JPH06331147A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

ガスタービン燃焼器

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JPH06331147A
JPH06331147A JP12177193A JP12177193A JPH06331147A JP H06331147 A JPH06331147 A JP H06331147A JP 12177193 A JP12177193 A JP 12177193A JP 12177193 A JP12177193 A JP 12177193A JP H06331147 A JPH06331147 A JP H06331147A
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猛 渡辺
Jun Hosoi
潤 細井
Tomofumi Nakakita
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NOX(窒素酸化物)の低減化と燃焼器の長
さの短縮化を同時に達成することが可能なガスタービン
燃焼器を提供することを目的とする。 【構成】 ガスタービン燃焼器1は、同心円上に複数配
設されたパイロット燃焼部11と、パイロット燃焼部1
1のピッチサークルより大きい径及び小さい径の同心円
上に複数配置された複数の希薄燃料供給部15と、パイ
ロット燃焼部内の燃料の着火を行う点火プラグ23とで
構成されている。パイロット燃焼部11は、火炎がパイ
ロット保炎筒13から燃焼筒3内まで伸びる構造とされ
ている。また、希薄燃料供給部15は、圧縮空気の混合
量を多くして前記燃焼筒13に希薄燃料を供給するメイ
ン燃料噴射弁16と、メイン燃料噴射弁16の先端部に
接続されて圧縮空気との燃料の混合及び燃料蒸発を促進
させる予混合予蒸発管17とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、航空用ガスタ
ービンの燃焼器として好適なガスタービン燃焼器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、高性能のガスタービンエンジンが
開発されており、圧縮機の後段に設けられている燃焼器
にも、小型軽量で燃焼効率が高いだけでなく、地上から
高空に至るまでのあらゆるエンジン使用条件下でも良好
な着火、安定燃焼が得られ、しかも、NOX(窒素酸化
物)などの排気公害が無に近くなるような種々の研究開
発が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記燃焼器のNOX対
策の従来技術としては、第1に、燃焼器に送り込まれる
圧縮空気量を多くして燃料と混合することにより希薄燃
料とし、その希薄燃料を燃焼筒内で燃焼させて燃焼筒内
の火炎温度を下げることにより、NOXを低減させるこ
とが知られている。また、第2に、燃焼筒内部の燃焼ガ
スの滞留時間を短時間とすることによりNOXを低減さ
せることが知られている。
【0004】ところが、NOX対策の面で良好となる希
薄燃料を常時燃焼器に使用することは他の面で問題があ
る。すなわち、地上におけるエンジン始動時の着火やア
イドリング状態などにおいて、燃焼器の良好な着火や安
定燃焼が得られない恐れがある。
【0005】一方、燃焼器の開発として前述したように
小型軽量化があるが、燃焼器のエンジンの中心軸方向の
長さを短く設計することは、エンジン全長に直接影響し
てくるので重要な開発要素となる。しかしながら、長さ
を短く設定した燃焼器を採用してNOXの面で良好な希
薄燃料を燃焼させると、燃焼筒内での十分な燃焼時間が
得られず燃焼効率が低下してしまう。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、NOX(窒素酸化物)の低減化と燃焼器の長さの短
縮化を同時に達成することが可能なガスタービン燃焼器
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のガスタービン燃
焼器は、圧縮機から送り込まれた圧縮空気と燃料との混
合及び燃料着火を行う燃料ノズル部と、燃料ノズル部と
燃焼室隔壁を介して後段側に連続配置されて供給された
燃料を燃焼させる一体環状構造の燃焼筒とを備えたガス
タービン燃焼器であって、燃料ノズル部は、出口が環状
の燃焼室隔壁の中央部の周方向にわたって同心円上に配
設されている複数のパイロット燃焼部と、パイロット燃
焼部のピッチサークルより大きい径および小さい径の同
心円上に配置され、かつその出口が燃焼室隔壁のパイロ
ット燃焼部の出口の近傍に位置するように配設された複
数の希薄燃料供給部と、パイロット燃焼部内の燃料の着
火を行う点火プラグとで構成されており、パイロット燃
焼部は、パイロット燃料噴射弁と、その先端部に接続さ
れたパイロット保炎筒とで構成され、火炎がパイロット
保炎筒から前記燃焼筒内まで伸びる構造とされていると
ともに、希薄燃料供給部は、圧縮空気の混合量を多くし
て前記燃焼筒に希薄燃料を供給するメイン燃料噴射弁
と、このメイン燃料噴射弁の先端部に接続されて圧縮空
気との燃料の混合及び燃料蒸発を促進させる予混合予蒸
発管とで構成されていることを特徴とする装置である。
【0008】また、メイン燃料噴射弁は、旋回する空気
流により燃料を微粒化する気流微粒化式燃料噴射弁で構
成されていることが望ましい。
【0009】また、気流微粒化式燃料噴射弁の先端部に
は、予混合予蒸発管内部への供給空気流を旋回させる空
気旋回器が設けられているとともに、気流微粒化式燃料
噴射弁の空気流と空気旋回器からの空気流の旋回方向が
逆に設定されていることが望ましい。
【0010】また、予混合予蒸発管の出口に、燃焼筒へ
の空気流を加速させる円錐状の絞りが設けられ、さらに
は、絞りを固定する部材を混合気の流れに旋回を与える
ための旋回羽根構造とすることが望ましい。
【0011】また、圧縮機から送られてくる圧縮空気
は、燃焼筒へ送られる冷却用空気以外の空気全てを燃料
ノズル部の希薄燃料供給部へ供給することが望ましい。
【0012】
【作用】本発明の請求項1記載のガスタービン燃焼器に
よれば、点火プラグによる着火時からアイドルまでの低
出力状態では、パイロット燃焼部のパイロット保炎筒内
部の燃焼室と、燃焼筒の燃焼室との長い燃焼領域となる
ので、高い燃焼効率が得られるとともに、良好な着火性
と吹き消えしない安定した燃焼となる。また、高出力時
に、希薄燃料供給部の予混合予蒸発管により圧縮空気と
の混合性が高められた希薄燃料が燃焼筒内部に流入する
と、その燃焼領域は燃焼筒内部だけの長さであるから燃
焼滞留時間を短時間とすることができ、それにより排気
ガス内のNOXは低減する。
【0013】また、請求項2記載のガスタービン燃焼器
によれば、メイン燃料噴射弁による旋回空気流により、
燃料が確実に微粒化されて圧縮空気との混合性が高めら
れる。
【0014】また、請求項3記載のガスタービン燃焼器
によれば、予混合予蒸発管の短縮化を図ることが可能で
あり、かつ予混合予蒸発管の中で自着火が起きず、また
予混合予蒸発管の中で空気が逆流したり淀むことがな
い。
【0015】また、請求項4または5記載のガスタービ
ン燃焼器によれば、燃焼室側から予混合予蒸発管への逆
火防止がなされるとともに、予混合予蒸発管の出口での
混合気の流れが広がって、予混合予蒸発管の出口の絞り
の後流の燃焼室内に循環流が生じて燃焼室内の火炎が安
定するとともに、その循環流がパイロット燃焼部と干渉
し、パイロット燃焼部からの火移りが良好となる。
【0016】請求項6記載のガスタービン燃焼器によれ
ば、排気ガスのNOX低減化をさらに促進することがで
きる。また、燃焼器ライナに空気孔を設けずに、燃焼器
出口温度分布の均一化を図ることができる。
【0017】したがって、本発明のガスタービン燃焼器
は、着火時から高出力時において、燃焼筒内部の全域が
有効に燃焼領域として使用されるので、燃焼器の長さの
短縮化が可能となり、かつNOXの低減化をも同時に図
られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明のガスタービン燃焼器の一実施
例について、図1から図3を参照して説明する。本発明
のガスタービン燃焼器1は、圧縮機側(図中符号2で示
す位置)の後段に配設された一体環状構造の燃焼筒3
と、圧縮機側2から送り込まれた圧縮空気と燃料との混
合及び燃料着火を行う燃料ノズル部4で概略構成されて
いる。
【0019】燃焼筒3は、エンジン本体の軸線を中心と
した円周方向にアウタライナ7、インナライナ8が配設
されて燃焼周壁が形成され、それら燃焼周壁間に燃焼室
隔壁9が形成されてなり、それらの内部が燃焼室10と
されている。そして、圧縮機側2から流れてきた圧縮空
気の一部はアウタライナ7、インナライナ8の壁内部を
通過してそれらの内壁に空気層が形成されることによ
り、燃焼の際の燃焼周壁全体の冷却がなされるようにな
っている。
【0020】燃焼室隔壁9には、複数のパイロット燃焼
部11…、希薄燃料供給部15…及び所定のパイロット
燃焼部11の保炎筒13内に向けて配設されている点火
プラグ23で構成された燃料ノズル部4が配設されてい
る。
【0021】複数のパイロット燃焼部11…は、図2に
示すように、エンジン本体の軸線から所定半径R2の円
周方向に、所定間隔をあけて配設されている。これらパ
イロット燃焼部11は、図1に示すように、パイロット
燃料噴射弁12の先端部に保炎筒13が接続された構造
であり、保炎筒13の先端部は燃焼室隔壁9に固定され
ている。そして、各パイロット燃焼部11は、燃料供給
部14から供給された燃料がパイロット燃料噴射弁12
から保炎筒13内のパイロット燃焼室に燃料を噴霧する
一方、保炎筒13に穿設された複数の空気孔13a…か
らパイロット燃焼室に所定量の空気が流入して燃料と混
合し、図2に示すように、所定の保炎筒13内に向けて
配設された点火プラグ23により燃料が着火されること
により、パイロット燃焼室内で燃焼が行われるようにな
っている。これにより、希薄状態とされていない燃料が
燃焼するので、良好な着火性と容易に吹き消えしない安
定燃焼が得られるようになっている。
【0022】一方、希薄燃料供給部15…、図2に示す
ように、パイロット燃焼部11…の配設位置よりエンジ
ン本体の軸線からの半径が大きい(R3)円周方向に列
状に配設され、さらに、パイロット燃焼部11…の配設
位置より半径が小さい(R1)円周方向に列状に配設さ
れている。これら希薄燃料供給部15は、図1に示すよ
うに、メイン燃料噴射弁16と、このメイン燃料噴射弁
16の先端に連続して設けられた予混合予蒸発管17
と、メイン燃料噴射弁16の先端部周囲に配設された空
気旋回器18とで概略構成されている。
【0023】予混合予蒸発管17は短尺な筒状部材であ
り、管外(例えば、圧縮機2から供給される空気の熱)
から得られる熱量により管内の燃料を熱して蒸発させ、
ガス状燃料とするものである。これにより、燃料の粒径
が小さくなり圧縮空気と燃料の混合性が良好となり、N
OXの発生を防止することができる。
【0024】また、メイン燃料噴射弁16の具体的構造
としては、気流微粒化式燃料噴射弁が使用されており、
燃料供給部14から符号19で示す燃料通路に燃料が供
給されて予混合予蒸発管17内に膜状の燃料が噴霧され
る一方、軸上の空気通路20及び外周側に設けられた空
気通路21を通過してきた圧縮空気が前記膜状の燃料の
内外を挟みこんだ状態で所定方向に旋回混合して予混合
予蒸発管17内に噴出させるものである。この気流微粒
化式燃料噴射弁16の使用により、旋回空気流により燃
料が確実に微粒化されて空気旋回器18から送りこまれ
る圧縮空気との混合性が良好となる。また、燃料は、希
薄状態(燃料の量に対して空気の量が当量比が0.3〜
0.8程度)とされる。
【0025】また、気流微粒化式燃料噴射弁16の先端
部に設けられている空気旋回器18は、予混合予蒸発管
17内に流入する圧縮空気との混合性を高めるとともに
気流微粒化式燃料噴射弁16から噴霧される燃料の旋回
方向に対して、圧縮空気を逆方向に旋回させるものであ
る。このように、気流微粒化式燃料噴射弁16から噴霧
される燃料と空気旋回器18からの圧縮空気の旋回方向
が逆となることにより、互いの空気の流れの旋回成分が
打ち消し合って予混合予蒸発管17内で流れの淀みがな
くなり、予混合予蒸発管17の中で自着火が起きること
がない。
【0026】そして、気流微粒化式燃料噴射弁16及び
空気旋回器18によって圧縮空気と燃料との混合性が高
められることにより、予混合予蒸発管17を短尺に設計
しても、十分に圧縮空気と燃料の混合性を良好とするこ
とができる。
【0027】ここで、予混合予蒸発管17の燃焼室10
を臨む出口17aには、頂点を予混合予蒸発管17内部
に向けた円錐形状の絞り22が配設されており、この絞
り22は、旋回羽根22a…により予混合予蒸発管17
に固定されている。
【0028】前記絞り22が設けられることにより、予
混合予蒸発管17内部の混合気は加速されながら燃焼室
10側へ流出していき、燃焼室10側から予混合予蒸発
管17への逆火防止がなされる。また、絞り22が円錐
形状をし、しかもその周囲に旋回羽根22aが配設され
ることにより、混合気は予混合予蒸発管17の出口17
aで流れが広がり、出口17aの中心部に循環流が生じ
て燃焼室10内の火炎が安定するとともに、パイロット
燃焼部11とこの循環流とが干渉し、パイロット燃焼部
11からの火移りが良好となりやすい。
【0029】したがって、本実施例のガスタービン燃焼
器1は、以下に示す優れた効果を得ることができる。 エンジン本体の軸線を中心とした円周方向に、良好
な着火と保炎性が得られるパイロット燃焼部11…が列
状に設けられ、パイロット燃焼部11…の上下の円周方
向に、燃料と空気との混合性が良好となる予混合予蒸発
管17を備えた希薄燃料供給部15…が列状に設けられ
た構造とされ、燃焼室10内全域が燃焼領域となるよう
に設計されているので、NOXの低減化と燃焼器の長さ
の短縮化を同時に達成することができる。 希薄燃料供給部15に気流微粒化式燃料噴射弁16
が使用されたことにより、旋回空気流により燃料が確実
に微粒化されて圧縮空気との混合性が高められる。 気流微粒化式燃料噴射弁16の先端部に空気旋回器
18が設けられたことにより、予混合予蒸発管17の短
縮化を図ることができ、また、気流微粒化式燃料噴射弁
16から噴霧される燃料と、空気旋回器18からの圧縮
空気の旋回方向が逆とされることにより、予混合予蒸発
管17の中で自着火が起きず、かつ予混合予蒸発管17
の中で空気が逆流したり淀むことがない。 予混合予蒸発管17の出口17aに絞り22が設け
られることにより、予混合予蒸発管17内部の燃料空気
は加速が与えられて燃焼室10側へ流出していき、燃焼
室10側から予混合予蒸発管17への逆火防止がなされ
る。また、回転する絞り固定部材23が設けられること
により、予混合予蒸発管17の出口17aでの燃料空気
の流れが広がり、隣接する出口17a、17aの中心部
に逆流が生じて燃焼室10内の火炎が安定するととも
に、パイロット燃焼部11…からの火移りが良好とな
る。
【0030】次に、上記構成からなるガスタービン燃焼
器を採用したガスタービンエンジンの低出力時若しくは
高出力時の動作態様について作用とともに説明する。着
火からアイドルまでの低出力時には、燃料供給部14か
ら各パイロット燃焼部11…への燃料供給によって燃焼
動作が行われる。これにより、パイロット燃焼部11の
保炎筒12の燃焼室と、燃焼室10とが燃焼領域とな
り、長い燃焼領域が得られるので高い燃焼効率が得られ
るとともに、パイロット燃焼部11…では希薄状態とさ
れていない燃料が燃焼するので、着火性が良好で容易に
吹き消えしない安定した燃焼となる。
【0031】一方、高出力時においては、パイロット燃
焼部11…とともに希薄燃料供給部15…にも燃料供給
部14から燃料が供給されていく。希薄燃料供給部15
…の燃料は、多量の圧縮空気の導入とともに、気流微粒
化式燃料噴射弁16、空気旋回器18及び予混合予蒸発
管17の作用により十分に圧縮空気との混合性が高めら
れて希薄燃料となる。そして、この希薄燃料が燃焼室1
0に流入すると、その燃焼領域は燃焼室10だけの長さ
であるから滞留時間を短時間とすることができる。これ
により、本実施例のガスタービン燃焼器は、図3におい
て黒丸(●)間で示すNOX量から明らかなように、N
OX量を大幅に低減することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載のガスタービン燃焼器は、着火時からアイドルまで
の低出力状態では、パイロット燃焼部のパイロット保炎
筒内部の燃焼室と、燃焼筒の燃焼室との長い燃焼領域と
なるので、高い燃焼効率が得られるとともに、着火性が
良好で吹き消えしない安定した燃焼となる。また、高出
力時に、希薄燃料供給部の予混合予蒸発管により圧縮空
気との混合性が高められた希薄燃料が燃焼筒内部に流入
すると、その燃焼領域は燃焼筒内部だけの長さであるか
ら燃焼滞留時間を短時間とすることができ、それにより
排気ガス内の窒素酸化物を低減させることができる。
【0033】また、請求項2記載のガスタービン燃焼器
によれば、メイン燃料噴射弁による旋回空気流により、
燃料が確実に微粒化されて圧縮空気との混合性を高める
ことができる。
【0034】また、請求項3記載のガスタービン燃焼器
によれば、予混合予蒸発管の短縮化を図ることが可能で
あり、かつ予混合予蒸発管の中で自着火が起きず、また
予混合予蒸発管の中で空気が逆流したり淀むことがな
い。
【0035】また、請求項4または5記載のガスタービ
ン燃焼器によれば、燃焼室側から予混合予蒸発管への逆
火防止がなされるとともに、予混合予蒸発管の出口での
燃料空気の流れが広がって、隣接する出口間の中心部に
逆流が生じて燃焼室内の火炎が安定するとともに、パイ
ロット燃焼部からの火移りを良好とすることができる。
【0036】また、請求項6記載のガスタービン燃焼器
によれば、排気ガスのNOX低減化をさらに促進するこ
とができる。
【0037】したがって、本発明は、空気との混合性が
高められた燃料を使用して、着火時から高出力時におい
て燃焼筒内部の全域が有効に燃焼領域として使用され、
それにより、燃焼器の長さの短縮化及び窒素酸化物の低
減化を同時に達成したガスタービン燃焼器を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスタービン燃焼器を示す断面図であ
る。
【図2】図1におけるIIーII矢視断面図である。
【図3】本発明のガスタービン燃焼器を使用したガスタ
ービンエンジンの窒素酸化物量を示す図である。
【符号の説明】
1 ガスタービン燃焼器 2 圧縮機側 3 燃焼筒 4 燃料ノズル部 9 燃焼室隔壁 10 燃焼室 11 パイロット燃焼部 12 パイロット燃料噴射弁 13 保炎筒(パイロット保炎筒) 14 燃料供給部 15 希薄燃料供給部 16 メイン燃料噴射弁(気流微粒化式燃料噴射弁) 17 予混合予蒸発管 17a 予混合予蒸発管の出口 18 空気旋回器 22 絞り 22a 旋回羽根 23 点火プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤 秀実 東京都西多摩郡瑞穂町殿ヶ谷229番地 石 川島播磨重工業株式会社瑞穂工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機から送り込まれた圧縮空気と燃料
    との混合及び燃料着火を行う燃料ノズル部と、該燃料ノ
    ズル部と燃焼室隔壁を介して後段側に連続配置されて供
    給された燃料を燃焼させる一体環状構造の燃焼筒とを備
    えたガスタービン燃焼器であって、 前記燃料ノズル部は、出口が環状の燃焼室隔壁の中央部
    の周方向にわたって同心円上に配設されている複数のパ
    イロット燃焼部と、該パイロット燃焼部のピッチサーク
    ルより大きい径および小さい径の同心円上に配置され、
    かつその出口が燃焼室隔壁のパイロット燃焼部の出口の
    近傍に位置するように配設された複数の希薄燃料供給部
    と、前記パイロット燃焼部内の燃料の着火を行う点火プ
    ラグとで構成されており、 前記パイロット燃焼部は、パイロット燃料噴射弁と、そ
    の先端部に接続されたパイロット保炎筒とで構成され、
    火炎がパイロット保炎筒から前記燃焼筒内まで伸びる構
    造とされているとともに、 前記希薄燃料供給部は、圧縮空気の混合量を多くして前
    記燃焼筒に希薄燃料を供給するメイン燃料噴射弁と、こ
    のメイン燃料噴射弁の先端部に接続されて圧縮空気との
    燃料の混合及び燃料蒸発を促進させる予混合予蒸発管と
    で構成されていることを特徴とするガスタービン燃焼
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガスタービン燃焼器にお
    いて、 メイン燃料噴射弁は、旋回する空気流により燃料を微粒
    化する気流微粒化式燃料噴射弁で構成されていることを
    特徴とするガスタービン燃焼器。
  3. 【請求項3】請求項2記載のガスタービン燃焼器におい
    て、 気流微粒化式燃料噴射弁の先端部には、予混合予蒸発管
    内部への供給空気流を旋回させる空気旋回器が設けられ
    ているとともに、気流微粒化式燃料噴射弁の空気流と空
    気旋回器からの空気流の旋回方向が逆に設定されている
    ことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のガスタービ
    ン燃焼器において、 予混合予蒸発管の出口に、燃焼筒への空気流を加速させ
    る円錐状の絞りが設けられていることを特徴とするガス
    タービン燃焼器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のガスタービン燃焼器にお
    いて、 前記絞りを固定する部材を、混合気の流れに旋回を与え
    るための旋回羽根構造としたことを特徴とするガスター
    ビン燃焼器。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載のガ
    スタービン燃焼器において、 圧縮機から送られてくる圧縮空気は、燃焼筒へ送られる
    冷却用空気以外の空気全てを燃料ノズル部の希薄燃料供
    給部へ供給することを特徴とするガスタービン燃焼器。
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