JPH0632527Y2 - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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JPH0632527Y2
JPH0632527Y2 JP1990007439U JP743990U JPH0632527Y2 JP H0632527 Y2 JPH0632527 Y2 JP H0632527Y2 JP 1990007439 U JP1990007439 U JP 1990007439U JP 743990 U JP743990 U JP 743990U JP H0632527 Y2 JPH0632527 Y2 JP H0632527Y2
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JP
Japan
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baffle sleeve
mating ring
inner diameter
retainer
seal
Prior art date
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JP1990007439U
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JPH0398375U (ja
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秀和 高橋
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Eagle Industry Co Ltd
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Eagle Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば熱溶融性流体、スラリー液あるいは高
粘度液等の密封液の軸封に適したメカニカルシールに関
する。
[従来の技術] 従来、この種のメカニカルシールにおいては、第5図に
示すように、機体1の内径部に挿通された回転軸2を軸
封するに場合、機体1側に締付けネジ3を介して装着さ
れたシールカバー4に固定してなるバッフルスリーブ5
を回転軸2の外周に配置し、このバッフルスリーブ5の
外周に金属ベローズ6でバックアップされたリテーナ7
とメイティングリング8からなる静止側シール部を組付
ける。
そして、この静止側シール部のメイティングリング8に
は、回転軸2側にスリーブ9を介してノックピン10及
びOリング11により組付けられたシールリング12か
らなる回転側シール部が、金属ベローズ6の弾性を利用
して摺接し得るようになっている。
一方、シールカバー4には、金属ベローズ6内に通じる
クエンチング孔13を設けて、このクエンチング孔13
から冷却流体Wを静止側シール部に注入し排出させるよ
うにすることにより、クエンチングを行なっている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記した従来構造のメカニカルシールに
あっては、特に金属ベローズ6の先端部6aで静止側シ
ール部の廻り止めによるトルク伝達を行なっているため
に、ベローズ6に負荷が加わり、破損し易いばかりでな
く、ベローズ素材としてステンレス等を使用するとヘタ
リ易く、運転中に面圧不足になって洩れることがある。
また、このような金属ベローズ6のヘタリを補うため
に、第6図に示すように、金属ベローズ6の内側にコイ
ルスプリング14を介装することが考えられるが、ベロ
ーズ6に加わる負荷による破損防止対策とはならない。
さらに、第6図において、静止側シール部の廻り止めを
バッフルスリーブ5の先端部5aとリテーナ8とのクラ
ッチング作用で行なうようにしてなるものでは、コイル
スプリング14が伸びると、ベローズ6もまた伸び変形
するために、ベローズ6の撓みが大きくなり、取付け時
よりも大きな荷重が摺動面に働いて面圧過多になり易
い。
また、リテーナ7と摺動材であるメイティングリング8
とは、焼嵌めによる一体構造になっているために、メイ
ティングリング8が破損した場合に、交換不能になるこ
とが多い。
さらにまた、このような従来構造のものには、ベローズ
6の振れ止めがないために、長期使用中におけるベロー
ズ6の振れによる金属疲労で破損することがあるといっ
た問題がある。
[考案の目的] 本考案は、上記の事情のもとになされたもので、その目
的とするところは、摺動面の面圧不足または過多、及び
ベローズの破損を確実に防止し、かつ摺動材を簡単に修
理交換することができるようにしたメカニカルシールを
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記した課題を解決するために、本考案は、機体の内径
部に挿通された回転軸の外周に、該機体側に装着された
シールカバーに固定してなるバッフルスリーブを配置
し、このバッフルスリーブの外周に金属ベローズでバッ
クアップされたリテーナとメイティングリングとからな
る静止側シール部を組付ける一方、この静止側シール部
のメイティングリングに、前記回転軸側に組付けられた
シールリングからなる回転側シール部を摺接させるとと
もに、前記金属ベローズの内側にコイルスプリングを介
装してなるメカニカルシールにおいて、前記静止側シー
ル部のリテーナとメイティングリングを互いに分離可能
に組付け、かつ前記バッフルスリーブの先端部を前記メ
イティングリングの内径部間に臨ませるとともに、この
メイティングリングの内径部に形成した切欠溝に、前記
バッフルスリーブの先端部に形成した前記リテーナの内
径よりも高い立上り部を係合させて廻り止め可能にする
一方、前記バッフルスリーブの外周とリテーナの内周と
の間にダンパを設けてなる構成としたものである。
この場合、前記バッフルスリーブの先端部に立上り部を
形成してメイティングリングの内径部に形成した切欠溝
に係合させることにより廻り止めを行なうには、バッフ
ルスリーブの先端部に起立片をカシメにより一体に起立
形成して立上り部とするか、バッフルスリーブの先端部
にキー溝を設け、このキー溝にキー部材を植設して立上
り部とするか、またはバッフルスリーブの先端部をL字
形フランジ状に形成して立上り部とし、この立上り部の
反摺動面側に前記メイティングリングの内径部に形成し
た切欠溝に係合するノックピンを植設したりすることが
好ましい。
[作用] すなわち、本考案は、バッフルスリーブの先端部をメイ
ティングリングの内径部側に臨ませ、かつこのメイティ
ングリングの内径部に形成した切欠溝に、バッフルスリ
ーブの先端部に形成した立上り部を係合させて廻り止め
してなるために、摺動トルクのトルク伝達がバッフルス
リーブとメイティングリングとの間で行なわれ、ベロー
ズには摺動トルクが働かない。
また、バッフルスリーブの先端部に形成した立上り部を
リテーナの内径よりも高くなっているために、ベローズ
の伸び変形時に、立上り部にリテーナが当接するような
ストッパの役目を果たし、これによって、初期に設定し
た値通りのベローズ荷重が摺動面に常に与えられる。
さらに、バッフルスリーブの外周とリテーナの内周との
間にダンパを設けてなるために、ベローズの振れ止めが
行なえる。
さらにまた、静止側シール部のリテーナとメイティング
リングを互いに分離可能に組付けてなるために、摺動材
の修理交換が容易に行なえる。
[実施例] 以下、本考案を第1図から第4図に示す各実施例を参照
しながら詳細に説明する。なお、本考案に係る図示の実
施例において、第5図及び第6図に示す従来のメカニカ
ルシールと構成が重複する部分は同一符号を用いて説明
する。
第1図及び第2図は、本考案に係るメカニカルシールの
第1実施例を示すものである。
すなわち、第1図及び第2図に示すように、第6図に示
すような金属ベローズ6の内側にコイルスプリング14
を介装してなるメカニカルシールにおいて、静止側シー
ル部を構成するリテーナ7とメイティングリング8とを
Oリング等のパッキン15を介して互いに分離可能に組
付ける。
一方、バッフルスリーブ5の先端部5aを、前記メイテ
ィングリング8の内径部8a側に臨ませ、かつ、このバ
ッフルスリーブ5の先端部5aにカシメにより一体に起
立形成した起立片51からなる立上り部50を、前記メ
イティングリング8の内径部8aに形成した切欠溝81
に係合させて廻り止めを可能にする。
また、図中16は前記バッフルスリーブ5の外周とリテ
ーナ7の内周7aとの間に介在した四フッ化エチレン樹
脂等の耐熱性及び弾性を有するダンパである。
この場合、前記したバッフルスリーブ5の先端部5aに
形成される立上り部50の高さは、リテーナ7の内周7
aの内径よりも高くなっていて、これによって、前記ベ
ローズ6の伸び変形時に、立上り部50にリテーナ7を
当接させることによりストッパの役目をなし、これによ
って、ベローズ6の伸び変形を阻止して、初期に設定し
た値通りのベローズ荷重を常に摺動面に与えることがで
きるようになっているものである。
さらに、第3図は、本考案に係る第2実施例を示すもの
であり、前記バッフルスリーブ5の先端部6aに立上り
部50を形成するにおいて、バッフルスリーブ5の先端
部5aにキー溝52を設け、このキー溝52にキー部材
53を植設してなる構成としたものである。
さらにまた、第4図は、本考案に係る第3実施例を示す
ものであり、前記バッフルスリーブ5の先端部5aをL
字形フランジ状に形成して立上り部50とし、この立上
り部50の反摺動面側に、前記メイティングリング8の
内径部8aに形成した切欠溝81に係合するノックピン
54を植設してなる構成を有するものである。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案は、バッフルス
リーブの先端部をメイティングリングの内径部側に臨ま
せ、かつこのメイティングリングの内径部に形成した切
欠溝に、バッフルスリーブの先端部に形成した立上り部
を係合させて廻り止めしてなることから、摺動トルクの
トルク伝達をバッフルスリーブとメイティングリングと
の間で行なわれるため、ベローズには摺動トルクが働か
ず、これによって、ベローズのヘタリを防止することが
できる。
また、バッフルスリーブの先端部に形成した立上り部を
リテーナの内径よりも高くなっているために、ベローズ
の伸び変形時に、立上り部にリテーナが当接するような
ストッパの役目を果たし、これによって、初期に設定し
た値通りのベローズ荷重が摺動面に常に与えられる。
さらに、バッフルスリーブの外周とリテーナの内周との
間にダンパを設けてなるために、ベローズの振れを抑止
することができ、疲労破損を防止することができる。
さらにまた、静止側シール部のリテーナとメイティング
リングを互いに分離可能に組付けてなるために、摺動材
の修理交換を容易に行なうことができるというすぐれた
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るメカニカルシールの第1実施例を
示す要部拡大断面図、第2図は同じく機体への組付け状
態の全体構成を示す断面図、 第3図は本考案に係るメカニカルシールの第2実施例を
示す要部拡大断面図、第4図は本考案に係るメカニカル
シールの第2実施例を示す要部拡大断面図、第5図及び
第6図は従来のメカニカルシールの機体への組付け状態
をそれぞれ示す要部断面図である。 1……機体、2……回転軸、 4……シールカバー、 5……バッフルスリーブ、5a……先端部、 50……立上り部、 6……金属ベローズ、 7……リテーナ、7a……内周、 8……メイティングリング、 8a……内径部、81……切欠溝、 12……シールリング、 14……コイルスプリング、 15……パッキン、16……ダンパ。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体の内径部に挿通された回転軸の外周
    に、該機体側に装着されたシールカバーに固定してなる
    バッフルスリーブを配置し、このバッフルスリーブの外
    周に金属ベローズでバックアップされたリテーナとメイ
    ティングリングとからなる静止側シール部を組付ける一
    方、この静止側シール部のメイティングリングに、前記
    回転軸側に組付けられたシールリングからなる回転側シ
    ール部を摺接させるとともに、前記金属ベローズの内側
    にコイルスプリングを介装してなるメカニカルシールに
    おいて、前記静止側シール部のリテーナとメイティング
    リングを互いに分離可能に組付け、かつ前記バッフルス
    リーブの先端部を前記メイティングリングの内径部側に
    臨ませるとともに、このメイティングリングの内径部に
    形成した切欠溝に、前記バッフルスリーブの先端部に形
    成した前記リテーナの内径よりも高い立上り部を係合さ
    せて廻り止め可能にする一方、前記バッフルスリーブの
    外周とリテーナの内周との間にダンパを設けたことを特
    徴とするメカニカルシール。
  2. 【請求項2】バッフルスリーブの先端部に起立片をカシ
    メにより一体に起立形成して立上り部としたことを特徴
    とする請求項1記載のメカニカルシール。
  3. 【請求項3】バッフルスリーブの先端部にキー溝を設
    け、このキー溝にキー部材を植設して立上り部としたこ
    とを特徴とする請求項1記載のメカニカルシール。
  4. 【請求項4】バッフルスリーブの先端部をL字形フラン
    ジ状に形成して立上り部とし、この立上り部の反摺動面
    側に前記メイティングリングの内径部に形成した切欠溝
    に係合するノックピンを植設したことを特徴とする請求
    項1記載のメカニカルシール。
JP1990007439U 1990-01-29 1990-01-29 メカニカルシール Expired - Lifetime JPH0632527Y2 (ja)

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JPH0398375U JPH0398375U (ja) 1991-10-11
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