完了して呼を切断する場合
は、切断する側の端末(図2、図3の端末A)がBAS
を使用してモード0にすると、Bchのインチャネル制
御が初期状態に戻る。次いで、図2に示すようにDch
のアウトバンド手順で切断と開放が行われて、全ての通
信が完了する。
【0035】FAS内のビット構成は図5のようになっ
ており、図5(a)の奇数フレームにおけるビットN
o.3のビット内容“A”はフレーム同期はずれの表示
であり、ビットNo.4のビット内容“E”はCRC
(巡回冗長検査)誤り発生の表示であり、ビットNo.
5〜8のC1〜C4はCRC用のビットである。
【0036】図5(b)の奇数フレームにおけるN1〜
N5はマルチフレームの番号付けのビットを示し、R1〜
R2はチャネル番号を示している。なお、TEAは端末
装置アラームで、端末内部の故障時に“1”がセットさ
れる。また、図5(c)の偶数フレームにおけるR3〜
R42はチャネル番号を示している。
【0037】BAS内のビット構成は図6のようになっ
ている。すなわち、図6(a)のように上位3ビットで
属性を示し、残りの5ビットでその属性の属性値を示し
ている。属性の内容としては、図6(b)に示したよう
に、オーディオ符号化コマンド、転送レートコマンド、
ビデオとその他のコマンド、データコマンド、端末能力
1、端末能力2、未定義、およびエスケープ符号が定義
されている。また、属性値としては、図示省略したが、
例えば、転送レート値、コーディツク種別、各メディア
特有のパラメータ値などが定義されている。
【0038】実施例において、Bchを2チャネル接続
する場合には、最初の1チャネルを接続し、フレーム同
期が確立し能力BASがネゴシェーションされ、端末受
信能力の転送レート能力(BASの端末能力1)が2×
64bpsであれば、Bchの2チャネル目の接続を開
始する。この接続の手順は、FASによるフレーム同期
の確立までは、1チャネル目と同様であるが(但し、非
フレームモードの場合はフレームの確立も行われな
い)、BASについては、マルチフレーム番号のみを送
信し、BASのネゴシェーションは行われない。、
【0039】この2チャネル目のフレームデータ内のデ
ータの割り付けは、1チャネル目のBASのネゴシェー
ションにより確定されている。この2チャネル目の付加
チャネルの接続タイミングについては、CCITTの勧
告では次の3通りの方法が示されているが、 (1)手動による接続方式 (2)能力情報交換シーケンスの終了後、相互の付加チ
ャネル能力を表示した時に接続する方式 (3)(2)より少し遅れてユーザにより手動接続する
方式 実施例では、(1)、(3)の方式を採用している。
【0040】次に、実施例における通信制御動作を図
7、図8のフローチャートに基づいて説明する。
【0041】相手端末との接続時の本端末の受信能力
と、本端末の受信能力と相手端末の受信能力とのネゴシ
ェーションの結果による本端末の送信能力とは、予めユ
ーザーによりデフォルト値としてシステム制御部14内
に形成された登録テーブル14aに登録・設定される
(ステップS1)。操作部13の操作により送信要求が
なされると(ステップS2)、システム制御部14は、
登録テーブル14a内の送信能力情報を読出すと共に
(ステップS3)、節約モードと通常モードの何れが設
定されているかを判別する(ステップS4)。
【0042】その結果、節約モードが設定されておれ
ば、システム制御部14は、以下の手順で回線接続を行
う。
【0043】すなわち、登録テーブル14aから読出し
た通常モード時の転送能力を判別する(ステップS
5)。その結果、通常モード時の転送能力として1×6
4Kbpsが登録されておれば、その1×64Kbps
を設定し(ステップS6)、通常モード時の転送能力と
して2×64Kbpsが登録されておれば、その2×6
4Kbpsを設定する(ステップS7)。なお、この2
×64Kbpsの設定は、相手端末に自己の転送能力を
伝えるために行われるものであり、実際には、1×64
Kbps、2×64Kbpsのいずれを設定する場合に
も、この時点では通信制御部16cには1×64Kbp
sを通知し、多重・分離部15には2×64Kbpsを
通知することにより行う。
【0044】次に、Dチャネルを利用して発呼を行った
後に、ゲート回路16a、或いはゲート回路16bを接
続状態にさせ、任意の1つのBチャネルを接続するよう
に通信制御部16cに指令して(ステップS8)、タイ
マ14bを起動する(ステップS9)。このBチャネル
の接続により、使用者(操作者)は、通話の相手を確認
できるようになる(ステップS10)。この場合、多重
・分離部15は、勧告H.221で規定されたデータフ
レームにBAS情報を乗せて相手端末に送信すると共
に、相手端末から受信したデータフレームからBAS情
報を抽出して接続された相手端末の受信能力を確認す
る。そして、相手端末の音声能力が16Kbpsであれ
ば、音声データの16KbpsとFAS、BASの転送
レート分をBch1チャネル分の転送レートである64
Kbpsから引いた残りの転送レートを画像データに割
り付けて通信を行う。一方、相手端末の音声能力が16
Kbpsがなければ、音声データの56KbpsとFA
S、BASの転送レート分をBch1チャネル分の転送
レートである64Kbpsから引いた残りの転送レート
を画像データに割り付けて通信を行うか、或いは音声の
みを割り付けて画像はOFFにして通信を行う。
【0045】次に、使用者からの回線切断要求の有無を
判別し(ステップS11)、回線切断要求が有れば、現
在1つだけ接続されているBchを切断して(ステップ
S13)、終了する。一方、回線切断要求が無ければ、
使用者からの通常モードへの変更要求の有無を判別する
(ステップS12)。その結果、通常モードへの変更要
求が無ければ、ステップS9にて起動したタイマ14b
に予めセットされた所定時間がタイムオーバーしたか否
かを判別する(ステップS14)。その結果、未だタイ
ムオーバーしていなければ、ステップS11に戻って、
再度、回線切断要求の有無を判別する。一方、既にタイ
ムオーバーしておれば、タイマ14bを停止して(ステ
ップS15)、ステップS16に進む。ステップS12
にて通常モードへの変更要求が有ると判別されたとき
は、ステップS14、S15をスキップしてステップS
16に進む。
【0046】ステップS16では、登録テーブル14a
に登録された通常モード時の送信能力情報を読出して解
読する。そして、その送信能力情報の変更の有無を判別
する(ステップS17)。その結果、変更が有れば、そ
の変更に係る送信能力情報を多重・分離部15に通知す
ることにより設定する(ステップS18)。この変更に
係る送信能力情報を受け取った多重・分離部15は、現
在接続中の1チャネル目(Bチャネル)のBASコマン
ドによりBAS経由で相手端末に送信能力の変更を通知
する。
【0047】この変更に係る送信能力情報の設定処理が
終了するか、或いはステップS17にて送信能力情報の
変更が無いと判別されたときは、現在設定されている送
信能力(正規の転送レート能力)情報が、2つのBch
を必要とする送信能力を示しているか否かを判別する
(ステップS19)。その結果、2つのBchを必要と
していなければ、ステップS11に戻って、回線切断要
求の有無を判別する。一方、2つのBchを必要として
おれば、通信制御部16cに2チャネル目のBchの接
続を指令する(ステップS20)。この場合、通信制御
部16cは、この指令に応答して、Bchの2チャネル
目を接続すべく、Dchを介して相手端末を発呼する。
また、多重・分離部15は、Bchの2チャネル目が接
続されると、接続に係る2つのBchに対して、フレー
ムデータの再割付けを行う。
【0048】次に、使用者からの回線切断要求の有無を
待ち(ステップS21)、回線切断要求がなされると、
現在接続中の2つのBchの回線接続を切断して(ステ
ップS22)、終了する。なお、ステップS4にて、通
常モードが設定されていると判別されたときは、通常モ
ードに従った所定の処理を行って(ステップS23)、
終了する。この通常モード処理においても、登録テーブ
ル14aに登録された通常モード時の送信能力情報に変
更が有れば、送信能力情報の設定変更を行い、その変更
に係る送信能力に応じたチャネル数で通信を行う。
【0049】以上の説明から明らかなように、通話の結
果、間違い電話であったり、通話したい相手が不在で代
わりの応答者が出た場合は、使用者は、通常モードへの
切換要求を行わずに、1つのBchだけで通話できるの
で、通信料を節約できる。また、通常モードへの切換要
求を行うことによりバルク転送に切換えられることを使
用者が知らなかったとしても、所定時間後には自動的に
バルク転送に切換えられるので、端末の操作に習熟して
いなくても、通信料を節約しつつ高速転送を行うことが
可能となる。さらに、通常モードを選択する必要のない
場合には、節約モードのままで通信を継続することもで
き、この通常モードにおいてBchを2チャネル必要と
しない場合には、Bchの2チャネル目を接続しないよ
うにすることも可能である。
【0050】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
ることなく、例えば、ISDN網以外の他の複数の通信
路を有するデジタル回線網を利用して通信を行うマルチ
メディア端末に適用することも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、回線接続を適確に行うとにより、高速転送を維持つ
つ通信料を節約し得るマルチメディア端末を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したマルチメディア端
末装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】ISDN回線で通信する際の手順を示すシーケ
ンス図である。
【図3】Bチャネルのインチャネル制御の説明図であ
る。
【図4】H.221規定のマルチフレーム構造の説明図
である。
【図5】FASのビット構造の説明図である。
【図6】BASのビット構造の説明図である。
【図7】本実施例の通信動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】図7の続きのフローチャートである。
【符号の説明】
1:ハンドセット 2:マイク 3:スピーカ 4:音声インタフェース部 5:音声符号化復号化部 6:カメラ 7:画書カメラ 8:表示部 9:画像入出力部 10:画像符号化/復号化部 11:データ端末 12:データインタフェース部 13:操作部 14:システム制御部 14a:登録テーブル 14b:タイマ 15:多重・分離部 16:回線インタフェース部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声入出力部、映像入出力部等の複数の
    メディアを備え、複数チャネルの通信路で複数メディア
    の情報を多重化して通信するマルチメディア端末におい
    て、 正規の通信方式を予め登録する登録手段と、 相手端末と第1チャネルのみを接続して通信させる第1
    の通信制御手段と、 相手端末への前記第1チャネルの接続後に、前記正規の
    通信方式への切換指令を行う切換指令手段と、 前記切換指令手段からの切換指令に応答して前記正規の
    通信方式により通信させる第2の通信制御手段と、 前記正規の通信方式が前記第1チャネルだけではチャネ
    ル数が不足するような通信方式である場合には、必要な
    数のチャネルを相手端末に接続して通信させる第3の通
    信制御手段とを設けたことを特徴とするマルチメディア
    端末。
  2. 【請求項2】 前記切換指令手段は、相手端末への前記
    第1チャネルの接続がなされた後、所定時間経過に自動
    的に前記正規の通信方式への切換指令を行うことを特徴
    とする請求項1記載のマルチメディア端末。
  3. 【請求項3】 前記切換指令手段は、相手端末への前記
    第1チャネルの接続がなされた後、モード切換操作に応
    答して前記正規の通信方式への切換指令を行うことを特
    徴とする請求項1記載のマルチメディア端末。
  4. 【請求項4】 前記複数チャネルの通信路は、ISDN
    網におけるBチャネルであることを特徴とする請求項
    1、請求項2、または請求項3記載のマルチメディア端
    末。
JP14289993A 1993-05-21 1993-05-21 マルチメディア端末 Pending JPH06334779A (ja)

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