JPH06331130A - ガス機器の火力調整装置 - Google Patents

ガス機器の火力調整装置

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JPH06331130A
JPH06331130A JP5197131A JP19713193A JPH06331130A JP H06331130 A JPH06331130 A JP H06331130A JP 5197131 A JP5197131 A JP 5197131A JP 19713193 A JP19713193 A JP 19713193A JP H06331130 A JPH06331130 A JP H06331130A
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lever
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valve
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秋仁 蜂矢
Hiroshi Ito
宏 伊藤
Masanori Shimizu
正則 清水
Masafumi Ono
雅史 大野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの操作片で操作される2つのバーナで同
一被加熱物を同時的に加熱するガス機器において、操作
性に優れるとともに、調理の自由度の高いガス機器の火
力調整装置の提供。 【構成】 相互に火移り可能に設置した第1バーナ
1 、第2バーナB2 と、これらに燃料ガスを供給する
ための、弁開度が可変であるとともに閉弁可能な第1絞
弁4および第2絞弁5と、これら絞弁を最大開度から最
小開度および閉弁位置に作動させる第1操作片6および
第2操作片7と、第1リンク機構60および第2リンク
機構70と、前記第1操作片6および第2操作片7に付
設され、前記第1絞弁4および第2絞弁5のいずれか一
方の絞弁を閉弁位置に設定したとき、他方の絞弁の閉弁
位置への投入を阻止するか、または開弁位置に切り替え
る択一機構8または切換機構9とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、同一被加熱物を2つ
のバーナで同時的に加熱するガス機器の火力調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】グリルの下火バーナおよび上火バーナ、
ガスこんろの親子バーナなど、同一の被加熱物を同時的
に加熱するための2つのバーナを、それぞれ独自に付設
した点火、消火手段および火力調整手段により操作する
ガス機器が使用されている。このガス機器は点火、消火
などの操作が面倒であるため、特開平2−33516号
公報に点火、消火用操作片(操作子)を共通とした2つ
のバーナと、各バーナの火力を調整する2つの操作片と
を備え、2つのバーナを強弱の範囲で変更可能としたガ
ス器具が提案されている。また、下火バーナと上火バー
ナとを備え、1つの操作片で下火バーナの火力を強弱2
段に切り換えるとともに、上火バーナを強弱止3段に切
り換えるガスこんろ用グリルも公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前者は決め
られた一方のバーナを消火し他方のバーナのみで使用す
ることしかできず前記一方のバーナ側のみの使用はでき
ない。また後者においても下火バーナを消火し上火バー
ナのみの使用ができないため、いずれも十分に自由な加
熱調理ができ難い。この発明の目的は、2つのバーナで
同一被加熱物を同時的に加熱するガス機器において、操
作性に優れるとともに、調理の自由度の高いガス機器の
火力調整装置の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のガス機器の火
力調整装置は、相互に火移り可能に設置した第1バーナ
および第2バーナと、点火装置と、ガス供給路から分岐
して設けられ、前記第1バーナおよび第2バーナに燃料
ガスを供給する第1分岐路および第2分岐路と、該第1
分岐路および第2分岐路のそれぞれに設けられ、弁開度
が可変であるとともに閉弁可能な第1絞弁および第2絞
弁と、該第1絞弁および第2絞弁を最大開度から最小開
度および閉弁位置に作動させる第1操作片および第2操
作片と、該第1操作片および第2操作片と、前記第1絞
弁および第2絞弁との間に介装された第1伝達機構およ
び第2伝達機構と、前記第1操作片および第2操作片に
付設され、前記第1絞弁および第2絞弁のいずれか一方
の絞弁を閉弁位置に設定したとき、いずれか他方の絞弁
の閉弁位置への投入を阻止する択一機構とからなる。請
求項2に記載の発明は、前記択一機構にかえて、前記第
1絞弁および第2絞弁のいずれか一方を閉弁位置に投入
する操作に連動して、閉弁位置に設定されているいずれ
か他方の絞弁を開弁位置に変位させる切換機構を採用し
ている。
【0005】
【発明の作用効果】請求項1の発明では2つの操作片で
2つの絞弁の開度を全開から閉まで調節する構成におい
て、一方の操作片で一方の絞弁を閉じたとき他方の操作
片が他方の絞弁を閉じることを阻止する択一機構を有
し、請求項2に記載の発明ではいずれか一方を閉弁位置
に投入する操作に連動して、閉弁位置に設定されている
いずれか他方の絞弁を開弁位置に変位させる切換機構を
有するので、つぎの効果を奏する。 イ)点火装置が点火位置に設定されているにもかかわら
ず、操作片により2つの絞弁がいずれも閉弁位置に設定
され、2つのバーナの両方がともに消火しているという
不可解な状態を防止できる。 ロ)常火パイロットバーナを設けるか、または2つのバ
ーナを近接して設置するなどにより、一方のバーナを消
火し再び点火するとき、他のバーナから火移りができる
ので、別途点火操作が不要であり、操作性に優れる。 ハ)2つのバーナを択一的に消火できるので、加熱調理
の自由度が高い。 また、特に請求項2に記載の切換機構では、一操作で一
方のバーナを消火し、他方のバーナを点火できるので、
操作性は一層向上できる。
【0006】
【実施例】図1〜図3は、この発明の第1実施例にかか
るガスこんろのグリルバーナの火力調整装置1を示す。
図4に示す如く、グリルバーナは、グリル庫Gの両側下
部に水平に設置される第1バーナ(下火バーナ)B1
グリル庫Gの上方に水平に設置される第2バーナ(上火
バーナ)B2 、およびグリル庫Gの奥部に傾斜して上下
方向に取り付けられ、第1バーナB1 と第2バーナB2
とに点火するとともに相互に火移りを行う連続火口付き
常火パイロットバーナBP を備える。火力調整装置1
は、バルブボディ10の内外に設けられた燃料ガス制御
機構2と、操作部がガスこんろの前面に設置され、燃料
ガス制御機構2を操作するための操作手段3とからな
り、第1バーナB1 、第2バーナB2 および常火パイロ
ットバーナBP の点火、消火および火力調節を司る。
【0007】燃料ガス制御機構2は、ガス供給路11の
上流側部に介装した安全弁21、メイン弁22およびガ
バナ23を有する。ガバナ23の下流のガス供給路11
は、分岐して第1バーナB1 への第1分岐路12、第2
バーナB2 への第2分岐路13および常火パイロットバ
ーナBP への分岐路14となっている。常火パイロット
バーナBP には、点火を行うスパーカー16が付設され
ている。前記第1分岐路12および第2分岐路13に
は、それぞれガス流量を最大火力(弁開度最大)から最
小火力(弁開度最小)に漸次変化させるとともに、燃焼
停止(閉弁)させることのできる第1絞弁4および第2
絞弁5が設けられている。バルブボディ10は上流側ブ
ロック1Aと下流側ブロック1Bとを締結してなり、上
流側ブロック1Aには安全弁21、メイン弁22および
ガバナ23が設けられ、下流側ブロック1Bには第1絞
弁4および第2絞弁5が設けられている。
【0008】操作手段3は、前記安全弁21およびメイ
ン弁22を開閉させ、スパーカー16から放電火花を発
生させるスイッチを兼ねた点消火装置15と、第1絞弁
4を作動させ第1バーナB1 の火力を調節するための第
1レバー(操作片)6と、第2絞弁5を作動させ上火バ
ーナB2 の火力を調整するための第2レバー(操作片)
7とからなる。第1レバー6と第1絞弁4との間には第
1リンク機構60が設けられ、第2レバー7と第2絞弁
5との間には第2リンク機構70が設けられている。第
1レバー6と第2レバー7とは上下に並設され、それぞ
れ第1支点P1を中心に左右に揺動変位でき、いずれも
右端位置が燃焼停止、中間位置が弱燃焼、左端位置が強
燃焼となっている。第1レバー6と第2レバー7とに
は、これら2つのレバーが同時に燃焼停止位置(右端位
置)に設定されることを阻止する択一機構8が設けられ
ている。
【0009】第1絞弁4および第2絞弁5は同一構造を
有し、下流側ブロック1Bの上端面から斜め下向きに並
列して開けられたバルブ穴40、50、これらバルブ穴
40、50に上端が突出して摺動自在に嵌め込まれたニ
ードル弁体41、51、および下流側ブロック1Bの上
端面に取り付けられ、リンク機構60および70の回転
動作をニードル弁体41、51の直線動作に変換するカ
ム機構C1 、C2 からなる。カム機構C1 、C2 は、ニ
ードル弁体41、51の突出上端からそれぞれ背向して
半径方向に突設された係止棹42、52と、係止棹4
2、52が挿通されて摺動するカムスリット43、53
とからなる。カムスリット43、53は、底無し箱状を
呈し、天板部が下流側ブロック1Bに該下流側ブロック
1Bの上端面を覆うように締結されたカバー板4Aの前
後側板44、54に互いに逆方向に傾斜して形成されて
いる。
【0010】図5〜図7に示す如く、バルブ穴40、5
0は、上流側(図示上側)に径大の第1弁口45、55
を有し、下流側に径小の第2弁口46、56を有する。
ニードル弁体41、51は、上流側に前記第1弁口4
5、55を開閉する径大でOリング付きの第1弁体部4
7、57が設けられ、下流側に径小で第2弁口46、5
6を開閉する第2弁体部48、58を有し、内部に前記
第2弁体部48、58を迂回してそれぞれOリングの下
流外周と第2弁体部48、58との下流を連結するオリ
フィス49、59が設けられている。
【0011】第1リンク機構60および第2リンク機構
70は、上流側ブロック1Aの前端面に締結された略矩
形枠状のブラケット6Aと、その上板部6Bの中心に設
けた第1支点P1 と、前記カバー板4Aの天板4Bの中
心に設けられた第2支点P2とを有する。第1レバー6
(図3参照)および第2レバー7(図2参照)は、中間
部が上板部6Bの下面および上面に摺接して共に第1支
点P1 に軸支され、前端部61および71が操作部とな
っており、後端にピン62および72がそれぞれ突設さ
れている。第2支点P2 にはV字型リンクレバー63お
よびシーソー型リンクレバー73が、いずれも前記カバ
ー板4Aの天板4Bの上面に重ねて揺動自在に軸支され
ている。各リンクレバー63、73の一端(前端)には
前記ピン62、72を噛み込むスリット64、74が形
成され、他端は垂直下方に折り曲げられるとともに、前
記係止棹42、52を噛み込むスリット65、75が形
成されている。
【0012】第1レバー6の下面および第2レバー7の
上面には、第1レバー6および第2レバー7が中間位置
(弱燃焼)と右端位置(消火)との間で操作されるとき
の第1レバー6および第2レバー7を一方の位置に付勢
するためのレバー付勢機構F 1 およびF2 が付設されて
いる。レバー付勢機構F1 およびF2 は、ブラケット6
Aの上板部6Bからの延長部分6Cの下側6Dおよび上
側6Eに取り付けた回動片支点66および回動片支点7
6と、該支点66に回転自在に支持され第1レバー6の
下面に摺接する回動片67、および支点76回転自在に
支持され第2レバー7の上面に摺接する回動片77とを
備える。第1支点P1 と回動片支点66および回動片支
点76との中間の第1レバー6の下面および第2レバー
7の上面には、噛み合いピンP6 およびP7 がそれぞれ
突設され、回動片67、77の内側端には噛み合い凹所
6 、Q7 が形成されている。回動片67、77の外側
端とブラケット6Aの上板部6Bの中間部下面および上
板部6Bの中間部上面に突設したピン68および78と
の間には、バネ69および79が張設されている。
【0013】択一機構8は、ブラケット6Aの上板部6
Bからの延長部6Cの先端中央に設けられた上方への折
り曲げ部6Fに取り付けた支軸81と、中心側部が該支
軸81に回転自在に支持された四分円板状連動子82
と、折り曲げ部6Fのレバー側端に設けられた連動子8
2の周り止め83とからなる。択一機構8は、図3に示
す如く、第1レバー6が右端位置(消火)に設定されて
いるときは、連動子82の一方の縁84が第1レバー6
の側面と当接し、連動子82の他方の縁85が第2レバ
ー7と直交的に配置される。これにより連動子82は第
1レバー6により回転を阻止されて固定され、第2レバ
ー7は右端位置(消火)への変位を阻止される。逆に第
2レバー7が右端位置(消火)に設定されたときには、
連動子82の前記他方の縁85が第2レバー7の側面と
当接し、前記一方の縁84が第1レバー6と直交的に配
置されて第1レバー6は右端位置(消火)への変位を阻
止される。この結果第1レバー6または第2レバー7の
いずれか一方のみが消火位置に設定されるという択一が
なされる。
【0014】この制御機構2および操作手段3の作動を
説明する。点消火装置15を押すと、メイン弁22およ
び安全弁21が開き常火パイロットバーナBP に燃料ガ
スが供給され、同時にスパーカー16による火花で点火
がなされる。このとき、第1レバー6および第2レバー
7のうち、右端位置(消火)以外にレバーが設定されて
いる第1バーナB1 および/または第2バーナB2に火
移りがなされる。この点火操作の後に、第1レバー6お
よび/または第2レバー7を所定の位置に設定すると、
リンク機構60および/または70を介して第1絞弁4
および第2絞弁5が作動され、第1バーナB1 および/
または第2バーナB2 は加熱調理の目的に応じて所望の
火力で燃焼する。
【0015】第1バーナB1 または第2バーナB2 の何
れかを燃焼停止させるときは、第1レバー6または第2
レバー7のいずれかを右端位置に設定する。火力調整操
作において、第1レバー6または第2レバー7のいずれ
かを左端位置(最強燃焼)から右方に変位させると、ニ
ードル弁体41(51)は第2弁体48(58)が先ず
第2弁口46(56)を塞ぐ。この位置が中間位置(最
弱燃焼)であり、オリフィス49(59)のみの開度と
なる(図6に示す)。
【0016】第1バーナB1 または第2バーナB2 の何
れかを燃焼停止させるときは、第1レバー6または第2
レバー7のいずれかを最右端位置に設定する。この操作
によりニードル弁体41(51)は、第1弁体47(5
7)のOリングが第1弁口45、(55)を塞ぐ。これ
により燃料ガスの供給が遮断され第1バーナB1 または
第2バーナB2 の何れかが消火する。第1バーナB1
たは第2バーナB2 の何れか一方が燃焼停止位置(最右
端位置)に設定されると、択一機構8の連動子82は回
動し、連動子82の一方の縁(84、85)は第1レバ
ー6または第2レバー7いずれか一方の移動方向に平行
し、他方の縁(84、85)が第1レバー6または第2
レバー7いずれか他方の移動方向に対し直角となる。こ
れにより第1レバー6または第2レバー7のいずれか他
方が燃焼停止位置(最右端位置)に設定されることを阻
止する。
【0017】レバー付勢機構F1 、F2 はつぎのように
作動する。第1レバー6または第2レバー7を左端位置
(強燃焼)から右方に変位させ中間位置(弱燃焼)に到
るまでは、回動片67、77の内側端に設けた噛み合い
凹所Q6 、Q7 と第1レバー6、第2レバー7に突設し
た噛み合いピンP6 、P7とは噛み合わない。第1レバ
ー6または第2レバー7を中間位置(弱燃焼)から右方
に変位させ右端位置(消火)に到るまでは、噛み合い凹
所Q6 、Q7 と噛み合いピンP6 、P 7 と噛み合って、
回動片67、77はバネ69、79を延ばしながら回動
し、第1支点P1 と、回動片支点66、76と、噛み合
いピンP6 、P7 とが一直線となる死点を経過した後は
バネ69、79を縮ませながら回動する。
【0018】これにより第1レバー6または第2レバー
7の中間位置から右端位置まで動かす場合の操作力は、
死点まではバネ69、79を伸長しながらバネ荷重に逆
らって変位するため大きく、死点でバネ荷重に影響され
ない中立となる。死点通過後は、バネ69、79のバネ
荷重で付勢されながら変位するため、第1レバー6また
は第2レバー7は自動的に右端位置に移動する。すなわ
ち、第1レバー6または第2レバー7は中間位置から右
端位置までの変位では死点通過前及び死点通過後はバネ
力で付勢され、操作力を解除しても、中間位置または右
端位置に自動的に変位させることができる。また、逆に
右端位置から中間位置まで変位させるときも死点を通過
する前および通過した後、バネ力で付勢され一方の位置
に自動的に変位する。これにより、第1レバー6または
第2レバー7が中間位置と右端位置との間で停止するこ
とを確実に防止できる。
【0019】図8は第2実施例にかかる切換機構9を示
す。切換機構9は、支軸81に回転自在に支持された半
円板状の連動子93を採用している。連動子93は、第
1レバー6と第2レバー7とにより上下2つのバーナB
1 およびB2 が同時に燃焼停止されることを阻止するた
めに、これら2つのレバーのうちいずれか一方のレバー
を燃焼停止位置にして一方の絞弁を閉弁位置に投入する
操作に連動して、既に燃焼停止位置に設定されているい
ずれか他方のレバーを中間位置側に変位させて他方の絞
弁を開弁位置(最小弁開度位置)に変位させるよう作用
する。すなわち、図8に示す如く、第1レバー6および
第2レバー7のいずれか一方、たとえば第2レバー7が
燃焼停止位置aに設定されて半円板状の連動子93の第
2縁92に約45°で接しているとき、第1絞弁4の最
小弁開度位置(中間位置、弱燃焼)に設定された他方の
第1レバー6は第1縁91に約45°で接した状態とな
っている。
【0020】そして、第1レバー6の開弁位置から閉弁
位置への操作に連動して、すでに閉弁位置(燃焼停止位
置)に設定されている他方の第2レバー7は支軸81を
中心に回転する連動子93の第2縁92によって45°
方向への分力に付勢され開弁方向へ回動し始める。第1
レバー6を回動させて角度α(燃焼停止位置aと死点b
との角度、図9参照)分だけ回動させたとき、第2レバ
ー7は死点b位置に達し、バネ79の反転作用によって
最小弁開度位置(中間位置)まで変位し、第2絞弁5が
開弁して上火バーナB2 は常火パイロットバーナBP
よって再点火される。従ってこの操作の途中に瞬間的に
双方のバーナB1 およびB2 が弱燃焼状態となる。
【0021】さらに、第1レバー6を回動させて開閉弁
動作位置cに達すると第1絞弁4は開弁して下火バーナ
1 は消火され、さらに死点bを越える回動操作によっ
てバネ69のばね力により燃焼停止位置aに設定され、
下火バーナB1 は消火状態に維持される。従って下火バ
ーナB1 および上火バーナB2 がともに消火状態となる
ことはない。なお、この実施例では、角度β(最小弁開
度位置eと開閉弁動作位置cとの角度)と前記角度αと
の関係をβ>αと設定したため、上記第1レバー6の操
作途中において第1絞弁4が閉弁するより速く第2絞弁
5が開弁して、瞬間的に双方が開弁して双方のバーナB
1 およびB2 が弱燃焼となる。なお、常火パイロットバ
ーナBP を備える場合にはβ<αに設定してもよい。こ
の場合は、第2絞弁5が開弁するより早く第1絞弁4が
閉弁し、瞬間的に双方の絞弁4、5が閉弁して双方のバ
ーナB1 およびB2 が消火する。しかしその後すぐに第
2レバー7は死点bを越えてバネ79の反転作用により
絞弁5が開弁され、常火パイロットバーナBP により再
点火される。
【0022】上記実施例では、第1レバー6および第2
レバー7のいずれか一方のレバーが燃焼停止位置にあ
り、他方が最小開弁度位置にあるとき双方のレバーが連
動子93の縁91、92に接するようにバネ69、79
による反転作用のストロークを設定したが、前記ストロ
ークを多少大きめに設定し、レバー6、7が最小開弁位
置と燃焼停止位置にあるとき、縁91、92との間に多
少のクリアランス(遊び)を設けてもよい。この場合、
上記角度βと角度αとの関係は、β−クリアランス>
α、またはβ−クリアランス<αに設定する。
【0023】なお、下火バーナB1 および上火バーナB
2 の切換のターニングポイントは、上記死点bである
が、使用者に切換を認識させるため、第1レバー6また
は第2レバー7が死点位置を通過して操作されたとき、
ノック音、操作力の瞬間的増加、レバーの操作レベルの
変更などの機能を付加することが望ましい。第1レバー
6と第2レバー7とは、同時に燃焼停止位置(右端位
置)側に操作されたときは、連動子9の一方の縁91お
よび他方の縁92により双方のレバー6、7が死点bよ
り左側の位置で且つ開閉弁動作位置cより左側の同時操
作の停止位置dで回動操作が阻止されて、双方のバーナ
1 およびB2 ともに消火されることなく弱燃焼を継続
する。その後操作力を解除すればバネ69、79による
反転作用により、双方のレバー6、7とも中間位置(弱
燃焼)に復帰する。
【0024】この同時操作の停止位置dは、常火パイロ
ットバーナBP を備える場合は、開閉弁差動位置cより
死点b側に設定して、双方のレバー6、7が回動を阻止
されたとき、双方のバーナB1 およびB2 が消火されて
もよい。この場合、操作力を解除すればバネ69、79
の反転作用で双方の絞弁4、5が最小弁開度となる中間
位置に復帰し、常火パイロットバーナBP によって再点
火され、弱燃焼状態に復帰する。なお、この作用は、図
1〜図7に示す第1実施例においても同様である。この
発明の火力調整装置1は、焼物用グリル以外のガス機器
においても適用でき、択一機構8または切換機構9の構
成および装着位置は、適宜選択できることは当然であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス機器の火力調整装置の要部断面側面図であ
る。
【図2】ガス機器の火力調整装置の要部の平面図であ
る。
【図3】ガス機器の火力調整装置の要部の平面図であ
る。
【図4】グリルの概略説明図である。
【図5】操作片と絞弁の作動説明図である。
【図6】操作片と絞弁の作動説明図である。
【図7】操作片と絞弁の作動説明図である。
【図8】第2実施例にかかるガス機器の火力調整装置の
要部の平面図である。
【図9】操作片の操作位置と絞弁の作動説明図である。
【符号の説明】
1 ガス機器の火力調整装置 2 燃料ガス制御機構 3 操作手段 4 第1絞弁 5 第2絞弁 6 第1レバー(操作片) 7 第2レバー(操作片) 8 択一機構 9 切換機構 B1 第1バーナ(下火バーナ) B2 第2バーナ(上火バーナ) BP 常火パイロットバーナ 12 第1分岐路 13 第2分岐路 60 第1リンク機構 70 第2リンク機構 G グリル庫
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 雅史 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナイ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に火移り可能に設置した第1バーナ
    および第2バーナと、点火装置と、ガス供給路から分岐
    して設けられ前記第1バーナに燃料ガスを供給する第1
    分岐路および前記第2バーナに燃料ガスを供給する第2
    分岐路と、 前記第1分岐路に設けられ、弁開度が可変であるととも
    に閉弁可能な第1絞弁と、前記第2分岐路に設けられ、
    弁開度が可変であるとともに閉弁可能な第2絞弁と、 該第1絞弁および第2絞弁を最大開度から最小開度およ
    び閉弁位置に作動させる第1操作片および第2操作片
    と、 該第1操作片および第2操作片と、前記第1絞弁および
    第2絞弁との間に介装された第1伝達機構および第2伝
    達機構と、 前記第1絞弁および第2絞弁のいずれか一方の絞弁を閉
    弁位置に設定したとき、いずれか他方の絞弁の閉弁位置
    への投入を阻止する択一機構とからなるガス機器の火力
    調整装置。
  2. 【請求項2】 相互に火移り可能に設置した第1バーナ
    および第2バーナと、点火装置と、ガス供給路から分岐
    して設けられ前記第1バーナに燃料ガスを供給する第1
    分岐路および前記第2バーナに燃料ガスを供給する第2
    分岐路と、 前記第1分岐路に設けられ、弁開度が可変であるととも
    に閉弁可能な第1絞弁と、前記第2分岐路に設けられ、
    弁開度が可変であるとともに閉弁可能な第2絞弁と、 該第1絞弁および第2絞弁を最大開度から最小開度およ
    び閉弁位置に作動させる第1操作片および第2操作片
    と、 該第1操作片および第2操作片と、前記第1絞弁および
    第2絞弁との間に介装された第1伝達機構および第2伝
    達機構と、 前記第1絞弁および第2絞弁のいずれか一方を閉弁位置
    に投入する操作に連動して、閉弁位置に設定されている
    いずれか他方の絞弁を開弁位置に変位させる切換機構と
    からなるガス機器の火力調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかにおいて、
    前記第1バーナと第2バーナとはグリルの下火バーナと
    上火バーナとであるとともに、火移りを行う常火パイロ
    ットバーナを備え、前記点火装置は前記常火パイロット
    バーナに点火することを特徴とするガス機器の火力調整
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100960024B1 (ko) * 2009-10-23 2010-05-28 윤명관 2구버너로 가스를 분배 공급할 수 있는 가스공급 제어장치

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