JPH06324061A - 回転速度検出装置付転がり軸受 - Google Patents

回転速度検出装置付転がり軸受

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JPH06324061A
JPH06324061A JP5132388A JP13238893A JPH06324061A JP H06324061 A JPH06324061 A JP H06324061A JP 5132388 A JP5132388 A JP 5132388A JP 13238893 A JP13238893 A JP 13238893A JP H06324061 A JPH06324061 A JP H06324061A
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JP
Japan
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magnetic
tone wheel
rotation speed
raceway
raceway surface
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JP5132388A
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English (en)
Inventor
Koichi Morita
耕一 森田
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】小型化した場合でも、低速時に於ける検出性能
を確保し、且つ出力電圧を十分に大きくする。 【構成】トーンホイール18の円輪部20に形成した透
孔21、21の外周部22、22と内周部23、23と
を、円周方向に亙ってずらせる。そして、外周部22、
22に第一のホール素子6aを対向させ、内周部23、
23に第二のホール素子6bを対向させる。両ホール素
子6a、6bの出力電圧の差が、回転速度センサ2の出
力電圧となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る回転速度検出装置
付転がり軸受は、例えば電気自動車のモータサポート用
軸受として利用し、モータにより駆動される軸を回転自
在に支承すると共に、この軸の回転速度を検出する為に
利用する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車の駆動用モータにより回転さ
せられる軸を支承する為のモータサポート軸受に回転速
度検出装置を組み込み、上記軸の回転速度を求める事が
考えられている。上記回転速度検出装置は、上記軸と共
に回転する側の部材に支持された円環状のトーンホイー
ルと、回転しない側の部材に支持されたセンサとから構
成される。この様な回転速度検出装置の構造としては、
従来から種々のものが知られているが、上記センサに差
動型ホールICを組み込んだものは、上記トーンホイー
ルの回転速度に関係なく大きな出力を得られる事から、
好ましく使用出来る。
【0003】図21〜22は、この様な差動型ホールI
Cを組み込んだセンサを含んで構成される回転速度検出
装置の基本構造を示している。軸等と共に回転するトー
ンホイール1の外周縁には、歯車状の凹凸を形成してい
る。一方、回転速度センサ2は、1個の永久磁石4と差
動型ホールIC5とにより構成される。この内の永久磁
石4は、上記トーンホイール1の直径方向(図21〜2
2の上下方向)に亙り着磁されている。又、上記差動型
ホールIC5は、それぞれがこの永久磁石4から出る磁
束を通す、磁気センサの一種である第一、第二のホール
素子6a、6bと、これら両ホール素子6a、6bから
送り出される出力波形を整形する為の波形整形回路7と
から成る。
【0004】上記第一、第二のホール素子6a、6b
は、円周方向(図21の左右方向)に亙り互いに離隔し
て配置されている。従って、上記第一のホール素子6a
が上記トーンホイール1外周縁の凸部8、8(又は凹部
9、9)と対向する瞬間と、上記第二のホール素子6b
が上記凸部8、8(又は凹部9、9)と対向する瞬間と
がずれる。
【0005】上記各ホール素子6a、6bを流れる磁束
の密度は、当該ホール素子6a(又は6b)が上記凸部
8、8に対向している場合には高くなり、反対に上記凹
部9、9に対向している場合には低くなる。そして、上
記各ホール素子6a、6bの出力電圧は、各ホール素子
6a、6bを流れる磁束の密度に応じて変化する。従っ
て、例えば第一のホール素子6aの出力電圧が図23
(A)に示す様に変化した場合には、第二のホール素子
6bの出力電圧は、同図(B)に示す様に、上記第一の
ホール素子6aの出力電圧とは位相が異なった状態で、
この第一のホール素子6aの出力電圧と同一周期で変化
する。
【0006】前記波形整形回路7は、これら第一、第二
のホール素子6a、6bの出力電圧を比較し、両ホール
素子6a、6bの出力電圧の差を、図23(C)に示す
様な交流電圧として出力する。この様な波形整形回路7
からの出力が、前記回転速度センサ2の出力となる。こ
の図23(C)に示した出力は、交流であり、しかも電
圧変化が大きい為、この出力が変化する周波数(或は周
期)を求める事は容易である。又、この周波数と前記ト
ーンホイール1の回転速度とは比例する(周期と回転速
度とは反比例する)為、上記波形整形回路7の出力か
ら、トーンホイール1並びにこのトーンホイールを支持
した部材の回転速度を知る事が出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する、差動型ホールIC5を利用した回転
速度検出装置の場合、小型化に起因して、次に述べる様
な不都合を生じる。即ち、回転速度検出装置を組み込む
転がり軸受が小型化した場合、トーンホイール1の直径
も小さくなる事が避けられない。一方、このトーンホイ
ール1が低速で回転する場合にも、このトーンホイール
1の回転速度を正確に求める為に、トーンホイール1の
外周縁に形成する凸部8、8と凹部9、9との数を減ら
す事は好ましくない。
【0008】従って、上記トーンホイール1の直径が小
さくなった場合には、このトーンホイール1外周縁の凹
凸のピッチPが短くなってしまう。一方、前記差動型ホ
ールIC5を構成する第一、第二のホール素子6a、6
bのピッチpは、トーンホイール1の径が変化した場合
でも変わる事はない。これは、差動型ホールIC5とし
て汎用のものを使用する為である。この結果、上記トー
ンホイール1の小径化に伴って、上記凹凸のピッチPが
上記両ホール素子6a、6bのピッチpに近づいた場
合、これら両ホール素子6a、6bの出力電圧間の位相
差が少なくなって、両ホール素子6a、6bの出力同士
の差が小さくなってしまう。
【0009】例えば、上記凹凸のピッチが図24に示す
様にP´まで短くなって、P´≒pとなった場合には、
図25(A)に示した第一のホール素子6aの出力と同
図(B)に示した第二のホール素子6bの出力との間の
位相差が殆どなくなってしまう。この結果、両ホール素
子6a、6bの出力電圧の差が殆どなくなってしまい、
波形整形回路7からの出力が、同図(C)に示す様に、
殆ど電圧が変化しない状態となり、上記トーンホイール
1の回転速度検出を行なえなくなってしまう。例えば、
本発明者の行なった実験によると、P´<1.3pにな
ると、波形整形回路7の出力の電圧変化が不十分となっ
て、上記回転速度検出に支障を来す可能性がある。
【0010】勿論、上記凹凸のピッチP´が短くなるの
に伴って、上記両ホール素子6a、6b同士のピッチp
を短くすれば、上記波形整形回路7の出力の電圧変化を
十分に確保して、上記回転速度検出を確実に行なえる
が、上記ピッチpを短くした、特種な差動型ホールIC
を使用しなければならず、製作費が嵩む原因となる為、
好ましくない。本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
は、この様な不都合を解消すべく発明されたものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受は何れも、第一の軌道面を有する静止軌
道輪と、第二の軌道面を有する回転軌道輪と、上記第一
の軌道面と第二の軌道面との間に転動自在に設けられた
複数の転動体と、磁性材により円環状に形成されて上記
回転軌道輪に支持され、円周方向に亙る磁気特性を交互
に且つ等ピッチに異ならせたトーンホイールと、永久磁
石及びそれぞれがこの永久磁石から出る磁束を通す第
一、第二の磁気センサを含んで構成され、上記静止軌道
輪に支持された回転速度センサとを備えている。
【0012】特に、請求項1に記載した回転速度検出装
置付転がり軸受に於いては、上記第一の磁気センサと第
二の磁気センサとは、直径方向にずれた位置に配置され
て、それぞれ上記トーンホイールに対向しており、上記
トーンホイールの一部で上記第一の磁気センサが対向す
る部分の磁気特性が変化する位相と、上記トーンホイー
ルの一部で上記第二の磁気センサが対向する部分の磁気
特性が変化する位相とが互いに異なっている事を特徴と
している。
【0013】更に、請求項2に記載した回転速度検出装
置付転がり軸受に於いては、上記第一の磁気センサには
第一のポールピースの基端部が、上記第二の磁気センサ
には第二のポールピースの基端部が、それぞれ対向して
おり、これら第一、第二のポールピースの先端部は、そ
れぞれ上記トーンホイールに対向しており、上記第一の
ポールピースの先端部が対向する部分の磁気特性と上記
第二のポールピースの先端部が対向する部分の磁気特性
とが互いに異なる様に、上記第一、第二のポールピース
の先端部同士の間隔が規制されている事を特徴としてい
る。
【0014】
【作用】上述の様に構成される本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受は何れも、特に第一、第二の磁気センサ
同士のピッチを短くしなくても、第一、第二の磁気セン
サの出力電圧が変化する位相を十分にずらせる事が出来
る。この結果、両磁気センサの出力電圧の差を十分に確
保し、回転速度センサの出力電圧を十分に大きくして、
トーンホイールの回転速度検出を確実に行なえる。
【0015】
【実施例】図1〜4は、請求項1に対応する、本発明の
第一実施例を示している。静止軌道輪である外輪10の
内周面には、第一の軌道面である外輪軌道11を形成し
ている。又、回転軌道輪である内輪12の外周面には、
第二の軌道面である内輪軌道13を形成している。そし
て、上記外輪軌道11と内輪軌道13との間に、転動体
である複数の玉14、14を、転動自在に設けている。
各玉14、14は合成樹脂製の保持器15により、互い
に接触しない様に、等間隔に保持されている。
【0016】上記外輪10の外周面に突設したピン16
は、図示しないキー溝等との係合により、上記外輪10
がこの外輪10を支持している部材に対し回転する事を
防止する。又、上記外輪10の内周面両端部には、それ
ぞれが円輪状に形成されたシールリング17a、17b
の外周縁を支持している。これら両シールリング17
a、17bが、上記玉14、14設置部分への進入防止
と、この設置部分に充填したグリースの漏洩防止とを図
る。
【0017】一方、上記内輪12の一端部(図1の右端
部)外周縁にはトーンホイール18を、外嵌固定してい
る。このトーンホイール18は、鋼板等の磁性金属板を
折り曲げ形成する事により、断面L字形で全体を円環状
に形成したもので、短円筒状の嵌合支持部19と、外向
フランジ状の円輪部20とを有する。そして、この円輪
部20に透孔21、21を、円周方向に亙って等間隔に
多数形成している。従って、この円輪部20の磁気特性
は、円周方向に亙って交互に、且つ等ピッチで変化して
いる。本実施例の場合、上記各透孔21、21は、それ
ぞれが外周部22と内周部23とを傾斜部24で連続さ
せた、直径方向中間部で折れ曲がった形状を有する。
【0018】更に、前記外輪10には、カバーリング2
5を介して、回転角度センサ2を支持している。このカ
バーリング25は、鋼板等の磁性金属板を絞り加工する
等により、断面L字形で全体を円環状に形成したもの
で、短円筒状の嵌合支持部26と、内向フランジ状の覆
い板部27とを有する。上記嵌合支持部26を上記外輪
10の一端部外周面に外嵌した状態で、上記覆い板部2
7は前記トーンホイール18の円輪部20の側面を覆
い、この円輪部20を保護する。
【0019】上記覆い板部27の一部には、この覆い板
部27の側面から膨出した保持部28を形成し、この保
持部28の内側に充填した合成樹脂29の内側に、上記
回転角度センサ2を包埋している。この回転角度センサ
は、前述の図21に示した従来構造と同様に、永久磁石
4と、それぞれがこの永久磁石4から出る磁束を通す第
一、第二の磁気センサである、第一、第二のホール素子
6a、6bと、これら両ホール素子6a、6bから送り
出される出力波形を整形する為の波形整形回路7(図2
1参照)とから成る。
【0020】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受を構成する回転速度センサ2の取付方向は、前述し
た従来構造の場合とは90度異ならせている。即ち、本
発明の回転速度検出装置付転がり軸受の場合には上記回
転速度センサ2を構成する第一、第二のホール素子6
a、6bを、直径方向にずらせた状態で配置している。
そして、この内の第一のホール素子6aを前記各透孔2
1、21の外周部22、22に対向させ、第二のホール
素子6bをこれら各透孔21、21の内周部23、23
に対向させている。従って、上記トーンホイール18を
構成する円輪部20の一部で、上記第一のホール素子6
aが対向する部分の磁気特性が変化する位相と、上記円
輪部20の一部で第二のホール素子6bが対向する部分
の磁気特性が変化する位相とが互いに異なっている。
【0021】上述の様に構成される本発明の回転速度検
出装置付転がり軸受の使用時には、前記外輪10を図示
しない軸受ハウジング等に内嵌固定すると共に、前記内
輪12を、やはり図示しない回転軸に外嵌する。この結
果、この回転軸が上記軸受ハウジングの内側に、回転自
在に支持される。
【0022】この状態で上記回転軸が回転すると、上記
第一のホール素子6aの近傍を上記各透孔21、21の
外周部22、22が、第二のホール素子6bの近傍を同
じく内周部23、23が、それぞれ通過する。これら各
ホール素子6a、6bの出力電圧は、上記外周部22、
22或は内周部23、23の通過に伴って、図4(A)
(B)に示す様に変化するが、この変化する位相は、上
記外周部22、22と内周部23、23との位相が円周
方向に亙ってずれている事に伴って十分にずれ、両ホー
ル素子6a、6bの出力電圧の差を十分に確保できる。
この結果、前記回転速度センサ2の出力として、波形整
形回路7から送り出される出力電圧は、図4(C)に示
す様に十分に大きくなって、前記トーンホイール18を
固定した内輪12の回転速度検出を確実に行なえる様に
なる。
【0023】次に、図5は、請求項1に対応する、本発
明の第二実施例を示している。本実施例の場合、トーン
ホイール18の円輪部20に形成する透孔21a、21
aの中間部には、上述した第一実施例に於ける様な傾斜
部24、24(図3参照)を形成していない。即ち、本
実施例の場合には、各外周部22、22の内周端縁と各
内周部23、23の外周端縁とを直接連続させている。
その他の構成及び作用は、上述した第一実施例と同様で
ある。
【0024】次に、図6は、請求項1に対応する、本発
明の第三実施例を示している。本実施例の場合、トーン
ホイール18の円輪部20の外周側半部に透孔30a、
30bを、内周側半部に透孔30b、30bを、それぞ
れ円周方向に亙って等間隔に形成している。外周側半部
の透孔30a、30aの位相と内周側半部の透孔30
b、30bの位相とは互いに異なっている。そして、外
周側半部の透孔30a、30aに第一のホール素子6a
を、内周側半部の透孔30b、30bに第二のホール素
子6bを、それぞれ対向させている。その他の構成及び
作用は、上述した第一〜第二実施例と同様である。
【0025】更に、図示は省略したが、前記第一、第二
のホール素子6a、6bの配列方向を直径方向に対し傾
斜させる事で、前記円輪部20の外周側半部で上記第一
のホール素子6aが対向する部分の磁気特性が変化する
位相と、上記円輪部20の内周側半部で上記第二のホー
ル素子6bが対向する部分の磁気特性が変化する位相と
を互いに異ならせる事も出来る。この場合には、上記円
輪部20に、それぞれが直径方向に亙る透孔を、円周方
向に亙って等間隔に多数形成する。この様な構造も請求
項1に含まれる事は明らかである。
【0026】次に、図7〜10は、請求項2に対応す
る、本発明の第四実施例を示している。転がり軸受本体
部分の構造等、回転速度センサ部分以外の構造及び作用
に就いては、前述した第一実施例と同様である為重複す
る説明を省略し、以下、本実施例の特徴部分に就いて説
明する。
【0027】直径方向外周側に配置された第一のホール
素子6aには、磁性材により造られた第一のポールピー
ス31aの基端部(図7の右端部、図8の上端部)が対
向している。又、第二のホール素子6bには、やはり磁
性材製の第二のポールピース31bの基端部が対向して
いる。一方、回転軌道輪である内輪12の端部外周面に
外嵌固定した、トーンホイール18aの円輪部20aに
は、図9に示す様に、それぞれが直径方向に長い矩形の
透孔21b、21bを、円周方向に亙って等間隔に多数
形成している。
【0028】上記第一、第二のポールピース31a、3
1bの先端部(図7の左端部、図8の下端部)は、それ
ぞれ上記円輪部20aの透孔21b、21b形成部分に
対向している。特に、上記第一のポールピース31aの
先端部と上記第二のポールピース31bの先端部とは、
互いに円周逆方向に折れ曲がっている。そして、第一の
ポールピース31aの先端部が何れかの透孔21bに対
向する瞬間に、第二のポールピース31bの先端が隣り
合う透孔21b、21b同士を仕切る柱部32に対向す
る様にしている。即ち、上記各ポールピース31a、3
1bの先端部を逆方向に折り曲げる事で、上記第一のポ
ールピース31aの先端部が対向する部分の磁気特性と
上記第二のポールピース31bの先端部が対向する部分
の磁気特性とが、各瞬間に於いて互いに異なる様にして
いる。
【0029】更に、図示の実施例では、永久磁石4の片
面で第一、第二のホール素子6a、6bを設置した面と
反対側面に、バックヨーク33の中間部を当接させてい
る。磁性材によりコ字形に形成されたバックヨーク33
の両端部は、上記円輪部20aに対向させると共に、上
記トーンホイール18aの回転に拘らずこのバックヨー
ク18aの一端が、上記柱部32に対向する様にしてい
る。尚、この様なバックヨークは、前述した第一〜第三
実施例にも、必要に応じ設ける事が出来る。
【0030】上述の様に構成される本発明の回転速度検
出装置付転がり軸受の使用時に、上記円輪部20aが回
転し、第一、第二のポールピース31a、31bの先端
部近傍を上記各透孔21b、21b通過すると、上記各
ポールピース31a、31bを流れる磁束を通過させる
第一、第二のホール素子6a、6bの出力電圧が、図1
0(A)(B)に示す様に変化する。この変化する位相
は、上記各ポールピース31a、31bの先端部の位相
が円周方向に亙ってずれている事に伴って、十分にず
れ、両ホール素子6a、6bの出力電圧の差を十分に確
保出来る。この結果、前記回転速度センサ2の出力とし
て、波形整形回路7から送り出される出力電圧は、図1
0(C)に示す様に十分に大きくなって、前記トーンホ
イール18aを固定した内輪12の回転速度検出を確実
に行なえる様になる。
【0031】次に、図11〜14は、請求項2に対応す
る、本発明の第五実施例を示している。本実施例の場
合、永久磁石4の着磁方向をトーンホイール18の円周
方向に一致させている。そして第一、第二のホール素子
6a、6bをこの永久磁石4の円周方向片側面に、直径
方向に位置をずらせて配置し、各ホール素子6a、6b
に、第一、第二のポールピース31a、31bの基端部
を対向させている。これら各ポールピース31a、31
bの先端部は、上記円輪部20aに向け折れ曲がって、
この円輪部20aの片側面に近接している。又、上記永
久磁石4の円周方向他側面には1対のバックヨーク33
a、33bの基端部を当接させている。そして、各バッ
クヨーク33a、33bを上記円輪部20aの片側面に
近接させ、何れか一方のヨーク33a(又は33b)の
先端部が、柱部32に対向する様にしている。上述の様
に構成される第五実施例の作用自体は、前述した第四実
施例の場合と同様である。
【0032】次に、図15〜20は、請求項2に対応す
る本発明の第六〜七実施例を示している。この第六〜七
実施例の場合、トーンホイール18、18a、永久磁石
4、ホール素子6a、6b、ポールピース31a、31
bの配列順序が図7〜8に示した第四実施例の場合と異
なり、バックヨーク33(図7〜8)が不用になる構造
である。本第六〜七実施例の場合、永久磁石4の着磁方
向をトーンホイール18、18aの中心軸方向に一致さ
せている。そして、永久磁石4の片側面をトーンホイー
ル18、18aに対向させ、反対側面に第一、第二のホ
ール素子6a、6bを円周方向(図15〜16に示した
第六実施例の場合)、或は直径方向(図17〜20に示
した第七実施例の場合)にずらして配置し、各ホール素
子6a、6bに第一、第二のポールピース31a、31
bに基端部を対向させている。これら各ポールピース3
1a、31bの先端部はトーンホイール18、18aの
円輪部20aの透孔21b、21b形成部分に対向して
いる。そして第一のポールピース31aの先端部が何れ
かの透孔21bに対向する瞬間に、第二のポールピース
31bの先端部が隣り合う透孔21b、21b同士を仕
切る柱部32に対向する様にしている。図15〜16
は、本発明の第六実施例として、ホール素子6a、6b
を円周方向にずらして配置した構造を示している。又、
図17〜20は、本発明の第七実施例として、ホール素
子6a、6bを直径方向にずらして配置した構造を示し
ている。上述の様に構成される第六〜七実施例の作用自
体は前述した第四実施例の場合と同様である。
【0033】尚、磁気センサとしては、上述したホール
素子の他、磁気抵抗素子が知られている。磁気抵抗素子
の場合、通過する磁束の密度に応じて抵抗値が変化する
ので、この磁気抵抗素子をブリッジ回路に組み込む事に
より、ホール素子の場合と同様、磁束密度の変化を電圧
変化として取り出す事が出来る。従って、この様な磁気
抵抗素子も、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受に
利用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
は、以上に述べた通り構成され作用するので、小型化に
よりトーンホイールの直径が小さくなっても、低速時の
検出性能を確保しつつ、十分な出力電圧を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す断面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】トーンホイールを図2の右方から見た図。
【図4】回転速度センサの出力波形を示す線図。
【図5】本発明の第二実施例を示す、図3と同様の図。
【図6】同第三実施例を示す、図3と同様の図。
【図7】同第四実施例を示す、図2と同様の図。
【図8】図7のB−B断面図。
【図9】トーンホイールを図7の右方から見た図。
【図10】回転速度センサの出力波形を示す線図。
【図11】本発明の第五実施例を示す、図2と同様の
図。
【図12】一部の部材を省略して図11の右方から見た
図。
【図13】図12の拡大C−C断面図。
【図14】同D−D断面図。
【図15】本発明の第六実施例を示す、図2と同様の
図。
【図16】図15のE−E断面図。
【図17】本発明の第七実施例を示す、図2と同様の
図。
【図18】一部の部材を省略して図17の右方から見た
図。
【図19】図18の拡大F−F断面図。
【図20】同拡大G−G断面図。
【図21】差動型ホールICを使用した回転速度検出装
置の原理を示す部分斜視図。
【図22】同じく部分正面図。
【図23】差動型ホールICの出力波形を示す線図。
【図24】トーンホイールに設けた凹凸のピッチが短く
なった状態を示す、図22と同様の図。
【図25】図24の状態での差動型ホールICの出力波
形を示す線図。
【符号の説明】
1 トーンホイール 2、2a 回転速度センサ 4 永久磁石 5 差動型ホールIC 6a 第一のホール素子 6b 第二のホール素子 7 波形整形回路 8 凸部 9 凹部 10 外輪 11 外輪軌道 12 内輪 13 内輪軌道 14 玉 15 保持器 16 ピン 17a、17b シールリング 18、18a トーンホイール 19 嵌合支持部 20、20a 円輪部 21、21a、21b 透孔 22 外周部 23 内周部 24 傾斜部 25 カバーリング 26 嵌合支持部 27 覆い板部 28 保持部 29 合成樹脂 30a、30b 透孔 31a 第一のポールピース 31b 第二のポールピース 32 柱部 33、33a、33b バックヨーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の軌道面を有する静止軌道輪と、第
    二の軌道面を有する回転軌道輪と、上記第一の軌道面と
    第二の軌道面との間に転動自在に設けられた複数の転動
    体と、磁性材により円環状に形成されて上記回転軌道輪
    に支持され、円周方向に亙る磁気特性を交互に且つ等ピ
    ッチに異ならせたトーンホイールと、永久磁石及びそれ
    ぞれがこの永久磁石から出る磁束を通す第一、第二の磁
    気センサを含んで構成され、上記静止軌道輪に支持され
    た回転速度センサとを備えた回転速度検出装置付転がり
    軸受に於いて、上記第一の磁気センサと第二の磁気セン
    サとは、直径方向にずれた位置に配置されて、それぞれ
    上記トーンホイールに対向しており、上記トーンホイー
    ルの一部で上記第一の磁気センサが対向する部分の磁気
    特性が変化する位相と、上記トーンホイールの一部で上
    記第二の磁気センサが対向する部分の磁気特性が変化す
    る位相とが互いに異なっている事を特徴とする回転速度
    検出装置付転がり軸受。
  2. 【請求項2】 第一の軌道面を有する静止軌道輪と、第
    二の軌道面を有する回転軌道輪と、上記第一の軌道面と
    第二の軌道面との間に転動自在に設けられた複数の転動
    体と、磁性材により円環状に形成されて上記回転軌道輪
    に支持され、円周方向に亙る磁気特性を交互に且つ等ピ
    ッチに異ならせたトーンホイールと、永久磁石及びそれ
    ぞれがこの永久磁石から出る磁束を通す第一、第二の磁
    気センサを含んで構成され、上記静止軌道輪に支持され
    た回転速度センサとを備えた回転速度検出装置付転がり
    軸受に於いて、上記第一の磁気センサには第一のポール
    ピースの基端部が、上記第二の磁気センサには第二のポ
    ールピースの基端部が、それぞれ対向しており、これら
    第一、第二のポールピースの先端部は、それぞれ上記ト
    ーンホイールに対向しており、上記第一のポールピース
    の先端部が対向する部分の磁気特性と上記第二のポール
    ピースの先端部が対向する部分の磁気特性とが互いに異
    なる様に、上記第一、第二のポールピースの先端部同士
    の間隔が規制されている事を特徴とする回転速度検出装
    置付転がり軸受。
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