JPH0632636A - 金属被覆光ファイバの製造方法 - Google Patents
金属被覆光ファイバの製造方法Info
- Publication number
- JPH0632636A JPH0632636A JP4209720A JP20972092A JPH0632636A JP H0632636 A JPH0632636 A JP H0632636A JP 4209720 A JP4209720 A JP 4209720A JP 20972092 A JP20972092 A JP 20972092A JP H0632636 A JPH0632636 A JP H0632636A
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- JP
- Japan
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- optical fiber
- resin
- metal
- coated
- carbon
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- Pending
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低強度部分の少ない金属被覆光ファイバの製
造方法を提供する。 【構成】 光ファイバ３上にカーボン被膜を設けたカー
ボン被覆光ファイバ３ａ上に金属被膜を形成する金属被
覆光ファイバの製造方法において、カーボン被覆光ファ
イバ３ａに樹脂被覆を施して樹脂被覆された光ファイバ
３ｂを形成し、次いで、この樹脂被覆された光ファイバ
３ｂの樹脂被覆を除去しながら金属被膜を形成する。
造方法を提供する。 【構成】 光ファイバ３上にカーボン被膜を設けたカー
ボン被覆光ファイバ３ａ上に金属被膜を形成する金属被
覆光ファイバの製造方法において、カーボン被覆光ファ
イバ３ａに樹脂被覆を施して樹脂被覆された光ファイバ
３ｂを形成し、次いで、この樹脂被覆された光ファイバ
３ｂの樹脂被覆を除去しながら金属被膜を形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属被覆光ファイバの
製造方法に関する。
製造方法に関する。
【０００２】
【従来技術】高温になる箇所に光ファイバを敷設して情
報伝送を行う場合、光ファイバとして通常の石英ガラス
光ファイバの上に金属被膜を形成して耐熱性や機械的強
度等を向上させたものを使用することが多い。また、光
ファイバの強度を向上させる目的で金属被膜を設ける場
合もある。この種の耐熱性に優れた金属被覆光ファイバ
の製造方法として、カーボン被覆光ファイバを製作し、
この上に金属を無電解メッキ、電解メッキ、もしくは無
電解と電解メッキの２層メッキを行う方法が、既に提案
されている（特願平１−２２１８３２号参照）。この方
法は、最初に樹脂被覆をしないでカーボン被覆光ファイ
バを線引きして巻き取り、そののち別工程で前記カーボ
ン被覆光ファイバ上に金属被覆層をメッキするというも
のであった。
報伝送を行う場合、光ファイバとして通常の石英ガラス
光ファイバの上に金属被膜を形成して耐熱性や機械的強
度等を向上させたものを使用することが多い。また、光
ファイバの強度を向上させる目的で金属被膜を設ける場
合もある。この種の耐熱性に優れた金属被覆光ファイバ
の製造方法として、カーボン被覆光ファイバを製作し、
この上に金属を無電解メッキ、電解メッキ、もしくは無
電解と電解メッキの２層メッキを行う方法が、既に提案
されている（特願平１−２２１８３２号参照）。この方
法は、最初に樹脂被覆をしないでカーボン被覆光ファイ
バを線引きして巻き取り、そののち別工程で前記カーボ
ン被覆光ファイバ上に金属被覆層をメッキするというも
のであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法では、線引き時には必ずキャプスタンやダンサロー
ラーなどを裸のカーボン被覆光ファイバが通るため、光
ファイバのカーボン層表面に多くの傷がつき、光ファイ
バの強度を低下させてしまい、従って、最終的に得られ
る金属被覆光ファイバの強度も低下させてしまうという
問題があった。
方法では、線引き時には必ずキャプスタンやダンサロー
ラーなどを裸のカーボン被覆光ファイバが通るため、光
ファイバのカーボン層表面に多くの傷がつき、光ファイ
バの強度を低下させてしまい、従って、最終的に得られ
る金属被覆光ファイバの強度も低下させてしまうという
問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決した金属被覆光ファイバの製造方法を提供するもの
で、光ファイバ上にカーボン被膜を設けたカーボン被覆
光ファイバ上に金属被膜を形成する金属被覆光ファイバ
の製造方法において、カーボン被覆光ファイバに樹脂被
覆を施して樹脂被覆された光ファイバを形成する工程
と、この樹脂被覆された光ファイバの樹脂被覆を除去し
ながら金属被膜を形成する工程を有することを特徴とす
るものである。
決した金属被覆光ファイバの製造方法を提供するもの
で、光ファイバ上にカーボン被膜を設けたカーボン被覆
光ファイバ上に金属被膜を形成する金属被覆光ファイバ
の製造方法において、カーボン被覆光ファイバに樹脂被
覆を施して樹脂被覆された光ファイバを形成する工程
と、この樹脂被覆された光ファイバの樹脂被覆を除去し
ながら金属被膜を形成する工程を有することを特徴とす
るものである。
【０００５】
【作用】上述のように、先ず、公知の方法にて樹脂被覆
したカーボン被覆光ファイバを製造する。次いで、樹脂
被覆を除去しながら、カーボン被覆光ファイバ上に金属
被膜を形成すると、カーボン被覆が露出した状態で光フ
ァイバをキャスタンやローラーに通す必要がなくなる。
従って、製造工程中に、光ファイバのカーボン層に多く
の傷を付けることがなく、低強度部分の少ない金属被覆
光ファイバを得ることができる。
したカーボン被覆光ファイバを製造する。次いで、樹脂
被覆を除去しながら、カーボン被覆光ファイバ上に金属
被膜を形成すると、カーボン被覆が露出した状態で光フ
ァイバをキャスタンやローラーに通す必要がなくなる。
従って、製造工程中に、光ファイバのカーボン層に多く
の傷を付けることがなく、低強度部分の少ない金属被覆
光ファイバを得ることができる。
【０００６】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
を詳細に説明する。図１は本発明にかかる金属被覆光フ
ァイバの製造方法の一実施例の工程説明図であり、図１
（ａ）は線引き工程を示し、図１（ｂ）は金属被膜工程
を示す。図１（ａ）中、１はプリフォーム（光ファイバ
用母材）、２は線引き炉、３は光ファイバ、４は光ファ
イバ外径測定器、５は熱ＣＶＤ反応容器、６はヒータ
ー、７は原料ガス導入口、８は排気口、９はコーティン
グダイス、１０は樹脂硬化炉、１１はボビンである。図
１（ｂ）中、１２は送芯機、１３は樹脂除去装置、１４
は洗浄装置、１５はメッキ装置、１６は引取装置であ
る。その工程は次の通りである。即ち、 １）先ず、線引炉２によりプリフォーム１を線引きして
形成された光ファイバ３上に、原料ガス導入口７より導
入された、例えばアセチレン等の炭化水素ガスを熱ＣＶ
Ｄ反応容器５により熱分解して約４００Åの厚さのカー
ボン膜を合成して、カーボン被覆光ファイバ３ａを形成
する。 ２）次いで、このカーボン被覆光ファイバ３ａ上にコー
ティングダイス９によりアクリル系樹脂を被覆し、これ
を樹脂硬化炉１０を通して硬化せしめて樹脂被覆光ファ
イバ３ｂを形成し、ボビン１１に巻き取る。 ３）次いで、このボビン１１を送芯機１２に装着し、樹
脂被覆光ファイバ３ｂをこの送芯機１２から樹脂除去装
置１３へと送り出し、樹脂被覆を除去する。 ４）樹脂除去装置１３から出てきたカーボン被覆光ファ
イバ３ａには、必要により設けた洗浄装置１４を通過せ
しめた後、メッキ装置１５にて厚さ約５μｍのニッケル
メッキを施す。樹脂除去装置１３は、６０〜９０℃に加
熱したトルエンやトリクレンなどの有機溶剤の浴槽から
なり、此の浴槽には超音波振動子が取り付けられてい
る。この樹脂除去装置１３中を１０分ほどかけて、樹脂
被覆光ファイバ３ｂを通過させると、被覆樹脂をカーボ
ン層からきれいに剥離することができる。なお、有機溶
剤の温度を常温にすると、樹脂を除去するには３０分以
上を必要とした。試料として、以下の３種類を製作し
た。即ち、 試料１：樹脂除去装置１３中を１０分ほどで、樹脂被覆
光ファイバ３ｂを通過させたもの。 試料２：予め、カッターで樹脂表面に傷を付けておいて
から、樹脂除去装置１３中を５分ほどかけて、樹脂被覆
光ファイバ３ｂを通過させたもの。この場合、有機溶剤
が速やかに樹脂内部へ浸透し、カーボン表面層上の樹脂
は容易に剥がれ、５分以内で完全に除去される。 試料３：比較例として、線引きしたカーボン被覆光ファ
イバ（樹脂被覆なし）を一度ボビン１１に巻き取り、次
いで、送芯機１２から直接、洗浄装置１４、メッキ装置
１５、引取装置１６に送ったもの。 上記試料について、破断強度と破断確率の関係について
調べた結果を図２に示す。図２からわかるように、試料
１、２は低強度部が少なく、良好な強度分布を示した。
特に、樹脂の剥離が容易な試料２はより良好な強度分布
を示した。一方、試料３は低強度部が非常に多く、製造
工程でカーボン被覆光ファイバに傷がついてしまうこと
がわかる。
を詳細に説明する。図１は本発明にかかる金属被覆光フ
ァイバの製造方法の一実施例の工程説明図であり、図１
（ａ）は線引き工程を示し、図１（ｂ）は金属被膜工程
を示す。図１（ａ）中、１はプリフォーム（光ファイバ
用母材）、２は線引き炉、３は光ファイバ、４は光ファ
イバ外径測定器、５は熱ＣＶＤ反応容器、６はヒータ
ー、７は原料ガス導入口、８は排気口、９はコーティン
グダイス、１０は樹脂硬化炉、１１はボビンである。図
１（ｂ）中、１２は送芯機、１３は樹脂除去装置、１４
は洗浄装置、１５はメッキ装置、１６は引取装置であ
る。その工程は次の通りである。即ち、 １）先ず、線引炉２によりプリフォーム１を線引きして
形成された光ファイバ３上に、原料ガス導入口７より導
入された、例えばアセチレン等の炭化水素ガスを熱ＣＶ
Ｄ反応容器５により熱分解して約４００Åの厚さのカー
ボン膜を合成して、カーボン被覆光ファイバ３ａを形成
する。 ２）次いで、このカーボン被覆光ファイバ３ａ上にコー
ティングダイス９によりアクリル系樹脂を被覆し、これ
を樹脂硬化炉１０を通して硬化せしめて樹脂被覆光ファ
イバ３ｂを形成し、ボビン１１に巻き取る。 ３）次いで、このボビン１１を送芯機１２に装着し、樹
脂被覆光ファイバ３ｂをこの送芯機１２から樹脂除去装
置１３へと送り出し、樹脂被覆を除去する。 ４）樹脂除去装置１３から出てきたカーボン被覆光ファ
イバ３ａには、必要により設けた洗浄装置１４を通過せ
しめた後、メッキ装置１５にて厚さ約５μｍのニッケル
メッキを施す。樹脂除去装置１３は、６０〜９０℃に加
熱したトルエンやトリクレンなどの有機溶剤の浴槽から
なり、此の浴槽には超音波振動子が取り付けられてい
る。この樹脂除去装置１３中を１０分ほどかけて、樹脂
被覆光ファイバ３ｂを通過させると、被覆樹脂をカーボ
ン層からきれいに剥離することができる。なお、有機溶
剤の温度を常温にすると、樹脂を除去するには３０分以
上を必要とした。試料として、以下の３種類を製作し
た。即ち、 試料１：樹脂除去装置１３中を１０分ほどで、樹脂被覆
光ファイバ３ｂを通過させたもの。 試料２：予め、カッターで樹脂表面に傷を付けておいて
から、樹脂除去装置１３中を５分ほどかけて、樹脂被覆
光ファイバ３ｂを通過させたもの。この場合、有機溶剤
が速やかに樹脂内部へ浸透し、カーボン表面層上の樹脂
は容易に剥がれ、５分以内で完全に除去される。 試料３：比較例として、線引きしたカーボン被覆光ファ
イバ（樹脂被覆なし）を一度ボビン１１に巻き取り、次
いで、送芯機１２から直接、洗浄装置１４、メッキ装置
１５、引取装置１６に送ったもの。 上記試料について、破断強度と破断確率の関係について
調べた結果を図２に示す。図２からわかるように、試料
１、２は低強度部が少なく、良好な強度分布を示した。
特に、樹脂の剥離が容易な試料２はより良好な強度分布
を示した。一方、試料３は低強度部が非常に多く、製造
工程でカーボン被覆光ファイバに傷がついてしまうこと
がわかる。
【０００７】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
ファイバ上にカーボン被膜を設けたカーボン被覆光ファ
イバ上に金属被膜を形成する金属被覆光ファイバの製造
方法において、カーボン被覆光ファイバに樹脂被覆を施
して樹脂被覆された光ファイバを形成する工程と、この
樹脂被覆された光ファイバの樹脂被覆を除去しながら金
属被膜を形成する工程を有するため、カーボン被覆光フ
ァイバに傷を付けることなく金属被覆を施すができるの
で、強度が低い部分の少ない金属被覆光ファイバを製造
することができるという優れた効果がある。
ファイバ上にカーボン被膜を設けたカーボン被覆光ファ
イバ上に金属被膜を形成する金属被覆光ファイバの製造
方法において、カーボン被覆光ファイバに樹脂被覆を施
して樹脂被覆された光ファイバを形成する工程と、この
樹脂被覆された光ファイバの樹脂被覆を除去しながら金
属被膜を形成する工程を有するため、カーボン被覆光フ
ァイバに傷を付けることなく金属被覆を施すができるの
で、強度が低い部分の少ない金属被覆光ファイバを製造
することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）、（ｂ）は、本発明に係る金属被覆光フ
ァイバの製造方法の一実施例の工程説明図である。
ァイバの製造方法の一実施例の工程説明図である。
【図２】上記工程で製造した金属被覆光ファイバの破断
強度と破断確率の関係を示す図である。
強度と破断確率の関係を示す図である。
１ プリフォーム ２ 線引き炉 ３ 光ファイバ ４ 光ファイバ外径測定器 ５ 熱ＣＶＤ反応容器 ６ ヒーター ７ 原料ガス導入口 ８ 排気口 ９ コーティングダイス １０ 樹脂硬化炉 １１ ボビン １２ 送芯機 １３ 樹脂除去装置 １４ 洗浄装置 １５ メッキ装置 １６ 引取装置
フロントページの続き (72)発明者 宇田 芳人 大阪府寝屋川市楠根北町２番５号 協和電 線株式会社内 (72)発明者 池上 清司 大阪府寝屋川市楠根北町２番５号 協和電 線株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 光ファイバ上にカーボン被膜を設けたカ
ーボン被覆光ファイバ上に金属被膜を形成する金属被覆
光ファイバの製造方法において、カーボン被覆光ファイ
バに樹脂被覆を施して樹脂被覆された光ファイバを形成
する工程と、この樹脂被覆された光ファイバの樹脂被覆
を除去しながら金属被膜を形成する工程を有することを
特徴とする金属被覆光ファイバの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4209720A JPH0632636A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 金属被覆光ファイバの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4209720A JPH0632636A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 金属被覆光ファイバの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0632636A true JPH0632636A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16577535
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4209720A Pending JPH0632636A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 金属被覆光ファイバの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0632636A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3627864A1 (de) * | 1985-08-16 | 1987-04-30 | Rudolf Hall | Verfahren, vorrichtung und deren herstellungsverfahren zur corona-behandlung von formteilen |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP4209720A patent/JPH0632636A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3627864A1 (de) * | 1985-08-16 | 1987-04-30 | Rudolf Hall | Verfahren, vorrichtung und deren herstellungsverfahren zur corona-behandlung von formteilen |
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