JPH06329336A - ワイヤ繰出装置用ブレーキ装置 - Google Patents

ワイヤ繰出装置用ブレーキ装置

Info

Publication number
JPH06329336A
JPH06329336A JP31705791A JP31705791A JPH06329336A JP H06329336 A JPH06329336 A JP H06329336A JP 31705791 A JP31705791 A JP 31705791A JP 31705791 A JP31705791 A JP 31705791A JP H06329336 A JPH06329336 A JP H06329336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
drum brake
brake
bobbin
tension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31705791A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Nagaoka
仁 長岡
Masahiko Sato
正彦 佐藤
Shuji Hamada
修司 浜田
Yoshiro Kikuchi
吉郎 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Niigata Engineering Co Ltd filed Critical Niigata Engineering Co Ltd
Priority to JP31705791A priority Critical patent/JPH06329336A/ja
Publication of JPH06329336A publication Critical patent/JPH06329336A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ドラムブレーキ7によるワイヤW制動時にド
ラムブレーキ7とワイヤWを繰り出すボビン5との間の
ワイヤWに張力を付与するべくボビン5に逆相制動をか
けるモータ11を具備している。 【効果】 モータ11によりボビン5に逆相制動をかけ
ドラムブレーキ7とボビン5との間のワイヤWに張力を
付与してドラムブレーキ7とワイヤWとの滑りを防止す
るため、ワイヤWを複数回ドラムブレーキ7に巻き付け
る必要がなく、またワイヤWをドラムブレーキ7に押し
付ける機構を必要としないため、構造を簡素化すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばワイヤ電極を用
いる精密切断装置等に設けられるワイヤ繰出装置用ブレ
ーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ式放電加工機あるいはワイヤ式ラ
ジカル反応精密切断装置等のワイヤ電極を用いる加工装
置に設けられるワイヤ繰出装置用ブレーキ装置として
は、通常、外周にワイヤが巻き付けられ該巻き付けられ
たワイヤを繰り出すボビンと、繰り出されたワイヤが巻
き付けられ該ワイヤの走行を制動するドラムブレーキと
を有するものが用いられており、ドラムブレーキによる
ワイヤ制動時にワイヤとドラムブレーキとの間に滑りが
生じてしまうのを防止する目的で、ワイヤをドラムブレ
ーキに複数回巻き付けたり、ワイヤをドラムブレーキに
押し付けたりする構成が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のワイヤ繰出装置用ブレーキ装置のうち、ワイヤをド
ラムブレーキに複数回巻き付ける構成のものでは、この
巻き付けの際のワイヤの絡み防止のためドラムブレーキ
の周囲に複数のローラを配置する必要がありワイヤ繰出
装置用ブレーキ装置自体の構造が複雑になってしまうと
いう問題があった。一方、ワイヤをドラムブレーキに押
し付ける構成のものでは、この押し付けのための機構が
必要であるためワイヤ繰出装置用ブレーキ装置自体の構
造が複雑になる上に、この押し付けのための機構自体が
ドラムブレーキの負荷となってしまいワイヤの微妙な張
力制御が行なえないという問題があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、ワイヤを複
数回ドラムブレーキに巻き付ける必要がなく、かつワイ
ヤをドラムブレーキに押し付ける機構を必要としない、
構造が簡素でワイヤの微妙な張力制御を行なうことがで
きるワイヤ繰出装置用ブレーキ装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のワイヤ繰出装置用ブレーキ装置は、外周に
ワイヤが巻き付けられ、該巻き付けられたワイヤを繰り
出すボビンと、繰り出されたワイヤが巻き付けられ、該
ワイヤの走行を制動するドラムブレーキとを有するもの
であって、前記ドラムブレーキによるワイヤ制動時に該
ドラムブレーキと前記ボビンとの間のワイヤに張力を付
与するべく前記ボビンに逆相制動をかけるモータを具備
することを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明のワイヤ繰出装置用ブレーキ装置によれ
ば、ドラムブレーキによるワイヤ制動時に、モータによ
りボビンに逆相制動をかけドラムブレーキとボビンとの
間のワイヤに張力を付与してドラムブレーキとワイヤと
の滑りを防止する。したがって、ワイヤを複数回ドラム
ブレーキに巻き付ける必要がなく、またワイヤをドラム
ブレーキに押し付ける機構を必要としない。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例によるワイヤ繰出装置用ブ
レーキ装置および該ワイヤ繰出装置用ブレーキ装置が設
けられたラジカル反応式精密切断装置について図1〜図
8を参照して以下に説明する。
【0008】図3〜図5はラジカル反応式精密切断装置
の全体構成を示すものであり、図において符号1はフレ
ームであり、三つのチャンバCa,Cb,Ccを有す
る。第1のチャンバCaにはワイヤ電極(ワイヤ)Wの
供給機構2が、また中央の第2のチャンバCbには切断
機構3が、更に第3のチャンバCcにはワイヤ電極Wの
引取り機構4がそれぞれ設けられている。
【0009】ワイヤ電極Wの供給機構2は、外周にワイ
ヤ電極Wが巻き付けられ該巻き付けられたワイヤ電極W
を繰り出すワイヤ供給用ボビン(ボビン)5、ダンサー
ローラ6、繰り出されたワイヤ電極Wが巻き付けられ該
ワイヤ電極Wの走行を制動するドラムブレーキ7および
位置決めローラ8を主体としている。ワイヤ供給用ボビ
ン5のワイヤ電極Wは、ダンサーローラ6、ドラムブレ
ーキ7、外部ローラ10、ドラムブレーキ7の順に巻き
付けられ(ドラムブレーキ7に2回巻き付けられるワイ
ヤ電極W同士は相互に接触することがないようになって
いる)、位置決めローラ8側に繰り出される。なお、ド
ラムブレーキ7は電磁ブレーキ15を具備しておりこの
電磁ブレーキ15を作動させることによって、繰り出さ
れたワイヤ電極Wの走行を制動するようになっている。
【0010】ワイヤ供給用ボビン5には、図1に示すコ
ントローラ70の信号によりその駆動力が制御される逆
相ブレーキ用モータ(モータ)11の回転軸12が着脱
自在に取り付けられており、また、ダンサーローラ6に
は回動アーム14が取り付けられている。この回動アー
ム14は、ドラムブレーキ7によるワイヤ電極Wの制動
時に該ドラムブレーキ7とワイヤ供給用ボビン5との間
のワイヤ電極Wに生じる張力の大きさに応じてダンサー
ローラ6を後述のエンコーダ13の軸を支点に上下移動
させるべく、回動するもので、上記張力が大きくなると
図1および図3における反時計回り方向に回動してダン
サーローラ6の位置を上昇させ、上記張力が小さくなる
と図1および図3における時計回り方向に回動してダン
サーローラ6の位置を下降させるようになっている。そ
して、回動アーム14の回動中心にはその回動角を検出
してその検出信号をコントローラ70に出力するエンコ
ーダ13が設けられている。また、ワイヤ供給用ボビン
5の近傍には、光センサ71が設けられており、この光
センサ71はワイヤ供給用ボビン5に巻き付けられてい
るワイヤ電極Wの巻付径を検出して、その検出信号をコ
ントローラ70に出力するものである。なお、コントロ
ーラ70には、ドラムブレーキ7によるワイヤ電極Wの
制動時に該ドラムブレーキ7とワイヤ供給用ボビン5と
の間のワイヤ電極Wに生じる張力を外部入力により設定
する張力設定スイッチ72が接続されている。
【0011】コントローラ70は、ドラムブレーキ7に
よるワイヤ電極Wの制動時に該ドラムブレーキ7とワイ
ヤ供給用ボビン5との間のワイヤ電極Wに生じる張力の
大きさを、張力設定スイッチ72により入力された設定
値に維持すべく、ワイヤ供給用ボビン5の逆相ブレーキ
用モータ11の駆動力を制御するものである。すなわ
ち、ワイヤ電極Wの制動時に、上記エンコーダ13から
出力される回動アーム14の回動角の検出信号により、
ドラムブレーキ7とワイヤ供給用ボビン5との間のワイ
ヤ電極Wに生じている張力を所定の方法で演算し、この
張力を張力設定スイッチ72により入力された設定値と
比較演算し、該設定値に常に維持するようにワイヤ供給
用ボビン5の逆相ブレーキ用モータ11にかける電圧を
適宜制御するか、あるいは、図2に示すように、ワイヤ
電極Wの制動時に上記光センサ71により検出され出力
されるワイヤ電極Wの巻付径rの検出信号と張力設定ス
イッチ72により入力された設定値T0とから回転トル
クTq(Tq=T0×r)を演算し、このトルクTqを
ワイヤ供給用ボビン5に付与すべく逆相ブレーキ用モー
タ11にかける電圧を適宜制御するようになっている。
なお、エンコーダ13および光センサ71のいずれの検
出信号を採用するかは任意であり、これらを適宜組み合
わせて逆相ブレーキ用モータ11にかける電圧を制御す
ることも可能である。なお、上記したワイヤ供給用ボビ
ン5、ドラムブレーキ7、逆相ブレーキ用モータ11、
コントローラ70、光センサ71および張力設定スイッ
チ72が、本実施例のワイヤ繰出装置用ブレーキ装置7
3を構成するものである。
【0012】切断機構3は、前後(図3では左右)各一
対の案内ローラ16,17、18,19と、各案内ロー
ラ16,17、18,19の間に配設された給電ブラシ
21,22と、反応ガス供給ノズル23と、被切断物2
4を保持する保持板25とを主体とする。チャンバCb
内には、基台26が底板1aに下から挿通された固定ピ
ン27に固定されて設けられている。そしてこの基台2
6の垂直板28には、上下部材29が調節ねじ30によ
って上下に調節自在に取り付けられ、また、この上下部
材29には、横移動部材31が調節ねじ32によって、
案内ローラ16,17,18,19の並び方向と直交す
る水平方向(図1で紙面に垂直な方向)に調節自在に取
り付けられている。各案内ローラ16,17,18,1
9は外周面に案内溝を有する。
【0013】切断機構3の案内ローラ16,17、1
8,19は、横移動部材31に取り付けられており、供
給機構2の位置決めローラ8から隔壁1bに設けられた
シール機構34を通してチャンバCb内に送り込まれた
ワイヤ電極Wを水平に案内し、他の隔壁1cに設けられ
たシール機構35を通してチャンバCcに送り出す。ま
た各給電ブラシ21,22は、垂直板28に揺動自在に
取り付けられた揺動部材37に固定され、案内ローラ1
6,17、及び案内ローラ18,19の中間においてワ
イヤ電極Wに接触している。揺動部材37はブラシ揺動
用モータ38によって給電ブラシ21,22と一緒にワ
イヤ電極Wと交差する水平方向に動かされる。取付部材
36はワイヤ電極Wの長さ方向に調節自在とされてい
る。
【0014】ガス供給ノズル23は案内ローラ17,1
8の間において取付部材36に水平に取り付けられてい
る。ガス供給ノズル23は、後述するように、ラジカル
反応で被切断物24に形成される切断溝24aの溝幅よ
りも薄く形成され、その側縁(下縁)にスリット状の噴
出口23aを有する。ガス供給ノズル23の噴出口23
aは案内ローラ17,18間のワイヤ電極Wと平行とさ
れている。また、ガス供給ノズル23は、塩素やフッ素
等の反応ガスのボンベ(図示せず)にパイプを介して連
結されており、反応ガスを噴出口23aから切断溝24
aの溝底24bに噴出する。
【0015】また、被切断物24の保持板25は上下用
サーボモータ40によって上下に動かされるロッド41
に支えられている。上下用サーボモータ40は、切断の
進行に合わせて被切断物24をロッド41と保持板25
を介して上昇させる。ロッド41が貫通された底板1a
の部分にはベローズ42が設けられ、その部分を気密に
している。
【0016】ワイヤ電極Wの引取り機構3は、ガイドロ
ーラ43,44,45,46と、引取りローラ47と、
引取り用モータ48と、ピンチローラ49とを主体とす
る。引取り用モータ48は引取りローラ47を回転させ
る。ピンチローラ49は上下に回動自在とされたレバー
51の先端に取り付けられ、ばね52によって引取りロ
ーラ47に圧接されている。
【0017】中央のワイヤ電極Wはガイドローラ43,
45に、また両側のワイヤ電極Wはガイドローラ43,
44,46にそれぞれ案内されて引取りローラ47とピ
ンチローラ49の間にそれぞれ挟み込まれており、引取
り用モータ48による引取りローラ47の回転でワイヤ
供給用ボビン5から引取りローラ47に引き取られる。
引取りローラ47の下にはロールカッタ53が設けられ
ている。ロールカッタ53は引取りローラ47には引き
取られた用済みのワイヤ電極Wを所定の長さに切断す
る。
【0018】符号55は吸引ノズルである。吸引ノズル
55はその先端を案内ローラ17,18間のワイヤ電極
Wの下に配した状態で各隔壁1b,1cを貫通して設け
られ、水平移動用ステッピングモータ56によって動か
される支承部材57に取り付けられている。水平移動用
ステッピングモータ56は、上下用サーボモータ40に
同期して作動し、上下用サーボモータ40によって上昇
させられる被切断物24の切断溝24aの端部に吸引ノ
ズル55の先端を常時近接又は一致させる。各隔壁1
b,1cと吸引ノズル55との間にはベローズ58が設
けられ、その部分を気密にしている。
【0019】吸引ノズル55には真空ポンプ(図示せ
ず)が連結されている。真空ポンプは、ラジカル反応で
生じた反応生成物(SiF4 ,S,C等)と余剰反応ガ
スを切断溝24aの溝底24bから吸引ノズル55を介
して吸い取る。真空ポンプによる吸引は、中央のチャン
バCb内の気圧が左右のチャンバCa,Ccの気圧より
僅かに低くて反応ガスがチャンバCbから外に洩れない
程度とされる。各チャンバCa,Cb,Ccの外壁には
適宜点検窓59が設けられる。
【0020】なお、上記ラジカル反応式精密切断装置で
は、供給機構2、切断機構3、引取り機構4等が各3組
宛設けられ、被切断物24の3個所を同時に切断する構
成とされているが、それらの組数を増減させることがで
きる。また、ワイヤ供給用ボビン5やダンサーローラ
6、ドラムブレーキ7、シール機構34,35等のワイ
ヤ電極Wの移送系はすべて絶縁されていることは言うま
でもない。ワイヤ電極Wの移送系の絶縁はその静電容量
をなるべく小さくする。また、チャンバ内で発生した電
磁波により、モータ類の誤動作、焼損などの危険性があ
るため、モータ類及び配線には電磁波防止のシールド対
策が施される。
【0021】次に本実施例のワイヤ繰出装置用ブレーキ
装置73の作動をラジカル反応式精密切断装置の作動と
ともに説明する。引取り用モータ48で引取りローラ4
7を回転駆動し、ワイヤ供給用ボビン5に巻かれたワイ
ヤ電極Wを引取りローラ47に引き取りながら、ガス供
給ノズル23から反応ガスを供給するとともに、給電ブ
ラシ21,22を通じてワイヤ電極Wに電圧を印加し、
ワイヤ電極Wと被切断物24との間に放電を発生させ
る。放電によって反応ガスが活性化してラジカルを生成
し、該ラジカルは被切断物の構成原子又は分子とラジカ
ル反応する。この結果、被切断物24に溝24aが穿設
され、被切断物24が切断されるようになる。給電に際
し、ブラシ揺動用モータ38は給電ブラシ21,22を
ワイヤ電極Wと交差する水平方向に揺動させ、給電ブラ
シ21,22の局部摩耗を防止する。
【0022】被切断物24の切断の進行に従って上下用
サーボモータ40を作動させ、被切断物24を上昇させ
る。また、吸引ノズル55で溝底24bの余剰反応ガス
と該ガスによって排出される反応生成物を吸引し、中央
のチャンバCbの気圧を左右のチャンバCa,Ccより
も僅かに低くする。このため、反応生成物によって放電
が止ることがなく、ラジカル反応、つまり切断が円滑に
行われるとともに、反応ガスの外部への漏洩が防止され
る。この際、吸引ノズル55は、被切断物24の外周面
に沿って相対移動するように、被切断物24の上昇に同
期してステッピングモータ56で水平に動かすようにな
っている。そしてこの切断時に、図7および図8に示す
ように、ガス供給ノズル23は被切断物24の上昇に伴
ってワイヤ電極Wと一緒に切断溝24a内に入り込むこ
とになるため、被切断物24の肉厚が大で、切断溝24
aがどのように深くなっても溝底24bに反応ガスを十
分に供給して均一な切断加工を継続することができる。
【0023】そして、ワイヤ供給用ボビン5により繰り
出されているワイヤ電極Wの走行をドラムブレーキ7に
より制動することになるが、このとき、上述したよう
に、コントローラ70は、エンコーダ13から出力され
る回動アーム14の回動角の検出信号によりドラムブレ
ーキ7とワイヤ供給用ボビン5との間のワイヤ電極Wに
生じている張力を演算し、この張力を張力設定スイッチ
72により入力された設定値と比較演算して、該設定値
に常に維持するようにワイヤ供給用ボビン5の逆相ブレ
ーキ用モータ11にかける電圧を適宜制御するか、ある
いは、センサ71から出力されるワイヤ電極Wの巻付径
の検出信号と張力設定スイッチにより入力された設定値
とから回転トルクを演算し、このトルクをワイヤ供給用
ボビン5に付与すべく逆相ブレーキ用モータ11にかけ
る電圧を適宜制御する。よって、ドラムブレーキ7に至
るまでの前段階でワイヤ電極Wが制動されることになる
ため、ドラムブレーキ7にワイヤ電極Wを複数回巻き付
けたり、ワイヤ電極Wをドラムブレーキ7に押し付ける
機構を具備することなく、ドラムブレーキ7とワイヤ供
給用ボビン5との間のワイヤ電極Wに設定された張力を
付与してドラムブレーキ7とワイヤ電極Wとの滑りを防
止することができる。したがって、構造を簡素化するこ
とができ、押し付けのための機構が不要であるため、当
然この押し付けのための機構自体がドラムブレーキ7の
負荷になることがなく、ワイヤ電極Wの微妙な張力制御
を行なうことができる。また、ドラムブレーキ7の電磁
ブレーキ15による制動力が多少変動しても逆相ブレー
キ用モータ11によりその変動を吸収することができ、
また、ワイヤ供給用ボビン5のワイヤ巻付径rの変化に
よるドラムブレーキ7とワイヤ供給用ボビン5との間の
ワイヤ電極Wの張力をより安定させることができる。さ
らに、ドラムブレーキ7に要するブレーキ力を変更する
ことができるため、ドラムブレーキ7の径を自由に選択
することができる。
【0024】なお、本発明のワイヤ繰出装置用ブレーキ
装置は、ラジカル反応式精密切断装置に限らず、ワイヤ
をボビンから繰り出し、そのワイヤの走行をドラムブレ
ーキにより制動する構成のものであれば、種々のものに
適用することができるのは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のワイヤ繰
出装置用ブレーキ装置によれば、ドラムブレーキによる
ワイヤ制動時に、モータによりボビンに逆相制動をかけ
ドラムブレーキとボビンとの間のワイヤに張力を付与し
てドラムブレーキとワイヤとの滑りを防止する。したが
って、ワイヤを複数回ドラムブレーキに巻き付ける必要
がなく、またワイヤをドラムブレーキに押し付ける機構
を必要としないため、構造を簡素化することができ、ワ
イヤの微妙な張力制御を行なって、常時安定した張力に
よりワイヤを移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるワイヤ繰出装置用ブ
レーキ装置を示す構成図である。
【図2】 同装置のワイヤ電極の張力とワイヤ巻付径と
ワイヤ供給用ボビンの回転トルクとの関係を示す図であ
る。
【図3】 本発明の一実施例によるワイヤ繰出装置用ブ
レーキ装置が用いられるラジカル反応式精密切断装置を
示す正断面図である。
【図4】 同平断面図である。
【図5】 同側断面図である。
【図6】 同装置の案内ローラと給電ブラシ等の関係を
示す斜視図である。
【図7】 同装置のワイヤ電極と供給ノズル、及び被切
断物の関係を示す側面図である。
【図8】 図7に示すVI−VI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
5 ワイヤ供給用ボビン(ボビン) 7 ドラムブレーキ 11 逆相ブレーキ用モータ(モータ) W ワイヤ電極(ワイヤ)
フロントページの続き (72)発明者 菊地 吉郎 神奈川県横浜市磯子区新磯子町27番地 株 式会社新潟鉄工所製品開発部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周にワイヤが巻き付けられ、該巻き付
    けられたワイヤを繰り出すボビンと、 繰り出されたワイヤが巻き付けられ、該ワイヤの走行を
    制動するドラムブレーキとを有するワイヤ繰出装置用ブ
    レーキ装置において、 前記ドラムブレーキによるワイヤ制動時に該ドラムブレ
    ーキと前記ボビンとの間のワイヤに張力を付与するべく
    前記ボビンに逆相制動をかけるモータを具備することを
    特徴とするワイヤ繰出装置用ブレーキ装置。
JP31705791A 1991-11-29 1991-11-29 ワイヤ繰出装置用ブレーキ装置 Pending JPH06329336A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31705791A JPH06329336A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 ワイヤ繰出装置用ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31705791A JPH06329336A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 ワイヤ繰出装置用ブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06329336A true JPH06329336A (ja) 1994-11-29

Family

ID=18083942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31705791A Pending JPH06329336A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 ワイヤ繰出装置用ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06329336A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102233463A (zh) * 2010-04-27 2011-11-09 王丕文 线切割加工机之绕线***及其供线方法
KR101269944B1 (ko) * 2012-12-26 2013-06-18 주식회사 해동산업 공급와이어의 장력 조절용 보빈이 구비된 와이어 공급장치
WO2013105902A1 (en) * 2012-01-09 2013-07-18 Venture Corporation Limited An apparatus and method for maintaining consistent tension of a roll of media undergoing un-winding or re-winding
KR101317229B1 (ko) * 2013-04-02 2013-10-15 공군승 마그넷 가공용 와이어 쏘우 머신
WO2014039005A1 (en) * 2012-09-04 2014-03-13 Venture Corporation Limited An apparatus and method for maintaining consistent tension of a flexible flat cable undergoing extension or retraction
JP2016135531A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 西部電機株式会社 ワイヤ電極供給装置及びワイヤ電極供給方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4863160A (ja) * 1971-11-30 1973-09-03
JPS512277A (ja) * 1974-06-28 1976-01-09 Sanshin Dengu Seizo Kk Tanshoto
JPS5969361A (ja) * 1982-10-06 1984-04-19 Tsudakoma Ind Co Ltd 高速巻取機の停止方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4863160A (ja) * 1971-11-30 1973-09-03
JPS512277A (ja) * 1974-06-28 1976-01-09 Sanshin Dengu Seizo Kk Tanshoto
JPS5969361A (ja) * 1982-10-06 1984-04-19 Tsudakoma Ind Co Ltd 高速巻取機の停止方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102233463A (zh) * 2010-04-27 2011-11-09 王丕文 线切割加工机之绕线***及其供线方法
WO2013105902A1 (en) * 2012-01-09 2013-07-18 Venture Corporation Limited An apparatus and method for maintaining consistent tension of a roll of media undergoing un-winding or re-winding
WO2014039005A1 (en) * 2012-09-04 2014-03-13 Venture Corporation Limited An apparatus and method for maintaining consistent tension of a flexible flat cable undergoing extension or retraction
KR101269944B1 (ko) * 2012-12-26 2013-06-18 주식회사 해동산업 공급와이어의 장력 조절용 보빈이 구비된 와이어 공급장치
KR101317229B1 (ko) * 2013-04-02 2013-10-15 공군승 마그넷 가공용 와이어 쏘우 머신
JP2016135531A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 西部電機株式会社 ワイヤ電極供給装置及びワイヤ電極供給方法
US10301144B2 (en) 2015-01-23 2019-05-28 Seibu Electric & Machinery Co., Ltd. Wire electrode supply apparatus and wire electrode supply method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6062507A (en) Vertical winder and method
EP1171370B1 (en) Device for gluing rolls of web material and associated method
JPH06329336A (ja) ワイヤ繰出装置用ブレーキ装置
JP2691007B2 (ja) 真空連続処理装置
JPH06316896A (ja) サイズプレスロールによる紙または厚紙の塗被加工方法と塗工装置
JP3074007B2 (ja) ワイヤーソー装置におけるリール駆動装置
JPH09202533A (ja) 線材用張力調整装置
JP2604334B2 (ja) ウエブ加工機
JP2004345066A (ja) ワイヤカット放電加工機のワイヤの張力制御装置
KR20220079062A (ko) 페이퍼 검 테이프 테이핑 장치
JPH0758705B2 (ja) ラジカル反応による精密切断装置の反応生成物除去装置
JP3210528B2 (ja) ワイヤソー装置
JPH06334037A (ja) ラジカル反応による精密切断装置
JPH07101680B2 (ja) ラジカル反応による精密切断装置
JP7336825B2 (ja) 巻線装置及び巻線方法
JPH028929Y2 (ja)
JP2765926B2 (ja) 巻取機の制御装置
JP7056928B2 (ja) フィルムの原反径の計測システム
JPH1072157A (ja) フィルム供給装置
JPS6323389Y2 (ja)
JPH0617799Y2 (ja) フィルムの繰出し部のブレ止め装置
JP2649508B2 (ja) 自動壁紙糊付機
JP2001163488A (ja) 多軸式巻取装置
JPH0929610A (ja) ワイヤソーのワイヤトラバース装置
JPH0241822A (ja) ワイヤ放電加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19951121