JPH06323605A - 空気調和装置の個別運転費用演算装置 - Google Patents

空気調和装置の個別運転費用演算装置

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JPH06323605A
JPH06323605A JP5115696A JP11569693A JPH06323605A JP H06323605 A JPH06323605 A JP H06323605A JP 5115696 A JP5115696 A JP 5115696A JP 11569693 A JP11569693 A JP 11569693A JP H06323605 A JPH06323605 A JP H06323605A
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side unit
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JP5115696A
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Nobuhide Yoshida
信英 吉田
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Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セントラル空調方式の空気調和装置におい
て、熱源運転費用を各負荷側ユニットに公正に分担させ
るよう個別分担費用を算出する。 【構成】 熱源側ユニットX,…から供給される2次冷
媒が循環する循環路3,…に、複数の負荷側ユニット
A,B,…を配置し、その各々に冷媒の流量を調節する
流量制御弁EVa,EVb,…を介設する。相対的使用量演
算手段により、各負荷側ユニットA,B,…の定格容
量,個別運転時間及び2次冷媒の流量比を乗じて、その
相対的使用量を算出する。分担費用演算手段により、熱
源側ユニットX,…の運転費用を各負荷側ユニットA,
B,…の相対的使用量で按分して、分担費用を算出す
る。これにより、2次冷媒の流量比を考慮して、正確な
分担費用を求める。2次冷媒の出入口温度差と比熱から
現実の能力を出して、正確な演算を行うことができる。
加熱,冷却用2次冷媒を流通させるものにも適用しう
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置の個別運
転費用演算装置に係り、特にファンコイルユニットやエ
アハンドリングユニット等の2次冷媒の流量変化に能力
を変化させるようにしたセントラル空調システムにおけ
る各負荷側ユニットの個別使用量を算出する対策に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、特公平4−80298号公報
に開示されるごとく、圧縮機から吐出される冷媒が循環
する冷媒回路に配置される多数の利用側熱交換器を各室
内に配置してなるマルチ型空気調和装置において、各利
用側熱交換器の運転時間及び運転容量を室内ファンの風
量やサーモオン,サーモオフ等から検出し、各利用側熱
交換器毎の使用電力比を算出するとともに、周期毎の総
使用電力を圧縮機の運転容量等から検出し、それを各利
用側熱交換器の使用電力比で按分して、この按分値を積
算することで、例えば1日の各室内の空気調和装置の個
別使用電力を積算する空気調和装置の使用電力積算装置
は公知の技術である。
【0003】また、例えば特公平4−77215公報に
開示されるごとく、2次冷媒(冷温水,蒸気,ブライン
等)が流通する複数のファンコイルユニットで冷暖房を
行うセントラル空調システムにおいて、各ファンの運転
状態を重み付けして積算し、各ファンコイルユニット個
別の使用量を積算するものも公知の技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の公報のうち前者のものは、1次冷媒によって空調さ
れるシステムに適用されるものであって、そのままでは
ファンコイルユニットやエアハンドリングユニットを備
え、2次冷媒により空調を行うセントラル空調システム
には適用できない。
【0005】また、上記公報のうち後者のものでは、フ
ァンの風量の変化のみに基いて個別使用量を演算するも
のであり、2次冷媒の流量を変化させて能力制御を行う
システムでは、個別積算値を正確に算出することはでき
ないという問題があった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、2次冷媒を中央ユニットから各利用
側熱交換器に流通させて、各利用側熱交換器における熱
源流体の流量調節により能力制御を行うようにした空気
調和装置において、2次冷媒の流量をも考慮して各利用
側熱交換器個別の相対的使用量を演算し、空気調和装置
の総使用量を各利用側熱交換器の相対的使用量で按分す
ることにより、各室内の分担すべき空気調和装置の運転
費用を正確に割り当てることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すように、空
調用2次冷媒を供給する熱源側ユニット(X),…を備
え、上記2次冷媒が循環する循環路(3),…に、上記
熱源側ユニット(X),…から供給される2次冷媒と室
内空気との熱交換を行う複数の負荷側ユニット(A),
(B),…を並列に接続し、該負荷側ユニット(A),
(B),…に2次冷媒の流量を制御する流量制御弁(E
Va),(EVb),…を介設してなる空気調和装置を前提
とする。
【0008】そして、図1の実線部分及び破線部分に示
すように、上記熱源側ユニット(X),…の運転費用を
演算する熱源側費用演算手段と、上記各負荷側ユニット
(A),(B),…に流通する2次冷媒の流量比を検出
する流量比検出手段と、上記各負荷側ユニット(A),
(B),…の定格容量を予め設定する定格容量設定手段
と、上記熱源側ユニット(X),…の所定運転時間にお
ける上記各負荷側ユニット(A),(B),…の運転時
間を検出する個別運転時間検出手段と、上記熱源側費用
演算手段、流量比検出手段及び個別運転時間検出手段の
出力を受け、上記定格容量設定手段で設定された各負荷
側ユニット(A),(B),…の定格容量,各負荷側ユ
ニット(A),(B),…の運転時間及び2次冷媒の流
量比の積を演算して各負荷側ユニット(A),(B),
…の相対的使用量を算出する相対的使用量演算手段と、
上記熱源側費用演算手段の演算値を、上記相対的使用量
演算手段で演算される各負荷側ユニット(A),
(B),…の相対的使用量で按分して、各負荷側ユニッ
ト(A),(B),…の分担費用を算出する分担費用演
算手段とを設ける構成としたものである。
【0009】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明の空気調和装置と同様の空気調和装置を前提
とし、同様の熱源側費用演算手段、流量比検出手段及び
個別運転時間検出手段を設ける。さらに、図1の実線部
分及び一点鎖線部分に示すように(破線部分は含ま
ず)、上記各負荷側ユニット(A),(B),…に流通
する2次冷媒の出入口温度差を検出する温度差検出手段
と、上記流量比検出手段,個別運転時間検出手段及び温
度差検出手段の出力を受け、負荷側ユニット(A),
(B),…の運転時間,2次冷媒の流量比,出入口温度
差及び2次冷媒の比熱の積を演算して各負荷側ユニット
(A),(B),…の相対的使用量を算出する相対的使
用量演算手段と、上記熱源側費用演算手段の演算値を、
上記相対的使用量演算手段で演算される各負荷側ユニッ
ト(A),(B),…の相対的使用量で按分して、各負
荷側ユニット(A),(B),…の所定時間における分
担費用を算出する分担費用演算手段とを設ける構成とし
たものである。
【0010】請求項3の発明の講じた手段は、上記請求
項1又は2の発明において、流量比検出手段を、各負荷
側ユニット(A),(B),…の流量制御弁(EVa),
(EVb),…の開度に基づき流量比を検出するように構
成したものである。
【0011】請求項4の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明と同様の空気調和装置を前提とし、さらに、
図2に示すように、2次冷媒が流通する配管の各負荷側
ユニット(A),(B),…への分岐管に、負荷側ユニ
ット(A),(B),…内の負荷側熱交換器(FCa),
(FCb),…をバイパスするバイパス管(4a),(4
b),…と、上記負荷側熱交換器(FCa),(FCb),
…及びバイパス管(4a),(4b),…への2次冷媒
の流量を可変に調節する流量制御弁(EVa),(EV
b),…とを設ける。
【0012】そして、上記請求項1の発明と同様の熱源
側費用演算手段、定格容量設定手段及び個別運転時間検
出手段を設け、さらに、各分岐管におけるバイパス管
(4a),(4b),…との分岐前後の温度差を検出す
る温度差検出手段と、上記温度差検出手段及び個別運転
時間検出手段の出力を受け、上記定格容量設定手段で設
定された各負荷側ユニット(A),(B),…の定格容
量,各負荷側ユニット(A),(B),…の運転時間及
び分岐前後の温度差の積を演算して各負荷側ユニット
(A),(B),…の相対的使用量を算出する相対的使
用量演算手段と、上記熱源側費用演算手段の演算値を、
上記相対的使用量演算手段で演算される各負荷側ユニッ
ト(A),(B),…の相対的使用量で按分して、各負
荷側ユニット(A),(B),…の所定時間における分
担費用を算出する分担費用演算手段とを設ける構成とし
たものである。
【0013】請求項5の発明の講じた手段は、上記請求
項1又は3の発明において、各負荷側ユニット(A),
(B),…には、送風量が可変に構成された送風ファン
を付設し、各負荷側ユニット(A),(B),…の送風
ファンの風量を検出する風量検出手段と、該風量検出手
段の出力を受け、上記相対的使用量演算手段で算出され
る各負荷側ユニット(A),(B),…の相対的使用量
を送風ファンの送風量比に基づき補正する補正手段とを
設けたものである。
【0014】請求項6の発明の講じた手段は、上記請求
項1,2,3,4又は5の発明において、熱源側ユニッ
ト(X),…を、冷却用2次冷媒と加熱用2次冷媒とを
供給するように構成し、各負荷側ユニット(A),
(B),…を、個別に冷暖房運転可能に構成する。そし
て、熱源側費用演算手段を、熱源側ユニット(X),…
の冷房運転に要する費用と暖房運転に要する費用とを個
別に演算するものとし、相対的使用量演算手段を、冷房
運転を行っている負荷側ユニット群と、暖房運転を行っ
ている負荷側ユニット群とに分け、各群における相対的
使用量を演算するものとし、分担費用演算手段を、冷房
運転に要する費用を冷房運転中の負荷側ユニット群の相
対的使用量で按分し、暖房運転に要する費用を暖房運転
中の負荷側ユニット群の相対的使用量で按分するものと
したものである。
【0015】請求項7の発明の講じた手段は、上記請求
項1,2,3,4又は5の発明において、熱源側ユニッ
ト(X),…を、共通のエネルギ源によって冷却用2次
冷媒と加熱用2次冷媒とを供給するように構成し、各負
荷側ユニット(A),(B),…を、個別に冷暖房運転
可能に構成する。そして、熱源側費用演算手段を、冷房
運転及び暖房運転に必要な費用を同時に演算するものと
し、相対的使用量演算手段を、冷房運転を行っている負
荷側ユニット群と、暖房運転を行っている負荷側ユニッ
ト群とに分け、冷房中の負荷側ユニットと暖房中の負荷
側ユニットとでは異なる重み付けを行って各群における
相対的使用量を演算するものとしたものである。
【0016】請求項8の発明の講じた手段は、上記請求
項1,2,3,4又は5の発明において、熱源側ユニッ
ト(X),…を、冷却用2次冷媒と加熱用2次冷媒とを
供給する構成とし、少なくとも一つの負荷側ユニット
(A),(B),…を、冷却用2次冷媒が流通する冷却
用熱交換器と加熱用2次冷媒が流通する加熱用熱交換器
とを内蔵する構成とする。そして、相対的使用量演算手
段を、負荷側ユニット(A),(B),…の冷却用熱交
換器と加熱用熱交換器との相対的使用量を個別に求める
ものとし、熱源側費用演算手段を、冷房運転に要する費
用と暖房運転に要する費用とを個別に算出するものと
し、分担費用演算手段を、上記負荷側ユニット(A),
(B),…の冷却用熱交換器の相対的使用量は冷房運転
中の負荷側機器群に、加熱用熱交換器の相対的使用量は
暖房運転中の負荷側機器群に組み入れて、熱源側ユニッ
ト(X),…の運転費用を冷暖別に各負荷側熱交換器に
ついて按分し分担費用を算出した後、同一負荷側ユニッ
ト内の負荷側熱交換器の分担費用を加算して各負荷側ユ
ニット(A),(B),…の分担費用を算出するものと
したものである。
【0017】請求項9の発明の講じた手段は、上記請求
項1,2,3,4又は5の発明において、熱源側ユニッ
ト(X),…を、共通のエネルギ源によって冷却用2次
冷媒と加熱用2次冷媒とを供給する構成とする。そし
て、熱源側費用演算手段を、冷房運転及び暖房運転に必
要な費用を一括して演算するものとし、少なくとも一つ
の負荷側ユニット(A),(B),…を、冷却用2次冷
媒が流通する冷却用熱交換器と加熱用2次冷媒が流通す
る加熱用熱交換器とを内蔵する構成とする。
【0018】さらに、相対的使用量演算手段を、負荷側
ユニット(A),(B),…の冷却用熱交換器と加熱用
熱交換器との相対的使用量を個別に求めるものとし、分
担費用演算手段を、上記負荷側ユニット(A),
(B),…の冷却用熱交換器の相対的使用量は冷房運転
中の負荷側機器群に、加熱用熱交換器の相対的使用量は
暖房運転中の負荷側機器群に組み入れるとともに、熱源
側ユニット(X),…の運転費用を冷却用熱交換器と加
熱用熱交換器とで異なる重み付けを行って冷暖別に各負
荷側熱交換器について按分し分担費用を算出した後、同
一負荷側ユニット内の負荷側熱交換器の分担費用を加算
して各負荷側ユニット(A),(B),…の分担費用を
算出するものとしたものである。
【0019】請求項10の発明の講じた手段は、上記請
求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9の発明にお
いて、熱源側費用演算手段及び相対的使用量演算手段
を、常時作動するものとし、分担費用演算手段を、上記
熱源側費用演算手段及び相対的使用量演算手段の演算値
を所定の基準時間について積算し、この積算値を用い
て、上記基準時間における各負荷側ユニット(A),
(B),…の使用量を按分,算出するものとしたもので
ある。
【0020】請求項11の発明の講じた手段は、上記請
求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9の発明にお
いて、熱源側費用演算手段を常時作動するものとし、相
対的使用量演算手段を、一定時間間隔で作動するものと
し、分担費用演算手段を、上記相対的使用量演算手段の
演算値に上記一定時間間隔を乗じて加算し、上記一定時
間よりも長い基準時間における積算値を求める一方、上
記熱源側費用演算手段の演算値を基準時間について積算
した値を、各負荷側ユニット(A),(B),…の相対
的使用量の基準時間における積算値で按分するものとし
たものである。
【0021】請求項12の発明の講じた手段は、上記請
求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9の発明にお
いて、相対的使用量演算手段を、一定時間間隔で作動す
るものとし、分担費用演算手段を、上記相対的使用量演
算手段の演算値に上記一定時間間隔を乗じて一定時間に
おける各負荷側ユニット(A),(B),…の使用量の
総和及び相対的使用量を求め、上記熱源側費用演算手段
による一定時間についての演算値を、上記相対的使用量
で按分して、各負荷側ユニット(A),(B),…の一
定時間ごとの使用量を算出し、上記一定時間よりも長い
基準時間について積算するものとしたものである。
【0022】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、2次
冷媒を利用して各負荷側ユニット(A),(B),…の
空調を行うようにした空気調和装置において、相対的使
用量演算手段により、2次冷媒の流量比,運転時間,定
格容量の積から各負荷側ユニット(A),(B),…の
相対的使用量が算出されると、分担費用演算手段によ
り、熱源側ユニット(X)の運転費用が各負荷側ユニッ
ト(A),(B),…の相対的使用量で按分されるの
で、2次冷媒の各負荷側ユニット(A),(B),…へ
の流量比をも組み込んで各負荷側ユニット(A),
(B),…が分担すべき熱源側ユニット(X)の運転費
用が算出される。したがって、各負荷側ユニット
(A),(B),…の分担費用の評価が正確となる。
【0023】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、分担費用演算手段により、2次冷媒の流量比
に加え、各負荷側ユニット(A),(B),…における
熱交換前後の2次冷媒の温度差をも組み込んで各ユニッ
ト(A),(B),…の分担費用が算出される。すなわ
ち、熱源側ユニットの運転費用が、負荷側ユニットの定
格容量よりも現実の能力に基づいた相対的使用量で按分
されることになり、分担費用の評価がより正確となる。
【0024】請求項3の発明では、上記請求項1又は2
の発明において、2次冷媒の流量比が各流量制御弁(E
Va),(EVb),…の開度から検出されるので、2次冷
媒の流量比が簡易迅速に検出されることになる。
【0025】請求項4の発明では、各負荷側ユニット
(A),(B),…において、2次冷媒の配管のバイパ
ス管(4a),(4b),…及び熱交換器(FCa),
(FCb),…への流量調節によって、各負荷側ユニット
(A),(B),…の能力調整が細やかになるととも
に、高価な流量計を配置することなく温度センサを利用
して、各負荷側ユニット(A),(B),…の分担費用
が正確に算出されることになる。
【0026】請求項5の発明では、送風ファンの風量が
可変に構成された空気調和装置では、分担費用演算手段
の演算値が、さらに、補正手段により、各送風ファンの
風量比で補正されるので、算出される分担費用の正確度
が向上する。
【0027】請求項6の発明では、上記請求項1〜5の
発明において、各負荷側ユニット(A),(B),…の
設置状態等の条件に応じて、個別に冷暖房を行いなが
ら、分担費用演算手段により、熱源側ユニット(X),
…の冷房運転に要する費用と暖房運転に要する費用とに
分けて按分されるので、個別に冷暖房が切換え可能な空
気調和装置においても、各負荷側ユニット(A),
(B),…の分担費用が正確に算出されることになる。
【0028】請求項7の発明では、上記請求項1〜5の
発明において、共通のエネルギで熱源側ユニット
(X),…が運転され、熱源側ユニット(X),…及び
熱源側費用演算手段の構成が簡素となる。そして、かか
る簡素な構成で各負荷側熱交換器で同時冷暖房を行うも
のについても、各負荷側ユニット(A),(B),…の
分担費用が正確に算出されることになる。
【0029】請求項8の発明では、上記請求項1〜5の
発明において、冷却用熱交換器と加熱用熱交換器を内蔵
する負荷側ユニット(A),(B),…では、温度制御
の良好な空調運転や室温を適正に保持した除湿運転等が
可能となるが、かかる細やかな空調を行いながら、各負
荷側ユニット(A),(B),…の分担費用が正確に算
出されることになる。
【0030】請求項9の発明では、上記請求項1〜5の
発明において、共通のエネルギで熱源側ユニット
(X),…が運転され、熱源側ユニット(X),…及び
熱源側費用演算手段の構成が簡素となるとともに、冷却
用熱交換器と加熱用熱交換器を内蔵する負荷側ユニット
(A),(B),…では、温度制御の良好な空調運転や
室温を適正に保持した除湿運転等が可能となる。そし
て、かかる細やかな空調を行いながら、各負荷側ユニッ
ト(A),(B),…の分担費用が正確に算出されるこ
とになる。
【0031】請求項10の発明では、上記請求項1〜9
の発明において、分担費用演算手段により、熱源側費用
演算手段及び相対的使用量演算手段の演算値が基準時間
ごと例えば1日について積算され、その積算値に基づい
て、各負荷側ユニット(A),(B),…の分担すべき
熱源側ユニット(X),…の運転費用が算出されるの
で、正確な分担費用が算出されることになる。
【0032】請求項11の発明では、上記請求項1〜9
の発明において、相対的使用量演算手段により、例えば
数分単位の一定時間ごとに各負荷側ユニット(A),
(B),…の相対的使用量が算出され、分担費用演算手
段により、例えば1日程度の基準時間について相対的使
用量を積算したもので熱源側ユニット(X),…の使用
量を按分することで、各負荷側ユニット(A),
(B),…の負担すべき運転費用が算出される。したが
って、比較的簡素な構成で各負荷側ユニット(A),
(B),…の分担費用が算出されることになる。
【0033】請求項12の発明では、上記請求項1〜9
の発明において、分担費用演算手段により、例えば数分
程度の一定時間ごとに各負荷側ユニット(A),
(B),…の分担費用が算出され、それが積算されて例
えば1日程度の基準時間についての分担費用が算出され
る。すなわち、短い一定時間について各負荷側ユニット
(A),(B),…の分担費用が算出されていくので、
演算の正確度が特に高くなる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図3以下の
図面に基づき説明する。
【0035】(第1実施例)まず、第1実施例について
説明する。図3は第1実施例における空気調和装置の配
管系統を示し、(X)は空気調和装置の中央に設置さ
れ、2次冷媒としての冷水を供給するための熱源側ユニ
ットであるチラー、(1)はその電源、(2)はチラー
(X)等の総使用電力を刻々積算する総使用量検出手段
としての積算電力計である。また、チラー(X)の冷水
は、ポンプ(P)により冷水循環回路(3)に強制循環
され、この冷水循環回路(3)には、空調対象となる各
室内を冷房するための負荷側ユニットであるファンコイ
ルユニット(A),(B),…が設置されている。該各
ファンコイルユニット(A)は、ファンコイル(FCa)
と、パルスモータによって開度が電気的に調節される流
量制御弁としての2方電動弁(EVa)と、冷水の流量を
検出する流量計(Ga )とを備えている。上記各ファン
コイルユニット(A),(B),…の各流量計(Ga
),(Gb ),…により各ユニットの冷水流量比を検
出する流量比検出手段が構成されている。なお、上記冷
水循環回路(3)には、過剰能力を回避すべく冷水の一
部をバイパスさせるためのバイパス管(4)が2方電動
弁(EVx)を介して設けられている。
【0036】ここで、上記各ファンコイルユニット
(A),(B),…はその伝熱面積や送風ファンの風量
等の相違に基づき各々異なる定格容量を有するため、同
じ冷水流量でも冷房能力が異なる。そこで、各ファンコ
イル(FCa)毎に、冷水流量と冷房能力との関係を設定
するテーブルが予め設定されている(例えば下記表
1)。このテーブルにより、請求項1の発明にいう定格
容量設定手段が構成されている。なお、より正確を期す
ためには、室温による能力補正あるいは冷水入口温度に
よる能力補正のいずれか一方もしくは双方を行ってもよ
い。
【0037】
【表1】
【表2】 また、各ファンコイルユニット(A),(B),…の運
転時間は、送風ファンのオン・オフやコントローラ(図
示せず)の信号等で検出するようになされており、これ
により、各発明にいう個別運転時間検出手段が構成され
ている。
【0038】すなわち、ある所定時間における各ファン
コイルユニット(A),(B),…の定格容量,冷媒流
量比及び運転時間の積を求めるつまり相対的使用量を求
める。この演算により、請求項1の発明にいう相対的使
用量演算手段が構成されている。そして、上記積算電力
計で検出される総使用量を各ファンコイルユニット
(A),(B),…の相対的使用量で按分することで、
各ファンコイルユニット(A),(B),…の個別使用
量を算出するようにしている。この演算により、請求項
1の発明にいう分担費用演算手段が構成されている。
【0039】したがって、上記第1実施例では、このよ
うに2次冷媒である冷水の流量比を検出し、この流量比
を考慮して各ファンコイルユニット(A),(B),…
の個別使用量を演算するようにしているので、各ユニッ
ト(A),(B),…で分担すべき運転費用が正確に算
出されることになる。
【0040】次に、第1実施例における具体的な空気調
和装置の個別使用量の演算方法について説明する。
【0041】 各ファンコイルユニット(負荷側ユニ
ット)(A),(B),…の空調能力及び熱源ユニット
(X)の入力エネルギ量を常時算出し、積算して、基準
時間(例えば24時間)毎にそれらを集計する。このと
きに、各ファンコイルユニット(A),(B),…の能
力積算値つまり相対的な使用量が求められる。そして、
各ファンコイルユニット(A),(B),…の能力積算
値の総合計に対する個々のファンコイルユニット
(A),(B),…の使用量の割合を算出し、この使用
量の割合をエネルギ積算値(または運転費用積算値)に
乗じてつまり運転費用を按分して、個々のファンコイル
ユニット(A),(B),…のエネルギ量(または運転
費用)を算出し、個別に使用料金を課す。
【0042】 各ファンコイルユニット(A),
(B),…の空調能力を一定時間(例えば10分間)毎
に測定算出し、測定間隔時間を乗じて加算して集計す
る。これにより、各ファンコイルユニット(A),
(B),…の一定時間における相対的使用量を求める。
そして、基準時間(例えば24時間)毎に能力積算値の
総合計に対する個々のファンコイルユニット(A),
(B),…の個々のファンコイルユニット(A),
(B),…の積算値の割合をエネルギ積算値(または運
転費用積算値)に乗じてつまり運転費用を按分して、個
々のファンコイルユニット(A),(B),…のエネル
ギ量(または運転費用)を算出し、個別に使用料金を課
す。
【0043】 各ファンコイルユニット(A),
(B),…の空調能力を一定時間(例えば10分間)毎
に測定算出し、測定間隔時間を乗じた値の総和を算出す
る。そして、この総和に対する個々のファンコイルユニ
ット(A),(B),…の空調能力の値の割合つまり相
対的使用量を、当該一定時間におけるエネルギ積算値
(または運転費用の積算値)に乗じて、個々のユニット
(A),(B),…のエネルギ量(または運転費用)を
算出し、これを積算して使用料金を課す。この方法で
は、上記の方法よりも、正確な個別使用量を算出する
ことができる。
【0044】なお、上記〜の方法は、以下の各実施
例についても同様に適用できるものである。
【0045】なお、流量制御弁は2方電動弁に限定され
るものではなく、3方電動弁を使用してもよい。図4
は、第1実施例の変形例に係る空気調和装置の配管系統
を示し、基本的な構成は上記図3の構成と同様である
が、この変形例では、各ファンコイルユニット(A),
(B),…に配置される流量制御弁は3方電動弁(EV
a′),(EVb′),…であり、各々その一ポートはチ
ラー(X)への戻り側に接続されており、各ファンコイ
ル(FCa),(FCb),…への冷水供給量とバイパス量
とを調節するようになされている。したがって、この変
形例では、上記図2に示す構成の如き、バイパス管
(4)及び2方電動弁(EVx)は不要である。
【0046】また、上記第1実施例では、熱源ユニット
(X)として、電気モータ駆動のウォーターチラーを使
用したので、電源装置(1)や積算電力計(2)を配置
したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
く、熱源ユニット(X)にガスボイラ、電気温水器、吸
収式ヒートポンプなどの熱機関ヒートポンプなどを用い
てもよいことはいうまでもない。例えばガスエンジン駆
動ヒートポンプなどのごとく、複合エネルギ(ガス+電
気)を使用する場合、エネルギ毎に各負荷側ユニットの
使用量を按分するか、運転費用の総量を按分する方法が
ある。これは、以下のすべての実施例についても同様で
ある。
【0047】(第2実施例)次に、第2実施例について
説明する。
【0048】図5は第2実施例に係る空気調和装置の配
管系統を示し、基本的な構成は上記第1実施例(図3参
照)と同じであるが、本第2実施例では、各ファンコイ
ルユニット(A),(B),…には、ファンコイル(F
Ca),(FCb),…に流通する冷水の入口温度を検出す
る入口温度センサ(Thia ),(Thib ),…と、出口
温度を検出する出口温度センサ(Thoa ),(Thob
),…が配置されている。なお、この各センサの取付
位置は必ずしも図示位置に限定されるものではないが、
冷水管内の温度分布の影響を少なくするために、入口温
度については分岐部から、出口温度については熱交換器
からそれぞれ十分距離をもたせておくのが望ましい。た
だし、必要に応じて、図6に示すような混合室を使用し
てもよい。また、それぞれの分岐部における入口温度の
値はほぼ等しいので、いずれか1か所で代表させてもよ
く、そのときの取付位置は分岐前(例えば図中のバイパ
ス管(4)との分岐点の近傍)であってもよい。あるい
は、ファンコイル(FCa),(FCb),…前後の水温差
が検知できれば十分であるため、例えば入口及び出口を
もそれぞれ接点とした熱電対をそれぞれのファンコイル
(FCa),(FCb),…に一対ずつ用いることも可能で
ある。
【0049】そして、本第2実施例では、各ファンコイ
ルユニット(A),(B),…の相対的な能力(相対的
使用量)は、出入口温度差,冷水の流量,冷水の比熱を
乗じて算出する。その際、具体的な算出方法は、上記第
1実施例における〜のいずれを用いてもよい。本実
施例では、上記第1実施例に比べ、定格容量ではなく冷
水の出入口温度差を考慮することで、各ファンコイル
(FCa),(FCb),…の実際の能力をより正確に算出
することができるという利点がある。
【0050】(第3実施例)次に、第3実施例について
説明する。図7は第3実施例に係る空気調和装置の配管
系統を示し、基本的な構成は上記第2実施例(図5参
照)とほぼ同様であるが、本実施例では、各3方電動弁
(EVa′),(EVb′),…の一ポートは、各ファンコ
イル(FCa),(FCb),…出口側の分岐管に接続され
ている。また、流量計は配置されておらず、各ファンコ
イルユニット(A),(B),…において、3方電動弁
(EVa′)〜(EVc′)で各バイパス管(4a),(4
b),…に分岐される直前に入口温度センサ(Thia
),(Thib ),…が、その各バイパス管(4a),
(4b),…と合流後の出口分岐管に出口温度センサ
(Thoa),(Thob ),…が各々取り付けられてい
る。その取り付け位置や取り付け個数について他のバリ
エーションがあるのは、上記第2実施例と同様である。
【0051】本実施例では、冷水の流入量及びバイパス
量の和は3方電動弁(EVa′),(EVb′),…の開度
に拘らず一定とみなせるので、各ファンコイルユニット
(A),(B),…の定格容量毎に予め分かっているそ
の流量和に入口温度−合流後温度間の温度差,比熱を乗
じることで、各ファンコイルユニット(A),(B),
…の相対的な能力を算出できる。具体的な演算方法は、
上記第1実施例における〜の方法による。
【0052】本実施例では、高価な流量計を使用するこ
となく各ファンコイル(A),(B),…の個別使用量
を正確に算出しうる利点がある。
【0053】(第4実施例)次に、第4実施例について
説明する。本実施例では、空気調和装置の配管系統の構
成は上記第1実施例と同様であるので、説明を省略す
る。ここで、本実施例では、ファンコイル(FCa),
(FCb),…の容量,及び送風量可変なファンのタップ
毎に冷水流量と冷房能力のテーブルが予め設けられてお
り、送風量に応じた運転費用を按分するようになされて
いる。この送風量の調節は、タップ切り換え方式を用い
ている。ただし、インバータモータ、DCサーボモー
タ、AC位相制御モータなど、回転数をリニア制御でき
るものでもよいことはいうまでもない。さらに、空気吹
出口のダンパーの開度で風量を調節してもよい。
【0054】本実施例では、各ファンコイルユニット
(A),(B),…の相対的使用量によって総使用量を
按分する際、各送風ファンの風量をも考慮した相対的使
用量が算出されることになる。このように、送風ファン
の風量を考慮することで、さらに正確な個別の運転費用
を算出することができる。
【0055】(第5実施例)次に、第5実施例について
説明する。図8は第5実施例に係る空気調和装置の配管
系統を示し、本実施例では、熱源ユニットとして、上記
各実施例におけるチラー(X)に加えて温水ボイラ
(Y)が配置され、チラー(X)及び温水ボイラ(Y)
用の積算電力計(2x),(2y)と、ガスメータ
(6)とが配設されている。また、温水ボイラ(Y)か
ら供給される温水が循環する温水循環路(5)が冷水循
環路(3)と並列に設けられている。そして、5つのフ
ァンコイルユニット(A)〜(E)の空調用2次冷媒入
口側及び出口側には、供給水を冷水と温水とに切換える
3方切換弁(SVa1 ,Sva2 ),(SVb1 ,Svb2 ),
…が配置されている。ただし、この3方切換弁(SVa1
,Sva2 ),(SVb1 ,Svb2 ),…の表示におい
て、図中△は開放側を、▲は閉鎖側を示す。つまり、図
7に示す状態では、ファンコイルユニット(A)〜
(C)では冷房を、ファンコイルユニット(D),
(E)では暖房を個別に行っている。なお、図8におい
ては、上記図3等で示した流量計や温度センサ等の図示
は省略しているが、その演算方法に応じ、取捨選択して
用いることができる。
【0056】本実施例では、冷房を行っているファンコ
イルユニット群(A)〜(C)と、暖房を行っているフ
ァンコイルユニット群(D),(E)とに分け、冷暖別
々に運転費用を按分するようにしている。具体的な演算
方法は上記各実施例と基本的に同様であるので、詳細は
省略する。したがって、個別に冷暖房運転を行うものに
ついても、正確な個別の運転費用を算出することができ
る利点がある。
【0057】(第6実施例)次に、第6実施例について
説明する。図9は、第6実施例に係る空気調和装置の配
管系統を示し、本実施例では、基本的な構成は上記第5
実施例と同様であるが、熱源ユニット(Z)が同一のエ
ネルギで冷温水を同時に発生できる点のみが上記第5実
施例とは異なる。したがって、各2方弁やバイパス管に
ついて、上記第5実施例とは異なる符号が付されている
が、基本的には同じ機能を有するので、説明を省略す
る。
【0058】本実施例では、冷房運転を行っているファ
ンコイルユニット群(A)〜(C)と、暖房運転を行っ
ているファンコイルユニット群(D),(E)とに分
け、個別に使用熱量を算出し、冷房中のファンコイルユ
ニット群(A)〜(C)又は暖房中のファンコイルユニ
ット群(D),(E)のいずれか一方の使用熱量に一定
比率を乗じて、つまり各群について異なる重み付けを行
って運転費用を按分するようにしている。
【0059】本実施例は、共通の熱源ユニットで冷房用
と暖房用の2次冷媒を供給するように構成された空気調
和装置にも適用しうる利点がある。ただし、この熱源ユ
ニットの構成は上記実施例に限定されるものではなく、
例えばガスエンジン駆動ヒートポンプや、熱駆動型ヒー
トポンプ等のように、排熱を温水発生に利用できるもの
であってもよい。
【0060】この重み付けの例として、具体的な算出方
法を説明する。例えば上記表1において、50Hzで冷
房単独運転時の定格能力81000Kcal(表中の太枠部
分)に対し、電力38.8Kwであるから、成績係数(C
OP)は、 81000/(38.8×860)=2.43 となる。一方、表2において、暖房単独運転時の定格能
力90000Kcal(表中の太枠部分)に対し、電力3
9.6Kwであるから、成績係数(COP)は、 90000/(39.6×860)=2.64 となる。以上により、 2.43/2.64=0.92 を暖房能力に乗じて重み付けをする。さらに、正確を期
すために外気温度,出入口水温の実測値に応じた成績係
数COPを性能特性より求め、同様に重み付けをするこ
とで、正確度が向上する。
【0061】重み付けの第2例としては、下記表3にお
いて、冷暖同時運転の定格能力比(表中の太枠部分) 81000/107000=0.76 を算出し、あるいは、実際の運転条件における特性値で
の能力比を算出して、これを暖房能力に乗じて重み付け
を行う。この方法は、ガスエンジン駆動ヒートポンプな
ど、排熱利用で温水を発生させる場合にも有効である。
【0062】
【表3】 (第7実施例)次に、第7実施例について説明する。図
10は第7実施例に係る空気調和装置の配管系統を示
し、熱源ユニットとして、上記第5実施例と同様にチラ
ー(X)と温水ボイラ(Y)とが配置されている。そし
て、上記第5実施例と異なる点は、本実施例では、冷水
循環路(3)及び温水循環路(5)の各々に、3方電動
弁(Eva1 ),(Eva2 )が各ファンコイルユニット
(A),(B),…毎に配置されており、各ファンコイ
ル(A),(B),…には、冷水用,温水用の2つの熱
交換器が内蔵されているいわゆる4管式ファンコイルと
なっている。そして、このような構成により、細やかな
空調を行うことができ、かつ室温変化を伴わない除湿運
転も可能となっている。
【0063】本実施例では、冷温水個別に各ファンコイ
ルユニット(A),(B),…の運転費用を按分する。
したがって、本実施例では、このような4管式ファンコ
イルにも適用しうる利点がある。
【0064】なお、上記ファンコイルユニット(A),
(B),…の代わりに冷風・温風が同時発生可能なター
ミナルエアハンドリングユニットであっても、同様に適
用し得ることはいうまでもない。
【0065】(第8実施例)次に、第8実施例について
説明する。図11は、第8実施例に係る空気調和装置の
配管系統を示し、熱源ユニットが熱回収ヒートポンプチ
ラー(Z)である点が上記第7実施例と異なる。この場
合、ファンコイルユニット(A),(B),…のうち冷
熱を利用しているものと、温熱を利用しているものとで
個別に使用熱量を算出し、暖房中のファンコイル又は冷
房中のファンコイルのいずれか一方の使用熱量に一定比
率を乗じて、つまり異なる重み付けを行って運転費用を
按分するようにしている。
【0066】したがって、本第9実施例では、共通の熱
源ユニットで冷房用と暖房用の2次冷媒を供給するよう
に構成された空気調和装置にも適用しうる利点がある。
ただし、この熱源ユニットの構成は上記実施例に限定さ
れるものではなく、例えばガスエンジン駆動ヒートポン
プや、熱駆動型ヒートポンプ等のように、排熱を温水発
生に利用できるものであってもよい。また、重み付けの
方法は、上記第7実施例で述べたいずれの方法も適用し
うる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、熱源側ユニットから供給される2次冷媒を複数
の負荷側ユニットに流通させ、流量制御弁を配置して2
次冷媒の流量を制御するように構成された空気調和装置
において、各負荷側ユニットへの2次冷媒の流量比を検
出し、相対的使用量演算手段により、各負荷側ユニット
の定格容量と運転時間とに流量比を乗じて各負荷側ユニ
ットの相対的使用量を算出しておき、分担費用演算手段
により、熱源側ユニットの運転費用を相対的使用量で按
分して、各負荷側ユニットが分担すべき熱源側ユニット
の運転費用を算出するようにしたので、2次冷媒の各負
荷側ユニットへの流量比をも組み込んだ各負荷側ユニッ
トの分担費用を算出することができ、よって、分担費用
を正確に評価することができる。
【0068】請求項2の発明によれば、熱源側ユニット
から供給される2次冷媒を複数の負荷側ユニットに流通
させ、流量制御弁を配置して2次冷媒の流量を制御する
ように構成された空気調和装置において、各負荷側ユニ
ットへの2次冷媒の流量比及び出入口温度差を検出し、
相対的使用量演算手段により、各負荷側ユニットの個別
運転時間に流量比及び出入口温度差を乗じて各負荷側ユ
ニットの相対的使用量を算出しておき、分担費用演算手
段により、熱源側ユニットの運転費用を相対的使用量で
按分して、各負荷側ユニットが分担すべき熱源側ユニッ
トの運転費用を算出するようにしたので、各負荷側ユニ
ットの定格容量ではなく熱交換前後の2次冷媒の温度差
に基づき実際の能力を算出することで、分担費用をより
正確に評価することができる。
【0069】請求項3の発明によれば、上記請求項1又
は2の発明において、2次冷媒の流量比を各流量制御弁
の開度から検出するようにしたので、各負荷側ユニット
における2次冷媒の流量比を簡易迅速に検出することが
でき、よって、演算の迅速化を図ることができる。
【0070】請求項4の発明によれば、熱源側ユニット
から供給される2次冷媒を複数の負荷側ユニットに流通
させ、各負荷側ユニットの分岐配管に負荷側熱交換器を
バイパスするバイパス管を設け、流量制御弁により2次
冷媒の熱交換器側及びバイパス管側への流量を制御する
ように構成された空気調和装置において、各負荷側ユニ
ットの分岐配管におけるバイパス管との分岐前後の2次
冷媒の温度差を検出し、相対的使用量演算手段により、
各負荷側ユニットの定格容量と運転時間とに2次冷媒の
温度差を乗じて各負荷側ユニットの相対的使用量を算出
しておき、分担費用演算手段により、熱源側ユニットの
運転費用を相対的使用量で按分して、各負荷側ユニット
が分担すべき熱源側ユニットの運転費用を算出するよう
にしたので、高価な流量計を使用することなく各負荷側
ユニットの分担費用を正確に算出することができる。
【0071】請求項5の発明によれば、上記請求項1又
は3の発明において、負荷側ユニット内に配置される送
風ファンの風量が可変に構成された空気調和装置では、
分担費用演算手段の演算値を、各送風ファンの風量比で
補正するようにしたので、分担費用の正確度が向上す
る。
【0072】請求項6の発明によれば、上記請求項1〜
5の発明において、各負荷側ユニットの設置状態等の条
件に応じて、個別に冷暖房を行いながら、分担費用演算
手段により、熱源側ユニットの冷房運転に要する費用と
暖房運転に要する費用とに分けて按分するようにしての
で、個別に冷暖房が切換え可能な空気調和装置において
も、各負荷側ユニットの分担費用を正確に算出すること
ができる。
【0073】請求項7の発明によれば、上記請求項1〜
5の発明において、負荷側ユニットを個別に冷暖可能
に、かつ熱源側ユニットを共通のエネルギ源で運転可能
に構成し、一括して演算される熱源側ユニットの運転費
用を、冷房運転中の負荷側ユニット群と暖房運転中の負
荷側ユニット群とでは異なる重み付けを行って、按分す
るようにしたので、熱源側ユニット及び熱源側費用演算
手段の構成の簡素化を図りながら、各負荷側ユニットの
分担費用を正確に算出することができる。
【0074】請求項8の発明によれば、上記請求項1〜
5の発明において、熱源側ユニットから冷却用2次冷媒
と加熱用2次冷媒とを供給し、少なくとも1つの負荷側
ユニットが冷却用熱交換器と加熱用熱交換器を内蔵する
ように構成するとともに、熱源側ユニットの運転費用を
冷暖房別に算出し、各負荷側ユニットの使用量を冷房運
転用の機器群と暖房運転用の機器群とに分けて各機器の
相対的使用量を算出し、熱源側ユニットの運転費用を冷
暖房運転中の機器について個別に按分した後、同一負荷
側ユニットごとに加算することで、各負荷側ユニットの
分担費用を算出するようにしたので、温度制御の良好な
空調運転や室温を適正に保持した除湿運転等を行いなが
ら、各負荷側ユニットの分担費用を正確に算出すること
ができる。
【0075】請求項9の発明によれば、上記請求項1〜
5の発明において、共通のエネルギで熱源側ユニットか
ら冷却用2次冷媒と加熱用2次冷媒とを供給し、少なく
とも1つの負荷側ユニットが冷却用熱交換器と加熱用熱
交換器を内蔵するように構成するとともに、熱源側ユニ
ットの運転費用を冷暖房一括して算出し、各負荷側ユニ
ットの熱交換器を冷房運転中の負荷側機器群と暖房運転
中の負荷側機器群とに分け相対的使用量を算出し、熱源
側ユニットの運転費用を、冷却用熱交換器と加熱用熱交
換器とで異なる重み付けを行って按分し各熱交換器の分
担費用を算出した後、同一負荷側ユニットごとに加算す
ることで、各負荷側ユニットの分担費用を算出するよう
にしたので、熱源側ユニット及び熱源側費用演算手段の
構成が簡素となるとともに、冷却用熱交換器と加熱用熱
交換器を内蔵する負荷側ユニットで細やかな空調を行い
ながら、各負荷側ユニットの分担費用を正確に算出する
ことができる。
【0076】請求項10の発明によれば、上記請求項1
〜9の発明において、分担費用演算手段を、熱源側ユニ
ットの運転費用及び及び相対的使用量を基準時間につい
て積算し、その積算値に基づいて、各負荷側ユニットが
分担すべき熱源側ユニットの運転費用を算出する構成と
したので、正確な各負荷側ユニットの分担費用を算出す
ることができる。
【0077】請求項11の発明によれば、上記請求項1
〜9の発明において、一定時間ごとに各負荷側ユニット
の相対的使用量を算出し、基準時間について相対的使用
量を積算したもので熱源側ユニットの使用量を按分し
て、各負荷側ユニットの負担費用を算出するようにした
ので、比較的簡素な構成で各負荷側ユニットの分担費用
を算出することができる。
【0078】請求項12の発明によれば、上記請求項1
〜9の発明において、一定時間ごとに各負荷側ユニット
の分担費用を算出し、それを積算して基準時間について
の分担費用を算出するようにしたので、短い一定時間毎
に各負荷側ユニットの分担費用を算出することで、演算
の正確度の向上効果を顕著に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び2の発明の基本的な構成を示すブ
ロック図である。
【図2】請求項4の発明の基本的な構成を示すブロック
図である。
【図3】第1実施例に係る空気調和装置の配管系統図で
ある。
【図4】第1実施例の変形例に係る空気調和装置の配管
系統図である。
【図5】第2実施例に係る空気調和装置の配管系統図で
ある。
【図6】混合室の構成例を示す断面図である。
【図7】第3実施例に係る空気調和装置の配管系統図で
ある。
【図8】第5実施例に係る空気調和装置の配管系統図で
ある。
【図9】第6実施例に係る空気調和装置の配管系統図で
ある。
【図10】第7実施例に係る空気調和装置の配管系統図
である。
【図11】第8実施例に係る空気調和装置の配管系統図
である。
【符号の説明】
1 電源 2 積算電力計(熱源側運転費用演算手段) 3 冷水循環路 4 バイパス管 5 温水循環路 A,B,… ファンコイルユニット(負荷側ユニット) X チラー(熱源側ユニット) Y 温水ボイラー(熱源側ユニット) Z 熱回収ヒートポンプチラー(熱源側ユニット) FC ファンコイル EV 電動弁(流量制御弁) SV 3方切換弁 Thi 入口温度センサ Rho 出口温度センサ G 流量計

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調用2次冷媒を供給する熱源側ユニッ
    ト(X),…を備え、上記2次冷媒が循環する循環路
    (3),…に、上記熱源側ユニット(X),…から供給
    される2次冷媒と室内空気との熱交換を行う複数の負荷
    側ユニット(A),(B),…を並列に接続し、該負荷
    側ユニット(A),(B),…に2次冷媒の流量を制御
    する流量制御弁(EVa),(EVb),…を介設してなる
    空気調和装置において、 上記熱源側ユニット(X),…の運転費用を演算する熱
    源側費用演算手段と、 上記各負荷側ユニット(A),(B),…に流通する2
    次冷媒の流量比を検出する流量比検出手段と、 上記各負荷側ユニット(A),(B),…の定格容量を
    予め設定する定格容量設定手段と、 上記熱源側ユニット(X),…の所定運転時間における
    上記各負荷側ユニット(A),(B),…の運転時間を
    検出する個別運転時間検出手段と、 上記流量比検出手段及び個別運転時間検出手段の出力を
    受け、上記定格容量設定手段で設定された各負荷側ユニ
    ット(A),(B),…の定格容量,各負荷側ユニット
    (A),(B),…の運転時間及び2次冷媒の流量比の
    積を演算して各負荷側ユニット(A),(B),…の相
    対的使用量を算出する相対的使用量演算手段と、 上記熱源側費用演算手段の演算値を、上記相対的使用量
    演算手段で演算される各負荷側ユニット(A),
    (B),…の相対的使用量で按分して、各負荷側ユニッ
    ト(A),(B),…の分担費用を算出する分担費用演
    算手段とを備えたことを特徴とする空気調和装置の個別
    運転費用演算装置。
  2. 【請求項2】 空調用2次冷媒を供給する熱源側ユニッ
    ト(X),…を備え、上記2次冷媒が循環する循環路
    (3),…に、上記熱源側ユニット(X),…から供給
    される2次冷媒と室内空気との熱交換を行う複数の負荷
    側ユニット(A),(B),…を並列に接続し、該負荷
    側ユニット(A),(B),…に2次冷媒の流量を制御
    する流量制御弁(EVa),(EVb),…を介設してなる
    空気調和装置において、 上記熱源側ユニット(X),…の運転費用を演算する熱
    源側費用演算手段と、 上記各負荷側ユニット(A),(B),…に流通する2
    次冷媒の流量比を検出する流量比検出手段と、 上記各負荷側ユニット(A),(B),…の定格容量を
    予め設定する定格容量設定手段と、 上記熱源側ユニット(X),…の所定運転時間における
    上記各負荷側ユニット(A),(B),…の運転時間を
    検出する個別運転時間検出手段と、 上記各負荷側ユニット(A),(B),…に流通する2
    次冷媒の出入口温度差を検出する温度差検出手段と、 上記流量比検出手段,個別運転時間検出手段及び温度差
    検出手段の出力を受け、負荷側ユニット(A),
    (B),…の運転時間,2次冷媒の流量比,出入口温度
    差及び2次冷媒の比熱の積を演算して各負荷側ユニット
    (A),(B),…の相対的使用量を算出する相対的使
    用量演算手段と、 上記熱源側費用演算手段の演算値を、上記相対的使用量
    演算手段で演算される各負荷側ユニット(A),
    (B),…の相対的使用量で按分して、各負荷側ユニッ
    ト(A),(B),…の所定時間における分担費用を算
    出する分担費用演算手段とを備えたことを特徴とする空
    気調和装置の個別運転費用演算装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の空気調和装置の個
    別運転費用演算装置において、 流量比検出手段は、各負荷側ユニット(A),(B),
    …の流量制御弁(EVa),(EVb),…の開度に基づき
    流量比を検出するものであることを特徴とする空気調和
    装置の個別運転費用演算装置。
  4. 【請求項4】 空調用2次冷媒を供給する熱源側ユニッ
    ト(X),…を備え、上記2次冷媒が循環する循環路
    (3),…に、上記熱源側ユニット(X),…から供給
    される2次冷媒と室内空気との熱交換を行う複数の負荷
    側ユニット(A),(B),…を並列に接続し、該負荷
    側ユニット(A),(B),…に2次冷媒の流量を制御
    する流量制御弁(EVa),(EVb),…を介設してなる
    空気調和装置において、 2次冷媒が流通する配管の各負荷側ユニット(A),
    (B),…への分岐管に設けられ、負荷側ユニット
    (A),(B),…内の負荷側熱交換器(FCa),(F
    Cb),…をバイパスするバイパス管(4a),(4
    b),…と、 上記負荷側熱交換器(FCa),(FCb),…及びバイパ
    ス管(4a),(4b),…への2次冷媒の流量を可変
    に調節する流量制御弁(EVa),(EVb),…とを備え
    るとともに、 上記熱源側ユニット(X),…の運転費用を演算する熱
    源側費用演算手段と、 上記各負荷側ユニット(A),(B),…の定格容量を
    予め設定する定格容量設定手段と、 上記熱源側ユニット(X),…の所定運転時間における
    上記各負荷側ユニット(A),(B),…の運転時間を
    検出する個別運転時間検出手段と、 各分岐管におけるバイパス管(4a),(4b),…と
    の分岐前後の温度差を検出する温度差検出手段と、 上記温度差検出手段及び個別運転時間検出手段の出力を
    受け、上記定格容量設定手段で設定された各負荷側ユニ
    ット(A),(B),…の定格容量,各負荷側ユニット
    (A),(B),…の運転時間及び分岐前後の温度差の
    積を演算して各負荷側ユニット(A),(B),…の相
    対的使用量を算出する相対的使用量演算手段と、 上記熱源側費用演算手段の演算値を、上記相対的使用量
    演算手段で演算される各負荷側ユニット(A),
    (B),…の相対的使用量で按分して、各負荷側ユニッ
    ト(A),(B),…の所定時間における分担費用を算
    出する分担費用演算手段とを備えたことを特徴とする空
    気調和装置の個別運転費用演算装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は3記載の空気調和装置の個別
    運転費用演算装置において、 各負荷側ユニット(A),(B),…には、送風量が可
    変に構成された送風ファンが付設されており、 各負荷側ユニット(A),(B),…の送風ファンの風
    量を検出する風量検出手段と、 該風量検出手段の出力を受け、上記相対的使用量演算手
    段で算出される各負荷側ユニット(A),(B),…の
    相対的使用量を送風ファンの送風量比に基づき補正する
    補正手段とを備えたことを特徴とする空気調和装置の個
    別運転費用演算装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5記載の空気
    調和装置の運転費用演算装置において、 熱源側ユニット(X),…は、冷却用2次冷媒と加熱用
    2次冷媒とを供給するように構成されており、 各負荷側ユニット(A),(B),…は、個別に冷暖房
    運転可能に構成されており、 熱源側費用演算手段は、熱源側ユニット(X),…の冷
    房運転に要する費用と暖房運転に要する費用とを個別に
    演算するものであり、 相対的使用量演算手段は、冷房運転を行っている負荷側
    ユニット群と、暖房運転を行っている負荷側ユニット群
    とに分け、各群における相対的使用量を演算するもので
    あり、 分担費用演算手段は、冷房運転に要する費用を冷房運転
    中の負荷側ユニット群の相対的使用量で按分し、暖房運
    転に要する費用を暖房運転中の負荷側ユニット群の相対
    的使用量で按分するものであることを特徴とする空気調
    和装置の個別運転費用演算装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4又は5記載の空気
    調和装置の個別運転費用演算装置において、 熱源側ユニット(X),…は、共通のエネルギ源によっ
    て冷却用2次冷媒と加熱用2次冷媒とを供給するように
    構成されており、 各負荷側ユニット(A),(B),…は、個別に冷暖房
    運転可能に構成されており、 熱源側費用演算手段は、冷房運転及び暖房運転に必要な
    費用を同時に演算するものであり、 相対的使用量演算手段は、冷房運転を行っている負荷側
    ユニット群と、暖房運転を行っている負荷側ユニット群
    とに分け、冷房中の負荷側ユニットと暖房中の負荷側ユ
    ニットとでは異なる重み付けを行って各群における相対
    的使用量を演算するものであることを特徴とする空気調
    和装置の個別運転費用演算装置。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4又は5記載の空気
    調和装置の個別運転費用演算装置において、 熱源側ユニット(X),…は、冷却用2次冷媒と加熱用
    2次冷媒とを供給するように構成されており、 少なくとも一つの負荷側ユニット(A),(B),…
    は、冷却用2次冷媒が流通する冷却用熱交換器と加熱用
    2次冷媒が流通する加熱用熱交換器とを内蔵するように
    構成されており、 相対的使用量演算手段は、負荷側ユニット(A),
    (B),…の冷却用熱交換器と加熱用熱交換器との相対
    的使用量を個別に求めるものであり、 熱源側費用演算手段は、冷房運転に要する費用と暖房運
    転に要する費用とを個別に演算するものであり、 分担費用演算手段は、上記負荷側ユニット(A),
    (B),…の冷却用熱交換器の相対的使用量は冷房運転
    中の負荷側機器群に、加熱用熱交換器の相対的使用量は
    暖房運転中の負荷側機器群に組み入れて、熱源側ユニッ
    ト(X),…の運転費用を冷暖別に各負荷側熱交換器に
    ついて按分し分担費用を算出した後、同一負荷側ユニッ
    ト内の負荷側熱交換器の分担費用を加算して各負荷側ユ
    ニット(A),(B),…の分担費用を算出するもので
    あることを特徴とする空気調和装置の個別運転費用演算
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4又は5記載の空気
    調和装置の個別運転費用演算装置において、 熱源側ユニット(X),…は、共通のエネルギ源によっ
    て冷却用2次冷媒と加熱用2次冷媒とを供給するように
    構成されており、 熱源側費用演算手段は、冷房運転及び暖房運転に必要な
    費用を一括して演算するものであり、 少なくとも一つの負荷側ユニット(A),(B),…
    は、冷却用2次冷媒が流通する冷却用熱交換器と加熱用
    2次冷媒が流通する加熱用熱交換器とを内蔵するように
    構成されており、 相対的使用量演算手段は、負荷側ユニット(A),
    (B),…の冷却用熱交換器と加熱用熱交換器との相対
    的使用量を個別に求めるものであり、 分担費用演算手段は、上記負荷側ユニット(A),
    (B),…の冷却用熱交換器の相対的使用量は冷房運転
    中の負荷側機器群に、加熱用熱交換器の相対的使用量は
    暖房運転中の負荷側機器群に組み入れるとともに、熱源
    側ユニット(X),…の運転費用を冷却用熱交換器と加
    熱用熱交換器とで異なる重み付けを行って冷暖別に各負
    荷側熱交換器について按分し分担費用を算出した後、同
    一負荷側ユニット内の負荷側熱交換器の分担費用を加算
    して各負荷側ユニット(A),(B),…の分担費用を
    算出するものであることを特徴とする空気調和装置の個
    別運転費用演算装置。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8又は9記載の空気調和装置の個別運転費用演算装置に
    おいて、 熱源側費用演算手段及び相対的使用量演算手段は、常時
    作動するものであり、 分担費用演算手段は、上記熱源側費用演算手段及び相対
    的使用量演算手段の演算値を所定の基準時間について積
    算し、この積算値を用いて、上記基準時間における各負
    荷側ユニット(A),(B),…の使用量を按分,算出
    するものであることを特徴とする空気調和装置の個別運
    転費用演算装置。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8又は9記載の空気調和装置の個別運転費用演算装置に
    おいて、 熱源側費用演算手段は常時作動するものであり、 相対的使用量演算手段は、一定時間間隔で作動するもの
    であり、 分担費用演算手段は、上記相対的使用量演算手段の演算
    値に上記一定時間間隔を乗じて加算し、上記一定時間よ
    りも長い基準時間における積算値を求める一方、上記熱
    源側費用演算手段の演算値を基準時間について積算した
    値を、各負荷側ユニット(A),(B),…の相対的使
    用量の基準時間における積算値で按分するものであるこ
    とを特徴とする空気調和装置の個別運転費用演算装置。
  12. 【請求項12】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8又は9記載の空気調和装置の個別運転費用演算装置に
    おいて、 相対的使用量演算手段は、一定時間間隔で作動するもの
    であり、 分担費用演算手段は、上記相対的使用量演算手段の演算
    値に上記一定時間間隔を乗じて一定時間における各負荷
    側ユニット(A),(B),…の使用量の総和及び相対
    的使用量を求め、上記熱源側費用演算手段による一定時
    間についての演算値を、上記相対的使用量で按分して、
    各負荷側ユニット(A),(B),…の一定時間ごとの
    使用量を算出し、上記一定時間よりも長い基準時間につ
    いて積算するものであることを特徴とする空気調和装置
    の個別運転費用演算装置。
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