JPH06332261A - 静電荷像現像用トナー及び現像法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー及び現像法

Info

Publication number
JPH06332261A
JPH06332261A JP5121486A JP12148693A JPH06332261A JP H06332261 A JPH06332261 A JP H06332261A JP 5121486 A JP5121486 A JP 5121486A JP 12148693 A JP12148693 A JP 12148693A JP H06332261 A JPH06332261 A JP H06332261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
yellow
developer
pigment
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5121486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3637449B2 (ja
Inventor
Yoshiki Nishimori
芳樹 西森
Hiroshi Yamazaki
弘 山崎
Akizo Shirase
明三 白勢
Hiroyuki Takagiwa
裕幸 高際
Mayumi Tanaka
真由美 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP12148693A priority Critical patent/JP3637449B2/ja
Publication of JPH06332261A publication Critical patent/JPH06332261A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3637449B2 publication Critical patent/JP3637449B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な分光反射特性と高い耐光性,耐褪色性
を有し、かつバインダー樹脂中への分散性が優れたイエ
ロー顔料を使用したトナーを得ること、又、 高温高湿
環境においても転写率低下を起こさず、非接触薄層現像
における現像剤の薄層形成時にも問題を起こさない、小
粒径のトナーに於いても安定で薄層形成方式に適合する
現像剤を提供することにある。 【構成】 少なくともバインダー樹脂と特定イエロー顔
料からなる静電荷像現像剤及び該現像剤を用いた非接触
薄層現像法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電写真
法、静電印刷法等に用いられる静電荷像現像用カラート
ナー及びそれを用いたカラー現像剤、現像法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】フルカラーコピー等カラー画像形成に用
いられるカラートナーは、色再現性能の向上のため、優
れた分光反射特性を有している事が必要である。又、色
重ね時の混色性やOHP用トランスペアレンシーでの投
影像の発色性を満足するために良好な分光透過特性を示
す事が必要である。さらには画像が長期に亘り安定した
発色を有しているように耐光性,耐褪色性に優れている
事が必要である。
【0003】カラートナーに要求されるこの様な特性を
満たすためには、着色剤自身の分光特性が良好である事
が必要である。更にはトナー中に於ける着色剤の分散性
が微細且つ均一でなければならない。更には着色剤自身
の耐光性,耐褪色性が高いものでなければならない。
【0004】カラーコピー用のカラートナーにおいて、
イエロートナーを得るために添加される着色剤として
は、従来より油溶性の染料やジスアゾ系,ベンジジン系
の有機顔料が多数考案されている。
【0005】しかし、上記の要求特性の全てを充分に満
たし得るものは限られており、一般に染料系の着色材を
用いた場合ではバインダー樹脂中への分散性は極めて良
好であるが、耐光性,耐褪色性が劣るため画像の明度,
彩度等が経時的に低下するといった問題点を有する。逆
に有機顔料系のイエロー着色材は耐光性,耐褪色性は高
いものであるが、バインダー樹脂中への分散性が悪く、
混色時の発色性やOHP用に使用時の透過性が充分に満
たされない。
【0006】特に一般的なフルカラーコピーに於いては
平滑な定着画像表面が要求されるため、トナーに使用さ
れるバインダー樹脂は、熱ローラーによる定着時の加熱
加圧で容易に平滑に変形し得る様に、軟化点が一般のモ
ノクロコピー用トナーに比べて低いものが用いられる。
この様な低軟化点のバインダー樹脂は分子量が低く、従
って溶融時の粘度が低い故にトナー製造時の混練工程に
於いて混練のトルク,シェアが加わりにくくなるため、
顔料の凝集体をほぐす事がより困難となってくる。即ち
顔料の分散性が不良で顔料凝集体を有するトナーが生成
しやすい。
【0007】このような顔料分散性が不良であるトナー
は、先述の如く混色時の発色不良やOHP投影画像の発
色不良を生じるのみならず、現像器中でのトナーの撹拌
等によりトナー粒子から顔料凝集体が脱離し、現像スリ
ーブ,撹拌スクリュー等を汚染し、現像剤の搬送量の不
安定化や混合不良に起因する帯電不良等の問題を生じ
る。又、該凝集体が感光体を汚染し、現像電位等に悪影
響を及ぼす。又、該凝集体が定着ローラーを汚染し、ホ
ットオフセットを誘発する。さらに近年、高画質化を目
的として現像剤粒径を小粒径化することが行われてい
る。粉砕によってトナー粒径を小粒径化するにはエネル
ギーが必要となるために小粒径の所望のトナーを得るこ
とが困難となりがちである。このために、トナーの小粒
径化に伴って重合法によるトナー製造方法が提案されて
いる。重合法では粉砕法と比較してより容易に小粒径化
することが可能である。しかし、従来提案されていた懸
濁重合法による球形トナーでは感光体に対する付着力が
高いためにクリーニングに問題があることから、樹脂微
粒子を会合させて不定形の重合法トナーを作製する方法
が新しい重合法トナーとして提案されている(特開昭63-
186253号・特開平3-290670号・特開平4-51251号等)。
【0008】しかし、これら会合型重合トナー製造方法
に於いては、一次粒子径の小さい樹脂微粒子を会合させ
て不定形化する工程中で顔料を同時に取り込み着色粒子
を形成する。このために、顔料と樹脂との相溶性が低い
場合には顔料の取り込み不良が発生し、遊離顔料が発生
しキャリアあるいは現像器に付着し帯電性を変化させ、
画像濃度の低下等の問題を生じる。また、顔料が着色粒
子中に分散が不良である場合には着色粒子表面に顔料が
露出する現象が発生し、キャリアあるいは現像器に顔料
がトナー表面から遊離して付着し、帯電性を変化させ、
結果として画像濃度の低下等の問題を生じる。
【0009】さらに、顔料の遊離あるいはトナー表面に
於ける顔料露出の問題は環境によるトナー帯電量の変動
を発生する問題を生じ、結果として環境特に高温高湿環
境下での転写率低下を発生するが、これを完全に解決す
る手段は見いだされていない。
【0010】一方、現像方式には接触現像方式と非接触
現像方式が知られている。また、カラー現像を目的と
し、転写ドラムを使用しない感光体上色重ねを可能にす
る現像方式として非接触薄層二成分現像方式(KNC)
が実用化されている。これは、転写ドラムを使用しない
方式であるために機械を小型化することができる利点を
有している。さらに、非接触現像を行うために、非磁性
一成分現像の様に非磁性のトナーからなる現像剤を薄層
で搬送する方法がある。
【0011】しかし、薄層形成方式に於いては現像領域
へ現像剤を薄層で搬送するために現像剤を現像領域へ規
制して搬送する必要がある。このために、磁性マグロー
ルを内蔵した現像器に於いて磁性現像剤を磁性ブレード
あるいは磁性押圧規制棒等で規制し搬送している。非磁
性トナーを使用する非磁性一成分現像方法の場合には非
磁性トナーをスポンジローラーやフレキシブルな押圧規
制板(ステンレス板・燐青銅板)等で規制して現像領域
に搬送することが必要となる。
【0012】この様な薄層形成方式ではトナーに対して
搬送規制のためにズリ応力等のストレスが過多に加わ
り、例えばキャリアに対するトナーの付着の問題や遊離
顔料のキャリア等に対する付着の問題等が発生する。さ
らには表面に顔料が露出している様なトナーを使用する
場合にはよりキャリアや現像器に対する付着の問題を発
生しやすくなっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は良好な分光反
射特性と高い耐光性,耐褪色性を有し、かつバインダー
樹脂中への分散性が優れたイエロー顔料を使用したトナ
ーを開発することにある。
【0014】又、 高温高湿環境においても転写率低下
を起こさず、非接触薄層現像における現像剤の薄層形成
時にも問題を起こさない、小粒径のトナーに於いても安
定で薄層形成方式に適合する現像剤を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は下記一般式で表
される構造を有するイエロー顔料を使用したカラー用イ
エロートナーに関すもので、少なくともバインダー樹脂
と特定イエロー顔料からなるものである。
【0016】
【化4】
【0017】R1〜R4:水素原子,ハロゲン原子,或い
は炭素数1〜5のアルキル基。
【0018】R5,R6 :水素原子,或いは炭素数1〜
10のアルキル基。
【0019】但しR5,R6共に水素原子である場合を除
く。
【0020】本発明のイエロー顔料の具体的な化合物例
としては、下記に例示するものが挙げられる。
【0021】
【化5】
【0022】該イエロー顔料はそれ自身の色調がカラー
画像形成に於けるイエロートナーに好適なものであり、
該イエロー顔料を用いたトナーは良好なイエローの分光
反射特性を示す。更に、該イエロー顔料はバインダー樹
脂への分散性が極めて良好であるため、フルカラーコピ
ー用トナーの様な低軟化点且つ低溶融粘度のバインダー
樹脂と混練した場合に於いても微細且つ均一な分散が可
能である事から、良好な分光透過特性を示すイエロート
ナーが得られ、又、脱離顔料凝集体による現像スリー
ブ,感光体,定着ローラー等の汚染も生じない。更に
は、該イエロー顔料は耐光性,耐褪色性に優れるため、
色調が長期に亘り安定した画像を得る事ができる。
【0023】本発明により、良好な分光反射特性を長期
に亘り安定して示すイエロートナーを得る事が可能であ
る。又、本発明では低溶融粘度のバインダー樹脂を使用
した場合でも該イエロー顔料が微細且つ均一に分散する
事により、良好な色重ね混色性,分光透過特性を示すイ
エロートナーを得る事が可能である。更に、本発明では
低溶融粘度のバインダー樹脂を使用した場合でも該イエ
ロー顔料が微細且つ均一に分散する事により、顔料凝集
体がトナー粒子から脱離して現像スリーブ,感光体,定
着ローラー等を汚染する事のないイエロートナーを供す
る事が可能である。
【0024】さらに又、高温高湿環境においても転写率
低下を起こさず、現像剤の薄層形成時にも問題を起こさ
ない小粒径の重合法トナーの開発という目的をより良く
達成するためには、トナー表面に顔料が露出することを
防止するあるいは遊離顔料の発生を防止することがきわ
めて重要であり、顔料として特定の構造のものを使用す
ることでこの現象を防止することが可能となった。
【0025】具体的には、少なくとも一次粒子径が0.
1〜2.0μmの樹脂微粒子と着色剤とを会合させて得
られる体積平均粒径が2.0〜10μmの不定形着色粒
子と一次粒子径が5〜100nmの無機微粒子とから構
成される現像剤に於いて、着色剤が前記一般式で示され
る顔料であることを特徴とする現像剤によって達成され
る。
【0026】さらに、着色剤が前記一般式で示される顔
料であることを特徴とする現像剤を搬送部材から現像剤
層規制部材によって薄層に規制して画像形成部材と接近
した現像領域へ搬送して現像をおこなう現像方法を使用
することで安定なフルカラー画像を形成することができ
た。
【0027】なお、本発明に於ける薄層形成とは、現像
領域に於いて20〜500μmの現像剤層を形成するこ
とを指す。又ここでトナーの体積平均粒径とはコールタ
ーカウンターで測定された体積平均粒径を表す。
【0028】これらの現像プロセスの一例を示せば図
1、2のごときものがある。
【0029】図1は、本発明に使用することができる画
像形成装置の一例を示す概略説明図である。この画像形
成装置においては、原稿台10が移動することにより、
照明光源11で照射された原稿像がミラー12、レンズ
13を介して感光体14上に照射され、これにより静電
潜像が形成される。この静電潜像は現像装置Hにより現
像されてトナー像が形成される。
【0030】次いで、このトナー像は、露光ランプ15
により除電されて転写されやすくされた後、転写極16
により記録紙Pに転写される。トナー像が転写された記
録紙Pは分離極17により感光体14から分離され、定
着器31で定着される。一方、感光体14上の転写残ト
ナーは除電極32およびクリーニング装置33により除
電される。このクリーニング装置33は、転写残トナー
を掻き取るブレード34と、掻き取られたトナーを捕集
するローラ36とにより構成されている。
【0031】図2は、上記の画像形成装置に搭載される
非接触現像装置の構成を示す概略説明図である。
【0032】同図において、20は現像剤搬送担体であ
り、この現像剤搬送担体20は、矢印方向に回転する
N,S交互の磁極8極を有するロール21と、この磁石
ロール21と反対方向に回転して現像剤層を現像領域K
に搬送する現像スリーブ22とにより構成されている。
23は、現像スリーブ22を押圧して現像剤層の層厚を
規制する弾性圧接板からなる現像剤量規制体、24は、
振動電界を形成するための交流バイアス電源、25およ
び26は、矢印方法に回転する撹拌装置、27はトナー
補給ローラ、28はトナーホッパ、Tは補給用トナーで
ある。
【0033】磁石ロール21の現像領域における磁極の
強さ(磁束密度)は500〜1500ガウスとされ、こ
の磁石ロール21は、現像スリーブ22と同方向に回転
されてもよく、固定されてもよい。また、磁極数は4〜
20極の範囲で適宜選定されてよいが、現像剤をむらな
く搬送する観点から6極以上とすることが好ましい。
【0034】現像スリーブ22は、銅、アルミニウム、
マグネシウム等の非磁石材料から構成されるものである
ことが好ましく、必要により、サンドブラスト等により
表面を粗面とし、また、表面を高抵抗としてもよい。
【0035】現像剤量規制体23の押圧力としては、1
〜20gf/mmとされ、2成分現像剤からなる現像剤
層の非接触現像を行う際に望まれる20〜500μmの
薄い現像剤層を形成する上で好適なものとされる。
【0036】なお、現像領域Kにおいて、矢印方向に回
転する感光体14と現像スリーブ22との間隙は現像剤
層厚より大きく、通常100〜1000μmとされ、振
動電界下での非接触現像を可能にするように設定され
る。
【0037】交流バイアス電源24により、通常100
Hz〜10kHz、好ましくは1〜5kHzの周波数
で、通常0.2〜3.0KV(P−P)、好ましくは
1.0〜2.0KV(P−P)のバイアスが印加され
る。
【0038】さらに、カブリの発生を防止するため、正
規現像の場合には、静電潜像と同極性の直流バイアスが
50〜500V重畳して印加され、反転現像の場合に
は、静電潜像電位に近い直流バイアスが印加される。
【0039】撹拌装置25,26には、それぞれの回転
軸に傾斜した撹拌羽根が複数設けられ、かつ、それぞれ
の撹拌羽根は互いに衝突することなく同一領域を重複し
て回転するように設計されている。従って、現像剤は回
転軸方向およびその直角方向に移動撹拌され、現像剤の
摩擦帯電および均一な混合が十分に達成される。
【0040】
【作用】本発明のカラートナーに使用するバインダー樹
脂は従来公知なものを含む広い範囲より選択する事が可
能である。フルカラーコピーに於いては平滑な画像表面
が要求されるため、バインダー樹脂は熱ローラーでの定
着時に於ける加熱加圧によって容易に平滑に変形し得る
特性が要求される。この様な特性を満たす為にはバイン
ダー樹脂の諸物性として軟化点:Tsp=80〜120
℃,ガラス転移点:Tg=45〜65℃,数平均分子
量:Mn=1500〜10000,重量平均分子量:M
w=5000〜30000の物性を有するものが好まし
く用いられる。これらの諸物性の範囲を外れたものは、
平滑な定着画像を形成せず良好なOHP透過画像が得ら
れない,或いは耐熱性に劣りトナーの凝集等を生じる、
といった問題を有する。
【0041】本発明のイエロー顔料のトナー中への添加
量としてはバインダー樹脂100重量部に対して0.1
〜20重量部が好ましく、特には1〜10重量部が好ま
しい。0.1重量部より少ない場合にはイエロー着色剤
として発色が不充分となる。20重量部より多い場合は
定着オフセットが生じやすくなる。
【0042】本発明のイエロートナーには必要に応じて
荷電制御剤等各種の内添剤及び外添剤を含有させる事が
できる。荷電制御剤としては従来公知のものが使用可能
であるが、カラートナーの一部を構成するものであるた
め無色又は白色のものである事が好ましい。具体例とし
てはサリチル酸又はサリチル酸誘導体の亜鉛塩等を挙げ
る事が出来る。
【0043】外部添加剤として一般に使用される無機,
有機微粒子や脂肪酸,脂肪酸金属塩から成る滑剤等を添
加する事が出来る。
【0044】本発明のイエロートナーを製造する方法
は、特に限定されるものではなく従来の公知の方法にて
製造する事が出来る。顔料の分散性を高める為に予めバ
インダー樹脂中に顔料を高濃度に分散させたマスターバ
ッチ顔料を製造して用いる事が好ましいが、この際でも
本発明のイエロー顔料は短時間の混練で容易に微細且つ
均一に顔料が分散する。
【0045】本発明のイエロートナーは体積平均粒径1
〜30μmの範囲にて使用し得るが、画像の解像性や表
面平滑性の向上を図る観点から、体積平均粒径で3〜9μ
mの範囲のものが好ましい。
【0046】本発明のカラートナーはキャリアと混合さ
せて2成分現像剤として使用し得る。又、当該イエロー
トナーのみにより非磁性1成分現像剤としても使用し得
る。なお、多色画像を作るため本発明に係わるイエロー
トナー用顔料と組み合わせて用いるマゼンタ、シアン等
のトナー用顔料としては、特に限定されるものではな
く、従来公知のものを用いることが出来る。
【0047】マゼンタ、シアン系の有機顔料の具体例を
上げれば、 C.I.Pigment Red 5 C.I.Pigment Red 48:1 C.I.Pigment Red 53:1 C.I.Pigment Red 57:1 C.I.Pigment Red 122 C.I.Pigment Red 123 C.I.Pigment Red 139 C.I.Pigment Red 144 C.I.Pigment Red 149 C.I.Pigment Red 166 C.I.Pigment Red 177 C.I.Pigment Red 178 C.I.Pigment Red 222 C.I.Pigment Green 7 C.I.Pigment Blue 15 C.I.Pigment Blue 15:2 C.I.Pigment Blue 15:3 C.I.Pigment Blue 60 等がありこれらは単独あるいは二種以上組み合わせて用
いることが出来る。
【0048】薄層形成方法の具体例 薄層形成の定義は、現像領域へ現像剤層を搬送する現像
方式に於いて現像剤層を20μm〜500μmの層厚で
現像領域へ搬送する方式を示す。現像剤層を薄層に形成
する方法としては、キャリアとトナーとを混合した現像
剤を磁力によって押圧規制した磁性棒等で現像剤層を規
制する方式・非磁性トナーを使用する現像方式に於いて
弾性ブレードで現像剤層を規制する方式(非磁性一成分
現像方式)等によって現像剤を薄層に形成することが可
能である。
【0049】具体的には、前記したいわゆるKNC現像
方式ではキャリアと本発明のトナーとを混合し、磁力を
有するマグネットロールを内蔵する現像剤搬送部材上に
磁力を有する磁性棒で現像剤層を規制して搬送する方法
がよく用いられる。
【0050】非磁性一成分現像方式では弾性スリーブ上
にウレタン等の弾性ブレードあるいはステンレス製の弾
性ブレードを押圧することによって現像剤層を規制する
ことが可能となる。
【0051】押圧規制の圧力は1gf/mm〜20gf
/mmが好適である。さらに、磁性ブレードを使用して
磁力の力でトナー層を規制する方式でもよく、また非磁
性ブレードによって現像剤層を規制する方式でもよい。
【0052】トナーバインダー樹脂の例等 前述に示した樹脂を得るためには、通常知られているポ
リスチレン系、ポリアクリル酸エステル系、ポリメタク
リル酸エステル系、ポリエステル系のバインダー樹脂材
料が使用可能であり特に限定はない。中で特にポリスチ
レン・アクリル酸エステル系の共重合体樹脂が会合型で
作成する場合には好適である。
【0053】具体的なモノマー例としては、スチレン、
α−メチルスチレン、p−クロロスチレン等のスチレン
あるいはスチレン誘導体、メタクリル酸、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ス
テアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ジエチ
ルアミノエチル等のメタクリル酸あるいはメタクリル酸
エステル類、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、
アクリル酸ジエチルアミノエチル等のアクリル酸あるい
はアクリル酸エステル類が使用されうる。また、これら
は単独あるいは組み合わせて使用することができる。
【0054】外添剤の例 一次粒子径が5〜100nmの無機微粒子が好ましい。
この理由としては、一次粒子径が5nm以下である場合
には所望の流動性付与効果が発揮されず、また、一次粒
径が100nm以上である場合には無機微粒子のトナー
に対する付着力が小さくなり無機微粒子自体が遊離し、
感光体に対して付着し傷を付ける問題や帯電ワイヤーや
転写コロナ放電ワイヤー等に付着し帯電ムラを発生し白
スジ等の画像欠陥を発生する問題を有する。なお、ここ
で、一次粒子径とは、無機微粒子を透過型電子顕微鏡で
1万倍に拡大して観察し250個の粒子を測定した数平
均粒子径を示す。
【0055】無機微粒子としてはシリカ・アルミナ・チ
タニア・ジルコニア等の無機酸化物が好適である。さら
に、これら無機微粒子はチタンカップリング剤やシラン
カップリング剤等で疎水化処理して使用することが好ま
しい。
【0056】さらに、外添剤として高級脂肪酸金属塩等
のいわゆる滑剤をクリーニング助剤及び押圧規制部材に
対する付着力低下を目的として添加してもよい。具体的
にはステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ス
テアリン酸リチウム、ステアリン酸マグネシウム等の高
級脂肪酸金属塩等が好適に使用することができる。これ
らの材料はトナーに対して必要に応じて添加されるが、
添加する場合には0.05〜2.0重量%添加混合する
ことが好ましい。添加量が0.05重量%よりも少ない
場合には目的の効果を発揮することができず、2.0重
量%を越える場合には現像スリーブ等に対して付着が発
生する等の問題を生じる。
【0057】添加量はトナー粒径に依存するが、通常は
1.0〜5.0重量%添加すると良い。過多になるとキ
ャリアへの移行あるいは遊離外添剤の存在による感光体
に対する付着やクリーニングブレードに対する傷等の問
題を発生する。
【0058】キャリアの例 通常使用されるキャリアは全て使用することができる。
一般にはフェライトあるいは鉄粉等の磁性体を使用する
ことができる。このもの自体を単独で使用してもよく、
樹脂を使用して表面を被覆したものでもよい。被覆をす
る場合の樹脂としてはスチレン−アクリル樹脂やフッ素
系樹脂が好適に使用される。また、キャリアの粒径は概
ね体積平均粒径で20〜100μmがよいが、より好ま
しくは30〜70μmである。すなわち、トナーの体積
平均粒径が2〜10μmであり、キャリア表面に対する
被覆面積を勘案するとキャリア粒径として小粒径のもの
が好ましい。なお、キャリアの体積平均粒径は「HEL
OS」(SYMPATIC社製)によって測定されたも
のである。
【0059】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。 <性能テストー1>以下に本発明の実施例及び比較例を
示す。尚、以下に於いて「部」は「重量部」を示す。
又、Tsp,Tg,Mn,Mwは下記にて測定した。
【0060】・Tsp:島津製作所製フローテスター
「CFT−500」型を使用し、1cm3のサンプルを
ノズル径:1mm,ノズル長:1mm,荷重:20kg
/cm2,昇温速度:6℃/min.の条件下で温度と
流出量の関係を測定し、流出量が0.5cm3となった
時の温度をTspとする。
【0061】・Tg :セイコー社製DSC「SSC5
80DS」型を使用し、温度範囲:30℃〜100℃,
昇温速度:10℃/min.の条件下で1サンプルにつ
き昇温1→急冷→昇温2のモードで測定を行い、昇温2に
於ける吸熱ピークの外挿開始点の温度をTgとする。
【0062】・Mn,Mw:ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)においてカラムとして東洋曹
達社製「TSK−GEL:GMH6」を使用し、溶媒に
40℃のテトラヒドロフランを1.2ml/min.の流
速で流し、試料/テトラヒドロフラン=0.2g/20
mlの試料溶液3mlを注入して測定を行い、予め単分
散標準ポリスチレン試料によって求められた分子量と溶
出時間の関係からMn,Mwを算出した。
【0063】実施例1 先に記載の例示化合物1である本発明のイエロー顔料
C.I.PigmentNo.185(BASF製PA
LIOTOL YELLOW S1155)と、バイン
ダー樹脂としてスチレン・メタクリレート共重合体(T
sp=104℃,Tg=52℃,Mn=6200,Mw
=22000)を重量比にて4:6となるように予備混
合した後、加圧ニーダーにて熔融混練したのちに冷却固
化及び、粗粉砕してマスターバッチ顔料を得た。
【0064】次いで、上記のスチレン・メタクリレート
共重合体100部、上記にて得られたマスターバッチ顔
料20部、3,5−ジ−ターシャリーブチルサリチルの
亜鉛塩3部とをヘンシェルミキサーで混合し、次に2軸
型エクストルーダーで熔融混練し、冷却固化の後に粗粉
砕し、粒子衝突型粉砕機及び気流式分級機にて体積平均
粒径8.5μmの着色粒子を得た。
【0065】該着色粒子100部に対し、疎水性シリ
カ;R−972(日本アエロジル製):0.5部,疎水
性チタニア;T−805(日本アエロジル製):1.0
部,ステアリン酸アルミニウム(滑剤):0.2部を添
加し、ヘンシェルミキサーにて混合処理する事により本
発明の実施例であるイエロートナー:T1を製造した。
【0066】実施例2 バインダー樹脂を線状のポリエステル樹脂(Tsp=9
9℃,Tg=53℃,Mn=3900,Mw=1450
0)に変更した以外は実施例T1と同様にして本発明の
実施例であるイエロートナー:T2を製造した。
【0067】比較例1 イエロー顔料を構造式下記のC.I.Pigment
Yellow No.17(大日本インキ製;KET
Yellow 403)に変更した以外は実施例T1と
同様にして本発明の比較例であるイエロートナー:H1
を製造した。
【0068】
【化6】
【0069】比較例2 イエロー顔料を構造式下記のC.I.Pigment
Yellow No.12(大日本インキ製;KET
Yellow 406)に変更した以外は実施例T1と
同様にして本発明の比較例であるイエロートナー:H2
を製造した。
【0070】
【化7】
【0071】比較例3 イエロー顔料を構造式下記のC.I.Pigment
Yellow No.74(三菱化成製;Dialig
ht Brilliant Yellow 5GX)に
変更した以外は実施例T1と同様にして本発明の比較例
であるイエロートナー:H3を製造した。
【0072】
【化8】
【0073】比較例4 イエロー顔料を構造式下記のC.I.Solvent
Yellow No.77(日本化薬製;Kayase
t Yellow G)に変更した以外は実施例T1と
同様にして本発明の比較例であるイエロートナー:H4
を製造した。
【0074】
【化9】
【0075】・キャリアの調製 体積平均粒径が45μmであるフェライトのコア粒子の表
面に、このコア粒子に対して2.0%となる割合でスチ
レン−メチルメタクリレート樹脂から成る樹脂被覆層を
形成させて樹脂被覆キャリアを調製した。
【0076】以上のようにして得られた実施例及び比較
例のトナー(T1,T2及びH1〜H3)とキャリアを
トナー濃度が7%となるようにV型混合機にて混合処理
し現像剤とした。
【0077】上記の現像剤を使用して画像の出力を行
い、分光反射特性、分光透過特性、耐光性,耐褪色性、
現像スリーブ,定着ローラーの汚染、に付いて評価比較
を行った。尚、画像の出力に於いては、定着装置を下記
構成に改造したコニカ製フルカラー複写機「Konic
a9028」を使用した。
【0078】・定着器の構成 図3に示すような、ヒーターランプ1(ハロゲンラン
プ、600W)を中央に内蔵し、直径60mmの中空ア
ルミローラー2の表面にLTVゴム層3が形成された定
着ローラーと、ヒーターランプ1’を内蔵し、直径60
mmの中空アルミローラー2’の表面にHTVゴム層が
形成された圧着ローラーとを有してなる定着装置を用い
た。同図に於いて5はクリーニングローラー,6はオイ
ル塗布ローラー,7はオイル供給ローラー,8はシリコ
ンオイル貯槽,9はオイル規制ブレードである。該装置
を使用し、定着ローラー,圧着ローラーの表面温度を共
に150℃,定着線速を普通紙定着の場合:160mm
/秒,OHPシート定着の場合:75mm/秒に設定し
た。
【0079】・特性評価項目 1)分光反射特性 普通紙上に形成された画像の分光反射率をマクベス社製
分光光度計「CE−7000」にて測定し、波長450
nm及び650nmでの反射率:R450(%),R6
50(%)の差;ΔR(%)=R650(%)−R45
0(%)を求めた。このΔR(%)が75%以上である
場合、良好な分光反射率であると判断し得る。
【0080】2)分光透過特性 OHPシート上に形成された画像の分光透過率をマクベ
ス社製分光光度計「CE−7000」にて測定し、波長
450nm及び650nmでの透過率:T450
(%),T650(%)の差;ΔT(%)=T650
(%)−T450(%)を求めた。このΔT(%)が8
0%以上である場合、良好な分光透過率であると判断し
得る。
【0081】3)耐光性,耐褪色性 普通紙上に形成された画像にカーボンアーク燈光を24時
間照射し、照射前後での色度(L*a*b*表示に於ける
a*,b*値)の変化(Δa*,Δb*)を下記の定義にて
求めた。
【0082】Δa*=a*(照射前)−a*(照射後) Δb*=b*(照射前)−b*(照射後) 4)現像スリーブ,定着ローラーの汚染 10,000枚の複写に於いて現像器の汚染状況を観察し、下
記の3段階で評価した。
【0083】○:現像スリーブ及び撹拌ローラー等の汚
染は見られない △:現像スリーブ及び撹拌ローラー等に汚染が見られる
が、現像剤の搬送量,帯電特性等に問題は生じず ×:現像スリーブ及び撹拌ローラー等に汚染が見られ、
現像剤の搬送量低下,帯電不良等が発生 又、定着ローラーの汚染によるホットオフセットの発生
時期を調べた。
【0084】以上の評価結果を表1に示す。
【0085】
【表1】
【0086】表1から理解されるように本発明のイエロ
ー顔料を使用して実施例1,2により製造されたイエロ
ートナー;T1,T2は、分光反射特性,分光透過特
性,耐光性,耐褪色性,現像スリーブ,定着ローラーの
汚染の全ての性能に優れ、安定したイエロー画像を得る
事が可能である。これに対し、本発明外のイエロー顔料
を使用したH1〜H3は、顔料の分散性不良に起因する
分光透過特性の不良及び現像スリーブ,定着ローラーの
汚染が顕著であるといった問題が見られる。又、H4
は、耐光性,耐褪色性に劣っている。
【0087】<性能テスト−2> 実施例3 水100部とポリオキシメシレンアルキルエーテル1部
とアルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウム1.5部と
過硫酸カリウム0.5部との水溶液にスチレン85部と
2−エチルヘキシルアクリレート15部とのモノマー混
合物を撹拌しながら滴下添加し、乳化したのちに撹拌下
で8時間重合させ体積平均粒径が0.3μmの一次粒子
を得た。ついでこの乳化液200部に本発明の例示化合
物1、10部と水400部とを混合した液を添加し、ス
ラッシャーで分散撹拌しながら30℃で2時間撹拌し
た。ついで撹拌を継続しながら70℃に昇温し3時間保
持した。この間に顕微鏡観察を実施し、一次粒子が会合
して二次粒子が形成されたことを確認した。その後、冷
却し分散物を濾過・水洗・乾燥して本発明の体積平均粒
径が5.6μmの不定形着色粒子を得た。これをイエロ
ートナー:T3とする。
【0088】このものは、Tst=115℃,Tg=5
3℃,Mm=6300,Mw=23000である。
【0089】実施例4 実施例3に於いて本発明の例示化合物1の代わりに本発
明の例示化合物2を使用した他は同様にして本発明の体
積平均粒径が5.7μmの不定形着色粒子を得た。これ
をイエロートナー:T4とする。
【0090】実施例5 実施例3に於いて本発明の例示化合物3を使用した他は
同様にして本発明の体積平均粒径が5.7μmの不定形
着色粒子を得た。これをイエロートナー:T5とする。
【0091】実施例6 実施例3に於いて本発明の例示化合物4を使用した他は
同様にして本発明の体積平均粒径が5.7μmの不定形
着色粒子を得た。これをイエロートナー:T6とする。
【0092】比較例5 実施例3で本発明の化合物1の代わりにC.I.Pig
ment Yellow No.17(大日本インキ
製:KET Yellow 403)を使用した他は同
様にして比較用不定形着色粒子を得た。これをイエロー
トナー:H5とする。
【0093】比較例6 実施例3で本発明の化合物1の代わりにC.I.Pig
ment Yellow No.12(大日本インキ
製:KET Yellow 406)を使用した他は同
様にして比較用不定形着色粒子を得た。これをイエロー
トナー:H6とする。
【0094】比較例7 実施例3で本発明の化合物1の代わりにC.I.Pig
ment Yellow No.77(日本化薬製:K
ayaset Yellow G)を使用した他は同様
にして比較用不定形着色粒子を得た。これをイエロート
ナー:H8とする。
【0095】・現像剤調製方法等 上記着色粒子に対して一次粒径16nmの疎水化された
シリカを2.0%添加してトナーを調製した。
【0096】二成分現像剤ではこのトナーと平均粒径6
0μmのスチレン・アクリル樹脂被覆のフェライトキャ
リアを混合してトナー濃度7%の現像剤を調製し使用し
た。
【0097】非磁性一成分現像剤ではキャリアとは混合
せず、トナーのみで使用した。
【0098】 ・二成分磁性現像剤としての評価機器及び方法 二成分現像剤としてイエロートナー実施例T3〜6及び
比較例H5〜7はコニカ社製のデジタルカラー複写機
「Konica9028」の改造機にて評価を実施し
た。
【0099】現像器として磁気力で押圧規制される現像
器を使用し、現像剤層を現像領域へ約150μmの厚み
で搬送する現像方法を使用した。感光体には積層型有機
感光体を使用し、現像条件は下記に示す。
【0100】感光体表面電位=−550V DCバイアス =−250V ACバイアス =Vp−p:−50〜−450V AC周波数 =1.8kHz Dsd =300μm 押圧規制力 =10gf/mm 押圧規制棒 =SUS416(磁性ステンレス製)/
直径3mm 現像剤層厚 =150μm スリーブ直径 =20mm 現像器のスリーブ表面と感光体表面とのギャップは約3
00μmであり、現像バイアスとしてACバイアスをD
Cバイアスと併用して印加した現像方法を採用した。
【0101】(特性評価)評価は、高温高湿(33℃/
80%RH)の環境下で2万枚のコピーを行って印字評
価を実施し、転写率及び画像濃度の推移を評価した。さ
らに、キャリア表面及び現像器表面をSEM観察し、キ
ャリアに対する付着(スペント)、現像スリーブ表面に
対するトナー付着の有無を評価した。
【0102】結果を下記表2に示す。
【0103】なお、転写率はベタ黒画像の感光体に現像
されたトナー量と転写後に感光体に残留したトナー量と
の比から算出した。
【0104】
【表2】
【0105】 ・非磁性一成分現像剤としての評価機器及び方法 イエロートナー実施例T3〜6及び比較例H5〜7をキ
ャリアと混合せずに使用した。コニカ社製のデジタルカ
ラー複写機「Konica9028」を改造して非磁性
一成分現像方法となし評価を実施した。現像器をウレタ
ンブレードで形成されるトナー搬送規制方式を有するシ
リコンゴムで形成された現像スリーブを有する現像器に
交換して評価を実施した。現像スリーブは感光体に接触
しており、現像ニップは約2mmである。現像条件を下
記に示す。
【0106】感光体表面電位=−550V DCバイアス =−250V 押圧規制力 =10gf/mm 押圧規制棒 =ウレタンブレード 現像剤層厚 =20μm スリーブ直径 =20mm (特性評価)高温高湿(33℃/80%RH)の環境下
で2万枚のコピーを行い印字評価を実施し、転写率及び
画像濃度の推移を評価した。
【0107】さらに、現像器表面をSEM観察し、現像
スリーブ表面に対するトナー付着の有無を評価した。結
果を下記表3に示す。
【0108】なお、転写率はベタ黒画像の感光体に現像
されたトナー量と転写後に感光体に残留したトナー量と
の比から算出した。
【0109】
【表3】
【0110】(評価結果)表2,3に示されるごとく二
成分磁性現像剤及び非磁性一成分現像剤としての何れに
おいても、各特性で本発明のものは問題を生じないのに
たいし発明外のものは問題がある。
【0111】なお、本発明外のものは、いずれも現像ス
リーブにたいする顔料粒子の付着により、画像上に白ス
ジが発生する問題も生じた。
【0112】
【発明の効果】本発明により、良好な反射特性を高い耐
光性、耐褪色性を有し、かつバインダー樹脂中への分散
性が優れて、イエロー顔料を含有する高温高湿環境にお
いても転写率低下を起さない静電荷像現像用トナーを得
ることが出来る。
【0113】又、非接触薄層現像法において、現像剤の
薄層形成時に小粒径トナーであっても問題を生ぜず現像
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用することができる画像形成装置の
一例を示す概略説明図。
【図2】画像形成装置に搭載される非接触現像装置の構
成を示す概略説明図。
【図3】本発明に使用することができる定着器の構成
図。
【符号の説明】 10 原稿台 11 照明光源 12 ミラー 13 レンズ 14 感光体 15 露光ランプ 16 転写極 17 分離極 20 現像剤搬送担体 21 磁石ロール 22 現像スリーブ 23 現像剤量規制体 24 交流バイアス電源 25 撹拌装置 26 撹拌装置 27 トナー補給ローラ 28 トナーホッパ 31 定着器 32 除電極 33 クリーニング装置 34 ブレード 36 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高際 裕幸 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 田中 真由美 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバインダー樹脂とイエロー顔
    料から成り、該イエロー顔料が下記一般式で表される構
    造を有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。 【化1】 1〜R4:水素原子,ハロゲン原子,或いは炭素数1〜
    5のアルキル基。 R5,R6 :水素原子,或いは炭素数1〜10のアルキ
    ル基。 但しR5,R6共に水素原子である場合を除く。
  2. 【請求項2】 少なくとも一次粒子径が0.1〜2.0
    μmの樹脂微粒子と着色剤とを会合させて得られる体積
    平均粒径が2.0〜10μmの不定形着色粒子と一次粒
    子径が5〜100nmの無機微粒子とから構成される現
    像剤に於いて、前記着色剤が下記一般式で示されるイエ
    ロー顔料であることを特徴とする静電荷像現像用現像
    剤。 【化2】 1〜R4:水素原子,ハロゲン原子,或いは炭素数1〜
    5のアルキル基。 R5,R6 :水素原子,或いは炭素数1〜10のアルキ
    ル基。 但しR5,R6共に水素原子である場合を除く。
  3. 【請求項3】 少なくとも一次粒子径が0.1〜2.0
    μmの樹脂微粒子と着色剤とを会合させて得られる体積
    平均粒径が2.0〜10μmの不定形着色粒子と一次粒
    子径が5〜100nmの無機微粒子とから構成される現
    像剤に於いて、前記着色剤が下記一般式で示されるイエ
    ロー顔料であることを特徴とする現像剤を搬送部材から
    現像剤層規制部材によって薄層に規制して画像形成部材
    との現像領域へ搬送して静電荷像現像をおこなう現像方
    法。 【化3】 1〜R4:水素原子,ハロゲン原子,或いは炭素数1〜
    5のアルキル基。 R5,R6 :水素原子,或いは炭素数1〜10のアルキ
    ル基。 但しR5,R6共に水素原子である場合を除く。
JP12148693A 1993-05-24 1993-05-24 画像形成方法 Expired - Fee Related JP3637449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12148693A JP3637449B2 (ja) 1993-05-24 1993-05-24 画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12148693A JP3637449B2 (ja) 1993-05-24 1993-05-24 画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06332261A true JPH06332261A (ja) 1994-12-02
JP3637449B2 JP3637449B2 (ja) 2005-04-13

Family

ID=14812357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12148693A Expired - Fee Related JP3637449B2 (ja) 1993-05-24 1993-05-24 画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3637449B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6350551B1 (en) 1999-08-25 2002-02-26 Kao Corporation Yellow toner
JP2004070089A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Kao Corp グリーントナー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6350551B1 (en) 1999-08-25 2002-02-26 Kao Corporation Yellow toner
JP2004070089A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Kao Corp グリーントナー

Also Published As

Publication number Publication date
JP3637449B2 (ja) 2005-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4103556B2 (ja) 静電荷像乾式トナー組成物、その製造方法、現像剤、及び画像形成方法
JPH09319134A (ja) 静電荷像現像用トナー及び多色画像形成方法
JP5591148B2 (ja) 非磁性一成分現像用トナーおよびそれを備えた現像装置、画像形成装置
JP2018185507A (ja) 静電荷像現像用白色トナー及び画像形成方法
JP4746815B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP3644208B2 (ja) 静電潜像現像用トナー、静電潜像現像剤および画像形成方法
JP3021277B2 (ja) フルカラー画像形成方法
JP2003029459A (ja) 静電潜像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置
JP3342272B2 (ja) カラートナー、二成分系現像剤、画像形成装置及び画像形成方法
JP2006011218A (ja) 多色画像形成用トナーおよびこれを用いる多色画像形成方法
JP3716683B2 (ja) 非磁性1成分系ブラックトナー及び画像形成方法
JP2004325843A (ja) 電子写真用トナー
JPH06332261A (ja) 静電荷像現像用トナー及び現像法
JP2000010349A (ja) 静電現像剤
JP4134497B2 (ja) 画像形成方法及びそれらに用いられる静電潜像現像用トナー
JP2003241417A (ja) 静電荷潜像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置
JP3445156B2 (ja) 正帯電性トナー、画像形成方法及び装置ユニット
JP2002304023A (ja) イエロートナー及び画像形成装置
JP3087000B2 (ja) 画像形成方法
JP4385808B2 (ja) 静電荷像現像用現像剤及び画像形成方法
JP2003140382A (ja) 電子写真用現像剤及びそれを用いた画像形成方法
JP3465035B2 (ja) 2成分現像剤及び画像形成方法
JPS63139364A (ja) 静電荷像現像用トナ−
JP2000010331A (ja) 乾式トナー及び画像形成方法
JP2001109198A (ja) フルカラー画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees